JPH11227329A - 画像形成方法及びそれにより得られた画像要素 - Google Patents

画像形成方法及びそれにより得られた画像要素

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JPH11227329A
JPH11227329A JP10028468A JP2846898A JPH11227329A JP H11227329 A JPH11227329 A JP H11227329A JP 10028468 A JP10028468 A JP 10028468A JP 2846898 A JP2846898 A JP 2846898A JP H11227329 A JPH11227329 A JP H11227329A
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colorant
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JP10028468A
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Tomonori Kawamura
朋紀 河村
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Konica Minolta Inc
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 階調性に優れかつ高濃度の画像が得られる画
像形成方法及び、それにより得られる、透過原稿として
利用するのに好適な画像要素を提供する。 【解決手段】 支持体上に、露光光源の波長の光を吸収
可能な色剤がバインダー中に分散された、可視光領域に
おける透過濃度Dが2以上の着色剤層及び、必要に応じ
てその上に画像保護層が設けられた画像形成材料に、熱
エネルギーの照射露光を行い着色剤層の該露光部を破壊
して、透過濃度をD未満、0.7D以上に変化させて高
濃度階調を制御する画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は透過原稿として用い
るのに好適な、階調性に優れかつ高濃度の画像が得られ
る画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、連続的な階調性を有する画像
の形成方法としてハロゲン化銀写真や昇華型熱転写等の
様に画像形成材料に加えられるエネルギーに応じた発色
若しくは色材の転写によるものが知られている。しかし
ながらこれらの画像形成方法は現像液を使用しなければ
ならない煩雑さや、透過原稿としての十分な高濃度を得
られない等の欠点を有していた。
【0003】一方、溶融型熱転写、電子写真及び、レー
ザー光線等の光エネルギーを集束させ着色剤層を有する
記録材料に照射して、着色剤層の一部を融解変形させた
り、飛散、燃焼或いは蒸発除去する(これをアブレーシ
ョンとも言う。)画像記録方法が知られている。これら
は画像の濃度としては高濃度を得やすいが階調をその記
録面積によって表現するために階調の連続性に不十分な
点があった。
【0004】更には、これらの画像形成方法では2値画
像のドットマトリクスを使うため高濃度部における基本
的な画像形成パターンが図1のように着色剤層が無い小
点によって表現されることになる。それゆえ透過原稿と
して利用する場合この小点まで目視で視認されてしまう
という点で画像品質を低下させる原因となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
よって為されたものであり、その目的は、階調性に優れ
かつ高濃度の画像が得られる画像形成方法及び、それに
より得られる、透過原稿として利用するのに好適な画像
要素を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、 支持体上に、露光光源の波長の光を吸収可能な色剤
がバインダー中に分散された、可視光領域における透過
濃度Dが2以上の着色剤層及び、必要に応じてその上に
画像保護層が設けられた画像形成材料に、熱エネルギー
の照射露光を行い着色剤層の該露光部を破壊して、透過
濃度をD未満、0.7D以上に変化させて高濃度階調を
制御する画像形成方法、露光画像のパターンを変化させ
