JPH06345115A - 液体噴霧用手動予備圧縮ポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】液体噴霧用手動予備圧縮ポンプの下部部分の直
径を小さくして、この手動予備圧縮ポンプの大部分が、
容器の口にはまり、容器を越える突出程度を減らす。 【構成】下部ピストン３４の中心通路３５のほぼ中間
に、半径方向に延び星形を形成する各アーム３６を設け
る。下部ピストン３４に同軸で一層細い直径を持つ中心
棒３７を、各アーム３６により支える。下部ピストン３
４の戻し用のつる巻ばね１８の一端部を、中心通路３４
にはめて各アーム３６に当て、他端部を、本体４の内壁
に一体の止めＳに当てる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、液体、とくに香水の加
圧噴霧用の手動の予備圧縮ポンプに関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の予備圧縮ポンプは、吸引止逆め
弁を設けられ管状のプランジャに通ずる連結体を下部部
分に備え、噴霧しようとする液体を入れる容器の口に固
定するようにした本体と、弾性戻し手段に逆って使用者
が作動する押しボタンの作用のもとに前記本体内で滑動
することができ、噴霧ヘッドに通ずる連結管に上部部分
で協動し又この連結管に協働し又シリンダ内部が所定圧
力に達したときに開くことのできる流出弁に協働するシ
リンダと、前記の吸入弁、本体及びシリンダの間に仕切
られた可変容積の室を閉じることができる密封手段を備
え、前記シリンダに固着手段により並進運動するように
連結され縦方向通路が貫通する下部ピストンとを包含
し、前記流出弁をこの弁が前記シリンダ内で前記下部ピ
ストンに関係なく前記管に対して移動できるようにして
取付け、前記流出弁を弾性手段により前記管に向かい戻
すようにした形式を持つ。この種の手動ポンプは米国特
許第４，１８３，４４９号明細書からよく知られてい
る。このポンプは比較的かさばった構造を持ち、その大
部分は容器の頸部の上方にある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、とく
に幅に関して比較的簡潔なポンプを提供しこのポンプの
大部分がこれを取付けた容器の口にはまるようにするこ
とにある。

【０００４】さらにとくに仏国特許第２，３４６，０５
６号明細書の図４によって手動の予備圧縮ポンプが知ら
れている。

【０００５】液体の予備圧縮が高度な噴霧を確実に生じ
従って十分な予備圧縮率が得られるようにすることはよ
く知られている。しかしこの予備圧縮ができるだけ十分
な状態になるように、噴霧ノズルに向かい圧縮が行われ
ているシリンダの室から液体を放出するときに生ずる圧
力損失ができるだけ小さいのがよい。

【０００６】仏国特許第２，３４６，０５６号明細書に
提案された手動予備圧縮ポンプの構造はこの点について
改良を行っている。

【０００７】さらにこのポンプのプライミングには押し
ボタンの操作に関して最低の労力で済むようにするのが
よい。

【０００８】なおポンプは経済的で信頼性の高い構造で
あることが望ましい。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明によれば前記した
ような液体加圧噴霧用手動予備圧縮ポンプは、下部ピス
トンに中心通路を設け、この中心通路間にそのほぼ中間
に半径方向に沿って延びる各アームを設け１種の星形を
形成し、これ等の各アームに前記ピストンと同軸で一層
小さい直径を持つ中心棒を取付け、シリンダ及び前記下
部ピストンの戻し用の弾性手段を、前記のピストンの中
心通路内にはまり前記各半径方向アームに当たる一端部
と本体の内壁に一体の止めに当たる他端部とを持つつる
巻ばねにより形成してある。

【００１０】このような構造ではポンプの下部部分の直
径は小さくしてポンプの大部分が口にはまり容器を越え
る突出程度を減らすようにしてある。さらに噴霧中の加
圧液体の放出は、実質的な絞り部がなくて圧力損失を減
らした縦方向通路を経て行われる。

