JPH11222602A - 金属粉製造用フイルム及び金属粉 - Google Patents

金属粉製造用フイルム及び金属粉

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JPH11222602A
JPH11222602A JP10039747A JP3974798A JPH11222602A JP H11222602 A JPH11222602 A JP H11222602A JP 10039747 A JP10039747 A JP 10039747A JP 3974798 A JP3974798 A JP 3974798A JP H11222602 A JPH11222602 A JP H11222602A
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JP
Japan
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resin layer
polyamide
layer
metal powder
imide resin
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JP10039747A
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English (en)
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Manabu Kitamura
学 北村
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Reiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱劣化、熱溶融して黄ばむことがなく、色鳴き
現象が生じることがなく、美麗なメタリック感が損なわ
れることがなく、形状安定性が非常によくて形状が良好
に保持でき金属粉自体が容易に粉々になることがなく、
密着力が非常に良好で、プラスチックフイルムに予め離
型層を形成しておく必要がない、金属粉製造用フイルム
及び金属粉の提供。 【解決手段】プラスチックフイルムの片面に、ポリアミ
ドイミド樹脂層A、金属薄膜層、ポリアミドイミド樹脂
層B、を順次形成したことを特徴とする金属粉製造用フ
イルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属薄膜層を利用
した金属粉製造用フイルム及び金属粉に関するものであ
る。さらに詳細には本発明は、樹脂成形品の装飾用に、
仏壇、仏具、襖、漆器、陶器、扇子、造花、書籍等の装
飾用に、あるいは菓子類、乳製品、その他の食品、薬
品、化粧品、たばこ等の包装の装飾印刷用に、さらには
印刷回路用や電磁シールド用等の導電性インキ用に、導
電性塗料用に、導電性接着剤用に、それぞれ用いられる
金属薄膜層を利用した金属粉及び該金属粉製造用フイル
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記した各種の用途に使用される
金属薄膜層を利用した金属粉として、金属薄膜層の両面
に、アクリル樹脂、ブチラール樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビ
ニル、ニトロセルロース、ポリビニルアルコール、カゼ
イン、ゼラチン、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合樹脂、
ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、等による樹脂層を形成
した金属粉が知られており、実際には具体的な樹脂とし
て、アクリル樹脂、ブチラール樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニル樹脂、等が使用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の金属粉
