JPH11222252A - 液体注出容器 - Google Patents

液体注出容器

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JPH11222252A
JPH11222252A JP10016199A JP1619998A JPH11222252A JP H11222252 A JPH11222252 A JP H11222252A JP 10016199 A JP10016199 A JP 10016199A JP 1619998 A JP1619998 A JP 1619998A JP H11222252 A JPH11222252 A JP H11222252A
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JP
Japan
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container
liquid
outside air
dispensing head
reduced pressure
Prior art date
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Application number
JP10016199A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihiro Tsujii
宣博 辻井
Toshihiro Tashiro
歳広 田代
Masahiko Yamamoto
昌彦 山本
Hiroyasu Kato
啓育 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
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Publication of JPH11222252A publication Critical patent/JPH11222252A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/0005Components or details
    • B05B11/0059Components or details allowing operation in any orientation, e.g. for discharge in inverted position
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/0005Components or details
    • B05B11/0037Containers
    • B05B11/0039Containers associated with means for compensating the pressure difference between the ambient pressure and the pressure inside the container, e.g. pressure relief means
    • B05B11/0044Containers associated with means for compensating the pressure difference between the ambient pressure and the pressure inside the container, e.g. pressure relief means compensating underpressure by ingress of atmospheric air into the container, i.e. with venting means

Abstract

(57)【要約】 【課題】 正立使用時にも倒立使用時にも液漏れを起こ
さず、内容液注出時の減圧による容器の変形を防止でき
る簡単かつ安価な機構を有する液体注出容器を得る。 【解決手段】 液体注出容器が外気導入路2と凹部3と
からなる減圧調整機構1を有し、外気導入路2が容器内
部に下向きに延びる先端部2aから外気を容器内に導入
し、凹部3は上向きに開口して外気導入路の先端部2a
を離間して収容し、かつ凹部開口8が容器内部に導通し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は容器内に生じた減圧
