JP2717053B2 - ウエザーストリップの端末部接続方法 - Google Patents

ウエザーストリップの端末部接続方法

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JP2717053B2
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浩明 嶋田
昭二 井上
富美夫 菅原
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)
  • Seal Device For Vehicle (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の車体開口部あ
るいはその車体開口部を開閉する開閉体に装着されるウ
エザーストリップの端末部接続方法に関し、特にウエザ
ーストリップの端末部同士を金型成形法によって相互に
接続する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、自動車のドアの周縁部、
あるいはトランクリッドによって開閉されるトランクル
ームの開口縁部には、気密性や水密性を確保するために
ウエザーストリップがその周方向に沿ってループ状に配
設されている。
【0003】これらのウエザーストリップは、一般に押
出成形法によって同一断面形状のもとに一体的に成形さ
れているものであるが、例えば比較的曲率半径の大きい
ループ状のものについては、ストレート形状に押出成形
されたものの両端部同士を金型内で突き合わせた上で、
金型へのゴム材料の注入によってその両端部同士を接続
したり、あるいは、比較的曲率半径の小さいコーナー部
をもつループ状のものについては、別途金型成形したコ
ーナーピース部と直線部(ストレート部)の端末部同士
を金型内で突き合わせた上で、同様に金型成形法によっ
て接続することが行われている(例えば、特開平3−2
58520号公報参照)。
【0004】この従来の接続方法を図8に基づいて具体
的に説明すると、先ず、ウエザーストリップ51は、ド
ア周縁部や、トランクルームの開口縁部などに取り付け
られる断面略U字状の取付基部(ウエルト部)52と、
この取付基部52の一側部に突設されて、図示外のドア
開口縁部やトランクリッド周縁部に弾接する中空リップ
53とを備えている。
【0005】そして、例えば別々に成形された直線部5
4とコーナーピース部55の端末部55,56同士を接
続してループ状に一体化する場合には、両端末部55,
56の中空リップ53に中子57の両端部57a,57
bをそれぞれ挿入してそれら両端末部55,56同士を
所定間隔を保ちながら突き合わせた上で、両端末部5
5,56を金型のキャビティにセットして型締めし、キ
ャビティ内にゴム材料を注入してその両端末部55,5
6同士の対向間隙をゴム材料で埋めることにより端末部
55,56同士を相互に接続するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の接続方法にあっては、端末部接続のための
金型成形に先立って、その端末部55,56における中
空リップ53の形状保持のために、中空リップ53内に
予め棒状の中子57の両端部57a,57bをそれぞれ
挿入する必要があるばかりでなく、成形完了後には前記
中空リップ53から中子57を取り出さなければなら
ず、これらの中子57の装脱着作業がきわめて煩雑なも
のとなっている。
【0007】その上、前記中子57を中空リップ53か
ら取り出すためには、その中空リップ53の一部を切り
裂いて、中子抜き取りのための作業孔となるべきスリッ
ト(切り込み)を形成する必要があるばかりでなく、中
空リップ53からの中子57の抜き取り作業は前記スリ
ットを押し拡げながらの作業となるためにそのスリット
の端縁が必要以上に引き裂かれてしまうおそれがあり、
慎重に作業を行わなければならない。
【0008】その結果、前記中子57の装脱着作業およ
びそれに付随するスリットの加工作業は全て人手に頼ら
ざるを得ない作業であるために、作業性および作業工数
の改善が望めず、生産性の向上と製造コストの低減を図
るにも限界がある。
【0009】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、とりわけ中子の使用を廃止して作業性およ
び作業工数を改善し、結果として生産性向上と製造コス
