JPH11227605A - 保守用車割出防止装置 - Google Patents

保守用車割出防止装置

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JPH11227605A
JPH11227605A JP10030791A JP3079198A JPH11227605A JP H11227605 A JPH11227605 A JP H11227605A JP 10030791 A JP10030791 A JP 10030791A JP 3079198 A JP3079198 A JP 3079198A JP H11227605 A JPH11227605 A JP H11227605A
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JP
Japan
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signal
maintenance vehicle
vehicle
unit
transmission
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Application number
JP10030791A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Matsuoka
祐二 松岡
Tetsuya Noguchi
哲也 野口
Masayuki Yamamoto
正幸 山本
Hiroshi Shimoda
宏 下田
Takashi Otsuka
隆史 大塚
Kazuaki Miyamoto
和昭 宮本
Takashi Yamada
高志 山田
Michiaki Watanabe
通昭 渡辺
Hideyuki Kawai
秀之 河合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Central Japan Railway Co
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Central Japan Railway Co
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Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co, Central Japan Railway Co filed Critical Omron Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地上の装置に電源を供給する必要がなく、分
岐器の動作状態を進行方向の保守用車両から検出し、分
岐器が非開通時には保守用車両を確実に停止させること
及び自己診断機能を持たせること。 【解決手段】 分岐器3のスイッチ状態によって異なっ
たコード信号を発生する地上子13を分岐器3の手前に
埋設しておく。保守用車両8にはこの地上子13に電源
を供給し、地上子13のスイッチ状態を検出するための
車上子31を設ける。車上子31の電源電圧,昇圧電圧
や送信コイル電圧,受信コイル電圧を供給するモニタ部
を設ける。又地上子のない位置で受信回路を診断するた
めのモニタ駆動部を設けて自己診断を可能としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鉄道線路を走行する
保守用車両の割出事故を防止し、安全確保に用いられる
保守用車割出防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道線路においては、本線と側線との間
に保守用車両の進行方向を制御するために分岐器が設け
られている。分岐器は鉄道保守用車両の進行方向を規定
し、所定の方向にのみ保守用車両を進行させるものであ
る。このような分岐点においては本線を保守用車両が通
過する際には本線側に、側線から本線へ、又は本線から
側線へ保守用車両が出ていく際には分岐器が側線側に切
換えられる。しかし分岐器が本線側に切換えられている
にもかかわらず側線から保守用車両が誤って分岐器に進
入すると、割出事故が発生し、その保守用車両は脱線し
たり分岐器や線路を破損することとなる。従って誤った
方向から保守用車両が進入しないようにする必要があ
り、このような事故を未然に防ぐため、誤って保守用車
両が進入したときに保守用車両を非常停止させるための
保守用車割出防止装置が用いられている。
【0003】このような従来の保守用車割出防止装置と
しては、例えば分岐器の手前に光電変換器や超音波探知
器を用いて進行方向の保守用車両を検出し、分岐器が保
守用車両の進行方向に分岐していないときに保守用車両
に非常停止をかけるものや、地上に設けた接触片に車体
の接触片が接触したときに非常停止するようにした装置
が知られている。
【0004】又特開平9−48348号公報に示される
ように、分岐器の手前に地上子を埋設し、保守用車両上
の車上子から電波を地上子に向けて送信し、地上子から
の応答を受信して分岐器が進行方向に分岐していない方
向からの保守用車両の進入を禁止するようにした装置も
用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら光電変換
器や超音波探知器等を地上に設置して保守用車両を非常
停止させる従来の保守用車割出防止装置によれば、地上
の光電変換器等に電源を供給するために配線を施す必要
がある。多数の分岐器に夫々このような配線をすると、
工事費用が高くなるという欠点があった。又悪天候下で
使用した場合の信頼性が劣るという欠点があった。更に
接触片と摺動子を用いる保守用車割出防止装置において
は機械的な接触を伴うため、信頼性が低く、機械的な寿
