JP2005008656A - 抗菌性を有する光輝性樹脂ペレット - Google Patents
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Abstract
【課題】光輝性とともに抗菌性や電磁波遮蔽性をも兼ね備え、しかも抗菌性を長期間持続することができる樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットを提供するものである。
【解決手段】両外側に耐熱性樹脂層が形成され、かつ少なくとも内側に銀又は銅薄膜層が1層以上形成された積層体の砕片であるグリッターを樹脂ペレット中に混入した光輝性樹脂ペレットにおいて、銀又は銅薄膜層の合計厚さが60〜5000nmであること、及び耐熱性樹脂層の厚さが1〜100μmであることを特徴とする抗菌性を有する樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレット。
【選択図】なし
【解決手段】両外側に耐熱性樹脂層が形成され、かつ少なくとも内側に銀又は銅薄膜層が1層以上形成された積層体の砕片であるグリッターを樹脂ペレット中に混入した光輝性樹脂ペレットにおいて、銀又は銅薄膜層の合計厚さが60〜5000nmであること、及び耐熱性樹脂層の厚さが1〜100μmであることを特徴とする抗菌性を有する樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレット。
【選択図】なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抗菌性を有する樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットに関するものである。
詳細には、多数の点状や線状等の細かい光輝性を有するフィルム、シート、その他の樹脂成形品の製造に使用される原材料としての樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットであって、光輝性とともに抗菌性や電磁波遮蔽性をも兼ね備え、しかも抗菌性を長期間持続することができる樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に多数の点状や線状等の細かい光輝性を有するフィルム、シート、その他の樹脂成形品を製造する為の原材料として使用される樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットが知られている。
特許文献1には、樹脂成形品製造用樹脂ペレット中に、厚さが200〜50000Å(20〜5000nm)の金属薄膜層の片面又は両面に厚さが0.1〜100μmの耐熱性樹脂層を備えた積層体の砕片であるグリッターを混入した樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットが記載されている。
そして、上記金属薄膜層は、Al(アルミニウム)、Ag(銀)、Au(金)Cu(銅)、Ni(ニッケル)Zn(亜鉛)等の各種金属、合金等が使用できる旨の記載もある。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−239394号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットには、以下のような欠点があった。
(1)金属薄膜層として、Ag(銀)、又はCu(銅)以外の各種金属を使用した場合には、樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットは、光輝性は有するものの、抗菌性を有するものではなく、従って、該樹脂ペレットを使用して製造した樹脂成形品も抗菌性を有するものとはならなかった。
(2)金属薄膜層にAg(銀)、又はCu(銅)を使用したとしても、該薄膜層の厚さが60nmより薄い場合や樹脂ペレット中のグリッターの含有量が5重量%未満の場合には、樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレット及びそれを使用して製造した樹脂成形品ともに、光輝性は有するものの、抗菌性をほとんど有しなかった。
(3)金属薄膜層にAg(銀)、又はCu(銅)を使用して、該薄膜層の厚さを60nm以上で、樹脂ペレット中のグリッターの含有量を5重量%以上としたときであっても、耐熱性樹脂層が片面にしか形成されていない場合や耐熱性樹脂層が両面に形成されていても耐熱性樹脂層の厚さが1μmより薄い場合には、耐熱性が不充分なため、Ag(銀)、又はCu(銅)薄膜層にクラックが発生して光輝性が低下したり、あるいはAg(銀)、又はCu(銅)薄膜層と耐熱性樹脂層との間で剥離してしまい、Ag(銀)、又はCu(銅)が容易に腐食したり、溶出したりして抗菌性を長期間持続することができなかった。
本発明は、上記全ての欠点を除去したものであり、光輝性とともに抗菌性や電磁波遮蔽性をも兼ね備え、しかも抗菌性を長期間持続することができる樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、両外側に耐熱性樹脂層が形成され、かつ少なくとも内側に銀又は銅薄膜層が1層以上形成された積層体の砕片であるグリッターを樹脂ペレット中に混入した光輝性樹脂ペレットにおいて、銀又は銅薄膜層の合計厚さが60〜5000nmであること、及び耐熱性樹脂層の厚さが1〜100μmであることを特徴とする抗菌性を有する樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットである。
【0006】
本発明の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットは、両外側に厚さが1〜100μmの耐熱性樹脂層が形成され、少なくとも内側に銀又は銅薄膜層が1層以上形成され、かつ銀又は銅薄膜層の合計厚さ(銀又は銅薄膜層が1層である場合には、1層の厚さ)が60〜5000nmである積層体の砕片であるグリッターが樹脂ペレット中に混入されているので、光輝性とともに抗菌性や電磁波遮蔽性をも兼ね備え、しかも抗菌性を長期間持続することができるものである。
【0007】
本発明の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットは、混入されているグリッターが銀又は銅薄膜層と耐熱性樹脂層を備えた積層体の砕片であり、比重が軽いので、該樹脂ペレットの製造時にグリッターを樹脂中に分散させる際に、容器の底に溜ることもなく、攪拌しても均一な分散が容易で、塊が発生することもなく、得られた樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットもグリッターが均一に分散している。
