JP2005225525A - 液体用紙製容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、少なくとも紙からなる基材層と、ガスバリアー性材料からなる中間層と、熱可塑性樹脂からなる最内層とを設けた積層材料からなる液体用紙製容器であって、前記容器内の内容物の色、混合物の確認、さらに異物の混入、内容物の変色などを確認できる液体用紙製容器を提供することを目的とする。
【解決手段】少なくとも紙からなる基材層1と、透明なバリア性材料からなる中間層2と熱可塑性樹脂からなる最内層3とを設けた積層材料Aからなる液体用紙製容器Cであって前記紙製容器Cに窓穴部9が設けられ、該窓穴部9の周縁部で該紙製容器Cの内面に該窓穴部9を密閉する透明な窓貼りフィルムDが貼着されていることを特徴とする液体用紙製容器である。
【選択図】図1

Description

本発明は、日本酒、焼酎、ワイン、果実酒などの液体を収納する液体用紙製容器に関するものであり、さらに詳しくは、前記紙製容器に収納された内容物の計量、残量、着色が確認できる窓付きの液体用紙製容器に関するものである。
従来、日本酒、焼酎、ワイン、果実酒などの液体を収納する液体用紙製容器は、通常、長期常温流通が主体であるために使用する材料構成は、熱可塑性樹脂層/紙/熱可塑性樹脂層/ガスバリアー層/シーラント層からなる積層構成が一般的である。
例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)/紙/低密度ポリエチレン(LDPE)/アルミ箔/接着剤/ポリエチレンテレフタレート(PET)/低密度ポリエチレン(LDPE)からなる積層材料が使用されている。
また、前記構成において、アルミ箔の代替としてアルミニウムをポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムに真空蒸着したアルミニウム蒸着フィルムも使用されている。
このように日本酒、焼酎、ワイン、果実酒などの液体用紙製容器は、一般的に、紙を基材にしてガスバリアー層にアルミ箔やアルミニウム蒸着フィルムを積層した不透明材料を使用しているので、ビンなどのように透明性がなく、該容器内の内容物の状態が確認できず、(1)内容物の計量や残量がわからない。(2)内容物の色が確認できない。等と言った該容器内の内容物の状態が外側から確認できない問題があった。
これらの問題を解決するために、即ち内容物を外側からでも確認ができるように窓を容器に設けた窓付き液体用紙製容器が開発されている。
該液体用紙製容器に窓を設ける方法としては、一般的に該容器の1枚のブランクの状態のときに所定の箇所に任意の大きさ、形状に打ち抜いて窓穴部を設け、該窓穴部の容器内面側に窓貼機などで窓貼りフィルムを覆い、該窓貼りフィルムの熱可塑性樹脂からなるシーラント層と該容器内面の窓穴部周縁の熱可塑性樹脂からなるシーラント層とをヒートシール方式などで貼着して内容物が漏れないようにしている。
このように窓穴部に使用される該窓貼りフィルムも該容器の一部であるので当然、内容物が確認できる透明性を有する他に内容物を保護するガスバリアー性などを考慮した積層材料が選択されている。
例えば、前記窓貼りフィルムのフィルム基材としては、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物などのフィルム、或いはポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物などにポリ塩化ビニリデンを塗工したフィルム乃至は酸化珪素、酸化アルミニウムなどの無機酸化物を蒸着したフィルム、またこれらのフィルム基材の1種乃至それ以上を組み合わせた積層材料が使用されている。
さらに、これらフィルム基材、或いは該積層材料の片面乃至は両面に熱可塑性樹脂からなるシーラント層が設けられ、該シーラント層と該容器の内容物と接触する内面に設けられた該熱可塑性樹脂からなるシーラント層とをヒートシール方式などにより、貼着して内容物が漏れずに、且つガスバリアー性などが優れた窓が設けられている。
該窓貼りフィルムは、一般的にガスバリアー性の優れた材料と熱可塑性樹脂からなるシーラント材料とをラミネーションした積層材料構成が多く使用されている。
このように容器に窓穴部を設け、該窓穴部に窓貼りフィルムを貼着した窓穴部付きの容器形態によって、窓部外側から見た時に内容物の液面が光の屈折率の違いで確認でき、すなわち内容物の計量や残量は確認することはできるようになった。
