JPH1122268A - 車両用ロック装置の切替レバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゆるみの少ない、切替節度感の豊かな切替レ
バーを得る。 【構成】 車両ロック装置の基板に透孔を形成し、該基
板の裏側に切替レバーを当接させ、該切替レバーより一
体的に伸びる弾性挟持片を前記透孔より基板の表側に突
出させ、前記弾性挟持片の先端には、前記基板の表側に
設けた複数の凹部かまたは凸部と凸部の間に弾力的に選
択係合する突起を一体的に形成した車両用ロック装置の
切替レバーとしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、車両用ロック装置の切
替レバー（主として、チャイルドロックレバー）に関す
るものである。

【０００２】

【従来技術】従来、車両ロック装置の基板の外面にチャ
イルドロックレバーを当接して回動自在にリベットで軸
支し、該チャイルドロックレバーの先端には、前記基板
の表側に設けた複数の凹部または凸部と凸部の間に弾力
的に選択係合する突起を一体的に形成した車両用ロック
装置の切替レバーは公知である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】公知のチャイルドロッ
クレバーを含む切替レバーは、基板の外面に当接して軸
止させているから、最初からゆるみがちで、節度感に乏
しいものであった。そこで、本願は、ゆるみの少ない、
切替節度感の豊かな切替レバーについてなされたもので
ある。

【０００４】

【発明の目的】ゆるみの少ない、切替節度感の豊かな切
替レバーを得る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】よって、本発明は、車両
ロック装置の基板に透孔を形成し、該基板の裏側に切替
レバーを当接させ、該切替レバーより一体的に伸びる弾
性挟持片を前記透孔より基板の表側に突出させ、前記弾
性挟持片の先端には、前記基板の表側に設けた複数の凹
部かまたは凸部と凸部の間に弾力的に選択係合する突起
を一体的に形成した車両用ロック装置の切替レバーとし
たものである。また、前記切替レバーにおいて、前記凸
部は単数とした車両用ロック装置の切替レバーとしたも
のである。また、車両ロック装置の基板に透孔を形成
し、該基板の裏側に切替レバーの摺動当接面を当接さ
せ、前記切替レバーより一体的に伸びる弾性挟持片を前
記透孔より基板の表側に突出させ、前記弾性挟持片の先
端には、前記基板の表側に設けた複数の凹部かまたは凸
部と凸部の間に弾力的に選択係合する突起を一体的に形
成し、前記摺動当接面と前記弾性挟持片とは、前記弾性
挟持片は前記摺動当接面の長さ方向の間に位置する構成
とし、前記切替レバーを前記基板に軸止した車両用ロッ
ク装置の切替レバーとしたものである。また、請求項１
〜４において、前記切替レバーは合成樹脂製とした車両
用ロック装置の切替レバーとしたものである。

【０００６】

【実施例】本発明の一実施例を図面により説明すると、
１は車両ロック装置の基板で、例えば、ロック装置の表
面側の金属カバープレートの側部を直角に折曲げて形成
した金属折曲部がこれに該当する。２は該基板１に形成
した透孔、３は基板１の表側、４は基板１の裏側であ
る。前記表側３及び前記裏側４とは、一方他方と同様反
対側という意味である。

【０００７】前記基板１には、各種の切替レバー５が取
付けられるが、例図は、合成樹脂製のチャイルドロック
切替レバーを示している。本願の切替レバー５は、前記
基板１の裏側４に位置して、その摺動当接面６が裏側４
面に当接する。したがって、裏側４面は平坦である。該
摺動当接面６は一端７から他端８まで前記透孔２を越え
て長く全体的に摺動自在に密着し、後述する弾性挟持片
１２はその長さの範囲の中に設けられる。該摺動当接面
６の一端７側にはリベット孔９を穿け、リベット孔９に
挿通したリベット１１を基板１に設けたリベット孔１０
に挿通してかしめ付けて軸着する。前記切替レバー５
は、金属のダイカストとか合成樹脂の射出成形により形
成され、前記一端７と他端８の間の摺動当接面６には、
基板１に設けた透孔２を通って表側３側に突き出す弾性
挟持片１２を設ける。このことにより、弾性挟持片１２
と摺動当接面６は基板１を挟持するようになる。

【０００８】弾性挟持片１２の先端には、基板１の表側
３に設けた複数の凹部１３かまたは凸部１３ａと凸部１
３ａの間に選択的に係合する突起１４を一体的に形成す
る。なお、凸部１３ａは図６のように単数とすることも
ある。前記弾性挟持片１２は弾性を持たせるために、先
が細くなる平坦な形状に形成し、透孔２より表側３側に
突出させた後、表側３と平行に長く伸びるようにする。
前記凹部１３はリベット６を中心に複数個円弧状に形成
される。１５は操作部、１６は切替レバー５と一緒に回
動する回動部であり、これに切替レバー機構の一部が連
結される。

