JP2014114029A - 液体用紙容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】
容器の一部に窓孔が開いており窓孔から覗いたときに容易に内容物の状態が確認可能なガスバリア性に優れた窓孔付きの液体用紙容器であって、内容物と容器が互いに影響を与えにくく、残量が分かりやすい紙容器を提供することを課題とする。
【解決手段】
外層に熱可塑性樹脂層を設けた紙基材層と、透明なガスバリア層を含み最内層に熱可塑性樹脂層を設けた透明積層体を接着剤で接着した積層材料からなり、前記紙基材層に窓孔部が設けられている液体用紙容器であって、前記紙基材層の前記透明積層体側の面に目止め剤層が施されていることを特徴とする液体用紙容器。
【選択図】図1

Description

本発明は、日本酒、焼酎、ワイン、果実酒などの液体を収納する液体用紙容器に関するものであり、さらに詳しくは、前記紙製容器に収納された内容物の計量、残量、着色が確認できる窓部を設けた液体用紙容器に関するものである。
液体用紙容器としては、胴部が四角柱状で頂部が屋根型のゲーべルトップ型の紙容器、頂部が平面状のフラットトップ型の紙容器、あるいは紙コップ状の紙容器など各種の形態のものが流通している。ゲーべルトップ型の紙容器の一例を図8に示した。
従来、日本酒、焼酎、ワイン、果実酒などの液体を収納する液体用紙容器は、通常、長期常温流通が主体であるために使用する材料構成は、熱可塑性樹脂層/紙/熱可塑性樹脂層/ガスバリア層/シーラント層からなる積層構成が一般的である。
例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)/紙/低密度ポリエチレン(LDPE)/アルミ箔/接着剤/ポリエチレンテレフタレート(PET)/低密度ポリエチレン(LDPE)からなる積層材料が使用されている。
また、前記構成において、アルミ箔の代替としてアルミニウムをポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムに真空蒸着したアルミニウム蒸着フィルムも使用されている。
このように日本酒、焼酎、ワイン、果実酒などの液体用紙容器は、一般的に紙を基材にしてガスバリア層にアルミ箔やアルミニウム蒸着フィルムを積層した不透明材料を使用しているので、ビンなどのように透明性がなく、容器内の内容物の状態を確認することができなかった。
そのために、たとえば、内容物の計量や残量がわからない、あるいは、内容物の色が確認できない等と言った容器内の内容物の状態が外側から確認できないことによる不便さがあった。
これらの問題を解決するために、即ち内容物の状態を外側からでも確認ができるように容器に窓を設けた窓付き液体用紙容器が開発されている。
液体用紙容器に窓を設ける方法としては、一般的に容器の1枚のブランクの状態のときに所定の箇所に任意の大きさ、形状に打ち抜いて窓孔部を設け、窓孔部の容器内面側に窓貼機などで窓貼りフィルムを覆い、窓貼りフィルムの熱可塑性樹脂からなるシーラント層と容器内面の窓孔部周縁の熱可塑性樹脂からなるシーラント層とをヒートシール方式などで貼着して内容物が漏れないようにしている。
このように窓孔部に使用される窓貼りフィルムも容器の一部であるので、当然、内容物が確認できる透明性を有することが必要であるが、その他にも内容物を保護するガスバリア性などを考慮した積層材料が選択されている。
例えば、窓貼りフィルムのフィルム基材としては、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物などのフィルム、或いはポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物などにポリ塩化ビニリデンを塗工したフィルムあるいは酸化珪素、酸化アルミニウムなどの無機酸化物を蒸着したフィルム、またこれらのフィルム基材の1種またはそれ以上を組み合わせた積層材料が使用されている。
さらに、これらフィルム基材、或いは積層材料の片面あるいは両面に熱可塑性樹脂から
なるシーラント層が設けられ、このシーラント層と容器の内容物と接触する内面に設けられた熱可塑性樹脂からなるシーラント層とをヒートシール方式などにより、貼着して内容物が漏れずに、且つガスバリア性などが優れた窓を設けることがおこなわれている。
窓貼りフィルムとしては、一般的にガスバリア性の優れた材料と熱可塑性樹脂からなるシーラント材料とをラミネーションした積層材料構成が多く使用されている。
