JPH112271A - 制動装置用摩擦部材及びその製造方法 - Google Patents

制動装置用摩擦部材及びその製造方法

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JPH112271A
JPH112271A JP15547497A JP15547497A JPH112271A JP H112271 A JPH112271 A JP H112271A JP 15547497 A JP15547497 A JP 15547497A JP 15547497 A JP15547497 A JP 15547497A JP H112271 A JPH112271 A JP H112271A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転放熱板に発生する直径節モードの重根を分
離してブレーキ鳴きを低減したい。 【解決手段】ブレーキパッド12のライニング12a
を、ロータ回転方向(図3の略左右方向)に並ぶよう
に、二つの摩擦領域12a1 、12a2 に分割する。摩
擦領域12a1 、12a2 は、裏金12b表面全体に分
割していない扇型のライニング12aを形成した後に、
その中央部を切削等によって取り除くことにより形成す
る。摩擦領域12a1 、12b1 は同形状であって、ロ
ータの回転中心軸Cを中心とする扇型に形成する。回転
中心軸Cを円の中心とした場合に、それら摩擦領域12
1 及び12a2 のロータ回転方向の幅の中心位置同士
を結ぶ円弧に対する中心角θ1 はθ1 =π/8[ra
d]を満足し、また、各摩擦領域12a1 及び12a2
のロータ回転方向の両端部間を結ぶ円弧に対する中心角
θ2は、θ2 =π/16[rad]を満足させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディスク式ブレ
ーキやドラム式ブレーキ等の制動装置に用いられるディ
スクロータやブレーキドラム等の回転放熱板と制動時に
接触するようになっている制動装置用摩擦部材及びその
製造方法に関し、特に、回転放熱板に発生する直径節モ
ードの重根を分離でき、所謂ブレーキ鳴きを低減できる
ようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】ディスク式ブレーキにおいては、車輪と
一体に回転するディスクロータの表面にブレーキパッド
のライニングが接触して摩擦熱を発生させる際に、それ
らディスクロータ及びライニング間の摩擦面に生じる摩
擦振動がディスクロータを振動させ、ディスクロータの
固有振動を励振する結果、不快なブレーキ鳴きを発生さ
せることがある。
【0003】そして、ディスクロータのような円板状の
物体は、その表面が曲げ振動する例えば直径2節モード
(図9(a)参照)、直径3節モード(図9(b)参
照)、直径4節モード(図9(c)参照)、直径5節モ
ード(図9(d)参照)、直径6節モード(図9(e)
参照)等の振動モード(直径節モード)を呈する固有モ
ードを有するが、その固有モードは、ディスクロータが
回転中心軸を中心とした対称性のある物体であることか
ら、重根となる。なお、“重根が存在する”とは、図9
(a)〜(e)に示すような一の固有モードの他に、周
方向に1/4周期だけずれた同形状の他の固有モードが
同一周波数に存在すると考えられる、ということであ
る。
【0004】つまり、ディスクロータの表面をこれを制
止させた状態で加振すると、周方向のいずれの位置を加
振点としても、ディスクロータが回転中心軸を中心とし
た対称性のある物体であるため、その加振点が常に腹と
なる応答モードが表れるから、図9(a)〜(e)に一
点鎖線で示すような直径に沿った軸を考えれば、その軸
がディスクロータに対して回転していると考えることが
できる。すると、振動的には、図9(a)〜(e)に示
すような固有モードと、これから1/4周期だけずれた
同形状の固有モードという二つの固有モードが存在する
と考えることができ、その場合を重根が存在すると考え
るのである。
【0005】そして、実際のディスクロータにおける制
動時と同様に、ディスクロータを回転させた状態でその
表面を加振すると、加振点が腹となる応答モードは、デ
ィスクロータに対してではなく、恰も空間に静止してい
るかのように観測される(かかるモードを、空間固定モ
ードと称する。)。このような空間固定モードが表れる