従って、樹脂成形品の製造時において該樹脂ペレットを使用すると、溶融、攪拌する際にグリッターが速やかに、かつ均一に分散するので、できあがった樹脂成形品もグリッターが均一に分散しており、従って光輝性も均一でばらつきのない外観が得られるとともに、抗菌性も均一でばらつきのないものとなる。
【0008】
さらに、本発明に使用するグリッターは、積層体の両外側に銀又は銅薄膜層のいわば支持体としての耐熱性樹脂層が形成されているので、グリッターが細く短い糸状である場合であっても、樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレット製造時の溶融、攪拌、混合工程でグリッターの形状が損なわれたり、その為に光輝性が損なわれたりすることがない。さらに、上記該グリッターを混入した樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットを原材料として樹脂成形品を製造する際にも溶融、攪拌、混合工程で上記と同様の効果が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットに使用される樹脂は一般に樹脂ペレットに使用される樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ABS、ナイロン、フッ素樹脂、メタクリル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂などの樹脂や、シリコンゴム、ウレタンゴムなどのゴム等々から、耐熱性のものが適宜選択できる。
【0010】
本発明でいうグリッターは、両外側に厚さが1〜100μmの耐熱性樹脂層が形成され、少なくとも内側に銀又は銅薄膜層が1層以上形成され、かつ銀又は銅薄膜層の合計厚さが60〜5000nmである積層体の砕片である。
そして、該グリッターを樹脂成形品製造用樹脂ペレットに混入することにより、本発明の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットに光輝性とともに抗菌性や電磁波遮蔽性をも付与するものである。
【0011】
上記積層体の構成は、両外側に厚さが1〜100μmの耐熱性樹脂層が形成され、少なくとも内側に銀又は銅薄膜層が1層以上形成され、かつ銀又は銅薄膜層の合計厚さが60〜5000nmである積層体であれば特に制限はなく、積層体の内側に樹脂層が1層あるいは2層以上形成されていてもよく、また銀又は銅薄膜層が2層以上形成されていてももちろんよい。
上記積層体の具体的な構成、及び製造方法としては、例えば、離型性を有する長尺のプラスチックフイルムの離型性面上に、コーティング法による耐熱性樹脂層、真空蒸着法等の薄膜生成法による銀又は銅薄膜層、及びコーティング法による耐熱性樹脂層を順次形成したものをプラスチックフイルムから一体として剥離して形成する方法により得られる耐熱性樹脂層/銀又は銅薄膜層/耐熱性樹脂層からなる積層体等が例示できる。
さらに、耐熱性樹脂層として離型性を有しない長尺のプラスチックフイルムを使用し、該フイルム上に、真空蒸着法等の薄膜生成法による銀又は銅薄膜層を形成したものを2枚準備し、プラスチックフイルム側を外側にして接着剤による接着層で貼り合わせて形成する方法により得られる耐熱性樹脂層/銀又は銅薄膜層/接着層/銀又は銅薄膜層/耐熱性樹脂層からなる積層体、同様にプラスチックフイルム上に銀又は銅薄膜層を形成したものの銀又は銅薄膜層面に接着層を介してプラスチックフイルムを貼り合わせて得られる耐熱性樹脂層/銀又は銅薄膜層/接着層/耐熱性樹脂層からなる積層体、プラスチックフイルムの両面にコーティング法による樹脂層、真空蒸着法等の薄膜生成法による銀又は銅薄膜層、コーティング法による耐熱性樹脂層をそれぞれ順次形成した積層体等も例示できる。
そして、上記の形成方法により得られた積層体をカット、破砕あるいは打抜きする方法等により積層体を砕片とすることで、本発明の光輝性樹脂ペレットに混入するグリッターとすることができる。
【0012】
銀又は銅薄膜層は、両外側に後で述べる耐熱性樹脂層が形成された積層体の内側に1層以上形成され、該積層体を砕片したグリッターに光輝性はもちろん抗菌性や電磁波遮蔽性をも付与するものである。
そして、該グリッターを混入した本発明の光輝性樹脂ペレットにも光輝性はもちろん抗菌性や電磁波遮蔽性をも付与するものである。
上記の通り、本発明に使用するグリッターは、耐熱性や形状安定性を向上させるため、銀又は銅薄膜の両外側には耐熱性樹脂層が形成されているので、銀又は銅薄膜層が露出している部分は、グリッターの断面部分のみとなっている。
このため、銀又は銅薄膜層の腐食が生じ難く、またグリッターの断面から銀又は銅が徐々にしか溶出しないため抗菌性が長期間持続するのである。
【0013】
銀又は銅薄膜層は、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等の従来公知の薄膜生成法により形成することができる。
そして、積層体に形成される銀又は銅薄膜層の合計厚さ(銀又は銅薄膜層が1層である場合には、1層の厚さ)は、60〜5000nm、好ましくは100〜1000nm程度設けるのが適当である。
銀又は銅薄膜層の厚さが60nmより薄いと、抗菌性が不充分となりやすい。また、5000nmより厚いと、グリッター製造時のカット、破砕あるいは打抜きがスムースにでき難くなるので好ましくない。
【0014】
積層体の両外側に形成されている耐熱性樹脂層は、積層体の内側に形成されている銀又は銅薄膜層を、樹脂ペレットや樹脂成形品の製造時における溶融工程の熱から保護したり、銀又は銅薄膜層の腐食を防いで、銀又は銅薄膜層の光輝性、抗菌性、及び電磁波遮蔽性の低下を防止するものである。
【0015】
耐熱性樹脂層には、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂等の熱硬化性樹脂が好ましく使用できる。
これらの熱硬化性樹脂は、単体のものであってもよくあるいはそれらの混合のものであってもよい。
耐熱性樹脂層の形成方法は、上記樹脂をリバースロールコート法、ダイコート法、グラビアコート法等の従来公知のコーティング法で形成してもよく、また上記樹脂をフイルム状にしたプラスチックフイルムをそのまま耐熱性樹脂層として使用してもよい。
【0016】
耐熱性樹脂層には、染料や顔料等の着色剤を混入してもよく、そうすることで様々な色彩の光輝性を現出させることができる。