はいずれも、樹脂成形品具体的にはABS樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂等の樹脂成形品の装
飾用に使用した場合には、次のような欠点があった。す
なわち、樹脂成形品の成形加工時には250℃以上とい
う高温が要求され、しかも、その温度条件下での金属粉
の滞留時間は5〜10分と長い。そのため、金属薄膜層
の両面に形成した樹脂層が熱劣化、熱溶融して黄ばむ。
そして、樹脂層が黄ばむことにより美麗なメタリック感
が損なわれる。また、樹脂層が着色したものである場合
には、樹脂層の熱劣化、熱溶融により、着色した樹脂層
から色が抜けて樹脂成形品に色がついていわゆる色鳴き
現象が生じる。そして、色鳴き現象により外観上メタリ
ック感がボケて低下し、美麗なメタリック感が損なわれ
る。また、従来の金属粉は形状安定性が悪いので金属粉
の形状が保持できず、金属粉自体が容易に粉々になる。
例えば、金属粉が細く短い糸状の金属粉である場合は、
樹脂成形品の成形時に糸状の金属粉が細かく切れてしま
う。さらに、従来の金属粉は金属薄膜層とその両面に形
成した樹脂層との密着力が弱く、樹脂成形品の成形時に
樹脂層が金属薄膜層から剥離してしまうので、樹脂層が
着色したものである場合には、着色層自体の色と金属薄
膜層自体の色とが混在してしまう。例えば、金属薄膜層
にシルバー色であるAl薄膜層を使用しその両面の樹脂
層を黄色に着色してゴールド色とした金属粉の場合に
は、樹脂成形品を肉眼で見るとゴールド色とシルバー色
が混在して見える。さらにまた、従来の金属粉は通常、
ベースフイルムであるプラスチックフイルム上に順次形
成した樹脂層、金属薄膜層、及び樹脂層を、プラスチッ
クフイルムから一体として剥離し、その後その剥離した
ものをカットあるいは破砕することにより得るものであ
るから、樹脂層、金属薄膜層、及び樹脂層を一体として
プラスチックフイルムから剥離するために、プラスチッ
クフイルムに予め離型層を形成しておく必要があった。
本発明は、上記の多くの欠点を除去したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、プラスチック
フイルムの片面に、ポリアミドイミド樹脂層A、金属薄
膜層、ポリアミドイミド樹脂層B、を順次形成したこと
を特徴とする金属粉製造用フイルムである。本発明の金
属粉製造用フイルムにおいては、ポリアミドイミド樹脂
層Aとポリアミドイミド樹脂層Bのうちいずれか一方又
は両方が、着色したものであってもよい。また、本発明
は、上記した金属粉製造用フイルムから得ることができ
る金属粉である。すなわち、本発明は、金属薄膜層の片
面にポリアミドイミド樹脂層Aを形成し、他の片面にポ
リアミドイミド樹脂層Bを形成したことを特徴とする金
属粉である。。本発明の金属粉においては、ポリアミド
イミド樹脂層Aとポリアミドイミド樹脂層Bのうちいず
れか一方又は両方が、着色したものであってもよい。
【0005】本発明のプラスチックフイルムとしては、
例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドイミド、セル
ロースアセテート、ポリカーボネート、等からなる各種
のプラスチックフイルムが使用できる。
【0006】金属薄膜層としては、例えば、Al、A
g、Au、Cu、Ni、Zn、In、Sn、Cr、Ni
−Cr、Alの酸化物、Siの酸化物、等の各種の金属
や合金や金属酸化物からなる金属薄膜層が使用できる。
金属薄膜層の各種の金属や合金や金属酸化物は、単体の
ものであってもよくあるいはそれらの混合のものであっ
てもよい。
【0007】金属薄膜層の片面にはポリアミドイミド樹
脂層Aを形成し、他の片面にはポリアミドイミド樹脂層
Bを形成する。ポリアミドイミド樹脂層Aとポリアミド
イミド樹脂層Bとはいずれも透明性を有しているもので
ある。ポリアミドイミド樹脂層Aとポリアミドイミド樹
