JPH11219116A - 画像形成体 - Google Patents

画像形成体

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JPH11219116A
JPH11219116A JP10034257A JP3425798A JPH11219116A JP H11219116 A JPH11219116 A JP H11219116A JP 10034257 A JP10034257 A JP 10034257A JP 3425798 A JP3425798 A JP 3425798A JP H11219116 A JPH11219116 A JP H11219116A
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Kozo Kotani
浩三 小谷
Miyoji Kosaka
三代治 小坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】非常に薄くて貼ったときに触覚的にも視覚的に
も違和感がなく、任意の目的物と一体感がある画像形成
体の提供。画像が容易に劣化したり、画像に容易に傷が
ついたりすることがない画像形成体の提供。使用時に自
由に図柄や文字や模様等の画像を選ぶことができ、それ
らを任意の目的物に貼ることができる画像形成体の提
供。 【解決手段】シート状基材の片面に離型層、受像層を順
次形成した受像体と、セパレーターの片面に粘着層、ウ
レタン樹脂層、粘着層、離型性シートを順次形成した粘
着体とからなり、180度T型剥離試験(g/15m
m)で、基材の密着強度が40〜80g、セパレーター
の密着強度が25〜39g、離型性シートの密着強度が
8〜24gであることを特徴とする画像形成体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受像体と粘着体と
からなる画像形成体に係り、詳細には、受像体に形成し
た画像を粘着体を利用して任意の目的物に貼ることがで
きる画像形成体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、支持体と受像層とを備えた受像体
の受像層に、昇華転写リボンプリンタ、インクジェット
プリンタ、感熱リボンプリンタ等により画像を形成し、
ラベルとして使用していた。これは具体的には、受像層
/厚さ50〜70μmのプラスチックフイルムからなる
支持体/粘着層/セパレーター、を順次積層形成した画
像形成体であり、受像層の表面に画像を形成した後にセ
パレーターを剥離して目的物に貼るものである。また、
吸水性の紙の上に水可溶性の樹脂層をコートし、該水可
溶性の樹脂層上に樹脂層及び画像である印刷層を形成
し、さらにその印刷層上に粘着層(及び必要によりその
上にセパレーター)を形成した写絵も画像形成体として
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者は、プラ
スチックフイルムからなる厚い支持体があるのでラベル
が厚くて貼ったときに段ができて違和感がある。また、
受像層の表面に画像を形成することから画像が表面にあ
るので、画像が容易に劣化しかつ画像に容易に傷がつき
やすかった。そして、画像の劣化や画像に傷がつくのを
防止するには受像層の上からオーバーコート等をする必
要があった。後者は、画像が予め印刷したものであるの
で使用時には決まった画像でしかなく、自由な図柄や文
字や模様等の画像は得られなかった。本発明は上記の欠
点を除去したもので、使用時には支持体としてのシート
状の基材を剥離することにより、非常に薄くて貼ったと
きに触覚的にも視覚的にも違和感がなく、任意の目的物
と一体感がある画像形成体を提供するものである。ま
た、画像が容易に劣化したり、画像に容易に傷がついた
りすることがない画像形成体を提供するものである。さ
らに、使用時に自由に図柄や文字や模様等の画像を選ぶ
ことができ、それらを任意の目的物に貼ることができる
画像形成体を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、シート状基材