例えば、両面の耐熱性樹脂層に同色の染料や顔料等の着色剤を混入した場合には、両面同色の光輝性を現出でき、また、両面の耐熱性樹脂層にそれぞれ異色の染料や顔料等の着色剤を入れた場合には、両面異色の光輝性を現出でき、さらに、片面の耐熱性樹脂層にのみ染料や顔料等の着色剤を入れた場合には、片面が着色した光輝性、他の片面は金属そのものの光輝性を現出することができる。
また、耐熱性樹脂層とは別に、樹脂層に染料や顔料等の着色剤を混入した着色層を積層体の内側に形成することにより、上記と同様の効果を得ることもできる。
【0017】
耐熱性樹脂層の厚さは、1〜100μmが好ましい。
耐熱性樹脂層の厚さが1μmより薄いと、耐熱性が不充分なため、銀又は銅薄膜層にクラックが発生して光輝性が低下したり、あるいは銀又は銅薄膜層と耐熱性樹脂層との間で剥離してしまい、銀又は銅薄膜層が容易に腐食したり、溶出したりして抗菌性を長期間持続することができない。
耐熱性樹脂層の厚さが100μmより厚いと、積層体の金属光沢が不充分になり易く、さらに、積層体のカット、破砕あるいは打抜きがスムースにでき難くなる。
【0018】
以上の通り、本発明の光輝性樹脂ペレットは、該樹脂ペレットに混入するグリッターの構成を、両外側に耐熱性樹脂層が形成され、かつ少なくとも内側に銀又は銅薄膜層が1層以上形成された積層体の砕片とするとともに、銀又は銅薄膜層の合計厚さを60〜5000nm、耐熱性樹脂層の厚さを1〜100μmとすることで、はじめて、光輝性、抗菌性、及び電磁波遮蔽性を兼ね備えたものとなるばかりでなく、しかも銀又は銅薄膜層の腐食が生じ難く、またグリッターの断面から銀又は銅が徐々にしか溶出しないため、抗菌性を長期間持続することができるものとなるのである。
【0019】
本発明に使用するグリッターは、両外側に耐熱性樹脂層が形成され、かつ少なくとも内側に銀又は銅薄膜層が1層以上形成された構成の積層体からなるので、樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレット及び光輝性樹脂成形品製造時の溶融、攪拌、混合工程でグリッターの形状が損なわれたり、その為に光輝性が損なわれたりすることがない。
さらに、上記グリッターを混入した樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットを原材料として樹脂成形品を製造する際にも、溶融、攪拌、混合工程で上記と同様の効果が得られる。
【0020】
積層体からグリッターを得る方法としては、例えば、積層体を0.05mm〜1.5mm幅にスリットして糸状にしてこれを適宜の長さ例えば0.1mm〜20mmにカットする方法、ハンマーミル、ボールミル、ニーダー等を用いる破砕方法、トムソン刃による打抜き方法等を採用することができる。
【0021】
また、樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットの原料になる樹脂とグリッターを溶融、攪拌、混合するには公知の方法を採用することができ、例えば、バンバリーミキサー、ゴムロール機、ニーダー、一軸もしくは二軸押出機等を用いて、溶融、攪拌、混合することができる。
【0022】
さらに、溶融した状態のものから樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットを得るには公知の方法を採用することができ、例えば、溶融した状態でノズルから押出して排出し、ストランド状にしたものをストランドカッターによりカットしてペレット化する方法、溶融した状態でノズルから押出して排出したものをホットカッターによりカットしてペレット化する方法、シート状に押出して排出したものをシートカッターによりカットしてペレット化する方法等が挙げられる。
あるいは溶融した状態のものを固化させてからカッターでカットしてもよい。
【0023】
樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットの形状としては特に制限はなく、例えば、円柱状、直方状、球状等があげられる。
【0024】
また、樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットの大きさには特に制限はなく、該樹脂ペレットの大きさがグリッターより小さくてグリッターを包含できないものや大きすぎて取り扱いが容易でないものでなければ特に問題はない。
【0025】
樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレット中のグリッター混入量は、グリッターの種類や大きさ、形状によって変わるので特に制限はなく、それらに応じて適宜選択すればよい。
しかし、グリッターの混入量が少なすぎると所望の光輝性、抗菌性、及び電磁波遮蔽性が充分に得られないことがあり、一方グリッターの混入量が多すぎると、樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットの強度が充分に保たれない為に、グリッターの形状が変化したり、グリッターが均一に分散されなかったりするので、結果的に所望の光輝性を有する樹脂成形品を得られないという問題が生じる場合がある。
従って、上記の点を考慮するとグリッターの混入量は、樹脂ペレット中5〜80重量%が好ましく、より好ましくは10〜60重量%であれば万全である。
【0026】
所望の光輝性を有する樹脂成形品を得る為の原材料となる樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットは、1種類だけで使用してもよく、また、2種類以上を混合して使用してもよく、さらに、必要に応じてグリッターの混入されていないマスターペレットと混合して使用する等、所望の光輝性を得る為に容易に調整することができる。
【0027】
【実施例1】
耐熱性樹脂層として厚さ9μmの透明なポリエチレンテレフタレートフイルムを使用し、該フイルムの片面に、ポリエステル樹脂90重量%とメラミン樹脂10重量%からなる厚さ0.8μmのアンカーコート層、真空蒸着法による厚さ60nmの銀薄膜層、ポリエステル樹脂90重量%とメラミン樹脂10重量%である樹脂に酸化チタン粉末を混入した厚さ1.0μmの白色トップコート層を順次形成したものを2枚準備し、該2枚をいずれもトップコート層を内側として厚さ1.5μmのポリエステル樹脂接着層で貼り合せて積層体を得た。
次に上記積層体を幅約0.2mmの糸状にスリットし、さらにこの糸状にスリットしたものを長さ約0.3mmにカットして、グリッターを得た。
得られたグリッターを、250℃以上に溶融したABS樹脂中に、ABS樹脂70重量%に対して30重量%添加し、一軸押出機にて約30分間スクリュー圧をかけて、ABS樹脂中に該グリッターを均一に分散させた後、押出して排出しホットカッターでカットし、直径2mm、長さ5mmの本発明の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットを得た。
