JPH11221790A - コイル穴検出判定手段を備えたコイルトング装置及びコ イル穴検出判定方法 - Google Patents

コイル穴検出判定手段を備えたコイルトング装置及びコ イル穴検出判定方法

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JPH11221790A
JPH11221790A JP2532298A JP2532298A JPH11221790A JP H11221790 A JPH11221790 A JP H11221790A JP 2532298 A JP2532298 A JP 2532298A JP 2532298 A JP2532298 A JP 2532298A JP H11221790 A JPH11221790 A JP H11221790A
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JP
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coil
tongue
light
tongs
height
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JP2532298A
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English (en)
Inventor
Naohiko Murakami
直彦 村上
Shigeo Ishida
成男 石田
Osamu Fujita
修 藤田
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はコイル穴の位置を検出して、適正に
判定し、コイルに損傷を与えることなく、コイルを把持
できるコイルトング装置と検出判定方法を提供する。 【解決手段】 コイルトング装置11は水平ビーム2
と、その両端下側に取付けられた、トング開閉機構4
と、トング爪6a、6bの上側及び下側に位置するトン
グ部分にそれぞれ取付けられた光検出装置7、8と、距
離検出手段12と、高さ検出手段13とから構成され、
光電管7、8の受光器7b、8bが共に受光状態で、ト
ング爪6a、6bのセンターの高さが金属帯コイル14
の軸芯Lを含む所定高さ範囲内であることを高さ検出手
段13で確認して、トング3a、3bの下降を停止させ
るので、、トング爪6a、6bを金属帯コイル14に挿
入把持させた場合、コイルは接触により損傷を生じな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルを把持する
コイルトング装置に係わり、特に鋼帯等の金属帯の製造
工場や金属帯を使用して製品を製造する工場等で、クレ
ーン等によって金属帯コイルを吊下げて運搬する際に用
いられるコイルトング装置及びコイル穴検出判定方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】コイルトング装置は、例えば金属帯コイ
ルを吊下げてそれを所定位置に運搬する際に、途中で金
属帯コイルが脱落することがないように、一対のトング
の先端部にトング爪が設けられ、トング爪の上側及び下
側にそれぞれ一個以上の光検出装置を設けて、コイル穴
の通光を検出してから、トング爪を金属帯コイル穴に挿
入させて把持するようにしている。一般に光検出装置に
は投光器と受光器とからなる光電管が用いられている。
【0003】図6は従来の光電管が設けられているコイ
ルトング装置の一例を示す正面図であり、図7は図6の
A−A線矢視による側面図である。
【0004】図6、図7に示すように、コイルトング装
置1は水平ビーム2と、その両端に取付けられた先端部
にトング爪6a、6bを有する一対のトング3a、3b
と、トング3a、3bを相互に接近・離隔自在に駆動さ
せるトング開閉機構4と、トング爪6a、6bの上側及
び下側(箱型のトング爪の場合は内部の下部も含む)に
位置するトング部分に取付けられた金属帯コイル穴5a
の通光を検出する光電管7、8とから構成されている。
光電管7、8はそれぞれ投光器7a、8aと受光器7
b、8bを一対として構成されている。トング爪6a、
6bは箱型形状にしているので、光電管8の投光器8a
と受光器8bはトング爪6a、6b内部の下部に面した
トング部分に取付けられている。
【0005】コイルトング装置1で金属帯コイル5を把
持するにあたり、コイルトング装置1は図示しない天井
クレーンに吊環9を介して懸垂され、コイル置場10に
載置されている金属帯コイル5の真上に移動される。
【0006】次にコイルトング装置1を下降させると、