ることによって高濃度部の階調を制御すること、 支持体上に露光光源の波長の光を吸収可能な色剤が
バインダー中に分散された着色剤層及び、必要に応じて
その上に画像保護層が設けられた画像形成材料の着色剤
層側に被転写シートを接触せしめ、熱エネルギーの照射
により像露光して着色剤層の露光部を破壊することによ
り透過濃度に変化を生じさせた後、被転写シートを剥離
することにより、露光部の着色剤層の一部を選択的に画
像形成材料の支持体上から除去して画像を形成する画像
形成方法、露光強度によって制御すること、 支持体上に露光光源の波長の光を吸収可能な色剤が
バインダー中に分散された着色剤層及び、必要に応じて
その上に画像保護層が設けられ、1)未露光部領域と
2)熱エネルギーの照射露光により着色剤層の該露光部
を破壊して透過濃度を低下させ、かつ露光部着色剤層が
支持体上に残留した領域と3)熱エネルギーを照射露光
して露光部着色剤層を支持体上から除去した領域との組
合せにより濃度階調が制御されている画像要素、及び 支持体上に、露光光源の波長の光を吸収可能な色剤
がバインダー中に分散された、可視光領域における透過
濃度Dが2以上の着色剤層及び、必要に応じてその上に
画像保護層が設けられ、1)未露光部領域と2)熱エネ
ルギーの照射露光により着色剤層の該露光部を破壊して
透過濃度を低下させ、かつ露光部着色剤層の95%以上
が支持体上に残留した領域と3)熱エネルギーを照射露
光して露光部着色剤層の95%以上を支持体上から除去
した領域との組合せにより濃度階調が制御されている画
像要素、により達成される。
【0007】以下、本発明について詳述する。
【0008】〈画像形成材料〉本発明に用いられる画像
形成材料は、支持体上に、少なくとも露光光源の波長の
光を吸収可能な色剤及びバインダーから成る着色剤層を
有する。
【0009】支持体としては、アクリル酸エステル、メ
タクリル酸エステル、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ナ
イロン、芳香族ポリアミド、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリイミ
ド、ポリエーテルイミド等の各樹脂フィルム、更には上
記樹脂を2層以上積層して成る樹脂フィルム等を挙げる
ことができる。支持体の厚みは10〜500μm程度、
好ましくは25〜250μmである。
【0010】用いられる色剤は、露光光源の波長の光を
吸収可能なもので、例えばカーボンブラックは、紫外線
領域から可視、赤外線領域まで広く吸収を有する色剤で
あるので好ましく用られる。又、必要に応じて、露光光
源の波長の光を吸収しない色素、顔料等と併用してもよ
い。
【0011】具体的な色剤としては無機又は有機の顔
料、染料が用いられ、単色、2色混合、3色混合の顔料
系化合物で構成される。無機顔料としては、二酸化チタ
ン、カーボンブラック、酸化亜鉛、プルシアンブルー、
硫化カドミウム、酸化鉄ならびに鉛、亜鉛、バリウム及
びカルシウムのクロム酸塩や鉄、クロム、マンガン、コ
バルト、ニッケル、銅、亜鉛、チタン、銀、アルミニウ
ム、金、白金等の金属又は、その酸化物等の化合物等の
金属含有粉末が挙げられる。本発明に好ましく用いられ
る金属含有粉末は、強磁性酸化鉄粉末、強磁性金属粉
末、立方晶板状粉末等が挙げられ、中でも、強磁性金属
粉末が好適である。
【0012】バインダー樹脂は、上記色剤を十分に保持
できるものであれば、特に制限無く用いることができ
る。この様なバインダー樹脂としては、ポリウレタン、
ポリエステル、塩化ビニル系共重合体等の塩化ビニル系
樹脂が代表的なものである。バインダー樹脂は、1種単
独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0013】その他のバインダー樹脂として、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、ブタジ
エン−アクリロニトリル共重合体等のポリオレフィン系
樹脂、ポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール
系樹脂、ニトロセルロース等のセルロース系樹脂、スチ
レン−ブタジエン共重合体等のスチレン系樹脂、ポリメ
チルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリアミド、