脂層Bとは、一方又は両方を着色してもよく、また、両
方着色しなくてもよい。ポリアミドイミド樹脂層Aやポ
リアミドイミド樹脂層Bを着色するには、これらの樹脂
中に染料を混入すればよい。また、顔料でも透明顔料で
あればこれをこれらの樹脂中に混入して着色することが
できる。
【0008】ポリアミドイミド樹脂層Aやポリアミドイ
ミド樹脂層Bを着色した場合には、該着色した樹脂層側
から見ると、金属薄膜層に使用した金属等の色が着色さ
れて現出される。すなわち、美麗な着色メタリック感が
現出される。また、これらの樹脂層を着色しない場合に
は、該着色しない樹脂層側から見ると、金属薄膜層に使
用した金属等の色がそのまま現出される。すなわち、美
麗なメタリック感が現出される。
【0009】ポリアミドイミド樹脂層Aとポリアミドイ
ミド樹脂層Bの両方を着色する場合には、ポリアミドイ
ミド樹脂層Aとポリアミドイミド樹脂層Bは同色に着色
してもよく、また、異色に着色してもよい。異色に着色
した場合又は一方を着色した場合には、金属粉が表裏で
色が異なって現出されるので、金属粉の使用時には、あ
たかも色違いの二種類の金属粉を使用しているように見
える。
【0010】本発明は、まず、ポリエステルフイルム等
のプラスチックフイルムの片面に、ポリアミドイミド樹
脂層Aを形成する。ポリアミドイミド樹脂層Aは、リバ
ースロールコート法、ダイコート法、グラビアコート
法、等の従来公知のコーティング法により形成できる。
【0011】次に、ポリアミドイミド樹脂層A上に、金
属薄膜層を形成する。金属薄膜層は、真空蒸着、スパッ
タリング、イオンプレーティング等の従来公知の薄膜生
成法により形成することができる。金属薄膜層を形成す
るに先立ち、ポリアミドイミド樹脂層A上にポリアミド
イミドクリヤー層を設けて該ポリアミドイミドクリヤー
層の上から金属薄膜層を形成してもよく、このようにポ
リアミドイミド樹脂層Aと金属薄膜層との間にポリアミ
ドイミドクリヤー層を介在させたものも勿論本発明に含
まれる。ポリアミドイミド樹脂層Aを着色した場合に
は、該樹脂層中に染料や顔料が混入しているから該樹脂
層の表面がより凹凸になっているので、該樹脂層の表面
に直接金属薄膜層を形成すると金属薄膜層が白っぽくな
って金属光沢すなわちメタリック感が低下し易い。これ
を防止するには、ポリアミドイミドクリヤー層を介在さ
せると効果的である。また、ポリアミドイミド樹脂層A
中に染料や顔料が混入していると、該樹脂層の表面に直
接金属薄膜層を形成した場合には、金属薄膜層の密着力
が弱くなり易い。これを防止するには、ポリアミドイミ
ドクリヤー層を介在させると効果的である。さらに、ポ
リアミドイミドクリヤー層を介在させると、形状安定性
がさらに良好となり金属粉が粉々になるのをより一層防
止することができる。
【0012】さらに、金属薄膜層上に、ポリアミドイミ
ド樹脂層Bを形成する。ポリアミドイミド樹脂層Bは、
リバースロールコート法、ダイコート法、グラビアコー
ト法、等の従来公知のコーティング法により形成でき
る。
【0013】上記のようにして、本発明の金属粉製造用
フイルム、すなわち、プラスチックフイルムの片面に、
ポリアミドイミド樹脂層A、金属薄膜層、ポリアミドイ
ミド樹脂層B、を順次形成したことを特徴とする金属粉
製造用フイルムを得ることができる。
【0014】次いで、得られた金属粉製造用フイルム
の、ポリアミドイミド樹脂層A、金属薄膜層、ポリアミ
ドイミド樹脂層Bを一体としてプラスチックフイルムか
ら剥離して、それらが一体として積層されている金属粉
用積層体を得る。プラスチックフイルムからポリアミド
イミド樹脂層A、金属薄膜層、ポリアミドイミド樹脂層
Bが一体となった金属粉用積層体を剥離するのは、フイ
ルム状態のまま、又はフイルム状態のものを矩形状ある
いは糸状等の任意の形状に裁断した後、剥離することが
できる。フイルム状態で剥離する場合には、プラスチッ
クフイルムと金属粉用積層体をそれぞれロール巻しなが
ら剥離するとよい。
【0015】本発明では、樹脂層としてポリアミドイミ