トング爪6a、6bの下側に位置するトング部分に設け
た投光器8aからの光が最初に金属帯コイル5の側面に
よって遮光され、続いて投光器8aが金属帯コイル穴5
aの位置まで下降すると、投光器8aの光が矢印の方向
に金属帯コイル穴5aを通光して受光器8bに受光され
る。引続きコイルトング装置1を下降させると、トング
爪6a、6bの上側に位置するトング部分に設けた投光
器7aからの光も矢印の方向に金属帯コイル穴5aを通
光して受光器7bに受光され、受光器7b、8bが共に
受光状態になる。
【0007】その状態で下降を停止して、トング開閉機
構4を駆動させ、トング3a、3bを相互に接近させ
て、トング爪6a、6bを金属帯コイル穴5aに挿入さ
せ、金属帯コイル5を把持させる。そこで、コイルトン
グ装置1を所定の高さに上昇させて、金属帯コイル5を
所定位置に運搬する。これらの一連の操作はクレーンの
操作員によって行われている。
【0008】また、特開平4−121391号公報には
「金属帯コイルの自動運搬用コイルリフター」が開示さ
れている。コイルリフター(コイルトング装置と同じ)
は合紙を用いた金属帯コイルを対象とし、一対のアーム
(トングと同じ)とアーム先端部に設けた金属帯コイル
吊り用爪と、該爪の上下部に設けた光電管を具備し、光
電管の投光器、受光器は検出距離70〜100mのもの
が用いられ、また、該爪の下端部に他の物体との接触を
検知してコイルリフターの下降を停止させるリミットス
イッチや、アームが接近過ぎて金属帯コイルの側面に接
触しないように他のリミットスイッチが配置されている
ものがある。これは合紙の端部や切端が金属帯コイルか
ら垂下がって金属帯コイル穴を塞ぎ、光電管の投光器の
光が合紙により遮断されて、該爪が金属帯コイル穴に挿
入されなかった問題点の解決を図っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た図6、図7に示すコイルトング装置では以下の問題が
ある。
【0010】金属帯コイル5の巻厚みが薄い場合、光電
管7、8は性能的に検出距離の長いもの(例えば70〜
100m)は金属帯コイル5の側面による遮光を確実に
行われない場合がある。一般に光電管7、8は検出面が
小さく金属帯コイル5の側面が約4mm以下の場合は遮
光を確実に検出できない。
【0011】また、コイルトング装置1をコイル置場の
床面10に載置されている金属帯コイル5の真上から下
降させる場合、トング3a、3bは一点鎖線で示すセン
ター線Mが金属帯コイル5の正面側と背面側で図示しな
い軸心Pに交わる二点鎖線で示す鉛直線Nに沿って下降
されることが大切であるが、実操業では鉛直線Nから外
れて下降される場合が多い。また、運搬される金属帯コ
イル5の巻厚さが異なる場合も多く、そのために、光電
管7、8の受光器7b、8bが共に再度の受光状態にな
らず、トング3a、3bを下降させすぎて床面10に衝
突させたりすることがある。
【0012】上記の芯ズレにより金属帯コイル穴5aを
検出できない場合を図7によって説明する。
【0013】図8は前記図7に対応する芯ズレした状態
を示す側面図である。符号は図6、図7と同じであり、
重複する説明は省略した。
【0014】図8に示すように、上記鉛直線から大きく
外れて下降された場合、受光器7b(隠れて見えな
い)、8bが共に遮光状態になっており、このまま下降
した場合は、金属帯コイル穴5aの位置を検出すること
なく、トング爪6a、6b(隠れて見えな)が床面に衝
突することになる。
【0015】それらの異常を避けるために、クレーン操
作員が金属帯コイル穴5aの検出状態を確認する必要が
あり、クレーン操作を自動で円滑に行うことができな
い。
【0016】一方、特開平4−121391号公報に開
示された技術も、以下の問題がある。コイルリフターが
金属帯コイルの正面と背面の軸心と交わる鉛直線から外
れて下降された場合、リミットスイッチが働き、停止に
より、金属帯コイルとの接触を避けることはできるが、
下降限高さが一定距離であるため、巻厚みの厚いコイル
の場合は、コイル芯高さより低い高さまで下降されるた
め、稼動率の高いクレーンの場合は、下降時間が無駄と
なる。
【0017】本発明はクレーン運転を自動(無人)で効
率よく運転するために、上記のような従来の問題点の解
決を図ったものであり、トングのセンターがコイルの正
面側と背面側で軸心と交わる鉛直線から外れて下降さ
れ、また、コイルの巻厚さが異なった場合でも、コイル
穴の位置を適正に検出して、コイルに損傷を与えること
なく、コイルを把持できるコイルトング装置及びコイル
