JPH11222121A - 無人搬送車 - Google Patents

無人搬送車

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JPH11222121A
JPH11222121A JP10194651A JP19465198A JPH11222121A JP H11222121 A JPH11222121 A JP H11222121A JP 10194651 A JP10194651 A JP 10194651A JP 19465198 A JP19465198 A JP 19465198A JP H11222121 A JPH11222121 A JP H11222121A
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JP
Japan
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work
transfer robot
guided vehicle
automatic guided
arm
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Application number
JP10194651A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Tsubaki
達雄 椿
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現状よりも短い時間でのワークの積み卸しを
可能とし、しかも、構成を簡略化して、小型化、低コス
ト化を図る。 【解決手段】 荷台3にワークWを載せて搬送する走行
台車11の上部に、走行台車11上に立設された主軸1
3と、主軸13に回動可能に連結された第1のアーム1
4と、第1のアーム14に回動可能に連結された第2の
アーム15と、第2のアーム15の先端部に設けられた
フィンガ6とを有する、水平方向の動作を重力の影響を
受けない関節のみの動作で行う移載ロボット12を設け
る。第1のアーム14及び第2のアーム15が、荷台3
に載置されたワークWの上方位置にて回動されるよう
に、主軸13を上方へ延出させる。移載ロボット12の
前後位置に、それぞれ荷台3を設ける。荷台3の高さを
外部装置のワーク受け渡しポートの高さと略等しい値に
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にクリーンルー
ム内においてウエハーカセットを搬送するために用いら
れる無人搬送車に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体の製造を行うクリーンルームにお
いては、移載ロボットを搭載した無人搬送車によりウエ
ーハカセット(ウエーハを多数収納する容器)の搬送を
行っている。図27及び図28には、従来知られている
無人搬送車の一例を示す。これらの図に示すように、従
来の無人搬送車1は、走行台車2上の中央部並びに一方
端部にわたる広い範囲をワーク載置用の荷台3とし、走
行台車2上の他方の端部に、荷台3と外部との間でワー
クWを移載する移載ロボット4を備えたものである。そ
して、移載ロボット4は、一般に、S1〜S6の各軸線回
りをそれぞれ回転する複数の関節5a〜5fを有するい
わゆる垂直多関節形のものであって、先端にはワークW
を把持するためのフィンガ6を備えたものが使用されて
いる。なお、走行台車2は下部に走行車輪7を備え、そ
れ自体が無人で走行するようになっている。
【0003】このような無人搬送車1で、走行台車2の
荷台3上に載せてあるワークWを外部装置8に移載する
には、図29に示すように、まず、無人搬送車1が外部
装置8の前方の所定位置まで走行して停止する。つい
で、移載ロボット4の作動により、荷台3上のワークW
をフィンガ6ですくい、このすくいとったワークWを外
部装置8側へ移動させ、外部装置8のワーク受け入れポ
ート8aに降ろす。その後、移載ロボット4は走行時の
初期の姿勢に戻る。
【0004】また、図30に示すように、上記無人搬送
車1のフィンガ6は、移載ロボット4の関節5eの先端
部に回動可能に連結された連結部6aと、この連結部6
aから下方へ延在された支持部6bと、この支持部6b
の端部から両側方へ伸びる腕部6cと、これら腕部6c
から前方へ突出された一対の把持部6dとを有するもの
で、図31に示すように、これら把持部6dによってワ
ークWをすくい上げて把持するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の無人搬
送車1にあっては、次に示すような欠点があった。すな
わち、垂直多関節形の移載ロボット4を用いているの
で、垂直面に沿って回転する各複数のロボット関節5
b、5c、5eにはそれぞれ重力の影響が及ぶこととな
り、それらの関節5b、5c、5eのモータは単に回転
力を与えるだけの力に止まらず、重量を支えるための力
も考慮しなければならない。したがって、所定の速度
で、移載ロボット4を動かすには、大出力のモータが必
要になる。逆に、寸法上あるいは安全上等の面から、使
用できるモータの大きさに制限がある場合には、移載ロ
ボット4の動作速度は遅くなってしまう。
【0006】また、垂直多関節形の移載ロボット4で
は、ワークWを水平方向へのみ移動させるときでも、重
力の影響を受ける関節5b,5c,5e(すなわち、動
作速度の遅い関節)を動作させなければならず、したが
って、水平移動、垂直移動にかかわりなく、全体的に動
作速度が遅くなる。
【0007】また、移載ロボット4が走行台車2の隅部
に設置されているので、移載ロボット4と反対側の荷台
3上のワークWをとらなければならないことを考える
と、移載ロボット4の腕の長さはある程度長く設定しな
ければならない。このような長いアームを動作させるの
には、モーメントが大きくなるから、その分動作速度が
遅くなる。
【0008】このように、動作速度が遅くなる垂直多関
節形の移載ロボット4をあえて採用しているのは、外部
装置8に設けるワーク受け入れポート8aの高さ位置が
予め定められておらず、まちまちであることから、これ
らに対処するためである。また、長いアームを備える移
載ロボット4を採用しているのは、前に述べたように移
載ロボット4が走行台車2の隅部に設けられているこ
と、及び、外部装置8に設けるワーク受け入れポート8
aが装置本体の奥行きの深い箇所(n)に設けられてい
る場合があり、これに対処するためである。
【0009】ところで、新たに開発する半導体製造装置
(外部装置8に相当)では、ワーク受け入れポート8a
の位置(高さ、奥行き)、姿勢を規格によって一定に定
めようとする動きがある。仮に、ワーク受け入れポート
(8a)の位置が一定に定められると、移載ロボット4
として垂直多関節形のロボットを用いるのは、過剰設備
となってコストの面でも、また動作速度の面でも不利に
なる。また、上記無人搬送車1にあっては、走行台車2
上に移載ロボット4を配置させた構造であるので、走行
台車2の上面を広くせざるを得ず、これにより、特に走
行台車2の前後方向の寸法が大きくなり、大型化を招い
てしまっていた。さらには、走行台車2内には移載ロボ
ット4を駆動させる本体駆動部とともに、走行台車2を
走行させるための走行機構部も収納させなけらばならな
いので、上記構造では、走行台車2の小型化に限界があ
った。
【0010】また、上記無人搬送車1の移載ロボット4
の先端部に設けられたフィンガ6では、ワークWを把持
した際に、ワークWの前部からフィンガ6の後部までの
前後方向の寸法が大きいため、ワークWを把持した状態
での取り回しが悪く、したがって、外部装置8のワーク
受け入れポート8aへの良好な移載に支障を来すことが
あった。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、外部装置のワーク受け入
れポートの位置が一定であることを前提とし、現状より
