JPH11220579A - カラー画像読取装置 - Google Patents
カラー画像読取装置Info
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- JPH11220579A JPH11220579A JP10035505A JP3550598A JPH11220579A JP H11220579 A JPH11220579 A JP H11220579A JP 10035505 A JP10035505 A JP 10035505A JP 3550598 A JP3550598 A JP 3550598A JP H11220579 A JPH11220579 A JP H11220579A
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- color image
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スリットのラチチュードを拡大させ、また簡
易な構成のモノリシック3ラインセンサーでカラー画像
を高精度に読み取ることができるカラー画像読取装置を
得ること。 【解決手段】 カラー画像を結像手段により複数のライ
ンセンサーを同一基板面上に配置した受光手段面上に結
像させ、カラー画像と受光手段とを相対的に走査させ
て、受光手段でカラー画像を読取る際、カラー画像と結
像手段との間の光路内に、カラー画像を結像手段までの
光路内で副走査方向に一旦結像させる第1のシリンダー
部を設け、結像手段と受光手段との間の光路内に、入射
光束を複数の色光に色分解する色分解手段と、色分解手
段により色分解された各色光の波長の違いにより生じる
受光手段面上における結像位置のズレを補正するライン
間隔補正手段と、副走査方向にパワーを有する第2のシ
リンダー部とを各々設けたこと。
易な構成のモノリシック3ラインセンサーでカラー画像
を高精度に読み取ることができるカラー画像読取装置を
得ること。 【解決手段】 カラー画像を結像手段により複数のライ
ンセンサーを同一基板面上に配置した受光手段面上に結
像させ、カラー画像と受光手段とを相対的に走査させ
て、受光手段でカラー画像を読取る際、カラー画像と結
像手段との間の光路内に、カラー画像を結像手段までの
光路内で副走査方向に一旦結像させる第1のシリンダー
部を設け、結像手段と受光手段との間の光路内に、入射
光束を複数の色光に色分解する色分解手段と、色分解手
段により色分解された各色光の波長の違いにより生じる
受光手段面上における結像位置のズレを補正するライン
間隔補正手段と、副走査方向にパワーを有する第2のシ
リンダー部とを各々設けたこと。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラー画像読取装置
に関し、特に走査ミラーの取り付け精度や、原稿面と走
査ミラー部を案内するガイドレールとの平行度等から生
じる同期ずれの許容量を広げることによってメカ的精度
を緩和させると共に、受光手段面上で副走査方向に色分
解される複数の色光の間隔の非対称性を補正することに
より簡易な構成のモノリシック3ラインセンサーで原稿
面上のカラー画像情報を高精度に読取ることができる、
例えばカラースキャナやカラーファクシミリ等に好適な
カラー画像読取装置に関するものである。
に関し、特に走査ミラーの取り付け精度や、原稿面と走
査ミラー部を案内するガイドレールとの平行度等から生
じる同期ずれの許容量を広げることによってメカ的精度
を緩和させると共に、受光手段面上で副走査方向に色分
解される複数の色光の間隔の非対称性を補正することに
より簡易な構成のモノリシック3ラインセンサーで原稿
面上のカラー画像情報を高精度に読取ることができる、
例えばカラースキャナやカラーファクシミリ等に好適な
カラー画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より原稿等のカラー画像情報を副走
査方向にライン走査し、そのカラー画像情報を結像光学
系を介して画像読取手段(受光手段)としてのモノリシ
ック3ラインセンサー(以下「3ラインセンサー」とも
称す。)面上に結像させ、該3ラインセンサーから得ら
れる出力信号を利用して、該原稿等のカラー画像情報を
読み取るようにしたカラー画像読取装置が種々と提案さ
れている。
査方向にライン走査し、そのカラー画像情報を結像光学
系を介して画像読取手段(受光手段)としてのモノリシ
ック3ラインセンサー(以下「3ラインセンサー」とも
称す。)面上に結像させ、該3ラインセンサーから得ら
れる出力信号を利用して、該原稿等のカラー画像情報を
読み取るようにしたカラー画像読取装置が種々と提案さ
れている。
【0003】図5はこの種の従来のカラー画像読取装置
の要部概略図である。同図では照明手段(不図示)で照
明された原稿面51上のカラー画像からの光束を結像光
学系54を介して3ラインセンサー59面上に結像さ
せ、該3ラインセンサー59から得られる出力信号を利
用して該原稿等のカラー画像情報を読取るようにしてい
る。
の要部概略図である。同図では照明手段(不図示)で照
明された原稿面51上のカラー画像からの光束を結像光
学系54を介して3ラインセンサー59面上に結像さ
せ、該3ラインセンサー59から得られる出力信号を利
用して該原稿等のカラー画像情報を読取るようにしてい
る。
【0004】同図のように通常の結像光学系54のみを
用いて3ラインセンサー59でカラー画像の読取りを行
なう場合、3つのラインセンサー59a,59b,59
cで同時に読取れる原稿面51上の読取位置は同図に示
す如く異なる3つの位置51a´,51b´,51c´
となる。
用いて3ラインセンサー59でカラー画像の読取りを行
なう場合、3つのラインセンサー59a,59b,59
cで同時に読取れる原稿面51上の読取位置は同図に示
す如く異なる3つの位置51a´,51b´,51c´
となる。
【0005】この為、原稿面51上の任意の位置に対す
る3色(R,G,B)の各信号成分は同時に読取ること
ができず、それぞれ3ラインセンサー59で読み取り
後、一致させ合成する必要が生じてくる。
る3色(R,G,B)の各信号成分は同時に読取ること
ができず、それぞれ3ラインセンサー59で読み取り
後、一致させ合成する必要が生じてくる。
【0006】これには図6に示すように3ラインセンサ
ー59の各ライン間の距離S1 ,S2 を各画素サイズW
2の整数倍となるように設定し、これに応じた冗長ライ