の片面に離型層、受像層を順次形成した受像体と、セパ
レーターの片面に粘着層を形成した粘着体とからなり、
180度T型剥離試験(g/15mm)で、基材の密着
強度が40〜80g、セパレーターの密着強度が25〜
39gであることを特徴とする画像形成体である。ま
た、本発明は、シート状基材の片面に離型層、受像層を
順次形成した受像体と、セパレーターの片面に粘着層、
離型性シートを順次形成した粘着体とからなり、180
度T型剥離試験(g/15mm)で、基材の密着強度が
40〜80g、セパレーターの密着強度が25〜39
g、離型性シートの密着強度が8〜24gであることを
特徴とする画像形成体である。さらに本発明は、シート
状基材の片面に離型層、受像層を順次形成した受像体
と、セパレーターの片面に粘着層、ウレタン樹脂層、粘
着層を順次形成した粘着体とからなり、180度T型剥
離試験(g/15mm)で、基材の密着強度が40〜8
0g、セパレーターの密着強度が25〜39gであるこ
とを特徴とする画像形成体である。さらにまた本発明
は、シート状基材の片面に離型層、受像層を順次形成し
た受像体と、セパレーターの片面に粘着層、ウレタン樹
脂層、粘着層、離型性シートを順次形成した粘着体とか
らなり、180度T型剥離試験(g/15mm)で、基
材の密着強度が40〜80g、セパレーターの密着強度
が25〜39g、離型性シートの密着強度が8〜24g
であることを特徴とする画像形成体である。
【0005】本発明を図面を参照しつつ説明する。本発
明の受像体は、第1図に示すように、シート状基材1、
離型層2、受像層3からなる。本発明の粘着体は、第2
図に示すように、セパレーター4、粘着層5、ウレタン
樹脂層6、粘着層7からなる。また、粘着体は、第3図
に示すように、セパレーター4、粘着層5、ウレタン樹
脂層6、粘着層7、離型性シート8からなるものでもよ
い。さらに、粘着体は、第2図や第3図に示すものとは
異なり、セパレーターの片面に単に粘着層を一層形成し
たもの、及びこれの粘着層上に離型性シートを形成した
ものでもよい。
【0006】本発明は、180度T型剥離試験(g/1
5mm)で、シート状基材1の密着強度が40〜80
g、セパレーター4の密着強度が25〜39g、離型性
シート8の密着強度が8〜24gである。本発明はこの
ように、シート状基材1とセパレーター4と離型性シー
ト8の密着強度が異なり、次のようにして使用するもの
である。
【0007】本発明は、まず、受像体の受像層3の表面
に、昇華転写リボンプリンタ、インクジェットプリン
タ、感熱リボンプリンタ等により画像を形成する。次
に、表面に画像を形成した受像層3の上に粘着体を、第
2図に示すものはそのまま第3図に示すものは離型性シ
ート8を剥離して、粘着層7を内側にして貼り合わせ
て、シート状基材1、離型層2、画像を形成した受像層
3、粘着層7、ウレタン樹脂層6、粘着層5、セパレー
ター4が順次積層形成されている受像シートを得る。次
いで、得られた受像シートのセパレーター4を剥離して
粘着層5を表面に出し、該粘着層5を内側として目的物
9に貼り、その後にシート状基材1を剥離する。第4図
は、受像シートのセパレーター4を剥離して粘着層5を
内側として目的物9に貼った状態を示す概略図である。
【0008】本発明は、受像体の受像層3の表面に画像
を形成した後に、該受像層3の上に粘着層7、ウレタン
樹脂層6、及び粘着層5を形成し、このようにしたもの
を粘着層5を内側として例えば、家電製品、紙類、文房
具、雑貨品、皮膚、爪、等の任意の目的物9に貼るもの
である。そして、受像シートを目的物9に貼ってシート
状基材1を剥離した場合、厚いシート状基材1やセパレ
ーター4(及び離型性シート8)は除かれているから、
非常に薄くて貼ったときに触覚的にも視覚的にも違和感
がなく、任意の目的物9と一体感があるものである。ま
た、受像シートを目的物9に貼ったときには、受像層3
の画像を形成した面は、受像層3の外側ではなく内側に
位置しているから、画像が容易に劣化したり、画像に容
易に傷がついたりすることがないものである。さらに、
第4図に示すように、受像シートを目的物9に貼ってシ