【００１１】下部ピストン及びシリンダを連結する手段
は、縦方向通路が貫通しシリンダ及び下部ピストン間の
剛性の連結を確実にするピストン保持体を備えている。
行程の終りに下部ピストンにより生ずる密封を破りとく
にポンプのプライミングを行いシリンダに液体を充てん
するための空気の放出ができるように圧縮解放手段を設
けてある。

【００１２】下部ピストンは、中心通路を持つスリーブ
により形成するのが有利である。このスリーブは、その
吸引逆止め弁に面する端部に本体の内面に当たることの
できる円すい台形密封すそ部分を備え、又他端部に本体
の内面に同様に当たることのできる別の密封すそ部分を
備えると共に、この本体の壁にとくにポンプのプライミ
ング時に空気を放出するための少なくとも１個の穴を形
成してある。この穴は、これが下部ピストンの２つの密
封すそ部分間に仕切られた環状空間に恒久的に位置する
ように位置決めしてある。

【００１３】第１の穴の上方で本体の壁に空気の回収用
の第２の穴を設けてある。

【００１４】流出弁は、シリンダの流出管への入口を完
全に自由にするように液体の放出とは反対の方向に開く
ようにするのが有利である。前記の入口は弁座を形成す
る。

【００１５】流出弁は、小さい方の直径を持つピストン
保持体のハウジング内で密封状態で滑動する本体と、大
きい方の直径のシリンダの室内で密封状態で滑動する杯
状体とを備えている。この弁は、その２つの面を互いに
連結する少なくとも１条の縦方向みぞが貫通し、この流
出弁の頂部及び底部の間の互いに異なる表面に作用する
圧力による差動作用によってこの弁が開くようになる。

【００１６】この流出弁は、ピストン保持体に設けたハ
ウジングの基部とこの流出弁との間に配置したつる巻ば
ねにより閉じる。

【００１７】本ポンプは、うずを生成するようにした噴
霧ノズルを設けるのが有利である。このノズルは、穴を
形成され半径方向ピンに取付けたキャップを備えてい
る。環状空間に開口するように前記のピン及びキャップ
の間に液体供給用みぞを設け、これ等の供給みぞは前記
環状空間を開口に連結する。これ等の供給みぞは、環状
空間から開口の周辺まで縮小する断面を持つ角柱の形状
である。

【００１８】供給みぞは、キャップの底部に設けられ、
ピンの扁平な前面により側方を仕切ってある。環状空間
は、ピンの前面に設けられキャップの周辺基部により仕
切ってある。

【００１９】前記した利点のほかに、本発明を以下添付
図面について詳細に説明する。

【００２０】

【実施例】図１及び図２には、一般に円筒形でおねじを
形成した口（３）を持つ容器（２）たとえばびんに入れ
た液体とくに香水の加圧噴霧用の手動の予備圧縮ポンプ
（１）を示してある。

【００２１】ポンプ（１）は、口（３）に固定するよう
にした本体（４）を備えている。本体（４）はこの実施
例では、図１及び図２によれば、本体（４）を頂部から
底部まで移行したきに次第に減小する直径を持つ１連の
円筒形部分（５）、（６）、（７）、（８）、（９）に
より形成してある。

【００２２】上部部分（５）はその上端部に、外部に向
かい半径方向に突出し口（３）の端部に密封ワッシャ
（１１）を押付けることのできるフランジ（１０）を備
えている。フランジ（１０）はスリーブ（１２）により
ワッシャ（１１）に固定される。スリーブ（１２）は、
これが覆う口（３）のねじと協働することのできるめね
じを形成してある。

【００２３】本体（４）の下端部分（９）は、一層小さ
い直径を持ち管状プランジャ（１３）に通ずる連結体を
形成する。下端部分（９）及び先行部分（８）の間の遷
移区域は円すい台形壁（１４）により形成してある。壁
（１４）の内面は、ボール（１５）により形成した吸引
逆止め弁の弁座を形成する。

