JPS6027470Y2 - ポンプデイスペンサ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本発明は、ディスペンサポンプ、特に、小さな容器から
香水、オーデコロンまたはその他の身繕い用製品を霧化
する指作動の小型ディスペンサポンプに関する。

近年、特にオーデコロン、香水およびその他の身繕い用
製品を小さな手で保持される容器から霧化するのに使用
される指作動の小型ポンプディスペンサに対する需要が
増大した。

通常、これ等の容器は、好ましくは、香水、オーデコロ
またはその他の製品の純度を保証する如くガラスである
。

オーコロンまたは香水のガラス容器の付加的な利点は、
容器に残る製品のレベルの視覚測定を可能にすることで
ある。

また、ガラス容器は、芸術装飾が美的に好ましい包装を
作る如く該容器に加えられるのを可能にする。

小さい小型指ポンプの最近の需要に先立ち、オーデコロ
および香水のこれ等の型式のディスペンサは、通常、ク
ロロ弗化炭化水素の推進剤で加圧され製品を分配するた
めに通常のエアロゾル弁を使用する樹脂被覆を有するガ
ラス瓶であった。

しかしながら、現在の合衆国規制は、クロロ弗化水素の
推進剤の分配用包装での使用を禁止する。

大抵のエアロゾル包装の製造者は、現在、脂肪族炭化水
素の推進剤を使用する。

しかしながら、これ等の推進剤は、その臭気のため、香
水およびオーデコロンの包装に満足なものではない。

通常の単一ピストンの大型指作動ポンプディスペンサを
オーデコロンまたは香水の小さい容器へ適用しようとす
る初期の試みは、あまり好結果を得られなかった。

通常の大きい寸法のポンプは、小型化されるとき、通常
、アルコールまたは水・アルコール基の処方を利用して
調整される香水またはオーデコロンの組成の良好な霧化
を与えなかった。

これ等のポンプは、滴下を生じ、即ち、効果的な如く望
ましく充分に小さい粒子寸法に香水またはオーデコロン
を霧化せず、特に、ポンプのストロークの初めと終りと
において然りであった。

この霧化と、噴霧の望ましい粒子寸法の形成との問題は
、成る場合には累積的圧力ポンプとして公知であり現在
入手可能な複式モリンダ複式ピストンのポンプで達成さ
れる。

該ポンプは、通常、上側部分が下側部分よりも大きい直
径を有する２重直径のポンプチャンバないし体部を有し
ている。

別個のピストンは、異なる直径の部分の各々に設けられ
、下降ストロークの際に一緒に移動し、出口弁の解放を
生じる２つのチャンバ内の圧力の累積を形成腰これによ
り、流体は、噴霧の開始から終りまで微細な霧化を生じ
る如く瞬間的な高圧で霧化用ノズルを通り急送される。

連結された異なる直径のポンプチャンバないし体部を有
する異積的な圧力のポンプは、米国特許香菜２８３６６
号、第３９０８８７吋、第３９２３２５吋、第４０１７
０３１号、第４０５１９８３号に示される。

小型化された複式ピストン、複式モリンダ型ポンプに共
通の問題は、ポンプを液体で充満する（プライミングす
る）際、複式シリンダないしタンクから空気を急に排出
する困難性にある。

通常、これ等の型式の小型化されたポンプは、非常に小
さい寸法を有し、従って、ポンプの最初または２回目の
プライミングの際、複式チャンバないしタンクから空気
を排出するそれ等のピストンの比較的僅かな運動を有し
ている。

指ポンプをプライミングする際に空気の排出を行う一方
法は、米国特許第３７７４８４９号に示され、該特許は
、ポンプチャンバの内壁でのリブまたは凹所のいづれか
の設置を開示し、これにより、ピストンのスカートは、
ピストンの端縁により下降ストロークの際に空気の排出
を許容する如く撓わみ、ポンプチャンバの上端に通常設
けられる大気の通気孔を介し空気の排出を許容する。