命を配慮する必要があるという欠点があった。
【0006】又特開平9−48348号の保守用車割出
防止装置ではこのような問題点は解決できるが、一定の
通信エリアを確保する必要がある。又長距離通信におい
て地上子に十分な電源を供給しようとすると大電力で送
信信号を伝送する必要があり、他の設備への影響が問題
になるという欠点があった。
【0007】本発明はこのような従来の問題点に着目し
てなされたものであって、地上の装置に地上から電源を
供給する必要がなく、他の設備に影響を及ぼすことな
く、安全で確実に動作することができる保守用車割出防
止装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、車上装置と、線路内に埋設され線路を切換える分岐
器の切換状態を外部入力として外部入力に応じた信号を
車上装置に送信する地上子とを有し、軌道上を走行する
保守用車両を自動停止させるための保守用車割出防止装
置であって、前記車上装置は、送信コイルを含む共振回
路を有し、所定周波数の信号を断続して送信する送信部
と、前記送信部の送信の停止時に前記地上子からの残響
振動を受信する受信部と、前記受信部に得られる残響の
有無によって前記地上子より送信されるコード信号を判
別する判別手段と、前記判別手段によって前記地上子か
らの信号が非開通と判断されたときに保守用車両を非常
停止させるための信号を出す出力手段と、を有するもの
であり、前記地上子は、前記車上装置の送信部より送信
される信号を電磁結合によって受信し整流して電源と
し、分岐器の切換状態に基づいて所定のコード信号を共
振回路の残響振動の有無として前記車上装置に送信する
ことを特徴とするものである。
【0009】本願の請求項2の発明は、車上装置と、線
路内に埋設され線路を切換える分岐器の切換状態を外部
入力として外部入力に応じた信号を車上装置に送信する
地上子とを有し、軌道上を走行する保守用車両を自動停
止させるための保守用車割出防止装置であって、前記車
上装置は、送信コイルを含む共振回路を有し、所定周波
数の信号を断続して送信する送信部と、前記送信部の送
信の停止時に前記地上子からの残響振動を受信する受信
部と、前記受信部に得られる残響の有無によって前記地
上子より送信されるコード信号を判別する判別手段と、
前記車上装置に供給される電圧が所定範囲内かどうかを
判別する電源電圧モニタ手段と、前記判別手段によって
前記地上子からの信号が非開通と判断されたとき及び前
記電源電圧モニタ手段により電源電圧が所定範囲外と判
断されたときに前記保守用車両を非常停止させるための
信号を出す出力手段と、を有するものであり、前記地上
子は、前記車上装置の送信部より送信される信号を電磁
結合によって受信し整流して電源とし、分岐器の切換状
態に基づいて所定のコード信号を共振回路の残響振動の
有無として前記車上装置に送信することを特徴とするも
のである。
【0010】本願の請求項3の発明は、車上装置と、線
路内に埋設され線路を切換える分岐器の切換状態を外部
入力として外部入力に応じた信号を車上装置に送信する
地上子とを有し、軌道上を走行する保守用車両を自動停
止させるための保守用車割出防止装置であって、前記車
上装置は、電源電圧を昇圧する昇圧手段と、送信コイル
を含む共振回路を有し、前記昇圧手段によって昇圧され
た電圧を電源として所定周波数の信号を断続して送信す
る送信部と、前記送信部の送信の停止時に前記地上子か
らの残響振動を受信する受信部と、前記受信部に得られ
る残響の有無によって前記地上子より送信されるコード
信号を判別する判別手段と、前記昇圧手段によって昇圧
された電圧が所定範囲内かどうかを判別する昇圧電圧モ
ニタ手段と、前記判別手段によって前記地上子からの信
号が非開通と判断されたとき及び前記昇圧電圧モニタ手
段により昇圧電圧が所定範囲外と判断されたときに保守
用車両を非常停止させるための信号を出す出力手段と、
を有するものであり、前記地上子は、前記車上装置の送
信部より送信される信号を電磁結合によって受信し整流
して電源とし、分岐器の切換状態に基づいて所定のコー
ド信号を共振回路の残響振動の有無として前記車上装置
に送信することを特徴とするものである。
【0011】本願の請求項4の発明は、車上装置と、線
路内に埋設され線路を切換える分岐器の切換状態を外部
入力として外部入力に応じた信号を車上装置に送信する
地上子とを有し、軌道上を走行する保守用車両を自動停
止させるための保守用車割出防止装置であって、前記車
上装置は、送信コイルを含む共振回路を有し、所定周波
数の信号を断続して送信する送信部と、前記送信部の送
信の停止時に前記地上子からの残響振動を受信する受信
部と、前記受信部に得られる残響の有無によって前記地
上子より送信されるコード信号を判別する判別手段と、
前記送信部の送信コイルに供給する電圧が所定範囲内か
どうかを判別する送信コイル電圧モニタ手段と、前記判
別手段によって前記地上子からの信号が非開通と判断さ
れたとき及び送信コイル電圧モニタ手段により送信コイ
ルに供給する電圧が所定範囲外と判断されたときに保守
用車両を非常停止させるための信号を出す出力手段と、
を有するものであり、前記地上子は、前記車上装置の送
信部より送信される信号を電磁結合によって受信し整流
して電源とし、分岐器の切換状態に基づいて所定のコー
ド信号を共振回路の残響振動の有無として前記車上装置
に送信することを特徴とするものである。
【0012】本願の請求項5の発明は、車上装置と、線
路内に埋設され線路を切換える分岐器の切換状態を外部
入力として外部入力に応じた信号を車上装置に送信する
地上子とを有し、軌道上を走行する保守用車両を自動停
止させるための保守用車割出防止装置であって、前記車
上装置は、送信コイルを含む共振回路を有し、所定周波
数の信号を断続して送信する送信部と、前記送信部の送
信の停止時に前記地上子からの残響振動を受信する受信