しかしながら、日本酒、焼酎、ワイン、果実酒などの液体用紙製容器は、内容物の長期保存のために、通常、アルミ箔やアルミニウム蒸着フィルムを使用しているため、該容器の外周面から該容器内へ進入する外光(可視光線)を遮断しているので該容器内は暗く、内容物の色は確認することはできないのが現状である。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決しようとするものであり、液体用紙製容器に収納された内容物の色、異物の混入、変色などを確認できる液体用紙製容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、本発明の請求項1に係る発明は、少なくとも紙からなる基材層1と、透明なバリア性材料からなる中間層2と、熱可塑性樹脂からなる最内層3とを設けた積層材料Aからなる液体用紙製容器Cであって、前記紙製容器Cに窓穴部9が設けられ、該窓穴部9の周縁部で該紙製容器Cの内面に該窓穴部9を密閉する透明な窓貼りフィルムDが貼着されていることを特徴とする液体用紙製容器である。
本発明の請求項2に係る発明は、請求項1記載の液体用紙製容器において、前記中間層2が、無機酸化物の薄膜を有する透明な樹脂フィルムであることを特徴とする液体用紙製容器である。
本発明の請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の液体用紙製容器において、前記窓貼りフィルムDは、少なくともバリア層7を有する透明な積層材料Bにより形成されていることを特徴とする液体用紙製容器である。
本発明の請求項4に係る発明は、請求項3記載の液体用紙製容器において、前記バリア層7が、無機酸化物の薄膜を有する透明な樹脂フィルムであることを特徴とする液体用紙製容器である。
本発明の請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか1項記載の液体用紙製容器において、前記窓貼りフィルムDは、片面または両面にシーラント層6を有することを特徴とする液体用紙製容器である。
本発明の請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれか1項記載の液体用紙製容器において、前記窓貼りフィルムDは、突き刺し強度が9.8N以上であること特徴とする液体用紙製容器である。
本発明は、少なくとも紙からなる基材層と、透明なバリア性材料からなる中間層と、熱可塑性樹脂からなる最内層とを設けた積層材料からなる液体用紙製容器であって、前記紙
製容器に窓穴部が設けられ、該窓穴部の周縁部で該紙製容器の内面に該窓穴部を密閉する透明な窓貼りフィルムが貼着されていることにより、液体用紙製容器に収納された内容物の色、異物の混入、変色などを確認することができる。
本発明の実施の形態を図1から図4に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る液体用紙製容器Cの側壁10に窓穴部9を設け、窓貼りフィルムDを貼着した1実施例を示す拡大側断面図であり、図2は本発明に係る液体用紙製容器Cの側壁10に窓穴部9を設け、窓貼りフィルムDを貼着したその他の実施例を示す拡大側断面図であり、図3は本発明に係る液体用紙製容器Cの側壁10に窓穴部9を設け、窓貼りフィルムDを貼着したまたその他の実施例を示す拡大側断面図であり、図4は本発明に係る液体用紙製容器Cの1実施例を示す斜視図である。
本発明は、図1に示すように、少なくとも紙からなる基材層1と、透明なバリア性材料からなる中間層2と、熱可塑性樹脂からなる最内層3とを設けた積層材料Aからなる液体用紙製容器Cであって、前記紙製容器Cに窓穴部9が設けられ、該窓穴部9の周縁部で該紙製容器Cの内面に該窓穴部9を密閉する透明な窓貼りフィルムDが貼着されている液体用紙製容器である。
先ず、該紙製容器Cに使用する積層材料Aについて説明すると、図1に示すように、最外層4は、熱可塑性樹脂から形成されている。
該熱可塑性樹脂は、熱によって溶融し、ヒートシール性を有する樹脂ならば特に制約されないが、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリビニル系樹脂、その他などの樹脂を使用することができる。
そして、これら熱可塑性樹脂の中でも、作業性、経済性などの面から、低密度ポリエチレンを使用することが適当で、基材層1上にエクストルージョンラミネーション法(溶融押出しラミネーション法)などにより、紙からなる基材層1上に低密度ポリエチレンからなる最外層4を形成する。
最外層4の厚みは、15〜50μm程度の範囲内で任意に選択して形成することが好ましい。
次に、基材層1に使用する紙の種類は、化学パルプなどを主原料とする100%バージンパルプから抄造した坪量が230〜450g/m2程度の範囲内の板紙を選択して使用することが好ましい。