ということは、常に固有モードの腹が加振点となること
を意味するから、そのモードを最も効率良く励振するこ
とになり、音響放射効率が最大となるため、実際のブレ
ーキ鳴きの主原因となることが多いのである。
【0006】なお、このような現象は、ディスク式ブレ
ーキに限ったものではなく、車輪と一体に回転する回転
放熱板としてのブレーキドラムの内周面にライニングを
押し付けるようになっているドラム式ブレーキにおいて
も、ブレーキドラムが回転中心軸を中心とした対称性の
ある円筒であることから、同様に生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、ブレーキ鳴き
の主原因となる空間固定モードに関しては、「日本機械
学会論文集(C編)55巻512号(1984−4)」
の「論文No.88-0622A 」にも紹介されている。また、か
かる論文では、ディスクロータに質量を付加して重根を
分離することがブレーキ鳴きを低減するのに有効である
ということも報告されている。
【0008】確かに、ディスクロータに適宜質量を付加
して重根を分離すれば、ブレーキ鳴きを低減することは
可能ではあるが、ディスクロータに質量を付加するとそ
れだけ車両のバネ下質量が増加することになるし、ま
た、内部に冷却風を通過させるベンチホールを有するベ
ンチレーテッドロータにあっては、付加された質量によ
って冷却風の流れが変わって所望の冷却効果が得られな
い可能性もある。従って、ディスクロータに質量を付加
することは、重根を分離するという点に関しては有効な
解決策ではあるが、他の不具合を招く可能性があった。
【0009】本発明は、このような従来の技術が有する
未解決の課題に着目してなされたものであって、回転放
熱板に発生する直径節モードの重根を分離できて所謂ブ
レーキ鳴きを低減できる制動装置用摩擦部材及びその製
造方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、制動時に制動装置用の回転
放熱板と接触する制動装置用摩擦部材であって、前記回
転放熱板と接触する部分の剛性の影響が、制動時に前記
回転放熱板に発生する任意の直径節モードに含まれる二
つのモードの一方に対しては大きく作用し他方に対して
は小さく作用するように、前記回転放熱板と接触する部
分を、前記回転放熱板の回転方向に並ぶ複数の摩擦領域
に分割した。
【0011】また、上記目的を達成するために、請求項
2に係る発明は、制動時に制動装置用の回転放熱板と接
触する制動装置用摩擦部材であって、前記回転放熱板と
接触する部分は、前記回転放熱板の回転方向に並ぶ複数
の摩擦領域に分割されているとともに、前記回転放熱板
の回転中心軸を円の中心とした場合に、前記複数の摩擦
領域のうち隣り合った二つの摩擦領域のそれぞれの前記
回転方向の幅の中心位置同士を結ぶ円弧に対する中心角
θ1 と、前記摩擦領域の前記回転方向の両端部間を結ぶ
円弧に対する中心角θ2 とは、下記(1)、(2)式を
満足するようになっている。
【0012】 θ1 =π/n [rad] ……(1) 3π/20n<θ2 <17π/20n [rad] ……(2) 但し、πは円周率、nは2以上の整数である。
【0013】また、請求項3に係る発明は、上記請求項
2に係る発明である制動装置用摩擦部材において、前記
nを3以上10以下の整数とした。そして、請求項4に
係る発明は、上記請求項2又は3に係る発明である制動
装置用摩擦部材において、前記角度θ2 は、下記(3)
式を満足するようになっている。
【0014】 θ2 =π/2n [rad] ……(3) さらに、請求項5に係る発明は、上記請求項2〜4に係
る発明である制動装置用摩擦部材において、前記隣り合
った二つの摩擦領域の少なくとも一方の前記回転方向の
両端部のうち、それら摩擦領域同士が対向する側とは逆
側の端部を、前記中心角θ1 の整数倍の角度分だけ前記
回転方向に延長する延長領域を備えるものである。
【0015】一方、上記目的を達成するために、請求項
6に係る発明は、制動時に制動装置用の回転放熱板と接
触する制動装置用摩擦部材の製造方法であって、前記回
転放熱板と接触する部分の剛性の影響が、制動時に前記
回転放熱板に発生する任意の直径節モードに含まれる二
つのモードの一方に対しては大きく作用し他方に対して
は小さく作用するように、前記回転放熱板と接触する部
分を、前記回転放熱板の回転方向に並ぶ複数の摩擦領域
に分割するようになっている。
【0016】また、上記目的を達成するために、請求項
