JP7433722B2 - 吐出器 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出器に関する。
従来から、内容物が収容される容器本体の口部に取り付けられる吐出器が知られている。
例えば特許文献1には、容器本体の口部に装着される装着キャップと、装着キャップに上方付勢状態で下方移動可能に貫設されたステムを有するポンプと、ステムの上端部に装着されると共に、内容物を吐出する吐出ノズルが形成された押下ヘッドと、を主に備えた吐出器が記載されている。この吐出器において、ポンプは、ステムの上下動に連係する筒状のピストンと、ピストンが上下摺動可能に嵌合されるとともにピストンとの間に圧力室が区画形成されたシリンダと、ステムに固定され、ピストンの内側に挿通されたピストンガイドと、圧力室の下端開口を開閉する第1弁体と、ピストンガイドを上方に付勢する付勢部材としてのコイルばねと、ピストンと一体に設けられて圧力室の上端開口を開閉する第2弁体と、を主に備えた構成となっており、操作部材である押下ヘッドが押下げ操作されると、圧力室の圧力が高められて第2弁体が開き、吐出ノズルから内容物が吐出されるようになっている。
特開2015-85972号公報
上記従来の吐出器では、内容物を吐出した後、ピストンガイドとともに押下ヘッドが上方に移動すると、圧力室が負圧となり、これにより第2弁体が閉じるとともに第1弁体が開いて容器本体から圧力室の内部に次に吐出される内容物が充填される。
しかし、上記従来の吐出器のように、圧力室を第1弁体と第2弁体とで開閉して内容物の吐出と充填を行うようにした構成では、圧力室の内部に内容物が充填される際、内容物の流れが急に止まらず、圧力室の内部に過度に内容物が充填され、これにより、次に内容物を吐出させる際、第2弁体が開く前に圧力室の内部の圧力が高まって、吐出操作の初動時の荷重が高くなって操作性が低下する、という問題があった。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、吐出操作の初動時の荷重が低減された操作性の良好な吐出器を提供することにある。
本発明の吐出器は、内容物を収納する容器本体の口部に取り付けられる吐出器であって、前記容器本体の口部に支持されたシリンダ部と、前記シリンダ部の内部に上下方向に移動可能に設けられ、前記シリンダ部との間に圧力室を区画形成するピストン部と、前記ピストン部を、前記シリンダ部に対して前記圧力室の容積を拡大する方向に付勢する付勢部材と、前記ピストン部を、前記シリンダ部に対して前記圧力室の容積を縮小させる方向に移動させる操作部材と、内容物を吐出する吐出口を備え、前記圧力室の上部に開口する流出口に連通する吐出ノズルと、前記圧力室の下部に開口する流入口に設けられ、前記圧力室の内部が負圧になったときに開いて前記容器本体の内部から前記圧力室の内部に内容物を流入させる第1弁体と、前記流出口に設けられ、前記圧力室の内部が正圧になったときに開いて前記圧力室の内部から前記吐出ノズルに内容物を流出させる第2弁体と、前記圧力室の最上部に上方に向けて凹んで設けられ、内部に空気が溜められる空気溜め部と、を有し、前記シリンダ部が、上下方向に延びる円筒状のシリンダ筒と、前記シリンダ筒の上端を閉塞するとともに前記流出口が設けられたシリンダ頂壁と、を有し、前記ピストン部が、前記流入口を備えて前記シリンダ頂壁の下方に配置され、前記空気溜め部が、前記シリンダ頂壁に設けられている、ことを特徴とする。
本発明の吐出器は、上記構成において、前記吐出ノズルが、前記流出口から側方に向けて延びており、前記空気溜め部が、前記流出口に対して前記吐出ノズルとは反対側に配置されているのが好ましい。
本発明の吐出器は、上記構成において、前記第2弁体が、前記圧力室の内部に配置されたポペット軸の上端に一体に設けられたポペット弁であるのが好ましい。
本発明の吐出器は、上記構成において、前記第1弁体が3点弁であるのが好ましい。
本発明によれば、吐出操作の初動時の荷重が低減された操作性の良好な吐出器を提供することができる。
本発明の一実施の形態である吐出器を、容器本体の口部に取り付けた状態で示す断面図である。 図1に示す吐出器の、操作レバーによりピストン部を上死点にまで移動させた状態の断面図である。 図1に示すシリンダ部の平面図である。 本発明の他の実施の形態である吐出器を、容器本体の口部に取り付けた状態で示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示す本実施の形態の吐出器1は、容器本体2の口部2aに取り付けて使用されるものである。