【０００９】

【作用】次に作用を述べる。車両用ロック装置の切替レ
バー５を、基板１の裏側４側に位置させ、その摺動当接
面６を裏側４に当接させたのち、弾性挟持片１２を透孔
２を通して表側３側に突き出させ、基板１にリベット１
１で軸支させる。すると、前記摺動当接面６は一端７か
ら他端８まで透孔２を越えて全体的に密着するようにな
り、前記一端７と他端８の間の摺動当接面６に透孔２を
通って表側３側に突き出す弾性挟持片１２を設けるか
ら、前記弾性挟持片１２は、常に同じ状態で基板１に接
触する。そこで、操作部１５を持って左右に回動させる
と、一つの凹部１３より飛び出した突起１４は他の凹部
１３に節度を持って係合し、その間パチンパチンと移動
するから、例えば、切替レバーをロック、アンロック位
置に切り替えることができる。

【００１０】

【発明の効果】公知のチャイルドロックレバーを含む切
替レバーは、基板の外面に当接して軸止させているか
ら、最初からゆるみがちで、節度感に乏しいものであっ
た。そこで、本願は、ゆるみの少ない、切替節度感の豊
かな切替レバーについてなされたものである。しかる
に、本発明は、車両ロック装置の基板１に透孔２を形成
し、該基板１の裏側４に切替レバー５を当接させ、該切
替レバー５より一体的に伸びる弾性挟持片１２を前記透
孔２より基板１の表側３に突出させ、前記弾性挟持片１
２の先端には、前記基板１の表側３に設けた複数の凹部
１３かまたは凸部１３ａと凸部１３ａの間に弾力的に選
択係合する突起１４を一体的に形成した車両用ロック装
置の切替レバーとしたものであるから、基板１を切替レ
バー５と弾性挟持片１２とで挟持するようになるので、
切替レバー５をゆるみなく強固に取付けでき、弾性挟持
片１２の突起１４は常に同一状態で凹部１３かまたは凸
部１３ａと凸部１３ａの間に弾力的に係合するから、切
替の節度感を豊かにさせることができる。また、前記切
替レバー５において、前記凸部１３ａは単数とした車両
用ロック装置の切替レバーとしたものであるから、凸部
１３ａを乗り越えることにより、切替ることができる。
また、車両ロック装置の基板１に透孔２を形成し、該基
板１の裏側４に切替レバー５の摺動当接面６を当接さ
せ、前記切替レバー５より一体的に伸びる弾性挟持片１
２を前記透孔２より基板１の表側３に突出させ、前記弾
性挟持片１２の先端には、前記基板１の表側３に設けた
複数の凹部１３かまたは凸部１３ａと凸部１３ａの間に
弾力的に選択係合する突起１４を一体的に形成し、前記
摺動当接面６と前記弾性挟持片１２とは、前記弾性挟持
片１２は前記摺動当接面６の長さ方向の間に位置する構
成とし、前記切替レバー５を前記基板１に軸止した車両
用ロック装置の切替レバーとしたものであるから、基板
１の裏側４に切替レバー５の摺動当接面６を当接させた
ことから、切替レバー５をゆるみなく基板１に当接させ
ることができ、前記摺動当接面６と前記弾性挟持片１２
とは、弾性挟持片１２が摺動当接面６の長さ方向の間に
位置する構成としたことにより、弾性挟持片１２を確実
に弾着させることができるようになり、一層確実に作用
するものが提供できる。また、請求項１〜４において、
前記切替レバー５は合成樹脂製とした車両用ロック装置
の切替レバーとしたものであるから、製造容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】分解断面図。

【図２】側面図。

【図３】平面図。

【図４】ＡＡ断面図。

【図５】組立断面図。

【図６】第２実施例図。

【符号の説明】

１…基板、２…透孔、３…表側、４…裏側、５…切替レ
バー、６…摺動当接面、７…一端、８…他端、９…リベ
ット孔、１０…リベット孔、１１…リベット、１２…弾
性挟持片、１３…凹部、１３ａ…凸部、１４…突起、１
５…操作部、１６…回動部。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両ロック装置の基板に透孔を形成し、
   該基板の裏側に切替レバーを当接させ、該切替レバーよ
   り一体的に伸びる弾性挟持片を前記透孔より基板の表側
   に突出させ、前記弾性挟持片の先端には、前記基板の表
   側に設けた複数の凹部かまたは凸部と凸部の間に弾力的
   に選択係合する突起を一体的に形成した車両用ロック装
   置の切替レバー。
2. 【請求項２】 請求項１において、前記凸部は単数とし
   た車両用ロック装置の切替レバー。
3. 【請求項３】 車両ロック装置の基板に透孔を形成し、
   該基板の裏側に切替レバーの摺動当接面を当接させ、前
   記切替レバーより一体的に伸びる弾性挟持片を前記透孔
   より基板の表側に突出させ、前記弾性挟持片の先端に
   は、前記基板の表側に設けた複数の凹部かまたは凸部と
   凸部の間に弾力的に選択係合する突起を一体的に形成
   し、前記摺動当接面と前記弾性挟持片とは、前記弾性挟
   持片は前記摺動当接面の長さ方向の間に位置する構成と
   し、前記切替レバーは前記基板に軸止した車両用ロック
   装置の切替レバー。
4. 【請求項４】 請求項１〜４において、前記切替レバー
   は合成樹脂製とした車両用ロック装置の切替レバー。