この型式のプライミングの扶助は、米国特許第４０５１
９８３号に示される噴霧器に利用される。

しかしながら、空気は、容器への大気圧の進入に設けら
れる通常の側部孔を介して通気されず、むしろ、小さい
直径の下側ポンプチャンバの下端に取付けられる浸漬管
を介して通気される。

従って、これは、ポンプのプライミングを行うために、
シリンダの空気を追出す如く浸漬管から任意の液体を押
出さねばならないことになる。

該構成は、ポンプの完全なプライミングを遠戚するため
に、増加した数のプライミングストロークを必要とする
如く思われる。

上述の如く、香水とオーデコロンとに対するディスペン
サに利用される如く小型化された指ポンプを適合させる
問題は、通常、浸漬管が容器の最下個所へ延びないのと
共に、容器にポンプを装着すると、通常固定された位置
にあるため、ティスペンサの底の液体の最後の量を除去
する困難性にある。

容器の最下部に隣接して位置する浸漬管を有する加圧さ
れた容器は、米国特許第１９４１８９８号、第２９９５
２７８号に示される。

しかしながら、これ等の容器は、そのの出口弁の性質に
基つき、固定されたその浸漬管の個所を有している。

エアロゾル容器内の製品の最終の量を得る１つの解決は
、米国特許第３１９１８１７号に示され、これでは、浸
漬管は、容器の平坦な底に接触する如く往復運動可能で
ある。

大抵の香水は、ガラス容器に包装されるため、浸漬管が
容器の最下部、通常、側壁と底との結合する容器の周辺
部分に到達する如くポンプに対し浸漬管の長さを正確に
定めることは、大抵のガラス容器がその底に中高面ない
し凸形上面を有するため、極めて困難である。

小さなガラス容器は、該容器の底の上面の最上個所と、
該容器の頚のリップとの間の距離に対する全く広い公差
を伴い製造される。

この寸法は、小型化されたポンプの浸漬管が出来るだけ
容器の底に隣接して延び得ると共に、端部を直角に切断
されたとき、管への進入を制限する程底に接触しない様
に切断されて寸法を定められる際に重要である。

米国特許第３８４０１５７号は、通常、不透明な瓶に包
装される家庭用洗浄剤またはスプレィまたはクリーナー
の様な製品を分配するのに好適な手操作のトリガー噴霧
ポンプを開示する。

このポンプは、該ポンプの作動の際に上下に移動する如
くその下端に取付けられる浸漬管を有し往復運動する垂
直プランジャを使用する。

しかしながら、これ等の形式のポンプの浸漬管は、比較
的硬く従って、容器の底面に接触するのを許容されれば
閉塞し易いため、通常、完全な延長の際でも底に接触し
ない様に充分に短く切断される。

その上、該製品は、一般に、オーデコロンまたは香水よ
りも遥かに安価な性質のものであり、消費者は、容器に
残る製品の最後の数ｌＯダラム（数オンス）を利用する
ための動機を有していない。

一般に、また上述の説明により、香水等の様な高価な液
体商品の殆んど完全な排出の保証を提供すると共に、最
初の使用とその後の使用との際にポンプに対して改善さ
れた迅速なブライミング液体を与える装置に対する指操
作の分配用ポンプの分野に必要性が存在することが認め
られる。

上述の一般的な必要性と、その他の利点とは、本発明に
よって提供される。

その一般的な形態では、本発明は、容器に取付けるのに
好適なポンプを包含する。

該ポンプは、上側体部部分と小さい直径の下側体部部分
とを有し好ましくは円筒形のハウジングと、該各部分内
のピストンとを備える累積的な圧力型のものである。

上側部分のピストンは、２重スカート付きであり、貫通
する通路を有する上側ステムを備えている。

下側ステムは、単一スカート付きてあり、貫通するチャ
ンネルを有するステム部分を備えている。

該ステムの上側部分は、上側体部部分内に延び、ポール
のチェック弁で常時閉鎖される。

ばねまたは同等な付勢装置は、上述の両者のピストンを
上方へ付勢する。

該構造は、可撓性浸漬管が、下側ステム部分に取付けら
れ、下側体部部分の底部開口部よりも小さい外径を有腰
これにより、気体の移動用通路を形成腰更に、付勢装置
に抗し最下位置への下部ピストンの移動の際、容器の底
壁に係合して該底壁を横切って移動するのに充分な長さ
を有し、これにより、該浸漬管の端末が、容器の底壁と
側壁との交差する領域の液体に係合することを特徴とす
る。