部と、前記受信部に得られる残響の有無によって前記地
上子より送信されるコード信号を判別する判別手段と、
前記送信部の送信時に前記受信部の受信コイルに得られ
る電圧が所定範囲内かどうかを判別する受信コイル電圧
モニタ手段と、前記判別手段によって前記地上子からの
信号が非開通と判断されたとき及び受信コイル電圧モニ
タ手段により受信コイルに供給する電圧が所定範囲外と
判断されたときに保守用車両を非常停止させるための信
号を出す出力手段と、を有するものであり、前記地上子
は、前記車上装置の送信部より送信される信号を電磁結
合によって受信し整流して電源とし、分岐器の切換状態
に基づいて所定のコード信号を共振回路の残響振動の有
無として前記車上装置に送信することを特徴とするもの
である。
【0013】本願の請求項6の発明は、車上装置と、線
路内に埋設され線路を切換える分岐器の切換状態を外部
入力として外部入力に応じた信号を車上装置に送信する
地上子とを有し、軌道上を走行する保守用車両を自動停
止させるための保守用車割出防止装置であって、前記車
上装置は、送信コイルを含む共振回路を有し、所定周波
数の信号を断続して送信する送信部と、前記送信部の送
信の停止時に前記地上子からの残響振動を受信する受信
部と、前記受信部に得られる残響の有無によって前記地
上子より送信されるコード信号を判別する判別手段と、
前記分岐器の切換状態に応じて前記地上子より送信され
る異なったパターンを順次前記受信部に与える擬似信号
印加手段と、前記判別手段によって前記地上子からの信
号が非開通と判断されたとき及び前記擬似信号印加手段
に対応した信号が前記判別手段より得られないときに保
守用車両を非常停止させるための信号を出す出力手段
と、を有するものであり、前記地上子は、前記車上装置
の送信部より送信される信号を電磁結合によって受信し
整流して電源とし、分岐器の切換状態に基づいて所定の
コード信号を共振回路の残響振動の有無として前記車上
装置に送信することを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態による
保守用車割出防止装置の全体構成を示す概略図、図2は
鉄道の軌道を示す図である。これらの図に示すように本
線1と側線2との分岐部分には保守用車両を分岐するた
めの分岐器3が設けられる。分岐器3には保守用車両の
進行方向を変化させる転換検知スイッチ4が設けられ
る。分岐器3は図示のように本線上で分岐器3の位置を
そのまま通過する位置と、側線2から本線1へ、又は本
線1から側線2へ進行する位置とを切換えるものであ
る。転換検知スイッチ4は切換えによって矢印方向に移
動する永久磁石5と、その側方に永久磁石5の接近によ
って接点を閉成するためのリードスイッチ6,7が設け
られる。8,9は夫々本線1,側線2を矢印方向に走行
してくる保守用車両を示している。リードスイッチ6,
7はライン11,12を介して、地上子13,14に連
結される。地上子13,14は分岐器3とは所定距離だ
け隔たった本線1及び側線2に埋設され、後述するよう
に保守用車両からの信号を受けて接点の開閉によって異
なるコード信号を発生させるものである。図2の状態で
はリードスイッチ6はオンとなって本線1上を通過する
方向が開通状態、リードスイッチ7はオフとなって側線
2から本線1へ進行する保守用車両9に対して非開通状
態となる。
【0015】地上子13,14は同一の構成であるの
で、以下地上子13の構成を図3のブロック図を用いて
説明する。本図において地上子13は地上の面に向けて
コイルL1が設けられ、このコイルL1とコンデンサC
1と共に並列共振回路21が構成される。並列共振回路
21には整流回路22及び検波回路23が接続される。
整流回路22は共振回路21に得られる交流信号を整流
・平滑して地上子13の各部に電源として供給するもの
である。又検波回路23は共振回路21に得られる信号
を検波してクロック信号として各部に供給するものであ
る。地上子13には更に検波回路23からのクロック信
号に基づいてリードスイッチ6の接点の開閉状態により
所定のコードを生成するコード生成回路24と、コード
生成回路24によって生成された信号により共振回路2
1の両端を短絡又は開放し、残響を短時間で停止又は残
響を維持するためのシャント回路25が設けられてい
る。ここでコード生成回路24により発生するコード信
号は、例えばリードスイッチ6の接点が閉成状態では
「1010」とし、リードスイッチ6の接点が開放状態
では、コード生成回路24の発生するコード信号は「1
100」とする。
【0016】さて保守用車両8には車上装置が設けられ
る。車上装置は、保守用車両の床下に地上子と交信する
ための車上子31とコントローラ32,非常停止ブレー
キ33,警報器34を有している。車上子31は地上子
からの信号を受信して分岐器3が開通状態又は非開通状
態のいずれかを判別するものであり、その出力はコント
ローラ32に与えられる。このコントローラ32はこの
判別信号に基づいて運行の停止又は走行を出力するもの
である。保守用車両8には進入禁止状態のとき保守用車
両がその分岐器3に向けて進行している場合に、保守用
車両を非常停止させるための非常停止ブレーキ装置33
が設けられ、又ブザーや表示器で非常停止状態を報知す
る警報器34が設けられている。コントローラ32は、
車上子31からの判別信号に基づいて保守用車両を非常
停止させるための信号を出す出力手段を構成している。
又コントローラ32には試験モードスイッチ35が接続
され、試験モードのときには車上子31に試験モード信
号を出力するようにしている。他の保守用車両9の車上
装置及び車上子についても同様の構成となっている。
【0017】図4は保守用車両8,9に設けられる車上
子31の構成を示すブロック図である。車上子31は本
図に示すように保守用車両の装置より供給される電源を
