JP4682455B2 - 物品搬送車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にクリーンルーム内におけるウエーハカセットの搬送等に対して好適に使用される物品搬送車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体の製造を行うクリーンルーム等で使用される物品搬送車は、半導体処理装置等の外部装置に対して横付け可能に走行する走行台車と、横付けされた外部装置と搬送台車の載置台との間でウエーハカセット等の物品を移載する移載装置とを備えている。移載装置は、水平方向に旋回可能に設けられたアームと、アームの先端部に設けられた把持機構とを備えており、載置された物品に対して把持機構を上昇させて物品を持ち上げることにより把持状態とした後、この把持状態の把持機構をアームにより水平移動させることによって、外部装置と搬送台車の載置台との間における物品の移載を行うようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のように、把持機構で物品を持ち上げて把持状態とする構成では、把持機構の水平移動時に、物品に対して水平方向の遠心力や慣性力が働くため、物品が把持機構から脱落し易いという問題がある。特に、この問題は、物品の移載に要する時間を短縮することを目的として移載速度を増大させる場合に顕著となる。尚、例えば把持機構で物品を持ち上げて把持したときに、把持機構の突起部を物品に係合させて水平方向の力に対して対抗する力を発生させる対策が採られる場合があるが、この場合においても、水平方向の大きな力で物品が傾斜すると、突起部が物品から抜け出て係合状態が解除されるため、移載速度を増大させた場合における脱落の防止策としては不十分である。
【0004】
従って、本発明は、移載速度を増大して水平方向に大きな力が物品に働いた場合でも、把持機構からの物品の脱落を充分に防止することができる物品搬送車を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、物品を荷台に載置しながら搬送する走行台車と、該走行台車が横付けされた外部装置および荷台間で物品を移載する移載装置とを有した物品搬送車であって、前記移載装置は、前記物品を上昇動作で持ち上げることにより把持状態となり、下降動作で載置すると共に把持状態を解除する把持機構と、前記把持機構に対して前記上昇動作および下降動作を実行させるように、前記把持機構を昇降させる昇降機構と、前記把持機構を前記荷台と外部装置との間で水平移動させる水平移動機構と、前記把持機構の上方に先端部が位置するように前記水平移動機構に設けられ、該水平移動機構により前記把持機構と共に水平移動される当接機構とを有し、前記当接機構の先端部と前記把持機構との位置関係は、前記把持機構が下端側位置で前記物品を保持する際に、前記当接機構の先端部が該物品の上面よりも上方に位置し、且つ把持機構が前記物品を持ち上げて保持したときに、前記当接機構の先端部が前記物品の上面に当接するように設定されていることを特徴としている。
【0006】
上記の構成によれば、当接機構が水平移動機構により把持機構と共に水平移動されるため、当接機構の先端部が把持機構の上方に配置された状態は、把持機構が物品を把持して搬送台車の載置台と外部装置との間を移動する場合においても維持される。これにより、把持機構が上昇動作により物品を持ち上げ、物品の上面を当接機構の先端部に当接させれば、把持機構と当接機構とで物品を水平方向と垂直方向とに挟み込んだ強固な把持状態を物品の移載の全期間に亘って維持することができる。この結果、物品を水平方向に高速で移動させることにより大きな遠心力や慣性力等が物品に働いた場合でも、物品を把持機構から脱落しないようにすることができるため、外部装置に対して物品を確実かつ短時間で搬入出することができる。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の物品搬送車であって、前記水平移動機構は、前記走行台車上に回動可能に立設された主軸と、該主軸に基端部が連結され、水平面内で旋回可能にされたアームと、該アームの先端部に回動可能に立設された手首軸とを有しており、前記昇降機構および前記当接機構は、前記手首軸に連結されていることを特徴としている。