も短い時間でかつ良好にワークの積み卸しができ、しか
も、構成が簡単でコスト面及び大きさの面でも有利にな
る無人搬送車を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の無人搬送車は、荷台にワークを載せ
て搬送する走行台車上に、前記荷台と外部装置との間で
ワークを移載するアームを有する移載ロボットを搭載し
た無人搬送車において、前記走行台車の前後方向略中央
部分に前記移載ロボットを搭載し、前記荷台の高さを前
記外部装置のワーク受け渡しポートの高さと略等しい値
に設定し、前記移載ロボットを、走行台車に立設された
主軸と、この主軸の上端に回動可能に連結されたアーム
とを有して、水平方向の動作を重力の影響を受けない関
節のみの動きで行う関節配列とし、前記主軸を、前記ア
ームを前記荷台に載置されたワークの上方位置にて回動
させるべく、前記走行台車の上面から上方へ延出させた
ことを特徴としている。
【0013】請求項2記載の無人搬送車は、荷台にワー
クを載せて搬送する走行台車上に、前記荷台と外部装置
との間でワークを移載するアームを有する移載ロボット
を搭載した無人搬送車において、前記走行台車の前後方
向略中央部分に前記移載ロボットを搭載し、前記荷台の
高さを前記外部装置のワーク受け渡しポートの高さと略
等しい値に設定し、前記移載ロボットを、その水平方向
の動作を重力の影響を受けない関節のみの動きで行う関
節配列とし、前記荷台の下方側に、動作空間を形成し、
該動作空間内に、前記移載ロボットを収納したことを特
徴としている。
【0014】請求項3記載の無人搬送車は、荷台にワー
クを載せて搬送する走行台車上に、前記荷台と外部装置
との間でワークを移載するアームを有する移載ロボット
を搭載した無人搬送車において、前記走行台車の前後方
向略中央部分に前記移載ロボットを搭載し、前記荷台の
高さを前記外部装置のワーク受け渡しポートの高さと略
等しい値に設定し、前記移載ロボットを、その水平方向
の動作を重力の影響を受けない関節のみの動きで行う関
節配列とし、前記荷台の上方側に、前記走行台車の前後
に立設された支持壁と、該支持壁同士に掛け渡された取
付用部材とによって囲われた動作空間を設け、該動作空
間内に、前記移載ロボットを収納したことを特徴として
いる。
【0015】請求項4記載の無人搬送車は、請求項1〜
3のいずれか1項記載の無人搬送車において、前記移載
ロボットの前記アームの先端部に、前記ワークを把持す
るフィンガが設けられ、前記フィンガは、前記ワークの
前後方向の寸法の範囲内にて前記ワークを把持可能とさ
れていることを特徴としている。
【0016】請求項5記載の無人搬送車は、請求項4記
載の無人搬送車において、前記フィンガは、前記アーム
の先端部に連結された連結部と、この連結部の両側部に
側方へ延在された腕部と、これら腕部から下方へ延在さ
れた支持部と、これら支持部の端部から前方へ突出され
て前記ワークの下部に配置されて前記ワークをその底面
からすくい上げる把持部とを有してなり、前記把持部の
先端部から前記支持部の後部までの寸法が前記ワークの
前後方向の寸法以下とされ、かつ前記支持部同士の間に
前記ワークの少なくとも一部が入り込むことにより、前
記把持部及び前記支持部が前記ワークの前後方向の寸法
の範囲内に収められることを特徴としている。
【0017】請求項6記載の無人搬送車は、請求項4記
載の無人搬送車において、前記フィンガが、前記アーム
の先端部に連結された連結部と、この連結部の両側部に
延在された腕部と、これら腕部から上方へ延在された支
持部と、これら支持部の端部から前方へ突出されて前記
ワークの上部に配置されて前記ワークの上端を把持する
把持部とを有してなり、この把持部の先端部から前記支
持部の後部までの寸法が前記ワークの前後方向の寸法以
下とされ、かつ前記支持部同士の間に前記ワークの少な
くとも一部が入り込むことにより、前記把持部及び前記
支持部が前記ワークの前後方向の寸法の範囲内に収めら
れることを特徴としている。
【0018】請求項7記載の無人搬送車は、請求項6記
載の無人搬送車において、前記把持部が、前記支持部に
支持された板部と、この板部の両側部にそれぞれ設けら
れた挟持板と、これら挟持板を前記板部に対して進退さ
せるシリンダとを有し、該シリンダによって進退される
挟持板によって前記アームの上端部を挟持して把持する
ことを特徴としている。請求項8記載の無人搬送車は、
請求項1〜7のいずれか1項記載の無人搬送車におい
て、前記移載ロボットの前後位置に、それぞれ前記荷台
を設けたことを特徴としている。
【0019】請求項9記載の無人搬送車は、請求項1〜
8のいずれか1項記載の無人搬送車において、前記移載
ロボットが、その水平方向の動作を水平方向のみの回転
動作を行う複数の水平関節の動きで行う構造としたこと
を特徴としている。請求項10記載の無人搬送車は、請
求項1〜9のいずれか1項記載の無人搬送車において、
前記移載ロボットに、前記ワークを持ち上げるための昇
降機構が組み込まれていることを特徴としている。請求
項11記載の無人搬送車は、前記請求項10記載の無人
搬送車において、前記昇降機構を、鉛直方向へ回動する
平行リンク機構を備える構造としたことを特徴としてい
る。請求項12記載の無人搬送車は、請求項10記載の
無人搬送車において、昇降機構を、上下に対向する上下
リンクを有するとともに垂直方向へ回動する4節回転連
鎖を備え、前記下リンクの長さが前記上リンクの長さよ
りも長く設定されていることを特徴としている。請求項
13記載の無人搬送車は、請求項10〜12のいずれか
1項記載の無人搬送車において、前記昇降機構を、前記
フィンガの基端部に組み込んでいることを特徴としてい
る。
【0020】請求項14記載の無人搬送車は、請求項
1、4〜13のいずれか1項記載の無人搬送車におい
て、前記移載ロボットの前記アームの先端部に、前記ワ
ークを把持するフィンガを設け、該フィンガは、前記ア
ームの先端部に連結されて下方へ延在するよう形成され
た縦部材と、該縦部材の端部に形成されて前記ワークを
その底面からすくい上げる把持部とを有し、かつ、前記
縦部材を、前記把持部の中心軸線を前記移載ロボットの
主軸に一致させたときに前記主軸の側方に位置するよう
配設した構成であることを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の無人搬送車の実施
の形態を図1ないし図3を参照して説明する。なお、従
来例で説明した無人搬送車の構成要素と同一の構成要素
については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0022】本発明の無人搬送車10は、主として半導
体製造設備のクリーンルーム内に配備されるものであ
り、下部に3個あるいは4個の走行車輪7を備える走行
台車11を有し、走行台車11上の前後方向の略中央部
分には、外部との間でワークWを移動する移載ロボット
12が搭載されている。
【0023】移載ロボット12は、走行台車11の上部
位置に設けられた本体駆動部12aより主軸13を上に
延ばし、主軸13の上端には第1のアーム14の一端が
水平方向へ回転可能に取り付けられ(第1の水平関節1
7a)、第1のアーム14の他端には第2のアーム15
の一端が水平方向へ回転可能に取り付けられ(第2の水
平関節17b)、第2のアーム15の他端にはフィンガ
6が水平方向へ回転可能に取り付けられ(第3の水平関
節17c)、このフィンガ6によりワークWを把持でき
るようになっている。また、主軸13には、第1、第2
のアームを介してフィンガ6を若干量昇降させる昇降機
構18が組み付けている。つまり、この移載ロボット1
2の関節17a、17b、17cは水平方向の回転動作
のみ行う水平多関節形のものである。
【0024】走行台車11上であって、移載ロボット1
2の前後にはそれぞれ半導体カセット等のワークWを載
置するための荷台3が設けられている。荷台3の高さH
は、外部装置8のワーク受け渡しポート8aの高さhと
略等しい値(例えば、900mm)に設定されている。