を調整できる液体注出容器に関するものであり、特に倒
立しても注出可能な分注ヘッドが頂部に装着された容器
であって倒立注出時にも液漏れを起こさずに使用時減圧
となって容器が変形することを防止できる液体注出容器
に関する。
【0002】
【従来の技術】液体化粧料、各種液体洗剤、シャンプ
ー、リンス、各種仕上液、防カビ・消毒液、漂白液、水
などの液剤を適量注出して使用するために、容器の頂部
開口に注出ポンプ機構を備えた分注ヘッドを装着した液
体注出容器は従来から多用されている。この分注ヘッド
の形式としては、トリガーレバーをトリガー(引き/戻
し)することによって注出ポンプ機構を作動し噴射また
は噴霧することができるトリガー式分注ヘッドや、注出
ポンプ機構が手押しによる上下動で作動する手押しポン
プ式分注ヘッドなどが一般的に用いられている。
【0003】これらの液体注出容器は従来は正立使用が
前提とされていたが、最近になって、倒立時にも使用で
きる容器が求められるようになり、正立/倒立いずれの
場合にも注出できるようにした分注機構が考案されてき
ている。倒立使用を可能とする分注機構は各種提案され
ているが、原理は何れも同様である。すなわち、正立使
用時には容器本体の底部まで延びる吸液チューブの先端
から、注出ポンプ機構の吸引力によって容器内液体を吸
い上げるが、この吸液チューブの先端は倒立時には容器
内の気相に突出して送液の機能を果たさなくなるので、
弁機構を工夫して、倒立使用時には送液路を容器頂部付
近の開口に切替えるというものである。
【0004】ところで一般に、液体注出容器から液体を
注出すると容器内は減圧状態となって容器が変形するの
で、分注の都度、注出した液量に相当する外気を容器内
に導入して内圧を調整する必要がある。このため液体注
出容器には、容器内部が減圧状態になったときに外気を
導入して内/外気圧を均衡させるための通気孔が設けら
れている。しかしこの通気孔は、単なる開口では容器転
倒時等に液漏れを起こすので、注出ポンプの動作に連動
して通気孔が開閉するような弁機構が取付けられてい
る。トリガー式液体注出容器の場合であれば、例えばト
リガーレバーに連動して水平に往復運動する摺動弁が、
トリガーレバーの移動中だけ通気孔を開くようになって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この弁機構を
倒立使用可能な液体注出容器に適用すると、倒立注出時
には通気孔が液面下にあるので、トリガーレバーを引く
と通気孔が開き、液漏れを起こすという問題がある。こ
の問題を解決するために、通気孔の内側に弁体とこの弁
体を上向きに付勢するバネとこのバネを支える台座とか
らなる逆止弁を取付ける方法が提案されている。この逆
止弁は、トリガーレバーが引かれて摺動弁が開き、液体
が注出されて容器内が減圧状態となったときにのみ開い
て外気を導入するので液漏れは防止できるが、一定の減
圧状態になるまでは働かないので容器の変形を完全には
防ぎきれない上に、分注ヘッドの構造がきわめて複雑と
なり、余分な部品も必要となるので製造コストが嵩み、
安価な液剤製品の容器に適用するには問題があった。本
発明は、上記の課題を解決するためになされたものであ
って、従ってその目的は、極めて簡単かつ安価な機構に
より、正立時にも倒立時にも液漏れを起こさずに内圧を
調整することができる液体注出容器を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに本発明は、減圧調整機構を有する液体注出容器であ
って、この減圧調整機構が外気導入路と凹部とを有し、
外気導入路は少なくとも先端部が容器内部に下向きに延
びてこの先端部から外気を容器内に導入し、凹部は上向
きの開口を有して外気導入路の少なくとも先端部を離間
して収容すると共にこの凹部開口が容器内部と導通して
なる液体注出容器を提供する。前記において凹部開口
は、通気路を介して容器内部と導通していてもよい。こ
の液体注出容器は、液体が注出され容器内が減圧状態と
なるときに外気を外気導入路に導入する通気弁が設けら
れていることが好ましい。前記の液体注出容器は、倒立
時にも注出可能なトリガー式分注ヘッドが容器頂部に装
着され、前記の減圧調整機構がこのトリガー式分注ヘッ
ドに組込まれていることが好ましい。又は前記の液体注
出容器は、倒立時にも注出可能な手押しポンプ式分注ヘ
ッドが容器頂部に装着され、前記の減圧調整機構がこの
手押しポンプ式分注ヘッドに組込まれていることが好ま