このように容器に窓孔部を設け、窓孔部に窓貼りフィルムを貼着した窓孔部付きの容器によって、窓部外側から見た時に内容物の液面が一応確認できて内容物の計量や残量の確認はできるようになった。
しかしながら、日本酒、焼酎、ワイン、果実酒などの液体用紙製容器は、内容物の長期保存のために、通常、アルミ箔やアルミニウム蒸着フィルムを使用しているため、容器の外周面から容器内へ進入する外光(可視光線)を遮断しているので容器内は暗く、内容物の色は確認することはできないことが多い。
特許文献1においては、紙製容器に窓孔部が設けられ、窓孔部の周縁部で紙製容器の内面に窓孔部を密閉する透明な窓貼りフィルムが貼着されている紙製容器が提案されている。
この窓貼りフィルムは無機酸化物の薄膜を有する透明な樹脂フィルムであることによって容器内が明るくなり、収納された内容物の色、異物の混入、変色などを確認できる液体用紙製容器とすることができた。
また、特許文献3においては、窓貼りフィルムの接液側に微細な凹凸模様が形成されていることによって液面の上下では光の乱反射される状態が大きく異なるため窓孔の外から見て液面がはっきりと分かることを利用した窓付き紙容器が提案されている。
しかし、この窓貼りフィルムは、ガスバリア性に優れた基材と熱接着性樹脂層とを何らかの手段、たとえば、周知のドライラミネーション法、あるいは、Tダイ押し出し法等の貼合手段を用いて貼り合わせられたものであるが、容器に収容される内容物が強い酸性やアルカリ性等を示すもの、あるいは、アルコール等の強い浸透性を示すものであると、ガスバリア性に優れた基材と熱接着性樹脂層との層間が窓貼りフィルムの端面から浸食され、層間剥離や層間強度の低下をきたす場合がある。
また、内容物が液状物の場合などには、ポリアミドやポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物等のように吸水性のあるフィルムは、窓貼りフィルムの端面から吸水してガスバリア性が低下したり、また、上記同様に層間剥離や層間強度の低下をきたす場合がある。
そこで特許文献2においては、酸性やアルカリ性等の強い腐食性を示す内容物、または、アルコール等の強い浸透性を示す内容物、あるいは、液状物からなる内容物を収容することができる、遮光性やガスバリア性に優れた窓付き紙容器とするために、窓貼りフィルムの端面を透明な保護シートで覆うことによって窓貼りフィルムの端面からの吸水に起因する上記の問題を解決することが提案されている。
しかしながら、上記の方法によっても、保護シートの端面が接液面の内容物にむき出しになるため、保護シートの含有物が内容物に溶出したり、逆に内容物によって保護シートが変質したり剥がれてしまう危険性があった。
また、生産工程上でも窓部にあわせて抜いたフィルムや保護シートが必要になり、部材が増えるために製造コストが上がったり異物混入の可能性が増える恐れがあった。
一方、窓貼りフィルムを部分的に貼り合せることによるこのような危惧のない方法として、コート紙などの紙に穴を開け、その後全面を透明フィルムと貼り合せることで中身が
見える紙容器を作る技術が一般に知られているが、そのような場合に用いられるウェットラミネート用の接着剤は液体用紙容器に用いられる耐水紙に塗布しても相性がよいために染みこんでしまい、貼り合せることが困難であった。
特開2005−225525号公報 特開平11−227752号公報 特開2005−96777号公報
本発明は、紙を基材とする液体紙容器に関する以上のような問題を解決するためになされたもので、容器の一部に窓孔が開いており窓孔から覗いたときに容易に内容物の状態が確認可能なガスバリア性に優れた窓孔付きの液体用紙容器であって、内容物と容器が互いに影響を与えにくく、残量が分かりやすい紙容器を提供することを課題とする。
本発明者は前記課題を解決すべく鋭意検討の結果、コート紙などの紙に穴を開け、その後全面を透明フィルムと貼り合せることで中身が見える紙容器を作る技術を液体用紙容器の分野に適用するために、液体用紙容器に用いられる耐水紙に塗布しても染みこんでしまい透明フィルムと貼り合せることが困難であったウェットラミネート用の接着剤の塗工前に、接着剤を塗工する紙面に目止め剤を施すことによって接着剤の紙への浸透を防止し安定して接着を行うことが出来ることを見出して本発明を完成した。
即ち本発明の請求項1に係る発明は、外層に熱可塑性樹脂層を設けた紙基材層と、透明なガスバリア層を含み最内層に熱可塑性樹脂層を設けた透明積層体を接着剤で接着した積層材料からなり、前記紙基材層に窓孔部が設けられている液体用紙容器であって、前記紙基材層の前記透明積層体側の面に目止め剤層が施されていることを特徴とする液体用紙容器である。