【００２４】円筒体（１６）は、本体の上部部分（５）
内で押しボタン（１７）を形成するボタン（１７）に加
わる押圧力の作用のもとに、つる巻ばね（１８）により
形成した弾性戻し手段に逆って滑動することができる。

【００２５】円筒体（１６）はその上部部分内に、押し
ボタン（１７）内に設けた噴霧ヘッド（２０）に連結し
た減少した直径を持つ管（１９）を備えている。

【００２６】流出弁（２１）は、シリンダ（１６）内に
配置されこのシリンダの軸線方向に滑動することができ
る。流出弁（２１）は、この弁の弁座を形成する管（１
９）の入口（２３）に当たることのできる中央円すい台
形ピン（２２）を備えている。弁（２１）の上部部分
は、シリンダ（１６）の内壁に対し密封状態で滑動する
ことのできる杯状体（２４）を備えている。弁（２１）
は、杯状体（２４）より小さい直径を持つ心（２５）に
より底部に向かい延びている。心（２５）はその下部部
分に、とくにはめ込みによりシリンダ（１６）に連結し
たピストン保持体（２８）の円筒形ハウジング（２７）
内で心（２５）を密封状態で滑動させることのできるす
そ部分（２６）を設けてある。

【００２７】弁（２１）は、杯状体（２４）により形成
し上面に下面を連結する少なくとも１条のみぞ穴（２
９）が貫通している。

【００２８】弁（２１）は、ハウジング（２７）の基部
と弁（２１）の下部部分に形成した環状くぼみの基部と
の間に配置したつる巻ばね（３０）により閉じてある。

【００２９】従って弁（２１）は、頂部から底部に向か
い行われる液体の放出の方向に閉じられるのは明らかで
ある。弁（２１）は、杯状体（２４）の大きい方の表面
と心（２５）の小さい方の断面とに加わる圧力の差動作
用のもとに開く。弁（２１）が開くと、ピン（２）は管
（１９）を全く自由に通し圧力損失が最低に減る。

【００３０】ピストン保持体（２８）は、この下部部分
で円筒形縦方向通路（３１）により、引続いて頂部に向
かい減小する断面とくに包囲円の直径が進行的に減小す
る横断面に沿って貫通される。ハウジング（２７）の基
部は、ばね（３０）の一端部により囲まれこの端部で心
合せする作用をする止め部材（３２）を備えている。止
め部材（３２）は、通路（３１）の延長部分が貫通し半
径方向みぞ穴ｆにより相互に隔離してある。みぞ穴ｆの
少なくとも１つはみぞ（２９）に対しほぼ直角を挟んで
位置している。これ等の条件のもとで、弁（２１）が止
め部材（３２）に当たるようになると、みぞ（２９）に
向かう比較的まっすぐの通路ができる。

【００３１】ピストン保持体（２８）の直径は、保持体
（２８）が本体（４）の部分（６）内で滑動できるよう
にしてある。ピストン保持体（２８）の下部部分は、外
面に下部ピストン（３４）への連結手段たとえばねじを
形成した直径を細くした管（３３）により形成してあ
る。

【００３２】下部ピストン（３４）は、中央縦方向通路
（３５）が貫くスリーブにより形成してある。ピストン
（３４）はその中央通路に沿いほぼ半分だけ星形を形成
する半径方向に延びるアーム（３６）を備えている。各
アーム（３６）は、スリーブと同軸で管（３３）の直径
より小さい直径を持つ中心棒（３７）を支える。

【００３３】下部ピストン（３４）の棒（３７）は、長
さによる後の座屈を防ぐようにばね（１８）の整合がで
きるので特定の役割を果たす。

【００３４】ピストン（３４）はその下部部分に、本体
（４）の部分（７）の内壁に密封状態で当たることので
きる円すい台形密封すそ部分（３８）により形成した密
封手段を備えている。