使用されるポンプ構造の特徴は、下側体部部分の下端に
設けられる開口部を介して排出されるのをポンプチャン
バの上側体部部分と、下側体部部分とに捕捉される空気
に許容する如く第２ピストンと協働する装置が、ポンプ
チャンバの小さい直径の下側部分の壁に設けられ、これ
により、プライミングによる空気が、容器の空気空間内
に直接急送されることである。

このポンプディスペンサは、ガラス、金属または樹脂で
作られる容器に使用可能である。

本発明のその他の目的および利点は、本発明の好適実施
例に関し添付図面を参照する下記の説明によって明瞭に
なる。

特に第１図から第５図までを参照すると、本発明の分配
ポンプは、符号２０で全体を示されるポンプの体部ない
しハウジングを有している。

該体部は、小さい直径の下側体部部分２２と一体に形式
され該部分２２に連通ずる拡大された直径の上側体部部
分２１を有している。

ハウジング２゜は、好ましくは円筒形である。

弾性材料で作られる上部ないし第１のピストン２３は、
上側体部部分の上端に収容され、液体および気体のシー
ルを上側体部部分の内壁２４と共に提供する如く該内壁
に密に摺動可能に接触する。

図示のピストン２３は、貫通するギア２６ないし中空を
有する直立の中空上側ステム２５を形式される２重スカ
ートのピストンである。

ボア２６は、その長さの中間に制限された直径の開口部
２７を備えている。

通常の機械的な解放噴霧アクチュエータ釦（想像線で示
す）は、上側ステム２６の上部に取付けられる。

頬霧アクチュエータ釦は、液体を霧化するために指作動
ポンプに一般に使用される任意の通常の機械的な解放噴
霧アクチュエータの型式のもの、即ち、参照が行われる
米国特許第３２２３２９２号に示される噴霧アクチュエ
ータの型式のものでもよい。

下側体部部分２２は、該部分２２の内壁３０に液密の摺
動接触をなす外周を有し弾性材料で作られる単一スカー
トの下部ピストン２９を備えている。

ピストン２９は、流通する流体の通路用ポア３２を有す
る下側ステム３１と一体に形式される。

下側ステムは、下部ピストン２９の下方へ延びる下側部
分３１ａと、上側体部部分２１の内部へ下部ピストン２
９の下方に延びる上側部分３１ｂとを有している。

下側ステムの下側部分３１ａは、薄い壁の可撓性浸漬管
３４の上端を摩擦をもって収容する孔ぐり部３３を備え
ている。

下側ステムの上側部分は、その端部に設けられる傾斜面
に着座するポールのチェック弁３５で常時閉鎖される。

上部ピストンと、下部ピストンとは、それ等のステムと
一体に形成されるものとして説明されるが、所望により
、別個に形成された後、ステムに取付けられてもよいこ
とが認められる。

符号３６で全体を示されるチェック弁のケージ組立体は
、中空下側部分３７を有し、該部分３７は、下側ステム
の上側部分に強固に取付けられる如く該上側部分上に圧
入または他の装置で取付けられてもよい。

チェック弁のケージ組立体は、制限された直径の開口部
２７を限定する上側ステムの内壁部分に着座する丸めら
れた光端３９を有する上側の中実円筒形出口チェック弁
部分３８を備え、これにより、ポンプ用出口チェック弁
を提供する。

複数の開口部４０は、チェック弁ケージ組立体の中間部
分に設けられ、複数の離隔したリブ４１で限定され、リ
ブ４１は、剛性の組立体を提供する如く、チェック弁ケ
ージ組立体の中空の下側部分３１をチェック弁部分３８
に結合する。