7に係る発明は、制動時に制動装置用の回転放熱板と接
触する制動装置用摩擦部材の製造方法であって、前記回
転放熱板と接触する部分を、前記回転放熱板の回転方向
に並ぶ複数の摩擦領域に分割するとともに、制動時に前
記回転放熱板に発生する直径節モードのうち重根分離を
望む直径節モードの次数をn、円周率をπとし、前記回
転放熱板の回転中心軸を円の中心としたときに、前記複
数の摩擦領域のうち隣り合った二つの摩擦領域のそれぞ
れの前記回転方向の幅の中心位置同士を結ぶ円弧に対す
る中心角θ1 と、前記摩擦領域の前記回転方向の両端部
間を結ぶ円弧に対する中心角θ2 とが、上記(1)、
(2)式を満足するように前記摩擦領域を形成するよう
になっている。
【0017】また、請求項8に係る発明は、上記請求項
7に係る発明である制動装置用摩擦部材の製造方法にお
いて、前記nを3以上10以下の整数とした。そして、
請求項9に係る発明は、上記請求項7又は8に係る発明
である制動装置用摩擦部材において、前記角度θ2 は、
上記(3)式を満足するようになっている。
【0018】さらに、請求項10に係る発明は、上記請
求項7〜9に係る発明である制動装置用摩擦部材におい
て、前記隣り合った二つの摩擦領域の少なくとも一方の
前記回転方向の両端部のうち、それら摩擦領域同士が対
向する側とは逆側の端部を、前記中心角θ1 の整数倍の
角度分だけ前記回転方向に延長する延長領域を形成する
ようになっている。
【0019】ここで、制動装置としての例えばディスク
式ブレーキにおいて、制動時に回転放熱板としてのディ
スクロータ表裏面に制動装置用摩擦部材としてのブレー
キパッドが押し付けられると、それらブレーキパッドの
剛性がディスクロータの固有振動を抑制するように働く
から、そのブレーキパッドの剛性分がディスクロータの
剛性に付加されたことになって、直径節モードの固有値
(共振周波数)が上昇する。また、図9(a)〜(e)
に示すような直径節モードと称される振動モードの重根
は互いの位相が1/4波長ずれている。よって、その1
/4波長ずれた重根のそれぞれに対してブレーキパッド
の剛性が均等に働かなければ、上昇した固有値の間にず
れが生じ、結果として重根が分離されたことになる。
【0020】しかしながら、上記のように重根が分離さ
れても、固有値のずれ(共振周波数の差)が小さけれ
ば、分離された重根同士がブレーキパッド及びディスク
ロータ間の摩擦により連成振動を起こし、やはり空間固
定モードを発生させることが判った。因みに、本発明者
等が精査したところによれば、図10に示すように、上
記のようなブレーキパッドをディスクロータに押し付け
たことによる共振周波数の差Δfは、直径節モードの次
数nが高次側で小さくなる(特に、直径8節モードにお
いては重根分離が殆ど期待できない)ことが確認され
た。これは、次数nが高くなると、直径節モードの波長
に対するブレーキパッドのロータ回転方向の幅が長くな
って、重根の各固有値に対するブレーキパッドの剛性の
影響差が小さくなるからである。要するに、ブレーキパ
ッドのロータ回転方向の幅が、ある直径節モードの1/
2波長の整数倍の長さに近い程、その直径節モードに対
する重根分離作用が小さくなる。
【0021】これに対し、本願の請求項1に係る発明に
よれば、上記のように摩擦部材の回転放熱板と接触する
部分を回転放熱板の回転方向に並ぶように複数の摩擦領
域に分割しているため、それら分割された各摩擦領域の
剛性の影響によって、任意の直径節モードに含まれる二
つのモードの一方の共振周波数は比較的大きく上昇し、
他方の共振周波数は大きく上昇はしない。その結果、二
つのモードの共振周波数の差が大きくなり、重根の分離
作用が顕著になる。
【0022】また、請求項2に係る発明によれば、各摩
擦領域の配置関係や幅方向寸法が上記(1)、(2)式
を満足するため、各摩擦領域の剛性の影響は、任意の直
径節モードに含まれる二つのモードの一方に対しては大
きく作用し他方に対しては小さく作用するようになり、
それら二つのモードの一方の共振周波数は比較的大きく
上昇し、他方の共振周波数は大きく上昇はしない。その
結果、請求項1に係る発明と同様に、二つのモードの共
振周波数の差が大きくなり、重根の分離作用が顕著にな
る。
【0023】また、請求項3に係る発明によれば、制動
装置用摩擦部材を現実的な大きさとすることができる。
そして、請求項4に係る発明によれば、上記請求項2に
係る発明の作用をより顕著にすることができる。つま
