JPH11224817A - 積層型インダクタアレイ - Google Patents

積層型インダクタアレイ

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JPH11224817A
JPH11224817A JP10025967A JP2596798A JPH11224817A JP H11224817 A JPH11224817 A JP H11224817A JP 10025967 A JP10025967 A JP 10025967A JP 2596798 A JP2596798 A JP 2596798A JP H11224817 A JPH11224817 A JP H11224817A
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JP
Japan
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magnetic
coil
magnetic flux
sheet
inductor array
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JP10025967A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Nakada
泰弘 中田
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロストークの発生が少ない積層型インダク
タアレイを得る。 【解決手段】 コイルL11を構成するコイル導体23
a〜23dをそれぞれ設けた磁性体シート22とコイル
L12を構成するコイル導体24a〜24dをそれぞれ
設けた磁性体シート22との間に、磁束遮断層用シート
28を配設する。同様に、コイルL12を構成するコイ
ル導体24a〜24dをそれぞれ設けた磁性体シート2
2とコイルL13を構成するコイル導体25a〜25d
をそれぞれ設けた磁性体シート22との間に、磁束遮断
層用シート28を配設する。磁性体シート22は相対的
に高い透磁率を有する磁性体材料からなり、磁束遮断層
用シート28は相対的に低い透磁率を有する磁性体材料
あるいは非磁性体材料からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は積層型インダクタア
レイ、特に、ノイズフィルタ等として用いられる積層型
インダクタアレイに関する。
【0002】
【従来の技術】ノイズフィルタ等に使用されるインダク
タとして、例えば図10に示すように、複数のコイルを
内蔵した積層型インダクタアレイ1が知られている。該
積層型インダクタアレイ1は、コイル導体3a〜3d及
びコイル導体5a〜5dをそれぞれ表面に設けた磁性体
シート2と、コイル導体4a〜4d及びコイル導体6a
〜6dをそれぞれ表面に設けた磁性体シート2と、中間
層用磁性体シート2と、保護用磁性体シート2等で構成
されている。
【0003】コイル導体3a〜3dは、磁性体シート2
にそれぞれ設けたビアホール15a〜15cを介して電
気的に直列に接続され、磁性体シート2の積層方向に対
して平行な軸を有するソレノイド状コイルL1とされ
る。コイル導体4a〜4dは、磁性体シート2にそれぞ
れ設けたビアホール16a〜16cを介して電気的に直
列に接続され、磁性体シート2の積層方向に対して平行
な軸を有するソレノイド状コイルL2とされる。コイル
導体5a〜5dは、磁性体シート2にそれぞれ設けたビ
アホール17a〜17cを介して電気的に直列に接続さ
れ、磁性体シート2の積層方向に対して平行な軸を有す
るソレノイド状コイルL3とされる。コイル導体6a〜
6dは、磁性体シート2にそれぞれ設けたビアホール1
8a〜18cを介して電気的に直列に接続され、磁性体
シート2の積層方向に対して平行な軸を有するソレノイ
ド状コイルL4とされる。
【0004】各磁性体シート2は積み重ねられた後、一
体的に焼成され、図11に示すような積層体10とされ
る。積層体10の手前側及び奥側の側面には、それぞれ
四つのコイルL1〜L4の入力電極11a〜14a並び
に出力電極11b〜14bが設けられている。積層体1
0の下面10aは、積層型インダクタアレイ1をプリン
ト基板等へ半田付けする際の実装面として利用される。