チェック弁ケージ組立体の上側部分は、ポンジノ１ウジ
ングの上側および下側の体部部分の結合部の肩４４に着
座する下端を有する圧縮ばね４３の上端に接触するその
下側を有し外側へ延びる環状肩４２を備えている。

ハウジング内に位置するポンプの構成要素は、ハウジン
グ２０の上側部分に一体に形成される環状フランジ４６
の上面に着座する環状カラ一部材４５でハウジング内に
保持される。

カラ一部材４５は、ピストン２３の上端にピストン２３
の上方移動を制限する如く当接する環状の下方へ延びる
部分４７を備えている。

環状空間４８は、上側体部部分２１の側壁に設けられる
開口部５０を介し大気から容器４ｇの内部への空気の流
れを許容する如くカラー４５と、上側ステム２５との間
に設けられる。

環状フランジ４６の下側は、好ましくは、弾性材料また
は樹脂材料から造られる環状パツキン５１の上面にシー
ル状に係合し、パツキン５１は、容器４９の頚５３の上
端に設けられるリップ５２の上部に着座するその下面を
有している。

カラ一部材４５と、環状フランジ４６と、環状パツキン
５１とは、符号５４で全体を示される嵌め輪部材で相互
と、頚の上部リップ５２とにシール状に係合する。

嵌め輪は、カラ一部材４５の内側上部に設けられる溝に
収容されステム２５から離隔してステム２５を包囲する
下方へ曲った内側円形周辺５５を有している。

嵌め輪の上部５６は、カラ一部材４５の表面に当接し、
下方へ垂下するスカート部分５７を取付けられている。

スカート部分は、環状フランジ４６の底部に対し強固に
パツキン５１を保持する離隔した凹所５８ａを有し、従
って、該パツキンは、組立て時点でポンプ組立体に組合
わされ、所定の個所に保持されるパツキンを有し需要者
へ送られる。

全体のポンプ組立体は、顆頭５３に設けられる環状突起
ビート５９のまわりに受取られる下方へかしめないし絞
られた下側周辺部分５８で瓶４９の頚に強固に取付けら
れる。

下側体部部分２２の底部は、環状空間６１を形成する如
く浸漬管から離隔し内方へ延ひる環状フランジ６０を備
えている。

この環状空間６１は、ポンプが容器から流体を最初にま
たは後でプライミングされるとき、ポンプハウジングの
内部からの空気の流路を提供する。

第１図、第４図に示す如く、下側体部部分の内壁３０は
、下部ピストン２９が特に第２図に示す如くその最下位
置にあるとき、該ピストン２９の周辺の端縁で接触され
るのに充分な距離を体部の端部の下側体部部分６０から
上方へ延びる一体に形成されるリブ６２を備えている。

リブ６２の代りに、下側体部の側壁の溝ないし開口部が
使用されてもよい。

上部および下部のピストンの間に収容される空気を除去
する如くポンプにプライミングすることは、最初の使用
の際にも必要であると共に、ポンプが成る時間にわたり
休止した後に屡々必要である。

これを実施するため、ポンプは、その全ストロークにわ
たり数回往復運動され、ポンプが第２図、第５図に示す
如く完全に圧縮された状態にあるとき、上部ピストン２
３と、下部ピストン２９との間に捕捉される圧縮空気は
、第５図に更に明瞭に示す如く、下部ピストンが、その
周辺の一部を撓わます如くリブ６２に接触する様に移動
するまで圧縮される。

この状態では、空気の通路６３は、リブの両側にこれ等
の通路を形成する如くピストン２９の周辺の一部を撓わ
ますリブによって与えられる。

次に、ポンプの上側および下側の体部チャンバからの圧
縮空気は、下部ピストン体部２２と、下側ステム延長部
３１ａとの間の環状空間を通りその下の空間に流入し、
突起６０と浸漬管３４との間で下側体部の底部に設けら
れる環状空間６１を最後に流出する。