穴検出判定方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】第一の発明は水平ビーム
と、その両端に取付けられ、先端部にトング爪を有する
一対のトングと、該トングを相互に接近・離隔自在に駆
動させるトング開閉機構と、前記トング爪の上側及び下
側に位置するトング部分に取付けられた一個以上の投光
器及び受光器からなる光検出装置と、が備えられている
コイルトング装置において、前記水平ビームに、コイル
の上面までの距離を検出する距離検出手段が取付けられ
ているとともに、前記コイルトング装置に、コイル載置
面からトング爪までの高さを検出する高さ検出手段が付
設されていることを特徴とするコイル穴検出判定手段を
備えたコイルトング装置である。
【0019】第二の発明はコイル置場に載置されている
予めコイル径等の情報が得られているコイルを、水平ビ
ームの両端に取付けられ、先端部にトング爪を有する一
対のトングと、前記トング爪の上側及び下側に位置する
トング部分に取付けられた投光器及び受光器からなる光
検出装置を具備したコイルトング装置でコイル穴を検出
判定して把持するにあたり、前記水平ビーム下面から前
記コイルの上面までの距離と、コイル載置面からトング
爪までの高さを検出しながら、前記上下側に位置する光
検出装置のコイル穴の通光検出が共に再度受光状態にな
るまでトングを下降させ、共に再度受光状態にならない
場合には、それを前記距離検出により判定して処置し、
光検出装置が共に再度受光状態になり、且つ、トング爪
のセンターの高さが前記コイルの軸芯を含む所定高さの
範囲内であることを判定することを特徴とする金属帯コ
イル穴検出判定方法である。
【0020】本発明によれば、上記構成により、コイル
の上面までの距離と、コイル載置面からトング爪までの
高さを検出しながらトングを下降させるので、コイルト
ングがコイルの正面と背面の軸心と交わる鉛直線から外
れて下降され、上下側に位置する光電管の受光器が共に
受光状態(厚巻きコイルの場合、再度の受光状態、薄巻
きコイルの場合は、受光状態)にならない場合に、直ぐ
に、異常による下降状態かどうかを判定して、適正な処
置をとることができ、トングは、常に光検出装置が共に
受光状態で、そのセンターの高さが前記コイルの軸芯を
含む所定高さの範囲内で下降を停止させ、トング爪をコ
イルに挿入して把持させるので、コイルに傷を与えな
い。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
によって詳述する。
【0022】図1は本発明の一実施の形態を示す正面図
であり、図2は図1のB−B線矢視による側面図であ
り、図3は本発明の図2に対応するトングが金属帯コイ
ルの軸芯と交わる鉛直線から横にずれた状態を示す要部
側面図である。ここでは薄巻き金属帯コイルの検出状態
を示している。図5、図6と共通する個所は同じ符号を
用いた。
【0023】図1、図2に示すように、コイルトング装
置11は水平ビーム2と、その両端下側に取付けられ
た、トング開閉機構4と、トング爪6a、6bの上側及
び下側に位置するトング部分にそれぞれ取付けられた光
検出装置7、8と、距離検出手段12と、位置検出手段
13とから構成されている。
【0024】トング爪6a、6bは一対のトング3a、
3bの先端部に一体的に設けられており、金属帯コイル
穴5aの両側から内部に挿入させて、金属帯コイル5を
把持させる。トング爪6a、6bは箱型で対向する面を
開口させ、内部下部に面したトング3a、3bの部分に
対向させて光検出装置8の投光器8aと受光器8bを取
付けている(細孔による検出面が対向している)。トン
グ爪6a、6bの形状は箱型に限定されるものではな
く、盤状を用いることもできる。この場合は光検出装置
8の投光器8aと受光器8bはトング爪6a、6bの下
側に位置したトング3a、3bの部分に取付けられる。
【0025】光検出装置7、8は一般に投光器と受光器
とからなる光電管が用いられ、必要に応じてトング爪6
a、6bの上下側に複数個取付けることができる。
【0026】本発明の特徴である距離検出手段12は、
水平ビーム2のほぼ中央に取付けられており、金属帯コ
イル5の上面までの距離を検出する。なお、この距離検
出手段はトング中心の垂直線とは別に、金属帯コイル5
の同心円上に一個以上取付けると横方向のズレ量も判別
可能である。一般には距離計が用いられるが、これに限
定されるものではなく距離を検出できるものであればよ
い。
【0027】距離検出手段12によれば、コイル置場の
床面10に載置された金属帯コイル5の径等(内径、外
径、軸心高さ等)は予め測定され、それらの情報がコイ
ルトング装置の図示しない制御装置に入力されているの