ンメモリーを具備した上で、例えばB信号(B色光に基
づく信号成分)に対し各G,R信号(G,R色光に基づ
く信号成分)を遅延させることによって比較的容易に3
色の合成信号成分を得ている。
ー59の各ライン間の距離S1 ,S2 を各画素サイズW
2の整数倍となるように設定し、これに応じた冗長ライ
ンメモリーを具備した上で、例えばB信号(B色光に基
づく信号成分)に対し各G,R信号(G,R色光に基づ
く信号成分)を遅延させることによって比較的容易に3
色の合成信号成分を得ている。
【0007】しかしながら上記に示したカラー画像読取
装置において冗長ラインメモリーを3ラインセンサー5
9のライン間距離相当に充当することは高価なラインメ
モリーを複数列具備しなければならず、これはコスト的
にみて極めて不利となり、又装置全体が複雑化してくる
等の問題点があった。尚、図6は図5に示した3ライン
センサー59の説明図である。
装置において冗長ラインメモリーを3ラインセンサー5
9のライン間距離相当に充当することは高価なラインメ
モリーを複数列具備しなければならず、これはコスト的
にみて極めて不利となり、又装置全体が複雑化してくる
等の問題点があった。尚、図6は図5に示した3ライン
センサー59の説明図である。
【0008】図7は原稿のカラー画像情報を色分解用の
ビームスプリッターを用いてR,G,Bの3色に色分解
し、同時にR,G,Bの3色の画像信号を3ラインセン
サーで読み取る従来のカラー画像読取装置の要部概略図
である。
ビームスプリッターを用いてR,G,Bの3色に色分解
し、同時にR,G,Bの3色の画像信号を3ラインセン
サーで読み取る従来のカラー画像読取装置の要部概略図
である。
【0009】同図では照明手段(不図示)で照明された
原稿51面上のカラー画像からの光束を結像レンズ74
で集光し、3ラインセンサー59面上に結像させる際、
該光束を2色性を有する波長選択透過膜(ダイクロイッ
ク膜)が付加された2つの色分解用のビームスプリッタ
ー78a,78bを介して、例えばR,G,Bの3色に
対応する3つの光束(色光)に色分解している。そして
3つの色光に基づくカラー画像を3ラインセンサー59
の各ラインセンサー59a,59b,59c面上に各々
結像させている。これによりカラー画像をライン走査し
て各色光毎の読み取りを行っている。
原稿51面上のカラー画像からの光束を結像レンズ74
で集光し、3ラインセンサー59面上に結像させる際、
該光束を2色性を有する波長選択透過膜(ダイクロイッ
ク膜)が付加された2つの色分解用のビームスプリッタ
ー78a,78bを介して、例えばR,G,Bの3色に
対応する3つの光束(色光)に色分解している。そして
3つの色光に基づくカラー画像を3ラインセンサー59
の各ラインセンサー59a,59b,59c面上に各々
結像させている。これによりカラー画像をライン走査し
て各色光毎の読み取りを行っている。
【0010】しかしながら同図における色分解用のビー
ムスプリッター78a,78bはダイクロイックミラー
を3層平行配置する為に非常に薄いガラス板が必要とな
り、これは製作上、極めて困難であるという問題点があ
った。
ムスプリッター78a,78bはダイクロイックミラー
を3層平行配置する為に非常に薄いガラス板が必要とな
り、これは製作上、極めて困難であるという問題点があ
った。
【0011】図8は原稿のカラー画像情報を色分解手段
として反射型の1次元ブレーズド回折格子を用いR,
G,Bの3色に色分解し、同時にR,G,Bの3色の画
像信号を3ラインセンサーで読み取る従来のカラー画像
読取装置の副走査方向の要部概略図(副走査断面図)で
ある。
として反射型の1次元ブレーズド回折格子を用いR,
G,Bの3色に色分解し、同時にR,G,Bの3色の画
像信号を3ラインセンサーで読み取る従来のカラー画像
読取装置の副走査方向の要部概略図(副走査断面図)で
ある。
【0012】同図においては3ラインセンサー89を画
像読取手段として用い、結像光路中に色分解手段として
の反射型の1次元ブレーズド回折格子88を結像レンズ
84の射出瞳から3ラインセンサー89方向に離して配
置し、反射回折を用いて色分解を行ない、原稿51面の
1ラインのカラー画像情報を3ラインセンサー89面上
に副走査方向に色分解して結像させることにより、カラ
ー画像情報を読み取るようにしている。
像読取手段として用い、結像光路中に色分解手段として
の反射型の1次元ブレーズド回折格子88を結像レンズ
84の射出瞳から3ラインセンサー89方向に離して配
置し、反射回折を用いて色分解を行ない、原稿51面の
1ラインのカラー画像情報を3ラインセンサー89面上
に副走査方向に色分解して結像させることにより、カラ
ー画像情報を読み取るようにしている。
【0013】同図における色分解手段としての反射型の
1次元ブレーズド回折格子は容易に製作できる反面、以
下に示す問題点があった。即ち、同図においては1次元
ブレーズド回折格子を用いてR,G,Bの3色の各色光
(回折光)に色分解する為に、例えば0次回折光にG光
線、1次回折光にR光線、−1次回折光にB光線とした
場合、該1次元ブレーズド回折格子のピッチをいかに設
定しようとも±1次回折光の0次回折光に対する角度は
一致せず非対称性が残る。その為3ラインセンサー89
面上での各色光の間隔が異なってくる。
1次元ブレーズド回折格子は容易に製作できる反面、以
下に示す問題点があった。即ち、同図においては1次元
ブレーズド回折格子を用いてR,G,Bの3色の各色光
(回折光)に色分解する為に、例えば0次回折光にG光
線、1次回折光にR光線、−1次回折光にB光線とした
場合、該1次元ブレーズド回折格子のピッチをいかに設
定しようとも±1次回折光の0次回折光に対する角度は
一致せず非対称性が残る。その為3ラインセンサー89
面上での各色光の間隔が異なってくる。
【0014】従って従来は3ラインセンサーの副走査方
向のライン間隔を非対称にした一般的な等ライン間隔で
ない特殊なセンサーを用いるか、または1次元ブレーズ
ド回折格子で3色に色分解した各色光の間隔を3ライン
センサー上で等間隔に補正する為の光学素子を該1次元
ブレーズド回折格子と3ラインセンサーとの間の光路中
に配置しなければならない等の問題点があった。
向のライン間隔を非対称にした一般的な等ライン間隔で
ない特殊なセンサーを用いるか、または1次元ブレーズ
ド回折格子で3色に色分解した各色光の間隔を3ライン
センサー上で等間隔に補正する為の光学素子を該1次元
ブレーズド回折格子と3ラインセンサーとの間の光路中