【0008】
上記の構成によれば、手首軸を回動させれば、昇降機構と当接機構との位置関係および昇降機構で昇降される把持機構と当接機構との位置関係を維持しながら、両機構を同一方向に旋回させることができる。従って、簡単な部品構成で強固な把持状態を実現することができる。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の物品搬送車であって、前記当接機構は、先端部に対して物品が当接するときの衝撃を緩和するように形成されていることを特徴としている。
【0010】
上記の構成によれば、物品が当接機構の先端部に当接するときの衝撃で破損することを防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図8に基づいて以下に説明する。
本実施の形態に係る物品搬送車1は、図1に示すように、主として半導体製造設備のクリーンルーム内に配備されるものであり、複数のウエーハを積層状態に収納するウエーハカセット5(物品)を荷台2に載置しながら搬送する走行台車3と、走行台車3が横付けされた半導体処理装置4(外部装置)および荷台2間でウエーハカセット5を移載する移載装置6とを有している。
【0012】
上記の移載装置6は、図6(a)・(b)および図7(a)・(b)に示すように、例えば水平多関節形のロボットからなっており、ウエーハカセット5を上昇動作で持ち上げることにより把持状態となり、下降動作で載置すると共に把持状態を解除する把持機構7と、把持機構7に対して上昇動作および下降動作を実行させるように、把持機構7を昇降させる昇降機構8と、把持機構7を荷台2と半導体処理装置4との間で水平移動させる水平移動機構9と、把持機構7の上方に先端部が位置するように水平移動機構9に設けられ、この水平移動機構9により把持機構7と共に水平移動される当接機構10とを有している。
【0013】
具体的に説明すると、移載装置6は、走行台車3の上面に立設された主軸13を備えている。主軸13は、正方向および逆方向に回動方向を切替え可能にされていると共に、任意の回動角度に回動可能にされている。主軸13の上部には、水平移動機構9であるアーム14が設けられている。アーム14は、基端部が主軸13に連結された第1アーム部材14aと、第1アーム部材14aの自由端側に回動可能に連結された第2アーム部材14bとを備えている。
【0014】
上記の第2アーム部材14bの自由端側(先端部)には、手首軸15が立設されている。手首軸15は、正方向および逆方向に回動方向を切替え可能にされていると共に、任意の回動角度に回動可能にされている。手首軸15の側面には、昇降機構8が設けられている。昇降機構8は、4リンク列のリンク機構からなっており、固定リンク8aが把持機構7の側面に沿って鉛直方向に設けられている。固定リンク8aには、連接リンク8bが対向配置されている。そして、連接リンク8bは、最下端位置(半導体処理装置4に対するセット位置)に移動されたときに、鉛直方向に一致した鉛直姿勢となり、この最下端位置から上昇するのに従って下端部を徐々に前方に突き出して傾斜姿勢となる。
【0015】
上記の連接リンク8bの下端部には、把持機構7が設けられている。把持機構7は、連接リンク8bに中心部が連結され、水平配置された爪支持部7aと、爪支持部7aの両端部から連接リンク8bに対して直交するように左右対称に設けられた爪部7b・7bとを備えている。両爪部7b・7bの間隔は、ウエーハカセット5の幅よりも僅かに大きくなるように設定されており、各爪部7bの上面には、突起部7cが形成されている。尚、把持機構7で保持されるウエーハカセット5は、切欠き5bを有した当接板5a・5aが両側面に形成されており、切欠き5bに突起部7cが嵌合されながら当接板5aが爪部7bにより支持されることによって、把持機構7で保持されるようになっている。
【0016】