次に、接着性樹脂層5は、紙からなる基材層1と透明なバリア性材料からなる中間層2とをラミネーションする役目をするが、該接着性樹脂層5に使用される樹脂は、最外層4に使用する樹脂と同様に熱可塑性樹脂が使用される。
例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリビニル系樹脂、その他などの樹脂を使用することができる。
そして、これら熱可塑性樹脂の中でも、作業性、経済性などの面から、低密度ポリエチレンを使用することが適当であり、エクストルージョンラミネーション法(溶融押出しラミネーション法)などにより、紙からなる基材層1とガスバリアー層からなる中間層2とをサンドラミネーションする。
その際の厚みは、10〜40μm程度の範囲内で任意に選択して形成することが好ましい。
次に、前記中間層2は、透明なガスバリアー性のある材料、例えば、無機酸化物の薄膜を有する樹脂フィルムやエチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物などのフィルム、或いはポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物などにポリ塩化ビニリデンを塗工したフィルム、またこれらフィルムの1種乃至それ以上を組み合わせた積層材料を使用することができるが、好ましくは、ガスバリアー性が良く、透明性に優れている無機酸化物の薄膜を有する樹脂フィルムが最適である。
その無機酸化物の薄膜としては、基本的に金属の酸化物をアモルファス(非晶質)化した薄膜であれば使用可能であり、例えば、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、カリウム(K)、錫(Sn)、ナトリウム(Na)、ホウ素(B)、チタン(Ti)、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、イットリウム(Y)などの金属の酸化物をアモルファス(非晶質)化した薄膜を使用することができる。
そして、これら金属の中でも、包装材料に使用する場合は、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)が好ましく、これら金属の酸化物である、酸化ケイ素、酸化アルミニウムを真空蒸着法などにより、薄膜化することが適当である。
その際の膜厚は、100〜800Å程度の範囲内で任意に選択して形成することが好ましい。
また、前記無機酸化物の薄膜を形成するための支持体となる樹脂フィルムは、強度的に強く、耐熱性が高く、化学的に優れていれば特に制約されるものではないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテンなどのポリオレフィン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、アセタール系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、その他などの各種のフィルムを使用することができるが、透明性、強度などの物性面、コストなどの経済性などを考慮するとポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂からなるフィルムが好ましい。
該樹脂フィルムの厚みは、10〜40μm程度の範囲内で任意に選択して使用することが好ましい。
次に、最内層3は、該紙製容器Cを成形する際や窓貼りフィルムDを貼着する時に接着層の役割を持ち、該最内層3に使用される樹脂は、前記最外層4、接着性樹脂層5に使用する樹脂と同様に該熱可塑性樹脂が使用される。
例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、その他などの樹脂を使用することができる。
そして、これら熱可塑性樹脂の中でも、作業性、経済性などの面から、低密度ポリエチレンを使用することが好ましく、エクストルージョンラミネーション法(溶融押出しラミネーション法)などにより、最内層3を形成する場合と該樹脂からなるフィルムをラミネートする場合がある。
該最内層3の厚みは、20〜100μm程度の範囲内で任意に選択して形成することが好ましい。
次に、紙製容器Cの側壁10に窓穴部9を設ける方法は、先ず、該容器Cに使用するロール状の積層材料Aを1枚の枚葉シートに断裁した後、一般的な紙器を作製する方法と同様に打ち抜き加工を行い、該窓穴部9を設ける。
次に、前記積層材料Aを使用して作製した容器Cブランクの窓穴部9を該容器Cの内面側より、覆うと共に前記窓穴部9周縁部で該容器Cの内面側と内容物が漏れないようにヒートシール方式などにより貼着するための窓貼りフィルムDを別工程で作製する。