に配置しなければならない等の問題点があった。
【0015】また一般的に言って半導体プロセスにおけ
る容易性から3ラインセンサーの各ライン間の距離S
1 ,S2 は等しい値がとられるのが望ましい。
る容易性から3ラインセンサーの各ライン間の距離S
1 ,S2 は等しい値がとられるのが望ましい。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】次に上述した色分解光
学系を有する従来のカラー画像読取装置の更なる問題点
について図9を用いて説明する。尚、図9において図7
に示した要素と同一要素には同符番を付している。
学系を有する従来のカラー画像読取装置の更なる問題点
について図9を用いて説明する。尚、図9において図7
に示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0017】同図においては原稿51面上のA点におけ
るカラー画像情報を2つの色分解用のビームスプリッタ
ー78a,78bで3つの色光に色分解させた後、該3
つの色光に対応するラインセンサー59a,59b,5
9c面上に集光させる際、このとき同時にA点近傍のB
点からのカラー画像情報が、例えばG(緑)の画像情報
を有した光束が同図の点線で示すように各ビームスプリ
ッター78a,78bで反射し、そのG(緑)の画像情
報とは対応しない他のR(赤)用のラインセンサー59
aに集光されるという問題点があった。これは一般的に
副走査方向の色情報のクロストークと呼ばれ、カラー画
像情報を読み取りする場合、像の乱れを生じさせる原因
の一つでもあった。
るカラー画像情報を2つの色分解用のビームスプリッタ
ー78a,78bで3つの色光に色分解させた後、該3
つの色光に対応するラインセンサー59a,59b,5
9c面上に集光させる際、このとき同時にA点近傍のB
点からのカラー画像情報が、例えばG(緑)の画像情報
を有した光束が同図の点線で示すように各ビームスプリ
ッター78a,78bで反射し、そのG(緑)の画像情
報とは対応しない他のR(赤)用のラインセンサー59
aに集光されるという問題点があった。これは一般的に
副走査方向の色情報のクロストークと呼ばれ、カラー画
像情報を読み取りする場合、像の乱れを生じさせる原因
の一つでもあった。
【0018】この副走査方向のクロストークは図9のよ
うな色分解用のビームスプリッターを用いたカラー画像
読取り装置に限ったものではなく、例えば前記の図8に
示したような色分解手段として1次元ブレーズド回折格
子を用いたカラー画像読取装置においても同様に発生す
るという問題点でもある。
うな色分解用のビームスプリッターを用いたカラー画像
読取り装置に限ったものではなく、例えば前記の図8に
示したような色分解手段として1次元ブレーズド回折格
子を用いたカラー画像読取装置においても同様に発生す
るという問題点でもある。
【0019】そこで従来では副走査方向の色情報のクロ
ストークを防止する為に上記原稿51面上のA点近傍の
B点からの光束を遮断する為に図7、図8に示すように
狭小スリット56を原稿面51近傍に配置している。
ストークを防止する為に上記原稿51面上のA点近傍の
B点からの光束を遮断する為に図7、図8に示すように
狭小スリット56を原稿面51近傍に配置している。
【0020】しかしながら原稿面51の主走査方向の長
さと同じ長さで、かつ副走査方向の幅が非常に狭い狭小
スリット56を高精度に原稿面51近傍に取り付けなけ
ればならいのと同時に、光束がスリットでけられないよ
うに高精度に同期ずれを抑制する必要があり、これはメ
カ的に極めて厳しいという問題点があった。
さと同じ長さで、かつ副走査方向の幅が非常に狭い狭小
スリット56を高精度に原稿面51近傍に取り付けなけ
ればならいのと同時に、光束がスリットでけられないよ
うに高精度に同期ずれを抑制する必要があり、これはメ
カ的に極めて厳しいという問題点があった。
【0021】本発明は色分解手段としての1次元ブレー
ズド回折格子を用いてカラー画像を複数の色光に色分解
して受光手段としてのモノシリック3ラインセンサー
で、該カラー画像を読み取る際、第1のシリンダー部に
より該カラー画像を結像手段までの光路内で副走査方向
にのみ所定の倍率で一旦結像させることにより、副走査
方向の色情報のクロストークを防止する為のスリットの
ラチチュードを拡大させることができ、これにより走査
ミラーの取り付け精度や、原稿面と走査ミラー部を案内
するガイドレールとの平行度等から生じる同期ずれの許
容量を広げることによって、メカ的精度を緩和させるこ
とができ、またライン間隔補正手段により、該1次元ブ
レーズド回折格子で色分解された各色光の波長の違いに
より生じる結像位置のズレを波長の違い(色)による屈
折率の差を利用して補正することにより、該受光手段面
上で副走査方向に色分解される複数の色光の間隔を等間
隔とすることができ、これにより例えばR,G,Bの3
つの色光でカラー画像をデジタル的に高精度に読み取る
ことができるカラー画像読取装置の提供を目的とする。
ズド回折格子を用いてカラー画像を複数の色光に色分解
して受光手段としてのモノシリック3ラインセンサー
で、該カラー画像を読み取る際、第1のシリンダー部に
より該カラー画像を結像手段までの光路内で副走査方向
にのみ所定の倍率で一旦結像させることにより、副走査
方向の色情報のクロストークを防止する為のスリットの
ラチチュードを拡大させることができ、これにより走査
ミラーの取り付け精度や、原稿面と走査ミラー部を案内
するガイドレールとの平行度等から生じる同期ずれの許
容量を広げることによって、メカ的精度を緩和させるこ
とができ、またライン間隔補正手段により、該1次元ブ
レーズド回折格子で色分解された各色光の波長の違いに
より生じる結像位置のズレを波長の違い(色)による屈
折率の差を利用して補正することにより、該受光手段面
上で副走査方向に色分解される複数の色光の間隔を等間
隔とすることができ、これにより例えばR,G,Bの3
つの色光でカラー画像をデジタル的に高精度に読み取る
ことができるカラー画像読取装置の提供を目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー画像読取
装置は、(1) カラー画像を結像手段により複数のライン
センサーを同一基板面上に配置した受光手段面上に結像
させ、該カラー画像と該受光手段とを相対的に走査させ
て、該受光手段で該カラー画像を読取るカラー画像読取
装置であって、該カラー画像と該結像手段との間の光路
