JPH11226639A - 光検出装置を備えたコイルトング装置 - Google Patents

光検出装置を備えたコイルトング装置

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JPH11226639A
JPH11226639A JP3735498A JP3735498A JPH11226639A JP H11226639 A JPH11226639 A JP H11226639A JP 3735498 A JP3735498 A JP 3735498A JP 3735498 A JP3735498 A JP 3735498A JP H11226639 A JPH11226639 A JP H11226639A
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JP
Japan
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coil
tongue
light
claw
height
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Application number
JP3735498A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohiko Murakami
直彦 村上
Shigeo Ishida
成男 石田
Osamu Fujita
修 藤田
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はコイル穴の検出を適正に判断できる
光検出装置を備えたコイルトング装置を提供する。 【解決手段】 コイルトング装置11は、金属帯コイル
5の内径より大きい径を有する2つの同径の仮想円14
a、14bを、これらが重なる領域13内にトング爪6
の先端面が入るように描いた場合に、金属帯コイル5の
内径を最大として、仮想円14a、14bの円周上の交
点に光検出装置7、8をトング爪6aの上下側に位置す
るようにトング3部分に各々配置されているので、光検
出装置7、8の検出について誤判断を生じることがな
く、また、コイル載置面からトング爪6までの高さを検
出して、トング爪6の下降下限値を判定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルを把持す
る、光検出装置を備えたコイルトング装置に係わり、特
に鋼帯等の金属帯の製造工場や金属帯を使用して製品を
製造する工場等で、クレーン等によって金属帯コイルを
吊下げて運搬する際に用いられる光検出装置を備えたコ
イルトング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コイルトング装置は、例えば金属帯コイ
ルを吊下げてそれを所定位置に運搬する際に、途中で金
属帯コイルが脱落することがないように、一対のトング
の先端部にトング爪が設けられ、更に金属帯コイルに疵
をつけないように、トング爪の上側及び下側に位置する
トング部分にそれぞれ一個以上の光検出装置を設けて、
コイル穴の通光を検出して確認してから、トング爪を金
属帯コイル穴に挿入させて把持するようにしている。一
般に光検出装置には投光器と受光器とからなる光電管
(光電センサ)が用いられている。
【0003】図9は従来の光電管を備えたコイルトング
装置構造の一例を示す正面図であり、図10は図9のA
−A線矢視による側面図である。
【0004】図9、図10に示すように、コイルトング
装置1は水平ビーム2と、その両端に取付けられた先端
部にトング爪6a、6bを有する一対のトング3a、3
bと、トング3a、3bを相互に接近・離隔自在に駆動
させるトング開閉機構4と、トング爪6a、6bの上側
及び下側に位置するトング部分に取付けられた金属帯コ
イル穴5aの通光を検出する光電管7、8とから構成さ
れている。光電管7、8はそれぞれ投光器7a、8aと
受光器7b、8bを一対として構成されている。
【0005】コイルトング装置1でコイルを把持するに
あたり、コイルトング装置1は図示しない天井クレーン
に吊環9を介して懸垂され、コイル置場の床面10に載
置されている金属帯コイル5の真上に移動される。