該樹脂ペレットは、全体が多数の細かい美麗な光輝性を呈していた。
得られた樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットは、各々の樹脂ペレット中にグリッターが存在していて、また、グリッターは樹脂ペレット中に均一に分散されており、強度も充分であった。
次に上記光輝性樹脂ペレット50部とグリッターを混入していないマスターペレット50部をホッパーに投入し、約20分間押出機で溶融、攪拌した後、樹脂を押出して目的の樹脂成形品を得た。得られた樹脂成形品は、何れも均一な光輝性のある外観を呈しており、ロット間のばらつきもなかった。
【0028】
【実施例2】
厚さ9μmの透明なポリエチレンテレフタレートフイルムを使用し、該フイルムの両面に、ポリエステル樹脂90重量%とメラミン樹脂10重量%からなる厚さ0.8μmのアンカーコート層、真空蒸着法による厚さ60nmの銀薄膜層、ポリエステル樹脂90重量%とメラミン樹脂10重量%からなる厚さ1μmのトップコート層(耐熱性樹脂層)をそれぞれ順次形成し、銀色の金属光沢を有する積層体を得た。
次に上記積層体を使用し、実施例1と同様の方法で、直径2mm、長さ5mmの本発明の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットを得た。
該樹脂ペレットは、全体が多数の細かい美麗な光輝性を呈していた。
得られた樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットは、各々の樹脂ペレット中にグリッターが存在していて、また、グリッターは樹脂ペレット中に均一に分散されており、強度も充分であった。
次に上記光輝性樹脂ペレット50部とグリッターを混入していないマスターペレット50部をホッパーに投入し、約20分間押出機で溶融、攪拌した後、樹脂を押出して目的の樹脂成形品を得た。得られた樹脂成形品は、何れも均一な光輝性のある外観を呈しており、ロット間のばらつきもなかった。
【0029】
【比較例1】
銀薄膜層の厚さを25nmとしたこと以外は実施例1と同様にして樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットを得た。
該樹脂ペレットは、全体が多数の細かい美麗な光輝性を呈していた。
【0030】
【比較例2】
実施例1の銀薄膜層に替えて、厚さ60nmのアルミニウム薄膜層を形成したこと以外は実施例1と同様にして樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットを得た。
該樹脂ペレットは、全体が多数の細かい美麗な光輝性を呈していた。
【0031】
実施例1、2で得た本発明の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレット、及び比較例1、2で得た樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットについて、以下の試験を行ない性能を比較した。
【0032】
[抗菌性試験]
(評価試料)実施例1、2で得た本発明の光輝性樹脂ペレット、及び比較例1、2で得た光輝性樹脂ペレットをそれぞれ25グラム準備して試料とした。
(評価方法)SEK菌数測定法:試料をオートクレープで滅菌後、約105CFU/mlになる様に1/20ニュートリエント培地で調整した肺炎桿菌液0.2mlをそれぞれの試料に接種し、37℃で18時間、及び150時間保存後の生残菌数をそれぞれ測定した。
また、試料に接種しない肺炎桿菌液そのもの(ブランク)についても、37℃で18時間、及び150時間保存後の生残菌数をそれぞれ測定した。
(評価結果)合計厚さが120nm(60nm×2)の銀薄膜層が形成されているグリッターが混入されている実施例1、2で得た本発明の光輝性樹脂ペレットは、18時間後に生残菌数が培養前の菌数の1/10程度に、150時間後には1/50程度に減少しており、優れた抗菌性を有していた。
これに対し、合計厚さが50nm(25nm×2)の銀薄膜層が形成されているグリッターが混入されている比較例1で得た光輝性樹脂ペレットは、18時間後に生残菌数が培養前の菌数の2/3程度にしか減少せず、また150時間後の生残菌数も18時間後の生残菌数と同程度(培養前の菌数の2/3程度)であり変化なく、抗菌性が不充分であった。
さらに、アルミニウム薄膜層が形成されているグリッターが混入されている比較例2で得た光輝性樹脂ペレットについては、生残菌数が、ブランクと同様、、18時間後に培養前の菌数の千倍、150時間には培養前の菌数の10万倍に増加し、生残菌数が培養前の菌数と変化なく、抗菌性を全く有していなかった。
【0033】
【発明の効果】
本発明の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットは、両外側に厚さが1〜100μmの耐熱性樹脂層が形成され、少なくとも内側に銀又は銅薄膜層が1層以上形成され、かつ銀又は銅薄膜層の合計厚さ(銀又は銅薄膜層が1層である場合には、1層の厚さ)が60〜5000nmである積層体の砕片であるグリッターが樹脂ペレット中に混入されているので、光輝性とともに抗菌性や電磁波遮蔽性をも兼ね備え、しかも抗菌性を長期間持続することができるものである。
【0034】
本発明の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットは、混入されているグリッターが銀又は銅薄膜層と耐熱性樹脂層を備えた積層体の砕片であり、比重が軽いので、該樹脂ペレットの製造時にグリッターを樹脂中に分散させる際に、容器の底に溜ることもなく、攪拌しても均一な分散が容易で、塊が発生することもなく、得られた樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットもグリッターが均一に分散している。
従って、樹脂成形品の製造時において該樹脂ペレットを使用すると、溶融、攪拌する際にグリッターが速やかに、かつ均一に分散するので、できあがった樹脂成形品もグリッターが均一に分散しており、従って光輝性も均一でばらつきのない外観が得られるとともに、抗菌性も均一でばらつきのないものとなる。
【0035】
