JPH11227544A - 自動車用ウエザストリップ及びその製造方法 - Google Patents
自動車用ウエザストリップ及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH11227544A JPH11227544A JP10037276A JP3727698A JPH11227544A JP H11227544 A JPH11227544 A JP H11227544A JP 10037276 A JP10037276 A JP 10037276A JP 3727698 A JP3727698 A JP 3727698A JP H11227544 A JPH11227544 A JP H11227544A
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- hole
- core
- clip
- molded
- mold
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- Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)
- Seal Device For Vehicle (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ウエザストリップの端末の型成形部の小型化、
コア抜き作業の容易性、及びコストダウンを図る。 【解決手段】押出し成形部2に一体化される型成形部3
のクリップ穴14とコア穴17とを異なる取付面11、
12に形成し、コア脱型時にコア穴17が裂けるのを防
止する。クリップ穴14とコア穴17とは、型成形部の
長さ方向でほぼ同じ位置に配置されているので、型成形
部自体を小さくすることができ、コストダウンが可能で
あるばかりか、コア穴を大きくできるので、脱型作業も
容易に行える。
コア抜き作業の容易性、及びコストダウンを図る。 【解決手段】押出し成形部2に一体化される型成形部3
のクリップ穴14とコア穴17とを異なる取付面11、
12に形成し、コア脱型時にコア穴17が裂けるのを防
止する。クリップ穴14とコア穴17とは、型成形部の
長さ方向でほぼ同じ位置に配置されているので、型成形
部自体を小さくすることができ、コストダウンが可能で
あるばかりか、コア穴を大きくできるので、脱型作業も
容易に行える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押出し成形部の端
部に一体成形される型成形部を備えた自動車用ウエザス
トリップ及びその製造方法に関するものである。
部に一体成形される型成形部を備えた自動車用ウエザス
トリップ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】一般に、自動車用ウエザストリップは、中
空のシール部と、車体ボディ側に取り付ける取付部とを
有しており、シール部及び取付部は押出し成形により形
成されている。このウエザストリップとしては、押出し
成形部の端部を型成形部を介して互いに接続して、全体
としてループ状に形成されたものを自動車のドア開口部
に設置するのが一般的であるが、ルーフサイドに設けら
れるルーフサイドウエザストリップや、ドアの底部及び
前後両側に設けられるドアウエザストリップにおいて
は、押出し成形部の端末に、そのシール性を確保するた
め、端縁が閉塞した型成形部を一体形成したものが使用
されている。
空のシール部と、車体ボディ側に取り付ける取付部とを
有しており、シール部及び取付部は押出し成形により形
成されている。このウエザストリップとしては、押出し
成形部の端部を型成形部を介して互いに接続して、全体
としてループ状に形成されたものを自動車のドア開口部
に設置するのが一般的であるが、ルーフサイドに設けら
れるルーフサイドウエザストリップや、ドアの底部及び
前後両側に設けられるドアウエザストリップにおいて
は、押出し成形部の端末に、そのシール性を確保するた
め、端縁が閉塞した型成形部を一体形成したものが使用
されている。
【0003】そして、これらの型成形部に、押出し成形
部のシール部に連続する端末シール部と、押出し成形部
の取付部に連続する端末側車両取付部とを備えており、
端末側車両取付部には、車両側に止着するために、クリ
ップを挿入可能なクリップ穴と、クリップ挿入用の中空
部とが形成されている。
部のシール部に連続する端末シール部と、押出し成形部
の取付部に連続する端末側車両取付部とを備えており、
端末側車両取付部には、車両側に止着するために、クリ
ップを挿入可能なクリップ穴と、クリップ挿入用の中空
部とが形成されている。
【0004】図5は端末処理された従来の自動車用ウエ