り、任意の直径節モードに含まれる二つのモードの共振
周波数の差がより大きくなり、重根の分離作用がさらに
顕著になる。
【0024】さらに、請求項5に係る発明によれば、上
記請求項2〜4に係る発明の作用を低減させることな
く、制動装置用摩擦部材と回転放熱板との接触面積を大
きくできるから、nを比較的大きな値に設定したとして
も、回転放熱板と接触する部分の面積が極端に小さくな
ることを避けることができる。
【0025】そして、請求項6、7、8、9、10に係
る発明によれば、それぞれ上記請求項1、2、3、4、
5に係る発明である制動装置用摩擦部材を製造すること
ができる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、回転放熱板と接触する
部分を適宜分割するようにしたため、車輪と一体に回転
する回転放熱板に質量を付加しなくても済むから、バネ
下質量を増大する等の不具合を招くことなく、二つのモ
ードの共振周波数の差が大きくなって重根の分離作用が
顕著になり、ブレーキ鳴きを低減することができるとい
う効果がある。
【0027】特に、請求項5及び10に係る発明によれ
ば、上記効果に加えて、nを比較的大きな値に設定した
としても、回転放熱板と接触する部分の面積が極端に小
さくなることを避けることができ、十分な制動力を発生
させるのに好適な構造が得られるという効果がある。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1乃至図3は本発明の第1の
実施の形態の構成を示す図であって、この実施の形態
は、制動装置としてのディスク式ブレーキに用いられる
ブレーキパッドに本発明を適用したものである。
【0029】即ち、ディスク式ブレーキは、図1に概略
構成を断面で示すように、車輪と一体に回転する制動装
置用の回転放熱板としてのベンチレーテッドロータ11
を、制動装置用摩擦部材としての一対のブレーキパッド
12で挟み込み、そのブレーキパッド12のライニング
12aとベンチレーテッドロータ11との接触部分の摩
擦力を利用して制動を行う装置である。具体的には、車
体に固定された図示しないトルクメンバには、ベンチレ
ーテッドロータ11を両側から挟み込むように一対のブ
レーキパッド12が取り付けられている。ただし、ブレ
ーキパッド12は、ベンチレーテッドロータ11の軸方
向(図1左右方向)に進退可能にトルクメンバに支持さ
れ、そのトルクメンバには、一方のブレーキパッド12
の背面に対向する基部13aと、他方のブレーキパッド
12の背面に対向する爪部13bと、これら基部13a
及び爪部13b間を連結する連結部13cとから構成さ
れたシリンダボディ13が、スライドピン等を介して軸
方向に進退可能に取り付けられている。そして、そのシ
リンダボディ13の基部13a内には、一方のブレーキ
パッド12の背面をベンチレーテッドロータ11に向け
て押圧可能なピストン14を保持するシリンダ孔15が
形成されていて、ピストン14は、図示しないマスタシ
リンダからシリンダ孔15に供給される油圧により進退
するようになっている。
【0030】従って、制動時に、シリンダ孔15内に油
圧が供給されると、ピストン14がベンチレーテッドロ
ータ11側に移動するから、一方のブレーキパッド12
がピストン14によって押圧されてベンチレーテッドロ
ータ11側に移動し、そのブレーキパッド12のライニ
ング12aがベンチレーテッドロータ11の一方の面に
接触する。そして、ピストン14がさらにベンチレーテ
ッドロータ11側に移動すると、ブレーキパッド12を
押圧する力の反力により、シリンダボディ13がピスト
ン14の移動方向とは逆方向に移動するから、その爪部
13bがベンチレーテッドロータ11側に移動し、他方
のブレーキパッド12が爪部13bによって押圧されて
ベンチレーテッドロータ11側に移動し、そのブレーキ
パッド12のライニング12aがベンチレーテッドロー
タ11の他方の面に接触する。このような動作は、極短
い時間内に行われるため、ブレーキペダルを踏み込むの
と殆ど同時に一対のブレーキパッド12によってベンチ
レーテッドロータ11が両側から挟み込まれ、制動が行
われるのである。
【0031】なお、ベンチレーテッドロータ11内に
は、その斜視図である図2にも示すように、内周面11
a(図2には図示せず)及び外周面11d間を貫通する
ように放射状に延びた複数のベンチホール11Aが形成
されている。また、ベンチレーテッドロータ11の内周