実装面10aに対して、磁性体シート2の積み重ね方向
は垂直であり、コイルL1〜L4の軸方向も垂直であ
る。
【0005】コイルL1の一方の端部(具体的にはコイ
ル導体3aの端部)は入力電極11aに電気的に接続さ
れ、他方の端部(具体的にはコイル導体3dの端部)は
出力電極11bに電気的に接続されている。コイルL2
の一方の端部(具体的にはコイル導体4aの端部)は入
力電極12aに電気的に接続され、他方の端部(具体的
にはコイル導体4dの端部)は出力電極12bに電気的
に接続されている。コイルL3の一方の端部(具体的に
はコイル導体5aの端部)は入力電極13aに電気的に
接続され、他方の端部(具体的にはコイル導体5dの端
部)は出力電極13bに電気的に接続されている。コイ
ルL4の一方の端部(具体的にはコイル導体6aの端
部)は入力電極14aに電気的に接続され、他方の端部
(具体的にはコイル導体6dの端部)は出力電極14b
に電気的に接続されている。こうして得られた積層型イ
ンダクタアレイ1は、図12に示すように、磁性体シー
ト2の積層方向に千鳥状にコイルL1〜L4が配置され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の積層
型インダクタアレイ1は、各磁性体シート2の材料とし
て、比較的高透磁率の同一磁性体材料を使用していた。
このため、図12に示すように、コイルL1〜L4を千
鳥状に配置して互いに隣接するコイルL1とL2(ある
いは、コイルL2とL3等)の間の距離を長くする工夫
をしても、コイルL1によって発生した磁束の一部が隣
接するコイルL2と鎖交したり、逆にコイルL2によっ
て発生した磁束の一部が隣接するコイルL1やL3と鎖
交し、コイルL1〜L4相互間でノイズが相互に漏れる
クロストークが発生し易いという問題があった。
【0007】そこで、本発明の目的は、クロストークの
発生が少ない積層型インダクタアレイを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る積層型インダクタアレイは、(a)相
対的に透磁率が高い磁性体からなる複数の磁性体層と、
(b)相対的に透磁率が低い磁性体又は非磁性体の少な
くともいずれか一方からなる磁束遮断層と、(c)複数
のコイル導体とを備え、(d)前記磁性体層と前記磁束
遮断層と前記コイル導体を積み重ねて、前記コイル導体
にて形成された複数のコイルを内蔵した積層体を構成す
ると共に、互いに隣接するコイルの間に前記磁束遮断層
を配設したこと、を特徴とする。
【0009】さらに具体的には、前記積層体の表面に前
記磁性体層と前記磁束遮断層と前記コイル導体の積み重
ね方向に対して垂直な方向に互いに対向して設けられた
複数対の入力電極及び出力電極を備え、前記積層体の実
装面に対して前記磁性体層と磁束遮断層とコイル導体の
積み重ね方向が平行であることを特徴とする。あるい
は、前記積層体の表面に前記磁性体層と前記磁束遮断層
と前記コイル導体の積み重ね方向に対して平行な方向に
互いに対向して設けられた複数対の入力電極及び出力電
極を備え、前記積層体の実装面に対して前記磁性体層と
磁束遮断層とコイル導体の積み重ね方向が平行であるこ
とを特徴とする。
【0010】
【作用】以上の構成により、隣接する二つのコイルに跨
って鎖交する磁束は磁束遮断層によって阻止され、ある
いは低減されるため、隣接するコイル相互間でクロスト
ークが発生しにくくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る積層型インダ
クタアレイの実施の形態について添付の図面を参照して
詳細に説明する。
【0012】[第1実施形態、図1〜図3]図1に示す
ように、積層型インダクタアレイ21は、コイルL11
を構成するコイル導体23a〜23dをそれぞれ表面に
設けた磁性体シート22と、コイルL12を構成するコ
イル導体24a〜24dをそれぞれ表面に設けた磁性体
シート22と、コイルL13を構成するコイル導体25
a〜25dをそれぞれ表面に設けた磁性体シート22
と、コイルL14を構成するコイル導体26a〜26d
をそれぞれ表面に設けた磁性体シート22と、保護用磁
性体シート22と、磁束遮断層用シート28等で構成さ
れている。ただし、図1において、コイル導体25c,