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂等を併
用しても構わない。
【0014】着色剤層中のバインダー樹脂の含有率は、
着色剤層形成成分中の1〜50重量%程度、好ましくは
5〜40重量%である。
【0015】本発明における可視光領域とは波長が40
0nmから700nmの領域を指し、本発明においては
この領域中の少なくとも一部が2.0以上であることが
必要である。また、着色剤層が黒色である場合は波長が
400nmから700nmのすべての領域で2.0以上
であることが好ましい。
【0016】着色剤層の可視光領域における透過濃度D
を2以上とするには、前述の色材を支持体単位面積当た
り一定の割合で存在させることで達成される。その色材
の存在量は色材の選択により異なるが通常10mg/m
2以上である。また濃度の調整は着色剤層中の色材含有
率及び着色剤膜厚を適宜調整することで可能となる。ま
た色材の存在量は画像形成に要するエネルギーの軽減や
解像度の劣化を防ぐために10g/m2以下であること
が好ましい。
【0017】着色剤層には、本発明の効果を阻害しない
範囲で、潤滑剤、耐久性向上剤、分散剤、帯電防止剤、
フィラー、硬化剤等の添加剤を含有せしめてもよい。
【0018】これら添加剤の添加量は0〜20重量%程
度、好ましくは0〜15重量%である。
【0019】着色剤層の厚みは0.05〜5.0μm程
度、好ましくは0.1〜3.0μmの範囲である。又、
着色剤層は単層で構成しても組成の異なる多層で構成し
てもよい。
【0020】着色剤層は、例えば磁性粉末、バインダー
樹脂及び必要に応じて潤滑剤、耐久性向上剤、分散剤、
帯電防止剤、充填剤、フィラー、硬化剤等と溶媒とを混
練して高濃度の塗料を調整し、次いでこの高濃度塗料を
希釈して塗布用塗料とし、支持体上に塗布し乾燥させて
形成する。
【0021】支持体上への着色剤層の形成は、例えばエ
クストルージョン方式の押出しコータにより塗布・乾燥
して行う。必要に応じて、磁性粉末の配向を揃えたり、
着色剤層の表面性を均一にするためにカレンダー処理を
行ってもよい。特に高解像度の画像を得るためには、磁
性粉末を配向させるのが、層内の凝集力をコントロール
することが容易になり好ましい。
【0022】画像形成材料の着色剤層の上に、更に保護
層を設けることも好ましい実施態様である。
【0023】本発明に用いられる保護層の一つの形態
は、主として樹脂バインダーから構成されるものであ
る。
【0024】樹脂バインダーは、微粒子を十分に保持で
きるものであれば特に制限なく用いることができる。具
体的には、ポリウレタン、ポリエステル、塩化ビニル系
共重合体等の塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、ブタジエン−アクリ
ロニトリル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリビ
ニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂、ニト
ロセルロース等のセルロース系樹脂、スチレン−ブタジ
エン共重合体等のスチレン系樹脂、ポリメチルメタクリ
レート等のアクリル系樹脂、ポリアミド、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリビニルブチラ
ール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルホルマ
ール等のアセタール系樹脂、ポリビニルアルコール、ゼ
ラチン等の水溶性樹脂等があり、1種単独でも2種以上
を組み合わせて用いてもよい。
【0025】又、保護層の耐久性を高めるために、ポリ
イソシアナート等の硬化剤を添加することが好ましい。
【0026】本発明においては、画像形成工程におい
て、像様に熱エネルギーを照射することで画像露光し、
着色剤層の露光部にアブレーションを生ぜしめ、不要な
着色剤層を除去する際に、着色剤層の露光部上の保護層
も一緒に除去される。
【0027】〈被転写シート〉本発明に用いる被転写シ
ートは、画像露光時に画像形成材料と接触させ、露光エ
ネルギーによりアブレーションが生じた不要な着色剤層
を受容することが可能な部材である。
【0028】画像露光後に剥離して画像を受容するため