面11aに連続して一方の面側に同軸に突出した中空の
円筒部11Bの端面には、車輪側に取り付ける際に利用
される中央貫通孔11b及び複数のボルト孔11cが形
成されている。
【0032】そして、各ブレーキパッド12をライニン
グ12a側から見た正面図である図3に示すように、本
実施の形態にあっては、裏金12bに固定されるブレー
キパッド12のライニング12aは、ベンチレーテッド
ロータ11の回転方向(図3の略左右方向、以下、ロー
タ回転方向と称す。)に並ぶように、二つの扇型の摩擦
領域12a1 、12a2 に分割されている。なお、摩擦
領域12a1 及び12a2 は、例えば裏金12b表面上
に図5に示すような扇型のライニング12aを形成した
後に、その中央部を切削等によって取り除くことにより
形成される。
【0033】具体的には、摩擦領域12a1 及び12b
1 は、同形状であって、ベンチレーテッドロータ11の
回転中心軸Cを中心とする扇型に形成されている。そし
て、回転中心軸Cを円の中心とした場合に、それら摩擦
領域12a1 及び12a2 のロータ回転方向の幅の中心
位置同士を結ぶ円弧に対する中心角θ1 は、下記の
(4)式を満足するようになっており、また、各摩擦領
域12a1 及び12a2 のロータ回転方向の両端部間を
結ぶ円弧に対する中心角θ2 は、下記の(5)式を満足
するようになっている。
【0034】 θ1 =π/8 [rad] ……(4) θ2 =π/16 [rad] ……(5) つまり、中心角θ1 は、次数nを8とした場合の上記
(1)式を満足するようになっており、中心角θ2 は、
次数nを8とした場合の上記(3)式を満足する(従っ
て、上記(2)式を満足する)ようになっている。
【0035】本実施の形態にあっては、各ブレーキパッ
ド12のライニング12aを上記のような摩擦領域12
1 及び12a2 に分割しているため、特に直径8節モ
ードに着目すると、図4に示すように、摩擦領域12a
1 及び12a2 は重根の一方のモードM1 に対しては腹
を中心に作用するから、モードM1 の共振周波数を大き
く上昇させるが、摩擦領域12a1 及び12a2 は重根
の他方のモードM2 に対しては節を中心に作用するため
共振周波数の上昇は小さい。その結果、直径8節モード
等について重根が分離されたことになって、ブレーキ鳴
きを低減することができる。以下、このような作用効果
が発揮される点について詳述する。
【0036】即ち、直径節モードに対するブレーキパッ
ド12の剛性の影響は、ディスクロータ11に対するラ
イニング12aの反力として考えることができる。そこ
で、直径n節モードのディスクロータ11の表面(摩擦
摺動面)の振幅をAとすれば、重根のそれぞれの変位x
1 、x2 は、下記式で表される。
【0037】x1 =A・ sin(n・θ) ……(6) x2 =A・ cos(n・θ) ……(7) このとき、図5に示すように、ライニング12aを分割
しなかった場合のそのライニング12a全体の幅に対応
する中心角をθ3 、ライニング12aの単位中心角度当
たりの剛性をKとすれば、二つのブレーキパッド12に
ついてそれぞれのライニング12aを摩擦領域12
1 、12a2 に分割した場合のライニング12aの反
力による重根の共振周波数の差Δfa と、いずれのブレ
ーキパッド12についてもライニング12aを分割して
いない場合のライニング12aの反力による重根の共振
周波数の差Δfb とは、それぞれ下記(8)、(9)、
(10)式のように表される。なお、(8)式の積分の範
囲は0〜θ2 であり、(9)、(10)式の積分の範囲は
0〜θ3 である。
【0038】 Δfa =4×∫{K・x2 −K・x1 }dθ =4×∫{KA・ cos(n・θ)−KA・ sin(n・θ)}dθ ;(0<θ1 <π/2n) ……(8) Δfb =2×∫{K・x2 −K・x1 }dθ =2×∫{KA・ cos(n・θ)−KA・ sin(n・θ)}dθ ;(0<θ3 ≦π/n) ……(9) Δfb =2×∫{K・x2 +K・x1 }dθ =2×∫{KA・ cos(n・θ)+KA・ sin(n・θ)}dθ ;(π/n≦θ3 <2π/n) ……(10) そして、差Δfb の最大値Δfbmaxは、 Δfbmax=2×KA(√2−1)/n ;θ3 =π/2n,3π/2n ……(11) となる。この結果、差Δfa が差Δfb よりも大きくな
る(Δfa −Δfbmax>0)ことが保証される中心角θ