前記窓貼りフィルムDは、透明な樹脂フィルムならば特に制約されることはないが、該容器C本体に収納する内容物によっては、ガスバリアー性などが必要であるため、例えば無機酸化物の薄膜を有する樹脂フィルムやエチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物などのフィルム、或いはポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物などにポリ塩化ビニリデンを塗工したフィルム、またこれらフィルムの1種乃至それ以上を組み合わせた積層材料を使用する。
図1に示すように、該窓穴部9を密閉する窓貼りフィルムDは、例えば、熱可塑性樹脂からなるシーラント層6と、ガスバリアー層7とを接着剤層を介して積層してなる積層材料Bなどが使用される(接着剤層は図示せず)。
前記積層材料Bは、透明なガスバリアー性を有する積層材料Bならば特に制約されることはないが、好ましくは、ガスバリアー層7にガスバリアー性の良い無機酸化物の薄膜を有する透明な樹脂フィルムを使用することが最適である
すなわち、前記液体用紙製容器C本体を構成する積層材料Aに使用されている無機酸化物の薄膜を有する透明な樹脂フィルムと同様にその無機酸化物の薄膜としては、基本的に
金属の酸化物をアモルファス(非晶質)化した薄膜であれば使用可能であり、例えば、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、カリウム(K)、錫(Sn)、ナトリウム(Na)、ホウ素(B)、チタン(Ti)、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、イットリウム(Y)などの金属の酸化物をアモルファス(非晶質)化した薄膜を使用することができる。
そして、これら金属の中でも、包装材料に使用する場合は、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)が好ましく、これら金属の酸化物である、酸化ケイ素、酸化アルミニウムを真空蒸着法などにより、薄膜化することが適当である。
その際の膜厚は、100〜800Å程度の範囲内で任意に選択して形成することが好ましい。
また、前記無機酸化物の薄膜を形成するための支持体となる樹脂フィルムも前記液体用紙製容器C本体を構成する積層材料Aに使用されている支持体と同様に、強度的に強く、耐熱性が高く、化学的に優れていれば、特に制約されるものではないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテンなどのポリオレフィン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、アセタール系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、その他などの各種のフィルムを使用することができる。
該樹脂フィルムの厚みは、10〜40μm程度の範囲内で任意に選択して使用することが好ましい。
次に、前記シーラント層6は、該ガスバリアー層7の片面または両面にシーラント層6を設けることが好ましい。
該シーラント層6は、前記液体用紙製容器C本体を構成する積層材料Aに使用されている最外層4、接着性樹脂層5、最内層3に使用されている樹脂と同様に該熱可塑性樹脂が使用される。
例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、その他などの樹脂を使用することができる。
そして、これら熱可塑性樹脂の中でも、作業性、経済性などの面から、低密度ポリエチレンを使用することが適当であり、エクストルージョンラミネーション法(溶融押出しラミネーション法)により、該低密度ポリエチレンを溶融して、Tダイから押し出し、フィルム基材層8上にラミネーションする方法や該低密度ポリエチレンフィルムをドライラミネーション法により、ラミネーションする方法が使用できる。
該シーラント層6の厚みは、20〜50μm程度の範囲内で任意に選択して形成することが好ましい。
次に、図3に示すように、ガスバリアー層7とシーラント層6との間に窓貼りフィルムDに剛性をつけるためにフィルム基材層8を設ける場合がある。
該フィルム基材層8は、該ガスバリアー層7と最内層のシーラント層6、または最外層のシーラント層6との間、或いは該ガスバリアー層7と最内層のシーラント層6および最外層のシーラント層6との両方の間に設けることができる。