の被転写シートは、自己支持性を有する樹脂で層を形成
したり、画像形成材料の支持体として用いられる樹脂フ
ィルムを被転写シート支持体として用い、その上に熱可
塑性樹脂を含有する層を積層したりして得られる。
【0029】また熱可塑性樹脂を含有する層には耐熱性
や画質を向上させる目的で酸化防止剤の添加剤を添加す
ることが好ましい。
【0030】被転写シートを着色剤層又は保護層上に接
触させる場合、被転写シートが自己支持性のある樹脂な
らば、被転写シート形成樹脂を溶剤に溶解させて着色剤
層と同様に塗布・乾燥させて設けることができる。又、
支持体に用いられる様な樹脂フィルムを被転写シートと
して用いる場合には、ポリプロピレン等の如きヒートシ
ール性を有するフィルムであれば、着色剤層面とフィル
ムとを積層してヒートロールやホットスタンプを用いて
加熱・加圧処理することで被転写シートとすることがで
きる。ヒートシール性の無いフィルムを用いる場合は、
着色剤層側面上に接着層を設けてフィルムを積層する。
即ち、着色剤層側面上に接着層形成組成物を塗布・乾燥
して樹脂フィルムを積層、又は樹脂フィルム上に接着層
形成組成物を塗布・乾燥、又は接着層形成組成物を加熱
溶融させ、エクストルージョンラミネートした後、着色
剤層側面に接着層面を重ね、ヒートロールやホットスタ
ンプを用いて加熱・加圧処理により貼合して被転写シー
トを設ける。
【0031】被転写シートの厚みは5〜300μmであ
ることが好ましく、更には10〜100μmであること
が好ましい。
【0032】貼合のための加熱・加圧処理としては、ヒ
ートロールでは室温〜180℃程度、好ましくは30〜
160℃で、0.1〜20kg/cm程度、好ましくは
0.5〜10kg/cmの圧力で、1〜500mm/
秒、好ましくは5〜300mm/秒の速度で搬送しなが
ら行う。ローラーに使用されるゴムの硬度は40〜90
度(JIS―6301A型)である。ホットスタンプを
用いる場合は、室温〜180℃程度、好ましくは30〜
150℃で、0.05〜10kg/cm2程度、好まし
くは0.5〜5kg/cm2の圧力で、0.1〜50秒
程度、好ましくは0.5〜20秒の加熱を行う。
【0033】〈画像形成方法〉上述の画像形成材料の着
色剤層側面上に被転写シートを露光前に対面密着させて
画像露光し、着色剤層の露光部にアブレーションを生ぜ
しめた後、被転写シートを剥離して着色剤層のアブレー
ション部分のみを被転写シート側に転写することにより
画像を形成する。本発明においては、画像形成材料の支
持体と着色剤層との結合力を低下せしめて着色剤層ごと
引き抜く場合と、着色剤層の一部を引き抜く場合と双方
を組み合わせて用いる。
【0034】画像露光は、アブレーションが起こる光源
であれば特に制限なく用いることができるが、高解像度
を得るためには、エネルギー印加面積が絞り込める電磁
波、特に波長が1nm〜1mmの紫外線、可視光線、赤
外線が好ましく、この様な光エネルギーを印加し得る光
源としては、例えばレーザー、発光ダイオード、キセノ
ンフラッシュランプ、ハロゲンランプ、カーボンアーク
灯、メタルハライドランプ、タングステンランプ、石英
水銀ランプ、高圧水銀ランプ等を挙げることができる。
この際、加えられるエネルギーは、画像形成材料の種類
により、露光距離、時間、強度を適時選択することがで
きる。
【0035】光源としてレーザー光を用いる場合、効率
的にアブレーションを起こさせるためには、波長が60
0〜1200nmの可視光から近赤外領域のレーザーを
用いるのが、効率的に光エネルギーを熱エネルギーに変
換できるので、感度の面で好ましい。
【0036】像様露光した後被転写シートを引き剥が
し、着色剤層のアブレーション部分のみを被転写シート
側に転写して引き抜くことにより画像が形成される。こ
の場合、露光部のアブレーションを生じた着色剤層を効
率的に引き抜く目的で、画像形成材料の着色剤層側と被
転写シートとを対面させて、露光前又は露光した後に、
加圧又は加熱・加圧処理すると更に画像品質が向上す
る。
【0037】引き剥がす際の方法としては、剥離板、剥
離ロールによる剥離角度固定方法、手で被転写シートと
画像形成材料を固定せずに引き剥がす手剥離方法、画像
形成に影響を与えない限り、種々の剥離方法を用いるこ
とができる。
【0038】本発明の画像形成方法は、着色剤層の可視
