JP2001189829A - カラー画像読取装置 - Google Patents

カラー画像読取装置

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JP2001189829A
JP2001189829A JP37246099A JP37246099A JP2001189829A JP 2001189829 A JP2001189829 A JP 2001189829A JP 37246099 A JP37246099 A JP 37246099A JP 37246099 A JP37246099 A JP 37246099A JP 2001189829 A JP2001189829 A JP 2001189829A
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color image
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diffraction grating
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JP37246099A
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English (en)
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Hiroshi Sato
浩 佐藤
Hidekazu Shimomura
秀和 下村
Takayuki Sugiyama
孝幸 杉山
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】受光手段面上で副走査方向に色分解される複数
の色光の間隔を等間隔とすることができるカラー画像読
取装置を得ること。 【解決手段】カラー画像を結像光学系2により入射光束
を副走査方向に複数の色光に色分解する1次元ブレーズ
ド回折格子より成る色分解手段3を介して複数のライン
センサーを同一基板面上に配置した受光手段7面上に結
像させ、該カラー画像と該受光手段とを副走査方向に相
対的に走査させて、該受光手段で該カラー画像を読取る
カラー画像読取装置において、該結像光学系と該受光手
段との間の光路中に、副走査方向にプリズム角を有し、
互いに異なる分散を持つ複数のプリズムを貼り合せて全
体として略平板とした補正部材5を設けることにより、
該受光手段面上での複数の色光の間隔が等間隔と成るよ
うにしていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラー画像読取装置
に関し、特に簡易な構成の固体撮像素子(モノリシック
3ラインセンサー)を用いて原稿面上のカラー画像情報
を高精度に読取るようにした、例えばカラースキャナや
カラーファクシミリ等に好適なカラー画像読取装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より原稿面上のカラー画像情報を光
学系を介してラインセンサー(CCD)面上に結像させ
て、このときのラインセンサーからの出力信号を利用し
てカラー画像情報をデジタル的に読取る装置が種々と提
案されている。
【0003】例えば図6は従来のカラー画像読取装置の
光学系の要部概略図である。同図では原稿面64上のカ
ラー画像からの光束を結像レンズ69で集光し後述する
ラインセンサー面上に結像させる際、該光束を3Pプリ
ズム60を介して例えば赤色(R)、緑色(G)、青色
(B)の3色に色分解した後、各々のラインセンサー6
1,62,63面上に導光している。そして各ラインセ
ンサー61,62,63面上に結像したカラー画像を各
々副走査方向にライン走査し各色光毎に読取りを行なっ
ている。
【0004】図7は従来のカラー画像読取装置の光学系
の要部概略図である。同図では原稿面64上のカラー画
像からの光束を結像レンズ79で集光し後述するライン
センサー面上に結像させる際、該光束を2色性を有する
波長選択透過膜が付加された2つの色分解用のビームス
プリッター70,71を介して3色に対応する3つの光
束に分離している。そして3つの色光に基づくカラー画
像を3つのラインセンサーを同一基板面上に設けた所謂
モノリシック3ラインセンサー72面上に各々結像させ