25d,26a〜26cをそれぞれ表面に設けた磁性体
シート22、並びにコイルL13とL14の間に配置さ
れる磁束遮断層用シート28は、図示されていない。
【0013】コイル導体23a〜23dは、磁性体シー
ト22にそれぞれ設けたビアホール35a〜35cを介
して電気的に直列に接続され、磁性体シート22の積層
方向に対して平行な軸を有するソレノイド状コイルL1
1とされる。コイル導体24a〜24dは、磁性体シー
ト22にそれぞれ設けたビアホール36a〜36cを介
して電気的に直列に接続され、磁性体シート22の積層
方向に対して平行な軸を有するソレノイド状コイルL1
2とされる。コイル導体25a〜25dは、磁性体シー
ト22に設けたビアホール37a等を介して電気的に直
列に接続され、磁性体シート22の積層方向に対して平
行な軸を有するソレノイド状コイルL13とされる。コ
イル導体26a〜26dは、磁性体シート22に設けた
ビアホール38c等を介して電気的に直列に接続され、
磁性体シート22の積層方向に対して平行な軸を有する
ソレノイド状コイルL14とされる。
【0014】一方、コイルL11を構成するコイル導体
23a〜23dをそれぞれ設けた磁性体シート22とコ
イルL12を構成するコイル導体24a〜24dをそれ
ぞれ設けた磁性体シート22との間には、磁束遮断層用
シート28を配設している。同様に、コイルL12を構
成するコイル導体24a〜24dをそれぞれ設けた磁性
体シート22とコイルL13を構成するコイル導体25
a〜25dをそれぞれ設けた磁性体シート22との間に
は、磁束遮断層用シート28を配設している。コイルL
13を構成するコイル導体25a〜25dをそれぞれ設
けた磁性体シート22とコイルL14を構成するコイル
導体26a〜26dをそれぞれ設けた磁性体シート22
との間には、磁束遮断層用シート28を配設している。
【0015】磁性体シート22は、相対的に高い透磁率
を有する磁性体材料(具体的にはフェライト粉末等)と
結合剤とを混練して作成したスラリー状原料を、シート
状にしたものである。磁束遮断層用シート28は、相対
的に低い透磁率を有する磁性体材料あるいは非磁性体材
料と結合剤とを混練して作成したスラリー状原料を、シ
ート状にしたものである。コイル導体23a〜26d
は、Ag,Pd,Cu,Au,Ag−Pd等からなり、
印刷等の手法により形成される。
【0016】各シート22,28は積み重ねられた後、
一体的に焼成され、図2に示すような積層体30とされ
る。積層体30の手前側及び奥側の側面には、それぞれ
四つのコイルL11〜L14の入力電極31a〜34a
並びに出力電極31b〜34bが設けられている。積層
体30の下面30aは、積層型インダクタアレイ21を
プリント基板等へ半田付けする際の実装面として利用さ
れる。実装面30aに対して、シート22,28の積み
重ね方向は平行であり、コイルL11〜L14の軸方向
も平行である。
【0017】コイルL11の一方の端部(具体的にはコ
イル導体23aの端部)は入力電極31aに電気的に接
続され、他方の端部(具体的にはコイル導体23dの端
部)は出力電極31bに電気的に接続されている。コイ
ルL12の一方の端部(具体的にはコイル導体24aの
端部)は入力電極32aに電気的に接続され、他方の端
部(具体的にはコイル導体24dの端部)は出力電極3
2bに電気的に接続されている。コイルL13の一方の
端部(具体的にはコイル導体25aの端部)は入力電極
33aに電気的に接続され、他方の端部(具体的にはコ
イル導体25dの端部)は出力電極33bに電気的に接
続されている。コイルL14の一方の端部(具体的には
コイル導体26aの端部)は入力電極34aに電気的に
接続され、他方の端部(具体的にはコイル導体26dの
端部)は出力電極34bに電気的に接続されている。入
力電極31a〜34a及び出力電極31b〜34bは、
シート22,28の積み重ね方向に対して垂直な方向に
互いに対向して設けられている。
【0018】図3は、積層型インダクタアレイ21の構
成を模式的に示したものである。コイルL11とコイル
L12との間には、磁束遮断層用シート28を積層して
構成した磁束遮断層28Aが配置されている。同様に、
コイルL12とコイルL13との間には磁束遮断層用シ
ート28を積層して構成した磁束遮断層28Bが配置さ
れており、コイルL13とコイルL14との間には磁束