【００３５】ピストン（３４）はその上部部分に部分
（６）の内面に当たることのできる別の密封すそ部分
（３９）を備えている。

【００３６】部分（６）の下端の近くに部分（６）及び
部分（７）の間の連結狭まり部のわずかに上方に穴（４
０）を設けてある。穴（４０）は、これが２つのすそ部
分（３８）、（３９）の間に仕切られた環状空間内に恒
久的に位置し又ピストン（３４）が第２図の上昇位置又
は第３図の下降位置を占めるように位置決めしてある。

【００３７】空気の回収用の他の穴（４１）は、部分
（６）の上端部の近くに設ければよい。穴（４１）は、
ピストン（３４）が図２の上昇位置を占めるときはすそ
部分（３９）の下方に又ピストン（３４）が第３図の下
降位置にあるときはすそ部分（３９）の上方に位置す
る。

【００３８】戻しばね（１８）は、各アーム（３６）に
より形成した星形に当たるようにピンストン（３４）内
にはめてある。ばね（１８）はその他端部で部分（８）
の内面の内部に向かい半径方向に突出する受け座Ｓに当
たっている。ボール（１５）が内部で移動できる受け座
Ｓは、その上部部分に、ボール（１５）が壁（１４）か
ら或る距離にあるときにボール（１５）を保持すること
のできすることのできる内縁部を備えている。

【００３９】部分（７）はその下端部でその内面に、と
くに相互に或る角度だけ互いに間隔を隔て内部に向かい
突出する縦方向リブにより形成した減圧軸受（４２）を
備えている。すそ部分（３８）が減圧軸受（４２）と協
働するときは、すそ部分（３８）と部分（７）の壁との
間に生成された密封が破れ、ピストン（３４）の内部容
積とピストン（３４）を囲む環状室との間が連通する。

【００４０】従ってピストン（３４）のすそ部分（３
８）は減圧軸受（４２）により損傷を受けないように、
ＬＤＰＥ（低密度ポリエチレン）のような比較的たわみ
性の材料から作る。上部ピストン（２１）も同じ材料か
ら作る。

【００４１】又ピストン保持体（２８）は、ポリプロピ
レン又はＨＤＰＥ（高密度ポリエチレン）のような比較
的剛性の材料から作る。

【００４２】従って保持体（２８）及びピストン（３
４）は、別個に成形され相互に独立している。

【００４３】噴霧ヘッド（２０）についてなお詳しく述
べる。

【００４４】図２に示すようにヘッド（２０）は、管
（１９）に固定されシリンダ（１６）の外壁の延長部分
に衝合する押しボタン（１７）を備えている。ヘッド
（２０）は、液体を出口ノズル（４４）に到達させる環
状通路を形成するように管（１９）内にはまる管上端部
より直径の細い中心ピン（４３）を備えている。

【００４５】ノズル（４４）は、円すい台形くぼみの頂
部に心合せした中心穴（４６）を形成したキャップ（４
５）（図５）を備えている。キャップ（４５）は、ヘッ
ド（２０）の半径方向ピン（４７）に取付けてある。

【００４６】噴霧しようとする液体を供給するみぞ（４
８）は、ピン（４７）の前端部に設けた環状空間（４
９）に開口するようにピン（４７）及びキャップ（４
５）の間に形成してある。環状空間（４９）は、キャッ
プ（４５）の基部に設けたみぞ（５０）（第６図）によ
り中心穴（４６）に連結してある。

【００４７】図６に明らかなようにみぞ（５０）は、穴
（４６）の基部の周辺に対してほぼ接するように先狭ま
りになる２つの壁により形成され、各みぞ（５０）の断
面が環状空間（４９）から円すい台形くぼみの周辺まで
減小するようにしてある。

【００４８】各みぞ（５０）はピン（４７）の扁平な前
面により側方を仕切ってある。ピン（４７）の前面に形
成された環状空間（４９）は、キャップ（４５）をピン
（４７）に当てがうと、キャップ（４５）の円筒壁によ
り仕切られる。