本発明の請求項2に係る発明は、前記透明なガスバリア層が、無機酸化物の薄膜を有する透明な樹脂フィルムであることを特徴とする請求項1に記載の液体用紙容器である。
本発明の請求項3に係る発明は、前記透明積層体の接液面が粗面化されておりヘイズ値で10%以上となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の液体用紙容器である。
本発明の液体用紙容器は、外層に熱可塑性樹脂層を設けた紙基材層と、透明なガスバリア層を含み最内層に熱可塑性樹脂層を設けた積層体を接着剤で接着した積層材料からなる液体用紙容器であるから内容物の保存性に優れている。
とくに、前記紙容器の紙基材層に窓孔部が設けられ、窓孔部を含めた紙基材層の内面に、透明なガスバリア層を含み最内層に熱可塑性樹脂層を設けた積層体が接着されていることにより、窓孔部を含めて内容物の保存性に優れている液体用紙容器とすることができる。
また、部分的に積層材料の端部が内容物側に露出することもないので内容物の浸透による変化に対しても有利である。
前記紙基材層の前記積層体との接着剤塗布面に目止め剤を施したことによって、紙基材
層の紙面に対する接着剤の浸透を防止して接着効果を確実なものにすることができるようになった。
この結果、液体用紙容器としての構造が安定して保存性を含めた性能を確実に発揮することができるようになった。
とくに、接着剤としてアクリルとエポキシの共重合体、アクリル酸エステル系共重合体、スチレン・アクリル酸エステル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、塩酢ビ共重合樹脂などからなる接着剤を用いて前記積層体を積層する場合にこの効果は顕著である。
本発明の液体用紙容器は、少なくとも紙からなる基材層に窓孔部が設けられ、該窓孔部は透明なガスバリア層を含む層と、熱可塑性樹脂からなる最内層とからなる積層体によって裏側から遮断されている構造であるから、この窓孔部を通して外側から容易に収納された内容物の色、異物の混入、変色などの状態を確認することができる。
透明なガスバリア層が、無機酸化物の薄膜を有する透明な樹脂フィルムであることによって透明性とガスバリア性の高度な両立が可能になり、内容物の状態を確認する効果をさらに確かなものにすることができる。
本発明の液体用紙容器は、熱可塑性樹脂からなる最内層の接液面の粗面化によって、内容物の液体が触れている部分は透明に、触れていない部分は半透明に見える効果を持たせることができる。この結果、内容物の残量の確認がおこないやすくなる。
このような熱可塑性樹脂からなる最内層のフィルムの接液面の三次元表面粗さは中心面山高さで1.2〜6.5μm、十点平均で0.5μm〜5.5μmであると効果がはっきりと現れる。また、水や焼酎等の無色透明の内容物の残量の確認が主目的の場合には、透明積層体のヘイズは10%以上であることが好ましい。
本発明の液体用紙容器の一例を示す略図。(A)層構成を示す断面略図、(B)容器外側から見た窓部外観を示す略図、(C)容器内側から見た窓部外観を示す略図。 本発明の液体用紙容器の一例を示す略図(実施例1)。(A)層構成を示す断面略図、(B)容器外側から見た窓部外観を示す略図、(C)容器内側から見た窓部外観を示す略図。 本発明の液体用紙容器の一例を示す略図(実施例2)。(A)層構成を示す断面略図、(B)容器外側から見た窓部外観を示す略図、(C)容器内側から見た窓部外観を示す略図。 本発明の液体用紙容器の一例を示す略図(実施例3)。(A)層構成を示す断面略図、(B)容器外側から見た窓部外観を示す略図、(C)容器内側から見た窓部外観を示す略図。 液体用紙容器の一例を示す略図(比較例1)。(A)層構成を示す断面略図、(B)容器外側から見た窓部外観を示す略図、(C)容器内側から見た窓部外観を示す略図。 液体用紙容器の一例を示す略図(比較例2)。(A)層構成を示す断面略図、(B)容器外側から見た窓部外観を示す略図、(C)容器内側から見た窓部外観を示す略図。 液体用紙容器の一例を示す略図(比較例3)。(A)層構成を示す断面略図、(B)容器外側から見た窓部外観を示す略図、(C)容器内側から見た窓部外観を示す略図。 本発明の液体用紙容器のゲーベルトップ型の一例を示す略図。(A)は概観を示す略図、(B)はブランクスを示す略図。
以下、本発明の液体用紙容器について、必要に応じて図面を参照して説明する。
図1には本発明の液体用紙容器の一例を示した。(A)は窓孔部近傍の層構成を示す容器断面の略図を、(B)は容器外側から見た窓部の外観を示す略図を、(C)は容器内側から見た窓部の外観を示す略図をそれぞれ示している。また、図8には本発明の液体用紙容器の一例としてゲーベルトップ型の場合の窓孔部の概観を示す略図(A)と、ブランクスを示す略図(B)を参考までに例示した。