内に、該カラー画像を該結像手段までの光路内で副走査
方向に一旦結像させる第1のシリンダー部を設け、該結
像手段と該受光手段との間の光路内に、入射光束を複数
の色光に色分解する色分解手段と、該色分解手段により
色分解された各色光の波長の違いにより生じる該受光手
段面上における結像位置のズレを補正するライン間隔補
正手段と、副走査方向にパワーを有する第2のシリンダ
ー部と、を各々設けたことを特徴としている。
装置は、(1) カラー画像を結像手段により複数のライン
センサーを同一基板面上に配置した受光手段面上に結像
させ、該カラー画像と該受光手段とを相対的に走査させ
て、該受光手段で該カラー画像を読取るカラー画像読取
装置であって、該カラー画像と該結像手段との間の光路
内に、該カラー画像を該結像手段までの光路内で副走査
方向に一旦結像させる第1のシリンダー部を設け、該結
像手段と該受光手段との間の光路内に、入射光束を複数
の色光に色分解する色分解手段と、該色分解手段により
色分解された各色光の波長の違いにより生じる該受光手
段面上における結像位置のズレを補正するライン間隔補
正手段と、副走査方向にパワーを有する第2のシリンダ
ー部と、を各々設けたことを特徴としている。
【0023】特に(1-1) 前記結像手段と前記受光手段と
の間の光路内に設けた前記色分解手段、前記ライン間隔
補正手段、そして第2のシリンダー部は、該結像手段側
から該色分解手段、該ライン間隔補正手段、そして該第
2のシリンダー部の順に配置されていることや、(1-2)
前記結像手段と前記受光手段との間の光路内に設けた前
記色分解手段、前記ライン間隔補正手段、そして第2の
シリンダー部は、該結像手段側から該第2のシリンダー
部、該色分解手段、そして該ライン間隔補正手段の順に
配置されていることや、(1-3) 前記ライン間隔補正手段
は平板ガラスより成り、前記色分解手段は透過型の1次
元ブレーズド回折格子より成り、該平板ガラスと該透過
型の1次元ブレーズド回折格子とは一体的に構成され、
前記結像手段の光軸に対して傾斜して配置されているこ
とや、(1-4) 前記ライン間隔補正手段は波長の違いによ
る屈折率の差を利用して各色光の光路を変化させ、前記
受光手段面上で副走査方向に色分解される複数の色光の
間隔を等間隔となるようにしていることや、(1-5) 前記
第1のシリンダー部により一旦結像する位置、もしくは
その近傍にスリットを配置したことや、(1-6) 前記第1
のシリンダー部は副走査方向にパワーを有するシリンド
リカルレンズを有していることや、(1-7) 前記第2のシ
リンダー部は副走査方向に負のパワーを有する第1のシ
リンドリカルレンズと、副走査方向に正のパワーを有す
る第2のシリンドリカルレンズとを有していることや、
(1-8) 前記色分解手段は入射光束を前記ラインセンサー
の画素の並び方向と直交する方向に3つの色光に色分解
していること、等を特徴としている。
の間の光路内に設けた前記色分解手段、前記ライン間隔
補正手段、そして第2のシリンダー部は、該結像手段側
から該色分解手段、該ライン間隔補正手段、そして該第
2のシリンダー部の順に配置されていることや、(1-2)
前記結像手段と前記受光手段との間の光路内に設けた前
記色分解手段、前記ライン間隔補正手段、そして第2の
シリンダー部は、該結像手段側から該第2のシリンダー
部、該色分解手段、そして該ライン間隔補正手段の順に
配置されていることや、(1-3) 前記ライン間隔補正手段
は平板ガラスより成り、前記色分解手段は透過型の1次
元ブレーズド回折格子より成り、該平板ガラスと該透過
型の1次元ブレーズド回折格子とは一体的に構成され、
前記結像手段の光軸に対して傾斜して配置されているこ
とや、(1-4) 前記ライン間隔補正手段は波長の違いによ
る屈折率の差を利用して各色光の光路を変化させ、前記
受光手段面上で副走査方向に色分解される複数の色光の
間隔を等間隔となるようにしていることや、(1-5) 前記
第1のシリンダー部により一旦結像する位置、もしくは
その近傍にスリットを配置したことや、(1-6) 前記第1
のシリンダー部は副走査方向にパワーを有するシリンド
リカルレンズを有していることや、(1-7) 前記第2のシ
リンダー部は副走査方向に負のパワーを有する第1のシ
リンドリカルレンズと、副走査方向に正のパワーを有す
る第2のシリンドリカルレンズとを有していることや、
(1-8) 前記色分解手段は入射光束を前記ラインセンサー
の画素の並び方向と直交する方向に3つの色光に色分解
していること、等を特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態1の副走
査方向の要部概略図である。
査方向の要部概略図である。
【0025】図中、1は原稿面であり、カラー画像が形
成されている。
成されている。
【0026】11は第1のシリンダー部であり、副走査
方向に正のパワーを有する第1のシリンドリカルレンズ
2を有しており、カラー画像を後述する結像手段までの
光路内で副走査方向にのみ所定の倍率で一旦結像させて
いる。
方向に正のパワーを有する第1のシリンドリカルレンズ
2を有しており、カラー画像を後述する結像手段までの
光路内で副走査方向にのみ所定の倍率で一旦結像させて
いる。
【0027】3は主走査方向に縦長のスリット(絞り)
であり、副走査方向の色情報のクロストークを防止して
おり、第1のシリンドリカルレンズ2の像面もしくはそ
の近傍に配設されている。
であり、副走査方向の色情報のクロストークを防止して
おり、第1のシリンドリカルレンズ2の像面もしくはそ
の近傍に配設されている。
【0028】本実施形態では第1のシリンドリカルレン
ズ2によりカラー画像を結像手段までの光路内で副走査
方向にのみ所定の倍率で一旦結像させる(このときの結
像倍率を「一旦結像倍率」という。)ことによって、ス
リット3のラチチュードを拡大させている。
ズ2によりカラー画像を結像手段までの光路内で副走査
方向にのみ所定の倍率で一旦結像させる(このときの結
像倍率を「一旦結像倍率」という。)ことによって、ス
リット3のラチチュードを拡大させている。
【0029】4は結像手段としての結像レンズであり、
カラー画像に基づく光束を後述する光学部材と第2のシ
リンダー部とを介して受光手段面上に結像させている。
カラー画像に基づく光束を後述する光学部材と第2のシ
リンダー部とを介して受光手段面上に結像させている。
【0030】10は光学部材であり、色分解手段として
の透過型の1次元ブレーズド回折格子(以下「回折格