ザストリップの斜視図、図6はコア脱型時の型成形部の
状態を示す断面図である。図5のごとく、従来の端末処
理型の自動車用ウエザストリップ100においては、押
出し成形部101の接続端面101aに型成形部102
が接続され、この型成形部の隣り合う2つの車両取付面
のうち、同一の車両取付面に、クリップの軸部を貫通さ
せるためのクリップ穴103が形成され、また、クリッ
プを挿入のための空間と、押出し成形部側の中空シール
部と同様な弾性シール機能とを兼用する中空部を形成す
るために、押出し成形部側にコア抜き用のコア穴104
が形成されている。
ザストリップの斜視図、図6はコア脱型時の型成形部の
状態を示す断面図である。図5のごとく、従来の端末処
理型の自動車用ウエザストリップ100においては、押
出し成形部101の接続端面101aに型成形部102
が接続され、この型成形部の隣り合う2つの車両取付面
のうち、同一の車両取付面に、クリップの軸部を貫通さ
せるためのクリップ穴103が形成され、また、クリッ
プを挿入のための空間と、押出し成形部側の中空シール
部と同様な弾性シール機能とを兼用する中空部を形成す
るために、押出し成形部側にコア抜き用のコア穴104
が形成されている。
【0005】このコア穴104は、型成形部102のシ
ール性及び見栄えを良好にするため、一般的に、コア
(中型)105よりも小径に形成されている。一方、コ
ア105は、端末のクリップ穴103まで中空状に形成
するために、型成形部102の長さ方向に長いものが使
用されている。従って、図6のごとく、コア穴104か
らコア105を脱型する際には、型成形部102を拡径
する方向、特に、型成形部102の長さ方向に長いコア
105を使用するため、コア穴104の端末側穴壁10
4aに引っ張り応力が作用することになる。
ール性及び見栄えを良好にするため、一般的に、コア
(中型)105よりも小径に形成されている。一方、コ
ア105は、端末のクリップ穴103まで中空状に形成
するために、型成形部102の長さ方向に長いものが使
用されている。従って、図6のごとく、コア穴104か
らコア105を脱型する際には、型成形部102を拡径
する方向、特に、型成形部102の長さ方向に長いコア
105を使用するため、コア穴104の端末側穴壁10
4aに引っ張り応力が作用することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
型成形部102においては、クリップ穴103とコア穴
104とが同一面上に形成されているので、コア105
の脱型時に、コア穴104の端末側穴壁104aに引っ
張り応力が作用した場合、コア穴104とクリップ穴1
03とが近接配置されていると、コア穴104が裂ける
可能性があった。これを防止するために、従来では、図
5のごとく、クリップ穴103とコア穴104との距離
aが10mm以上に設定されていた。
型成形部102においては、クリップ穴103とコア穴
104とが同一面上に形成されているので、コア105
の脱型時に、コア穴104の端末側穴壁104aに引っ
張り応力が作用した場合、コア穴104とクリップ穴1
03とが近接配置されていると、コア穴104が裂ける
可能性があった。これを防止するために、従来では、図
5のごとく、クリップ穴103とコア穴104との距離
aが10mm以上に設定されていた。
【0007】しかしながら、コア穴104とクリップ穴
103との距離を長く設定すると、必然的に型成形部1
02の長さが大になり、材料コストが高くなるばかり
か、見栄えもよいものではなかった。また、クリップ穴
103とコア穴104との距離aを確保するために中空
部106の長さも大になり、必然的にコア105の長さ
も大になることから、コア抜き作業性も悪くなるといっ
た難点があった。
103との距離を長く設定すると、必然的に型成形部1
02の長さが大になり、材料コストが高くなるばかり
か、見栄えもよいものではなかった。また、クリップ穴
103とコア穴104との距離aを確保するために中空
部106の長さも大になり、必然的にコア105の長さ
も大になることから、コア抜き作業性も悪くなるといっ
た難点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記型成
形部の小型化、コア抜き作業の容易性、及びコストダウ
ン方策について鋭意研究した結果、コア穴とクリップ穴
とを同一の取付面に形成するのではなく、コア穴とクリ
ップ穴とを型成形部の周方向に形成される複数の車両取
付面のうち異なる車両取付面に形成すれば、クリップ穴
をコア形成面の長さ方向に形成する場合よりも、コア脱
型時の引っ張り力の影響が少なく、クリップ穴とコア穴
との長さ方向の距離を確保しなくても、脱型時にコア穴