トの低減を可能にした接続方法を提供することを目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、取付基部と、
この取付基部に一体に突設されて相手側パネル部材と弾
接する中空リップとを備えてなるウエザーストリップの
端末部を相互に接続する方法であって、互いに接続され
るべき両端末部のうちその中空リップの一部に長手方向
に沿って所定長さのスリットを予め形成しておき、前記
両端末部を所定の間隔を保ちながら金型内で突き合わせ
た上でその両端末部の端縁の中空リップを押し潰すとと
もに、前記金型内のうち両端末部の対向間隙内にゴム材
料を注入することによって形成される接続部を介して、
前記両端末部同士を相互に接続することを特徴としてい
る。
【0011】
【作用】本発明方法によると、互いに接続されるべきウ
エザーストリップの双方の端末部を、中子を使用するこ
となしに所定の間隔を保ちながら金型内で突き合わせた
上で、その両端末部の端縁の中空リップを押し潰し、こ
の状態でその端末部同士の対向間隙内にゴム材料を注入
して接続部を形成し、この接続部を介して端末部同士を
接続する。
【0012】この時、両端末部の端縁の中空リップとそ
れに連続する接続部とについては、中空リップが完全に
押し潰された形状に成形されるものの、その押し潰し方
向と直交方向には端末部やそれ以外の一般部と整合一致
して連続するシール面が形成されることから、上記の接
続部においても十分なシール性能が確保できる。
【0013】しかも、相互に突き合わされて接続される
双方の端末部のうちその中空リップには予めスリットが
形成されることから、押し潰されたまま成形された部分
もしくはその近傍では、成形後の復元力が、スリットを
形成しない場合に比べて大幅に小さくなる。その結果、
端末部同士の接続部であるかそれ以外の一般部であるか
を問わずウエザーストリップ全体として、あたかも一本
の線の如く滑らかに連続する中空リップのシール面(シ
ール線)が前記接続部の近傍で蛇行してしまうようなこ
ともなくなる。
【0014】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す図で、自動車
の車体のトランクルーム開口縁部に装着されてトランク
リッドとの間のシールを司るトランクリッド用のウエザ
ーストリップ1の例を示している。
【0015】このウエザーストリップ1は、図示外のト
ランクルームの開口縁部に設けられたフランジ部に嵌合
される取付基部としての断面略U字状のウエルト部2
と、このウエルト部2の上端部に一体に成形された中空
リップ3とを備えている。そして、前記ウエルト部2は
芯金4が埋設されたソリッドゴムにて形成されているの
に対して、中空リップ3はスポンジゴムにて形成されて
おり、これらウエルト部2と中空リップ3とは公知の同
時押出成形法によって一体的に成形される。
【0016】前記中空リップ3は、断面略くの字状に屈
曲したシールリップ5とこれとほぼ同形状の支持リップ
6とを互いに向き合わせて中空部7を形成した如く全体
として断面略菱形状に形成されており、シールリップ5
の先端には該シールリップ5をその指向方向に延長させ
るようにしてシール面8aをもつ先端リップ8が一体に
形成されている。
【0017】そして、車体のトランクリッドの閉時に
は、先端リップ8のシール面8aがトランクリッドに弾
接しつつ中空リップ3全体が偏平状に撓むことでシール
機能を発揮することになる。
【0018】ここで、前記ウエザーストリップ1は、図
1のような均一断面形状を有するものを直線状に押出成
形した上で所定の長さに裁断し、その両端末部9,10
を金型を用いて相互に突き合わせて接続することによ
り、初めて閉ループ状のものとして完成する。
【0019】この金型を用いた端末部9,10の接続方
法を具体的に説明すると、例えば図3に示すように、金
型M自体は周知のように複数の型Ma,Mb,Mcに分
割されていて、これらの型によって形成されるキャビテ
ィ(製品部空間)Rの形状は、ウエルト部2に対応する
部位が該ウエルト部2の断面形状とほぼ同一の略U字状
の空間として形成されているのに対し、中空リップ3に
対応する部位では支持リップ6をシールリップ5側に重
ね合わせるべく中空リップ3を押し潰した略くの字状に
屈曲した偏平状の空間として形成されている。
【0020】そして、前記金型Mによる成形手順として
は、先ず、図1に示すように金型M上において所定の間
隔を保ちながらウエザーストリップ1の両端末部9,1