で、それらの情報に基き、金属帯コイル5の上面までの
矢印で示す距離を検出し、その情報に基いた下降距離
で、投光器8aからの光が遮断されるかどうかをチェッ
クする。光が遮断された場合は、コイルトング装置11
のトング3a、3bの一点鎖線で示すセンター線Mが金
属帯コイル5の正面側と背面側で図示しない軸心Pと交
わる二点鎖線で示す鉛直線Nに沿って下降され、即ちト
ング3a、3bが正常に下降されたものと判定できる。
光が遮断されない場合は、センター線Mが上記鉛直線N
から外れて異常に下降され、即ちトング3a、3bが異
常に下降されたものと判定できる。
【0028】また、センター線Mが上記鉛直線Nから外
れて下降された場合でも、更に下降させ、図3に示すよ
うに、光電管7、8の受光器7b(隠れて見えない)、
8bが共に再度の受光状態になっている場合は、そのセ
ンターの高さが前記トング爪6a、6bの金属帯コイル
5の軸芯Lを含む所定高さ範囲内であることを高さ検出
手段13で確認して正常な下降として扱い、トング3
a、3b(隠れて見えない)の下降を停止させ、トング
爪6a、6b(隠れて見えない)を金属帯コイル5に挿
入把持させる。
【0029】本発明の特徴である高さ検出手段13はト
ング6a、6bの下端部に取付けられ、コイル置場の床
面10からトング爪6a、6b(基準センター線K)ま
での矢印で示す高さを検出し、上記したように、コイル
トング装置11のトング3a、3bの下降停止高さを判
定する。
【0030】トング3a、3bの所定範囲の下降停止高
さは金属帯コイル5の軸芯Lを含み、その上下側のトン
グ爪6a、6bを金属帯コイル5に挿入しても、接触し
ない高さとする。トングの大きさは一般にコイルの巻厚
みに関係なく、コイル内径をほぼ一定に決められている
ので、コイルの軸芯を含む上下側の対象の高さとするこ
とができる。
【0031】高さを検出する高さ検出手段13は接触式
又は非接触式距離計を用いることができるが、上記に限
定されるものではなく、コイル載置面からトング爪6
a、6bまでの高さを検出できるものであればよく、ト
ング3a、3bの巻上げ、巻下げ装置の回転機構から高
さを検出する手段等を用いることもできる。また、高さ
検出手段13の取付け場所は種類に応じて適宜決められ
る。
【0032】高さ検出手段13によれば、金属帯コイル
径等の情報で下降停止の所定高さ範囲内でトング3a、
3bを下降停止させ、コイルトング装置11のトング3
a、3距離検出手段12との相乗効果によって、コイル
巻厚さが薄くても、トング爪6a、6bを金属帯コイル
5に挿入把持させることができるので、金属帯コイル5
に傷を与えない。
【0033】次に、本発明のコイルトング装置による検
出判別方法を述べる。コイルトング装置11は図示しな
い天井クレーンに吊環9を介して懸垂され、コイル置場
の床面10に載置されている予め内径、外径、軸心位置
等が測定されている金属帯コイル5の真上に移動され
る。それらの情報はコイルトング装置11の図示しない
制御装置に入力されているので、クレーンは、それらの
情報に基き、距離検出手段12によりコイル5の上面ま
での距離と高さ検出手段13によるコイル床面10から
トング爪6a、6bまでの高さを検出し、前記情報に基
いた所定下降距離で、投光器8aからの光が最初に金属
帯コイル5の側面によって遮断されるかどうかをチェッ
クする。所定の下降距離で遮光された後に、下降停止の
所定高さ範囲が決められているので、コイルトング装置
11のトング3a、3bのトング爪6a、6bまでの高
さを検出しなから更に下降させ、投光器8aの光を矢印
の方向に金属帯コイル穴5aに通光させて受光器8bに
受光される。引続きコイルトング装置11のトング3
a、3bを下降させると、投光器8aからの光も矢印の
方向に金属帯コイル穴5aを通光されて受光器8bに受
光され、受光器7b、8bが共に受光状態になる。下降
停止の所定高さ範囲内であることをトング爪6a、6b
の高さ検出で確認して、トング3a、3bを下降停止す
る。その状態で、トング開閉機構4を駆動させて、トン
グ3a、3bを相互に接近させて、トング爪6a、6b
を金属帯コイル穴5aに挿入させ、金属帯コイル5を把
持させる。
【0034】距離検出により所定の下降距離で遮光され
ない場合は、トング3a、3bのセンター線Mが金属帯
コイル5の正面側と背面側で図示しない軸心Pと交わる
鉛直線Nから外れて下降し、即ちトング3a、3bが異
常に下降されたものと判定し、それを修正する適正な処
置が行われ、確認後、更に下降させて、光電管7、8の
受光器7b、8bが共に再度の受光状態を検出する。
【0035】光電管7、8の受光器7b、8bが共に再