また、手首軸15の上面には、当接機構10が固設されている。当接機構10は、L字形状に形成されており、先端部が把持機構7の上方に位置するように設定されている。尚、当接機構10の先端部と把持機構7との位置関係は、把持機構7が最下端位置でウエーハカセット5を保持する際に、ウエーハカセット5の上面よりも上方に位置し、且つ把持機構7がウエーハカセット5を持ち上げて保持したときに、当接機構10の先端部がウエーハカセット5の上面に当接するという条件を満足するように設定されている。
【0017】
当接機構10の先端部下面には、衝撃吸収部材16が設けられている。衝撃吸収部材16は、当接機構10の先端部に対してウエーハカセット5が当接するときの衝撃を緩和するように、合成樹脂やバネ部材等で形成されている。
【0018】
上記のように各機構7〜10で構成された移載装置6は、走行台車3の略中央部に設けられている。移載装置6の走行方向の両端部には、図5に示すように、荷台2・2が設けられている。各荷台2の上面には、突起部2aが形成されており、突起部2aは、ウエーハカセット5の下面に形成された切欠き5cに嵌合可能にされている。これにより、走行台車3の加減速時にウエーハカセット5に対して水平方向の大きな力が働いた場合でも、切欠き5cと突起部2aとの嵌合により脱落が防止される。
【0019】
上記の移載装置6は、図1(a)・(b)に示すように、半導体処理装置4に横付け可能にされている。半導体処理装置4は、ウエーハカセット5を装置の内外に搬入出するための搬入出ポート4aを備えている。搬入出ポート4aは、最下端位置に下降された把持機構7と当接機構10とをポート内に進入させるように、下面壁および上面壁の高さ位置が設定されている。
【0020】
上記の構成において、物品搬送車1の動作について説明する。
半導体処理装置4の搬入出ポート4a内に載置されたウエーハカセット5を走行台車3の荷台2に移載する場合には、先ず、物品搬送車1が半導体処理装置4に横付けされ、移載装置6が半導体処理装置4の搬入出ポート4aに対向される。次いで、移載装置6の把持機構7が最下端位置まで下降されると共に、把持機構7の爪部7b・7bが搬入出ポート4a方向に向くように旋回される。尚、爪部7b・7bは、把持機構7が最下端位置に下降された結果、水平方向に配置された状態となる。
【0021】
この後、アーム14の第1アーム部材14aおよび第2アーム部材14bがそれぞれ反対方向に水平旋回駆動されながら、把持機構7の爪部7b・7bが同一方向を向くように第2アーム部材14bに対して回動されることによって、爪部7b・7bがウエーハカセット5を挟み込むようにして搬入出ポート4aに進入される。そして、昇降機構8がウエーハカセット5の側面に当接する直前まで進入したときに、把持機構7の移動が停止される。この結果、把持機構7は、水平配置された爪部7b・7bがウエーハカセット5の当接板5aの下方に位置した状態となる。
【0022】
次に、図2(a)・(b)に示すように、昇降機構8により把持機構7が上昇されることによって、把持機構7の爪部7b・7bがウエーハカセット5の当接板5aに当接される。また、このとき、爪部7b・7bの突起部7cが当接板5aの切欠き5bに嵌合した状態となる。そして、図3(a)・(b)に示すように、把持機構7がさらに上昇され、ウエーハカセット5が当接板5aを支持した爪部7b・7bで持ち上げられることによって、ウエーハカセット5の上面が当接機構10の先端部に衝撃吸収部材16を介して当接および押し付けられる。
【0023】
この際、上記の衝撃吸収部材16は、ウエーハカセット5と当接機構10との当接時の衝撃を吸収する。従って、衝撃吸収部材16が高速度で当接機構10の先端部に当接した場合でも、ウエーハカセット5やウエーハカセット5内のウエーハの破損が防止される。これにより、ウエーハカセット5を高速で上昇させることができるため、ウエーハカセット5の移載に要する時間を短縮することが可能になっている。
【0024】
ウエーハカセット5の上面が当接機構10で押し付けられると、図3に示すように、ウエーハカセット5は、把持機構7の爪部7b・7bで水平方向に保持されると共に、当接機構10と把持機構7とで上下方向に保持される。また、ウエーハカセット5は、昇降機構8の連接リンク8bが傾斜姿勢にされることによって、搬入出ポート4aの出口側の端部が最下端となる傾斜角度で保持される。