遮断層用シート28を積層して構成した磁束遮断層28
Cが配置されている。従って、例えばコイルL11によ
って発生した磁束の殆どは、磁束遮断層28Aによって
仕切られた積層体30の領域R1を閉磁路として周回す
る。すなわち、コイルL11とL12に跨って鎖交する
磁束は磁束遮断層28Aによって阻止され、あるいは低
減されるため、隣接するコイルL11,L12相互間で
クロストークが発生しにくくなる。同様に、磁束遮断層
28A〜28Cによってそれぞれ仕切られた積層体30
の領域R2,R3,R4に配設されているコイルL1
2,L13,L14相互間もクロストークが発生しにく
くなる。この結果、積層型インダクタアレイ21は、隣
接するコイルL11〜L14同士の磁束の鎖交によるノ
イズのクロストークが大幅に低減される。
【0019】[第2実施形態、図4〜図6]図4に示す
ように、積層型インダクタアレイ41は、コイル導体4
3a〜43d及びコイル導体45a〜45dをそれぞれ
表面に設けた磁性体シート42と、コイル導体44a〜
44d及びコイル導体46a〜46dをそれぞれ表面に
設けた磁性体シート42と、保護用磁性体シート42
と、磁束遮断層用シート48等で構成されている。
【0020】コイル導体43a〜43dは、磁性体シー
ト42にそれぞれ設けたビアホール55を介して電気的
に直列に接続され、磁性体シート42の積層方向に対し
て平行な軸を有するソレノイド状コイルL15とされ
る。コイル導体44a〜44dは、磁性体シート42に
それぞれ設けたビアホール56を介して電気的に直列に
接続され、磁性体シート42の積層方向に対して平行な
軸を有するソレノイド状コイルL16とされる。コイル
導体45a〜45dは、磁性体シート42にそれぞれ設
けたビアホール57を介して電気的に直列に接続され、
磁性体シート42の積層方向に対して平行な軸を有する
ソレノイド状コイルL17とされる。コイル導体46a
〜46dは、磁性体シート42にそれぞれ設けたビアホ
ール58を介して電気的に直列に接続され、磁性体シー
ト42の積層方向に対して平行な軸を有するソレノイド
状コイルL18とされる。
【0021】一方、コイルL15を構成するコイル導体
43a〜43d及びコイルL17を構成するコイル導体
45a〜45dをそれぞれ設けた磁性体シート42は、
コイルL16を構成するコイル導体44a〜44d及び
コイルL18を構成するコイル導体46a〜46dをそ
れぞれ設けた磁性体シート42との間に、磁束遮断層用
シート48を配設している。磁性体シート42は、相対
的に高い透磁率を有する磁性体材料(具体的にはフェラ
イト粉末等)と結合剤とを混練して作成したスラリー状
原料を、シート状にしたものである。磁束遮断層用シー
ト48は、相対的に低い透磁率を有する磁性体材料ある
いは非磁性体材料と結合剤とを混練して作成したスラリ
ー状原料を、シート状にしたものである。
【0022】各シート42,48は積み重ねられた後、
一体的に焼成され、図5に示すような積層体50とされ
る。積層体50の左側及び右側の側面には、それぞれ四
つのコイルL15〜L18の入力電極51a〜54a並
びに出力電極51b〜54bが設けられている。積層体
50の下面50aは、積層型インダクタアレイ41をプ
リント基板等へ半田付けする際の実装面として利用され
る。実装面50aに対して、シート42,48の積み重
ね方向は平行であり、コイルL15〜L18の軸方向も
平行である。
【0023】コイルL15の一方の端部(具体的にはコ
イル導体43aの端部)は、シート42,48のそれぞ
れに設けられた引出し用ビアホール55aを介して入力
電極51aに電気的に接続され、他方の端部(具体的に
はコイル導体43dの端部)はシート42に設けられた
引出し用ビアホール55bを介して出力電極51bに電
気的に接続されている。コイルL16の一方の端部(具
体的にはコイル導体44aの端部)は、シート42に設
けられた引出し用ビアホール56aを介して入力電極5
2aに電気的に接続され、他方の端部(具体的にはコイ
ル導体44dの端部)はシート42,48のそれぞれに
設けられた引出し用ビアホール56bを介して出力電極
52bに電気的に接続されている。
【0024】さらに、コイルL17の一方の端部(具体
的にはコイル導体45aの端部)は、シート42,48