必要な電圧に変換するための電源回路41及び後述する
送信コイルを駆動するために必要な電圧にまで昇圧する
昇圧回路42が設けられる。又制御装置43はその内部
にCPU43a,PWM出力部43b及びA/D変換部
43cを有している。CPU43aは基準クロック発生
回路を有しており、PWM出力部43bはこの基準クロ
ックに基づいてキャリアとなる高周波、例えば245K
Hzの矩形波とこれを断続するための低周波、例えば
4.9KHzの信号を発生させるものである。これらの
出力は電圧変換バッファ回路44に出力される。電圧変
換バッファ回路44はこれらの周波数の矩形波の電圧を
変換し、駆動回路45に出力するものである。駆動回路
45は入力信号に基づいてコンデンサC2と送信コイル
L2から成る共振回路46を駆動するものである。送信
コイルL2は保守用車両の下面に本線1又は側線2の地
上子13に向けて配置される。駆動回路45により送信
コイルL2を駆動すると、地上子13のコイルL1が送
信コイルL2の磁束の範囲内に入ったときに電磁結合に
よって地上子13側にこれと同一の信号が誘起され、電
力及び信号が伝送されることとなる。そして駆動回路4
5にはキャリアの停止時に残響を抑制するための残響抑
制回路47が接続されている。CPU43a,PWM制
御部43b,電圧変換バッファ回路44,駆動回路4
5,共振回路46及び残響抑制回路47は、所定周波数
の信号を断続して地上子に送信する送信部を構成してい
る。
【0018】車上子31には地上子13からの信号を受
信するための受信部が設けられる。受信部は送信コイル
L2に隣接して保守用車両の下面に向けて配置される受
信コイルL3、及び受信コイルL3と共に共振回路48
を構成するコンデンサC3、検波回路49、サンプルホ
ールド回路50(S/H回路)を有している。検波回路
49はキャリアの停止時に残響振動を検波するものであ
る。検波回路49の出力はサンプルホールド回路50に
与えられる。サンプルホールド回路50はキャリアの停
止後の所定のタイミングで検波出力を保持するものであ
り、その出力は制御装置43内のA/D変換部43cに
与えられる。A/D変換部43cはA/D変換値をCP
U43aに与える。CPU43aは後述するようにA/
D変換値に基づいて地上子13から送信されるコードを
判別する判別手段を構成している。
【0019】そして電源回路41に供給される例えば2
4Vの電圧が正常範囲かどうかをモニタするための電源
電圧モニタ部51が設けられ、又昇圧回路42で昇圧さ
れた電圧をモニタするための昇圧電圧モニタ部52が設
けられる。これらの電圧モニタ部51,52は図5
(a)に示すように電圧を適当な分圧比の抵抗で分圧
し、分圧した抵抗に並列にコンデンサを接続したもので
あり、その中点の電圧がA/D変換部43cに入力され
る。又送信毎に送信コイルL2に得られる電圧、受信コ
イルL3に得られる電圧を夫々モニタするための送信コ
イルモニタ部53,受信コイルモニタ部54がコイルL
2,L3に接続される。送信コイルモニタ部53,受信
コイルモニタ部54は図5(b)に示すように演算増幅
器を用いた積分回路によって構成され、送受信コイルL
2,L3の平均値電圧をA/D変換器43cに与えるも
のである。又モニタ駆動部55は図6に示すように受信
部側の共振回路48を電源ラインに接続しており、共振
回路48と接地端間にFET55a等のスイッチング素
子を設ける。モニタ駆動部55はこのFET55aを断
続することによって、受信コイルL3に擬似の受信信号
を与えて受信回路の動作を認識するために用いられる。
【0020】次にこの実施の形態による保守用車割出防
止装置の動作について説明する。制御装置43は動作を
開始するとまず図7のステップS1において初期化処理
を行う。初期化処理では後述する自己診断機能を選択す
るための選択信号SELを0に設定する。そしてステッ
プS2において試験モードスイッチ35が投入され、試
験起動信号が入力されているかどうかをチェックする。
通常の走行中には試験モードスイッチ35は投入されな
いため、ステップS3に進んで後述するようにデータ受
信処理を行う。そしてステップS4〜S6に進んで選択
信号SELが0,1,2のいずれかを判別する。動作開
始直後は初期化処理によって選択信号SELが0となっ
ているため、ステップS7に進んで送信コイル電圧判別
処理を行う。又ステップS5,S6において選択信号S
ELが1であれば、ステップS8に進んで受信コイル判
別処理を行い、SELが2であればステップS9におい
て昇圧電圧判別処理を行う。選択信号SELが0〜2で
なければステップS10において電源電圧判別処理を行
い、これらのいずれかの処理を終えた後ステップS2に
戻って同様の処理を繰り返す。
【0021】次にステップS7の送信コイル電圧判別処
理について図8を参照しつつ説明する。この処理を開始
するとまずステップS11において、送信コイルの電圧
を送信コイルモニタ部53より取込み、ステップS12
においてチェック回数をインクリメントする。そしてス
テップS13に進んで電圧値が所定範囲かどうかを判別
する。所定範囲内でなければNG回数をインクリメント
し(ステップS14)、所定範囲内にあればこの処理を
行うことなくステップS15に進んでチェック回数が設
定値1、例えば200回を越えているかどうかをチェッ
クする。この値を越えていなければステップS19に進
んで選択信号SELをインクリメントして元のルーチン
に戻る。そしてチェック回数が設定値1以上であれば、
ステップS16に進んでNG回数が設定値2、例えば1
00回以上かどうかを判別する。この値を越えている場
合には異常出力処理を行い(ステップS17)送信コイ
ルL2の駆動を停止する。この値以下であればステップ
S18に進んでチェック回数及びNG回数をリセット
し、ステップS19において選択信号SELをインクリ