容器本体2は、例えば合成樹脂製のボトルなどの、内部に内容物3を収納することができるものである。容器本体2に収納される内容物は、特に限定されるものではなく、例えば液体洗剤、柔軟剤、漂白剤、シャンプー、ボディソープ、化粧料等の、液状のものであってよい。
吐出器1は、容器本体2の口部2aに装着される有頂筒状の装着キャップ11と、装着キャップ11により容器本体2の口部2aに固定される有頂筒状の中栓12と、中栓12に一体的に組み合わされて中栓12を介して口部2aに支持される有頂筒状のシリンダ部13と、シリンダ部13の内部に上下方向に移動可能に設けられてシリンダ部13との間に圧力室14を区画形成する筒状のピストン部15と、ピストン部15を、シリンダ部13に対して圧力室14の容積を拡大する方向(下方)に付勢するスプリング(付勢部材)16と、ピストン部15を、シリンダ部13に対して圧力室14の容積を縮小させる方向(上方)に移動させる操作レバー(操作部材)17と、内容物3を吐出する吐出口18aを備えるとともに圧力室14の上部に開口する流出口22に連通する吐出ノズル18と、を備えている。シリンダ部13とピストン部15はポンプを構成している。
容器本体2、装着キャップ11、中栓12、シリンダ部13、ピストン部15は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置された状態で配置されている。本実施の形態では、この共通軸を軸線Oとし、軸線Oに沿って容器本体2から吐出ノズル18側に向かう方向(図1における上方)を上方とし、その反対を下方とする。また、軸線Oに直交する方向を径方向とし、軸線O回りに周回する方向を周方向とする。さらに、軸線Oに対して操作レバー17が設けられる側を前方とし、その反対側を後方とする。
装着キャップ11は、口部2aにねじ結合により固定されており、中栓12の一部を口部2aの上端との間に挟み込んで中栓12を口部2aに固定している。装着キャップ11は、例えば打栓(アンダーカット係合)等の、ねじ結合以外の構成によって口部2aに固定される構成とすることもできる。
中栓12は、口部2aを覆う環状の閉塞壁30と、閉塞壁30の内周縁から軸線Oと同軸に上方に延びる円筒状の上側ガイド筒31と、上側ガイド筒31の内側から軸線Oと同軸に下方に向けて延びる円筒状の下側ガイド筒32と、下側ガイド筒32の下端に一体且つ同軸に連なる吸込み筒33と、閉塞壁30の外周縁から軸線Oと同軸に上方に延びる円筒状の囲繞筒34と、を備えている。
吸込み筒33の内側には、容器本体2の内部の内容物3を吸い上げるためのチューブ35が上端において嵌合固定されている。チューブ35は、吐出器1とは別体とされ、その下端は容器本体2の底部に近接する位置まで延びている。チューブ35を吐出器1と別体とすることで、例えば容器本体2の仕様(サイズや種類等)に応じて最適な長さのチューブ35を吐出器1に取り付けることができる。
シリンダ部13は、上下方向に延びる円筒状のシリンダ筒13aと、シリンダ筒13aの上端を閉塞するシリンダ頂壁13bと、を有している。シリンダ部13は、シリンダ筒13aの下端が中栓12の囲繞筒34の上端に一体的に組み合わされている。
吐出ノズル18には固定筒部36が一体に設けられており、固定筒部36はシリンダ頂壁13bに上方に向けて突出して設けられた内側突出部13cの外側に嵌合固定されている。また、吐出ノズル18にはシリンダ筒13aの外側を覆うカバー筒部37が一体に設けられており、カバー筒部37に固定された係止筒体38が中栓12の囲繞筒34に係止されている。これにより、シリンダ部13は、中栓12を介して口部2aに支持された状態で口部2aの上方に配置されている。
流出口22は、圧力室14の上部を構成するシリンダ頂壁13bの内側突出部13cの軸心に開口して設けられており、圧力室14を吐出ノズル18に連通させている。吐出ノズル18は、流出口22から操作レバー17が設けられた側の側方すなわち前方に向けて延びており、吐出口18aは前方に向けられている。
ピストン部15は、有底円筒状のピストン本体15aと、ピストン本体15aの上端部から径方向の外側に向けて突出したシール筒15bとを有している。ピストン部15はシリンダ頂壁13bの下方に配置されており、シール筒15bにおいてシリンダ筒13aの内周面に摺接している。シール筒15bの底壁15cには、軸線Oと同軸に流入口21が設けられている。すなわち、圧力室14の下部を構成する底壁15cに流入口21が設けられている。