2 の範囲は、およそ、 3π/20n<θ2 <17π/20n [rad] となり、上記(2)式と同じ結果が得られる。これを図
示すると、図6に示すようになり、差Δfa と差Δfb
との差が最も大きくなるのは、上記(3)式を満足する
ときであることが判る。
【0039】つまり、本実施の形態にあっては、中心角
θ1 が上記(4)式を満足しているため、直径8節モー
ドに着目すると、図4に示したように、摩擦領域12a
1 及び12a2 は、重根の一方のモードM1 に対しては
腹を中心に作用し、重根の他方のモードM2 に対しては
節を中心に作用するようになっているし、また、中心角
θ2 が上記(5)式を満足するため、直径8節モードに
関しては重根分離作用が最も顕著になるのである。その
結果、ブレーキ鳴きを確実に低減することができるので
ある。
【0040】図7及び図8は本発明の第2の実施の形態
を示す図であって、本実施の形態も上記第1の実施の形
態と同様に、ディスク式ブレーキに用いられるブレーキ
パッドに本発明を適用したものである。なお、上記第1
の実施の形態と同様の構成には、同じ符号を付し、その
重複する説明は省略する。
【0041】即ち、各ブレーキパッド12は、上記第1
の実施の形態と同様に、ライニング12aと裏金12b
とから構成されるとともに、ライニング12aは、二つ
の摩擦領域12a1 及び12a2 を有している。そし
て、本実施の形態では、摩擦領域12a2 を、摩擦領域
12a1 と対向する側とは逆側に延長する延長領域とし
ての第3の摩擦領域12a3 が設けられている。
【0042】実際には摩擦領域12a3 は摩擦領域12
2 と一体となっているが、摩擦領域12a2 の中心角
θ2 とすれば、その残りの部分(中心角θ4 の部分)が
摩擦領域12a3 を構成することになる。なお、一方の
ブレーキパッド12については、第3の摩擦領域12a
3 は摩擦領域12a2 を延長するように形成されている
が、他方のブレーキパッド12については、図8中の下
部に示すように、摩擦領域12a1 を延長するように第
3の摩擦領域12a3 が形成されている。これは、ディ
スクロータ11を挟んで両ブレーキパッド12のライニ
ング12の形状を対称形にすることにより、ディスクロ
ータ11両面に均等にライニング12を押し付けるよう
にするためである。
【0043】そして、上記第1の実施の形態と同様に、
摩擦領域12a1 及び12a2 のロータ回転方向の幅の
中心位置同士を結ぶ円弧に対する中心角θ1 は上記
(4)式を満足し、摩擦領域12a1 及び12a2 のロ
ータ回転方向の両端部間を結ぶ円弧に対する中心角θ2
は上記(5)式を満足するようになっている。
【0044】さらに、第3の摩擦領域12a3 のロータ
回転方向の両端部間を結ぶ円弧に対する中心角θ4 は、
直径8節モードの1/2波長に相当する中心角θ1 の1
倍の角度になっている。つまり、中心角θ4 は、中心角
θ1 の整数倍の角度となっている。
【0045】このような構成であっても、中心角θ1
びθ2 は上記第1の実施の形態と同じ角度に設定してい
るため、上記第1の実施の形態と同様の作用効果を得る
ことができる。この場合、第3の摩擦領域12a3 の作
用が重根分離に影響を与えるようにも思えるが、かかる
摩擦領域12a3 の中心角θ4 を直径8節モードの1/
2波長の整数倍の角度としているため、摩擦領域12a
3 の剛性はモードM1及びM2 に等しく影響するため、
それら各モードの共振周波数の上昇は、摩擦領域12a
3 を有しない場合と同様になる。
【0046】つまり、摩擦領域12a3 を設けた本実施
の形態の構成であったとしても、上記第1の実施の形態
と同様に、直径8節モードに関しては、差Δfa と差Δ
bとの差は最大になって、重根を確実に分離すること
ができるのである。
【0047】そして、摩擦領域12a3 を設けた分だけ
ディスクロータ11とライニング12との摺接面積が大
きくなるから、次数nを例えば8等の比較的大きな値に
設定したとしても、必要な摺動面積を確保することが可
能になる。
【0048】なお、上記各実施の形態では、中心角θ1
及び中心角θ2 のそれぞれを、上記(4)、(5)式を
満足するように設定しているが、これら中心角θ1 及び
θ2は各式を厳密に満足しなければならない訳ではな
く、実質的に満足すれば十分な作用効果を奏することが
できる。特に、中心角θ2 に関しては、上記(2)式を