そして、これら荷台3同士の間にて上方へ延出された主
軸13に連結された第1、第2のアーム14、15が、
荷台3に載置されるワークWの上方に配置され、このワ
ークWの上方にて回動されるようになっている。
【0025】次に、上記構成の無人搬送車の作用につい
て説明する。このような無人搬送車10で、走行台車1
1の荷台3上に載せてある半導体カセット等のワークW
を外部装置8に移載するには、まず、無人搬送車10を
外部装置8の前方の所定位置で停止させ、移載ロボット
12の作動により、つまり、第1、第2のアーム14、
15並びにフィンガ6を、第1、第2、第3の水平関節
17a〜17cを介して適宜水平回転させて、フィンガ
6を荷台3上のワークWの下側にあてがう。そして、こ
の状態で昇降機構18により主軸13を若干上昇させて
ワークWをすくい上げ、外部装置8側へ移動させて、該
外部装置8のワーク受け入れポート8a上にワークWを
降ろす。
【0026】ここで、荷台3の高さHは、予めワーク受
け入れポート8aの高さhと同じ値に設定しているの
で、フィンガ6の上下方向の動きは、ワークWをわずか
に持ち上げるだけの最小の動作でよい。このときの昇降
は主軸13の上下動により行うが、この主軸13の上下
動は重力の影響を受けるため速度が遅くなるのは否めな
い。しかしながら、上下方向の移動距離がきわめて短い
ので、結果として、非常に短い時間で昇降可能である。
【0027】一方、水平方向の移動は、重力の影響を受
けない水平関節17a、17b、17cのみの動きで行
うので、高速での移動が可能である。したがって、多少
移動距離が長くても、比較的短い時間で水平移動が可能
である。また、移載ロボット12を走行台車11の略中
央部分に配置しているので、移載ロボット12と荷台3
との距離は短くなり、移載ロボット12の第1及び第2
のアーム14、15は比較的短いもので足りる。つま
り、それらアーム14、15の長さは、図3に示すよう
に、全体として外部装置8のワーク受け入れポート8a
の奥行き位置に届くだけの長さがあれば足り、このよう
に、アーム長をできるだけ短くできるので、この点から
も移載ロボット4の動作を高速化できる。
【0028】しかも、この実施の形態の無人搬送車によ
れば、移載ロボット12の主軸13が、走行台車11の
上部から上方へ延ばされて、この主軸13の上端に連結
された第1、第2のアーム14、15が、荷台3に設置
されるワークWの上方位置にて回動されるようになって
いるので、ワークWが載置される荷台3の載置位置が移
載ロボット12の第1のアーム14及び第2のアーム1
5によって占有されることがなく、これにより、各荷台
3同士を近づけることができ、無人搬送車10の平面寸
法、特に、前後方向の長さ寸法を小さくすることがで
き、無人搬送車10の小型化を図ることができる。ま
た、水平多関節形のロボットである上記移載ロボット1
2は、水平方向の動作を行う関節が、回転関節のみであ
るので、荷台3のワークWの上側にて直動関節が駆動さ
れる従来技術と比較して、クリーンルーム内におけるク
リーン対応を容易に行うことができる。
【0029】ここで、無人搬送車10によるワークWの
受け渡しの具体的な例を図4によって説明する。図に示
すように、外部装置8のワーク受け入れポート8aの一
方には、既にワークWが載置されている。つまり、外部
装置8の空いているワーク受け入れポート8aにワーク
Wを移載させる場合について説明する。 (1)まず、フィンガ6を荷台3上に載置されたワーク
Wに移動させ、フィンガ6の把持部6dをワークWの下
方へ配置させて主軸13を上昇させることにより、フィ
ンガ6によってワークWをすくい上げる。(図4(a)
参照) (2)次いで、ワークWをすくい上げた状態にて、第1
のアーム14及び第2のアーム15を回動させてフィン
ガ6を外部装置8側へ移動させる。(図4(b)参照)
【0030】(3)この状態にて、無人搬送車10の荷
台3と外部装置8のワーク受け入れポート8a上のワー
クWとの間にて、第1のアーム14、第2のアーム15
及びフィンガ6を回動させて、フィンガ6の向きを外部
装置8側へ向ける。(図4(c)参照) (4)そして、この向きを変えたフィンガ6を、第1の
アーム14、第2のアーム15及びフィンガ6を回動さ
せることにより、外部装置8に沿って平行移動させる。
(図4(d)参照) (5)ワークWを把持しているフィンガ6が、外部装置
8の空いているワーク受け入れポート8aの前方位置に
達したら(図4(e)参照)、第1のアーム14、第2
のアーム15及びフィンガ6を回動させて、フィンガ6
をワーク受け入れポート8a上へ移動させて主軸13を
下降させ、ワークWをワーク受け入れポート8a上へ載
置させる。(図4(f)参照)
【0031】ところで、ワークWの搬送能力を向上させ
るためには、できる限り短い時間で上記のようなワーク
Wの移載動作を行う必要がある。そして、ワークWの移
載動作を短時間にて行うためには、移載ロボット12の
能力を向上させる(より大きなアクチュエータを用いて
速度を高める)か、あるいはフィンガ6の移動距離を短
くすれば良い。しかしながら、限られた重量、寸法の無
人搬送車10に大きなアクチュエータを搭載するには限
度がある。したがって、ワーク移載動作を短時間にて行
うためには、前述したフィンガ6の移動距離を短くする
方法が良い。
【0032】このように、フィンガ6の移動距離を短く
するためには、外部装置8に対して無人搬送車10をさ
らに接近させる必要があるが、前述したワークWの移載
工程におけるワークWの平行移動の際に、既に外部装置
8のワーク受け入れポート8aに載置させたワークWと
無人搬送車10上に載置されたワークWとの間を通過さ
せられなくなる恐れがある。つまり、フィンガ6がワー
クWを把持した場合、図5に示すように、ワークWとフ
ィンガ6との前後方向の寸法L1は、ワークWの前後方
向の寸法Lwに、ワークWの後方へ突出したフィンガ6
の突出寸法Lfを加えた寸法となるため、外部装置8上
のワークWと無人搬送車10上のワークWとの間隔L2
を縮めるには限界があった。
【0033】このため、本願では、移載ロボット12に
設けられるフィンガとして、次のものを採用した。図6
において、符号21はフィンガである。このフィンガ2
1は、第2のアーム15の先端部と連結される連結部2
1aの両側部に側方へ向かって腕部21bが延在されて
おり、これら腕部21bの先端部からそれぞれ下方へ向
かって支持部21cが延在され、さらに、これら支持部
21cの先端部から前方へ向かって把持部21dが延在
された構造とされている。この構造のフィンガ21は、
把持部21dの先端部から支持部21cの後部までの寸
法が、把持するワークWの前後方向の寸法Lw以下の寸
法とされ、また、ワークWを把持した際に、ワークWの
一部が支持部21c間に入り込むようになっている。
【0034】そして、図7に示すように、このフィンガ
21の把持部21dによってワークWをすくい上げて把
持した際に、図8〜図10に示すように、ワークWの前
後方向の寸法の範囲内にフィンガ21の把持部21dの
先端部から支持部21cの後部までが収まるようになっ
ている。そして、このように、ワークWの前後方向の寸
法の範囲内に収まるフィンガ21を用いることにより、
図11に示すように、ワークWとフィンガ21との前後
方向の寸法L1を、ワークWの前後方向の寸法Lwとす
ることができ、既に外部装置8のワーク受け入れポート
8aに載置させたワークWと無人搬送車10上に載置さ
れたワークWとの間の寸法L2を狭くすることができ
る。これにより、外部装置8に対して無人搬送車10を
さらに近づけることができる。つまり、フィンガ21の
移動距離を短くすることができ、これにより、ワークW
の移動動作の短縮化を図ることができ、ワークWの搬送
能力をさらに向上させることができる。
【0035】なお、短縮形のフィンガ21としては、上
記のものに限ることはない。図12及び図13に示すも
のは、支持部21cに設けられた把持部21dが、板状
とされたものであり、この板状の把持部21dの上面に