メントし元のルーチンに戻る。こうすれば車上子のコイ
ル近辺に金属体があると、送信コイルのQが下がり過電
流が流れることとなる。従って自己診断機能により送信
コイルの電流を停止させることができるため、車上子自
体の故障を防止することができるという効果が得られ
る。
【0022】次にステップS8の受信コイル判別処理に
ついて図9を参照しつつ説明する。この処理を開始する
と、まずステップS21において送信コイルL2の駆動
によって受信コイルL3に誘起される電圧を受信コイル
モニタ部54を介して取込む。そして図8と同様に受信
コイル電圧のチェック回数をインクリメントし、受信コ
イル電圧が設定範囲内かどうかを判別する(ステップS
22,S23)。設定範囲内でなければNG回数をイン
クリメントし、チェック回数が設定値3、例えば200
回を越えているかどうかをチェックする(ステップS2
4,S25)。この値以下であれば選択信号SELをイ
ンクリメントし(ステップS29)、メインルーチンに
戻る。チェック回数が設定値3を越えると、ステップS
26に進んでNG回数が設定値4、例えば100回以上
かどうかをチェックする。設定値4を越えれば異常出力
処理を行い、この値以下であればステップS28におい
てチェック回数,NG回数をリセットしてステップS2
9に進み、選択信号SELをインクリメントしてメイン
ルーチンに戻る。こうすれば受信コイルL3や受信回数
の異常を診断することができる。
【0023】又ステップS9において昇圧電圧判別処理
を行う場合には、図10に示すようにまずステップS3
1において昇圧電圧モニタ部52より昇圧電圧を取込
む。そしてステップS32においてこの電圧が設定範囲
内かどうかを判別する。設定範囲を越えている場合には
ステップS33において異常出力処理を行い、この範囲
内であればステップS34に進んで選択信号SELをイ
ンクリメントしてメインルーチンに戻る。同様にしてス
テップS10において電源電圧判別処理を行う場合に
は、図11に示すように電源電圧モニタ部51より電源
電圧を取込む。そしてステップS42において電源電圧
が設定範囲内かどうかを判別し、設定範囲内になければ
異常出力処理を行う(ステップS43)。設定範囲内で
あればこの処理を行わず、ステップS44に進んで選択
信号SELをリセットしてメインルーチンに戻る。こう
すればステップS3でデータ受信処理を終える毎に選択
信号SELに応じてステップS7〜S10のいずれかの
判別処理が順次行われ、電源電圧や昇圧電圧,送受信コ
イルの異常状態を識別することができる。
【0024】次にタイムチャートを用いてステップS3
のデータ受信処理における動作を説明する。図12と図
13はこの実施の形態の動作を示すタイムチャートであ
り、図12はリードスイッチがオン、即ち開通時(進行
可能)を示すタイムチャートであり、図13はリードス
イッチがオフ、即ち非開通時を示すタイムチャートであ
る。図12,図13の(a)〜(h)は図3,図4のa
〜hの波形を示す。これらの図に示すように車上子31
は高周波のキャリアを図12(a),図13(a)に示
す低周波で断続して、図12(b),図13(b)に示
すように送信コイルL2を駆動している。そして保守用
車両が地上子13の配設位置に達すると、地上子13の
共振回路21には図12(c)に示す誘起電圧が得られ
る。整流回路22はこの電圧を整流平滑して各部に電源
として供給する。又図12(d)に示すように検波回路
23はこれを検波し、コード生成回路24にタイミング
クロック信号として与える。リードスイッチ6の接点が
オン状態のときには、コード生成回路24は図12
(e)に示すように開通を示すコード、例えば「101
0」のコード信号を連続して生成し、シャント回路25
はこれによって図12(f)に示すようなシャント信号
を生成する。そしてシャント信号に応じて共振回路21
の残響を制御するため、共振回路21の残響は図12
(g)に示すように変化する。
【0025】又リードスイッチ6の接点がオフ状態のと
きにはコード生成回路24は図13(e)に示すように
非開通を示すコード、例えば「1100」のコード信号
を連続して生成する。シャント回路25はこれによって
図13(f)に示すようなシャント信号を生成し、シャ
ント信号に応じて共振回路21の残響を制御するため、
共振回路21の残響は図13(g)に示すように変化す
る。
【0026】一方車上子31では受信コイルL3により
この信号を受信し、検波回路49によって検波し送信コ
イルの駆動停止後の所定タイミングで保持することによ
って、残響成分を検出する。そしてA/D変換部43c
によってデジタル値に変換してCPU43aに与える。
この例では図12(h),図13(h)に示すように残
響のないときにA/D変換値が高く、残響があればA/
D変換値が低くなるものとして説明する。以下の処理は
車上子31内の制御装置43のCPU43aによって処
理される。CPU43aは1つ前の信号レベルと比較
し、レベル大から小への変化は+1、小から大への変化
は−1、閾値以下の相対的な変化は0としてレベルを判
定する。更にレベルの差分結果から+1を1、−1を
0、0はその前の状態を保つことによって元のコード信
号を再現する。そしてこの判定されたコードによって地
上子のスイッチ状態を判別してブレーキの制御を行う。
【0027】次に試験モードスイッチ35が投入された
場合について説明する。このスイッチが投入されると図
7のステップS2より図14に示すステップS51に進
んで送信コイルL2の励磁をオフとする。そしてステッ
プS52に進んでモニタ駆動部55より共振回路48を
駆動する。これは受信信号と同様に周波数のキャリアを
用いてこれを断続させた信号で、FET55aを駆動す
ることにより開通を示すコード、即ち「1010」に相
当する信号を出力する。図16は図12,図13と同様