【0025】
次に、図4(a)・(b)に示すように、上述の水平移動機構9の水平旋回駆動とは逆方向の旋回駆動によって、把持機構7で保持されたウエーハカセット5が搬入出ポート4aから抜脱され、ウエーハカセット5が搬入出ポート4aから充分に抜け出たときに、図5(a)・(b)に示すように、荷台2方向に旋回される。この際、抜脱時および旋回時において、ウエーハカセット5に対して遠心力や慣性力による水平方向の力が働き、この水平方向の力は、急激に加減速して高速で旋回すのに従って増大する。従って、移載時間を短縮しようとすると、大きな水平方向の力がウエーハカセット5を脱落させるように作用することになるが、上述のようにウエーハカセット5が把持機構7および当接機構10で水平方向および上下方向に強固に保持されていると共に、脱落方向に対抗するように傾斜されているため、脱落が充分に防止される。
【0026】
ウエーハカセット5が荷台2の上方に位置すると、図6(a)・(b)に示すように、ウエーハカセット5の旋回移動が停止された後、把持機構7が下降されることによって、把持機構7に保持されたウエーハカセット5が荷台2に載置される。この後、図7(a)・(b)に示すように、把持機構7がさらに下降され、ウエーハカセット5から分離される。そして、図8(a)・(b)に示すように、水平移動機構9が水平旋回駆動されることによって、把持機構7がウエーハカセット5の下方から引き出されることによって、半導体処理装置4から物品搬送車1へのウエーハカセット5の移載が完了する。尚、ウエーハカセット5を物品搬送車1から半導体処理装置4に移載する場合には、上記と逆の手順が行われる。
【0027】
(実施形態2)
本発明の第2の実施の形態を図9ないし図13に基づいて以下に説明する。尚、第1の実施の形態と同一の部材には、同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0028】
本実施の形態に係る物品搬送車1は、図9(a)・(b)に示すように、平行リンク機構からなる昇降機構28と、昇降機構28の上端部に設けられた把持機構27とを備えている。把持機構27は、水平配置された一対の爪部27b・27bを備えており、爪部27b・27bは、ウエーハカセット5の懸吊部5dに係合することによりウエーハカセット5を保持可能にされている。その他の構成は、第1の実施形態と同一である。
【0029】
上記の構成において、半導体処理装置4の搬入出ポート4a内に載置されたウエーハカセット5を走行台車3の荷台2に移載する場合には、先ず、物品搬送車1が半導体処理装置4に横付けされ、移載装置6が半導体処理装置4の搬入出ポート4aに対向される。次いで、把持機構27の爪部27b・27bがウエーハカセット5の懸吊部5dに対向するように位置決めされると共に、爪部27b・27bが搬入出ポート4a方向に向くように旋回される。
【0030】
この後、アーム14が水平旋回駆動されながら、把持機構27の爪部27b・27bで懸吊部5dを挟み込むようにして搬入出ポート4aに進入される。そして、昇降機構28がウエーハカセット5の側面に当接する直前まで進入したときに、把持機構27の移動が停止される。この結果、把持機構27は、水平配置された爪部27b・27bがウエーハカセット5の懸吊部5dに係合された状態となる。
【0031】
次に、図10(a)・(b)に示すように、昇降機構28により把持機構27が水平方向の平行度を維持しながら上昇されることによって、ウエーハカセット5が持ち上げられ、ウエーハカセット5の懸吊部5dが当接機構10の先端部に衝撃吸収部材16を介して当接および押し付けられる。これにより、ウエーハカセット5は、把持機構27の爪部27b・27bで水平方向に保持されると共に、当接機構10と把持機構27とで上下方向に保持されることになる。尚、衝撃吸収部材16と懸吊部5dとの当接位置は、懸吊部5dの端部であっても中央部であっても良い。また、懸吊部5dは、衝撃吸収部材16を嵌合させるように形成されていても良く、この場合には、水平移動時における慣性力や旋回力に対する脱落防止の機能を発揮させることができる。