が裂けることがないことを見出し、本発明の自動車用ウ
エザストリップを完成するに至った。
形部の小型化、コア抜き作業の容易性、及びコストダウ
ン方策について鋭意研究した結果、コア穴とクリップ穴
とを同一の取付面に形成するのではなく、コア穴とクリ
ップ穴とを型成形部の周方向に形成される複数の車両取
付面のうち異なる車両取付面に形成すれば、クリップ穴
をコア形成面の長さ方向に形成する場合よりも、コア脱
型時の引っ張り力の影響が少なく、クリップ穴とコア穴
との長さ方向の距離を確保しなくても、脱型時にコア穴
が裂けることがないことを見出し、本発明の自動車用ウ
エザストリップを完成するに至った。
【0009】この場合の自動車用ウエザストリップは、
押出し成形部の端部に型成形部が形成され、この型成形
部においてクリップによってウエザストリップを車両側
に止着するものの全てを含む概念である。従って、型成
形部としては、押出し成形部の端末処理用のもの、ある
いは、押出し成形部の両端を互いに接続してループ状ウ
エザストリップを形成する場合の接続用のもののいずれ
にも適用できるが、特に、クリップでの止着が必要な端
末処理用のものに適用するのが好適である。
押出し成形部の端部に型成形部が形成され、この型成形
部においてクリップによってウエザストリップを車両側
に止着するものの全てを含む概念である。従って、型成
形部としては、押出し成形部の端末処理用のもの、ある
いは、押出し成形部の両端を互いに接続してループ状ウ
エザストリップを形成する場合の接続用のもののいずれ
にも適用できるが、特に、クリップでの止着が必要な端
末処理用のものに適用するのが好適である。
【0010】また、押出し成形部は、一般的にシール部
と取付部とを備えており、そのシール部は中空状に形成
されているか否かを問わず本発明を適用できるが、型成
形部により端末処理を必要とする中空シール部を有する
ものに適用するのが好適である。また、取付部は、中実
状態又は中空状態のいずれであってもよく、その外面部
の形状としては、断面角形、台形形状など、周方向で、
平面同士、曲面同士、あるいは平面と曲面とが交差して
多面体を形成するものであって、その外面部のうち少な
くとも2面が車両側への取付面として機能するものを対
象としている。
と取付部とを備えており、そのシール部は中空状に形成
されているか否かを問わず本発明を適用できるが、型成
形部により端末処理を必要とする中空シール部を有する
ものに適用するのが好適である。また、取付部は、中実
状態又は中空状態のいずれであってもよく、その外面部
の形状としては、断面角形、台形形状など、周方向で、
平面同士、曲面同士、あるいは平面と曲面とが交差して
多面体を形成するものであって、その外面部のうち少な
くとも2面が車両側への取付面として機能するものを対
象としている。
【0011】押出し成形部に連続する型成形部は、押出
し成形部のシール部に連続する型成形部側のシール部
(連続シール部)と、押出し成形部の取付部に連続する
型成形部側の車両取付部(連続車両取付部)とを有して
いる。連続シール部及び連続車両取付部の形態は、押出
し成形部側のシール部及び取付部に合わせた形態を採用
しており、特に、型成形部が端末処理用の場合には、端
末に向かうほど、連続シール部及び連続車両取付部が先
細形状とされるのが一般的である。
し成形部のシール部に連続する型成形部側のシール部
(連続シール部)と、押出し成形部の取付部に連続する
型成形部側の車両取付部(連続車両取付部)とを有して
いる。連続シール部及び連続車両取付部の形態は、押出
し成形部側のシール部及び取付部に合わせた形態を採用
しており、特に、型成形部が端末処理用の場合には、端
末に向かうほど、連続シール部及び連続車両取付部が先
細形状とされるのが一般的である。
【0012】本発明は、このような型成形部の連続車両
取付部において、クリップ穴とコア穴とを別々の車両取
付面に形成することを特徴としている。クリップ穴は、
連続車両取付部の周方向に異なる車両取付面であれば、
同一面でない限り、いずれの場所に形成されていてもよ
いが、一般的に、シール性及び見栄えの点から、車両取
付面は周方向で隣り合う2面に形成されている場合が多
いので、この隣り合う車両取付面のうちの一方にコア穴
を、他方にクリップ穴を形成する態様が望ましい。
取付部において、クリップ穴とコア穴とを別々の車両取
付面に形成することを特徴としている。クリップ穴は、
連続車両取付部の周方向に異なる車両取付面であれば、
同一面でない限り、いずれの場所に形成されていてもよ
いが、一般的に、シール性及び見栄えの点から、車両取
付面は周方向で隣り合う2面に形成されている場合が多
いので、この隣り合う車両取付面のうちの一方にコア穴
を、他方にクリップ穴を形成する態様が望ましい。