ート状基材1を剥離したときに、受像層3の外側に離型
層が存在するように離型層を調整しておけば、画像の劣
化防止、傷つき防止にはより万全である。さらにまた、
画像は、昇華転写リボンプリンタ、インクジェットプリ
ンタ、感熱リボンプリンタ等により受像層3の表面に形
成するから、自由に図柄や文字や模様等の画像を選ぶこ
とができるものである。
【0009】シート状基材1は、ポリエステル、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、塩化ビニル等からなる各種の
プラスチックフイルム、紙等からなる。離型層2は、シ
リコン、ワックス、アクリル樹脂、メラミン樹脂、水可
溶性樹脂等の各種の樹脂からなる。受像層3は、ポリエ
ステル、ウレタン、エポキシ、ポリビニル、ビニリデン
等の各種の樹脂からなる。
【0010】粘着層5及び粘着層7は、アクリル、EV
A、塩化ゴム等の各種の樹脂からなる。粘着層5と粘着
層7との間にウレタン樹脂層6を形成するのは、粘着層
に歪みが生じて該歪んだ粘着層と接する受像層に形成し
た画像が歪むのを防止するためである。すなわち粘着体
の実際の使用上は、粘着体を裁断したり打抜きしたりし
て適宜の大きさにして使用するのであるが、この裁断や
打抜きの場合に、セパレーターの片面に単に粘着層を一
層形成したものである場合には、その一層の粘着層に歪
みが生じ易い。粘着層を一層構造でなく、ウレタン樹脂
層6を挟んで粘着層5と粘着層7を形成して全体を三層
構造とすると、裁断や打抜きの場合に粘着層に歪みが生
じることがないものである。また、粘着層7の上に離型
性シート8を形成しておけばより万全である。さらに、
粘着層を上記のように三層構造とすると、粘着層に歪み
が生じないばかりでなく、裁断や打抜きの加工が非常に
スムースに行えるものである。
【0011】セパレーター4及び離型性シート8は、離
型処理を施したポリエステル、ポリプロピレン等の各種
のプラスチックフイルム、紙、あるいは離型性のある各
種のプラスチックフイルムからなる。
【0012】
【発明の実施の形態】シート状基材1としては、厚さ2
5〜500μm、好ましくは厚さ50〜200μmのポ
リエステルフイルム等の各種のプラスチックフイルム、
紙等が使用できる。プラスチックフイルムは、マット加
工等の各種の表面処理をしたものも使用できる。
【0013】シート状基材1の片面に、シリコン、ワッ
クス、アクリル樹脂、メラミン樹脂、水可溶性樹脂等の
各種の樹脂を使用して、厚さ0.01〜5μm、好まし
くは厚さ0.1〜3μmの離型層2を形成する。水可溶
性樹脂を使用する場合はシート状基材1としては紙を使
用すればよい。離型層2は、例えばメラミン樹脂で一層
目の離型層を形成した上にさらにシリコン、ワックス、
アクリル、メラミン樹脂等により二層目の離型層を形成
する等、離型層を複数層積層したものとしてもよく、こ
のようにしたものも、勿論本発明の離型層に含まれる。
離型層2は、グラビアコート法、ワイヤーバーコート
法、リバースコート法等の各種のコーティング法により
形成できる。
【0014】離型層2の上に、厚さ0.5〜50μmの
受像層3を形成する。受像層3にはポリエステル、ウレ
タン、エポキシ、ポリビニル、ビニリデン等の各種の樹
脂が使用できるが、具体的には、昇華転写リボンプリン
タ、インクジェットプリンタ、感熱リボンプリンタ等画
像を形成する方法に対応して適宜選定できる。例えば、
画像を形成する方法が昇華転写リボンプリンタの場合
は、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド樹
脂、エポキシ樹脂、ポリビニル樹脂、ビニリデン樹脂等
が好ましく、インクジェットプリンタの場合は、アクリ
ル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド
樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニル樹脂に吸水性樹脂を分
散したもの等が好ましく、感熱リボンプリンタの場合
は、アクリル樹脂、ポリビニル樹脂、ポリエステル樹