は、ワークWを把持する際に、ワークWに形成された位
置決め穴(図示略)に嵌合してワークWを位置決めする
とともに保持する位置決めピン21eが形成されてい
る。
【0036】また、図14及び図15に示すものは、ワ
ークWの上端部を挟持して把持するフィンガ31であ
る。このフィンガ31は、第2のアーム15に回動可能
に連結された連結部31aの両側部に側方へ腕部31b
が延在され、さらに、これら腕部31bの先端部から上
方へ支持部31cが延在され、これら支持部31cの上
端部に、前方へ突出された把持部31dが設けられてい
る。この把持部31dは、前記支持部31cに支持され
た板部31eと、この板部31eの両側部にそれぞれ設
けられた挟持板31fと、これら挟持板31fを板部3
1eに対して進退させるシリンダ31gとを有してお
り、挟持板31fによってワークWの上端部を挟持して
把持するうようになっている。そして、このフィンガ3
1の場合も、その支持部31c同士の間にワークWを入
り込ませた状態にて、ワークWを把持することができ、
これにより、ワークWの前後方向の寸法の範囲内にフィ
ンガ31が収まるようになっている。
【0037】ここで、この構造のフィンガ31を用いた
無人搬送車の例を図16に示す。この無人搬送車40に
は、荷台3の下方側に、側方が開放された動作空間41
が形成されており、この動作空間41に、前記移載ロボ
ット12が収納されている。また、無人搬送車40の前
後中央部における上部には、動作空間41と連通する切
欠部42が形成されており、この切欠部42から前記フ
ィンガ31が上方へ延出されている。そして、この上方
へ延在されたフィンガ31によってワークWがその上端
を挟持されて持ち上げられ、外部装置8のワーク受け入
れポート8aへ移載されるようになっている。
【0038】図17及び図18に示すものは、内部にワ
ークWを収納させるポッドPであり、図17に示すポッ
ドPは、下部にワークWが出し入れされる開口部が形成
されたボトムオープン形、図18に示すポッドPは、前
方にワークWが出し入れされる開口部が形成されたフロ
ントオープン形であり、いずれも開口部には、蓋体43
が設けられ、この蓋体43によって開口部が開閉される
ようになっている。また、これらポッドPには、その上
部に挟持部44が形成されており、前記挟持形のフィン
ガ31が、これらポッドPの挟持部44を挟持して把持
するようになっている。
【0039】以上説明したように、上記短縮形のフィン
ガ21、31を用いることにより、外部装置8に対して
無人搬送車10をさらに近接させて、フィンガ21、3
1の移動距離を短くすることができ、これにより、移載
ロボット12によるワークWの移動時間を短縮化するこ
とができ、ワークWの移載作業の能率を大幅に向上させ
ることができる。
【0040】なお、上記構造の無人搬送車10にあって
は、移載ロボット12が上方へ延出されているが、この
種のロボットは、主軸13の支持機構が最も重く、手先
へ向かって支持機構の重量が軽くなっている、つまり、
上方に設けられた第1のアーム14、第2のアーム15
及びフィンガ21、31は、比較的軽量であるので、全
体の重心が極端に上方となることはない。また、無人搬
送車40によれば、荷台3の下方側に動作空間41を形
成し、この動作空間41内に移載ロボット12を配設し
て、移載ロボット12のアーム14、15を動作空間4
1内に収めたものであるので、走行台車11の上部にお
ける移載ロボット12の占有がなくされ、これにより、
各荷台3同士を近づけることができ、無人搬送車40の
平面寸法、特に前後方向の長さ寸法を小さくすることが
でき、無人搬送車40の小型化を図ることができる。
【0041】また、図19に示すものは、他の構造の無
人搬送車50である。この無人搬送車50には、荷台3
の上方側に、側方が開放された動作空間51が形成され
ており、この動作空間51に、前記移載ロボット12が
収納されている。この移載ロボット12を収納する動作
空間51は、走行台車11の前方及び後方に立設された
支持壁52と、この支持壁52の上端に掛け渡された取
付用部材53とによって囲われたもので、取付用部材5
3に、前記移載ロボット12が支持されている。つま
り、この移載ロボット12を駆動する本体駆動部12a
が取付用部材53内に配置され、この本体駆動部12a
より主軸13が下方へ延ばされ、主軸13の下端に、第
1のアーム14の一端が水平方向へ回転可能に取り付け
られ、第1のアーム14の他端に第2のアーム15の一
端が水平方向へ回転可能に取り付けられ、この第2のア
ーム15の他端にフィンガ6が水平方向へ回転可能に取
り付けられている。
【0042】そして、この無人搬送車50にあっても、
荷台3の上方側に、走行台車11の前後端部に立設され
た支持壁52とこれら支持壁52の上端同士に掛け渡さ
れた取付用部材53とによって囲われた動作空間51を
形成し、この動作空間51内に移載ロボット12を配設
して、移載ロボット12のアーム14、15を動作空間
51内に収めたものであるので、走行台車11の上部に
おける移載ロボット12の占有がなくされ、これによ
り、各荷台3同士を近づけることができ、無人搬送車5
0の平面寸法、特に前後方向の長さ寸法を小さくするこ
とができ、無人搬送車50の小型化を図ることができ
る。また、移載ロボット12を駆動させる本体駆動部1
2aを、走行台車11の上方に設けた取付用部材53内
に収納させたものであるので、走行台車11の内部スペ
ースが移載ロボット12の本体駆動部12aによって占
有されず、この走行台車11内に収納された走行台車1
1の走行機構部(図示略)の占有スペースを大きく確保
することができる。これにより、無人搬送車50の前後
の寸法を小さくしたとしても、走行台車11の走行機構
部を余裕をもって実装させることができる。
【0043】また、移載ロボット12の前後位置にそれ
ぞれ荷台3を設けたので、ワークWの載置スペースを確
保しながら、しかも、長さの短いアーム14、15でワ
ークWを移載することができる。
【0044】図20(a)〜(d)に示すものは、図1
に示す無人搬送車の移載ロボットにおいて、昇降機構1
8の位置を変えた場合の例を示すスケルトン図である。
すなわち、前記図1で示した例では、フィンガ16を持
ち上げるための昇降機構18を主軸12の下側に組みつ
けているが、昇降機構18の位置は、これに限られるこ
となく、アーム14、15やフィンガ16に組みつけて
もよい。
【0045】例えば、図20(a)に示すように、第3
の水平関節17cよりも先端側であってフィンガ16の
基端部に組みつけても良く、また、図20(b)に示す
ように、第1の水平関節17aよりも先端側であって第
1のアーム14の基端部に組みつけても良い。
【0046】また、図20(c)に示すものは、第1の
アーム14の基端部に昇降機構18を組みつけるととも
に、第2の水平関節17bをなくし、代わりに第1のア
ーム14とそれに略同一軸線上に設けられた第2のアー
ム15との間に伸縮機構60を介在させた例である。さ
らに、図20(d)に示すものは、第1のアーム14と
第2のアーム15との間に伸縮機構60を設ける点は、
前記図20(c)に示す例と同様であるが、ここでは、
さらにフィンガ16の基端部に昇降機構18を組みつけ
ており、このような構成であっても良い。このような移
載ロボットにおいても、ワークに対し水平方向の移動を
行うにあたり、重力の影響を受けない水平関節17a、
17b、17c及び伸縮機構60のみの動きで移動させ
ることができるので、高速でのワーク水平移動が可能で
ある。
【0047】ところで、前記図20(a)〜(d)で示
したものは、昇降機構18及び伸縮機構60に直動式の
関節を用いているが、この場合、次のような不具合が生
じることが懸念される。一般に、直動式の関節は、構造
上大きな開口部を必要とするので、それら関節で発生す
る塵埃が外部へ出ないようにすることが困難である。つ
まり、当該無人搬送車をクリーンルームで使用する場合
クリーン対策が立てにくい。これを実際の直動式関節の