さらに、本発明に使用するグリッターは、積層体の両外側に銀又は銅薄膜層のいわば支持体としての耐熱性樹脂層が形成されているので、グリッターが細く短い糸状である場合であっても、樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレット製造時の溶融、攪拌、混合工程でグリッターの形状が損なわれたり、その為に光輝性が損なわれたりすることがない。さらに、上記該グリッターを混入した樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットを原材料として樹脂成形品を製造する際にも溶融、攪拌、混合工程で上記と同様の効果が得られる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、抗菌性を有する樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットに関するものである。
詳細には、多数の点状や線状等の細かい光輝性を有するフィルム、シート、その他の樹脂成形品の製造に使用される原材料としての樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットであって、光輝性とともに抗菌性や電磁波遮蔽性をも兼ね備え、しかも抗菌性を長期間持続することができる樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に多数の点状や線状等の細かい光輝性を有するフィルム、シート、その他の樹脂成形品を製造する為の原材料として使用される樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットが知られている。
特許文献1には、樹脂成形品製造用樹脂ペレット中に、厚さが200〜50000Å(20〜5000nm)の金属薄膜層の片面又は両面に厚さが0.1〜100μmの耐熱性樹脂層を備えた積層体の砕片であるグリッターを混入した樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットが記載されている。
そして、上記金属薄膜層は、Al(アルミニウム)、Ag(銀)、Au(金)Cu(銅)、Ni(ニッケル)Zn(亜鉛)等の各種金属、合金等が使用できる旨の記載もある。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−239394号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットには、以下のような欠点があった。
(1)金属薄膜層として、Ag(銀)、又はCu(銅)以外の各種金属を使用した場合には、樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットは、光輝性は有するものの、抗菌性を有するものではなく、従って、該樹脂ペレットを使用して製造した樹脂成形品も抗菌性を有するものとはならなかった。
(2)金属薄膜層にAg(銀)、又はCu(銅)を使用したとしても、該薄膜層の厚さが60nmより薄い場合や樹脂ペレット中のグリッターの含有量が5重量%未満の場合には、樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレット及びそれを使用して製造した樹脂成形品ともに、光輝性は有するものの、抗菌性をほとんど有しなかった。
(3)金属薄膜層にAg(銀)、又はCu(銅)を使用して、該薄膜層の厚さを60nm以上で、樹脂ペレット中のグリッターの含有量を5重量%以上としたときであっても、耐熱性樹脂層が片面にしか形成されていない場合や耐熱性樹脂層が両面に形成されていても耐熱性樹脂層の厚さが1μmより薄い場合には、耐熱性が不充分なため、Ag(銀)、又はCu(銅)薄膜層にクラックが発生して光輝性が低下したり、あるいはAg(銀)、又はCu(銅)薄膜層と耐熱性樹脂層との間で剥離してしまい、Ag(銀)、又はCu(銅)が容易に腐食したり、溶出したりして抗菌性を長期間持続することができなかった。
本発明は、上記全ての欠点を除去したものであり、光輝性とともに抗菌性や電磁波遮蔽性をも兼ね備え、しかも抗菌性を長期間持続することができる樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、両外側に耐熱性樹脂層が形成され、かつ少なくとも内側に銀又は銅薄膜層が1層以上形成された積層体の砕片であるグリッターを樹脂ペレット中に混入した光輝性樹脂ペレットにおいて、銀又は銅薄膜層の合計厚さが60〜5000nmであること、及び耐熱性樹脂層の厚さが1〜100μmであることを特徴とする抗菌性を有する樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットである。
【0006】
本発明の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットは、両外側に厚さが1〜100μmの耐熱性樹脂層が形成され、少なくとも内側に銀又は銅薄膜層が1層以上形成され、かつ銀又は銅薄膜層の合計厚さ(銀又は銅薄膜層が1層である場合には、1層の厚さ)が60〜5000nmである積層体の砕片であるグリッターが樹脂ペレット中に混入されているので、光輝性とともに抗菌性や電磁波遮蔽性をも兼ね備え、しかも抗菌性を長期間持続することができるものである。
【0007】
本発明の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットは、混入されているグリッターが銀又は銅薄膜層と耐熱性樹脂層を備えた積層体の砕片であり、比重が軽いので、該樹脂ペレットの製造時にグリッターを樹脂中に分散させる際に、容器の底に溜ることもなく、攪拌しても均一な分散が容易で、塊が発生することもなく、得られた樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットもグリッターが均一に分散している。
従って、樹脂成形品の製造時において該樹脂ペレットを使用すると、溶融、攪拌する際にグリッターが速やかに、かつ均一に分散するので、できあがった樹脂成形品もグリッターが均一に分散しており、従って光輝性も均一でばらつきのない外観が得られるとともに、抗菌性も均一でばらつきのないものとなる。
【0008】