しい。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を実施例
により図面を用いて説明する。図1(a)(b)は本発
明の液体注出容器の構成の概略を模式的に示すものであ
り、図1(a)は正立状態を、図1(b)は倒立状態を
示している。図1(a)に示すように、この液体注出容
器は減圧調整機構1を有している。また、容器の開口部
5には倒立使用可能なトリガー式又は手押しポンプ式の
分注機構9及びその基部から容器底部に延びる吸液チュ
ーブ31が装着されている。
【0008】減圧調整機構1は、外気導入路2と凹部3
とからなっている。外気導入路2は、少なくとも先端部
2aが容器内部に下向きに延びて、この先端部2aから
外気を容器内に導入し得るようになっている。凹部3
は、正立状態で上向きに開口し、外気導入路の少なくと
も先端部2aを離間して収容し、また凹部開口8は通気
路4を介して容器内部と導通している。
【0009】この減圧調整機構1は以下のように作用す
る。図1(a)に示すように容器が正立状態にあると
き、分注機構9を作動して吸液チューブ31から容器本
体内の液体Lを注出すると、液体Lの減量によって容器
内の気相Gは減圧状態となる。このとき外気は外気導入
路2から導入され、外気導入路2の先端部2a、凹部
3、凹部開口8、及び通気路4を順次通って自由に容器
内に吸入され、内圧が外気圧と均衡し減圧状態が解消さ
れる。このとき、例えば液体注出容器が予め倒立されて
いた等の理由から、凹部3に液体L1 が貯留されていて
も、容器内の減圧状態が解消されるまで外気は外気導入
路の先端部2aから気泡となって凹部3内の液体L1
を通過し容器内に導入されるから問題はない。
【0010】次に図1(b)に示すように容器が倒立状
態にあるとき分注機構9を作動すると、この分注機構9
は倒立使用可能とされているので、容器本体内の液体L
が注出され、この場合も液体Lの減量によって容器内の
気相Gは減圧状態となる。この減圧状態の吸引力によっ
て、外気導入路2から外気が導入され、凹部3に気相G
1 として貯留される。この気相G1 の導入によって容器
内外の気圧が均衡し減圧状態は解消される。
【0011】正立時に凹部3に液体L1 が貯留されてい
る状態で倒立すると、容器内が減圧状態になったとき液
体L1 は外気と置換されて通気路4から容器本体側の液
体に合流し、凹部3内は気相G1 で満たされる。倒立時
に分注機構9を連続的に作動すると、容器内が連続的に
減圧とされ外気の導入量が多くなるので、図2に示すよ
うに、外気導入路2から導入された外気は凹部3から溢
れ出し、凹部開口8及び通気路4を通って容器本体の液
面に気泡となって浮上し、気相Gと合体する。これによ
って容器内外の気圧は均衡し減圧状態が解消される。
【0012】容器が倒立状態にあるとき、容器本体内の
液体Lは上部密閉系の気相Gによって保持されているの
で、外気導入路2を通って漏出することはない。振動な
どで容器内圧が多少変動しても、外気導入路の先端部2
aは凹部内の気相G1 に突出しているので、凹部3内の
気相G1 の界面水位が若干変動するのみで、漏出は起こ
らない。
【0013】次に容器を倒立状態から正立状態に戻す
と、凹部3内に液体L1 が貯留され、図1(a)の状態
に復元する。従って本発明の液体注出容器は、極めて簡
単かつ安価な機構により、正立使用時にも倒立使用時に
も液漏れを起こさずに内圧を調整し、これによって液体
注出時の減圧による容器の変形を防止することができ
る。
【0014】本発明の液体注出容器に用いられる減圧調
整機構は、要は前記の外気導入路と凹部とを有していれ
ばよいので、その形状や容器内の配設位置は限定されな
い。例えばこの減圧調整機構は、容器本体又は分注ヘッ
ドの内側壁面に形成されていてもよい。この場合は、例
えば外気導入路2は壁面に形成された小孔から下方に壁
面に沿って形成されていてもよい。このとき凹部3は、
この外気導入路2の先端部を離間して収容するように壁
面から上向きに形成される。この例では通気路を介さず
凹部開口8が直接容器内部と導通する。
【0015】本発明の液体注出容器は、液体として液体
化粧料、各種液体洗剤、シャンプー、リンス、各種仕上
液、防カビ・消毒液、漂白液、水などの液剤を含む広範
囲の液体製品に好適に使用することができる。液体注出
容器で、特に頂部開口にトリガー式分注ヘッド又は手押
しポンプ式分注ヘッドが装着されている場合、減圧調整
機構はこれらの分注ヘッドに組込むことが好ましい。そ
の例を以下に本発明の実施例として示す。