子」とも称す。)5と、ライン間隔補正手段としての平
板ガラス6とが一体的に構成されており、結像レンズ4
の光軸に対して所定量傾けて配置している。
の透過型の1次元ブレーズド回折格子(以下「回折格
子」とも称す。)5と、ライン間隔補正手段としての平
板ガラス6とが一体的に構成されており、結像レンズ4
の光軸に対して所定量傾けて配置している。
【0031】透過型の回折格子5は入射光束を後述する
ラインセンサーの画素の並び方向と直交する方向に所定
の色光、例えばR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色
の色光に分解し透過回折させて、結像レンズによる集束
球面波の光束として各々後述する受光手段としてのモノ
シリック3ラインセンサー面上に結像している。
ラインセンサーの画素の並び方向と直交する方向に所定
の色光、例えばR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色
の色光に分解し透過回折させて、結像レンズによる集束
球面波の光束として各々後述する受光手段としてのモノ
シリック3ラインセンサー面上に結像している。
【0032】ライン間隔補正手段としての平板ガラス6
は、例えばS−TIH11材(OHARA社製商品名)
より成り、回折光の波長の違いにより発生する副走査方
向の結像位置(集束位置)のズレを波長の違い(色)に
よる屈折率の差を利用して各色光の光路を変化(シフ
ト)させて補正し、後述するモノシリック3ラインセン
サー面上で副走査方向に色分解される複数の色光の間隔
S1 ,S2 が等間隔となるようにしている。
は、例えばS−TIH11材(OHARA社製商品名)
より成り、回折光の波長の違いにより発生する副走査方
向の結像位置(集束位置)のズレを波長の違い(色)に
よる屈折率の差を利用して各色光の光路を変化(シフ
ト)させて補正し、後述するモノシリック3ラインセン
サー面上で副走査方向に色分解される複数の色光の間隔
S1 ,S2 が等間隔となるようにしている。
【0033】21は第2のシリンダー部であり、副走査
方向に負のパワーを有する第2−1のシリンドリカルレ
ンズ7と副走査方向に正のパワーを有する第2−2のシ
リンドリカルレンズ8とを有している。
方向に負のパワーを有する第2−1のシリンドリカルレ
ンズ7と副走査方向に正のパワーを有する第2−2のシ
リンドリカルレンズ8とを有している。
【0034】本実施形態においては結像レンズ4側より
順に回折格子5と平板ガラス6とが一体的に形成された
光学部材10、そして第2−1のシリンドリカルレンズ
7と第2−2のシリンドリカルレンズ8とを有する第2
のシリンダー部21を配置しており、該光学部材10を
結像レンズ4の光軸に対して所定の角度傾けて配置して
いる。
順に回折格子5と平板ガラス6とが一体的に形成された
光学部材10、そして第2−1のシリンドリカルレンズ
7と第2−2のシリンドリカルレンズ8とを有する第2
のシリンダー部21を配置しており、該光学部材10を
結像レンズ4の光軸に対して所定の角度傾けて配置して
いる。
【0035】9は受光手段であり、3つのラインセンサ
ー(CCD)9a,9b,9cを互いに平行となるよう
に同一基板面上に配置した、所謂モノリシック3ライン
センサー(以下「3ラインセンサー」とも称す。)より
成っており、例えば1画素8μm×8μmで8ライン間
隔、隔てて構成している。
ー(CCD)9a,9b,9cを互いに平行となるよう
に同一基板面上に配置した、所謂モノリシック3ライン
センサー(以下「3ラインセンサー」とも称す。)より
成っており、例えば1画素8μm×8μmで8ライン間
隔、隔てて構成している。
【0036】本実施形態では原稿面1上のカラー画像を
不図示の走査ミラー等より成る走査手段(走査ミラー
部)によりライン走査し、該カラー画像からの光束(情
報光)を第1のシリンドリカルレンズ2により副走査方
向にのみ所定の倍率で一旦結像させ、該一旦結像したカ
ラー画像に基づく光束を結像レンズ4により集光し、回
折格子5と平板ガラス6とが一体化された光学部材10
を介して3つの色光(例えばR,G,B)に色分解した
後に各色像を第2−1のシリンドリカルレンズ7と第2
−2のシリンドリカルレンズ8とを介して各々対応する
ラインセンサー9a,9b,9c面上に結像させてい
る。
不図示の走査ミラー等より成る走査手段(走査ミラー
部)によりライン走査し、該カラー画像からの光束(情
報光)を第1のシリンドリカルレンズ2により副走査方
向にのみ所定の倍率で一旦結像させ、該一旦結像したカ
ラー画像に基づく光束を結像レンズ4により集光し、回
折格子5と平板ガラス6とが一体化された光学部材10
を介して3つの色光(例えばR,G,B)に色分解した
後に各色像を第2−1のシリンドリカルレンズ7と第2
−2のシリンドリカルレンズ8とを介して各々対応する
ラインセンサー9a,9b,9c面上に結像させてい
る。
【0037】このとき本実施形態では回折格子5で色分
解された各次数の回折光を平板ガラス6を透過させるこ
とにより、3ラインセンサー9面上で副走査方向に色分
解される3つの色光の間隔S1 ,S2 が等間隔となるよ
うに補正している。そして3ラインセンサー9により各
々の色光に基づくカラー画像をデジタル的に読み取って
いる。
解された各次数の回折光を平板ガラス6を透過させるこ
とにより、3ラインセンサー9面上で副走査方向に色分
解される3つの色光の間隔S1 ,S2 が等間隔となるよ
うに補正している。そして3ラインセンサー9により各
々の色光に基づくカラー画像をデジタル的に読み取って
いる。
【0038】通常、1次元ブレーズド回折格子のみで0
次回折光と±1次回折光とを用いてR,G,Bの3つの
色光に色分解、分離する場合、どのように格子ピッチを
設定しても±1次回折光の0次回折光に対する回折角が
一致せず非対称性が残る。その為3ラインセンサー面上
で各色光の間隔(色光間隔)が異なってくる。
次回折光と±1次回折光とを用いてR,G,Bの3つの
色光に色分解、分離する場合、どのように格子ピッチを
設定しても±1次回折光の0次回折光に対する回折角が
一致せず非対称性が残る。その為3ラインセンサー面上
で各色光の間隔(色光間隔)が異なってくる。
【0039】そこで本実施形態では上述の如く回折格子
5で色分解された各次数の回折光を平板ガラス6を透過
させることにより、3ラインセンサー9面上で副走査方
向に色分解される3つの色光の間隔S1 ,S2 が等間隔