さらに、本発明に使用するグリッターは、積層体の両外側に銀又は銅薄膜層のいわば支持体としての耐熱性樹脂層が形成されているので、グリッターが細く短い糸状である場合であっても、樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレット製造時の溶融、攪拌、混合工程でグリッターの形状が損なわれたり、その為に光輝性が損なわれたりすることがない。さらに、上記該グリッターを混入した樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットを原材料として樹脂成形品を製造する際にも溶融、攪拌、混合工程で上記と同様の効果が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットに使用される樹脂は一般に樹脂ペレットに使用される樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ABS、ナイロン、フッ素樹脂、メタクリル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂などの樹脂や、シリコンゴム、ウレタンゴムなどのゴム等々から、耐熱性のものが適宜選択できる。
【0010】
本発明でいうグリッターは、両外側に厚さが1〜100μmの耐熱性樹脂層が形成され、少なくとも内側に銀又は銅薄膜層が1層以上形成され、かつ銀又は銅薄膜層の合計厚さが60〜5000nmである積層体の砕片である。
そして、該グリッターを樹脂成形品製造用樹脂ペレットに混入することにより、本発明の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットに光輝性とともに抗菌性や電磁波遮蔽性をも付与するものである。
【0011】
上記積層体の構成は、両外側に厚さが1〜100μmの耐熱性樹脂層が形成され、少なくとも内側に銀又は銅薄膜層が1層以上形成され、かつ銀又は銅薄膜層の合計厚さが60〜5000nmである積層体であれば特に制限はなく、積層体の内側に樹脂層が1層あるいは2層以上形成されていてもよく、また銀又は銅薄膜層が2層以上形成されていてももちろんよい。
上記積層体の具体的な構成、及び製造方法としては、例えば、離型性を有する長尺のプラスチックフイルムの離型性面上に、コーティング法による耐熱性樹脂層、真空蒸着法等の薄膜生成法による銀又は銅薄膜層、及びコーティング法による耐熱性樹脂層を順次形成したものをプラスチックフイルムから一体として剥離して形成する方法により得られる耐熱性樹脂層/銀又は銅薄膜層/耐熱性樹脂層からなる積層体等が例示できる。
さらに、耐熱性樹脂層として離型性を有しない長尺のプラスチックフイルムを使用し、該フイルム上に、真空蒸着法等の薄膜生成法による銀又は銅薄膜層を形成したものを2枚準備し、プラスチックフイルム側を外側にして接着剤による接着層で貼り合わせて形成する方法により得られる耐熱性樹脂層/銀又は銅薄膜層/接着層/銀又は銅薄膜層/耐熱性樹脂層からなる積層体、同様にプラスチックフイルム上に銀又は銅薄膜層を形成したものの銀又は銅薄膜層面に接着層を介してプラスチックフイルムを貼り合わせて得られる耐熱性樹脂層/銀又は銅薄膜層/接着層/耐熱性樹脂層からなる積層体、プラスチックフイルムの両面にコーティング法による樹脂層、真空蒸着法等の薄膜生成法による銀又は銅薄膜層、コーティング法による耐熱性樹脂層をそれぞれ順次形成した積層体等も例示できる。
そして、上記の形成方法により得られた積層体をカット、破砕あるいは打抜きする方法等により積層体を砕片とすることで、本発明の光輝性樹脂ペレットに混入するグリッターとすることができる。
【0012】
銀又は銅薄膜層は、両外側に後で述べる耐熱性樹脂層が形成された積層体の内側に1層以上形成され、該積層体を砕片したグリッターに光輝性はもちろん抗菌性や電磁波遮蔽性をも付与するものである。
そして、該グリッターを混入した本発明の光輝性樹脂ペレットにも光輝性はもちろん抗菌性や電磁波遮蔽性をも付与するものである。
上記の通り、本発明に使用するグリッターは、耐熱性や形状安定性を向上させるため、銀又は銅薄膜の両外側には耐熱性樹脂層が形成されているので、銀又は銅薄膜層が露出している部分は、グリッターの断面部分のみとなっている。
このため、銀又は銅薄膜層の腐食が生じ難く、またグリッターの断面から銀又は銅が徐々にしか溶出しないため抗菌性が長期間持続するのである。
【0013】
銀又は銅薄膜層は、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等の従来公知の薄膜生成法により形成することができる。
そして、積層体に形成される銀又は銅薄膜層の合計厚さ(銀又は銅薄膜層が1層である場合には、1層の厚さ)は、60〜5000nm、好ましくは100〜1000nm程度設けるのが適当である。
銀又は銅薄膜層の厚さが60nmより薄いと、抗菌性が不充分となりやすい。また、5000nmより厚いと、グリッター製造時のカット、破砕あるいは打抜きがスムースにでき難くなるので好ましくない。
【0014】
積層体の両外側に形成されている耐熱性樹脂層は、積層体の内側に形成されている銀又は銅薄膜層を、樹脂ペレットや樹脂成形品の製造時における溶融工程の熱から保護したり、銀又は銅薄膜層の腐食を防いで、銀又は銅薄膜層の光輝性、抗菌性、及び電磁波遮蔽性の低下を防止するものである。
【0015】
耐熱性樹脂層には、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂等の熱硬化性樹脂が好ましく使用できる。
これらの熱硬化性樹脂は、単体のものであってもよくあるいはそれらの混合のものであってもよい。
耐熱性樹脂層の形成方法は、上記樹脂をリバースロールコート法、ダイコート法、グラビアコート法等の従来公知のコーティング法で形成してもよく、また上記樹脂をフイルム状にしたプラスチックフイルムをそのまま耐熱性樹脂層として使用してもよい。
【0016】
耐熱性樹脂層には、染料や顔料等の着色剤を混入してもよく、そうすることで様々な色彩の光輝性を現出させることができる。
例えば、両面の耐熱性樹脂層に同色の染料や顔料等の着色剤を混入した場合には、両面同色の光輝性を現出でき、また、両面の耐熱性樹脂層にそれぞれ異色の染料や顔料等の着色剤を入れた場合には、両面異色の光輝性を現出でき、さらに、片面の耐熱性樹脂層にのみ染料や顔料等の着色剤を入れた場合には、片面が着色した光輝性、他の片面は金属そのものの光輝性を現出することができる。
また、耐熱性樹脂層とは別に、樹脂層に染料や顔料等の着色剤を混入した着色層を積層体の内側に形成することにより、上記と同様の効果を得ることもできる。
【0017】
耐熱性樹脂層の厚さは、1〜100μmが好ましい。
耐熱性樹脂層の厚さが1μmより薄いと、耐熱性が不充分なため、銀又は銅薄膜層にクラックが発生して光輝性が低下したり、あるいは銀又は銅薄膜層と耐熱性樹脂層との間で剥離してしまい、銀又は銅薄膜層が容易に腐食したり、溶出したりして抗菌性を長期間持続することができない。
耐熱性樹脂層の厚さが100μmより厚いと、積層体の金属光沢が不充分になり易く、さらに、積層体のカット、破砕あるいは打抜きがスムースにでき難くなる。
【0018】