【0016】(実施例1)図3(a)(b)は、減圧調
整機構をトリガー式分注ヘッド(以下単に「分注ヘッ
ド」と記す)に組込んだ例を示している。図3(a)は
正立状態、図3(b)は倒立状態を示す。図3(a)に
おいて、下部のみを示す分注ヘッド20は、概略、減圧
調整機構23、正/倒立切替弁機構24、トリガー機構
25、及びポンプ吐出機構26からなっている。この分
注ヘッド20は回転キャップ22で容器本体の頸部21
に螺合されている。
【0017】トリガー機構25には、トリガー操作と連
動して水平方向に往復運動する通気弁27が形成されて
いる。この通気弁27と摺動するように、分注ヘッド2
0の軸体から摺動板28が延び、トリガーレバーが往復
運動している間は通気弁27から開放される位置に通気
孔29が形成されている。通気弁27はトリガーレバー
を戻し終えたときに通気孔29が閉じられるようになっ
ている。
【0018】通気孔29は、空洞30内を垂下する外気
導入路2と導通している。この外気導入路2の先端部
は、正/倒立切替弁機構24の頂部にはめ込まれた蓋部
材が形成する凹部3内に離間して収容されている。この
凹部3は正立状態で上向きに開口し、その凹部開口8は
空洞30に開放され、この空洞30は液通路33の周囲
に形成された通気路4を通して容器内部と導通してい
る。
【0019】この実施例の液体注出容器は、正立状態で
トリガーレバーを引くと、トリガー機構25と連動した
ポンプ機構が作動し、ポンプ内に充填された液体が図示
しない吐出口から吐出されるようになっている。トリガ
ーレバーを緩めると、注出ポンプの吸引力が働き、容器
本体内の液体が容器の底部まで延びる吸液チューブ31
の先端から正立ボール弁機構32を経て吸上げられ、液
通路33を通ってポンプ機構に充填される。このとき容
器内の気相は減圧状態となる。
【0020】トリガーレバーを緩め始めると通気弁27
が通気孔29を開くので、外気は通気孔29から外気導
入路2、凹部3を通って空洞30に導入される。空洞3
0は通気路4を介して容器本体内に導通しているので、
これによって容器内に外気が導入され、液体が吸上げら
れたことによる容器の減圧状態が解消され変形が防止さ
れる。このとき凹部3内に液体が含まれていても、外気
は気泡となって容器本体内に導入されるから減圧状態の
調整に差し支えない。トリガーレバーを緩め終わると通
気弁27が移動して通気孔29を閉じるから、内圧が高
くなったり不用意に転倒しても液体が通気孔29から漏
出することはない。
【0021】図3(b)において、この液体注出容器を
倒立した状態でトリガーレバーを引くと、トリガー機構
25に連動したポンプ機構が作動し、ポンプ内に充填さ
れている液体が図示しない吐出口から吐出される。
【0022】トリガーレバーを緩めると、この場合は吸
液チューブ31の通路が正立ボール弁機構32によって
閉鎖され、代わって容器の頸部付近に配設された倒立ボ
ール弁機構34の開口35が開いているので、この開口
35から液体が液通路33に流入してポンプ機構に吸引
充填され、容器内は減圧状態となる。
【0023】このとき空洞30は液体によって満たされ
るが、同時に通気孔29が開かれるので、容器内の減圧
によって外気導入路2から外気が吸引され凹部3内に貯
留され、容器内の減圧状態が解消される。連続的なトリ
ガー操作によって凹部3の容量より多くの外気が導入さ
れた場合は、余分の外気は凹部開口8から通気路4を通
って気泡となって容器本体の気相Gに合体し、減圧状態
を解消する。トリガーレバーを緩め終わると通気弁27
が通気孔29を閉じるから、内圧が高くなったり不用意
に振動を与えたときにも液体が通気孔29から漏出する
ことはない。
【0024】(実施例2)前記実施例1において、トリ
ガー式分注ヘッドに組込まれた減圧調整機構23は、種
々の変形が可能である。図4(a)(b)は、既存の倒
立注出可能なトリガー式分注ヘッドに簡単な部品36を
挿入するだけで減圧調整機構23を構成した実施例を示
している。この部品36は、既存の分注ヘッドに設けら
れている空洞30の内壁に嵌合するキャップ部37と、
このキャップ部37の頂部からその下辺を超えて垂下す
る外気導入路2とからなる成形物である。またこの分注
ヘッドには、倒立ボール弁機構34の頂部を封止する目
的で予めカップ状の蓋部材38が組込まれているので、
実施例2ではこの蓋部材38の内側を凹部3として使用
する。その他の構成は実施例1に示したものと同様であ
る。
【0025】この実施例2では、実施例1と同様に、図