組付態様で検討すると、図20(a)、(d)に示すよ
うに、第2のアーム15の先端側(具体的にはフィンガ
16の基端部)に直動式の関節18を組み付ける場合に
は、ワーク近くに塵埃発生源が存することとなり、ワー
クが汚染される可能性が高い。他方、図1あるいは図2
0(b)、(c)に示すように、第1のアーム14の基
端側、つまり、クリーンルーム内の空気の流れの下流側
(クリーンルームではワークが常に上流側に来るように
清浄エアの流れを考えて設計する)に直動式の関節18
を配置する場合には、ワークが汚染される可能性は低く
なるものの、直動式の関節18が重力に逆らってワーク
のほか両アーム14、15も上昇させなければならず、
出力不足からワークの上昇速度が遅くなってしまうとい
った別の不具合が生じる。
【0048】このような不具合に対処したものが、図2
1(a)〜(e)に示す無人搬送車である。すなわち、
ここでは、フィンガ16を持ち上げるための昇降機構と
して、直動式の関節18を用いる代わりに4節回転連
鎖、具体的には、図21(a)に示すように互いに対向
する上下リンク70a、70c、ならびに左右リンク7
0b、70dがそれぞれ平行に配置され、かつそれら隣
接するリンク70a〜70dどうしが回転式の関節71
a〜71dによって連結されてなる平行リンク機構72
を利用している。
【0049】図21(a)に示すものは、主軸13の基
端側に上記平行リンク機構72を備える昇降機構73を
組み付けている。なお、ここで示す移載ロボットでは、
主軸13と第1のアーム14の間に第1の水平関節17
aを設け、第1のアーム14と第2のアーム15の間に
第2の水平関節17bを設け、さらに第2のアーム15
とフィンガ16の間に第3の水平関節17cを設けてい
るが、これらの点は、図1に示す無人搬送車の移載ロボ
ットと同じである。図21(b)に示すものは、前記昇
降機構73をフィンガ16の基端部に組み付けており、
図21(c)に示すものは、前記昇降機構73を第1の
アーム14の基端部に組み付けており、図21(d)に
示すものは、第1のアーム14の基端部に組み付けると
ともに、第1のアーム14と第2のアーム15との間に
伸縮機構75を介在させており、図21(e)に示すも
のは、前記昇降機構73をフィンガ16の基端部に組み
付けるとともに、第1のアーム14と第2のアーム15
との間に伸縮機構75を介在させている。また、上記昇
降機構73においては、リンク70aが固定系とされ、
この固定リンク70aに隣接する回転式の関節71a、
71bのうち少なくとも一方の関節にはステッピングモ
ータ等の回動源が組み付けられ、この回動源からの出力
によって前記平行リンク機構72が回動操作されるよう
になっている。
【0050】なお、前記図20に示すように昇降機構と
して直動式の関節18を用いる場合には、この直動式の
関節18を単に操作するだけで、フィンガ16を上下動
させることができるが、図21に示すような平行リンク
機構72を利用した昇降機構73の場合、平行リンク機
構72を回動操作すると、フィンガ16は単に上下方向
の動きに止まらず水平方向へも動いてしまう。したがっ
て、図21に示す移載ロボットでは、平行リンク機構7
2を回動操作する際には、同時に他の関節も作動させ
て、それら関節同士の協働操作によってフィンガ16を
上下動させるようにしている。また、ここで示す平行リ
ング機構72はあくまでワークを持ち上げるためのもの
であって、ワークを水平移動させるためのものではな
い。ワークを水平移動するのは、あくまで第1の水平関
節17a、第2の水平関節17b、第3の水平関節17
c、あるいは伸縮機構75である。
【0051】図21に示すような無人搬送車の移載ロボ
ットであると、フィンガ16で把持するワークを昇降さ
せるのに直動式の関節ではなく、回転式の関節71a〜
71dのみからなる昇降機構73を用いており、回転式
の関節71a〜71dは直動式の関節に比べて開口部が
小さいことから、クリーン対策が立てやすいという利点
がある。ここで、図21(b)、(d)に示すように、
昇降機構73をフィンガ16の基端部に組み付ける場合
には、ワーク上昇時に昇降機構73が重力に逆らって動
かさなければならないものはフィンガ16とワークだけ
であって、第1、第2のアーム14、15の荷重は入ら
ないので、比較的小さな出力のモータで当該昇降機構7
3を動作させることができる。このことは逆に、同じの
出力のモータを用いる場合には、昇降機構73の動作速
度を速めることができる。
【0052】ただし、前記平行リンク機構72を用いる
昇降機構73では、フィンガ16によって支持するワー
クを常に一定の姿勢(例えば水平状態)に保持できるも
のの、移載ロボットの旋回動作や前後動作をあまり速く
させると、例えば、図22に示すようにフィンガ16に
よって支持するワークがカセット80に収納されたウエ
ハー81、,…の場合、慣性力によってウエハー81,
…がカセット80の開口部80aから外方へ飛び出てし
まう不具合が生じる。
【0053】図23に示す移載ロボットはこのような不
具合に対処すべく設けられたものである。すなわち、図
23は、無人搬送車に搭載される移載ロボットのアーム
の先端部分のみを示すもので、フィンガ16の基端部に
組み付けられる昇降機構90が、垂直方向に回動する4
節回転連鎖を用いる点は前記図21で示す昇降機構73
と同様であるが、この昇降機構90では、平行リンク機
構でなく、4節回転連鎖を構成する4つのリンク90a
〜90dのうち、上下に対向する上下リンク90a、9
0bの一方のリンクである下リンク90aの長さを上リ
ンク90bの長さよりも長く設定してある。また、この
移載ロボットは、リンク90cに取り付けられたフィン
ガ先端部が水平状態よりも下方へ傾斜しないように、回
転式の関節91a〜91dのいずれかに図示せぬストッ
パが設けられている。なお、この4節回転連鎖のうちの
一つのリンク90aを固定系とした点、この固定リンク
90aに隣接する回転式の関節91a、91bのうちの
少なくとも一方の関節にステッピングモータ等の回動源
が組み付けられている点は、図21に示す平行リンク機
構73と同様である。
【0054】このように図23で示す昇降機構90であ
ると、図23(a)に示すように、フィンガ16を下方
に降ろしたときには図示せぬストッパによりフィンガ1
6が水平状態になるので、例えば当該無人搬送車の荷台
等に置かれるウエハーカセット80の下面に沿わせるこ
とができ、このため、該ウエハーカセットをなんら支障
なくすくい上げることができる。一方、カセット80を
すくい上げる際には、図23(b)に示すように、フィ
ンガ16の前端が持ち上げられて、上方へ向かうにした
がい漸次フィンガ及びカセットの傾斜がきつくなる。し
たがって、内部に収納されているウエハー81はカセッ
ト80の奥側へ移動するものの、カセット80の開口部
80aから外方へ飛び出ることはなく、結局、昇降機構
90を高速で作動させることが可能となる。
【0055】図24に示すものは、図21(b)に示し
た無人搬送車の移載ロボットを具現化したものの一例で
ある。この図に示した移載ロボット12では、第二のア
ーム15の先端部に昇降機構73が組み付けられ、この
昇降機構73にワークWを把持するフィンガ101が設
けられている。フィンガ101は、昇降機構73の平行
リンク機構72に連結された連結部材102と、連結部
材102の下端部に連結されて下方に延在するよう形成
された縦部材103と、縦部材103の下端部から前方
に突出するよう形成されてワークWを底面からすくい上
げる平面視略コ字状の把持部104とを有して形成され
ている。フィンガ101の縦部材103は、その中間部
がクランク状に折り曲げられており、これによって前方
に延出する水平部103aが形成されている。この水平
部103aを形成することによって、外部装置8の受け
入れポート8aと、その上方の張り出し部8bとの間の
空間に、平行リンクプレート102およびフィンガ10
1の全体を入れることなくワークWの受け渡しを行うこ
とができるようになっている。したがって、受け入れポ