ている。これによりカラー画像を副走査方向にライン走
査し各色光毎に読取りを行なっている。
【0005】図8は図7に示したモノリシック3ライン
センサー72の説明図であり、該モノリシック3ライン
センサー72は同図に示すように3つのラインセンサー
(CCD)65,66,67を互いに平行となるように
同一基板面上に有限距離離して配置しており、該ライン
センサー面上には各々の色光に基づく不図示の色フィル
ターが設けられている。
【0006】また各ラインセンサー65,66,67の
間隔S1 ,S2 は様々な製作上の条件から一般的に例え
ば0.064〜0.2mm程度で製作されており、又各
単一素子68の画素幅W1,W2は例えば7μm×7μ
m、10μm×10μm程度で設定されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図6に示すカラー画像
読取装置では3つの独立のラインセンサーを必要とし、
又高精度化が要求され、しかも製作上困難な3Pプリズ
ムを必要とする為、装置全体が複雑化し、又高価となっ
てくる。更に結像光束と各ラインセンサーとの合致調整
を各々独立に3回行なう必要があり、組立調整が面倒と
なる等の問題点があった。
【0008】また図7に示すカラー画像読取装置はビー
ムスプリッター70,71の板厚をxとした場合、ライ
ンセンサーの各ライン間の距離は
【0009】
【数1】
【0010】となる。今、製作上好ましいラインセンサ
ーの各ライン間の距離を0.1〜0.2mm程度とする
とビームスプリッター70,71の板厚xは35〜70
μm程度となる。
【0011】一般にこのような薄い厚さで光学的に平面
性を良好に維持したビームスプリッターを構成すること
は大変難しく、このような厚さのビームスプリッターを
用いるとラインセンサー面上に結像させるカラー画像の
光学性能が低下してくるという問題点があった。
【0012】一方、図9に示すようにモノリシック3ラ
インセンサーの中央のライン66に対する他の2つのラ
イン65,67のライン間の距離S1 ,S2 は一般的に
各反対方向に等距離、かつ副走査方向の画素サイズ(図
8参照)W2の整数倍になるように設定している。これ
は次の理由からによる。
【0013】即ち、図9に示すように通常の結像光学系
89のみを用いて上記に示したモノリシック3ラインセ
ンサーでカラー画像の読取りを行なう場合、3つのライ
ンセンサー65,66,67で同時に読取れる原稿面6
4上の読取位置は同図に示す如く異なる3つの位置65
´,66´,67´となる。
【0014】この為、原稿面64上の任意の位置に対す
る3色(R,G,B)の各信号成分は同時に読取ること
ができず、それぞれ3ラインセンサーで読取り後、一致
させ合成する必要が生じてくる。
【0015】これには3ラインセンサーの各ライン間の
距離S1 ,S2 を各画素サイズW2の整数倍となるよう
に設定し、これに応じた冗長ラインメモリーを具備した
上で例えばB信号(B色光に基づく信号成分)に対し各
G,R信号(G,R色光に基づく信号成分)を遅延させ
ることによって比較的容易に3色の合成信号成分を得て
いる。
【0016】従って上記の如く3ラインセンサーの中央
のラインセンサー66に対する他の2つのラインセンサ
ー65,67間の距離S1 ,S2 は副走査方向の画素サ
イズW2の整数倍となるように設定しているのである。
【0017】しかしながら上記に示したカラー画像読取
装置において冗長ラインメモリーを3ラインセンサーの
ライン間距離相当に充当することは高価なラインメモリ
ーを複数列具備しなければならず、これはコスト的にみ
て極めて不利となり、又装置全体が複雑化してくる等の
問題点があった。
【0018】また一般的に言って半導体プロセスにおけ
る容易性から3ラインセンサーの各ライン間の距離S
1 ,S2 は等しい値がとられるのが望ましい。
【0019】更に別な手法として図10に示すようにモ
ノリシックな3ラインセンサーを受光手段(受光素子)
104として用い、結像光路中に色分解手段としての反
射型(もしくは透過型)1次元ブレーズド回折格子10
3を結像レンズ(投影レンズ)109の射出瞳から受光
手段104面方向に離して配置し、反射回折を用いて色
分解を行ない、原稿面64の1ラインのカラー画像情報
を3ラインセンサー104面上に副走査方向に色分解し
て結像させることにより、該カラー画像情報を読取るカ
ラー画像読取装置が提案されている。