度の受光状態になったら、トング爪6a、6bのセンタ
ーの高さが金属帯コイル5の軸芯Lを含む所定高さ範囲
内であることを高さ検出手段13で確認して、トング3
a、3bの下降を停止させ、トング爪6a、6bを金属
帯コイル5に挿入把持させる。
【0036】以上の操作によって、トング爪6a、6b
が金属帯コイル穴5aに挿入されるので、金属帯コイル
5は接触による損傷を生じない。
【0037】本発明によれば、トング3a、3bのセン
ター線Mが金属帯コイル5の正面側と背面側で軸心Pと
交わる鉛直線Nから大きく外れることはないが、万一ト
ング3a、3bが大きく外れて下降された場合でも、ト
ング爪6a、6bの高さが検出されているので、トング
3a、3bを自動的に停止させ、トング爪6a、6bを
床面に衝突させることがない。
【0038】これらの一連の操作は、図示しない制御装
置で無人で行うことができる。図4は本発明の他の実施
の形態を示す正面図であり、図5は図4のC−C線矢視に
よる側面図であり、厚巻きコイルの検出状態を示してい
る。図1、図2と共通する個所は同じ符号を用いた。
【0039】コイルトング装置11は図示しない天井ク
レーンに吊環9を介して懸垂され、コイル置場の床面1
0に載置されている予め内径、外径、軸心位置等が測定
されている厚巻きの金属帯コイル14の真上に移動され
る。それらの情報はコイルトング装置11の図示しない
制御装置に入力されているので、クレーンは、それらの
情報に基き、距離検出手段12により金属帯コイル14
の上面までの距離と、高さ検出手段13によりコイル床
面10からトング爪6、6(基準センター線K)までの
高さを検出しながらトング3a、3bを下降させる。所
定の下降距離で遮光された後に、下降停止の所定高さ範
囲が決められているので、コイルトング装置11のトン
グ3a、3bのトング爪6a、6bまでの高さの検出に
より下降させ、投光器8aの光を矢印の方向に金属帯コ
イル穴14aに通光させて受光器8bに受光される。引
続きコイルトング装置11のトング3a、3bを下降さ
せると、投光器8aからの光も矢印の方向に金属帯コイ
ル穴14aを通光されて受光器8bに受光され、受光器
7b、8bが共に受光状態になる。下降停止の所定高さ
範囲内であることをトング爪6a、6bの高さ検出で確
認して、トング3a、3bを下降停止する。その状態
で、トング開閉機構4を駆動させて、トング3a、3b
を相互に接近させて、トング爪6a、6bを金属帯コイ
ル穴14aに挿入させ、金属帯コイル14を把持させ
る。
【0040】距離検出により所定の下降距離で遮光され
ない場合は、図1、図2の場合に説明したように判定さ
れ、同様な操作が行われる。
【0041】以上のように、光電管7、8の受光器7
b、8bが共に受光状態で、トング爪6a、6bのセン
ターの高さが金属帯コイル14の軸芯Lを含む所定高さ
範囲内であることを高さ検出手段13で確認して、トン
グ3a、3bの下降を停止させ、トング爪6a、6bを
金属帯コイル14に挿入把持させるので、コイルは接触
による損傷が生じない。
【0042】本発明によれば、トング3a、3bのセン
ター線Mが金属帯コイル5、14の正面側と背面側で軸
心Pと交わる鉛直線Nから大きく外れることはないが、
万一トング3a、3bが大きく外れて下降された場合で
も、トング爪6a、6bの高さが検出されているので、
トング3a、3bを自動的に停止させ、トング爪6a、
6bを床面に衝突させることがない。
【0043】以上の実施の形態では金属帯コイルについ
て述べたが、これに限定されるものではなく、プラスチ
ック等のコイルにも適用できる。
【0044】本発明によれば、以下の効果がある。トン
グをコイルに下降する際、常にトング爪の上下側に位置
する光電管が共に受光した状態で、且つトング爪のセン
ターの高さがコイルの軸芯を含む所定高さ範囲内である
ことを確認してから、下降停止してコイルにトング爪を
挿入するので、トング爪が挿入時に接触することがな
く、コイルには疵を生じない。
【0045】コイルトング装置による一連のコイルの把
持操作が、クレーン操作員による有人、あるいは無人で
行うことができる。
【0046】また、装置構成としても、従来の設備を利
用して距離検出手段と高さ検出手段を付設しただけでよ
く、費用が安価である。
【0047】また、クレーンに用いるコイルトング装置
には、一般的に、コイル幅計が組込まれているので、こ
れと併用して、コイルの重量も知ることができ、予定し
た材料であるかどうかの異材チェックおよび重量制限を
超えた材料であるかどうかのチェックもできる。
【0048】更には、トング爪の荷を受けた面には、一