本発明の液体用紙容器は、図1にその断面を示したように、容器の外層となる面に熱可塑性樹脂層(4)を設けた紙基材層(2)と、透明なガスバリア層(6)を含み最内層に熱可塑性樹脂層(5)を設けた透明積層体(3)を接着剤(7)で接着した積層材料からなり、前記紙基材層に窓孔部(10)が設けられている液体用紙容器(1)であって、前記紙基材層の前記透明積層体側の面に目止め剤層(8)が施されている液体用紙容器である。
さらに、本発明の液体用紙容器は、前記透明なガスバリア層(6)が、無機化合物の薄膜を有する透明な樹脂フィルムである液体用紙容器である。
さらに、前記透明積層体(3)最内層の熱可塑性樹脂層(5)の接液面(25)が粗面化されておりヘイズ値で10%以上となっている液体用紙容器である。
本発明の液体用紙容器(1)の紙基材層(2)を構成する紙(2a)としては、必要な強度と加工性を備えた板紙が使えるが、化学パルプなどを主原料とする100%バージンパルプから抄造した坪量が230〜450g/m程度の範囲内の板紙を選択して使用することが好ましい。
本発明の液体用紙容器(1)の外層となる面に設ける熱可塑性樹脂層(4)を構成する熱可塑性樹脂としては、熱によって溶融し、ヒートシール性を有する樹脂が使用できる。
例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリビニル系樹脂、その他などの樹脂を使用することができる。
そして、これら熱可塑性樹脂の中でも、作業性、経済性などの面から、低密度ポリエチレン(LDPE)を使用することが好ましい。
熱可塑性樹脂層(4)は紙(2a)上にエクストルージョンラミネーション法(溶融押出しラミネーション法)などにより15〜50μm程度の範囲内の厚みで任意に選択して形成することができる。
本発明の液体用紙容器(1)の最内層となる面に設ける熱可塑性樹脂層(5)を構成する熱可塑性樹脂としては、熱可塑性樹脂層(4)を構成する熱可塑性樹脂と同様に、熱によって溶融し、ヒートシール性を有する樹脂が使用できる。熱可塑性樹脂層(5)は20〜100μm程度の範囲内の厚みで任意に選択して、エクストルージョンラミネーション法やドライラミネート法などによりガスバリア層(6)とのラミネートをおこなうことで形成することができる。
本発明の液体用紙容器(1)の透明なガスバリア層(6)に用いる、無機化合物の薄膜
を有する透明な樹脂フィルムとは、たとえば、一軸ないし二軸延伸されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に、酸化アルミニウムや酸化ケイ素などの無機化合物の薄膜を物理蒸着あるいは化学蒸着などの蒸着法により20〜100nm程度の厚さに設けたものである。
透明なガスバリア層としては、透明なガスバリア性のある材料、例えば、無機酸化物の薄膜を有する樹脂フィルムやエチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物などのフィルム、或いはポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物などにポリ塩化ビニリデンを塗工したフィルム、またこれらフィルムの1種乃至それ以上を組み合わせた積層材料を使用することができるが、好ましくは、ガスバリア性が良く、透明性に優れている無機酸化物の薄膜を有する樹脂フィルムが最適である。
その無機酸化物の薄膜としては、基本的に金属の酸化物をアモルファス(非晶質)化した薄膜であれば使用可能であり、例えば、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、カリウム(K)、錫(Sn)、ナトリウム(Na)、ホウ素(B)、チタン(Ti)、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、イットリウム(Y)などの金属の酸化物をアモルファス(非晶質)化した薄膜を使用することができる。
そして、これら金属の中でも、包装材料に使用する場合は、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)が好ましく、これら金属の酸化物である、酸化ケイ素、酸化アルミニウムを真空蒸着法などにより、薄膜化することが適当である。
また、前記無機酸化物の薄膜を形成するための支持体となる樹脂フィルムは、強度的に強く、耐熱性が高く、化学的に優れていれば特に制約されるものではない。