底壁15cの下面には、下側ガイド筒32に上方から入り込む挿入筒15dが一体に設けられており、流入口21は挿入筒15dの内側に開口し、挿入筒15d、下側ガイド筒32及び吸込み筒33を介してチューブ35に連通している。したがって、流入口21を通して容器本体2の内部の内容物3を圧力室14に充填することができる。
底壁15cの下面には、挿入筒15dの外側に同軸に回り止め筒15eが一体に設けられている。ピストン部15は、回り止め筒15eが上側ガイド筒31の内側に嵌合することで、中栓12に対して回り止めされている。また、ピストン部15は、底壁15cが上側ガイド筒31の上端に当接することで、下方位置が規定されている。
なお、挿入筒15dと回り止め筒15eは、それぞれ上側ガイド筒31、下側ガイド筒32に対して上下方向に相対移動自在となっている。
カバー筒部37の前方側部分には支持壁39が一体に設けられており、操作レバー17は軸体40により支持壁39に連結されて、軸体40を中心として前後方向に揺動自在となっている。操作レバー17の長手方向中間部分には、後方に向けて延びる駆動アーム41が一体に設けられている。駆動アーム41は、囲繞筒34と係止筒体38の前方を向く部分に設けられた挿通開口34a、38aに挿通されており、その後端部分はピストン部15の底壁15cに下方側から当接可能となっている。したがって、操作レバー17が使用者により操作され、図1に示す初期位置から軸体40を中心として後方に揺動すると、底壁15cが駆動アーム41により上方に向けて押されて、ピストン部15は圧力室14の容積を狭めるように上方に向けて移動する。図2に示すように、操作レバー17がストローク端位置にまで揺動すると、ピストン部15は上死点に達し、圧力室14の容積が最も狭められた状態となる。
図1に示すように、ピストン部15に設けられた流入口21には、第1弁体50が設けられている。第1弁体50は、容器本体2の内部から圧力室14に向かう内容物3の流れを許容し、圧力室14から容器本体2の内部に向かう内容物3の流れを阻止するように逆止弁として作動するものである。第1弁体50は、自然状態や圧力室14が正圧となった状態においては流入口21を閉塞しており、圧力室14の内部が負圧になったときに上方に移動することにより流入口21を開いて容器本体2の内部から圧力室14の内部に内容物3を流入させるように作動する。
本実施の形態では、第1弁体50は、所謂3点弁となっている。より具体的には、第1弁体50は、ピストン本体15aの内側に嵌合固定された環状の枠部50aと、枠部50aの内側に配置されるとともに流入口21を開放可能に閉塞する弁本体50bと、弁本体50bの外周縁部と枠部50aの内周面とを連結する3本の弾性変形自在の連結アーム片50cと、を備えている。
弁本体50bは、軸線Oと同軸の円板状となっており、流入口21の開口端に上方から離反可能に着座して流入口21を閉塞している。連結アーム片50cは、周方向に間隔をあけた状態で設けられており、弾性変形することで弁本体50bを上下方向に移動可能に支持している。
シリンダ部13に設けられた流出口22には、第2弁体51が設けられている。第2弁体0は、圧力室14から吐出ノズル18に向かう内容物3の流れを許容し、吐出ノズル18から圧力室14に向かう内容物3の流れを阻止するように逆止弁として作動するものである。第2弁体51は、自然状態や圧力室14が負圧となった状態においては流出口22を閉塞しており、圧力室14の内部が正圧になったとき、すなわちピストン部15が上方に移動して圧力室14の内部の内容物3が加圧されたときに上方に移動することにより流出口22を開いて圧力室14から吐出ノズル18に内容物3を流出ないし吐出させるように作動する。
本実施の形態では、第2弁体51は、所謂ポペット弁となっている。より具体的には、ピストン本体15aの内側には、有頂円筒状のガイド体52が嵌合固定されており、圧力室14の内部にはガイド体52に支持されてポペット軸53が上下移動可能に設けられている。第2弁体51は、ポペット軸53の上端に一体に設けられてポペット弁を構成している。ポペット軸53の下端には係止突起54が一体に設けられており、ピストン部15が上死点から図1に示す下死点に移動する際、係止突起54がガイド体52により係止された状態となって、第2弁体51はポペット軸53を介してピストン部15とともに下方に移動して閉じられるようになっている。