ド樹脂層を使用しているので、金属粉用積層体をプラス
チックフイルムから剥離するためにプラスチックフイル
ムに予め離型層を形成しておく必要はなく、プラスチッ
クフイルムからそのまま金属粉用積層体が容易に剥離す
るものである。金属粉用積層体はプラスチックフイルム
から容易に剥離するので、大気中でそのまま剥離すれば
よいが、水中で剥離すると大気中で剥離するのに比べて
よりスムースに剥離することができる。
【0016】本発明では、樹脂層としてポリアミドイミ
ド樹脂層を使用しているので、プラスチックフイルムか
ら剥離後の金属粉用積層体は形状安定性が非常に良好で
あるから、金属粉用積層体の形状が良好に保持できる。
そのため、金属粉用積層体が容易に粉々になることがな
く、金属粉を得るための加工適正が非常に良い。
【0017】プラスチックフイルムから剥離した金属粉
用積層体を、用途に応じて適宜の大きさにカットした
り、破砕したりして、本発明の金属粉、すなわち、金属
薄膜層の片面にポリアミドイミド樹脂層Aを形成し、他
の片面にポリアミドイミド樹脂層Bを形成したことを特
徴とする金属粉を得ることができる。このようにして得
た本発明の金属粉は、勿論、ポリアミドイミド樹脂層
A、金属薄膜層、ポリアミドイミド樹脂層Bを一体とし
たものとなっているので、形状安定性が非常に良好であ
り形状を良好に保持することができ、金属粉が容易に粉
々になることがない。特に、樹脂成形品の成形加工時で
も、形状安定性が非常に良好であるので、適宜の大きさ
にカットしたり、破砕したりして得た金属粉の形状をそ
のまま保持することができる。
【0018】金属粉用積層体をカットしたり、破砕した
りする場合、カット方法や破砕方法は問わない。例え
ば、0.05mm(50μm)〜1.5mm幅にスリッ
トして糸状にしてこれを適宜の長さ例えば0.1mm
(100μm)〜20mmにカットする方法、ハンマー
ミル、ボールミル、ニーダー等を用いる粉砕方法、手も
み方法、等の適宜の破砕方法を採用することができる。
【0019】本発明は、樹脂層にポリアミドイミド樹脂
を使用することにより、後述する多くの格別の効果を得
ることができたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明のプラスチックフイルムと
しては、厚さ5〜100μm、好ましくは厚さ12〜5
0μmのポリエステルフイルム等の各種のプラスチック
フイルムが使用できる。プラスチックフイルムは、マッ
ト加工等の各種の表面処理をしたものも使用できる。
【0021】プラスチックフイルムの片面にリバースロ
ールコート法、ダイコート法、グラビアコート法、等の
従来公知のコーティング法で形成するポリアミドイミド
樹脂層Aの厚さは、0.1〜100μm、好ましくは
1.0〜50μm、より好ましくは2.0〜30μmが
適当である。ポリアミドイミド樹脂層Aの厚さが0.1
μmより薄いと、連続した樹脂塗膜の形成が容易でな
い。また、金属粉が粉々になり易くなる。さらに、ポリ
アミドイミド樹脂層Aを着色する場合には色がつき難
い。ポリアミドイミド樹脂層Aの厚さが100μmより
厚いと、金属粉に占める樹脂の割合が多くなり従って金
属の割合が少なくなるので全体として金属光沢が不十分
になり易い。また、電気伝導性が要求される導電性イン
キ、導電性塗料、導電性接着剤等に使用する場合に充分
な電気伝導性が得られ難い。さらに、細かい金属粉が容
易に得られ難くなる。さらにまた、金属粉用積層体のカ
ットや破砕がスムースにでき難くなる。これらのことか
ら、ポリアミドイミド樹脂層Aの厚さは、特に2.0〜
30μmが最適である。
【0022】次に、ポリアミドイミド樹脂層A上に形成
する金属薄膜層は、真空蒸着、スパッタリング、イオン
プレーティング等の従来公知の薄膜生成法により、20
0Å〜5μm、好ましくは350Å〜1μmが適当であ
る。金属薄膜層の厚さが200Åより薄いと、薄すぎて
金属光沢すなわちメタリック感が不十分になり易い。5
μmより厚いと、金属粉用積層体のカットや破砕がスム