のそれぞれに設けられた引出し用ビアホール57aを介
して入力電極53aに電気的に接続され、他方の端部
(具体的にはコイル導体45dの端部)はシート42に
設けられた引出し用ビアホール57bを介して出力電極
53bに電気的に接続されている。コイルL18の一方
の端部(具体的にはコイル導体46aの端部)は、シー
ト42に設けられた引出し用ビアホール58aを介して
入力電極54aに電気的に接続され、他方の端部(具体
的にはコイル導体46dの端部)はシート42,48の
それぞれに設けられた引出し用ビアホール58bを介し
て出力電極54bに電気的に接続されている。入力電極
51a〜54a及び出力電極51b〜54bは、シート
42,48の積み重ね方向に対して平行な方向に互いに
対向して設けられている。
【0025】図6は、積層型インダクタアレイ41の構
成を模式的に示したものである。図6に示すように、コ
イルL15〜L18は、磁束遮断層用シート48を積層
して構成した磁束遮断層48Aを間にしてシート42,
48の積層方向に千鳥状に配置されている。すなわち、
シート42,48の積層方向に隣接するコイルL15と
コイルL16の間、コイルL16とコイルL17の間、
並びにコイルL17とコイルL18の間には磁束遮断層
48Aが配置されている。従って、例えばコイルL15
とL16に跨って鎖交する磁束は磁束遮断層48Aによ
って阻止され、あるいは低減されるため、隣接するコイ
ルL15,L16相互間でクロストークが発生しにくく
なる。同様に、コイルL16,L17相互間及びコイル
L17,L18相互間もクロストークが発生しにくくな
る。
【0026】一方、コイルL15〜L18は磁束遮断層
48Aを間に挟んで千鳥状に配置されているので、図6
において、磁束遮断層48Aに対して右側に位置してい
るコイルL15とコイルL17の間は広くなっている。
同様に、磁束遮断層48Aに対して左側に位置している
コイルL16とコイルL18の間も広くなっている。こ
のため、コイルL15によって発生した磁束はコイルL
17と鎖交しにくく、逆に、コイルL17によって発生
した磁束はコイルL15と鎖交しにくい。コイルL16
とコイルL18についても同様である。この結果、積層
型インダクタアレイ41は、隣接するコイルL15〜L
18同士の磁束の鎖交によるノイズのクロストークが大
幅に低減される。
【0027】[第3実施形態、図7〜図9]図7〜図9
に示すように、積層型インダクタアレイ61は、図10
〜図12で説明した従来の積層型インダクタアレイ1に
おいて、コイルL1及びコイルL3をそれぞれ構成する
コイル導体3a〜3d及び5a〜5dを表面に設けた相
対的に高い透磁率を有する磁性体シート2と、コイルL
2及びコイルL4をそれぞれ構成するコイル導体4a〜
4d及び6a〜6dを設けた相対的に高い透磁率を有す
る磁性体シート2との間に、相対的に低い透磁率を有す
る磁性体材料あるいは非磁性体材料からなる磁束遮断層
用シート68を配設したものである。なお、図7〜図9
において、図10〜図12に対応する部分には対応する
符号を付して示し、重複した説明は省略する。
【0028】以上の構成からなる積層型インダクタアレ
イ61において、コイルL1〜L4は、磁束遮断層用シ
ート68を積層して構成した磁束遮断層68Aを間にし
て、千鳥状に配置される。従って、積層型インダクタア
レイ61も第2実施形態の積層型インダクタアレイ41
と同様の作用効果を奏することができる。
【0029】[他の実施形態]本発明は、前記実施形態
に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々に
変更することができる。例えば前記実施形態では、コイ
ル導体が形成された磁性体シート等を積み重ねた後、一
体的に焼成するものであるが、必ずしもこれに限定され
ない。磁性体シート等は予め焼結されたものを用いても
よい。また、以下に説明する製法によって積層型インダ
クタアレイを製作してもよい。印刷等の手法によりペー
スト状の磁性体材料を塗布して磁性体層を形成した後、
その磁性体層の表面にペースト状の導電体材料を塗布し
てコイル導体を形成する。次に、ペースト状の磁性体材
料を前記コイル導体のうえから塗布して磁性体層を形成
する。こうして順に磁性体層やコイル導体や磁束遮断層
を重ね塗りすることによって積層構造を有するインダク