【００４９】１変型ではみぞ（５０）は半径方向ピン
（４７）の前面に形成することができる。

【００５０】各みぞ（５０）は、互いに規則正しい間隔
を隔てた６条にするのが有利である。

【００５１】この場合本発明による予備圧縮ポンプの動
作は次の通りである。

【００５２】停止時には本ポンプは図２に例示した位置
にある。空気及び液体を含む本体（４）は容器（２）内
に位置する。

【００５３】使用者は先ず普通の方法でポンプのプライ
ミングを行いすなわち本体（４）に液体を充満して空気
を確実に追出さなければならない。

【００５４】このためには使用者はボタン（１７）を複
数回一般に３回又は４回だけ押さなければならない。

【００５５】使用者がボタン（１７）を押すと、本体
（４）及びとくに部分（７）が空気を充てんされる間に
シリンダ（１６）、ピストン保持対（２８）及びピスト
ン（３４）から成る組合せは、本体（４）内に挿入され
る。弁（２１）は、閉じたままになっている間に前記の
運動に追従する。本体（４）内に封入された空気は圧縮
される。

【００５６】下降行程の終りに（図３）ピストン（３
４）の円すい台形すそ部分（３８）は減圧軸受（４２）
に接触して、密封が破られ圧縮空気がピストン（３４）
の外部に位置する環状通路間にすそ部分（３８）のまわ
りを経て逃げそして穴（４０）を経て容器（２）内に入
る。

【００５７】使用者がボタン（１７）に押圧力を加える
と、ばね（１８）によりピストン（３４）従って又シリ
ンダ（１６）及び押しボタン（１７）をふたたび持上げ
る。本体（４）内とくに部分（７）内で減圧が生じ吸引
弁（１５）が開き若干量の液体が本体（４）内で上昇す
る。

【００５８】押しボタン（１７）を２回又は３回押した
後、使用者は、本体（４）に液体を確実に満たす。

【００５９】使用者がボタン（１７）を押したときから
図４に示すようにシリンダ（１６）従ってピストン保持
体（２８）及びピストン（３４）の挿入により、本体
（４）内に含まれる液体の圧力が急速に上昇する。

【００６０】弁（２１）は、弁の差動断面に作用する圧
力がばね（３０）の作用に打勝つのに十分になるとすぐ
に開く。加圧液体が次いで管（１９）を経てノズル（４
４）の方向に放出され噴霧される。弁（２１）の後退運
動は、弁（２１）が止め（３２）に面一に当たるように
なると止められ液体の規則正しい配分に役立つ。

【００６１】液体はピストン（３４）の通路とピストン
保持体（２８）とみぞ（２９）とを経てすぐに放出され
る。さらに弁（２１）が開くと、弁（２１）は管（１
９）に対して後方に移動し、ピン（２２）が管内にもは
や突出しない管入口を安全に自由にする。

【００６２】弁（２１）の移動はピストン（３４）の移
動を伴わないで生じ、ばね（３０）は弁（２１）の所望
の開き圧力だけで選定する。杯状体（２４）と弁（２
１）の心（２５）との間の断面の差とは、弁（２１）に
望ましい作用の種類に従って選定することができる。

【００６３】

【発明の効果】本ポンプを作動するときは使用者は、シ
リンダ（１６）及びピストン（３４）を互いにはめ合わ
せるのに液体の圧力のほかにばね（１８）［ばね（１
８）の校正は低くすることができる］だけに打勝てばよ
い。この場合作動が著しく容易になる。噴霧は、噴霧ヘ
ッド（２０）の構造によって良好な条件のもとで確実に
行われる。

【００６４】本発明ポンプはさらに、行程の終りに使用
者が感ずる作動力Ｆ［押しボタン（１７）に加える］の
急激な低下と共に作動が著しく平滑になる。

【００６５】平滑な操作は、次のように定める作動力下
に相当する Ｆ＝Ｐ・Ｓ＋Ｔ１８＋摩擦 この式でＴ１８はばね（１８）の張力に等しい。Ｓはピ
ストン（３４）の有効断面［ピストン（３４）内の液体
通路の断面を差引いた部分（７）における本体（４）の
内側断面］に等しい。Ｐ液体の圧力に等しい。