光領域における透過濃度Dが2以上の画像形成材料を用
い、高濃度部ではアブレーションを生じせしめて着色剤
層ごと引き抜くのではなく、着色剤層の露光部を破壊し
て、透過濃度をD未満、0.7D以上に変化させて高濃
度階調を制御するものである。破壊部分、即ち着色剤層
の一部を被転写シートを用いて引き抜いてもよい。着色
剤層ごと引く抜く部分と一部破壊して透過濃度を変化さ
せる部分の分布については、露光画像のパターン及び/
又は露光強度を調整して制御する。図2は本発明による
階調制御のなされた画素を示すものである。
【0039】図3は本発明の画像形成方法を採用して階
調制御を行う4×4のドットパターンの1例を示すもの
である。即ち、未露光部領域1と熱エネルギーの照射露
光により着色剤層の該露光部を破壊して透過濃度を低下
させ、かつ露光部着色剤層が支持体上に残留した領域2
と熱エネルギーを照射露光して露光部着色剤層を支持体
上から除去した領域3との組合せにより濃度階調の制御
を行う。
【0040】着色剤層の可視光領域における透過濃度D
が2以上の及び、必要に応じてその上に画像保護層が設
けられていることが好ましく、露光部着色剤層が支持体
上に残留した領域2の残存率は95%以上、露光部着色
剤層を支持体上から除去した領域3の除去率も95%以
上であることが好ましい。
【0041】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。尚、以下に
おいて「部」は、特に断りがない限り「有効成分として
の重量部」を表す。
【0042】 実施例1 〈画像形成材料の作製〉 Fe−Al系強磁性金属粉末(Fe:Al原子数比=100:4(全体), 50:50(表面),平均長軸径0.14μm) 100部 ポリウレタン樹脂(東洋紡績社製:バイロンKN−71) 10部 ポリエステル樹脂(東洋紡績社製:バイロン280) 5部 α−アルミナ(平均粒子径0.15μm) 5部 ステアリン酸 1部 ステアリン酸ブチル 1部 ポリイソシアネート化合物(日本ポリウレタン工業社製:コロネートL) 5部 シクロヘキサノン 100部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部 からなる組成物をオープンニーダを用いて混練・分散し
て着色剤層塗工液を調製し、押出し塗布で厚さ100μ
mの片面がコロナ放電処理された透明ポリエチレンテレ
フタレート(PET)フィルム(東レ社製;T−60)
支持体上に塗布した後、塗膜が未乾燥であるうちに磁場
配向処理を行い、続いて乾燥した後カレンダーで表面処
理を行い、濃度計のビジュアル濃度をX−rite社
製:X−rite 310TRを用いて測定し、可視光
領域の透過濃度が3.0の着色剤層を形成した。
【0043】〈画像形成〉上記画像形成材料の着色剤層
面を厚さ100μmの白色PETフィルム(ダイアホイ
ルヘキスト社製:W−400)と対面させ半導体レーザ
ー露光装置(クレオ社製:トレンドセッタ、回転数10
0r.p.m.、エネルギー12W)のドラム面に密着
させた後、着色剤層表面に焦点を合わせ、着色剤層支持
体側から170mJ/cm2のエネルギーで1ドット幅
のラインを主走査方向に露光して露光部の着色剤層を破
壊してその透過濃度を低下させたときの濃度を測定し
た。そのときのドット間隔を変化させて濃度を変化さ
せ、X−rite社製:X−rite 310TRを用
いてビジュアル濃度を測定した結果を図4に実線で示
す。
【0044】比較としてポラロイド社製Helios用
フィルムを用いて100mJ/cm2のエネルギーで同
様に走査露光して上記と同様な方法で画像を形成し、濃
度を測定した結果を破線で示した。
【0045】又、露光部の濃度を測定するために着色剤
層全面に走査露光を行ったときの濃度を測定した結果、
図のように本発明の画像形成方法を用いると高濃度部に
連続的な階調を表現できる。
【0046】実施例2.実施例1で用いた画像形成材料
で露光エネルギーを100〜200mJ/cm2の範囲
で変化させて全面露光をおこない着色剤層の破壊状態を
変えて、そのときの露光前後の透過濃度差が0.3、
0.8、1.5、2.0となる様に調整した。
【0047】上記各露光条件で図5に示す様に4×4マ
スのドットパターンを繰り返し単位としたパターン状に
露光していき、そのときの濃度を測定した結果を図6に
示す(◇;0.3、○;0.8、△;1.5、□;2.