例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテンなどのポリオレフィン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、アセタール系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、その他などの各種のフィルムを使用することができる。
透明性、強度などの物性面、コストなどの経済性などを考慮するとPET等のポリエステル系樹脂、ナイロン等のポリアミド系樹脂からなるフィルムが好ましい。フィルムの厚みは、10〜40μm程度の範囲内で任意に選択して使用することができる。
本発明の液体用紙容器(1)の目止め剤層(8)を形成する目止め剤の成分としてはアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、硝化綿(ニトロセルロース)系樹脂、硝化綿とウレタン系樹脂とのブレンド樹脂などや、これらの樹脂にポリエチレン系、ポリエステル系、脂肪酸アマイド系等のワックスを5%以上添加したものがあり、樹脂として好ましくは、硝化綿(セルロース)とウレタン系樹脂とのブレンド樹脂である。これらを適宜溶剤に溶解したものがグラビアコート等の公知の方法で紙基材層(2)の面に塗布乾燥される。乾燥後の塗布量は0.5g/m〜10g/mが好ましい。
接着剤(7)はアクリルとエポキシの共重合体、アクリル酸エステル系共重合体、スチレン・アクリル酸エステル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、塩酢ビ共重合樹脂などが使用できる。
透明積層体(3)は、ガスバリア層を含み、かつ、ポリエチレンのような熱接着性のある熱可塑性樹脂を最内層に含む積層体であれば特に限定されないが、接液側からポリエチレン/無機化合物の薄膜を蒸着したポリエチレンテレフタレートフィルム/ポリアミドフ
ィルムのような多層構成からなる複合フィルムは、特に好ましく使用できる。
透明積層体(3)の接液側の熱可塑性樹脂層(5)の接液面(25)が粗面化されており、微細な凹凸模様が施されている。
この微細な凹凸模様は、例えば、透明積層体(3)の製造中に、接液側の熱可塑性樹脂層(5)に接する艶消しした表面を有する冷却ロールを用いて片面をマット化することにより作製することができる。
透明積層体(3)の各フィルム間の貼り合わせは、例えば、二液反応型 のポリエステル樹脂系接着剤を用いて、ドライラミネート法により好適に行うことができる。その際、熱可塑性樹脂層(5)のマット化された面(25)が、外側に出るように注意する必要がある。
あるいは、無機化合物の薄膜を蒸着したポリエチレンテレフタレートフィルム/ポリアミドフィルム/ポリエチレンの層構成からなる複合フィルムの、無機化合物の薄膜を蒸着したポリエチレンテレフタレートフィルム面に、溶融押し出しラミネート法によりポリエチレンをラミネートする方法によっても良い。
次に、本発明の液体紙容器(1)の製造工程を胴部が四角柱状で頂部が屋根型のゲーベルトップ型の液体紙容器を例にして説明する。
このゲーベルトップ型の液体紙容器(1)は、例えば、図8(A)、図8(B)に示すように、四枚の側板(15)と、この側板の一枚に連設されると共に、隣接する側板に接続する糊代片(16)とを有する四角柱状の胴部(17)と、この胴部の一方の開口端部に形成された切り妻屋根状に折り込み閉鎖されたゲーベルトップ型の頂部(18)と、胴部の他方の開口端部に形成された底部(19)と、から成る。
窓孔部(10)は、一般的には側板(15)の底部に近い部分に穿設される。
窓孔部(10)は、ロール状の積層材料から、印刷、罫線入れ、打ち抜き等の加工工程を経てブランク(14)を作製する際に、同時に穿設することができ、作業工程が増えることはない。
このようにして窓孔部(10)を穿設した紙基材(2)の内側から目止め層(8)を塗布しさらに接着剤層(7)を介して透明積層体(3)を貼着して外形を打抜いたブランク(14)を、折り曲げ線に沿って折り曲げると共に糊代片(16)を側板の内面とフレームシーラー等を用いて貼着し、スリーブに成形する。
このスリーブを一般的に公知の充填成形機を用いて図8(A)に示すような、ゲーベルトップ型の液体紙容器に成形する。その際、内容物としてたとえば水を充填する。
内容物が少なくなると、液面が窓孔部(10)に表示される。
透明積層体(3)の接液面(25)は微細な凹凸模様が形成されているので、水に浸っている個所は透けて透明に見え、液面から上の水に浸っていない個所は光の乱反射により不透明に見えるため、内容物の残量が容易に判別することができる。