【0006】次にコイルトング装置1を下降させると、
トング爪6a、6bの下側に設けた投光器8aからの光
が最初に金属帯コイル5の側面によって遮光され、続い
て投光器8aが金属帯コイル穴5aの位置まで下降する
と、投光器8aの光が矢印の方向に金属帯コイル穴5a
を通光して受光器8bに受光される。引続きコイルトン
グ装置1を下降させると、トング爪6a、6bの上側に
位置するトング部分に設けた投光器8aからの光も矢印
の方向に金属帯コイル穴5aを通光して受光器8bに受
光され、受光器7b、8bが共に受光状態になる。
【0007】その状態で下降を停止して、トング開閉機
構4を駆動させて、トング3a、3bを相互に接近させ
て、トング爪6a、6bを金属帯コイル穴5aに挿入さ
せ、金属帯コイル5を把持させる。そこで、コイルトン
グ装置1を所定の高さに上昇させて、金属帯コイル5を
所定位置に運搬する。これらの一連の操作はクレーンの
操作員によって行われている。
【0008】また、特開平4−121391号公報には
「金属帯コイルの自動運搬用コイルリフター」が開示さ
れている。コイルリフター(コイルトング装置と同じ)
は合紙を用いた金属帯コイルを対象とし、一対のアーム
(トングと同じ)とアーム先端部に設けた金属帯コイル
吊り用爪(トング爪と同じ)と、該爪の上下部に設けた
光電管を具備し、光電管の投光器、受光器は検出距離7
0〜100mのものが用いられ、また、該爪の下端部に
他の物体との接触を検知してコイルリフターの下降を停
止させるリミットスイッチや、アームが接近過ぎて金属
帯コイルの側面に接触しないように他のリミットスイッ
チが配置されている。これは合紙の端部や切端が金属帯
コイルからはみ出て金属帯コイル穴を塞ぎ、光電管の投
光器の光が合紙により遮断されて、該爪が金属帯コイル
穴に挿入されなかった問題点の解決を図ったものであ
る。また、該爪の上下部に2個以上の光電管を三角形あ
るいは四角形の形状に配置させて金属帯コイル穴の検出
精度の向上を図っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た図9、図10に示すコイルトング装置では以下の問題
がある。
【0010】金属帯コイル5の巻厚みが薄い場合、光電
管7、8は性能的に検出距離の長いもの(例えば70〜
100m)は金属帯コイル5の側面による遮光を確実に
行われない場合がある。一般に光電管7、8は検出面が
小さく金属帯コイル5の側面が約4mm以下の場合は遮
光を確実に検出できない。
【0011】また、コイルトング装置1をコイル置場の
床面10に載置されている金属帯コイル5の真上から下
降させる場合、トング3a、3bは一点鎖線で示すセン
ター線Mが金属帯コイル5の正面側と背面側で図示しな
い軸心Pに交わる一点鎖線で示す鉛直線Nに沿って下降
されることが大切であるが、実操業では鉛直線Nから外
れて下降される場合が多い。また、運搬される金属帯コ
イル5は巻厚さの異なる場合が多く、そのために、光電
管7、8の受光器7b、8bが共に再度の受光状態にな
らず、トング3a、3bを下降させすぎて床面10に衝
突させたりすることがある。
【0012】上記の芯ズレにより金属帯コイル穴5aを
検出できない場合を図11によって説明する。
【0013】図11は前記図10に対応する芯ズレした
状態を示す側面図である。符号は図9、図10と同じで
あり、重複する説明は省略した。
【0014】鉛直線から外れて下降された場合には、図
11に示すように、受光器7b(隠れて見えない)、8
bが共に遮光状態になっており、このまま下降した場合
は、金属帯コイル穴5aの位置を検出することなく、ト
ング爪6a、6b(隠れて見えな)が床面に衝突するこ
とになる。
【0015】それらの異常を避けるために、クレーン操
作員が金属帯コイル穴5aの検出状態を確認する必要が
あり、クレーン操作を自動で円滑に行うことができな
い。
【0016】一方、特開平4−121391号公報に開
示された技術は、コイルリフターが金属帯コイルの正面
と背面の軸心と交わる鉛直線から外れて下降された場
合、金属帯コイル等との接触を避けることはできたとし
ても、下降限高さが一定距離であるため、巻厚みの厚い
コイルの場合は、コイル芯高さより低い高さまで下降さ
れるため、稼動率の高いクレーンの場合は、下降時間が