ガイド体52は受け部52aを有しており、スプリング16は、上端が内側突出部13cの内部においてシリンダ頂壁13bの下面に支持されるとともに、下端が受け部52aの上面に支持されている。スプリング16は圧縮ばねとなっており、図1に示すようにピストン部15が下死点にある状態において僅かに圧縮された状態となっている。これにより、ピストン部15は、スプリング16により常に下方に向けて付勢され、下死点が初期位置となるように保持されている。
圧力室14の最上部には、空気溜め部60が設けられている。本実施の形態では、シリンダ部13のシリンダ頂壁13bの流出口22に対して吐出ノズル18とは反対側の部分には、シリンダ頂壁13bから上方に向けて突出するとともに、図3に示すように軸線Oを中心とした円弧状の外形を有する上方突出凹部61が一体に設けられ、上方突出凹部61の内部の上方に向けて凹んだ部分が空気溜め部60として構成されている。上方突出凹部61はシリンダ部13の他の部分よりも上方に位置するように突出している。このように、空気溜め部60は、圧力室14の内部に、流出口22に対して吐出ノズル18とは反対側に位置するとともに、圧力室14の他の部分よりも上方に配置されて設けられている。
圧力室14の内部には、容器本体2の内部から流入口21を通して内容物3が充填されるが、空気溜め部60は圧力室14の最上部に設けられ、内容物3を流出させる流出口22よりも上方に位置しているので、空気溜め部60の内部には、内容物3は充填されず、空気が溜められるようになっている。また、図2に示すように、ピストン部15が上死点にまで達しても、ピストン部15は空気溜め部60には入り込まないようになっている。これにより、ピストン部15が上死点にまで達して圧力室14の容積が最も狭められても、空気溜め部60の容積は維持され、その内部に空気が保持される。
圧力室14の一部を構成する空気溜め部60に空気が溜められることにより、操作レバー17を操作してピストン部15を上方に向けて移動させる初動時に、空気溜め部60に溜められた空気が圧縮されるようにして、圧力室14の内部が全て内容物3で満たされている場合に比べて、操作レバー17を操作するのに必要な荷重(操作力)を低減することができる。
また、空気溜め部60を、流出口22に対して吐出ノズル18とは反対側に配置するようにしたので、吐出ノズル18の吐出口18aを下方に向けた姿勢で内容物3が吐出ノズル18から吐出される際、流出口22よりも空気溜め部60が上方に位置するようにして、空気溜め部60の内部の空気が流出口22から外部に流出することを抑制することができる。これにより、空気溜め部60の内部に空気がより確実に保持されるようにすることができる。
次に、上記構成の吐出器1の作動について説明する。
容器本体2の内部の内容物3を吐出ノズル18から外部に吐出するには、操作レバー17を操作して、図1に示す初期位置から後方に揺動させる。これにより、スプリング16の弾性力に抗してシリンダ部13に対してピストン部15を上方に移動させ、圧力室14の内部を加圧することができる。
圧力室14の内部が加圧されると、第1弁体50が閉じた状態に維持されつつ第2弁体51が開き、圧力室14の内部の内容物3がピストン部15により流出口22から吐出ノズル18に押し出され、吐出口18aから外部に吐出される。
図2に示すように、操作レバー17がストローク端位置にまで移動し、ピストン部15が上死点に達して内容物3の吐出が完了した後、操作レバー17の操作を解除すると、第2弁体51により流出口22が閉じられつつスプリング16の弾性力によりシリンダ部13に対してピストン部15が図1に示す下死点にまで移動する。このとき、圧力室14の圧力が負圧となるので、第1弁体50が開かれ、これにより容器本体2の内部の内容物がチューブ35などを通して流入口21から圧力室14の内部に流入して圧力室14に、次回の吐出のための内容物3が充填される。
ここで、ピストン部15がシリンダ部13に対して下方に移動して圧力室14の内部に内容物3が充填される際、ピストン部15が下死点に達して下方への移動を停止しても、流入口21を通した圧力室14の内部への内容物3の流れは急に止まらず、圧力室14の内部に過度に内容物3が充填され、次に内容物3を吐出させる際、第2弁体51が開く前に圧力室14の内部の圧力が高まって、吐出操作の初動時の荷重が高くなって操作性が低下する、という問題が生じる虞がある。特に、第1弁体50として3点弁を用いている場合には、吐出操作の初動時に流入口21から容器本体2の側に向けて内容物3が逃げることができず、また、第2弁体51がポペット弁に構成されている場合、閉じた状態において流出口22の内側に食い込んだ状態となっているので、吐出操作の初動時の荷重が高くなり易く、さらに圧力室14が、例えば5cc以上の大きい容積の場合に、当該問題が生じる虞が高かった。