【0013】また、型成形部の長さを短くして、脱型時
の作業性の容易性、及びコストダウンを図るには、コア
穴とクリップ穴とを型成形部の長さ方向でほぼ同位置に
形成するのが望ましい。この場合でも、車両取付部にお
ける形状保持性を確保するために、隣り合う取付面の境
界部(コーナー部)が肉厚状態に形成されているのが一
般的であるため、コア穴からのコア脱型時に、肉厚の境
界部が有効に作用し、クリップ穴の存在によってコア穴
の穴壁が裂けるのを防止することができる。
の作業性の容易性、及びコストダウンを図るには、コア
穴とクリップ穴とを型成形部の長さ方向でほぼ同位置に
形成するのが望ましい。この場合でも、車両取付部にお
ける形状保持性を確保するために、隣り合う取付面の境
界部(コーナー部)が肉厚状態に形成されているのが一
般的であるため、コア穴からのコア脱型時に、肉厚の境
界部が有効に作用し、クリップ穴の存在によってコア穴
の穴壁が裂けるのを防止することができる。
【0014】また、型成形部に形成される中空部は、本
来的にクリップの頭部を挿入するための空間として機能
するが、押出し成形部が中空シール部を有する場合に
は、中空部を拡大すれば、型成形部の中空部が押出し成
形部のシール部と同様なシール機能を発揮させることが
できる。特に、型成形部が端末処理用の場合、この中空
部の拡大がシール機能として有意義に作用する。
来的にクリップの頭部を挿入するための空間として機能
するが、押出し成形部が中空シール部を有する場合に
は、中空部を拡大すれば、型成形部の中空部が押出し成
形部のシール部と同様なシール機能を発揮させることが
できる。特に、型成形部が端末処理用の場合、この中空
部の拡大がシール機能として有意義に作用する。
【0015】上記構成の自動車用ウエザストリップは、
型成形部の周方向の2つの車両取付面を形成する金型面
のうちの一方の金型面にクリップ穴用のピンを、他方の
金型面にコアを設置し、かつ両者が型成形部の長さ方向
でほぼ同じ位置になるように配置した金型を用いれば、
脱型作業性も容易になる。すなわち、この金型内に押出
し成形部の端末を挿入後、射出成形により型成形部を押
出し成形部の端末に一体形成し、自動車用ウエザストリ
ップを完成する。
型成形部の周方向の2つの車両取付面を形成する金型面
のうちの一方の金型面にクリップ穴用のピンを、他方の
金型面にコアを設置し、かつ両者が型成形部の長さ方向
でほぼ同じ位置になるように配置した金型を用いれば、
脱型作業性も容易になる。すなわち、この金型内に押出
し成形部の端末を挿入後、射出成形により型成形部を押
出し成形部の端末に一体形成し、自動車用ウエザストリ
ップを完成する。
【0016】この際、コア穴とクリップ穴とは、型成形
部の長さ方向でほぼ同じ箇所に形成されることになるか
ら、コアを長くする必要がなく、型成形部を短く形成で
きてコストダウンが図れるばかりか、コアが短くなるこ
とから、その抜き取り作業も容易に行え、作業性が向上
することになる。
部の長さ方向でほぼ同じ箇所に形成されることになるか
ら、コアを長くする必要がなく、型成形部を短く形成で
きてコストダウンが図れるばかりか、コアが短くなるこ
とから、その抜き取り作業も容易に行え、作業性が向上
することになる。
【0017】なお、クリップ穴とは、上述のごとく、ク
リップの軸部を貫通するための穴であるが、これと同一
機能を有する、例えば、スタッド軸を貫通させる穴をも
含む概念である。
リップの軸部を貫通するための穴であるが、これと同一
機能を有する、例えば、スタッド軸を貫通させる穴をも
含む概念である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は自動車用ウエザストリップ
の端末部の斜視図、図2は同じく端末型成形部の車両側
取付状態を示す断面図、図3はその成形金型の断面図で
ある。図示のごとく、この自動車用ウエザストリップ1
は、ルーフサイドに設けられるルーフサイドウエザスト
リップや、ドアの底部及び前後両側に設けられるドアウ
エザストリップ等として使用されるもので、押出し成形
部2と、その端末の型成形部3とを備えている。
に基づいて説明する。図1は自動車用ウエザストリップ
の端末部の斜視図、図2は同じく端末型成形部の車両側
取付状態を示す断面図、図3はその成形金型の断面図で
ある。図示のごとく、この自動車用ウエザストリップ1
は、ルーフサイドに設けられるルーフサイドウエザスト
リップや、ドアの底部及び前後両側に設けられるドアウ
エザストリップ等として使用されるもので、押出し成形
部2と、その端末の型成形部3とを備えている。
【0019】押出し成形部2は、ウエザストリップの素
材として一般的に使用されるEPDMなどを主成分とす
る発泡ゴムから構成されており、中空状のシール部5