【００６６】ピストン（３４）の行程の終りに項Ｐ・Ｓ
は、圧力Ｐを相殺する減圧軸受（４２）の作用によって
零に等しくなる。この場合平滑な動作が生ずる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明ポンプを容器の口に取付けただし押しボ
タンはまだポンプに取付けてない状態で示す斜視図であ
る。

【図２】本ポンプ休止位置で示す軸断面図である。

【図３】本ポンプを押しボタンを完全に押した状態でプ
ライミング中を示す図２と同様な断面図である。

【図４】本ポンプを押しボタンを部分的に押した状態で
噴霧中を示す図２と同様な断面図である。

【図５】噴霧ノズルの詳細を拡大して示す縦断面図であ
る。

【図６】図５のＶＩ−ＶＩ線に沿って見た端面図であ
る。

【符号の説明】

１…ポンプ、 ３…口、４…本体、
９…連結体、１３…管状プランジ
ャ、 １５…吸引逆止め弁、１６…シリンダ、
１７…押しボタン、１８…つる巻ばね、
１９…連結管、２０…噴霧ヘッド、
２１…流出弁、３４…下部ピストン、 ３
５…縦方向通路、３６…アーム、 ３７
…中心棒、Ｓ…止め

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸引逆止め弁（１５）を設けられ管状の
   プランジャ（１３）に通ずる連結体（９）を下部部分に
   備え、噴霧しようとする液体を入れる容器の口（３）に
   固定するようにした本体（４）と、 弾性戻し手段に逆って使用者が作動する押しボタン（１
   ７）の作用のもとに前記本体（４）内で滑動することが
   でき、噴霧ヘッド（２０）に通ずる連結管（１９）に上
   部部分で協働し又この連結管（１９）に協働し、又シリ
   ンダ内部が所定圧力に達したときに開くことのできる流
   出弁（２１）に協働するシリンダ（１６）と、 前記の吸引弁（１５）、本体（４）及びシリンダ（１
   ６）の間に仕切られた可変容積の室を閉じることができ
   る密封手段を備え、前記シリンダに固着手段により並進
   運動するように連結され、縦方向通路（３５）が貫通す
   る下部ピストン（３４）とを包含し、前記流出弁（２
   １）をこの弁が前記シリンダ（１６）内で前記下部ピス
   トン（３４）に、関係なく前記管に対して移動できるよ
   うにして取付け、前記流出弁を弾性手段により前記管
   （１９）に向かい戻すようにした、液体とくに香水の加
   圧噴霧用の手動の予備圧縮ポンプにおいて、 前記下部ピストン（３４）に、このピストン（３４）に
   同軸で一層細い直径を持つ中心棒（３７）を支え星形を
   形成する半径方向に延びる各アーム（３６）をほぼ中間
   に形成した中心通路（３５）を設け、前記のシリンダ
   （１６）及び下部ピストン（３４）の戻し用の弾性手段
   をつる巻ばね（１８）により形成し、このばねの一端部
   は前記ピストン（３４）の中心通路内にはめられ前記各
   半径方向アーム（３６）に当たるようにし、又前記ばね
   の他端部は前記本体（４）の内壁に一体の止めＳに当た
   るようにしたことを特徴とする手動予備圧縮ポンプ。
2. 【請求項２】 前記の下部ピストン（３４）及びシリン
   ダ（１５）を互いに連結する手段に縦方向通路（３１）
   が貫通し前記のシリンダ（１６）及び下部ピストン（３
   ４）の間断に固定の直結を生ずるピストン保持体（２
   ８）を設け、行程の終りに前記下部ピストンにより生成
   する密封を破る又とくにポンププライミングを行い前記
   シリンダに液体を充てんする空気の放出ができるように
   減圧手段（４２）を設けたことを特徴とする請求項１の
   ポンプ。
3. 【請求項３】 前記下部ピストン（３４）を中心通路