この空気は、ポンプのプライミングの際に排出され、従
って、容器に存在する液体レベルの上の容器内の蒸気ま
たは空気の空間７８へ直接流入する。

従って、従来技術のポンプの場合の如くポンプにプライ
ミングするために浸漬管に停滞している付加的な空気お
よび／または流体に空気を置き換える必要性はない。

更に、空気が体部の側部を上方へ急送されて通気孔から
排出される必要はなく、これは、従来、指ポンプディス
ペンサのプライミングを扶助するのに使用された。

第６図を参照すると、本発明のディスペンサポンプを容
器４９に取付ける他の実施例が示される。

符号６４で全体に示されるペデスタル型底め輪は、容器
４９の頚に設けられるビード５９にポンプを取付けるの
に使用される。

該ペデスタルは、上述の如くパツキン４６を把持する断
続的な凹所５８ａを有し垂下するスカート６５を備えて
いる。

該嵌め輪は、容器にポンプをしつかり固定する如く容器
の頚のビード５９を把持する下へ曲げられた下側部分６
６を有している。

該嵌め輪は、上方へ曲った円筒形ペデスタル部分６８に
融合する環状外側上面６７を有している。

ペデスタルの上部は、下方へ曲った端部６９で限定され
る環状開口部を有している。

環状カラー７０は、ペデスタル６８の内部に設けられる
空間に嵌め輪の内部で収容される。

カラー７０は、上部ピストン２３の上方の移動を制限す
る如く上側体部部分２１の開口上端内へ延びピストン２
３の上部に当接する小さい直径の下方へ延びる下側部分
７１を有している。

環状空気通路７２は、環状カラー７０の内壁と、上側ス
テム２５との間に設けられ、従って、大気は、内容物が
成る期間にわたり分配される際に真空が容器内に形成さ
れるのを阻止する如くこの環状空気通路と、上側体部２
１に設けられる開口部５０とを介して導入される。

容器にディスペンサポンプを取付けるために嵌め輪を使
用する代りに、ポンプをねじ付きの頚の容器に取付ける
ことが所望される場合には、金属または樹脂のねじキャ
ップは、嵌め輪の代りに利用可能である。

この場合には、該キャップは、図示のカラ一部材４５と
同様な上部を備え、ステムが突出る環状中心開口部を包
囲する下方へ曲った端部を有している。

下方へ曲った該端部は、カラー４５の内側周辺部分４７
と同様な態様でピストン２３の上端に当接する。

ディスペンサポンプの作用は、第１図から第５図までを
参照して下記に説明される。

充填プラントでは、容器４９は、ポンプディスペンサで
分配する如く所望される例えば、香水、オーデコロン発
汗防止剤またはその他の製品でもよい液体調合剤７３を
充填される。

予組立てされたポンプは、容器の頚に置かれ、嵌め輪５
８の下側部分は、ポンプ組立体を容器にシール状に取付
ける如くビード５９の下側のまわりにかしめられる。

理想的には、浸漬管は、ポンプが上昇位置にあるとき、
容器の底の周辺部分７９にその下端が位置する長さに切
断され、従って、ポンプが押圧されるとき、周辺部分に
維持されて周辺部分のまわりに摺動する。

しかしながら、瓶の深さＢは、仕様よりも屡々大きく、
その結果、浸漬管は、容器４９の凹形円筒形底７７の上
面７６の円形中心部分７５の直ぐ上または該部分７５に
接触してその下端７４を位置させる長さを有している。

通常、消費者が製品の包装を受取る際、ポンプ体部２０
の内部は、空気を充填される。

更に、浸漬管３４の通路も依然として空気を収容し、ポ
ンプ体部と、浸漬管の内部とから空気を排出することで
ポンプをプライミングすることが必要である。

プライミングは、夫々上部および下部のピストン２３．
２２を夫々の体部部分内で下方へ移動してそれにより、
内部の空気を圧縮する如くアクチュエータ釦を押圧する
ことで実施される。

第２ピストン２９がリブ６２に接触するとき、空気通路
６３は、第５図に認められる如く開口する。

このとき、２つのピストンの間に捕捉される圧縮空気は
、液体レベルの上の容器と、容器の口とに設けられる空
間７８内へ下側体部部分の下部の開口部６１を通って部
分的に排出される。