0)。また比較として実施例1で用いたポラロイド社製
Helios用フィルムを用いて100mJ/cm2
露光エネルギーで露光して濃度を測定した結果を破線で
示す。
【0048】図6から本発明の画像形成方法を用いた場
合、高濃度部に連続的な階調を表現できるが、露光部の
濃度差が低い場合、濃度に差が少なく表現できる階調の
幅が小さくなることが判る。又、比較のヘリオス用フィ
ルムの場合露光部が除去されるので高濃度部の階調表現
が出来ない。
【0049】実施例3 実施例1で用いた画像形成材料と下記構成からなる被転
写シートとを対面させ、対面するヒートローラーにより
加熱・加圧することにより密着させ、その接着力がJI
S C 2107(JIS Z 0237)の180度
引剥がし法において、5〜10gf/cmの範囲内に収
まるように調整した。
【0050】 〈被転写シート1〉 ポリウレタン樹脂(日本ポリウレタン工業社製:ニッポラン3116, 固形分20%) 460部 シリコーン微粒子(東芝シリコーン(株)製、トスパール120) 3部 酸化防止剤(チバガイギー社製、イルガノックス1098) 5部 シクロヘキサノン 132部 トルエン 200部 メチルエチルケトン 200部 からなる組成の被転写シート接着層塗工液を調製し、ワ
イヤーバー塗布で厚さ24μmの片面が易接着処理され
た透明PETフィルム(ダイアホイルヘキスト社製:T
−100E)支持体の易接着層面上に、乾燥後の付量が
1.7g/m2となるよう塗布した後、乾燥して被転写
シート1を作製した。
【0051】(露光方法1)上記画像形成材料に露光エ
ネルギー160mJ/cm2で全面露光を行ない、その
後被転写シートを剥離して透過濃度を測定したところ、
その値は2.2であった。又、露光前後の画像形成材料
の重量を測定することにより露光部に残留した着色剤層
の重量の割合を測定した。その値は97.2%であっ
た。
【0052】(露光方法2)上記画像形成材料に露光エ
ネルギー175mJ/cm2で全面露光を行ない、その
後被転写シートを剥離して透過濃度を測定したところ、
その値は1.5であった。又、露光前後の画像形成材料
の重量を測定することにより露光部に残留した着色剤層
の重量の割合を測定した。その値は95.6%であっ
た。
【0053】(露光方法3)上記画像形成材料に露光エ
ネルギー270mJ/cm2で全面露光を行ない、その
後被転写シートを剥離して透過濃度を測定したところ、
その値は0.06であった。又、露光前後の画像形成材
料の重量を測定することにより露光部に残留した着色剤
層の重量の割合を測定した。その値は0.1%以下であ
った。
【0054】上記各露光条件で実施例2同様に4×4マ
スのドットパターンを繰り返し単位としたパターン状に
露光していき、そのときの濃度を測定した。結果を図7
に示した。また比較として露光方法3のみで画像形成し
た濃度を測定した結果を破線で示す。
【0055】図7に示す結果の様に本発明の画像形成方
法を用いた場合、低濃度から高濃度部にかけて連続的な
階調を表現できる。又、比較の露光方法3のみでは高濃
度部の階調が十分に表現できない。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、高濃度で階調性に優れ
た画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の2値画像を示す図。
【図2】本発明による階調制御のなされた画素を示す
図。
【図3】本発明の画像形成方法に係る4×4のドットパ
ターンの1例を示す図。
【図4】ドット間隔を変化させて濃度を変化させ、ビジ
ュアル濃度を測定した結果を示す図。
【図5】露光に用いた4×4マスのドットパターンを示
す図。
【図6】図5のパターンを繰り返し単位としたパターン
露光の濃度を測定した結果を示す図。
【図7】露光条件を変化させて図5のパターンを繰り返
し単位としたパターン露光の濃度を測定した結果を示す
図。