となるように補正している。
5で色分解された各次数の回折光を平板ガラス6を透過
させることにより、3ラインセンサー9面上で副走査方
向に色分解される3つの色光の間隔S1 ,S2 が等間隔
となるように補正している。
【0040】次に本発明に関わる副走査方向の色情報の
クロストークを防止する為の手段について図2、図3を
用いて説明する。図2は従来のスリット近傍の様子を示
した要部概略図、図3は本実施形態のスリット3近傍の
様子を示した要部概略図である。図2、図3において前
記図1、図6に示した要素と同一要素には同符番を付し
ている。
クロストークを防止する為の手段について図2、図3を
用いて説明する。図2は従来のスリット近傍の様子を示
した要部概略図、図3は本実施形態のスリット3近傍の
様子を示した要部概略図である。図2、図3において前
記図1、図6に示した要素と同一要素には同符番を付し
ている。
【0041】図2においては原稿面51上の読取り画像
A点近傍のB点からの光束を遮断する為にスリット56
を該原稿面51近傍に配置している。この場合、スリッ
ト56位置において光束は有限な幅を持つことになり、
走査ミラー(不図示)の取り付け精度や、原稿面と走査
ミラー部を案内するガイドレールとの平行度等から生じ
る同期ずれの許容量は同図に示す幅aになる。
A点近傍のB点からの光束を遮断する為にスリット56
を該原稿面51近傍に配置している。この場合、スリッ
ト56位置において光束は有限な幅を持つことになり、
走査ミラー(不図示)の取り付け精度や、原稿面と走査
ミラー部を案内するガイドレールとの平行度等から生じ
る同期ずれの許容量は同図に示す幅aになる。
【0042】図3においてはカラー画像を副走査方向に
正のパワーを持つ第1のシリンドリカルレンズ2によっ
て副走査方向に等倍以上の倍率で一旦結像させている様
子を示している。この場合、スリット3位置において光
束は有限な幅を持たず、例えば一旦結像倍率をn、スリ
ット3と光軸Lとの間隔をbとすると、b>(n・a)
の関係式が成立する。このことにより同期ずれの許容量
を拡大することができるので、走査ミラーの取り付け精
度や、原稿面と走査ミラー部を案内するガイドレールと
の平行度等を図2に示す従来例より、はるかに緩和させ
ることができる。
正のパワーを持つ第1のシリンドリカルレンズ2によっ
て副走査方向に等倍以上の倍率で一旦結像させている様
子を示している。この場合、スリット3位置において光
束は有限な幅を持たず、例えば一旦結像倍率をn、スリ
ット3と光軸Lとの間隔をbとすると、b>(n・a)
の関係式が成立する。このことにより同期ずれの許容量
を拡大することができるので、走査ミラーの取り付け精
度や、原稿面と走査ミラー部を案内するガイドレールと
の平行度等を図2に示す従来例より、はるかに緩和させ
ることができる。
【0043】一旦結像倍率nを、例えば2倍程度とした
場合、主走査方向と副走査方向とで結像倍率を一致させ
る為に負のパワーを持つシリンドリカルレンズと正のパ
ワーを持つシリンドリカルレンズとが必要となる。また
その配置もシリンドリカルレンズが結像レンズの前後、
どちらにあろうとも負のパワーを有する面、そして正の
パワーを有する面の順序で配置しなければならない。そ
の場合、ライン間隔補正用の平板ガラスとの配置が問題
となるが、パワーの強い正のパワーを持つシリンドリカ
ルレンズはライン間隔補正の効果を弱めるように働くの
で、例えば平板ガラスの後に正のパワーを持つシリンド
リカルレンズのみを配置すると、ライン間隔を良好に補
正することができなくなってくる。
場合、主走査方向と副走査方向とで結像倍率を一致させ
る為に負のパワーを持つシリンドリカルレンズと正のパ
ワーを持つシリンドリカルレンズとが必要となる。また
その配置もシリンドリカルレンズが結像レンズの前後、
どちらにあろうとも負のパワーを有する面、そして正の
パワーを有する面の順序で配置しなければならない。そ
の場合、ライン間隔補正用の平板ガラスとの配置が問題
となるが、パワーの強い正のパワーを持つシリンドリカ
ルレンズはライン間隔補正の効果を弱めるように働くの
で、例えば平板ガラスの後に正のパワーを持つシリンド
リカルレンズのみを配置すると、ライン間隔を良好に補
正することができなくなってくる。
【0044】そこで本実施形態では上述の如く平板ガラ
ス6を結像レンズ4と副走査方向に負のパワーを有する
第2−1のシリンドリカルレンズ7と副走査方向に正の
パワーを有する第2−2のシリンドリカルレンズ8とを
有する第2のシリンダー部21との間の光路中に配置す
ることにより、ライン間隔を良好に補正している。
ス6を結像レンズ4と副走査方向に負のパワーを有する
第2−1のシリンドリカルレンズ7と副走査方向に正の
パワーを有する第2−2のシリンドリカルレンズ8とを
有する第2のシリンダー部21との間の光路中に配置す
ることにより、ライン間隔を良好に補正している。
【0045】尚、本実施形態では第2のシリンダー部2
1を構成する第1、第2のシリンドリカルレンズ7,8
を別々に構成したが一体的に構成しても良い。
1を構成する第1、第2のシリンドリカルレンズ7,8
を別々に構成したが一体的に構成しても良い。
【0046】また本実施形態では回折格子5と平板ガラ
ス6とを一体的に構成したが別々に構成しても良い。
尚、この場合は平板ガラス6を結像レンズ4の光軸に対
して所定の角度傾けて配置すれば良い。
ス6とを一体的に構成したが別々に構成しても良い。
尚、この場合は平板ガラス6を結像レンズ4の光軸に対
して所定の角度傾けて配置すれば良い。
【0047】また本実施形態では色分解手段として透過
型の1次元ブレーズド回折格子を用いたが反射型の1次
元ブレーズド回折格子を用いても良い。
型の1次元ブレーズド回折格子を用いたが反射型の1次
元ブレーズド回折格子を用いても良い。
【0048】[第2の実施形態]図4は本発明の実施形
態2の副走査方向の要部概略図である。同図において図
1に示した要素と同一要素には同符番を付している。
態2の副走査方向の要部概略図である。同図において図
1に示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0049】本実施形態において前述の実施形態1と異
なる点は透過型の回折格子と平板ガラスとが一体的に形
成された光学部材10を第2のシリンダー部21と受光
手段9との間の光路内に配置したことである。その他の
構成及び光学的作用は前述の実施形態1と略同様であ
り、これにより同様な効果を得ている。