と、これと一体的に押出し成形された取付部6とを備え
ている。取付部6は、中空状の断面略矩形の脚部6a
と、その上端の首部6bとから構成され、上端首部6b
にシール部5が一体的に連結され、首部6bからリップ
部7が延設されている。脚部6aの周方向で隣り合う2
面は、車両側(ドアを含む)に取り付けられる取付面
8、9とされ、両取付面がほぼ90度の角度に設定され
ている。
材として一般的に使用されるEPDMなどを主成分とす
る発泡ゴムから構成されており、中空状のシール部5
と、これと一体的に押出し成形された取付部6とを備え
ている。取付部6は、中空状の断面略矩形の脚部6a
と、その上端の首部6bとから構成され、上端首部6b
にシール部5が一体的に連結され、首部6bからリップ
部7が延設されている。脚部6aの周方向で隣り合う2
面は、車両側(ドアを含む)に取り付けられる取付面
8、9とされ、両取付面がほぼ90度の角度に設定され
ている。
【0020】型成形部3は、ウエザストリップの素材と
して使用されるEPDMなどを主成分とする合成ゴムか
ら構成されており、押出し成形部2の中空部5aを閉塞
する端末処理のために、押出し成形部2の接続端末2a
を介して一体的に接続された薄肉状のものである。この
型成形部3は、押出し成形部2のシール部5に連続する
連続シール部3aと、押出し成形部2の取付部6に連続
する連続車両取付部3cとを備えており、端末に向かう
ほど先細形状とされている。
して使用されるEPDMなどを主成分とする合成ゴムか
ら構成されており、押出し成形部2の中空部5aを閉塞
する端末処理のために、押出し成形部2の接続端末2a
を介して一体的に接続された薄肉状のものである。この
型成形部3は、押出し成形部2のシール部5に連続する
連続シール部3aと、押出し成形部2の取付部6に連続
する連続車両取付部3cとを備えており、端末に向かう
ほど先細形状とされている。
【0021】連続シール部3aは、端末が閉塞された中
空状のものであり、端末に向かうほど先細形状とされて
いる。連続取付部3cは、押出し成形部2の取付部6と
同様な断面形態とされ、その押出し成形部側の取付面
8、9に連続する車両側取付面11、12を備えてお
り、内部が連続シール部3aの中空部と連通拡大された
中空部15を有している。また、車両取付面11の延長
線状には押出し成形部2のリップ部7と連続するリップ
3bが一体的に形成されている。
空状のものであり、端末に向かうほど先細形状とされて
いる。連続取付部3cは、押出し成形部2の取付部6と
同様な断面形態とされ、その押出し成形部側の取付面
8、9に連続する車両側取付面11、12を備えてお
り、内部が連続シール部3aの中空部と連通拡大された
中空部15を有している。また、車両取付面11の延長
線状には押出し成形部2のリップ部7と連続するリップ
3bが一体的に形成されている。
【0022】この型成形部3の車両取付面11、12
は、周方向で隣り合って形成されており、これらのうち
の一方の取付面11に、クリップ13の軸部13aを貫
通させるクリップ穴14が形成され、他方の取付面12
に型成形部3の中空部15を形成するためのコア16の
脱型用のコア穴17が形成されている。
は、周方向で隣り合って形成されており、これらのうち
の一方の取付面11に、クリップ13の軸部13aを貫
通させるクリップ穴14が形成され、他方の取付面12
に型成形部3の中空部15を形成するためのコア16の
脱型用のコア穴17が形成されている。
【0023】コア穴17は、これが形成された取付面1
2のほぼ全面に大きく形成されており、クリップ穴14
は、コア穴17の長さ方向のほぼ中央位置で、隣り合う
取付面11に小さく形成されている。そして、両取付面
11、12の境界部であるコーナー部19は、コア16
の脱型時にクリップ穴14の影響を受けないように、肉
厚に形成されている。
2のほぼ全面に大きく形成されており、クリップ穴14
は、コア穴17の長さ方向のほぼ中央位置で、隣り合う
取付面11に小さく形成されている。そして、両取付面
11、12の境界部であるコーナー部19は、コア16
の脱型時にクリップ穴14の影響を受けないように、肉
厚に形成されている。
【0024】また、型成形部3の中空部15は、押出し
成形部2の取付部6の中空部6cのみならず、シール部
5の中空部5aとも連通するよう大きく形成されてお
り、ドア等に弾接可能な形態とされている。
成形部2の取付部6の中空部6cのみならず、シール部
5の中空部5aとも連通するよう大きく形成されてお
り、ドア等に弾接可能な形態とされている。
【0025】上記構成のウエザストリップ1は、図3の
ごとく、型成形部の周方向の2つの車両取付面11、1
2を形成する金型面のうちの一方の金型面23cにクリ
ップ穴用のピン22を、他方の金型面23dにコア16