4(a)に示す正立使用時又は図4(b)に示す倒立使
用時の如何にかかわらず、トリガー操作によって容器内
の気相Gが減圧状態になると、通気孔29から吸込まれ
た外気が空洞30を通って外気導入路2に導入され、更
に凹部3を通って通気路4経由で容器本体内に供給さ
れ、液漏れを起こすことなく容器の減圧状態が解消され
る。実施例2の液体注出容器は、既存の倒立注出可能な
分注ヘッドに簡単な部品36を挿入するだけで目的が達
成できるので、専用の分注ヘッドを製造する場合に比べ
て製品コストを大幅に低減できる。
【0026】(実施例3)図5(a)(b)は、減圧調
整機構を手押しポンプ式分注ヘッド(以下単に「分注ヘ
ッド」と記す)に組込んだ例を示している。図5(a)
は正立状態、図5(b)は倒立状態を示す。図5(a)
に示す液体注出容器は、分注ヘッド40と容器本体とか
らなり、分注ヘッド40の螺合キャップ41が容器本体
の頸部42に螺合されてなっている。この分注ヘッド4
0は、減圧調整機構43、正/倒立切替弁機構24、ポ
ンプ機構45、プッシュロッド46及び吐出機構47を
有している。
【0027】このうち、正/倒立切替弁機構24は実施
例1のものと同様である。ポンプ機構45は、プッシュ
ロッド46が下方に押し込まれたときポンプ内の液体を
吐出機構47側に向けて圧送し、プッシュロッド46が
上方に戻されたとき、容器本体から液体を吸引してポン
プ内に充填する。プッシュロッド46は送液管を内蔵す
る棒状体で、図示しないバネで上向きに付勢されてい
る。吐出機構47はプッシュロッド46を通って圧送さ
れた液体をノズル先端から吐出する。
【0028】減圧調整機構43は、外気導入路2と凹部
3とを有している。外気導入路2は、プッシュロッド4
6の基部及びポンプ機構45と、螺合キャップ41の天
部内側から垂下するスカート48との間隙として形成さ
れている。また凹部3は、この外気導入路2の先端部を
離間して収容するカップ部49によって形成され、この
凹部3は上向きに開口し、凹部開口8、通気路4を経て
容器内部と導通している。またプッシュロッド46の側
面には軸方向に延びる溝51が形成され、この溝51
は、プッシュロッド46が螺合キャップ41の軸受面5
2と摺動しながら上下運動するとき、その移動期間中だ
け外気を容器内に導入し得る通気弁を構成している。
【0029】図5(a)に示すように容器が正立状態に
あるとき、プッシュロッド46を手で押し込むと、ポン
プ機構45がその中の液体を吐出機構47側に向けて圧
送し吐出機構47のノズルから所定量の液体を吐出す
る。手を離すとプッシュロッド46は元の状態に復元
し、容器内の液体Lが器底まで延びる吸液チューブ31
を通り正/倒立切替弁機構24を経由してポンプ機構4
5に吸引充填される。このとき器内には減圧状態が発生
するが、外気が溝51と軸受面52との間に形成される
間隙を通って外気導入路2に導入され、凹部3、通気路
4を経由して容器本体に導入されることによって解消さ
れる。このとき凹部3内に液体が含まれていても外気は
気泡となって導入されるから減圧状態の調整に差し支え
ない。
【0030】図5(b)において、この液体注出容器を
倒立した状態でプッシュロッド46を押し込むと、ポン
プ機構45がその中の液体を吐出機構47側に向けて圧
送し吐出機構47のノズルから所定量の液体を吐出す
る。手を離すとプッシュロッド46は元の状態に復元
し、容器内の液体Lが正/倒立切替弁機構24の倒立ボ
ール弁機構34を通ってポンプ機構45に吸引充填され
る。このとき発生する器内の減圧状態によって、外気は
溝51と軸受面52との間に形成される間隙を通って外
気導入路2に導入され、凹部3に貯留され、これによっ
て容器内の減圧状態が解消される。連続的なプッシュロ
ッド操作によって凹部3の容量より多くの外気が導入さ
れた場合は、余分の外気は凹部開口8から通気路4を通
って気泡となって容器本体の気相Gに合体し、減圧状態
を解消する。
【0031】容器が正立されていても倒立されていて
も、プッシュロッド46の押し込み終了時と復元終了時
には外気の通路となる溝51が閉ざされているので、転
倒や内圧などで液体が漏出することはない。
【0032】次に、本発明の実施の形態を要約して列記
する。 (1)減圧調整機構を有する液体注出容器であって、こ
の減圧調整機構が外気導入路と凹部とを有し、外気導入
路は少なくとも先端部が容器内部に下向きに延びてこの
先端部から外気を容器内に導入し、凹部は上向きの開口
を有して外気導入路の少なくとも先端部を離間して収容