以下、本発明の液体用紙容器の実施例を説明する。
<実施例1>
・厚み12μmの延伸PETフィルム上に真空蒸着法により厚み50nmの酸化ケイ素の薄膜を設けた透明蒸着PETフィルム(61)と厚み60μmの最内層低密度ポリエチレン(LDPE)層(51)とをドライラミネート接着剤(11)を用いて貼り合わせて透
明積層体(31)とする。透明積層体(31)の接液面(25)は粗面化されておりヘイズは21.3%である。
・坪量320g/mの紙(21)の表面に厚み20μmの表低密度ポリエチレン(LDPE)層(41)を押出しラミネートし、さらにLDPE面にコロナ処理を行う。
・紙(21)の裏面に硝化綿とウレタン系樹脂との混合樹脂を含有した目止め剤層(81)を乾燥後塗布量4g/mで塗布、乾燥する。
・表LDPE層(41)の表面にグラビア印刷(91)をおこなう。
・グラビア印刷に合わせて窓孔部(10)を打抜く。
・目止め剤層(81)を施した紙(21)と透明積層体(31)の透明蒸着PETフィルム(61)面とをアクリルとエポキシの共重合体を主成分とする接着剤(71)を用いて貼り合わせる。
・ブランクスに抜き加工をおこない、さらに加熱溶着によりスリーブ状態を作成する。
・さらに、充填工程においてボトム成型後に内容物を充填し、トップ成型して内容物入りの包装体を作成する。容器の容量は60mm角0.5L容量のゲーベルトップ型である。
図2に本発明の実施例1の液体用紙容器(101)の参考図を示した。図2(A)は窓孔部近傍の層構成の断面を、図2(B)と図2(C)はそれぞれ容器外側と容器内側から見た窓孔部近傍の外観を示している。
容器外側から見た窓孔部は裏面の透明積層体のみが見え中身が透視できる。容器内側は透明積層体によってすべて覆われておりフィルムの端面の露出はない状態である。
<実施例2>
・ガスバリア層として厚み15μmの延伸ナイロンフィルム(13)と透明蒸着PETフィルム(61)と厚み60μmの最内層LDPE(51)をドライラミネート接着剤(11)を用いて貼り合わせて透明積層体(32)とする。透明積層体(32)の接液面(25)は粗面化されておりヘイズは11.0%である。
・坪量380g/mの紙(22)の表面に厚み20μmの表LDPE層(41)を押出しラミネートし、さらにLDPE面にコロナ処理を行う。
・紙(22)の裏面にアクリル樹脂を含有した目止め剤層(82)を乾燥後塗布量4g/mで塗布、乾燥する。
・表LDPE層(41)の表面にグラビア印刷(91)をおこなう。
・グラビア印刷に合わせて窓孔部(10)を打抜く。
・目止め剤層(82)を施した紙(22)と透明積層体(32)の延伸ナイロンフィルム(13)面とをアクリル酸エステル系重合体を主成分とする接着剤(72)を用いて貼り合わせる。
・ブランクスに抜き加工をおこない、さらに加熱溶着によりスリーブ状態を作成する。
・さらに、充填工程においてボトム成型後に内容物を充填し、トップ成型して内容物入りの包装体を作成する。容器の容量は70mm角1L容量のゲーベルトップ型である。
図3に本発明の実施例2の液体用紙容器(102)の参考図を示した。(A)は窓孔部近傍の層構成の断面を、(B)と(C)はそれぞれ容器外側と容器内側から見た窓孔部近傍の外観を示している。容器外側から見た窓孔部は裏面の透明積層体のみが見え中身が透視できる。容器内側は透明積層体によってすべて覆われておりフィルムの端面の露出はない状態である。
<実施例3>
・ガスバリア層として透明蒸着PETフィルム(61)と厚み60μmの最内層LDPE(51)をドライラミネート接着剤(11)を用いて貼り合わせて透明積層体(31)とする。透明積層体(31)の接液面(25)はやや粗面化されておりヘイズは5.2%である。
・坪量320g/mの紙(21)の表面に厚み20μmの表LDPE層(41)を押出しラミネートし、さらにLDPE面にコロナ処理を行う。
・紙(21)の裏面に硝化綿とウレタン系樹脂との混合樹脂を含有した目止め剤層(81)を乾燥後塗布量4g/mで塗布、乾燥する。
・表LDPE層(41)の表面にグラビア印刷(91)をおこなう。
・グラビア印刷に合わせて窓孔部(10)を打抜く。
・目止め剤層(81)を施した紙(21)と透明積層体(31)の透明蒸着PETフィルム(61)面とをアクリルとエポキシの共重合体を主成分とする接着剤(71)を用いて貼り合わせる。
・ブランクスに抜き加工をおこない、さらに加熱溶着によりスリーブ状態を作成する。
・さらに、充填工程においてボトム成型後に内容物を充填し、トップ成型して内容物入りの包装体を作成する。容器の容量は60mm角0.5L容量のゲーベルトップ型である。