無駄となる。
【0017】また、2個以上を三角形あるいは四角形の
形状に単に配置しただけでは、金属帯コイル吊り用爪を
コイルに挿入の際に接触する場合がある。図12に示す
ように三角形の形状に配置された光電管7、8は図示し
ないトングのセンター線がズレているのでトング爪6a
も金属帯コイル5の軸心と交わる鉛直線からズレてい
る。しかし、そのズレ量によっては、金属帯コイル穴5
aからズレていても光電管7、8の検出条件が整う場合
もあり、この状態で金属帯コイル穴5aに挿入しようと
するとコイルにトング爪6aが接触するため、コイルが
掴めず、コイルを損傷させるうえ、再度掴み直す必要が
あり、時間が無駄となる。
【0018】また、図13に示すように四角形の形状に
配置された光電管7、8の場合も図12と同様の問題が
ある。ここでは光電管7、8の数が増えただけであり、
説明を省略する。本発明はクレーン運転を自動(無人)
で効率よく運転するために、上記のような従来の問題点
の解決を図ったものであり、トングのセンターがコイル
の正面側と背面側で軸心と交わる鉛直線から外れて下降
され、また、コイルの巻厚さが異なった場合でも、コイ
ル穴の位置を適正に検出して、コイルに損傷を与えるこ
となく、コイルを把持させることができる光検出装置を
備えたコイルトング装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、先端部に
トング爪を有する一対のトングと、前記トング爪の上側
及び下側に位置するトング部分に取付けられる投光器及
び受光器からなる光検出装置と、が具備されているコイ
ルを吊持するトング装置であって、コイル内径より大き
い径を有する2つの同径の仮想円を、これらが重なる領
域に前記トング爪の先端面が入るように描いた場合に、
コイルの内径を最大として、仮想円の円周上の二つの交
点にトング爪を上下に挟んで位置するように、前記トン
グ部分に2個の光検出装置が配置されているとともに、
コイル載置面からトング爪までの高さを検出する高さ検
出手段が設置されていることを特徴とする光検出装置を
備えたコイルトング装置である。
【0020】第二の発明は先端部にトング爪を有する一
対のトングと、前記トング爪の上側及び下側に位置する
トング部分に取付けられる投光器及び受光器からなる光
検出装置と、が具備されているコイルを吊持するトング
装置であって、コイル内径より大きい径を有する2つの
同径の仮想円を、これらが重なる領域に前記トング爪の
先端面が入るように描いた場合に、コイルの内径を最大
として、同径円の円周上の少なくとも一つの交点と、領
域を形成している円周上の部分に、トング爪を上下に挟
んで位置するように、前記トング部分に少なくとも3個
の光検出装置が配置されているとともに、コイル載置面
からトング爪までの高さを検出する高さ検出手段が設置
されていることを特徴とする光検出装置を備えたコイル
トング装置である。
【0021】第三の発明は先端部にトング爪を有する一
対のトングと、前記トング爪の上側及び下側に位置する
トング部分に取付けられる投光器及び受光器からなる光
検出装置と、が具備されているコイルを吊持するトング
装置であって、コイル内径より大きい径を有する2つの
同径の仮想円を、これらが重なる領域に前記トング爪の
先端面が入るように描いた場合に、コイルの内径を最大
として、領域を形成している各円周上の部分に、トング
爪を上下に挟んで位置するように、前記トング部分に少
なくとも4個の光検出装置が配置されているとともに、
コイル載置面からトング爪までの高さを検出する高さ検
出手段が設置されていることを特徴とする光検出装置を
備えたコイルトング装置である。
【0022】上記第一、第二、第三の発明によれば、上
記のような構成によって、光検出装置が共に受光状態に
なった場合は、トング爪(センター)の高さがコイル穴
の所定の高さになるので、下降を停止させ、トング爪を
コイル穴に挿入させる。
【0023】また、光検出装置が共に受光状態ならない
場合に、高さ検出手段によってトング爪までの高さを検
出しているので、直ぐに、異常による下降状態かどうか
を判定して、適正な処置をとることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
によって詳述する。