アクチュエータの上昇ストロークまたは圧力の解放の際
、液体は、浸漬管を上昇し、入口チェックホール３５を
持上げ、第３図に示す如くハウジングの上側および下側
の部分に流入する。

通常、ポンプのハウジングの内部から空気を完全に排出
して流体で該ハウジングを充満するには、ピストンの１
よりも多い往復運動を必要とする。

ポンプのハウジングが流体を充満された後、次の全スト
ロークの作動は、上部および下部のピストン間の液体の
圧縮を生じ、累積的な圧力のポンプの周知の原理によリ
、小さい直径の下部ピストン２９は、体部内の流体が特
定の圧力に達したとき、上部ピストン２３の速度に比し
増大した速度で移動を開始する。

下部ピストンのこの増大した速度は、上側チェック弁３
６の丸められた尖端３６を解放し、これにより、流体が
霧化側を介し上側ステムのボアを通って外部に急送され
、非常に微細な霧ないし霧化された噴霧の形態で分配さ
れるのを可能にする。

上側チェック弁の尖端３９がステムの制限された開口部
２７から離れて移動するとき、圧力下の流体は、高圧下
でディスペンサノズルを直ちに排出し、これにより、極
めて望ましい液体の瞬間的な霧化を生じる。

液体７３が容器から変位されるとき、大気の空気は、上
部ピストンが第２図に示す如く下降ストロークの終りで
タンクの側部開口部５０の下方に位置するとき、カラ一
部材とステムとの間の環状空間４８を通り該開口部５０
を通って液体より上の空間７８内に形威し得る真空を除
去する如く、該空間７８に進入する。

ディスペンサから液体を排出する２つのピストンの各下
降ストロークの際、浸漬管３４は、チェック弁ケージ組
立体の下側部分３７から上側体部部分と下側体部部分と
の交差を限定する肩４４までの高さである第１図にＡて
示される寸法で定められる距離を容器内で下方へ移動す
る。

上述の如く、このティスペンサポンプは、非常に小さく
手で保持される香水等の容器に使用するのに理想的に好
適であり、通常、これ等の容器は、内容物の純度を保証
すると共に、購入以前に包装からの漏洩が存在するか否
かを定めるために消費者が容器内の製品を視覚で点検し
得る如くガラスで作られることが所望される。

更に、容器の透明さは、製品が間もなく使われてしまう
か、または使われてしましたときを購入者が定め得る如
く望ましい。

上述の如く、容器の内部から製品の殆んど総てを排出し
得ることは極めて望ましく、特に、該製品が高価な香水
またはオーデコロンの性質のものであるときに然りであ
る。

本発明は、浸漬管３４の下方運動でこれを達威し、管３
４は、下降ストロークの際、浸漬管の下端７４が容器の
底の上面７６に接触腰容器の凸形内側面７６と垂直内壁
８０との交差で限定される底７９の端末周辺部分へはＳ
゛中心円形部分７５からの摺動を生じる。

従って、浸漬管のこの下端は、時間の一周期にわたり、
周辺の端縁部分７９へ容器の底面７６を横切って往復運
動する。

多くの場合に、容器の全部の内容物を殆んど除去するこ
とが可能であり、従って、香水とオーデコロンの霧化ポ
ンプの浸漬管の固定された長さのため、現在該ポンプに
一般に生じる無駄を排除する。

リップ５２の上部と、容器の内側底面７６の最上部分と
の間の距離Ｂ（第１図参照）を狭い公差で制御する様な
態様でガラス容器を製造し得ないことは、一般に公知で
ある。

距離Ｂてのこの大きな変化に基つき、容器の底より上に
全く成る距離を全ぐ屡々離隔させることは、固定され予
め切断された浸漬管の長さを有する通常のポンプディス
ペンサに対し全く通常のことである。