タアレイが得られる。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、磁束遮断層を互いに隣接するコイルの間に配
設しているので、隣接する二つのコイルに跨って鎖交す
る磁束は磁束遮断層によって阻止され、あるいは低減さ
れるため、隣接するコイル相互間でクロストークが発生
しにくい積層型インダクタアレイを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層型インダクタアレイの第1実
施形態の構成を示す分解斜視図。
【図2】図1に示した積層型インダクタアレイの外観を
示す斜視図。
【図3】図2に示した積層型インダクタアレイの構成を
示す模式図。
【図4】本発明に係る積層型インダクタアレイの第2実
施形態の構成を示す分解斜視図。
【図5】図4に示した積層型インダクタアレイの外観を
示す斜視図。
【図6】図5に示した積層型インダクタアレイの構成を
示す模式図。
【図7】本発明に係る積層型インダクタアレイの第3実
施形態の構成を示す分解斜視図。
【図8】図7に示した積層型インダクタアレイの外観を
示す斜視図。
【図9】図8に示した積層型インダクタアレイの構成を
示す模式図。
【図10】従来の積層型インダクタアレイの構成を示す
分解斜視図。
【図11】図10に示した積層型インダクタアレイの外
観を示す斜視図。
【図12】図11に示した積層型インダクタアレイの構
成を示す模式図。
【符号の説明】
21,41,61…積層型インダクタアレイ 2,22,42…磁性体シート 3a〜3d,4a〜4d,5a〜5d,6a〜6d…コ
イル導体 10,30,50…積層体 10a,30a,50a…実装面 11a〜14a,31a〜34a,51a〜54a…入
力電極 11b〜14b,31b〜34b,51b〜54b…出
力電極 23a〜23d,24a〜24d,25a〜25d,2
6a〜26d…コイル導体 28,48,68…磁束遮断層用シート 28A,48A,68A…磁束遮断層 43a〜43d,44a〜44d,45a〜45d,4
6a〜46d…コイル導体 L1〜L4,L11〜L18…コイル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年1月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】さらに具体的には、前記積層体の表面に前
記磁性体層と前記磁束遮断層と前記コイル導体の積み重
ね方向に対して平行な方向に互に対向して設けられた入
力電極及び出力電極を備え、前記積層体の実装面に対し
て前記磁性体層と磁束遮断層とコイル導体の積み重ね方
向が平行であることを特徴とする。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対的に透磁率が高い磁性体からなる複
    数の磁性体層と、 相対的に透磁率が低い磁性体又は非磁性体の少なくとも
    いずれか一方からなる磁束遮断層と、 複数のコイル導体とを備え、 前記磁性体層と前記磁束遮断層と前記コイル導体を積み
    重ねて、前記コイル導体にて形成された複数のコイルを
    内蔵した積層体を構成すると共に、互いに隣接するコイ
    ルの間に前記磁束遮断層を配設したこと、 を特徴とする積層型インダクタアレイ。
  2. 【請求項2】 前記積層体の表面に前記磁性体層と前記
    磁束遮断層と前記コイル導体の積み重ね方向に対して垂
    直な方向に互いに対向して設けられた複数対の入力電極
    及び出力電極をさらに備え、前記積層体の実装面に対し
    て前記磁性体層と磁束遮断層とコイル導体の積み重ね方
    向が平行であることを特徴とする請求項1記載の積層型
    インダクタアレイ。
  3. 【請求項3】 前記積層体の表面に前記磁性体層と前記
    磁束遮断層と前記コイル導体の積み重ね方向に対して平
    行な方向に互いに対向して設けられた複数対の入力電極
    及び出力電極をさらに備え、前記積層体の実装面に対し
    て前記磁性体層と磁束遮断層とコイル導体の積み重ね方
    向が平行であることを特徴とする請求項1記載の積層型
    インダクタアレイ。
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