【0020】上記色分解手段として反射型(もしくは透
過型)1次元ブレーズド回折格子を用いたカラー画像読
取装置においては、以下に示す課題があった。
【0021】色分解系によって色分解される各色の読取
波長域には、ピーク波長、半値波長幅、各色のオーバー
ラップ量等に対する制約が発生してくる。例えばその1
例として図11に示す波長特性を読取系の理想的な波長
特性としたとき、各色のピークがどの色を基準として考
えても対称的に位置していない為に、反射型(もしくは
透過型)1次元ブレーズド回折格子のピッチをいかに設
定しようとも±1次回折光の0次回折光に対する角度は
一致せず非対称性が残る。
【0022】従って従来はモノリシック3ラインセンサ
ーの副走査方向のライン間隔(センサー間隔)を非対称
にした一般的な等ライン間隔ではない特殊なセンサーを
用いるか、1次元ブレーズド回折格子で3色に分離した
光束をセンサー面上で等間隔にする光学素子を該1次元
ブレーズド回折格子と該センサーとの間の光路内に配置
する必要がある。
【0023】本発明は色分解手段として透過型もしくは
反射型の1次元ブレーズド回折格子を用いたカラー画像
読取装置において、結像光学系と受光手段との間の光路
中に、副走査方向にプリズム角を有し、互いに異なる分
散を持つ複数のプリズムを貼り合せて全体として略平板
とした補正部材を設けることにより、該受光手段面上で
副走査方向に色分解される複数の色光の間隔を等間隔と
することができるカラー画像読取装置の提供を目的とす
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のカラー
画像読取装置は、カラー画像を結像光学系により入射光
束を副走査方向に複数の色光に色分解する1次元ブレー
ズド回折格子より成る色分解手段を介して複数のライン
センサーを同一基板面上に配置した受光手段面上に結像
させ、該カラー画像と該受光手段とを副走査方向に相対
的に走査させて、該受光手段で該カラー画像を読取るカ
ラー画像読取装置において、該結像光学系と該受光手段
との間の光路中に、副走査方向にプリズム角を有し、互
いに異なる分散を持つ複数のプリズムを貼り合せて全体
として略平板とした補正部材を設けることにより、該受
光手段面上での複数の色光の間隔が等間隔と成るように
していることを特徴としている。
【0025】請求項2の発明は請求項1の発明におい
て、前記補正部材は第1、第2の2つのプリズムを有
し、該第1、第2のプリズムの材質の屈折率を各々n
1 ,n2 としたとき、 0.95<n1 /n2 <1.05 なる条件を満足することを特徴としている。
【0026】請求項3の発明は請求項1又は2の発明に
おいて、前記補正部材と前記1次元ブレーズド回折格子
は一体的に構成されていることを特徴としている。
【0027】請求項4の発明は請求項1の発明におい
て、前記補正部材は前記色分解手段と前記受光手段との
間の光路中に配置されていることを特徴としている。
【0028】請求項5の発明は請求項1又は3の発明に
おいて、前記1次元ブレーズド回折格子は透過型、もし
くは反射型の1次元ブレーズド回折格子より成ることを
特徴としている。
【0029】請求項6の発明は請求項1の発明におい
て、前記色分解手段は入射光束を前記ラインセンサーの
画素の並び方向と直交する方向に3つの色光に色分解し
ていることを特徴としている。
【0030】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1は本発明の実
施形態1の要部側面図(副走査断面図)、図2は図1に
示した補正部材としての貼り合わせプリズムの拡大説明
図である。
【0031】図中、1は原稿面であり、カラー画像が形
成されている。2は結像光学系であり、カラー画像に基
づく光束を後述する透過型の1次元ブレーズド回折格子
を介して受光手段(モノリシック3ラインセンサー)面
上に結像させている。
【0032】3は色分解手段であり、透過型の1次元ブ
レーズド回折格子より構成しており、入射光束をライン
センサーの画素の並び方向と直交する方向(副走査方
向)に所定の色光、例えばR(赤)、G(緑)、B
(青)の3原色の色光に分解し透過回折させている。本
実施形態では−1次回折光でB色光、0次回折光でR色
光、+1次回折光でG色光を得ている。4は回折格子面
である。
【0033】7は受光手段であり、不図示の3つのライ