ースにでき難くなる。
【0023】金属薄膜層上にリバースロールコート法、
ダイコート法、グラビアコート法、等の従来公知のコー
ティング法で形成するポリアミドイミド樹脂層Bの厚さ
は、0.1〜100μm、好ましくは1.0〜50μ
m、より好ましくは2.0〜30μmが適当である。ポ
リアミドイミド樹脂層Bの厚さが0.1μmより薄い
と、連続した樹脂塗膜の形成が容易でない。また、金属
粉が粉々になり易くなる。さらに、ポリアミドイミド樹
脂層Bを着色する場合には色がつき難い。ポリアミドイ
ミド樹脂層Bの厚さが100μmより厚いと、金属粉に
占める樹脂の割合が多くなり従って金属の割合が少なく
なるので全体として金属光沢が不十分になり易い。ま
た、電気伝導性が要求される導電性インキ、導電性塗
料、導電性接着剤等に使用する場合に充分な電気伝導性
が得られ難い。さらに、金属粉用積層体のカットや破砕
がスムースにでき難くなる。これらのことから、ポリア
ミドイミド樹脂層Bの厚さは、特に2.0〜30μmが
最適である。
【0024】金属薄膜層上にポリアミドイミド樹脂層B
を形成して得られた金属粉製造用フイルムの、ポリアミ
ドイミド樹脂層A、金属薄膜層、ポリアミドイミド樹脂
層Bを一体としてプラスチックフイルムから剥離して、
金属粉用積層体を得る。本発明では、樹脂層としてポリ
アミドイミド樹脂層を使用しているので、プラスチック
フイルムに予め離型層を形成しておかなくても、ポリア
ミドイミド樹脂層A、金属薄膜層、ポリアミドイミド樹
脂層Bが一体となって容易に剥離するものである。
【0025】プラスチックフイルムから剥離した金属粉
用積層体を、用途に応じて適宜の大きさにカットした
り、破砕したりして、本発明の金属粉、すなわち、金属
薄膜層の片面にポリアミドイミド樹脂層Aを形成し、他
の片面にポリアミドイミド樹脂層Bを形成したことを特
徴とする金属粉を得ることができる。カット方法や破砕
方法は任意であり、前述の通り、例えば、0.05mm
(50μm)〜1.5mm幅にスリットして糸状にして
これを適宜の長さ例えば0.1mm(100μm)〜2
0mmにカットする方法、ハンマーミル、ボールミル、
ニーダー等を用いる粉砕方法、手もみ方法、等の適宜の
破砕方法を採用することができる。
【0026】
【実施例】実施例1 厚さ25μm幅1020mmの長尺なポリエステルフイ
ルム(ダイアホイル社製G)の片面に、透明無機顔料を
添加して黄色に着色した着色ポリアミドイミド樹脂層A
を、ダイコート法により厚さ約10μmに形成し、該着
色ポリアミドイミド樹脂層A上に、真空蒸着により厚さ
約600ÅのAl薄膜層を形成し、さらに該Al薄膜層
上に、透明無機顔料を添加して黄色に着色した着色ポリ
アミドイミド樹脂層Bを、ダイコート法により厚さ約1
0μmに形成して、本発明の金属粉製造用フイルムを得
た。次に、金属粉製造用フイルムのポリエステルフイル
ムから、着色ポリアミドイミド樹脂層AとAl薄膜層と
着色ポリアミドイミド樹脂層Bとが一体となった金属粉
用積層体をロール巻しながら剥離して金属粉用積層体を
得た。さらに、得られた金属粉用積層体をA4版の大き
さに裁断して、この裁断して得たA4版の金属粉用積層
体を300枚(厚さ約1cm)重ね合わせた状態で、金
属製の刃により約500μmの幅にスリットして糸状に
し、さらにこの糸状にしたものを長さ約2mmにカット
して、本発明の金属粉を得た。得られた金属粉は、美麗
なゴールド色のメタリック感を呈していた。得られた金
属粉を約250℃以上に溶融したABS樹脂に約10重
量%の割合で添加して、約10分間スクリュー圧をかけ
てABS樹脂に金属粉を均一に分散させた後ABS樹脂
を冷却して、美麗なゴールド色のメタリック感のある金
属粉を分散させた皿状のABS樹脂成形品を得た。得ら
れたABS樹脂成形品について金属粉の、黄ばみ、色鳴
き現象、メタリック感、形状安定性、Al薄膜層と樹脂
層との密着力、を肉眼で観察した。観察は次のようにし
た。 「黄ばみ」肉眼で見て茶〜赤色方向への美麗なゴールド