に通常時の送信信号及び開通時の残響を含む受信信号を
示しており、図16(k)はモニタ駆動部55より駆動
される擬似の開通を示すコード信号を示している。図1
6(k)に示す擬似開通コード信号は図16(b),
(g)と対比すれば明らかなように、「1」では信号を
出さず、「0」では残響部分を含んだものとなってい
る。このコードは共振回路48より検波回路49によっ
て検波され、サンプルホールド回路50を介して制御部
43に与えられる。そして受信データが正常かどうかが
ステップS53において判断される。受信データが正常
でなければステップS54に進んで異常出力処理を行っ
てメインルーチンに戻る。受信データが正常であればス
テップS55に進んで図17(k)に示すように非開通
コード、即ち「1100」をモニタ駆動部55より共振
回路48に出力する。図17(b),(g),(k)は
通常時の送信コイルL2の駆動信号と地上子のコイルL
1に得られる非開通時の残響を含む受信信号、及びこれ
と対比させて発生させた非開通コードを示している。こ
の場合も同様にしてステップS56において受信データ
が正常かどうかを判別し、正常でなければ異常出力処理
を行う(ステップS57)。ここで制御部のCPU43
aはステップS52,55においてモニタ駆動部55と
共に分岐器の切換状態に応じて地上子より送信される異
なったパターンを順次受信部に与える擬似信号印加手段
を構成している。
【0028】正常であればステップS58に進んで送信
コイルL2の励磁を開始し、ステップS59において送
信コイルモニタ部53を介して送信コイル電圧を取込
む。そして図15のステップS60においてその電圧が
設定範囲内かどうかを判別する。設定範囲内でなければ
ステップS61,62に進んで送信コイルL2の励磁を
停止して異常出力処理を行う。設定範囲内にあればステ
ップS63に進んで受信コイルモニタ部54より受信コ
イルの電圧を取込む。そしてその電圧が設定範囲内かど
うかを判別する(ステップS64)。設定範囲内でなけ
ればステップS65に進んで異常出力処理を行い、設定
範囲内であればステップS66に進んで昇圧電圧モニタ
部52より昇圧回路42で昇圧された電圧を取込む。そ
して昇圧電圧が設定範囲内かどうかを判別し(ステップ
S67)、設定範囲内でなければステップS68に進ん
で異常出力処理を行う。設定範囲内であればステップS
69において電源電圧モニタ部51より電源電圧を取込
む。そして電源電圧が設定範囲内かどうかを判別し(ス
テップS70)、設定範囲内でなければステップS71
に進んで異常出力処理を行う。設定範囲内であればステ
ップS72に進んで正常出力処理を行った後、図7に示
すメインルーチンに戻る。このように試験モードスイッ
チ35が押される毎にこの自己診断処理が行われ、通常
の処理に戻る。この場合にはステップS51〜S56に
おいて擬似の開通コード及び非開通コードを用いている
ため、地上子のない線路上を走行している際にも受信回
路等が正常に動作しているかどうかを識別することがで
きる。
【0029】尚この実施の形態において車両を保守用車
両として説明しているが、客車や列車,電車に置き換え
てもよいことはいうまでもない。又この実施の形態で
は、転換検知スイッチとしてマグネット及びリードスイ
ッチを用い、分岐器の切換信号をリードスイッチによっ
て得るようにしているが、分岐器の定位/反位用の表示
回路用の絶縁トランスに3次巻線をほどしたものを用
い、その3次巻線の電圧誘起をリレー等によって検知し
て分岐器の位置信号を地上子に転送するようにしてもよ
い。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本願の請求項
1〜6の発明によれば、分岐器の近傍に地上子を敷設す
る際にも地上子に電源を供給する必要がなく、地上子が
埋設された位置に保守用車両が達したときにだけ、保守
用車両の車上子から電力を伝送することができる。地上
子は電力が供給されると、分岐器の状態をコード化して
返送するため、保守用車両上で分岐器の状態を高精度で
認識することができる。そして保守用車両側で保守用車
両が進行している方向の分岐器が非開通状態と判断すれ
ば保守用車両を非常停止することができる。又請求項2
〜5の発明では、これに加えて、車上子に供給する電源
電圧,昇圧電圧,送信コイルの電圧及び受信コイルの電
圧の異常状態を識別することができる。そして異常状態
であれば走行中でも使用停止動作をさせることができる
ため、保守用車割出防止装置の信頼性を向上させること
ができ、保守用車両の脱線事故等を未然に防止すること
が可能となる。又車上子のコイル近辺に金属体がある
と、送信コイルのQが下がり過電流が流れることとな
る。請求項4の発明では、自己診断機能により送信コイ
ルの電流を停止させることができるため、車上子自体の
故障を防止することができるという効果が得られる。又
請求項6の発明では試験モードのときに擬似開通コード
及び擬似非開通モードを用いて受信回路の動作状態を識
別できる。このため保守用車両が地上子上を走行してい
ない場合でも受信回路の異常を判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による保守用車割出防止装
置の全体構成を示す概略図である。
【図2】この実施の形態による保守用車割出防止装置の
鉄道の軌道を示す図である。
【図3】地上子の構成を示すブロック図である。
【図4】車上子の構成を示すブロック図である。
【図5】電源電圧モニタ部,昇圧電圧モニタ部及び送信
コイルモニタ部,受信コイルモニタ部の構成を示す回路
図である。
【図6】モニタ駆動部とその周辺回路を示す回路図であ
る。
【図7】本実施の形態の全体の動作を示すフローチャー
トである。
【図8】本実施の形態の送信コイル電圧判別処理を示す
フローチャートである。
【図9】本実施の形態の受信コイル電圧判別処理を示す