脂、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂等が熱転写性の良い
ので好ましい。
【0015】受像層3は、一層目の受像層を形成した上
にさらに二層目の受像層を形成する等、受像層を複数層
積層したものでもよい。また、受像層3は、表面にシリ
コン層やワックス層等の滑剤層を形成したものでもよ
く、さらに受像層3は、シリコンやワックス等の滑剤を
含んだものでもよい。受像層3が表面に滑剤層を形成し
たもの、あるいは受像層3が滑剤を含んだものである場
合は、昇華転写リボンプリンタ等のプリンタの通過がよ
りスムースになるものである。受像層3は、グラビアコ
ート法、ワイヤーバーコート法、リバースコート法等の
各種のコーティング法により形成できる。
【0016】シート状基材1の密着強度すなわち基材1
と受像層3の密着強度は、180度T型剥離試験(g/
15mm)で40〜80gであり、より好ましくは45
〜70g程度である。シート状基材1の密着強度が80
gを超えると、密着力が強過ぎて使用時に基材1が剥離
し難くなる。また、40g未満であると密着力が弱すぎ
て、昇華転写リボンプリンタ、インクジェットプリン
タ、感熱リボンプリンタ等で画像を形成する際に、プリ
ンタの通過等がうまくいかずに受像層にズレが生じたり
する。
【0017】セパレーター4及び離型性シート8は、表
面にシリコン等を塗布して離型処理した厚さ12〜10
0μmのポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン
等からなる各種のプラスチックフイルム、紙等からな
る。
【0018】セパレーター4の離型処理した面に、アク
リル系粘着剤、EVA、塩化ゴムなどのゴム系粘着剤等
を使用して厚さ2〜50μmの粘着層5を形成する。セ
パレーター4の密着強度すなわちセパレーター4と粘着
層5の密着強度は、180度T型剥離試験(g/15m
m)で25〜39gである。セパレーター4の密着強度
は、シート状基材1の密着強度よりは小でかつ離型性シ
ートの密着強度よりは大である必要があり、セパレータ
ー4の密着強度はより好ましくは30〜39g程度が適
当である。
【0019】粘着層5の上にはウレタン樹脂層6を形成
し、該ウレタン樹脂層6の上にさらに粘着層7を形成す
る。離型性シート8を形成する場合は、粘着層7の上に
形成する。離型性シート8の密着強度すなわち離型性シ
ート8と粘着層7の密着強度は、180度T型剥離試験
(g/15mm)で8〜24gである。離型性シート8
の密着強度が8g未満であると密着力が弱すぎて、裁断
や打抜きの加工がスムースにでき難くなる。離型性シー
ト8の密着強度はより好ましくは8〜20g程度が適当
である。
【0020】本願発明に係る画像形成体の使用方法は、
デジタルカメラ、ビデオ、パソコン、ワープロ等から入
力した図柄や文字や模様等の画像を、パソコンやワープ
ロ等を使用して、昇華転写リボンプリンタ、インクジェ
ットプリンタ、感熱リボンプリンタ等によりプリントア
ウトすることにより、受像体の受像層の表面に画像を形
成する。次に、表面に画像を形成した受像層上に、セパ
レーターと三層構造又は一層構造の粘着層とを積層形成
した粘着体を、粘着層を内側として貼り合わせて受像シ
ートを得た後、目的物に貼りたい図柄や文字や模様等を
ハサミやカッターナイフ等で自由に切取る等するその後
セパレーターを剥離して任意の目的物に貼り、次いで、
任意の目的物に貼った後にシート状基材を剥離する。離
型層に水可溶性樹脂を使用した場合には、シート状基材
である紙に水をつけてシート状基材を剥離するとよい。
任意の目的物すなわち貼る対象物としては具体的には、
プラスチック、金属、紙、肌、爪、布等が例示され、平
面のほか、局面や凹凸のあるものでも違和感なく貼るこ
とができる。
【0021】
【実施例】実施例1 「受像体」厚さ125μmのポリエステルフイルムから
なるシート状基材の片面に、下記の組成の離型層用塗料
をワイヤーバーコート法でコーティング後、150℃×
1分の条件で乾燥して厚さ0.2μmの離型層を形成し
た。次に、離型層上にリバースコート法で下記の組成の
受像層用塗料をコーティングし、150℃×2分の条件