色の変色の有無を観察した。 「色鳴き現象」肉眼で見て色鳴き現象の有無を観察し
た。 「メタリック感」肉眼で見て美麗なゴールド色の透明感
及び鮮明度の低下の有無によりメタリック感の低下の有
無を観察した。 「形状安定性」肉眼で見て糸状を保持しているか否かを
観察した。 「密着力」肉眼で見てゴールド色のみのメタリック感か
又はゴールド色とシルバー色が混在したメタリック感か
を観察した。
【0027】比較例1 ポリアミドイミド樹脂に代えてアクリル樹脂を使用した
他は実施例1と同様にした。 比較例2 ポリアミドイミド樹脂に代えてブチラール樹脂を使用し
た他は実施例1と同様にした。 比較例3 ポリアミドイミド樹脂に代えてポリエステル樹脂を使用
した他は実施例1と同様にした。 比較例4 ポリアミドイミド樹脂に代えてポリプロピレン樹脂を使
用した他は実施例1と同様にした。 比較例5 ポリアミドイミド樹脂に代えて塩化ビニル樹脂を使用し
た他は実施例1と同様にした。
【0028】実施例1及び比較例1〜5で観察した結果
を下記の表1及び表2に示す。 表2 「形状安定性」 「密着力」 実施例1 糸状を保持 ゴールド色のみ 比較例1 糸状が切れて粉々状態 コ゛ールト゛色とシルハ゛ー色が混在 比較例2 糸状が切れて粉々状態 コ゛ールト゛色とシルハ゛ー色が混在 比較例3 糸状が切れて粉々状態 コ゛ールト゛色とシルハ゛ー色が混在 比較例4 糸状が切れて粉々状態 コ゛ールト゛色とシルハ゛ー色が混在 比較例5 糸状が切れて粉々状態 コ゛ールト゛色とシルハ゛ー色が混在
【0029】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したから、特
に樹脂成形品の装飾用に使用した場合には次の効果があ
る。 金属薄膜層の両面に形成した樹脂層が熱劣化、熱溶
融して黄ばむことがない。 樹脂層から色が抜けて樹脂成形品に色がついていわ
ゆる色鳴き現象が生じることがない。 樹脂層の黄ばみや色鳴き現象によって美麗なメタリ
ック感が損なわれることがない。 金属粉の形状安定性が非常によいので形状が良好に
保持でき、金属粉自体が容易に粉々になることがない。 金属粉の金属薄膜層とその両面に形成した樹脂層と
の密着力が非常に良好である。 プラスチックフイルムに予め離型層を形成しておく
必要がない。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックフイルムの片面に、ポリアミ
    ドイミド樹脂層A、金属薄膜層、ポリアミドイミド樹脂
    層B、を順次形成したことを特徴とする金属粉製造用フ
    イルム。
  2. 【請求項2】ポリアミドイミド樹脂層Aとポリアミドイ
    ミド樹脂層Bのうちいずれか一方又は両方が、着色した
    ものである請求項1記載の金属粉製造用フイルム。
  3. 【請求項3】金属薄膜層の片面にポリアミドイミド樹脂
    層Aを形成し、他の片面にポリアミドイミド樹脂層Bを
    形成したことを特徴とする金属粉。
  4. 【請求項4】ポリアミドイミド樹脂層Aとポリアミドイ
    ミド樹脂層Bのうちいずれか一方又は両方が、着色した
    ものである請求項4記載の金属粉。
JP10039747A 1998-02-04 1998-02-04 金属粉製造用フイルム及び金属粉 Pending JPH11222602A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013015352A1 (ja) * 2011-07-26 2013-01-31 国立大学法人新潟大学 微粒子の製造方法

Cited By (2)

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WO2013015352A1 (ja) * 2011-07-26 2013-01-31 国立大学法人新潟大学 微粒子の製造方法
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