ンセンサー(CCD)を互いに平行となるように同一基
板面上に配置した、所謂モノリシック3ラインセンサー
(以下「3ラインセンサー」とも称す。)より成ってい
る。
【0034】6は主走査方向に長尺のスリットであり、
原稿面1近傍に設けられており、副走査方向に画角をも
った注目画素以外からの0次回折光が3ラインセンサー
7のセンサー面に入射しないように光束を遮光してい
る。
【0035】5は本実施形態に関わる補正部材であり、
1次元ブレーズド回折格子3と3ラインセンサー7との
間の光路中に設けている。補正部材5は低分散の材料で
あるS−LAL14(登録商標、OHARA)と高分散
の材料であるS−TIM35(登録商標、OHARA)
とを各々第1、第2のプリズム5a,5bとして加工
し、該第1、第2のプリズム5a,5bを互いに貼り合
せて全体として略平板とした貼り合せプリズムより構成
されている。この貼り合せプリズム5の副走査方向の頂
角は1.42°である。
【0036】尚、S−LAL14及びS−TIM35の
各々の屈折率(nd)及びアッベ数(νd)は以下に示
す表−1の通りである。
【0037】
【表1】
【0038】本実施形態ではこの貼り合せプリズム5に
より、3ラインセンサー7面上での副走査方向に色分解
される複数の色光の間隔が等間隔となるようにしてい
る。
【0039】本実施形態では原稿面1上のカラー画像を
不図示のミラー等より成る走査手段によりライン走査
し、該カラー画像からの光束(情報光)を結像光学系2
により集光し、透過型の1次元ブレーズド回折格子3を
介して3つの色光(例えばR,G,B)に色分解した後
に各色像を各々対応する不図示のラインセンサー面上に
結像させている。このとき本実施形態では1次元ブレー
ズド回折格子3で色分解された各次数の回折光を貼り合
せプリズム5を透過させることにより、3ラインセンサ
ー7面上での副走査方向に色分解される3つの色光の間
隔が等間隔となるように補正している。そして3ライン
センサー7により各々の色光に基づくカラー画像をデジ
タル的に読み取っている。
【0040】上記色分解手段としての透過型の1次元ブ
レーズド回折格子は、Applied Optics誌,第17巻,第
15号,2273-2279 ページ(1978年8月1日号)に開示
されているように、該透過型の回折格子に入射した入射
光束は透過回折されて主に3方向に分離されている。
【0041】この透過型の1次元ブレーズド回折格子は
該透過型の回折格子に入射し透過回折された光束を−1
次回折光、0次回折光、そして+1次回折光の3方向に
分離し、結像光学系2による集束球面波の光束として各
々3ラインセンサー7面上に結像している。本実施形態
では前述の如く−1次回折光でB色光、0次回折光でR
色光、+1次回折光でG色光を得ている。
【0042】通常、ブレーズド回折格子のみで0次回折
光と±1次回折光とを用いてR,G,Bの3つの色光に
色分解、分離する場合、どのように格子ピッチを設定し
ても±1次回折光の0次回折光に対する回折角が一致せ
ず非対称性が残る。その為3ラインセンサー面上で各色
光の間隔が異なってくる。
【0043】ここで本実施形態による貼り合せプリズム
5を用いたときと、該貼り合せプリズム5を用いないと
きとでの光学的作用の違いについて図3、図4を用いて
説明する。図3、図4において図1に示した要素と同一
要素には同符番を付している。図中、8,9,10は各
々ラインセンサー(CCD)である。
【0044】図3は本実施形態による貼り合せプリズム
5がない場合の透過型の回折格子3による各回折光の副
走査断面内での様子を示した説明図である。同図におい
て回折格子3で分離された各回折光のうち、0次光を赤
(R)、+1次光を緑(G)、−1次光を青(B)にな
るように回折角を設定している。このとき3ラインセン
サー7面(結像面)上での0次光Rと+1次光Gとの距
離aと、0次光Rと−1次光Bとの距離bは前述した理
由により互いに異なる。
【0045】図4は本実施形態による貼り合せプリズム
5を光路内に設けた場合の透過型の回折格子3による各
回折光の副走査断面内での様子を示した説明図である。
同図において0次光Rは貼り合せプリズム5に用いてい
るガラスの屈折率がほぼ等しいためと、0次光の光線で
あるために、この貼り合せプリズム5によっては、ほと
んど光線を曲げられることなく3ラインセンサー7面に
向かってほぼ直進する。一方−1次光Bは短波長である