なる点は透過型の回折格子と平板ガラスとが一体的に形
成された光学部材10を第2のシリンダー部21と受光
手段9との間の光路内に配置したことである。その他の
構成及び光学的作用は前述の実施形態1と略同様であ
り、これにより同様な効果を得ている。
【0050】即ち、本実施形態においては結像レンズ4
側より順に第2−1のシリンドリカルレンズ7と第2−
2のシリンドリカルレンズ8とを有する第2のシリンダ
ー部21、色分解手段としての透過型の1次元ブレーズ
ド回折格子5とライン間隔補正手段としての平板ガラス
6とが一体的に形成された光学部材10を配置してお
り、該光学部材10を結像レンズ4の光軸に対して所定
の角度傾けて配置している。
側より順に第2−1のシリンドリカルレンズ7と第2−
2のシリンドリカルレンズ8とを有する第2のシリンダ
ー部21、色分解手段としての透過型の1次元ブレーズ
ド回折格子5とライン間隔補正手段としての平板ガラス
6とが一体的に形成された光学部材10を配置してお
り、該光学部材10を結像レンズ4の光軸に対して所定
の角度傾けて配置している。
【0051】本実施形態においては上述の如く光学部材
10を第2のシリンダー部21と受光手段9との間の光
路内に設けたことにより、ライン間隔を補正した後に補
正効果を弱める光学要素がないので、該ライン間隔を更
に良好に補正することができる。
10を第2のシリンダー部21と受光手段9との間の光
路内に設けたことにより、ライン間隔を補正した後に補
正効果を弱める光学要素がないので、該ライン間隔を更
に良好に補正することができる。
【0052】このように本実施形態では原稿面1と結像
レンズ4との間の光路内に、カラー画像を該結像レンズ
4までの光路内で副走査方向にのみ所定の倍率で一旦結
像させる第1のシリンドリカルレンズ2を設け、また透
過型の回折格子5と平板ガラス6とが一体的に形成され
た光学部材10を結像レンズ4の光軸に対して所定の角
度傾けて配することにより、副走査方向の色情報のクロ
ストークを防止する為のスリット3のラチチュードを拡
大させることができ、これにより走査ミラー(不図示)
の取り付け精度や、原稿面と走査ミラー部を案内するガ
イドレールとの平行度等から生じる同期ずれの許容量を
広げることによって、メカ的精度を緩和させることがで
き、また簡素な構成で高精度な調整も必要とせずに簡易
な3ラインセンサー9でカラー画像情報を高精度に読み
取ることができる。
レンズ4との間の光路内に、カラー画像を該結像レンズ
4までの光路内で副走査方向にのみ所定の倍率で一旦結
像させる第1のシリンドリカルレンズ2を設け、また透
過型の回折格子5と平板ガラス6とが一体的に形成され
た光学部材10を結像レンズ4の光軸に対して所定の角
度傾けて配することにより、副走査方向の色情報のクロ
ストークを防止する為のスリット3のラチチュードを拡
大させることができ、これにより走査ミラー(不図示)
の取り付け精度や、原稿面と走査ミラー部を案内するガ
イドレールとの平行度等から生じる同期ずれの許容量を
広げることによって、メカ的精度を緩和させることがで
き、また簡素な構成で高精度な調整も必要とせずに簡易
な3ラインセンサー9でカラー画像情報を高精度に読み
取ることができる。
【0053】尚、各実施形態1,2においては第2のシ
リンダー部を結像レンズの後方光路内に設けたが、これ
に限らず、例えば結像レンズの前方光路内に設けても本
発明は前述の各実施形態と同様に適用することができ
る。
リンダー部を結像レンズの後方光路内に設けたが、これ
に限らず、例えば結像レンズの前方光路内に設けても本
発明は前述の各実施形態と同様に適用することができ
る。
【0054】また各実施形態1,2においては光学部材
の光軸に対しての傾斜角度θを1°以上で、かつ40°
以下に設定するのが良い。また平板ガラス6の板厚dを
1mm以上で、かつ25mm以下に設定するのが良い。
の光軸に対しての傾斜角度θを1°以上で、かつ40°
以下に設定するのが良い。また平板ガラス6の板厚dを
1mm以上で、かつ25mm以下に設定するのが良い。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば前述の如く色分解手段と
しての1次元ブレーズド回折格子を用いてカラー画像を
複数の色光に色分解して受光手段としてのモノリシク3
ラインセンサーで、該カラー画像を読み取る際、該カラ
ー画像と該結像手段との間の光路内に設けた第1のシリ
ンダー部により該カラー画像を該結像手段までの光路内
で副走査方向に等倍以上の倍率で一旦結像させることに
より、副走査方向の色情報のクロストークを防止する為
のスリットのラチチュードを拡大することができ、これ
により走査ミラー(不図示)の取り付け精度や、原稿面
と走査ミラー部を案内するガイドレールとの平行度等か
ら生じる同期ずれの許容量を広げることによって、メカ
的精度を緩和させることができ、また結像手段と該受光
手段との間の光路中に設けたライン間隔補正手段によ
り、該1次元ブレーズド回折格子で色分解された各色光
(回折光)の波長の違いにより生じる結像位置のズレを
波長の違い(色)による屈折率の差を利用して補正する
ことにより、該受光手段面上で副走査方向に色分解され
る複数の色光の間隔を等間隔とすることができ、これに
より例えばR,G,Bの3つの色光でカラー画像をデジ
タル的に高精度に読み取ることができるカラー画像読取
装置を達成することができる。
しての1次元ブレーズド回折格子を用いてカラー画像を
複数の色光に色分解して受光手段としてのモノリシク3
ラインセンサーで、該カラー画像を読み取る際、該カラ
ー画像と該結像手段との間の光路内に設けた第1のシリ
ンダー部により該カラー画像を該結像手段までの光路内
で副走査方向に等倍以上の倍率で一旦結像させることに
より、副走査方向の色情報のクロストークを防止する為
のスリットのラチチュードを拡大することができ、これ
により走査ミラー(不図示)の取り付け精度や、原稿面
と走査ミラー部を案内するガイドレールとの平行度等か
ら生じる同期ずれの許容量を広げることによって、メカ
的精度を緩和させることができ、また結像手段と該受光
手段との間の光路中に設けたライン間隔補正手段によ
り、該1次元ブレーズド回折格子で色分解された各色光
(回折光)の波長の違いにより生じる結像位置のズレを
波長の違い(色)による屈折率の差を利用して補正する
ことにより、該受光手段面上で副走査方向に色分解され
る複数の色光の間隔を等間隔とすることができ、これに