ート8aと張り出し部8bとの隙間の上下寸法を小さく
すること、あるいはこの上下寸法が小さい場合にもフィ
ンガ101を挿入させることが可能となる。
【0056】このような構成の無人搬送車の移載ロボッ
ト12において、第1のアーム14,第2のアーム15
を荷台3に載置されるワークWの上方位置に回動する際
には、第1のアーム14,第2のアーム15をできるだ
け折り畳んだ姿勢で回動させたい。これは、前後の荷台
3同士をできるだけ近づけ、ひいては無人搬送車10の
小型化を図るためである。ところが、移載ロボット12
をこのような姿勢にすると、フィンガ101の水平部1
03aの位置は、平面視した状態で主軸13と一致する
ことになる。したがって水平部103aは、第一のアー
ム14が連結されている主軸13との干渉を回避するた
めに主軸13よりも高い位置とする必要があり、その結
果、水平部103aと把持部104との間の寸法が制限
されることとなり、対応できる受け入れポート8aと張
り出し部8bとの隙間の上下寸法も自ずと制限を受けて
しまうという不具合が残る。
【0057】図25に示すものは、上記問題を不具合を
解決することのできるものであり、ここに示す移載ロボ
ット12では、フィンガ111の連結部材112と、縦
部材113とが、平面視した状態で、主軸13に対して
側方に位置するようオフセットして配置された構成とな
っている。つまり、主軸13の中心軸線を、外部装置8
の受け入れポート8aに位置するワークWの中心軸線に
一致させて停止させ、把持部114の中心線をワークW
の中心軸線に一致させた状態で、フィンガ111の連結
部材112が主軸13の側方に位置するよう、平行リン
ク機構72に連結されている。さらに、この状態で、縦
部材113も主軸13の側方に位置するよう、把持部1
14の端部に連結されている。
【0058】これによって、縦部材113の中間部に形
成された水平部113aは、主軸13の上端部よりも低
い位置とすることが可能となっている。その結果、水平
部113aと把持部114との間の寸法が制限されるこ
となく、受け入れポート8aと張り出し部8bとの隙間
の上下寸法を最小限とすること、あるいはこの上下寸法
が小さい場合にもフィンガ111を挿入させることが可
能となる。ところで、この水平部113aの位置は、無
人搬送車10の荷台3上に搭載されたワークWとの干渉
を防ぐため、荷台3上のワークWよりも高い位置に設置
するのが好ましい。
【0059】図26に示すように、このようなフィンガ
111を備えた移載ロボット12では、以下のようにし
て、外部装置8の空いているワーク受け入れポート8a
にワークWを移載させる。 (1)まず、フィンガ111を荷台3上に載置されたワ
ークWに移動させて、把持部114をワークWの下方へ
配置させる。そして、昇降機構73で把持部114を上
昇させることにより、フィンガ111でワークWをすく
い上げる。(図26(a)参照) (2)次いで、ワークWをすくい上げた状態にて、第1
のアーム14を回動させてフィンガ111を主軸13側
へ引き込む。(図26(b)参照)
【0060】(3)この状態にて、第1のアーム14お
よび第2のアーム15を回動させて、フィンガ111の
向きを外部装置8側へ向ける。(図26(c)参照) (4)そして、この向きを変えたフィンガ111を、第
1のアーム14、第2のアーム15を回動させることに
より、外部装置8に向けて移動させる。(図26
(d)、(e)参照) (5)ワークWを把持しているフィンガ111が、外部
装置8の空いているワーク受け入れポート8aの前方位
置に達したら(図26(f)参照)、昇降機構72で把
持部114を下降させ、ワークWをワーク受け入れポー
ト8a上へ載置させる。なお、上記(1)〜(5)の各
作動工程中、フィンガ111の連結部112および縦部
材113が主軸13に接触しないよう移載ロボット12
を制御するのは言うまでもない。
【0061】上述した移載ロボット12を備えた無人搬
送車は、縦部材113の中間部に形成された水平部11
3aが、主軸13の上端部よりも低い位置となるよう配
置された構成となっている。その結果、水平部113a
と把持部114との間の寸法が制限されることなく、受
け入れポート8aと張り出し部8bとの隙間の上下寸法
を最小限とすること、あるいはこの上下寸法が小さい場
合にもフィンガ111を挿入させることが可能となる。
【0062】なお、前記した実施の形態では、移載ロボ
ット12として、複数のアーム14、15を互いに水平
方向へ回転可能に設けた、いわゆる水平多関節形のもの
を用いているが、これに限られることなく、直交座標
形、円筒座標形のものでもよく、要は、水平方向の動作
を重力の影響を受けない関節の動きのみで行える関節配
列であれば足りる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下の優れた効果を奏する。請求項1記載の無人搬送車に
よれば、移載ロボットの主軸を走行台車の上部から上方
へ延ばして、この主軸の上端に連結されたアームを、荷
台に設置されるワークの上方位置にて回動させるように
したので、ワークが載置される荷台の載置位置が移載ロ
ボットのアームによって占有されることがなく、これに
より、無人搬送車の平面寸法を小さくすることができ、
無人搬送車の小型化を図ることができる。
【0064】請求項2記載の無人搬送車によれば、荷台
の下方側に形成した動作空間内に、移載ロボットを収納
した構造であるので、走行台車の上部における移載ロボ
ットの占有がなくされ、これにより、無人搬送車の平面
寸法を小さくすることができ、無人搬送車の小型化を図
ることができる。
【0065】請求項3記載の無人搬送車によれば、荷台
の上方に、走行台車の前後端部に立設された支持壁とこ
れら支持壁の上端同士に掛け渡された取付用部材とによ
って囲われた動作空間を形成し、この動作空間内に移載
ロボットを配設したものであるので、走行台車の上部に
おける移載ロボットの占有がなくされ、これにより、無
人搬送車の平面寸法を小さくすることができ、無人搬送
車の小型化を図ることができる。また、移載ロボットを
駆動させる本体駆動部を、走行台車の上方に設けた取付
用部材内に収納させたものであるので、走行台車の内部
スペースが移載ロボットの本体駆動部によって占有され
ず、走行台車内に収納された走行台車の走行機構部の占
有スペースを大きく確保することができる。これによ
り、無人搬送車の前後の寸法を小さくしたとしても、走
行台車の走行機構部を余裕をもって実装させることがで
きる。
【0066】そして、請求項1〜3記載の無人搬送車に
よれば、いずれも、走行台車の前後方向略中央部分に移
載ロボットを配置したので、ロボットのアーム長を短く
することができる。また、荷台の高さを外部装置のワー
ク受け渡しポートの高さと略等しい値に設定し、移載ロ
ボットは、その水平方向の動作を重量の影響を受けない
関節のみの動きで行う関節配列としたので、関節の速度
の遅い上下方向の移動距離を最短にし、移動距離の長い
水平方向の移動を、高速の関節のみの動作で行えること
から、全体の動作としては短い時間で動作可能であり、
上述のアーム長を短くできることと相俟ってより速い動
作速度の移載ロボットが得られることととなる。
【0067】請求項4記載の無人搬送車によれば、移載
ロボットのフィンガが、ワークの前後方向の寸法の範囲
内にてワークを把持可能とされているので、ワークの移
載時に、フィンガがワークの前後方向の寸法の範囲内つ
まり奥行き内に収められ、これにより、外部装置と走行
台車との間隔を狭くしても、これらの間におけるワーク
の移送を円滑に行うことができる。そして、このように
外部装置と走行台車との間隔を狭くすることができるの
で、フィンガの移動距離を短くすることができ、これに
より、ワークの移動動作の短縮化を図ることができ、ワ
ークの搬送能力を向上させることができる。
【0068】請求項5記載の無人搬送車によれば、移載
ロボットのフィンガの、ワークの底面をすくい上げる把
持部の先端部から把持部を連結部に支持させる支持部の