【符号の説明】
1 未露光部 2 露光部色剤層が支持体上に残留した領域 3 露光部着色剤層を支持体上から除去した領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、露光光源の波長の光を吸収
    可能な色剤がバインダー中に分散された、可視光領域に
    おける透過濃度Dが2以上の着色剤層及び、必要に応じ
    てその上に画像保護層が設けられた画像形成材料に、熱
    エネルギーの照射露光を行い着色剤層の該露光部を破壊
    して、透過濃度をD未満、0.7D以上に変化させて高
    濃度階調を制御することを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 露光画像のパターンを変化させることに
    よって高濃度部の階調を制御することを特徴とする請求
    項1に記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 支持体上に露光光源の波長の光を吸収可
    能な色剤がバインダー中に分散された着色剤層及び、必
    要に応じてその上に画像保護層が設けられた画像形成材
    料の着色剤層側に被転写シートを接触せしめ、熱エネル
    ギーの照射により像露光して着色剤層の露光部を破壊す
    ることにより透過濃度に変化を生じさせた後、被転写シ
    ートを剥離することにより、露光部の着色剤層の一部を
    選択的に画像形成材料の支持体上から除去して画像を形
    成することを特徴とする画像形成方法。
  4. 【請求項4】 露光強度によって制御することを特徴と
    する請求項3に記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 支持体上に露光光源の波長の光を吸収可
    能な色剤がバインダー中に分散された着色剤層及び、必
    要に応じてその上に画像保護層が設けられ、 1)未露光部領域と2)熱エネルギーの照射露光により
    着色剤層の該露光部を破壊して透過濃度を低下させ、か
    つ露光部着色剤層が支持体上に残留した領域と3)熱エ
    ネルギーを照射露光して露光部着色剤層を支持体上から
    除去した領域との組合せにより濃度階調が制御されてい
    ることを特徴とする画像要素。
  6. 【請求項6】 支持体上に、露光光源の波長の光を吸収
    可能な色剤がバインダー中に分散された、可視光領域に
    おける透過濃度Dが2以上の着色剤層及び、必要に応じ
    てその上に画像保護層が設けられ、1)未露光部領域と
    2)熱エネルギーの照射露光により着色剤層の該露光部
    を破壊して透過濃度を低下させ、かつ露光部着色剤層の
    95%以上が支持体上に残留した領域と3)熱エネルギ
    ーを照射露光して露光部着色剤層の95%以上を支持体
    上から除去した領域との組合せにより濃度階調が制御さ
    れていることを特徴とする画像要素。
JP10028468A 1998-02-10 1998-02-10 画像形成方法及びそれにより得られた画像要素 Pending JPH11227329A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1075956A2 (en) 1999-08-11 2001-02-14 Riso Kagaku Corporation Thick film thermal head

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1075956A2 (en) 1999-08-11 2001-02-14 Riso Kagaku Corporation Thick film thermal head

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