【0025】図1は本発明の一実施の形態を示す正面図
であり、図2は図1のB−B線矢視による側面図であ
り、図11、図12と共通する個所は同じ符号を用い
た。
【0026】図1、図2に示すように、コイルトング装
置11は水平ビーム2と、その両端下側に取付けられ
た、トング開閉機構4と、トング爪6a、6bの上側及
び下側に位置するトング部分にそれぞれ取付けられた光
検出装置と、高さ検出手段12とから構成されている。
光検出装置には光電管7、8を用いている。光電管7、
8はそれぞれ投光器7a、8aと受光器7b、8bを一
対として構成されている。
【0027】光電管7、8は、二点鎖線で示す、金属帯
コイル5の内径より大きい径を有する2つの同径の仮想
円14a、14bを、これらが重なる領域13にトング
爪6a、6bの先端面Sが入るように描いた場合に、金
属帯コイル5の内径を最大として、仮想円14a、14
bの円周上の二つの交点に位置するトング部分に各々配
置されている。
【0028】また、高さ検出手段12はトング6a、6
bの下端部に取付けられ、コイル置場の床面10からト
ング爪6a、6b(基準センター線K)までの矢印で示
す高さを検出することができるようにしている。
【0029】高さ検出手段12は接触式又は非接触式距
離計を用いることができるが、上記に限定されるもので
はなく、コイルの巻上げ、巻下げ装置の回転機構から高
さを検出する手段等を用いることもできる。また、位置
検出手段12の取付け場所は種類に応じて適宜決められ
る。
【0030】光電管7、8は上記配置により、共に受光
状態でOKの通光検出状態になった場合は、トング爪
(センター)の高さがコイル穴の所定の高さになってい
るので、下降を停止させ、トング爪をコイル穴に挿入さ
せることができる。
【0031】一方、光電管7、8が共に上記のような受
光状態にならない場合は、一般に芯ズレにより金属帯コ
イル穴5aが検出できない場合であるが、高さ検出手段
12によってトング爪までの高さを検出しているので、
直ぐに、異常による下降状態かどうかを判定して、適正
な処置をとることができる。
【0032】トング爪6a、6bを金属帯コイル穴5a
に挿入させる場合の高さは、トング爪6a、6bが金属
帯コイル5に接触しない高さで、一般にはトング爪6
a、6bの一点鎖線で示すセンター線Kが金属帯コイル
5の軸芯Lと同じかそれよりも若干上下側に位置させた
高さが好ましい。
【0033】次に、金属帯コイル穴5aの検出方法を述
べる。コイルトング装置11は図示しない天井クレーン
に吊環9を介して懸垂され、コイル置場の床面10に載
置されている予め内径、外径、軸心高さ等が測定されて
いる金属帯コイル5の真上に移動される。それらの情報
はコイルトング装置11の図示しない制御装置に入力さ
れているので、クレーンは、それらの情報に基き、高さ
検出手段12によりコイル床面10からトング爪6a、
6bまでの高さを検出しながら、一点鎖線で示すセンタ
ー線Mが金属帯コイル5の正面側と背面側で図示しない
軸心Pに交わる一点鎖線で示す鉛直線Nに沿ってトング
3a、3bを下降させる。
【0034】トング3a、3bを下降させると、投光器
8aからの光が最初に金属帯コイル5の側面によって遮
断され、続いて再度受光器8bによって通光を検出す
る。次に、投光器7aが金属帯コイル5の側面によって
遮断され、続いて再度受光器7bによって通光を検出す
る。ここでは受光器8bと受光器7bが共に受光状態で
あり、トング3a、3bの下降を停止させて、トング爪
6a、6bを金属帯コイル穴5aに挿入できるOKの通
光検出状態を示している。
【0035】高さ検出手段12により正常状態であるこ
とが確認されているので、コイルトング装置11は、ト
ング3a、3bの下降を停止させ、トング爪6a、6b
を金属帯コイル穴5aに挿入させて、金属帯コイル5の
把持動作に入る。
【0036】図3は図2に対応する本発明のトングが金
属帯コイルの軸心と交わる鉛直線から横にズレた状態を
示す要部側面図である。上記したように、トング3a、
3bは一対で同じ動作を行うので、図2に対応させてト
ング3a側で説明する。
【0037】図3に示すように、トングが金属帯コイル
5の図示しない軸心と交わる鉛直線Nから横にズレた状
態であるが、トングの下降により、再度光電管7、8が