フローチャートである。
【図10】本実施の形態の昇圧電圧判別処理を示すフロ
ーチャートである。
【図11】本実施の形態の電源電圧判別処理を示すフロ
ーチャートである。
【図12】本実施の形態によるデータ受信処理を示すタ
イムチャート(その1)である。
【図13】本実施の形態によるデータ受信処理を示すタ
イムチャート(その2)である。
【図14】本実施の形態の試験起動入力に対する自己診
断処理を示すフローチャート(その1)である。
【図15】本実施の形態の試験起動入力に対する自己診
断処理を示すフローチャート(その2)である。
【図16】送信コイルの駆動信号と開通時の残響振動及
び擬似開通コードを示すタイムチャートである。
【図17】送信コイルの駆動信号と非開通時の残響振動
及び擬似非開通コードを示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 本線 2 側線 3 分岐器 4 転換検知スイッチ 5 永久磁石 6,7 リードスイッチ 8,9 保守用車両 11,12 ライン 13,14 地上子 21,46,48 共振回路 22 整流回路 23,49 検波回路 24 コード生成回路 25 シャント回路 31 車上子 32 コントローラ 33 非常停止ブレーキ装置 34 警報器 35 試験モードスイッチ 41 電源回路 42 昇圧回路 43 制御装置 43a CPU 43b PWM出力部 43c A/D変換部 44 電圧変換バッファ回路 45 駆動回路 47 残響抑制回路 50 サンプルホールド回路 51 電源電圧モニタ部 52 昇圧電圧モニタ部 53 送信コイルモニタ部 54 受信コイルモニタ部 55 モニタ駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 正幸 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 下田 宏 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 大塚 隆史 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 宮本 和昭 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 山田 高志 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 渡辺 通昭 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 河合 秀之 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車上装置と、線路内に埋設され線路を切
    換える分岐器の切換状態を外部入力として外部入力に応
    じた信号を車上装置に送信する地上子とを有し、軌道上
    を走行する保守用車両を自動停止させるための保守用車
    割出防止装置であって、 前記車上装置は、 送信コイルを含む共振回路を有し、所定周波数の信号を
    断続して送信する送信部と、 前記送信部の送信の停止時に前記地上子からの残響振動
    を受信する受信部と、 前記受信部に得られる残響の有無によって前記地上子よ
    り送信されるコード信号を判別する判別手段と、 前記判別手段によって前記地上子からの信号が非開通と
    判断されたときに保守用車両を非常停止させるための信
    号を出す出力手段と、を有するものであり、 前記地上子は、 前記車上装置の送信部より送信される信号を電磁結合に
    よって受信し整流して電源とし、分岐器の切換状態に基
    づいて所定のコード信号を共振回路の残響振動の有無と
    して前記車上装置に送信するものであることを特徴とす
    る保守用車割出防止装置。
  2. 【請求項2】 車上装置と、線路内に埋設され線路を切
    換える分岐器の切換状態を外部入力として外部入力に応
    じた信号を車上装置に送信する地上子とを有し、軌道上
    を走行する保守用車両を自動停止させるための保守用車
    割出防止装置であって、 前記車上装置は、 送信コイルを含む共振回路を有し、所定周波数の信号を
    断続して送信する送信部と、 前記送信部の送信の停止時に前記地上子からの残響振動
    を受信する受信部と、 前記受信部に得られる残響の有無によって前記地上子よ
    り送信されるコード信号を判別する判別手段と、 前記車上装置に供給される電圧が所定範囲内かどうかを
    判別する電源電圧モニタ手段と、 前記判別手段によって前記地上子からの信号が非開通と
    判断されたとき及び前記電源電圧モニタ手段により電源
    電圧が所定範囲外と判断されたときに前記保守用車両を
    非常停止させるための信号を出す出力手段と、を有する
    ものであり、 前記地上子は、 前記車上装置の送信部より送信される信号を電磁結合に
    よって受信し整流して電源とし、分岐器の切換状態に基
    づいて所定のコード信号を共振回路の残響振動の有無と
    して前記車上装置に送信するものであることを特徴とす
    る保守用車割出防止装置。
  3. 【請求項3】 車上装置と、線路内に埋設され線路を切
    換える分岐器の切換状態を外部入力として外部入力に応
    じた信号を車上装置に送信する地上子とを有し、軌道上
    を走行する保守用車両を自動停止させるための保守用車
    割出防止装置であって、 前記車上装置は、 電源電圧を昇圧する昇圧手段と、 送信コイルを含む共振回路を有し、前記昇圧手段によっ
    て昇圧された電圧を電源として所定周波数の信号を断続
    して送信する送信部と、 前記送信部の送信の停止時に前記地上子からの残響振動