より例えばR,G,Bの3つの色光でカラー画像をデジ
タル的に高精度に読み取ることができるカラー画像読取
装置を達成することができる。
【図1】 本発明の実施形態1の副走査方向の要部概略
図
図
【図2】 一旦結像を用いない従来のカラー画像読取装
置のスリット近傍の要部概略図
置のスリット近傍の要部概略図
【図3】 本発明の実施形態1のスリット近傍の要部概
略図
略図
【図4】 本発明の実施形態2の副走査方向の要部概略
図
図
【図5】 従来のカラー画像読取装置の光学系の要部概
略図
略図
【図6】 モノリシク3ラインセンサーの説明図
【図7】 従来のカラー画像読取装置の光学系の要部概
略図
略図
【図8】 従来のカラー画像読取装置の光学系の要部概
略図
略図
【図9】 従来のカラー画像読取装置の光学系の要部概
略図
略図
1 原稿面 11 第1のシリンダー部 2 第1のシリンドリカルレンズ 3 スリット 4 結像手段 5 色分解手段(透過型1次元ブレーズド回折格子) 6 ライン間隔補正手段(平板ガラス) 21 第2のシリンダー部 7 第2−1のシリンドリカルレンズ 8 第2−2のシリンドリカルレンズ 9 受光手段(モノリシック3ラインセンサー)
Claims (9)
- 【請求項1】 カラー画像を結像手段により複数のライ
ンセンサーを同一基板面上に配置した受光手段面上に結
像させ、該カラー画像と該受光手段とを相対的に走査さ
せて、該受光手段で該カラー画像を読取るカラー画像読
取装置であって、 該カラー画像と該結像手段との間の光路内に、該カラー
画像を該結像手段までの光路内で副走査方向に一旦結像
させる第1のシリンダー部を設け、 該結像手段と該受光手段との間の光路内に、入射光束を
複数の色光に色分解する色分解手段と、該色分解手段に
より色分解された各色光の波長の違いにより生じる該受
光手段面上における結像位置のズレを補正するライン間
隔補正手段と、副走査方向にパワーを有する第2のシリ
ンダー部と、を各々設けたことを特徴とするカラー画像
読取装置。 - 【請求項2】 前記結像手段と前記受光手段との間の光
路内に設けた前記色分解手段、前記ライン間隔補正手
段、そして第2のシリンダー部は、該結像手段側から該
色分解手段、該ライン間隔補正手段、そして該第2のシ
リンダー部の順に配置されていることを特徴とする請求
項1のカラー画像読取装置。 - 【請求項3】 前記結像手段と前記受光手段との間の光
路内に設けた前記色分解手段、前記ライン間隔補正手
段、そして第2のシリンダー部は、該結像手段側から該
第2のシリンダー部、該色分解手段、そして該ライン間
隔補正手段の順に配置されていることを特徴とする請求
項1のカラー画像読取装置。 - 【請求項4】 前記ライン間隔補正手段は平板ガラスよ
り成り、前記色分解手段は透過型の1次元ブレーズド回
折格子より成り、該平板ガラスと該透過型の1次元ブレ
ーズド回折格子とは一体的に構成され、前記結像手段の
光軸に対して傾斜して配置されていることを特徴とする
請求項1、2又は3のカラー画像読取装置。 - 【請求項5】 前記ライン間隔補正手段は波長の違いに
よる屈折率の差を利用して各色光の光路を変化させ、前
記受光手段面上で副走査方向に色分解される複数の色光
の間隔を等間隔となるようにしていることを特徴とする
請求項1から4のいずれか一項記載のカラー画像読取装
置。 - 【請求項6】 前記第1のシリンダー部により一旦結像
する位置、もしくはその近傍にスリットを配置したこと
を特徴とする請求項1のカラー画像読取装置。 - 【請求項7】 前記第1のシリンダー部は副走査方向に
パワーを有するシリンドリカルレンズを有していること
を請求項1又は6のカラー画像読取装置。 - 【請求項8】 前記第2のシリンダー部は副走査方向に
負のパワーを有する第1のシリンドリカルレンズと、副
走査方向に正のパワーを有する第2のシリンドリカルレ
ンズとを有していることを特徴とする請求項1、2又は
3のカラー画像読取装置。 - 【請求項9】 前記色分解手段は入射光束を前記ライン
センサーの画素の並び方向と直交する方向に3つの色光
に色分解していることを特徴とする請求項1のカラー画
像読取装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10035505A JPH11220579A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | カラー画像読取装置 |
US09/239,020 US6930807B1 (en) | 1998-02-02 | 1999-01-29 | Color image reading apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10035505A JPH11220579A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | カラー画像読取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11220579A true JPH11220579A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=12443628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10035505A Pending JPH11220579A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | カラー画像読取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11220579A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015513824A (ja) * | 2012-03-20 | 2015-05-14 | ノキア コーポレイション | イメージング |
-
1998
- 1998-02-02 JP JP10035505A patent/JPH11220579A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015513824A (ja) * | 2012-03-20 | 2015-05-14 | ノキア コーポレイション | イメージング |
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