共にに通光を検出している。また、図示しない高さ検出
手段によりコイル床面からトング爪6aまでの高さが問
題なしと判定されているので、この状態でOKの通光検
出状態としてトングの下降を停止させ、トング爪6aを
金属帯コイル穴5aに挿入させて、金属帯コイル5の把
持動作に入ることができる。
【0038】以上のように、上記実施の形態によれば、
予め得られている金属帯コイル径等の情報により、金属
帯コイル穴5aに挿入させるトング爪6a(センター)
の適正な所定の高さが決定されおり、光電管7、8の配
置と高さ検出手段12との相乗効果によって、コイル巻
厚さに関係無く、光電管7、8が共に受光状態になった
場合はトング3aの下降を停止させ、金属帯コイル5に
損傷を与えることなく、トング爪6aを金属帯コイル穴
5aに挿入できる。
【0039】次に、本発明の他の実施の形態を説明す
る。図4、図5は本発明の3個の光検出装置の配置によ
る他の実施の形態を示す要部側面図で、図4は上側1
個、下側2個の光検出装置の配置の状態を示す図、図5
は上側2個、下側1個の光検出装置の配置の状態を示す
図である。
【0040】図1、図2と共通する個所は同じ符号を用
い、重複する説明は省略した。また、トング3a、3b
は一対で同じ動作を行うので、図2に対応させてトング
3a側で説明する。
【0041】図4に示すように、5は金属帯コイルであ
り、一個の光電管7は仮想円14a、14bの円周上の
一つの交点に位置するトング部分に配置されており、ま
た、二個の光電管8が領域13を形成している円周上の
部分に位置するトング部分に配置されている。即ち光電
管7と光電管8は領域13に位置するトング爪6aを上
下に挟むように前記トング部分に配置されている。Sは
トング爪6aの先端面である。
【0042】また、図5に示すように、5は金属帯コイ
ルであり、1個の光電管8は仮想円14a、14bの円
周上の一つの交点に位置するトング部分に配置されてお
り、また、2個の光電管7が領域13を形成している円
周上の部分に位置するトング部分に配置されている。即
ち光電管7と光電管8は領域13に位置するトング爪6
aを上下に挟むように前記トング部分に配置されてい
る。Sはトング爪6aの先端面である。
【0043】図6は図4に対応する本発明のトングが金
属帯コイルの軸心と交わる鉛直線から横にズレた状態を
示す要部側面図である。Sはトング爪6aの先端面であ
る。
【0044】図6に示すように、トングが金属帯コイル
5の図示しない軸心と交わる鉛直線Nから横にズレた状
態であるが、トングの下降により、再度1個の光電管7
と2個の光電管8とが共に通光を検出している。また、
図示しない高さ検出手段によりコイル床面からトング爪
6aまでの高さが問題なしと判定されているので、この
状態でOKの通光検出状態としてトングの下降を停止さ
せ、トング爪6aを金属帯コイル穴5aに挿入させて、
金属帯コイル5の把持動作に入ることができる。
【0045】以上のように、上記実施の形態によれば、
光電管7、8が共に受光状態になった場合はトング3a
の下降を停止させ、金属帯コイル5に損傷を与えること
なく、トング爪6aを金属帯コイル穴5aに挿入でき
る。
【0046】また、領域13を形成している一つの交点
に1個の光電管と、円周上の部分に2個の光電管が配置
されているので、検出精度が向上する。また、上側と下
側の光電管の距離を短くできる。
【0047】上記実施の形態では3個の光電管が配置さ
れているが、円周上の部分には少なくとも2個の光電管
が配置されればよく、必要に応じて更に光電管を配置す
ることができる。
【0048】図7は本発明の4個の光検出装置の配置に
よる他の実施の形態を示す要部側面図である。
【0049】図1、図2と共通する個所は同じ符号を用
い、重複する説明は省略した。また、トング3a、3b
は一対で同じ動作を行うので、図2に対応させてトング
3a側で説明する。
【0050】図7に示すように、5は金属帯コイルであ
り、4個の光電管7は仮想円14a、14bの領域13
を形成している円周上の部分に位置するトング部分に配
置されている。即ち光電管7と光電管8は領域13に位
置するトング爪6aを上下に挟むように前記トング部分
に2個つづ配置されている。Sはトング爪6aの先端面
である。
【0051】図8は図7に対応するトングが金属帯コイ