これに対し、本実施の形態の吐出器1では、圧力室14の最上部に空気溜め部60を設け、この空気溜め部60に空気が溜められるようにしているので、操作レバー17の操作が開始されてピストン部15が上方に移動を開始し、圧力室14の圧力が高められる際に、空気溜め部60に溜められた空気が圧縮されるようにして、当該吐出操作の初動時において、操作レバー17の操作に必要な荷重を低減させることができる。したがって、操作レバー17の操作の初動時の荷重を低減して、その操作性を高めることができる。
空気溜め部60は、圧力室14の最上部、すなわち流出口22よりも上方に設けられているので、圧力室14の内部に対して内容物3の充填、吐出が繰り返し行われても、空気溜め部60に溜められている空気が流出口22から外部に流出することが抑制される。特に、本実施の形態では、空気溜め部60を、流出口22に対して吐出ノズル18とは反対側に配置するようにしているので、吐出ノズル18の吐出口18aを下方に向けた姿勢で内容物3を吐出ノズル18から吐出させるようにしても、流出口22よりも空気溜め部60が上方に位置するようにして、空気溜め部60の内部の空気が流出口22から外部に流出することを抑制することができる。これにより、空気溜め部60の内部に空気がより確実に保持されるようにすることができる。
また、本実施の形態の吐出器1では、空気溜め部60を設けるようにしたので、吐出操作の初動時における操作レバー17の操作に必要な荷重を低減させつつ、第1弁体50として3点弁を用いて、圧力室14から流入口21を通した内容物3の逃げを抑制し、操作レバー17の操作により内容物3を効率よく外部に吐出させることができる。
同様に、本実施の形態の吐出器1では、空気溜め部60を設けるようにしたので、吐出操作の初動時における操作レバー17の操作に必要な荷重を低減させつつ、第1弁体50としてポペット弁を用いて、圧力室14から吐出ノズル18に効率よく内容物3を流出させることができる。
図4は、本発明の他の実施の形態である吐出器100を、容器本体2の口部2aに取り付けた状態で示す断面図である。なお、図4においては、前述した部材に対応する部材に同一の符号を付している。
吐出器100は、操作部材として押し下げヘッド101を備えている。押し下げヘッド101には吐出ノズル18が一体に設けられている。また、押し下げヘッド101には軸線Oに沿って下方に延びるステム102が固定されており、ステム102の内部は吐出ノズル18に連通している。
容器本体2の口部2aに支持されるシリンダ部13は、有底円筒状となっており、その下端部分にチューブ35に連なる流入口21が設けられている。流入口21には、図1に示す場合と同様の3点弁に構成された第1弁体50が設けられている。
ピストン部15は、ステム102に嵌合固定されており、押し下げヘッド101が押し下げ操作されると、シリンダ部13に対してステム102とともに下方に移動して、シリンダ部13との間に区画形成された圧力室14の容積を狭めることができる。ピストン部15とシリンダ部13との間には、付勢部材としてのスプリング16が配置され、スプリング16によりピストン部15、ステム102及び押し下げヘッド101は上方に付勢されている。
ピストン部15の下端外周縁とシリンダ部13の内周面との間は内容物3の流出口22となっており、流出口22はピストン部15に設けられた切欠き流路とステム102を介して吐出ノズル18に連通している。
ピストン部15とステム102の下端との間には、これらに対して上下方向に相対移動自在に第2弁体51が設けられている。第2弁体51は、ピストン部15に対して下方側のストローク端となる位置(図4に示す位置)にあるときに流出口22を塞いで閉じることができる。また、第2弁体51は、圧力室14が加圧されると、ピストン部15に対して上方に移動して流出口22を開くように作動する。
ピストン部15の下側を向く下面は、中心が最も上方に向けて凹んだ形状となっており、当該凹んだ圧力室14の最上部が空気溜め部60を構成している。空気溜め部60の内部には空気が溜められている。ピストン部15が下死点にまで下方に移動しても、シリンダ部13の何らの部分も空気溜め部60に入り込まず、空気溜め部60は所定の容積に保持される。また、空気溜め部60は、流出口22よりも上方に設けられているので、圧力室14の内部に対して内容物3の充填、吐出が繰り返し行われても、空気溜め部60に溜められている空気が流出口22から外部に流出することが抑制される。