を設置し、かつ両者が型成形部3の長さ方向でほぼ同じ
位置になるように配置した金型23を用いる。この際、
金型23内に押出し成形部2を端末を挿入後、射出成形
により注入路24から溶融ゴムを射出し、金型キャビテ
ィ内に充填して、型成形部3を押出し成形部2の端末に
一体形成する。
ごとく、型成形部の周方向の2つの車両取付面11、1
2を形成する金型面のうちの一方の金型面23cにクリ
ップ穴用のピン22を、他方の金型面23dにコア16
を設置し、かつ両者が型成形部3の長さ方向でほぼ同じ
位置になるように配置した金型23を用いる。この際、
金型23内に押出し成形部2を端末を挿入後、射出成形
により注入路24から溶融ゴムを射出し、金型キャビテ
ィ内に充填して、型成形部3を押出し成形部2の端末に
一体形成する。
【0026】金型23の上型23a及び下型23bを分
離すれば、ピン22位置にクリップ穴14が形成される
ことになる。その後、型成形部2からコア16を取り出
す。この際、コア穴17がコーナー部19を挟んでクリ
ップ穴14と異なる取付面12に形成されているので、
コア穴17が裂けるのを防止できる。また、コア16の
長さも短く、コア穴17を大きく形成できるので、コア
の抜き取りも容易に行えることになる。
離すれば、ピン22位置にクリップ穴14が形成される
ことになる。その後、型成形部2からコア16を取り出
す。この際、コア穴17がコーナー部19を挟んでクリ
ップ穴14と異なる取付面12に形成されているので、
コア穴17が裂けるのを防止できる。また、コア16の
長さも短く、コア穴17を大きく形成できるので、コア
の抜き取りも容易に行えることになる。
【0027】また、車体側ボディ(ドアの場合も有
る。)への取付時には、図2のごとく、コア穴17から
クリップ13を挿入し、クリップ13の軸部13aをク
リップ穴14を通して車体側ボディ25に止着して使用
する。この際、コア穴17は大きく形成されているの
で、クリップ13の挿入も容易に行える。
る。)への取付時には、図2のごとく、コア穴17から
クリップ13を挿入し、クリップ13の軸部13aをク
リップ穴14を通して車体側ボディ25に止着して使用
する。この際、コア穴17は大きく形成されているの
で、クリップ13の挿入も容易に行える。
【0028】図4は本発明の別の実施の形態を示す型成
形部の断面図である。図示のごとく、型成形部3は、円
弧状断面の連続シール部26と断面L字形の取付面1
1、12とがくびれのない状態で連続した断面形状とさ
れた端末閉塞型のものであって、この型成形部3に一体
化される押出し成形部2も同様な断面形態をなしたもの
である。その他の構成は、図1ないし図3に示す実施の
形態と同様な構成態様とされている。
形部の断面図である。図示のごとく、型成形部3は、円
弧状断面の連続シール部26と断面L字形の取付面1
1、12とがくびれのない状態で連続した断面形状とさ
れた端末閉塞型のものであって、この型成形部3に一体
化される押出し成形部2も同様な断面形態をなしたもの
である。その他の構成は、図1ないし図3に示す実施の
形態と同様な構成態様とされている。
【0029】なお、上記実施の形態のウエザストリップ
1の素材として、ゴムを使用した例を示したが、熱可塑
性エラストマーなどを使用してもよいことは勿論であ
る。
1の素材として、ゴムを使用した例を示したが、熱可塑
性エラストマーなどを使用してもよいことは勿論であ
る。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、型成形部のクリップ穴とコア穴とを異なる面に
形成したので、コア脱型時にコア穴が裂けるのを防止す
ることができ、クリップ穴とコア穴とを型成形部の長さ
方向でほぼ同じ位置に形成すれば、型成形部を小さくす
ることが可能であるばかりか、型成型時の作業性も良好
になる。また、型成形部を小さくできるから、コストダ
ウンも可能となり、見栄えの点でも良好なウエザストリ
ップを提供できる。
よると、型成形部のクリップ穴とコア穴とを異なる面に
形成したので、コア脱型時にコア穴が裂けるのを防止す
ることができ、クリップ穴とコア穴とを型成形部の長さ
方向でほぼ同じ位置に形成すれば、型成形部を小さくす
ることが可能であるばかりか、型成型時の作業性も良好
になる。また、型成形部を小さくできるから、コストダ
ウンも可能となり、見栄えの点でも良好なウエザストリ
ップを提供できる。
【図1】本発明の実施の形態である自動車用ウエザスト
リップの端末部の斜視図
リップの端末部の斜視図
【図2】同じく型成形部の車両取付状態を示す断面図
【図3】同じくその成形金型の断面図
【図4】別の実施の形態における型成形部の断面図
【図5】従来のウエザストリップの端末部の斜視図