で乾燥して厚さ5.0μmの受像層を形成して受像体を
得た。得られた受像体の基材の密着強度を180度T型
剥離試験(g/15mm)で測定したところ、55gで
あった。 離型層用塗料 重量割合 シリコン樹脂(信越化学工業社製KS−847 H) 5 白金触媒 (信越化学工業社製CAT−PL−50) 0.1 トルエン/メチルエチルケトン(重量比1/1) 100 受像層用塗料 ポリエステル樹脂(東洋紡績社製バイロン30SS) 30 塩化ビニリデン樹脂(呉羽化学社製クレハロンSOA) 20 ウレタン樹脂(三井東圧化学社製オレスターNL5008−30D)50 シリコン樹脂(東レ・ダウコーニン社製SH−28PA) 0.2 トルエン/メチルエチルケトン(重量比1/1) 100 「粘着体」厚さ50μmのポリエステル離型性フイルム
からなるセパレーター(ダイアホイルヘキスト社製ダイ
アホイルMRG)の片面に、下記の組成の粘着剤をコー
ティングして厚さ20μmの粘着層Aを形成し、該粘着
層A面に、ポリプロピレンフイルム上に下記のウレタン
樹脂をコーティングして厚さ5.0μmのウレタン樹脂
層を形成したもののウレタン樹脂層面を貼り合わせた
後、ポリプロピレンフイルムを剥離して、表面にウレタ
ン樹脂層を露出させた。次に、ウレタン樹脂層上に下記
の組成の粘着剤をコーティングして厚さ10μmの粘着
層Bを形成し、該粘着層B上に紙からなる離型性シート
(シノムラ化学社製SS64GC−01)を貼り合わせて、
粘着層が粘着層A、ウレタン樹脂層、及び粘着層Bから
なる三層構造で離型性シートを有する粘着体(1)を得
た。次いで、得られた粘着体(1)を輪転シール印刷機
により打抜き加工したところ、加工は非常にスムースで
あり、加工適性は良好であった。得られた粘着体(1)
のセパレーター及び離型性シートの密着強度を180度
T型剥離試験(g/15mm)で測定したところ、表1
の通りであった。 粘着剤 重量割合 バインゾール AS−6300(一方社製) 40 硬化剤 B−45(一方社製) 0.8 酢酸エチル 40 ウレタン樹脂 オレスターNL5008−30D(三井東圧化学社製) 50 トルエン/メチルエチルケトン(重量比1/1) 100
【0022】上記方法で得られた受像体の受像層の表面
に、ビデオカメラより入力された所望の画像を、デジタ
ルカラープリンターVP−ED100 (シャープ社製)を
使用して感熱リボンプリンタにより形成し、該表面に画
像を形成した受像層上に、離型性シートを剥離した粘着
体(1)を粘着層Bを内側として貼り合わせて受像シー
ト(1)を得た。得られた受像シート(1)の必要部分
をカッターナイフで切取り、セパレーターを剥離して粘
着層Aを露出させ、該粘着層Aを内側として腕に貼った
後、シート状基材を剥離した。また、受像シート(1)
について次の評価をした。 受像外観 画像の歪みの有無と鮮明度を基準として目視により受像
外観の良否を評価 受像層剥離 シート状基材を剥離する場合に同時に受像層が剥離する
か否かを基準として受像層剥離の有無を評価 違和感 腕に貼ってシート状基材を剥離した後の、腕との触覚的
及び視覚的違和感の有無を評価
【0023】比較例1 「受像体」実施例1と同様にして受像体を得た。 「粘着体」実施例1と同様のセパレーターの片面に、実
施例1と同様の粘着剤をコーティングして厚さ30μm
の粘着層を形成し、該粘着層上に実施例1と同様の離型
性シートを貼り合わせて、粘着層が一層構造の粘着体
(2)を得た。次いで、得られた粘着体(2)を輪転シ
ール印刷機により打抜き加工したところ、スムースには
打抜きし難く加工適性はあまりよくなかった。得られた
粘着体(2)のセパレーター及び離型性シートの密着強
度を180度T型剥離試験(g/15mm)で測定した
ところ、表1の通りであった。得られた受像体と粘着体
(2)を使用して、実施例1と同様にして受像シート
(2)を得た。得られた受像シート(2)の必要部分を
カッターナイフで切取り、セパレーターを剥離して、粘
着層を露出させ、該露出させた粘着層を内側として腕に
腕に貼った後、シート状基材を剥離した。また、受像シ
ート(2)について、実施例1と同様にして受像外
観、受像層剥離、違和感について評価をした。