図4に本発明の実施例3の液体用紙容器(103)の参考図を示した。(A)は窓孔部近傍の層構成の断面を、(B)と(C)はそれぞれ容器外側と容器内側から見た窓孔部近傍の外観を示している。容器外側から見た窓孔部は裏面の透明積層体のみが見え中身が透視できる。容器内側は透明積層体によってすべて覆われておりフィルムの端面の露出はない状態である。
<比較例1>
・ガスバリア層として透明蒸着PETフィルム(61)と厚み60μmの最内層LDPE(51)をドライラミネート接着剤(11)を用いて貼り合わせて透明積層体(31)とする。透明積層体(31)の接液面(25)は粗面化されておりヘイズは11.0%である。
・坪量320g/mの紙(21)の表面に厚み20μmの表LDPE層(41)を押出しラミネートし、さらにLDPE面にコロナ処理を行う。
・表LDPE層(41)の表面にグラビア印刷(91)をおこなう。
・グラビア印刷に合わせて窓孔部(10)を打抜く。
・紙(21)と透明積層体(31)の透明蒸着PETフィルム(61)面とをアクリルとエポキシの共重合体を主成分とする接着剤(71)を用いて貼り合わせる。
・ブランクスに抜き加工をおこない、さらに加熱溶着によりスリーブ状態を作成しようとしたが接着強度が弱くスリーブ状態が成型できなかった。
図5に比較例1の液体用紙容器(104)の参考図を示した。(A)は窓孔部近傍の層構成の断面を、(B)と(C)はそれぞれ容器外側と容器内側から見た窓孔部近傍の外観となるであろう形を示している。
<比較例2>
・ガスバリア層として透明蒸着PETフィルム(61)と厚み60μmの最内層LDPE(51)をドライラミネート接着剤(11)を用いて貼り合わせて透明積層体(31)とする。透明積層体(31)の接液面(25)は粗面化されておりヘイズは21.3%である。
・坪量380g/mの紙(22)の表面に厚み20μmの表LDPE層(41)を押出しラミネートし、さらにLDPE面にコロナ処理を行う。
・さらに紙(22)の裏面と透明積層体(31)の透明蒸着PETフィルム(61)面とを厚み20μmのSPE(73)押出しラミネートで貼り合わせる。
・表LDPE層(41)の表面にグラビア印刷(91)をおこなう。
・グラビア印刷に合わせて窓孔部(10)を打抜く。
・窓孔部(10)に合わせてカットした透明積層体(31)を内側からヒートシールで接着する。
・ブランクスに抜き加工をおこない、さらに加熱溶着によりスリーブ状態を作成する。
・さらに、充填工程においてボトム成型後にプルトップ口栓を付け内容物を充填し、トップを形成して内容物入りの包装体を作成する。容器の容量は60mm角0.5L容量のゲーベルトップ型である。
図6に本発明の比較例2の液体用紙容器(105)の参考図を示した。(A)は窓孔部近傍の層構成の断面を、(B)と(C)はそれぞれ容器外側と容器内側から見た窓孔部近傍の外観を示している。容器外側から見た窓孔部は裏面の透明積層体のみが見え中身が透視できる。容器内側は窓を覆う窓貼りフィルムの端面(H)が露出している状態である。
<比較例3>
・透明蒸着PETフィルム(61)と厚み60μmの最内層LDPE(51)をドライラミネート接着剤(11)を用いて貼り合わせて内層フィルム(33)とする。
・透明蒸着PETフィルム(61)と厚み40μmのLDPE(52)をドライラミネート接着剤(11)を用いて貼り合わせて窓貼りフィルム(34)とする。窓貼りフィルム(34)の接液面(25)は粗面化されておりヘイズは21.3%である。
・坪量380g/mの紙(22)の表面に厚み20μmの表LDPE層(41)を押出しラミネートし、さらにLDPE面にコロナ処理を行う。
・さらに紙(22)の裏面と内層フィルム(33)とを厚み20μmのSPE(73)押出しラミネートで貼り合わせる。
・表LDPE層(41)の表面にグラビア印刷(91)をおこなう。
・グラビア印刷に合わせて窓孔部(10)を打抜く。
・窓孔部(10)に合わせてカットした窓貼りフィルム(34)を内側からヒートシールで接着する。
・ブランクスに抜き加工をおこない、さらに加熱溶着によりスリーブ状態を作成する。
・さらに、充填工程においてボトム成型後にプルトップ口栓を付け内容物を充填し、トップを形成して内容物入りの包装体を作成する。容器の容量は60mm角0.5L容量のゲーベルトップ型である。
図7に本発明の比較例3の液体用紙容器(106)の参考図を示した。(A)は窓孔部近傍の層構成の断面を、(B)と(C)はそれぞれ容器外側と容器内側から見た窓孔部近傍の外観を示している。容器外側から見た窓孔部は裏面の透明積層体のみが見え中身が透視できる。容器内側は窓を覆う窓貼りフィルムの端面(H)が露出している状態である。