該フィルム基材層8は、該窓貼りフィルムDに剛性をつける樹脂フィルムで、透明性が良好で、強度的に強く、耐熱性が高く、化学的に優れていれば特に制約されるものではないが、例えば、ポリアミド系樹脂フィルム、ポリエステル系樹脂フィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、その他などの各種のフィルムを使用することができる。
該フィルム基材層8の厚みは、10〜40μm程度の範囲内で任意に選択して形成することが好ましい。
以上のように紙製容器Cに窓穴部9を設けることにより、内容物を外部から観察できるが該容器Cの該窓穴部9は、当然のごとく紙からなる基材層1がなくなるので、該容器Cの構造的な強度低下と内容物保護のために、該窓貼りフィルムDの突き刺し強度を9.8N以上にすることが好ましい。
このように、本発明は、少なくとも紙からなる基材層1と、透明なバリア性材料からなる中間層2と、熱可塑性樹脂からなる最内層3とを設けた積層材料Aからなる液体用紙製容器Cであって、前記紙製容器Cに窓穴部9が設けられ、該窓穴部9の周縁部で該紙製容器Cの内面に該窓穴部9を密閉する透明な窓貼りフィルムDが貼着されていることにより該容器C内の内容物の色、混合物の確認、さらに異物の混入、内容物の変色などを確認できる液体用紙製容器Cを提供することができる。
すなわち、該紙製容器Cのガスバリアー層7を透明にして、可視光線Kを該容器C内に取り込み、且つ該容器Cの窓穴部9にも透明な窓貼りフィルムDを使用することにより、該容器C内の内容物の色などを確認できるものである。
以下に、本発明の具体的実施例を挙げて、さらに詳しく説明する。
本発明の液体用紙製容器C本体の積層材料Aの構成は、図1に示すように、最外層4/基材層1/接着性樹脂層5/中間層2/最内層3の多層構成である。
前記積層材料Aは、基材層1に坪量が400g/m2の板紙を使用し、該板紙のいずれか一方の面に低密度ポリエチレンをエクストルージョンラミネーション法により、25μmの厚さで押し出した。
次に、中間層2として、別工程で厚み12μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に真空蒸着法により、膜厚500Åの酸化ケイ素の薄膜を設けたガスバリアー性材料を作製した。
次に、前記板紙の最外層4が設けられていない他方の面と前記ガスバリアー性材料とを接着性樹脂層5を形成する低密度ポリエチレンをエクストルージョンラミネーション法により、25μmの厚さで押し出してサンドラミネーションをした。
さらに、前記ガスバリアー性材料上に40μmの厚さの低密度ポリエチレンフィルムを低密度ポリエチレン20μmの厚さで押し出してサンドラミネーションした。
すなわち、該積層材料Aの層構成は、低密度ポリエチレン25μm(最外層4)/板紙400g/m2(基材層1)/低密度ポリエチレン25μm(接着性樹脂層5)/酸化ケイ素500Å/ポリエチレンテレフタレートフィルム12μm(中間層2)/低密度ポリエチレン20μm/低密度ポリエチレンフィルム40μm(最内層3)であった。
該積層材料Aを作製するに際しては、必要に応じてアンカーコート剤を使用することができる。
次に、このようなロール状の積層材料Aを1枚の枚葉シートに断裁した後、一般的な紙器を作製する方法と同様に打ち抜き加工を行い、窓穴部9が設けられた1枚のブランクを作製した。
次に、前記積層材料Aを使用して作製した容器Cブランクの窓穴部9を該容器Cの内面側より、覆うと共に前記窓穴部9周縁部で該容器Cの内面側と内容物が漏れないようにヒートシール方式により貼着するための窓貼りフィルムDを別工程で作製した。
前記窓貼りフィルムDに使用する積層材料Bは、図1に示すように、シーラント層6/ガスバリアー層7の2層構成である(接着剤層は図示せず)。
該積層材料Bは、厚み40μmの低密度ポリエチレンフィルムと、別工程で作製した厚み20μmのポリアミドフィルム上に真空蒸着法により、膜厚500Åの酸化ケイ素の薄膜を設けた、ガスバリアー性材料とを2液反応型ポリウレタン系接着剤(図示せず)を使用してラミネーションを行い作製した。
すなわち、該積層材料Bの層構成は、低密度ポリエチレン40μm(シーラント層6)/2液反応型ポリウレタン系接着剤(図示せず)/(ポリアミドフィルム20μm/酸化ケイ素500Å)(ガスバリアー層8)であった。
次に、該積層材料Aを使用して作製した容器Cブランクの窓穴部9を該容器Cの内面側より、該積層材料Bで作製した窓貼りフィルムDで覆うと共に、該窓貼りフィルムDを該窓穴部9周縁部で該容器Cの内面側と内容物が漏れないようにヒートシール方式により貼着した。
以上のような方法で作製した、容器Cブランクを成形してスリーブ状の液体用紙製容器Cを作製した後、液体充填包装機などにより、内容物12として、赤ワインを充填した。