般的に、荷が爪上に有るか否かを検出するための在荷検
査手段が内蔵されており、荷が有るとトングは開かない
状態となっている。荷検査方式としては、機械的レバー
式のものや、金属が付近にあると検出する渦流センサー
等の方式がある。このような構造において、コイルを荷
降しする時、内径のだれるコイルの場合に、荷重として
は着地していても、トングに重量がかかっている検出と
なり、トングを開けないため自動運転を中断する場合が
あるが、本発明によれば、この状態であっても、コイル
の上面までの距離の変化により判定できるため、自動運
転を阻害することなく運転を続けることができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明はトングのセンタ
ーがコイルの正面側と背面側で軸心と交わる鉛直線から
外れて下降され、また、コイルの巻厚さが異なった場合
でも、コイル穴の位置を適正に検出して、トング爪の挿
入によるコイルへの損傷を与えることなく、コイルを把
持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す正面図である。
【図2】図1のB−B線矢視による側面図である。
【図3】本発明のトングが金属帯コイルの軸芯と交わる
鉛直線から横にずれた状態を示す要部側面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す正面図である。
【図5】図3のC−C線矢視による側面図である。
【図6】従来のコイル検出装置の1例を示す図である。
【図7】図6のA−A線矢視による側面図である
【図8】従来方式で異常になった状態の一例を示す側面
図である。
【符号の説明】
2 水平ビーム 3a、3b トング 4 トング開閉機構 5 金属帯コイル(薄巻き) 5a 金属帯コイル穴(薄巻き) 6a、6b トング爪 7、8 光検出装置 7a、8a 投光器 7b、8b 受光器 9 吊環 10 床面 11 コイルトング装置 12 距離検出手段 13 高さ検出手段 14 金属帯コイル(厚巻き) 14a 金属帯コイル穴(厚巻き)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平ビームと、その両端に取付けられ、
    先端部にトング爪を有する一対のトングと、該トングを
    相互に接近・離隔自在に駆動させるトング開閉機構と、
    前記トング爪の上側及び下側に位置するトング部分に取
    付けられた一個以上の投光器及び受光器からなる光検出
    装置と、が備えられているコイルトング装置において、
    前記水平ビームに、コイルの上面までの距離を検出する
    距離検出手段が取付けられているとともに、前記コイル
    トング装置に、コイル載置面からトング爪までの高さを
    検出する高さ検出手段が付設されていることを特徴とす
    るコイル穴検出判定手段を備えたコイルトング装置。
  2. 【請求項2】 コイル置場に載置されている予めコイル
    径等の情報が得られているコイルを、水平ビームの両端
    に取付けられ、先端部にトング爪を有する一対のトング
    と、前記トング爪の上側及び下側に位置するトング部分
    に取付けられた投光器及び受光器からなる光検出装置を
    具備したコイルトング装置でコイル穴を検出判定するに
    あたり、前記水平ビーム下面から前記コイルの上面まで
    の距離と、コイル載置面からトング爪までの高さを検出
    しながら、前記上下側に位置する光検出装置のコイル穴
    の通光検出が共に再度受光状態になるまでトングを下降
    させ、共に再度受光状態にならない場合には、それを前
    記距離検出により判定して処置し、光検出装置が共に再
    度受光状態になり、且つ、トング爪のセンターの高さが
    前記コイルの軸芯を含む所定高さの範囲内であることを
    判定することを特徴とする金属帯コイル穴検出判定方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100897166B1 (ko) * 2002-09-03 2009-05-14 주식회사 포스코 스키드상의 코일 센터링 교정장치
KR100897775B1 (ko) * 2002-09-30 2009-05-15 주식회사 포스코 코일 스키드의 코일 처짐 교정장치
CN112432599A (zh) * 2019-08-26 2021-03-02 宝山钢铁股份有限公司 一种卧式钢卷高度测量装置及其测量方法

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