【図6】同じくそのコア取り出し時の状態を示す断面図
1 自動車用ウエザストリップ 2 押出し成形部 3 型成形部 5 シール部 6 取付部 11、12 取付面 13 クリップ 14 クリップ穴 15 中空部 16 コア 17 コア穴 19 境界部(コーナー部)
Claims (6)
- 【請求項1】押出し成形部に接続される型成形部に、車
両側に保持するためのクリップの軸部を貫通させるため
のクリップ穴と、前記クリップを挿入する中空部と、こ
の中空部を形成するためのコア抜き用のコア穴とが形成
され、前記コア穴とクリップ穴とが前記型成形部の周方
向で異なる車両取付面に夫々形成されたことを特徴とす
る自動車用ウエザストリップ。 - 【請求項2】前記型成形部が押出し成形部の端末処理用
のものである請求項1記載の自動車用ウエザストリッ
プ。 - 【請求項3】前記コア穴とクリップ穴とが前記型成形部
の長さ方向でほぼ同じ位置に形成された請求項1又は2
記載の自動車用ウエザストリップ。 - 【請求項4】前記クリップ穴とコア穴とが、型成形部の
隣り合う車両取付面に形成され、両取付面間の境界部が
肉厚に形成された請求項1、2又は3記載の自動車用ウ
エザストリップ。 - 【請求項5】前記型成形部の中空部が押出し成形部の中
空シール部に連通された請求項1、2、3又は4記載の
自動車用ウエザストリップ。 - 【請求項6】型成形部の周方向の2つの車両取付面を形
成する金型面のうちの一方の金型面にクリップ穴用のピ
ンを、他方の金型面にコアを設置し、かつ両者が型成形
部の長さ方向でほぼ同じ位置になるように配置した金型
を用いて、該金型内に押出し成形部の端末を挿入後、射
出成形により型成形部を押出し成形部の端末に一体形成
する自動車用ウエザストリップの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10037276A JPH11227544A (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | 自動車用ウエザストリップ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10037276A JPH11227544A (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | 自動車用ウエザストリップ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11227544A true JPH11227544A (ja) | 1999-08-24 |
Family
ID=12493173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10037276A Withdrawn JPH11227544A (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | 自動車用ウエザストリップ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11227544A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000054012A (ko) * | 2000-05-17 | 2000-09-05 | 심규진 | 자동차 도어벨트몰딩 및 그 제조방법 |
US9038318B2 (en) | 2012-08-01 | 2015-05-26 | Henniges Automotive Sealing Systems North America, Inc. | Dual end cap for a seal assembly |
-
1998
- 1998-02-19 JP JP10037276A patent/JPH11227544A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000054012A (ko) * | 2000-05-17 | 2000-09-05 | 심규진 | 자동차 도어벨트몰딩 및 그 제조방법 |
US9038318B2 (en) | 2012-08-01 | 2015-05-26 | Henniges Automotive Sealing Systems North America, Inc. | Dual end cap for a seal assembly |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050112 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20060404 |