図4に示すように、内容物12である赤ワインを容器Cの窓穴部9のほぼ中間位置にあたる液面11まで満たした。
以上のような状態において、該液体用紙製容器C内を該窓穴部9外側から観察したところ、図1に示すように、該容器Cの外周面から可視光線Kが透過して進入できるため、該容器C内の内容物12である赤ワインの赤色が鮮明に確認できた。
窓貼りフィルムDの積層材料Bの層構成を、図2に示すように、低密度ポリエチレン40μm(シーラント層6)/2液反応型ポリウレタン系接着剤(図示せず)/(酸化ケイ
素500Å/ポリアミドフィルム20μm)(ガスバリアー層7)/低密度ポリエチレン40μm(シーラント層6)にした以外は、実施例1と同様にして、容器Cブランクを作製した。
該容器Cブランクを成形してスリーブ状の液体用紙製容器Cを作製した後、液体充填包装機などにより、内容物12として、赤ワインを充填した。
図4に示すように、内容物12である赤ワインを容器Cの窓穴部9のほぼ中間位置にあたる液面11まで満たした。
以上のような状態において、該液体用紙製容器C内を該窓穴部9外側から観察したところ、図2に示すように、該容器Cの外周面から可視光線Kが透過して進入できるため、該容器C内の内容物12である赤ワインの赤色が鮮明に確認できた。
窓貼りフィルムDの積層材料Bの層構成を、図3に示すように、低密度ポリエチレン40μm(シーラント層6)/2液反応型ポリウレタン系接着剤(図示せず)/(酸化ケイ素500Å/ポリエチレンテレフタレートフィルム12μm)(ガスバリアー層7)/2液反応型ポリウレタン系接着剤(図示せず)/ポリアミドフィルム15μm(フィルム基材層8)/低密度ポリエチレン40μm(シーラント層6)にした以外は、実施例1と同様にして、容器Cブランクを作製した。
該容器Cブランクを成形してスリーブ状の液体用紙製容器Cを作製した後、液体充填包装機などにより、内容物12として、赤ワインを充填した。
図4に示すように、内容物12である赤ワインを容器Cの窓穴部9のほぼ中間位置にあたる液面11まで満たした。
以上のような状態において、該液体用紙製容器C内を該窓穴部9外側から観察したところ、図3に示すように、該容器Cの外周面から可視光線Kが透過して進入できるため、該容器C内の内容物12である赤ワインの赤色が鮮明に確認できた。
本発明に係る液体用紙製容器の側壁に窓穴部を設け、窓貼りフィルムを貼着した1実施例を示す拡大側断面図である。 本発明に係る液体用紙製容器の側壁に窓穴部を設け、窓貼りフィルムを貼着したその他の実施例を示す拡大側断面図である。 本発明に係る液体用紙製容器の側壁に窓穴部を設け、窓貼りフィルムを貼着したまたその他の実施例を示す拡大側断面図である。 本発明に係る液体用紙製容器の1実施例を示す斜視図である。
符号の説明
A・・・積層材料
B・・・積層材料
C・・・液体用紙製容器
D・・・窓貼りフィルム
K・・・可視光線
1・・・基材層
2・・・中間層
3・・・最内層
4・・・最外層
5・・・接着性樹脂層
6・・・シーラント層
7・・・ガスバリアー層
8・・・フィルム基材層
9・・・窓穴部
10・・・側壁
11・・・液面
12・・・内容物

Claims (6)

  1. 少なくとも紙からなる基材層と、透明なバリア性材料からなる中間層と、熱可塑性樹脂からなる最内層とを設けた積層材料からなる液体用紙製容器であって、前記紙製容器に窓穴部が設けられ、該窓穴部の周縁部で該紙製容器の内面に該窓穴部を密閉する透明な窓貼りフィルムが貼着されていることを特徴とする液体用紙製容器。
  2. 前記中間層が、無機酸化物の薄膜を有する透明な樹脂フィルムであることを特徴とする請求項1記載の液体用紙製容器。
  3. 前記窓貼りフィルムは、少なくともバリア層を有する透明な積層材料により形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の液体用紙製容器。
  4. 前記バリア層が、無機酸化物の薄膜を有する透明な樹脂フィルムであることを特徴とする請求項3記載の液体用紙製容器。
  5. 前記窓貼りフィルムは、片面または両面にシーラント層を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の液体用紙製容器。
  6. 前記窓貼りフィルムは、突き刺し強度が9.8N以上であること特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の液体用紙製容器。
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