上記構成を有する吐出器100においても、図1に示す吐出器1と同様に、押し下げヘッド101の押し下げ操作が開始されてピストン部15が下方に移動を開始し、圧力室14の圧力が高められる際に、空気溜め部60に溜められた空気が圧縮されるようにして、当該吐出操作の初動時において、押し下げヘッド101の操作に必要な荷重を低減させることができる。したがって、押し下げヘッド101の操作の初動時の荷重を低減して、その操作性を高めることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、図1に示す実施の形態の吐出器1においては、第1弁体50として3点弁を用いるようにしているが、これに限らず、圧力室14の内部が負圧になったときに開いて容器本体2の内部から圧力室14の内部に内容物3を流入させるように作動するものであれば、例えばボール弁やポペット弁などの種々の弁体を用いることができる。
また、図1に示す実施の形態の吐出器1においては、第2弁体51としてポペット弁を用いるようにしているが、これに限らず、圧力室14の内部が正圧になったときに開いて圧力室14の内部から吐出ノズル18に内容物3を流出させるように作動するものであれば、例えば3点弁やボール弁などの種々の弁体を用いることができる。
さらに、空気溜め部60は、圧力室14の最上部に上方に向けて凹んで設けられて、内部に空気を溜めることができるものであれば、形状、大きさ、設ける場所、設ける個数等は、種々変更可能である。
1 吐出器
2 容器本体
2a 口部
3 内容物
11 装着キャップ
12 中栓
13 シリンダ部
13a シリンダ筒
13b シリンダ頂壁
13c 内側突出部
14 圧力室
15 ピストン部
15a ピストン本体
15b シール筒
15c 底壁
15d 挿入筒
15e 回り止め筒
16 スプリング(付勢部材)
17 操作レバー(操作部材)
18 吐出ノズル
18a 吐出口
21 流出口
22 流入口
30 閉塞壁
31 上側ガイド筒
32 下側ガイド筒
33 吸込み筒
34 囲繞筒
34a 挿通開口
35 チューブ
36 固定筒部
37 カバー筒部
38 係止筒体
38a 挿通開口
39 支持壁
40 軸体
41 駆動アーム
50 第1弁体
50a 枠部
50b 弁本体
50c 連結アーム片
51 第2弁体
52 ガイド体
52a 受け部
53 ポペット軸
54 係止突起
60 空気溜め部
61 上方突出凹部
100 吐出器
101 押し下げヘッド(操作部材)
102 ステム
103 ピストンガイド
104 ピストン本体
O 軸線

Claims (4)

  1. 内容物を収納する容器本体の口部に取り付けられる吐出器であって、
    前記容器本体の口部に支持されたシリンダ部と、
    前記シリンダ部の内部に上下方向に移動可能に設けられ、前記シリンダ部との間に圧力室を区画形成するピストン部と、
    前記ピストン部を、前記シリンダ部に対して前記圧力室の容積を拡大する方向に付勢する付勢部材と、
    前記ピストン部を、前記シリンダ部に対して前記圧力室の容積を縮小させる方向に移動させる操作部材と、
    内容物を吐出する吐出口を備え、前記圧力室の上部に開口する流出口に連通する吐出ノズルと、
    前記圧力室の下部に開口する流入口に設けられ、前記圧力室の内部が負圧になったときに開いて前記容器本体の内部から前記圧力室の内部に内容物を流入させる第1弁体と、
    前記流出口に設けられ、前記圧力室の内部が正圧になったときに開いて前記圧力室の内部から前記吐出ノズルに内容物を流出させる第2弁体と、
    前記圧力室の最上部に上方に向けて凹んで設けられ、内部に空気が溜められる空気溜め部と、を有し、
    前記シリンダ部が、上下方向に延びる円筒状のシリンダ筒と、前記シリンダ筒の上端を閉塞するとともに前記流出口が設けられたシリンダ頂壁と、を有し、
    前記ピストン部が、前記流入口を備えて前記シリンダ頂壁の下方に配置され、
    前記空気溜め部が、前記シリンダ頂壁に設けられている、ことを特徴とする、吐出器。
  2. 前記吐出ノズルが、前記流出口から側方に向けて延びており、
    前記空気溜め部が、前記流出口に対して前記吐出ノズルとは反対側に配置されている、請求項に記載の吐出器。
  3. 前記第2弁体が、前記圧力室の内部に配置されたポペット軸の上端に一体に設けられたポペット弁である、請求項またはに記載の吐出器。
  4. 前記第1弁体が3点弁である、請求項1~の何れか1項に記載の吐出器。
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