以上の通り、本発明の光輝性樹脂ペレットは、該樹脂ペレットに混入するグリッターの構成を、両外側に耐熱性樹脂層が形成され、かつ少なくとも内側に銀又は銅薄膜層が1層以上形成された積層体の砕片とするとともに、銀又は銅薄膜層の合計厚さを60〜5000nm、耐熱性樹脂層の厚さを1〜100μmとすることで、はじめて、光輝性、抗菌性、及び電磁波遮蔽性を兼ね備えたものとなるばかりでなく、しかも銀又は銅薄膜層の腐食が生じ難く、またグリッターの断面から銀又は銅が徐々にしか溶出しないため、抗菌性を長期間持続することができるものとなるのである。
【0019】
本発明に使用するグリッターは、両外側に耐熱性樹脂層が形成され、かつ少なくとも内側に銀又は銅薄膜層が1層以上形成された構成の積層体からなるので、樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレット及び光輝性樹脂成形品製造時の溶融、攪拌、混合工程でグリッターの形状が損なわれたり、その為に光輝性が損なわれたりすることがない。
さらに、上記グリッターを混入した樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットを原材料として樹脂成形品を製造する際にも、溶融、攪拌、混合工程で上記と同様の効果が得られる。
【0020】
積層体からグリッターを得る方法としては、例えば、積層体を0.05mm〜1.5mm幅にスリットして糸状にしてこれを適宜の長さ例えば0.1mm〜20mmにカットする方法、ハンマーミル、ボールミル、ニーダー等を用いる破砕方法、トムソン刃による打抜き方法等を採用することができる。
【0021】
また、樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットの原料になる樹脂とグリッターを溶融、攪拌、混合するには公知の方法を採用することができ、例えば、バンバリーミキサー、ゴムロール機、ニーダー、一軸もしくは二軸押出機等を用いて、溶融、攪拌、混合することができる。
【0022】
さらに、溶融した状態のものから樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットを得るには公知の方法を採用することができ、例えば、溶融した状態でノズルから押出して排出し、ストランド状にしたものをストランドカッターによりカットしてペレット化する方法、溶融した状態でノズルから押出して排出したものをホットカッターによりカットしてペレット化する方法、シート状に押出して排出したものをシートカッターによりカットしてペレット化する方法等が挙げられる。
あるいは溶融した状態のものを固化させてからカッターでカットしてもよい。
【0023】
樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットの形状としては特に制限はなく、例えば、円柱状、直方状、球状等があげられる。
【0024】
また、樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットの大きさには特に制限はなく、該樹脂ペレットの大きさがグリッターより小さくてグリッターを包含できないものや大きすぎて取り扱いが容易でないものでなければ特に問題はない。
【0025】
樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレット中のグリッター混入量は、グリッターの種類や大きさ、形状によって変わるので特に制限はなく、それらに応じて適宜選択すればよい。
しかし、グリッターの混入量が少なすぎると所望の光輝性、抗菌性、及び電磁波遮蔽性が充分に得られないことがあり、一方グリッターの混入量が多すぎると、樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットの強度が充分に保たれない為に、グリッターの形状が変化したり、グリッターが均一に分散されなかったりするので、結果的に所望の光輝性を有する樹脂成形品を得られないという問題が生じる場合がある。
従って、上記の点を考慮するとグリッターの混入量は、樹脂ペレット中5〜80重量%が好ましく、より好ましくは10〜60重量%であれば万全である。
【0026】
所望の光輝性を有する樹脂成形品を得る為の原材料となる樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットは、1種類だけで使用してもよく、また、2種類以上を混合して使用してもよく、さらに、必要に応じてグリッターの混入されていないマスターペレットと混合して使用する等、所望の光輝性を得る為に容易に調整することができる。
【0027】
【実施例1】
耐熱性樹脂層として厚さ9μmの透明なポリエチレンテレフタレートフイルムを使用し、該フイルムの片面に、ポリエステル樹脂90重量%とメラミン樹脂10重量%からなる厚さ0.8μmのアンカーコート層、真空蒸着法による厚さ60nmの銀薄膜層、ポリエステル樹脂90重量%とメラミン樹脂10重量%である樹脂に酸化チタン粉末を混入した厚さ1.0μmの白色トップコート層を順次形成したものを2枚準備し、該2枚をいずれもトップコート層を内側として厚さ1.5μmのポリエステル樹脂接着層で貼り合せて積層体を得た。
次に上記積層体を幅約0.2mmの糸状にスリットし、さらにこの糸状にスリットしたものを長さ約0.3mmにカットして、グリッターを得た。
得られたグリッターを、250℃以上に溶融したABS樹脂中に、ABS樹脂70重量%に対して30重量%添加し、一軸押出機にて約30分間スクリュー圧をかけて、ABS樹脂中に該グリッターを均一に分散させた後、押出して排出しホットカッターでカットし、直径2mm、長さ5mmの本発明の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットを得た。
該樹脂ペレットは、全体が多数の細かい美麗な光輝性を呈していた。
得られた樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットは、各々の樹脂ペレット中にグリッターが存在していて、また、グリッターは樹脂ペレット中に均一に分散されており、強度も充分であった。
次に上記光輝性樹脂ペレット50部とグリッターを混入していないマスターペレット50部をホッパーに投入し、約20分間押出機で溶融、攪拌した後、樹脂を押出して目的の樹脂成形品を得た。得られた樹脂成形品は、何れも均一な光輝性のある外観を呈しており、ロット間のばらつきもなかった。
【0028】
【実施例2】