後部までの寸法が、ワークの前後方向の寸法以下とされ
ているとともに、ワークを把持した際に、支持部同士の
間にワークの少なくとも一部が入り込んで、フィンガの
把持部及び支持部がワークの前後方向の寸法の範囲内に
収められる構造とされているので、外部装置と走行台車
との間隔を狭くしても、これらの間におけるワークの移
送を円滑に行うことができる。そして、このように外部
装置と走行台車との間隔を狭くすることができるので、
フィンガの移動距離を短くすることができ、これによ
り、ワークの移動動作の短縮化を図ることができ、ワー
クの搬送能力を向上させることができる。
【0069】請求項6記載の無人搬送車によれば、移載
ロボットのフィンガの、ワークの上端を保持する把持部
の先端部から把持部を連結部に支持させる支持部の後部
までの寸法が、ワークの前後方向の寸法以下とされてい
るとともに、ワークを把持した際に、支持部同士の間に
ワークの少なくとも一部が入り込んで、フィンガの把持
部及び支持部がワークの前後方向の寸法の範囲内に収め
られる構造とされているので、外部装置と走行台車との
間隔を狭くしても、これらの間におけるワークの移送を
円滑に行うことができる。そして、このように外部装置
と走行台車との間隔を狭くすることができるので、フィ
ンガの移動距離を短くすることができ、これにより、ワ
ークの移動動作の短縮化を図ることができ、ワークの搬
送能力を向上させることができる。
【0070】請求項7記載の無人搬送車によれば、板部
に設けられて挟持板を進退させるシリンダを収縮させる
ことにより、極めて容易に、ワークの上端部を挟持板に
よって挟持させてワークをフィンガに保持させることが
できる。請求項8記載の無人搬送車によれば、移載ロボ
ットの前後位置にそれぞれ荷台を設けたので、ワークの
載置スペースを確保しながら、しかも、長さの短いアー
ムでワークを移載することができる。
【0071】請求項9記載の無人搬送車によれば、移載
ロボットを、その水平方向の動作を水平方向のみの回転
動作を行う複数の水平関節の動きで行う、いわゆる水平
多関節式の構造としたので、比較的簡単な構造でありな
がら、水平方向の動作を重量の影響を受けない関節のみ
の動きで行う関節配列とすることができ、コストの面で
もまた配置スペースの面でも有利になる。請求項10記
載の無人搬送車によれば、移載ロボットには、ワークを
持ち上げるための昇降機構が組み込まれているので、ワ
ークを水平移動させる前提である、ワークの若干の持ち
上げ動作を支障なく行うことができる。
【0072】請求項11記載の無人搬送車によれば、昇
降機構を、鉛直方向へ回動する平行リンク機構を備える
ものとしており、平行リンク機構は可動部を塵埃が発生
しにくい回転式の関節のみで構成できることから、クリ
ーン度が要求される箇所であっても使用することがで
き、例えば、ウエハーカセット等を搬送するのに好適に
使用できる。
【0073】請求項12記載の無人搬送車によれば、昇
降機構を、上下に対向する上下リンクを有するとともに
垂直方向へ回動する4節回転連鎖を備えるものとし、し
かも、下リンクの長さを上リンクの長さよりも長く設定
しているので、この昇降機構により例えばワークを下面
側から持ち上げるときには、最初は水平状態にあったワ
ークを上方へ持ち上げるにしたがい漸次先端が上方に位
置するように傾斜させた状態にワークの姿勢を変えるこ
とができる。したがって、たとえ、搬送対象物がウエハ
ーカセットのように先端に開口を有するものであって
も、持ち上げる速度を速くしても、例えばカセットの開
口から内部のウエハーが外部へ飛び出たりすることがな
く、結局、移載ロボットの動作速度を速めることができ
る。請求項13記載の無人搬送車によれば、昇降機構
を、フィンガの基端側に組み込んでいるから、例えば、
該昇降機構によってワークを持ち上げるときに、フィン
ガの基端側にあるアームの荷重が昇降機構に加わること
がなく、しかも、アームを延ばして使用する場合であっ
ても昇降機構には大きなモーメントが加わることがない
ことから、昇降機構の動力としては小さな出力のもので
足りる。このことは、昇降機構の駆動源として同じ出力
の駆動源を用いる場合には、昇降機構の動作速度を速め
ることができる。
【0074】請求項14記載の無人搬送車によれば、把
持部の中心軸線を移載ロボットの主軸に一致させたとき
に、縦部材が主軸の側方に位置するよう配設されている
ので、外部装置の受け取りポート上方の空間の上下寸法
を最小限とすること、あるいはこの上下寸法が小さい場
合にもフィンガを挿入させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す無人搬送車の側面
図である。
【図2】 本発明の実施の形態を示す無人搬送車の平面
図である。
【図3】 本発明の実施の形態を示す無人搬送車の作用
を示す側面図である。
【図4】 本発明の実施の形態の無人搬送車によるワー
クの移載作業の工程を説明する無人搬送車及び外部装置
の概略平面図である。
【図5】 本発明の実施の形態の無人搬送車と外部装置
との間における各種寸法を説明する側面図である。
【図6】 本発明の実施の形態の無人搬送車に装着され
たフィンガを説明するフィンガの斜視図である。
【図7】 本発明の実施の形態の無人搬送車に装着され
たフィンガによるワークの把持状態を説明するワークを
把持した状態のフィンガの斜視図である。
【図8】 本発明の実施の形態の無人搬送車に装着され
たフィンガによるワークの把持状態を説明するワークを
把持した状態のフィンガの平面図である。
【図9】 本発明の実施の形態の無人搬送車に装着され
たフィンガによるワークの把持状態を説明するワークを
把持した状態のフィンガの断面図である。
【図10】 本発明の実施の形態の無人搬送車に装着さ
れたフィンガによるワークの把持状態を説明するワーク
を把持した状態のフィンガの側面図である。
【図11】 本発明の実施の形態の無人搬送車と外部装
置との間における各種寸法を説明する無人搬送車及び外
部装置の概略平面図である。
【図12】 本発明の実施の形態の無人搬送車に装着さ
れる他の構造のフィンガを説明するフィンガの斜視図で
ある。
【図13】 本発明の実施の形態の無人搬送車に装着さ
れる他の構造のフィンガを説明するワークを把持した状
態のフィンガの斜視図である。
【図14】 本発明の実施の形態の無人搬送車に装着さ
れる他の構造のフィンガを説明するフィンガの斜視図で
ある。
【図15】 本発明の実施の形態の無人搬送車に装着さ
れる他の構造のフィンガを説明するワークを把持した状
態のフィンガの斜視図である。
【図16】 他の構造のフィンガが装着された本発明の
実施の形態の他の無人搬送車の構成及び構造を説明する
無人搬送車の側面図である。
【図17】 本発明の実施の形態の無人搬送車に装着さ
れるフィンガによって把持可能なポッドを説明するポッ
ドの斜視図である。
【図18】 本発明の実施の形態の無人搬送車に装着さ
れるフィンガによって把持可能なポッドを説明するポッ
ドの斜視図である。
【図19】 本発明の実施の形態の他の無人搬送車の構
成及び構造を説明する無人搬送車の側面図である。
【図20】 本発明の実施の形態の無人搬送車に搭載さ
れる他の移載ロボットのの構成を示すスケルトン図であ
る。
【図21】 本発明の実施の形態の無人搬送車に搭載さ
れる他の移載ロボットの構成を示すスケルトン図であ
る。
【図22】 本発明の実施の形態の無人搬送車に搭載さ
れる他の移載ロボットの構成を示すスケルトン図であ
る。
【図23】 本発明の実施の形態の無人搬送車に搭載さ
れるさらに他の移載ロボットの構成を示す先端部分のス
ケルトン図である。
【図24】 本発明に係る無人搬送車の他の一例を示す
側面図および平面図である。
【図25】 本発明に係る無人搬送車のさらに他の一例
を示す側面図および平面図である。
【図26】 前記無人搬送車によるワークの移載作業の
工程を説明する無人搬送車及び外部装置の概略平面図で
ある。
【図27】 従来の無人搬送車の側面図である。
【図28】 従来の無人搬送車の平面図である。