現在のポンプディスペンサでの浸漬管の如く浸漬管が可
動でないため、内容物が浸漬管の下端以下に降下すれは
、内容物の該部分を利用することは、本質的に不可能で
ある。

ポンプディスペンサの本実施例に示される浸漬管７４の
下端は、横方向ないし平坦な切断によって示されている
が、斜めの切断または段切断は、ピストンの下方ストロ
ークにより容器の底面に接触して押付けられることによ
り該端部か閉塞されないことを保証する如く浸漬管の下
端に利用可能である。

本発明に使用される如く所望される型式の一般に非常に
小さい直径の薄肉浸漬管は、ポンプ組立体に設置される
とき、その長さにわたりほぼ均等な僅かな曲りないし曲
率を有することが認められた。

該曲率は、無端コイル形状でスプールに貯蔵されること
で樹脂が取る冷間セットの結果であると考えられ、該管
は、ポンプ組立体の製造の際、切断されて該組立体に装
着される以前に製造者から通常受取られる。

従って、該管は、組立体の中心線から離隔する全体的な
傾きを有し、これは、容器の底を横切るその運動を促進
し、液体の最後の痕跡を抽出する如く管が周辺部分に容
易に進入するのを可能にする。

【図面の簡単な説明】

第１図は上部および下部のピストンが完全に上昇された
位置にあり浸漬管の下端が容器の底の中心部分に位置す
る容器に取付けられた本発明のポンプの縦断面図、第２
図は圧縮された空気が下部ピストンのまわりに通気され
ポンプチャンバの下側部分の開口部から排出されるプラ
イミングストローフの際にピストンが底部位置ないし最
下位置にある同上のポンプの破断拡大図、第３図は上部
および下部のピストンがその上昇ストロークの開始直後
の位置にあり浸漬管の下端がポンプのプライミング後に
液体でポンプチャンバを充満される際の浸漬管の延長さ
れた位置の丁度手前にある第１図と同様な図、第４図は
チャンバが流体を充満された状態で２つのピストンが下
方へ移動し流体が排出される第２図と同様な図、第５図
はピストンの外周と下側ポンプチャンバの内壁の突出部
とのまわりの空気の漏出路を示す第２図の５−５線に沿
う拡大断面図、第６図はポンプを容器に取付けるペデス
タルを有する異なる嵌め輪を備える本発明のポンプの図
を示す。 ２０・・・・・・ハウジング（体部）、２１・曲・上側
体部部分、２２・・・・・・下側体部部分、２３・・・
・・・上部ピストン、２５・・・・・・上側ステム、２
６・・・・・・上側ステムのボア、２９・・・・・・下
部ピストン、３１・・・・・・下側ステム、３１ａ・・
・・・・下側ステムの下側部分、３１ｂ・・・・・・下
側ステムの上側部分、３４・・・・・・浸漬管、３５・
・・・・・チェック弁、４３・・・・・・圧縮ばね。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 上側体部部分２１と、小さい直径の下側体部部分２２と
   を有するハウジング２０と、該各部分内のピストン２３
   ．２９とを具備し、該上部ピストン２３が、２重スカー
   ト付きであり、貫通する通路２６を有する上側ステム２
   ５を備え、該下部ピストン２９が、単一スカート付きで
   あり、貫通する通路と、前記上側体部部分２１内に延び
   ボールのチェック弁３５で常時閉鎖される上部３１ｂと
   を有するステム部分３１を備え、更に、前記ピストン２
   ３．２９の両者を上方へ付勢するばねまたは付勢装置４
   ３を具備し、一容器中の液体を分配する如く容器に取付
   けるのに好適なポンプディスペンサにおいて、 可撓性浸漬管３４が、下側ステム部３１ａに取付けられ
   、前記下側体部部分２２の底部開口部よりも小さい直径
   を有すると共に、前記下部ピストン２９をその最下位置
   へ前記付勢装置４３に抗して移動する際に容器の底壁に
   係合し該底壁を横切って移動するのに充分な長さを有し
   、従って、容器の底壁と側壁との交差する領域の液体に
   係合することを特徴とするポンプディスペンサ。