がために分散の影響を大きく受け、特に高分散の材料よ
り成る第2のプリズム(S−TIM35)5bにより、
大きく屈折される。図4において+1次光Gおよび−1
次光Bの光束は共に紙面内、下方向に屈折される。その
量は−1次光B>+1次光Gとなると共に0次光である
R色光がほとんど移動しないため、ライン間隔c,dを
補正する方向に移動させることが可能である。
【0046】本実施形態において第1、第2の2枚のプ
リズム5a,5bの各々の屈折率n 1 ,n2 は、上述の
表−1に示した如くおおむね一致している。これはプリ
ズムの屈折率が大きく異なると、貼り合せたプリズム自
体を略平板として扱えなくなるために3ラインセンサー
7面上の光束が副走査方向に湾曲をもってしまうためで
ある。この湾曲の発生を抑えるためには第1のプリズム
5aの屈折率n1 と第2のプリズム5bの屈折率n2
の差が下記の条件式(1)を満足する±5%以内である
ことが好ましい。
【0047】 0.95<n1 /n2 <1.05 ‥‥‥‥(1) 即ち、本実施形態では上記の条件式(1)を満足するよ
うに前述の表−1に示した如く第1、第2のプリズム5
a,5bの材質の屈折率n1 ,n2 を設定することによ
って、貼り合せたプリズム自体を略平板として形成して
いる。
【0048】また本実施形態において3ラインセンサー
7面上で副走査方向の間隔を広げたい場合は回折光(こ
こでは−1次光のB)の移動方向と、第1、第2の2枚
のプリズム5a,5bのうち高分散の材料を用いた第2
のプリズム5bの頂角の方向を逆方向に設定すれば良
い。
【0049】このように本実施形態においては上述の如
く1次元ブレーズド回折格子3と3ラインセンサー7と
の間の光路中に、副走査方向にプリズム角を有し、互い
に異なる分散を持つ第1、第2のプリズム5a,5bを
貼り合せて全体として略平板とした貼り合せプリズム5
を設けることにより、3ラインセンサー7の副走査方向
のライン間隔c,dの非対称性を無くし、また色分解、
分離とライン間隔の非対称性の補正を1つの光学素子
(貼り合せプリズム)で行なうことにより、光学部材の
簡素化、かつ非常に薄いガラスを使用せずに製作するこ
とができる。
【0050】尚、補正部材としての貼り合せプリズム5
を結像光学系2と色分解手段3との間に設けても本発明
は前述の実施形態1と同様に適用することができる。
【0051】(実施形態2)図5は本発明の実施形態2
の一部分の副走査断面図である。同図において図1に示
した要素と同一要素には同符番を付している。
【0052】本実施形態において前述の実施形態1と異
なる点は補正部材5と色分解手段としての1次元ブレー
ズド回折格子とを一体的に構成したことである。その他
の構成及び光学的作用は実施形態1と略同様であり、こ
れにより同様な効果を得ている。
【0053】即ち、同図において11は補正部材(貼り
合せプリズム)5と1次元ブレーズド回折格子とを一体
的にして構成した光学部材である。
【0054】尚、この光学部材11の一要素を構成する
第1、第2のプリズム5a,5bの各々の屈折率及びア
ッベ数は前述の実施形態1と同様である。
【0055】このように本実施形態では上述の如く補正
部材5と1次元ブレーズド回折格子とを一体的に構成す
ることにより、部品点数を削減することができ、かつ簡
素な構成で高精度な調整も必要とせずに簡易な3ライン
センサー7でカラー画像を高精度に読み取ることができ
る。
【0056】尚、各実施形態1,2においては色分解手
段として透過型の1次元ブレーズド回折格子を用いた
が、反射型の1次元ブレーズド回折格子を用いても本発
明は前述の実施形態と同様に適用することができる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば前述の如く色分解手段と
して透過型もしくは反射型の1次元ブレーズド回折格子
を用いたカラー画像読取装置において、結像光学系と受
光手段との間の光路中に、副走査方向にプリズム角を有
し、互いに異なる分散を持つ複数のプリズムを貼り合せ
て全体として略平板とした補正部材を設けることによ
り、該受光手段面上で副走査方向に色分解される複数の
色光の間隔を等間隔とすることができるカラー画像読取
装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の要部側面図(副走査断
面図)