【図29】 従来の無人搬送車の動きを説明する側面図
である。
【図30】 無人搬送車の移載ロボットに装着される一
般的なフィンガを説明するフィンガの斜視図である。
【図31】 無人搬送車の移載ロボットに装着される一
般的なフィンガを説明するワークを把持した状態のフィ
ンガの斜視図である。
【符号の説明】
3 荷台 10、40、50 無人搬送車 11 走行台車 12 移載ロボット 13 主軸 14 第1のアーム 15 第2のアーム 17a、17b、17c 水平関節 18 昇降機構 21、111 フィンガ 21a、31a 連結部 21b、31b 腕部 21c、31c 支持部 21d、31d、114 把持部 31e 板部 31f 挟持板 31g シリンダ 41、51 動作空間 52 支持壁 53 取付用部材 72 平行リンク機構 73、90 昇降機構 90a〜90d リンク 113 縦部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B61D 27/00 B61D 27/00 S 47/00 47/00 A B65G 1/00 501 B65G 1/00 501C 35/00 35/00 B

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷台にワークを載せて搬送する走行台車
    上に、前記荷台と外部装置との間でワークを移載するア
    ームを有する移載ロボットを搭載した無人搬送車におい
    て、 前記走行台車の前後方向略中央部分に前記移載ロボット
    を搭載し、 前記荷台の高さを前記外部装置のワーク受け渡しポート
    の高さと略等しい値に設定し、 前記移載ロボットを、走行台車に立設された主軸と、こ
    の主軸の上端に回動可能に連結されたアームとを有し
    て、水平方向の動作を重力の影響を受けない関節のみの
    動きで行う関節配列とし、 前記主軸を、前記アームを前記荷台に載置されたワーク
    の上方位置にて回動させるべく、前記走行台車の上面か
    ら上方へ延出させたことを特徴とする無人搬送車。
  2. 【請求項2】 荷台にワークを載せて搬送する走行台車
    上に、前記荷台と外部装置との間でワークを移載するア
    ームを有する移載ロボットを搭載した無人搬送車におい
    て、 前記走行台車の前後方向略中央部分に前記移載ロボット
    を搭載し、 前記荷台の高さを前記外部装置のワーク受け渡しポート
    の高さと略等しい値に設定し、 前記移載ロボットを、その水平方向の動作を重力の影響
    を受けない関節のみの動きで行う関節配列とし、 前記荷台の下方側に、動作空間を形成し、該動作空間内
    に、前記移載ロボットを収納したことを特徴とする無人
    搬送車。
  3. 【請求項3】 荷台にワークを載せて搬送する走行台車
    上に、前記荷台と外部装置との間でワークを移載するア
    ームを有する移載ロボットを搭載した無人搬送車におい
    て、 前記走行台車の前後方向略中央部分に前記移載ロボット
    を搭載し、 前記荷台の高さを前記外部装置のワーク受け渡しポート
    の高さと略等しい値に設定し、 前記移載ロボットを、その水平方向の動作を重力の影響
    を受けない関節のみの動きで行う関節配列とし、 前記荷台の上方側に、前記走行台車の前後に立設された
    支持壁と、該支持壁同士に掛け渡された取付用部材とに
    よって囲われた動作空間を設け、該動作空間内に、前記
    移載ロボットを収納したことを特徴とする無人搬送車。
  4. 【請求項4】 前記移載ロボットの前記アームの先端部
    には、前記ワークを把持するフィンガが設けられ、 前記フィンガは、前記ワークの前後方向の寸法の範囲内
    にて前記ワークを把持可能とされていることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項記載の無人搬送車。
  5. 【請求項5】 前記フィンガは、前記アームの先端部に
    連結された連結部と、この連結部の両側部に側方へ延在
    された腕部と、これら腕部から下方へ延在された支持部
    と、これら支持部の端部から前方へ突出されて前記ワー
    クの下部に配置されて前記ワークをその底面からすくい
    上げる把持部とを有してなり、前記把持部の先端部から
    前記支持部の後部までの寸法が前記ワークの前後方向の
    寸法以下とされ、かつ前記支持部同士の間に前記ワーク
    の少なくとも一部が入り込むことにより、前記把持部及
    び前記支持部が前記ワークの前後方向の寸法の範囲内に
    収められることを特徴とする請求項4記載の無人搬送
    車。
  6. 【請求項6】 前記フィンガは、前記アームの先端部に
    連結された連結部と、この連結部の両側部に延在された
    腕部と、これら腕部から上方へ延在された支持部と、こ
    れら支持部の端部から前方へ突出されて前記ワークの上
    部に配置されて前記ワークの上端を把持する把持部とを
    有してなり、この把持部の先端部から前記支持部の後部
    までの寸法が前記ワークの前後方向の寸法以下とされ、
    かつ前記支持部同士の間に前記ワークの少なくとも一部
    が入り込むことにより、前記把持部及び前記支持部が前
    記ワークの前後方向の寸法の範囲内に収められることを
    特徴とする請求項4記載の無人搬送車。
  7. 【請求項7】 前記把持部は、前記支持部に支持された
    板部と、この板部の両側部にそれぞれ設けられた挟持板
    と、これら挟持板を前記板部に対して進退させるシリン
    ダとを有し、該シリンダによって進退される挟持板によ
    って前記アームの上端部を挟持して把持することを特徴
    とする請求項6記載の無人搬送車。
  8. 【請求項8】 前記移載ロボットの前後位置に、それぞ
    れ前記荷台を設けたことを特徴とする請求項1〜7のい
    ずれか1項記載の無人搬送車。
  9. 【請求項9】 前記移載ロボットは、その水平方向の動
    作を水平方向のみの回転動作を行う複数の水平関節の動
    きで行う構造としたことを特徴とする請求項1〜8のい
    ずれか1項記載の無人搬送車。
  10. 【請求項10】 前記移載ロボットには、前記ワークを
    持ち上げるための昇降機構が組み込まれていることを特
    徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の無人搬送
    車。
  11. 【請求項11】 前記昇降機構は、鉛直方向へ回動する
    平行リンク機構を備えることを特徴とする請求項10記
    載の無人搬送車。
  12. 【請求項12】 前記昇降機構は、上下に対向する上下
    リンクを有するとともに垂直方向へ回動する4節回転連
    鎖を備え、前記下リンクの長さが前記上リンクの長さよ
    りも長く設定されていることを特徴とする請求項10記
    載の無人搬送車。
  13. 【請求項13】 前記昇降機構は、前記フィンガの基端
    部に組み込まれていることを特徴とする請求項10〜1
    2のいずれか1項記載の無人搬送車。
  14. 【請求項14】 前記移載ロボットの前記アームの先端
    部には、前記ワークを把持するフィンガが設けられ、 該フィンガは、前記アームの先端部に連結されて下方へ
    延在するよう形成された縦部材と、該縦部材の端部に形
    成されて前記ワークをその底面からすくい上げる把持部
    とを有し、かつ、前記縦部材が、前記把持部の中心軸線
    を前記移載ロボットの主軸に一致させたときに、前記主
    軸の側方に位置するよう配設された構成となっているこ
    とを特徴とする請求項1、4〜13のいずれか1項記載
    の無人搬送車。
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