ルの軸心と交わる鉛直線から横にズレた状態を示す要部
側面図である。Sはトング爪6aの先端面である。
【0052】図8に示すように、トングが金属帯コイル
5の図示しない軸心と交わる鉛直線Nから横にズレた状
態であるが、トングの下降により、再度2個の光電管7
と2個の光電管8とが共に通光を検出している。また、
図示しない高さ検出手段によりコイル床面からトング爪
6aまでの高さが問題なしと判定されているので、この
状態でOKの通光検出状態としてトングの下降を停止さ
せ、トング爪6aを金属帯コイル穴5aに挿入させて、
金属帯コイル5の把持動作に入ることができる。
【0053】以上のように、上記実施の形態によれば、
2個の光電管7と2個の光電管8が共に受光状態になっ
た場合はトング3aの下降を停止させ、金属帯コイル5
に損傷を与えることなく、トング爪6aを金属帯コイル
穴5aに挿入できる。
【0054】上記実施の形態では4個の光電管が配置さ
れているが、円周上の部分には少なくとも4個の光電管
が配置されればよく、必要に応じて更に光電管を配置す
ることができる。
【0055】次に本発明でトング3a、3bのトング爪
6a、6bを金属帯コイル穴5aに挿入させない異常状
態について述べる。
【0056】例えば、図4に示す上側1個の光電管7と
下側2個の光電管8の配置のコイルトング装置で、薄巻
きの金属帯コイル5の金属帯コイル穴5aを検出する場
合、トング3a、3bを下降させると、初めに下側の一
つの光電管8が金属帯コイルの側面で遮光され、次に再
度通光を検出する。更に下降させると、下側の他の光電
管8と上側の光電管7が遮光され、これらが再度通光を
検出する前に、下側の一つの光電管8が再び遮光され
て、上記の光電管7、8で共に通光を検出する事ができ
ない場合がある。
【0057】本発明によれば、このような場合、高さ検
出手段によりコイル床面からトング爪6a、6bまでの
高さを検出しているので、予め得られている金属帯コイ
ル5の情報との対比によって、トング3a、3bが金属
帯コイル5の鉛直線Nから横にズレて、しかも問題有り
ということが早期に判定できるので、直ぐに適正な処置
をとることがてきる。
【0058】また、厚巻き金属帯コイルのコイル穴を検
出する場合、トング3a、3bを下降させると、初めに
下側の2個の光電管8と上側の1個の光電管7とが金属
帯コイル5の側面で遮光され、次に下降させると下側の
2個の光電管8が再度通光を検出する。更に下降させる
と、上側の光電管7が再度通光を検出する前に、下側の
どちらか1個の光電管が再び遮光されて、それらの光電
管で共に通光を検出することができない。
【0059】本発明によれば、このような場合、高さ検
出手段によりコイル床面からトング爪6a、6bまでの
高さを検出しているので、予め得られている金属帯コイ
ル5の情報との対比によって、トング3a、3bが金属
帯コイル5の鉛直線Nから横にズレて、しかも問題有り
ということが早期に判定できるので、直ぐに適正な処置
をとることがてきる。
【0060】以上の実施の形態では金属帯コイルについ
て述べたが、これに限定されるものではなく、プラスチ
ック等のコイルにも適用できる。
【0061】本発明によれば、以下の効果がある。トン
グをコイルに下降させ、トング爪の上下側に位置する光
電管が共に受光した状態で下降停止し、コイル穴にトン
グ爪を挿入させても、トング爪が挿入時にコイルに接触
することがなく、コイルには疵を生じない。
【0062】コイルトング装置による一連のコイルの把
持操作が、クレーン操作員による有人、あるいは無人で
行うことができる。
【0063】また、装置構成としても、従来の光検出装
置の配置の工夫と高さ検出手段を付設しただけでよく、
費用が安価である。
【0064】
【発明の効果】本発明は、トングのセンターがコイルの
正面側と背面側で軸心と交わる鉛直線から外れて下降さ
れ、また、コイルの巻厚さが異なった場合でも、コイル
穴の位置を検出して、適正に判定できるので、トング爪
によるコイルへの損傷を与えることなく、コイルを把持
でき、クレーン運転を自動(無人)で効率よく運転する
ことがてきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す正面図である。
【図2】図1のB−B線矢視による側面図である。