すると共にこの凹部開口が容器内部と導通してなる液体
注出容器。 (2)凹部開口が通気路を介して容器内部と導通してな
る前記(1)の液体注出容器。 (3)液体が注出され容器内が減圧状態となるときに外
気を外気導入路に導入する通気弁が設けられた前記
(1)又は(2)の液体注出容器。 (4)倒立時にも注出可能なトリガー式分注ヘッドが容
器頂部に装着され、前記の減圧調整機構がこのトリガー
式分注ヘッドに組込まれた前記(1)〜(3)の何れか
の液体注出容器。 (5)倒立時にも注出可能な手押しポンプ式分注ヘッド
が容器頂部に装着され、前記の減圧調整機構がこの手押
しポンプ式分注ヘッドに組込まれた前記(1)〜(3)
の何れかの液体注出容器。
【0033】
【発明の効果】本発明の液体注出容器は減圧調整機構を
有し、この減圧調整機構が容器内部に下向きに延びる外
気導入路と、外気導入路の先端部を離間して収容すると
共に容器内部と導通する上向き開口した凹部とを有する
ものであるので、極めて簡単かつ安価な機構により、正
立使用時にも倒立使用時にも液漏れを起こさず、内容液
の注出によって発生する容器内の減圧状態を解消し、容
器の変形を防止することができる。このとき、容器内の
液体が注出され容器内が減圧状態となるときに外気を外
気導入路に導入する通気弁が設けられていれば、容器内
圧が外気圧より高くなったり、転倒した場合にも、外気
導入路から内容液が漏出することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b) 本発明の一実施形態を示す断面
【図2】 図1の実施形態における一態様を示す断面図
【図3】(a)(b) 本発明の一実施例を示す部分断
面図
【図4】(a)(b) 本発明の他の一実施例を示す部
分断面図
【図5】(a)(b) 本発明の更に他の一実施例を示
す部分断面図
【符号の説明】
1…減圧調整機構 2…外気導入路 2a…(外気導入路の)先端部 3…凹部 4…通気路 5…容器の開口部 8…凹部開口 9…分注機構 20…分注ヘッド 21…(容器本体の)頸部 22…回転キャップ 23…減圧調整機構 24…正/倒立切替弁機構 25…トリガー機構 26…ポンプ吐出機構 27…通気弁 28…摺動板 29…通気孔 30…空洞 31…吸液チューブ 32…正立ボール弁機構 33…液通路 34…倒立ボール弁機構 35…開口 36…部品 37…キャップ部 38…蓋部材 40…分注ヘッド 41…螺合キャップ 42…(容器本体の)頸部 43…減圧調整機構 45…ポンプ機構 46…プッシュロッド 47…吐出機構 48…スカート 49…カップ部 51…溝 52…軸受面 L,L1 …液体 G,G1 …気相
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 啓育 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減圧調整機構を有する液体注出容器であ
    って、この減圧調整機構が外気導入路と凹部とを有し、 外気導入路は少なくとも先端部が容器内部に下向きに延
    びてこの先端部から外気を容器内に導入し、 凹部は上向きの開口を有して外気導入路の少なくとも先
    端部を離間して収容すると共にこの凹部開口が容器内部
    と導通してなることを特徴とする液体注出容器。
  2. 【請求項2】 凹部開口が通気路を介して容器内部と導
    通してなることを特徴とする請求項1に記載の液体注出
    容器。
  3. 【請求項3】 液体が注出され容器内が減圧状態となる
    ときに外気を外気導入路に導入する通気弁が設けられた
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体注
    出容器。
  4. 【請求項4】 倒立時にも注出可能なトリガー式分注ヘ
    ッドが容器頂部に装着され、前記の減圧調整機構がこの
    トリガー式分注ヘッドに組込まれたことを特徴とする請
    求項1〜請求項3の何れかに記載の液体注出容器。
  5. 【請求項5】 倒立時にも注出可能な手押しポンプ式分
    注ヘッドが容器頂部に装着され、前記の減圧調整機構が
    この手押しポンプ式分注ヘッドに組込まれたことを特徴
    とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の液体注出容
    器。
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