    を受信する受信部と、 前記受信部に得られる残響の有無によって前記地上子よ
    り送信されるコード信号を判別する判別手段と、 前記昇圧手段によって昇圧された電圧が所定範囲内かど
    うかを判別する昇圧電圧モニタ手段と、 前記判別手段によって前記地上子からの信号が非開通と
    判断されたとき及び前記昇圧電圧モニタ手段により昇圧
    電圧が所定範囲外と判断されたときに保守用車両を非常
    停止させるための信号を出す出力手段と、を有するもの
    であり、 前記地上子は、 前記車上装置の送信部より送信される信号を電磁結合に
    よって受信し整流して電源とし、分岐器の切換状態に基
    づいて所定のコード信号を共振回路の残響振動の有無と
    して前記車上装置に送信するものであることを特徴とす
    る保守用車割出防止装置。
  4. 【請求項4】 車上装置と、線路内に埋設され線路を切
    換える分岐器の切換状態を外部入力として外部入力に応
    じた信号を車上装置に送信する地上子とを有し、軌道上
    を走行する保守用車両を自動停止させるための保守用車
    割出防止装置であって、 前記車上装置は、 送信コイルを含む共振回路を有し、所定周波数の信号を
    断続して送信する送信部と、 前記送信部の送信の停止時に前記地上子からの残響振動
    を受信する受信部と、 前記受信部に得られる残響の有無によって前記地上子よ
    り送信されるコード信号を判別する判別手段と、 前記送信部の送信コイルに供給する電圧が所定範囲内か
    どうかを判別する送信コイル電圧モニタ手段と、 前記判別手段によって前記地上子からの信号が非開通と
    判断されたとき及び送信コイル電圧モニタ手段により送
    信コイルに供給する電圧が所定範囲外と判断されたとき
    に保守用車両を非常停止させるための信号を出す出力手
    段と、を有するものであり、 前記地上子は、 前記車上装置の送信部より送信される信号を電磁結合に
    よって受信し整流して電源とし、分岐器の切換状態に基
    づいて所定のコード信号を共振回路の残響振動の有無と
    して前記車上装置に送信するものであることを特徴とす
    る保守用車割出防止装置。
  5. 【請求項5】 車上装置と、線路内に埋設され線路を切
    換える分岐器の切換状態を外部入力として外部入力に応
    じた信号を車上装置に送信する地上子とを有し、軌道上
    を走行する保守用車両を自動停止させるための保守用車
    割出防止装置であって、 前記車上装置は、 送信コイルを含む共振回路を有し、所定周波数の信号を
    断続して送信する送信部と、 前記送信部の送信の停止時に前記地上子からの残響振動
    を受信する受信部と、 前記受信部に得られる残響の有無によって前記地上子よ
    り送信されるコード信号を判別する判別手段と、 前記送信部の送信時に前記受信部の受信コイルに得られ
    る電圧が所定範囲内かどうかを判別する受信コイル電圧
    モニタ手段と、 前記判別手段によって前記地上子からの信号が非開通と
    判断されたとき及び受信コイル電圧モニタ手段により受
    信コイルに供給する電圧が所定範囲外と判断されたとき
    に保守用車両を非常停止させるための信号を出す出力手
    段と、を有するものであり、 前記地上子は、 前記車上装置の送信部より送信される信号を電磁結合に
    よって受信し整流して電源とし、分岐器の切換状態に基
    づいて所定のコード信号を共振回路の残響振動の有無と
    して前記車上装置に送信するものであることを特徴とす
    る保守用車割出防止装置。
  6. 【請求項6】 車上装置と、線路内に埋設され線路を切
    換える分岐器の切換状態を外部入力として外部入力に応
    じた信号を車上装置に送信する地上子とを有し、軌道上
    を走行する保守用車両を自動停止させるための保守用車
    割出防止装置であって、 前記車上装置は、 送信コイルを含む共振回路を有し、所定周波数の信号を
    断続して送信する送信部と、 前記送信部の送信の停止時に前記地上子からの残響振動
    を受信する受信部と、 前記受信部に得られる残響の有無によって前記地上子よ
    り送信されるコード信号を判別する判別手段と、 前記分岐器の切換状態に応じて前記地上子より送信され
    る異なったパターンを順次前記受信部に与える擬似信号
    印加手段と、 前記判別手段によって前記地上子からの信号が非開通と
    判断されたとき及び前記擬似信号印加手段に対応した信
    号が前記判別手段より得られないときに保守用車両を非
    常停止させるための信号を出す出力手段と、を有するも
    のであり、 前記地上子は、 前記車上装置の送信部より送信される信号を電磁結合に
    よって受信し整流して電源とし、分岐器の切換状態に基
    づいて所定のコード信号を共振回路の残響振動の有無と
    して前記車上装置に送信するものであることを特徴とす
    る保守用車割出防止装置。
JP10030791A 1998-02-13 1998-02-13 保守用車割出防止装置 Pending JPH11227605A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009050103A (ja) * 2007-08-21 2009-03-05 Hitachi Ltd 鉄道車両及び保安装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009050103A (ja) * 2007-08-21 2009-03-05 Hitachi Ltd 鉄道車両及び保安装置

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