満足すれば、ライニング12を摩擦領域12a1 及び1
2a2 に分割していない構造のブレーキパッド12を採
用した場合に比べて、重根分離作用が良好になってブレ
ーキ鳴きを低減できるという効果を奏することができ
る。
【0049】また、上記各実施の形態では、次数nとし
て8を選択した場合について説明したが、この選択は任
意であり、重根を分離したい直径節モードに応じて適宜
選定すればよい。因みに、選択される次数nと、重根分
離の効果が期待できる直径節モードとの関係は表1の通
りである(○…効果有、×…効果無)から、この表1を
参考に次数nを適宜選定すればよい。例えば、上記実施
の形態のように次数nを8とすれば、1次、2次、6〜
9次の直径節モードについて重根を分離できることにな
る。
【0050】
【表1】
【0051】ただし、次数nを例えば2のように小さな
値に設定すると、ライニング12の面積が極端に大きく
なって、車両のスペース的な余裕から実現性が低い場合
がある。逆に、次数nを例えば11以上の大きな値に設
定すると、中心角θ2 が小さくなり、上記第1の実施の
形態のような構成では摺動面積が極小さくなってしま
う。従って、現実的には、次数nは3〜10の範囲で選
定することが望ましいと言える。
【0052】そして、上記各実施の形態では、ライニン
グ12を二つの摩擦領域12a1 及び12a2 に分割し
た場合について説明したが、分割数はこれに限定される
ものではなく、三つ以上に分割してもよい。
【0053】また、上記第2の実施の形態では、延長領
域としての第3の摩擦領域12a3を摩擦領域12a1
及び12a2 のうちの一方についてのみ形成した場合に
ついて説明したが、これに限定されるものではなく、摩
擦領域12a1 及び12a2の両方に摩擦領域12a3
を形成してもよい。
【0054】そして、上記各実施の形態では、各摩擦領
域12a1 〜12a3 を回転中心軸Cを中心とした正確
な扇型に形成した場合について説明しているが、これら
は厳密な扇型に形成しなくてもよい。しかし、上述の各
実施の形態の作用効果をより確実に奏するためには、各
摩擦領域12a1 〜12a3 を回転中心軸Cを中心とし
た扇型に形成することが望ましい。
【0055】さらに、上記各実施の形態では、本発明に
係る制動装置用摩擦部材をディスク式ブレーキのブレー
キパッド12に適用した場合について説明したが、本発
明の適用対象はこれに限定されるものではなく、ドラム
式ブレーキのブレーキシューに適用しても上記各実施の
形態の場合と同様の作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスク式ブレーキの概略構成を示す断面図で
ある。
【図2】ディスクロータの斜視図である。
【図3】第1の実施の形態におけるブレーキパッドの正
面図である。
【図4】第1の実施の形態の作用を説明する説明図であ
る。
【図5】ライニングを分割していないブレーキパッドの
正面図である。
【図6】第1の実施の形態による効果が得られる範囲を
示すグラフである。
【図7】第2の実施の形態におけるブレーキパッドの正
面図である。
【図8】第2の実施の形態の作用を説明する説明図であ
る。
【図9】ディスクロータの固有モードの説明図である。
【図10】通常のブレーキパッドをディスクロータに押
し付けたことによる共振周波数の差Δfと直径節モード
の次数nとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
11 ディスクロータ(回転放熱板) 12 ブレーキパッド(制動装置用摩擦部材) 12a ライニング(回転放熱板と接触する部
分) 12a1 摩擦領域 12a2 摩擦領域 12a3 摩擦領域(延長領域) 12b 裏金

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制動時に制動装置用の回転放熱板と接触
    する制動装置用摩擦部材であって、 前記回転放熱板と接触する部分の剛性の影響が、制動時
    に前記回転放熱板に発生する任意の直径節モードに含ま
    れる二つのモードの一方に対しては大きく作用し他方に
    対しては小さく作用するように、前記回転放熱板と接触
    する部分を、前記回転放熱板の回転方向に並ぶ複数の摩
    擦領域に分割したことを特徴とする制動装置用摩擦部
    材。
  2. 【請求項2】 制動時に制動装置用の回転放熱板と接触