【図2】 図1の補正部材の拡大説明図
【図3】 従来の透過型の回折格子による各回折光の様
子を示した副走査断面図
【図4】 本発明の実施形態1の透過型の回折格子によ
る各回折光の様子を示した副走査断面図
【図5】 本発明の実施形態2の要部側面図(副走査断
面図)
【図6】 従来のカラー画像読取装置の光学系の要部概
略図
【図7】 従来のカラー画像読取装置の光学系の要部概
略図
【図8】 モノリシク3ラインセンサーの説明図
【図9】 従来のカラー画像読取装置の光学系の要部概
略図
【図10】 従来のカラー画像読取装置の光学系の要部
概略図
【図11】 1次元ブレーズド回折格子による各次数の
分光エネルギー分布を示す説明図
【符号の説明】
1 原稿面 2 結像光学系 3 色分解手段(透過型1次元ブレーズド回折格子) 4 回折格子面 5 補正部材(貼り合せプリズム) 5a 第1のプリズム 5b 第2のプリズム 6 スリット 7 受光手段(モノリシック3ラインセンサー) 8,9,10 ラインセンサー a,b,c,d ライン間の距離 11 光学部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 孝幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H042 CA00 CA08 CA10 CA14 CA17 5B047 AA01 AB04 BA01 BB03 BC04 CA17 CB05 CB09 5C072 AA01 BA04 BA19 DA10 DA20 EA05 QA03 UA18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像を結像光学系により入射光束
    を副走査方向に複数の色光に色分解する1次元ブレーズ
    ド回折格子より成る色分解手段を介して複数のラインセ
    ンサーを同一基板面上に配置した受光手段面上に結像さ
    せ、該カラー画像と該受光手段とを副走査方向に相対的
    に走査させて、該受光手段で該カラー画像を読取るカラ
    ー画像読取装置において、 該結像光学系と該受光手段との間の光路中に、副走査方
    向にプリズム角を有し、互いに異なる分散を持つ複数の
    プリズムを貼り合せて全体として略平板とした補正部材
    を設けることにより、該受光手段面上での複数の色光の
    間隔が等間隔と成るようにしていることを特徴とするカ
    ラー画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記補正部材は第1、第2の2つのプリ
    ズムを有し、該第1、第2のプリズムの材質の屈折率を
    各々n1 ,n2 としたとき、 0.95<n1 /n2 <1.05 なる条件を満足することを特徴とする請求項1記載のカ
    ラー画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記補正部材と前記1次元ブレーズド回
    折格子は一体的に構成されていることを特徴とする請求
    項1又は2記載のカラー画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記補正部材は前記色分解手段と前記受
    光手段との間の光路中に配置されていることを特徴とす
    る請求項1記載のカラー画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記1次元ブレーズド回折格子は透過
    型、もしくは反射型の1次元ブレーズド回折格子より成
    ることを特徴とする請求項1又は3記載のカラー画像読
    取装置。
  6. 【請求項6】 前記色分解手段は入射光束を前記ライン
    センサーの画素の並び方向と直交する方向に3つの色光
    に色分解していることを特徴とする請求項1記載のカラ
    ー画像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007306154A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Fuji Xerox Co Ltd 画像読取装置および画像形成装置

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