【0032】
この後、図11(a)・(b)に示すように、上述の水平移動機構9の水平旋回駆動とは逆方向の旋回駆動によって、把持機構7で保持されたウエーハカセット5が搬入出ポート4aから抜脱され、ウエーハカセット5が搬入出ポート4aから充分に抜け出たときに、図12(a)・(b)に示すように、荷台2方向に旋回される。この際、抜脱時および旋回時において、ウエーハカセット5に対して遠心力や慣性力による水平方向の力が働き、この水平方向の力は、急激に加減速して高速で旋回すのに従って増大する。従って、移載時間を短縮しようとすると、大きな水平方向の力がウエーハカセット5を脱落させるように作用することになるが、上述のようにウエーハカセット5が把持機構7および当接機構10で水平方向および上下方向に強固に保持されているため、脱落が充分に防止される。
【0033】
ウエーハカセット5が荷台2の上方に位置すると、ウエーハカセット5の旋回移動が停止された後、把持機構7が下降されることによって、把持機構7に保持されたウエーハカセット5が荷台2に載置される。この後、水平移動機構9が水平旋回駆動されることによって、把持機構7がウエーハカセット5の懸吊部5dから引き出されることによって、半導体処理装置4から物品搬送車1へのウエーハカセット5の移載が完了する。尚、ウエーハカセット5を物品搬送車1から半導体処理装置4に移載する場合には、上記と逆の手順が行われる。
【0034】
以上のように、第1および第2の実施形態の物品搬送車1は、図1(a)・(b)および図9(a)・(b)に示すように、ウエーハカセット5(物品)を荷台2に載置しながら搬送する走行台車3と、走行台車3が横付けされた半導体処理装置4(外部装置)および荷台2間で物品を移載する移載装置6とを有しており、移載装置6は、ウエーハカセット5を上昇動作で持ち上げることにより把持状態となり、下降動作で載置すると共に把持状態を解除する把持機構7・27と、把持機構7・27に対して上昇動作および下降動作を実行させるように、把持機構7・27を昇降させる昇降機構8・28と、把持機構7・27を荷台2と半導体処理装置4との間で水平移動させる水平移動機構9と、把持機構7・27の上方に先端部が位置するように水平移動機構9に設けられ、水平移動機構9により把持機構7・27と共に水平移動される当接機構10とを有した構成にされている。
【0035】
尚、本実施形態においては、半導体製造設備内でウエーハカセット5を搬送する用途に適用される場合について説明しているが、これに限定されるものではなく、例えば生物実験設備や化学実験設備等の高度の清浄度が要求される用途においても好適に使用することができる。また、本実施形態においては、昇降機構8・28をリンク機構により構成しているが、これに限定されるものではなく、昇降機構8・28は、例えばボルト部材の螺合された棒状のナット部材を立設すると共に、ボルト部材に把持機構7・27を連結し、ナット部材を正逆回転させることにより把持機構7・27を昇降させるように構成されていても良い。また、昇降機構8・28による内側モールドカセットの昇降方向は、垂直方向であっても、垂直方向以外の方向であっても良い。
【0036】
上記の構成によれば、当接機構10が水平移動機構9により把持機構7・27と共に水平移動されるため、当接機構10の先端部が把持機構7・27の上方に配置された状態は、把持機構7・27がウエーハカセット5を把持して走行台車3の荷台2と半導体処理装置4との間を移動する場合においても維持される。これにより、把持機構7・27が上昇動作により半導体処理装置4を持ち上げ、半導体処理装置4の上面を当接機構10の先端部に当接させれば、把持機構7・27と当接機構10とで半導体処理装置4を水平方向と垂直方向とに挟み込んだ強固な把持状態をウエーハカセット5の移載の全期間に亘って維持することができる。この結果、ウエーハカセット5を水平方向に高速で移動させることにより大きな遠心力や慣性力等がウエーハカセット5に働いた場合でも、ウエーハカセット5を把持機構7・27から脱落しないようにすることができるため、半導体処理装置4に対してウエーハカセット5を確実かつ短時間で搬入出することができる。