   （３５）を持つスリーブにより形成し、このスリーブに
   その前記吸引逆止め弁（１５）に面する端部に前記本体
   （４）の内面に当たることのできる円すい台形密封すそ
   部分（３８）を設け又他端部に前記本体（４）の内面に
   当たることのできる別の密封すそ部分（３９）を設け、
   又前記本体の壁にとくにポンププライミング時に空気を
   放出するように少なくとも１個の穴（４０）を形成し、
   この穴（４０）をこれが前記の下部部分（３４）の２つ
   の密封すそ部分（３８）、（３９）間に仕切られた環状
   空間に恒久的に位置するように位置決めしたことを特徴
   とする請求項１又は２のポンプ。
4. 【請求項４】 前記第１穴（４０）の上方で前記本体
   （４）の壁に空気回収用の第２の穴（４１）を設けたこ
   とを特徴とする請求項１ないし３のいずれかのポンプ。
5. 【請求項５】 前記流出弁（２０）が前記シリンダ（１
   ６）の流出管（１９）への入口を完全に自由にするよう
   に流体の放出のために反対方向に開くようにしたことを
   特徴とする請求項１ないし４のいずれかのポンプ。
6. 【請求項６】 前記流出弁（２１）に、一層小さい直径
   を持つ前記ピストン保持体（２８）のハウジング（２
   ７）内で密封状態で滑動する本体と、一層大きい直径を
   持つ前記シリンダの室内で密封状態で滑動する杯状体
   （２４）とを設け、前記弁（２１）をその２つの面を互
   いに連結する少なくとも１条の縦方向みぞが貫通して、
   前記流出弁（２１）の頂部及び底部の間で互いに異なる
   表面に作用する圧力により差動作用によって前記弁が開
   くようにしたことを特徴とする請求項１ないし５のいず
   れかのポンプ。
7. 【請求項７】流出弁（２１）を前記ピストン保持体（２
   ８）に設けたハウジング（２７）の基部と前記流出弁
   （２１）との間に配置したつる巻ばね（３０）により閉
   じることを特徴とする請求項１ないし６のいずれかのポ
   ンプ。
8. 【請求項８】 前記ピストン保持体（２８）を貫通する
   縦方向通路（３１）をその下部部分を円筒形にし、減小
   する断面とくに十字形断面に沿い頂部に向かい継続する
   ようにしたことを特徴とする請求項１ないし７のいずれ
   かのポンプ。
9. 【請求項９】 前記流出弁（２１）用のピストン保持体
   に設けたハウジング（２７）の基部に止め部材（３２）
   を設けたことを特徴とする請求項１ないし８のいずれか
   のポンプ。
10. 【請求項１０】 前記ピストン保持体（２８）の下部部
    分を、前記下部ピストン（３４）に対する連結手段を外
    面に持つ管（３３）により形成したことを特徴とする請
    求項１ないし９のいずれかのポンプ。
11. 【請求項１１】 うずを生成するようにした噴霧ノズル
    （４４）を設け、このノズル（４４）に、穴（４６）を
    設けられ半径方向ピン（４７）に取付けたキャップ（４
    ５）と、環状空間（４９）に開口するように前記ピン
    （４７）に設けた液体供給用みぞ（４８）と、前記環状
    空間（４９）を前記穴（４６）に連結する供給みぞ（５
    ０）とを設け、これ等の供給みぞを、前記環状空間（４
    ９）から前記穴（４６）の周辺まで減小する断面を持つ
    角柱の形にしたことを特徴とする請求項１ないし１０の
    いずれかのポンプ。
12. 【請求項１２】 前記供給みぞ（５０）を、前記キャッ
    プ（４５）の基部に設け前記ピン（４７）の扁平な前面
    により側方を仕切り、前記環状空間（４９）を前記ピン
    （４７）の前面に設け前記キャップ（４５）の周辺基部
    により仕切ったことを特徴とする請求項１１のポンプ。