実施例1,2、3および比較例2,3で作成した液体用紙容器の内容物としてにごり酒を充填して封をし、上下に振ったときの撹拌状態と半量使用後の液界面が視認できるかどうかを確認した。
実施例1,2、3および比較例2,3で作成した液体用紙容器の内容物として20%エタノール水溶液を入れて50℃で1ヶ月保存し、窓部外周の積層体のラミネート強度を測定した。また、液体クロマトグラムを用いて保存後のエタノール水溶液中の接着剤由来成
分を確認した。結果を表1に示した。
表中で○は視認性が優れている、△は視認性がやや劣っている、×は視認性が劣っていることを意味する。
なお、比較例1の場合は接着強度が弱く成型できなかったので評価結果は記入していない。
Figure 2014114029
表1によれば、上下に振ったときの撹拌状態を見る中身の視認性については実施例1,2、3および比較例2,3はすべて良好であり、半量使用後の液界面の視認性についても実施例3を除いて良好であった。実施例3で用いた透明積層体のヘイズは5.2%であり、実施例1の21.3%、実施例2の11.0%、比較例2の21.3%、比較例3の21.3%に比較して低く、10%よりも低い数値であるので液界面の視認性は他よりやや劣ると思われる。
20%エタノール水溶液を入れて50℃で1ヶ月保存後の積層体のラミネート強度は、透明積層体の端部が露出していない実施例1、2、3とでは低下が見られなかったが、窓貼りの積層フィルムの接着剤層端部が露出している比較例2では低下が見られ、接着SPE樹脂層端部が露出している比較例3では一部デラミが見られた。
また、保存後のエタノール水溶液中の接着剤由来成分を確認した結果では、窓貼りの積層フィルムの接着剤層端部が露出している比較例2のみで確認されその他の例では確認されなかった。
以上のように、本発明によれば、容器の一部に窓孔が開いており窓孔から覗いたときに容易に内容物の状態が確認可能なガスバリア性に優れた窓孔付きの液体用紙容器であって、内容物と容器が互いに影響を与えにくく、残量が分かりやすい液体用紙容器を提供することが可能になった。
紙でできた液体用容器に関するもので、内容物を保護しながらも外観を確認することができる技術として広く利用できる。
1…本発明の液体用紙容器
15…側板
16…糊代片
17…胴部
18…頂部
19…底部
101…本発明の液体用紙容器(実施例1)
102…本発明の液体用紙容器(実施例2)
103…本発明の液体用紙容器(実施例3)
104…液体用紙容器(比較例1)
105…液体用紙容器(比較例2)
106…液体用紙容器(比較例3)
2…紙基材層
2a…紙
21…紙(320g/m
22…紙(380g/m
25…接液部
3…透明積層体
31…透明積層体
32…透明積層体
33…内層フィルム
34…窓貼りフィルム
4…熱可塑性樹脂層
41…表低密度ポリエチレン(LDPE)層(厚み20μm)
5…熱可塑性樹脂層
51…最内層低密度ポリエチレン(LDPE)層(厚み60μm)
52…LDPE(厚み40μm)
6…ガスバリア層
61…ガスバリア層(透明蒸着PETフィルム)
62…ガスバリア層(透明蒸着PETフィルム)
7…接着剤層
71…ウェットラミネート接着剤(アクリルとエポキシの共重合体)層
72…ウェットラミネート接着剤(アクリル酸エステル重合体)層
73…SPE層(厚み20μm)
8…目止め剤層
81…硝化綿とウレタン系樹脂との混合樹脂を含有した目止め剤層(塗布量4g/m)82…アクリル樹脂を含有した目止め剤層(塗布量4g/m
9…インキ層
91…インキ(グラビア印刷)
10…窓孔部
11…ドライラミネート接着剤
13…延伸ナイロンフィルム(厚み15μm)
14…ブランクス
H…窓貼りフィルム端面

Claims (3)

  1. 外層に熱可塑性樹脂層を設けた紙基材層と、透明なガスバリア層を含み最内層に熱可塑性樹脂層を設けた透明積層体を接着剤で接着した積層材料からなり、前記紙基材層に窓孔部が設けられている液体用紙容器であって、前記紙基材層の前記透明積層体側の面に目止め剤層が施されていることを特徴とする液体用紙容器。
  2. 前記透明なガスバリア層が、無機化合物の薄膜を有する透明な樹脂フィルムであることを特徴とする請求項1に記載の液体用紙容器。
  3. 前記透明積層体の接液面が粗面化されておりヘイズ値が10%以上となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の液体用紙容器。
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