【0037】
また、本実施形態の水平移動機構9は、走行台車3上に回動可能に立設された主軸13と、主軸13に基端部が連結され、水平面内で旋回可能にされたアーム14と、アーム14の先端部に回動可能に立設された手首軸15とを有しており、昇降機構8・28および当接機構10は、手首軸15に連結された構成にされている。これにより、手首軸15を回動させれば、昇降機構8・28と当接機構10との位置関係および昇降機構8・28で昇降される把持機構7・27と当接機構10との位置関係を維持しながら、両機構8・28・10を同一方向に旋回させることができるため、簡単な部品構成で強固な把持状態を実現することができる。
【0038】
また、本実施形態の当接機構10は、先端部下面に衝撃吸収部材16が設けられることによって、先端部に対してウエーハカセット5が当接するときの衝撃を緩和するように形成されている。尚、当接機構10は、当接機構10自身が弾力性を有した材質で形成されることにより衝撃を緩和するようにされていても良く、この場合には、衝撃吸収部材16を省略することができる。また、本実施形態においては、当接機構10が手首軸15の上面に直結された場合について説明しているが、これに限定されるものでもなく、スプリング部材を介して当接機構10と手首軸15の上面とが連結されていても良い。この場合には、当接機構10に付与された衝撃をスプリング部材で吸収することができるため、衝撃吸収部材16を省略することができると共に、当接機構10を任意の材質で形成することができる。
【0039】
【発明の効果】
請求項1の発明は、物品を荷台に載置しながら搬送する走行台車と、該走行台車が横付けされた外部装置および荷台間で物品を移載する移載装置とを有した物品搬送車であって、前記移載装置は、前記物品を上昇動作で持ち上げることにより把持状態となり、下降動作で載置すると共に把持状態を解除する把持機構と、前記把持機構に対して前記上昇動作および下降動作を実行させるように、前記把持機構を昇降させる昇降機構と、前記把持機構を前記荷台と外部装置との間で水平移動させる水平移動機構と、前記把持機構の上方に先端部が位置するように前記水平移動機構に設けられ、該水平移動機構により前記把持機構と共に水平移動される当接機構とを有する構成である。
【0040】
上記の構成によれば、当接機構が水平移動機構により把持機構と共に水平移動されるため、当接機構の先端部が把持機構の上方に配置された状態は、把持機構が物品を把持して搬送台車の載置台と外部装置との間を移動する場合においても維持される。これにより、把持機構が上昇動作により物品を持ち上げ、物品の上面を当接機構の先端部に当接させれば、把持機構と当接機構とで物品を水平方向と垂直方向とに挟み込んだ強固な把持状態を物品の移載の全期間に亘って維持することができる。この結果、物品を水平方向に高速で移動させることにより大きな遠心力や慣性力等が物品に働いた場合でも、物品を把持機構から脱落しないようにすることができるため、外部装置に対して物品を確実かつ短時間で搬入出することができる。
【0041】
請求項2の発明は、請求項1に記載の物品搬送車であって、前記水平移動機構は、前記走行台車上に回動可能に立設された主軸と、該主軸に基端部が連結され、水平面内で旋回可能にされたアームと、該アームの先端部に回動可能に立設された手首軸とを有しており、前記昇降機構および前記当接機構は、前記手首軸に連結されている構成である。
【0042】
上記の構成によれば、手首軸を回動させれば、昇降機構と当接機構との位置関係および昇降機構で昇降される把持機構と当接機構との位置関係を維持しながら、両機構を同一方向に旋回させることができる。従って、簡単な部品構成で強固な把持状態を実現することができる。
【0043】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の物品搬送車であって、前記当接機構は、先端部に対して物品が当接するときの衝撃を緩和するように形成されている構成である。
【0044】