    する制動装置用摩擦部材であって、 前記回転放熱板と接触する部分は、前記回転放熱板の回
    転方向に並ぶ複数の摩擦領域に分割されているととも
    に、 前記回転放熱板の回転中心軸を円の中心とした場合に、
    前記複数の摩擦領域のうち隣り合った二つの摩擦領域の
    それぞれの前記回転方向の幅の中心位置同士を結ぶ円弧
    に対する中心角θ1 と、前記摩擦領域の前記回転方向の
    両端部間を結ぶ円弧に対する中心角θ2 とは、下記式を
    満足することを特徴とする制動装置用摩擦部材。 θ1 =π/n [rad] 3π/20n<θ2 <17π/20n [rad] 但し、πは円周率、nは2以上の整数である。
  3. 【請求項3】 前記nは3以上10以下の整数である請
    求項2記載の制動装置用摩擦部材。
  4. 【請求項4】 前記角度θ2 は、下記式を満足する請求
    項2又は3記載の制動装置用摩擦部材。 θ2 =π/2n [rad]
  5. 【請求項5】 前記隣り合った二つの摩擦領域の少なく
    とも一方の前記回転方向の両端部のうち、それら摩擦領
    域同士が対向する側とは逆側の端部を、前記中心角θ1
    の整数倍の角度分だけ前記回転方向に延長する延長領域
    を備える請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の制動
    装置用摩擦部材。
  6. 【請求項6】 制動時に制動装置用の回転放熱板と接触
    する制動装置用摩擦部材の製造方法であって、 前記回転放熱板と接触する部分の剛性の影響が、制動時
    に前記回転放熱板に発生する任意の直径節モードに含ま
    れる二つのモードの一方に対しては大きく作用し他方に
    対しては小さく作用するように、前記回転放熱板と接触
    する部分を、前記回転放熱板の回転方向に並ぶ複数の摩
    擦領域に分割することを特徴とする制動装置用摩擦部材
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 制動時に制動装置用の回転放熱板と接触
    する制動装置用摩擦部材の製造方法であって、 前記回転放熱板と接触する部分を、前記回転放熱板の回
    転方向に並ぶ複数の摩擦領域に分割するとともに、 制動時に前記回転放熱板に発生する直径節モードのうち
    重根分離を望む直径節モードの次数をn、円周率をπと
    し、 前記回転放熱板の回転中心軸を円の中心としたときに、
    前記複数の摩擦領域のうち隣り合った二つの摩擦領域の
    それぞれの前記回転方向の幅の中心位置同士を結ぶ円弧
    に対する中心角θ1 と、前記摩擦領域の前記回転方向の
    両端部間を結ぶ円弧に対する中心角θ2 とが、下記式を
    満足するように前記摩擦領域を形成することを特徴とす
    る制動装置用摩擦部材の製造方法。 θ1 =π/n [rad] 3π/20n<θ2 <17π/20n [rad]
  8. 【請求項8】 前記nは3以上10以下の整数である請
    求項7記載の制動装置用摩擦部材の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記角度θ2 は、下記式を満足する請求
    項7又は8記載の制動装置用摩擦部材の製造方法。 θ2 =π/2n [rad]
  10. 【請求項10】 前記隣り合った二つの摩擦領域の少な
    くとも一方の前記回転方向の両端部のうち、それら摩擦
    領域同士が対向する側とは逆側の端部を、前記中心角θ
    1 の整数倍の角度分だけ前記回転方向に延長する延長領
    域を形成するようになっている請求項7乃至請求項9の
    いずれかに記載の制動装置用摩擦部材の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003517544A (ja) * 1999-01-30 2003-05-27 リュートゲールズ アウトモーティヴ アクチェンゲゼルシャフト 摩擦ブレーキと摩擦クラッチの騒音の発生を低減または防止する方法および装置
JP2011214629A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Sumitomo Metal Ind Ltd 鉄道車両用ブレーキライニング

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