0を互いに突き合わせた上で、金型Mを型締めする。こ
の型締め動作により、両端末部9,10のうち中空リッ
プ3の対向縁部11,12が図2に示すように押し潰さ
れて、これら金型Mと両端末部9,10とにより、後述
する接続部13に対応するところの密閉空間としての図
3に示すキャビティRが形成される。
【0021】すなわち、前記金型によって押し潰された
両端末部9,10の対向縁部11,12では、中空リッ
プ3の一部である支持リップ6が反対側のシールリップ
5と密着して重ね合わさるように潰されて、実質的に中
空部7が存在しない状態となっている。
【0022】この状態で、図示外の注入口からキャビテ
ィR内にソリッドゴム材料を注入して図1,3に示す接
続部13を成形し、この接続部13を介して両端末部
9,10を相互に接続する。
【0023】その結果、ウエザーストリップ1の両端末
部9,10では、ソリッドゴムにて形成された接続部1
3のうち芯金4のない中間ウエルト部14がウエルト部
2とほぼ同一断面形状に成形されていることから、この
中間ウエルト部14を介してウエルト部2,2同士が滑
らかに連続している一方、同じくソリッドゴムにて形成
された接続部13のうち中間ウエルト部14に連続する
中間リップ部15は、両端末部9,10の中空リップ3
の対向縁部11,12が偏平状に押し潰された形状と同
一形状に成形されていることから、その偏平状に押し潰
された対向縁部11,12同士は中間リップ部15を介
して滑らかに連続している。
【0024】そして、前記接続部13の近傍では、その
中間リップ部15の断面形状がそれ以外の一般部での中
空部7をもつ中空リップ3の断面形状と異なるものの、
接続部13のうちシールリップ5と連続する中間リップ
部15の部分ではシールリップ5と同じ断面略くの字状
に形成されているため、そのシール面8a側ではシール
リップ5側のシール面8aと中間リップ部15側のシー
ル面15aとが面一状態となって滑らかに連続してい
る。
【0025】したがって、トランクリッドの閉時には、
ウエザーストリップ1の一般部はもちろんのこと、端末
部9,10であるか接続部13であるかを問わずにその
シール面8a,15aが均等にトランクリッドに弾接し
て、所期のシール性能を発揮することになる。
【0026】ここで、図1,2に示したように、ウエザ
ーストリップ1の端末部9,10の対向縁部11,12
を金型で押し潰した場合、図4に示すシールリップ5の
周長aと支持リップ6の周長bとがともに等しい場合に
は特に問題とならないものの、周長aとbとが互いに異
なる場合には成形後のシールリップ5側と支持リップ6
側との復元力のアンバランスのために、成形後に端末部
9,10の対向縁部11,12を含む接続部13の中間
リップ15が図2に仮想線で示すように撓んでしまうこ
とになる。
【0027】すなわち、図4に示した周長aとbとの関
係がa<bである場合には、端末部9,10の対向縁部
11,12が支持リップ6側よりもシールリップ5側に
引っ張られて図2に仮想線P1で示すように断面略くの
字状の屈曲形状が開き加減気味に変形し、他方、a>b
である場合には、対向縁部11,12がシールリップ5
側よりも支持リップ6側に引っ張られて図2に仮想線P
2で示すように断面略くの字状の屈曲形状が閉じ加減気
味に変形してしまうことになる。
【0028】これは、前記先端リップ8によって形成さ
れるシール面(シール線)8aが接続部13をはさんだ
その両側で滑らかに連続せずに、対向縁部11,12を
含む接続部13の近傍で蛇行してしまうことを意味し、
結果的にはウエザーストリップ1とトランクリッドとの
圧接力が均一とならずにシール不良の原因となりやす
い。
【0029】そこで、本実施例においては、図1および
図5に示すように、互いに突き合わされる端末部9,1
0の中空リップ3のうちシールリップ5と支持リップ6
との連続部について、長手方向に沿って所定長さにわた
って切り裂いてスリット16を予め形成しておく。な
お、このスリット16は、図6に示すようにウエルト部
2に対する支持リップ6の根元部に形成してもよく、ま
た図7に示すように支持リップ6の高さ方向の中間部に
形成してもよい。
【0030】そして、前記スリット16が予め形成され
た端末部9,10を上記のように金型内で突き合わせ、
その対向縁部11,12を押し潰した上で接続部13の
成形を行うと、スリット16は図1,2に示すように対
向縁部11,12が押し潰されるのに伴ってわずかに口
開きし、その状態のままで接続部13が成形されて両端