厚さ9μmの透明なポリエチレンテレフタレートフイルムを使用し、該フイルムの両面に、ポリエステル樹脂90重量%とメラミン樹脂10重量%からなる厚さ0.8μmのアンカーコート層、真空蒸着法による厚さ60nmの銀薄膜層、ポリエステル樹脂90重量%とメラミン樹脂10重量%からなる厚さ1μmのトップコート層(耐熱性樹脂層)をそれぞれ順次形成し、銀色の金属光沢を有する積層体を得た。
次に上記積層体を使用し、実施例1と同様の方法で、直径2mm、長さ5mmの本発明の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットを得た。
該樹脂ペレットは、全体が多数の細かい美麗な光輝性を呈していた。
得られた樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットは、各々の樹脂ペレット中にグリッターが存在していて、また、グリッターは樹脂ペレット中に均一に分散されており、強度も充分であった。
次に上記光輝性樹脂ペレット50部とグリッターを混入していないマスターペレット50部をホッパーに投入し、約20分間押出機で溶融、攪拌した後、樹脂を押出して目的の樹脂成形品を得た。得られた樹脂成形品は、何れも均一な光輝性のある外観を呈しており、ロット間のばらつきもなかった。
【0029】
【比較例1】
銀薄膜層の厚さを25nmとしたこと以外は実施例1と同様にして樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットを得た。
該樹脂ペレットは、全体が多数の細かい美麗な光輝性を呈していた。
【0030】
【比較例2】
実施例1の銀薄膜層に替えて、厚さ60nmのアルミニウム薄膜層を形成したこと以外は実施例1と同様にして樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットを得た。
該樹脂ペレットは、全体が多数の細かい美麗な光輝性を呈していた。
【0031】
実施例1、2で得た本発明の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレット、及び比較例1、2で得た樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットについて、以下の試験を行ない性能を比較した。
【0032】
[抗菌性試験]
(評価試料)実施例1、2で得た本発明の光輝性樹脂ペレット、及び比較例1、2で得た光輝性樹脂ペレットをそれぞれ25グラム準備して試料とした。
(評価方法)SEK菌数測定法:試料をオートクレープで滅菌後、約105CFU/mlになる様に1/20ニュートリエント培地で調整した肺炎桿菌液0.2mlをそれぞれの試料に接種し、37℃で18時間、及び150時間保存後の生残菌数をそれぞれ測定した。
また、試料に接種しない肺炎桿菌液そのもの(ブランク)についても、37℃で18時間、及び150時間保存後の生残菌数をそれぞれ測定した。
(評価結果)合計厚さが120nm(60nm×2)の銀薄膜層が形成されているグリッターが混入されている実施例1、2で得た本発明の光輝性樹脂ペレットは、18時間後に生残菌数が培養前の菌数の1/10程度に、150時間後には1/50程度に減少しており、優れた抗菌性を有していた。
これに対し、合計厚さが50nm(25nm×2)の銀薄膜層が形成されているグリッターが混入されている比較例1で得た光輝性樹脂ペレットは、18時間後に生残菌数が培養前の菌数の2/3程度にしか減少せず、また150時間後の生残菌数も18時間後の生残菌数と同程度(培養前の菌数の2/3程度)であり変化なく、抗菌性が不充分であった。
さらに、アルミニウム薄膜層が形成されているグリッターが混入されている比較例2で得た光輝性樹脂ペレットについては、生残菌数が、ブランクと同様、、18時間後に培養前の菌数の千倍、150時間には培養前の菌数の10万倍に増加し、生残菌数が培養前の菌数と変化なく、抗菌性を全く有していなかった。
【0033】
【発明の効果】
本発明の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットは、両外側に厚さが1〜100μmの耐熱性樹脂層が形成され、少なくとも内側に銀又は銅薄膜層が1層以上形成され、かつ銀又は銅薄膜層の合計厚さ(銀又は銅薄膜層が1層である場合には、1層の厚さ)が60〜5000nmである積層体の砕片であるグリッターが樹脂ペレット中に混入されているので、光輝性とともに抗菌性や電磁波遮蔽性をも兼ね備え、しかも抗菌性を長期間持続することができるものである。
【0034】
本発明の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットは、混入されているグリッターが銀又は銅薄膜層と耐熱性樹脂層を備えた積層体の砕片であり、比重が軽いので、該樹脂ペレットの製造時にグリッターを樹脂中に分散させる際に、容器の底に溜ることもなく、攪拌しても均一な分散が容易で、塊が発生することもなく、得られた樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットもグリッターが均一に分散している。
従って、樹脂成形品の製造時において該樹脂ペレットを使用すると、溶融、攪拌する際にグリッターが速やかに、かつ均一に分散するので、できあがった樹脂成形品もグリッターが均一に分散しており、従って光輝性も均一でばらつきのない外観が得られるとともに、抗菌性も均一でばらつきのないものとなる。
【0035】
さらに、本発明に使用するグリッターは、積層体の両外側に銀又は銅薄膜層のいわば支持体としての耐熱性樹脂層が形成されているので、グリッターが細く短い糸状である場合であっても、樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレット製造時の溶融、攪拌、混合工程でグリッターの形状が損なわれたり、その為に光輝性が損なわれたりすることがない。さらに、上記該グリッターを混入した樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットを原材料として樹脂成形品を製造する際にも溶融、攪拌、混合工程で上記と同様の効果が得られる。
Claims (1)
- 両外側に耐熱性樹脂層が形成され、かつ少なくとも内側に銀又は銅薄膜層が1層以上形成された積層体の砕片であるグリッターを樹脂ペレット中に混入した光輝性樹脂ペレットにおいて、銀又は銅薄膜層の合計厚さが60〜5000nmであること、及び耐熱性樹脂層の厚さが1〜100μmであることを特徴とする抗菌性を有する樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレット。
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