上記の構成によれば、物品が当接機構の先端部に当接するときの衝撃で破損することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】物品搬送車がウエーハカセットを移載する過程を示すものであり、(a)は平面視した説明図、(b)は正面視した説明図である。
【図2】物品搬送車がウエーハカセットを移載する過程を示すものであり、(a)は平面視した説明図、(b)は正面視した説明図である。
【図3】物品搬送車がウエーハカセットを移載する過程を示すものであり、(a)は平面視した説明図、(b)は正面視した説明図である。
【図4】物品搬送車がウエーハカセットを移載する過程を示すものであり、(a)は平面視した説明図、(b)は正面視した説明図である。
【図5】物品搬送車がウエーハカセットを移載する過程を示すものであり、(a)は平面視した説明図、(b)は正面視した説明図である。
【図6】物品搬送車がウエーハカセットを移載する過程を示すものであり、(a)は平面視した説明図、(b)は正面視した説明図である。
【図7】物品搬送車がウエーハカセットを移載する過程を示すものであり、(a)は平面視した説明図、(b)は正面視した説明図である。
【図8】物品搬送車がウエーハカセットを移載する過程を示すものであり、(a)は平面視した説明図、(b)は正面視した説明図である。
【図9】物品搬送車がウエーハカセットを移載する過程を示すものであり、(a)は平面視した説明図、(b)は正面視した説明図である。
【図10】物品搬送車がウエーハカセットを移載する過程を示すものであり、(a)は平面視した説明図、(b)は正面視した説明図である。
【図11】物品搬送車がウエーハカセットを移載する過程を示すものであり、(a)は平面視した説明図、(b)は正面視した説明図である。
【図12】物品搬送車がウエーハカセットを移載する過程を示すものであり、(a)は平面視した説明図、(b)は正面視した説明図である。
【符号の説明】
1 物品搬送車
2 荷台
3 走行台車
4a 搬入出ポート
4 半導体処理装置
5a 当接板
5 ウエーハカセット
6 移載装置
7 把持機構
7a 爪支持部
7b 爪部
8 昇降機構
9 水平移動機構
10 当接機構
13 主軸
14 アーム
15 手首軸
16 衝撃吸収部材
27 把持機構
28 昇降機構
Claims (3)
- 物品を荷台に載置しながら搬送する走行台車と、該走行台車が横付けされた外部装置および荷台間で物品を移載する移載装置とを有した物品搬送車であって、
前記移載装置は、
前記物品を上昇動作で持ち上げることにより把持状態となり、下降動作で載置すると共に把持状態を解除する把持機構と、
前記把持機構に対して前記上昇動作および下降動作を実行させるように、前記把持機構を昇降させる昇降機構と、
前記把持機構を前記荷台と外部装置との間で水平移動させる水平移動機構と、
前記把持機構の上方に先端部が位置するように前記水平移動機構に設けられ、該水平移動機構により前記把持機構と共に水平移動される当接機構とを有し、
前記当接機構の先端部と前記把持機構との位置関係は、前記把持機構が下端側位置で前記物品を保持する際に、前記当接機構の先端部が該物品の上面よりも上方に位置し、且つ把持機構が前記物品を持ち上げて保持したときに、前記当接機構の先端部が前記物品の上面に当接するように設定されていることを特徴とする物品搬送車。 - 前記水平移動機構は、前記走行台車上に回動可能に立設された主軸と、該主軸に基端部が連結され、水平面内で旋回可能にされたアームと、該アームの先端部に回動可能に立設された手首軸とを有しており、前記昇降機構および前記当接機構は、前記手首軸に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の物品搬送車。
- 前記当接機構は、先端部に対して物品が当接するときの衝撃を緩和するように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の物品搬送車。
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