末部9,10同士が接続される。
【0031】この時、図4に示したようにシールリップ
5の周長aと支持リップ6の周長bとが相互に異なって
いたとしても、端末部9,10の中空リップ3のうち接
続部13に近い部分ではスリット16があるためにその
シールリップ5と支持リップ6との連結が局部的に切断
されており、金型によって押し潰される対向縁部11,
12においてシールリップ5および支持リップ6の復元
力が相互に影響し合うことがなくなる。
【0032】その結果として、図2に仮想線P1,P2
示したように中空リップ3の対向縁部11,12が変形
することがなくなり、先端リップ8のシール面8aおよ
び中間リップ部15側のシール面15aが接続部13の
近傍で蛇行するのを未然に防止できるようになる。
【0033】なお、上記実施例ではトランクリッド用の
ウエザーストリップを例にとって説明したが、本発明は
中空リップを有するものであれば他のタイプのウエザー
ストリップの端末部接続方法にも適用することができ
る。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、互いに接
続されるべきウエザーストリップの両端末部のうち中空
リップの一部にスリットを予め形成しておき、それら両
端末部を金型内で突き合わせるとともにその端末部の端
縁の中空リップを押し潰し、この状態のもとで接続部を
型成形して端末部同士を接続するようにしたため、従来
は必須とされた中子が不要となるとともに、その中子の
装脱着のための煩雑な作業から解放されて作業性が大幅
に改善され、生産能率の向上と生産コストの低減を図る
ことができる。
【0035】また、前記接続部の近傍では中空リップが
押し潰された形状に成形されるものの、中空リップのシ
ール面については接続部においても一般部と同様に滑ら
かに連続しており、しかも予めスリットを形成したこと
によって、接続部近傍での倒れ等の変形がなくシール面
の蛇行を未然に防止できることから、必要十分なシール
性能を確保できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すウエザーストリップの
要部斜視図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】図1のB−B線に沿う断面図。
【図4】図1のC−C線に沿う断面図。
【図5】図1のD−D線に沿う断面図。
【図6】図5に示すスリットの他の形成位置の例を示す
断面図。
【図7】図5に示すスリットのさらに他の形成位置の例
を示す断面図。
【図8】従来の端末部接続方法の一例を示す要部斜視
図。
【符号の説明】
1…ウエザーストリップ 2…ウエルト部(取付基部) 3…中空リップ 5…シールリップ 6…支持リップ 8…先端リップ 8a…シール面 9,10…端末部 11,12…対向縁部 13…接続部 14…中間ウエルト部 15…中間リップ部 16…スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−290714(JP,A) 特開 平3−266636(JP,A) 特開 平3−32823(JP,A) 特開 昭59−124810(JP,A) 特開 平3−258520(JP,A) 特公 昭60−16898(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付基部と、この取付基部に一体に突設
    されて相手側パネル部材と弾接する中空リップとを備え
    てなるウエザーストリップの端末部を相互に接続する方
    法であって、 互いに接続されるべき両端末部のうちその中空リップの
    一部に長手方向に沿って所定長さのスリットを予め形成
    しておき、 前記両端末部を所定の間隔を保ちながら金型内で突き合
    わせた上でその両端末部の端縁の中空リップを押し潰す
    とともに、 前記金型内のうち両端末部の対向間隙内にゴム材料を注
    入することによって形成される接続部を介して、前記両
    端末部同士を相互に接続することを特徴とするウエザー
    ストリップの端末部接続方法。
JP5181788A 1992-10-30 1993-07-23 ウエザーストリップの端末部接続方法 Expired - Fee Related JP2717053B2 (ja)

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