【図3】本発明のトングが金属帯コイルの軸心と交わる
鉛直線から横にずれた状態を示す要部側面図である。
【図4】本発明の3個の光検出装置の配置による一つの
実施の形態を示す要部側面図である。
【図5】本発明の3個の光検出装置の配置による他の実
施の形態を示す要部側面図である。
【図6】図4によるトングが金属帯コイルの軸心と交わ
る鉛直線から横にずれた状態を示す要部側面図である。
【図7】本発明の4個の光検出装置の配置による一つの
実施の形態を示す要部側面図である。
【図8】図7によるトングが金属帯コイルの軸心と交わ
る鉛直線から横にずれた状態を示す要部側面図である。
【図9】従来のコイル検出装置の1例を示す図である。
【図10】図9のA−A線矢視による側面図である。
【図11】従来方式で異常になった状態の一例を示す側
面図である。
【図12】従来の光電管が三角形の形状に配置された場
合の異常になった状態の一例を示す側面図である。
【図13】従来の光電管が四角形の形状に配置された場
合の異常になった状態の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
2 水平ビーム 3a、3b トング 4 トング開閉機構 5 金属帯コイル 5a 金属帯コイル穴 6a、6b トング爪 7、8 光電管 7a、8a 投光器 7b、8b受光器 9 吊環 10 床面 11 コイルトング装置(本発明を用いたもの) 12 高さ検出手段 13 領域 14a、14b 仮想円

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部にトング爪を有する一対のトング
    と、前記トング爪の上側及び下側に位置するトング部分
    に取付けられる投光器及び受光器からなる光検出装置
    と、が具備されているコイルを吊持するトング装置であ
    って、コイル内径より大きい径を有する2つの同径の仮
    想円を、これらが重なる領域に前記トング爪の先端面が
    入るように描いた場合に、コイルの内径を最大として、
    仮想円の円周上の二つの交点にトング爪を上下に挟んで
    位置するように、前記トング部分に2個の光検出装置が
    配置されているとともに、コイル載置面からトング爪ま
    での高さを検出する高さ検出手段が設置されていること
    を特徴とする光検出装置を備えたコイルトング装置。
  2. 【請求項2】 先端部にトング爪を有する一対のトング
    と、前記トング爪の上側及び下側に位置するトング部分
    に取付けられる投光器及び受光器からなる光検出装置
    と、が具備されているコイルを吊持するトング装置であ
    って、コイル内径より大きい径を有する2つの同径の仮
    想円を、これらが重なる領域に前記トング爪の先端面が
    入るように描いた場合に、コイルの内径を最大として、
    同径円の円周上の少なくとも一つの交点と、領域を形成
    している円周上の部分に、トング爪を上下に挟んで位置
    するように、前記トング部分に少なくとも3個の光検出
    装置が配置されているとともに、コイル載置面からトン
    グ爪までの高さを検出する高さ検出手段が設置されてい
    ることを特徴とする光検出装置を備えたコイルトング装
    置。
  3. 【請求項3】 先端部にトング爪を有する一対のトング
    と、前記トング爪の上側及び下側に位置するトング部分
    に取付けられる投光器及び受光器からなる光検出装置
    と、が具備されているコイルを吊持するトング装置であ
    って、コイル内径より大きい径を有する2つの同径の仮
    想円を、これらが重なる領域に前記トング爪の先端面が
    入るように描いた場合に、コイルの内径を最大として、
    領域を形成している各円周上の部分に、トング爪を上下
    に挟んで位置するように、前記トング部分に少なくとも
    4個の光検出装置が配置されているとともに、コイル載
    置面からトング爪までの高さを検出する高さ検出手段が
    設置されていることを特徴とする光検出装置を備えたコ
    イルトング装置。
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