【0024】比較例2 「受像体」実施例1と同様にして受像体を得た。 「粘着体」実施例1と同様のセパレーターの片面に、実
施例1と同様の粘着剤をコーティングして厚さ20μm
の粘着層Aを形成し、該粘着層A上に厚さ4.5μmの
PETフイルムを貼り合わせ、該PETフイルム上に実
施例1と同様の粘着剤をコーティングして厚さ10μm
の粘着層Bを形成し、該粘着層B上に実施例1と同様の
離型性シートを貼り合わせて、粘着層が粘着層A、PE
Tフイルム、及び粘着層Bからなる三層構造で離型性シ
ートを有する粘着体(3)を得た。次いで、得られた粘
着体(3)を輪転シール印刷機により打抜き加工したと
ころ、加工は非常にスムースであり、加工適性は良好で
あった。得られた粘着体(3)のセパレーター及び離型
性シートの密着強度を180度T型剥離試験(g/15
mm)で測定したところ、表1の通りであった。得られ
た受像体と粘着体(3)を使用して、実施例1と同様に
して受像シート(3)を得た。得られた受像シート
(3)の必要部分をカッターナイフで切取り、セパレー
ターを剥離して、粘着層Aを露出させ、該露出させた粘
着層Aを内側として腕に腕に貼った後、シート状基材を
剥離した。また、受像シート(3)について、実施例1
と同様にして受像外観、受像層剥離、違和感につ
いて評価した。
【0025】 表1 セハ゜レーター 離型性シート 剥離強度(g/15mm) 剥離強度(g/15mm) 加工適性 粘着体(1) (実施例1) 35 12 良好粘着体(2) (比較例1) 35 12 やや不良粘着体(3) (比較例2) 35 12 良好 表2 受像外観 受像層剥離 違和感 受像シート (1) (実施例1) 良好 無し 無し受像シート (2) (比較例1) 少し良好 無し 無し受像シート (3) (比較例2) 良好 無し かなり有り
【0026】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したから次の
効果がある。すなわち、使用時には支持体としてのシー
ト状基材を剥離するので、非常に薄くて貼ったときに触
覚的にも視覚的にも違和感がなく、任意の目的物と一体
感がある画像を形成することができる。また、容易に劣
化したり、容易に傷がついたりすることがない画像を形
成するとができる。さらに、使用時に自由に図柄や文字
や模様等の画像を選ぶことができ、それらを任意の目的
物に貼ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する受像体の一例を示す一部拡大
断面図である。
【図2】本発明に使用する粘着体の一例を示す一部拡大
断面図である。
【図3】本発明に使用する粘着体の一例を示す一部拡大
断面図である。
【図4】受像シートのセパレーターを剥離して粘着層を
内側として目的物に貼った状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1 シート状基材 2 離型層 3 受像層 4 セパレーター 5 粘着層 6 ウレタン樹脂層 7 粘着層 8 離型性シート
【手続補正書】
【提出日】平成11年1月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 画像形成体
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受像体と粘着体と
からなる画像形成体に係り、詳細には、受像体に形成し
た画像を粘着体を利用して任意の目的物に貼ることがで
きる画像形成体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、支持体と受像層とを備えた受像体
の受像層に、昇華転写リボンプリンタ、インクジェット
プリンタ、感熱リボンプリンタ等により画像を形成し、
ラベルとして使用していた。これは具体的には、受像層
/厚さ50〜70μmのプラスチックフイルムからなる
支持体/粘着層/セパレーター、を順次積層形成した画
像形成体であり、受像層の表面に画像を形成した後にセ
パレーターを剥離して目的物に貼るものである。また、
吸水性の紙の上に水可溶性の樹脂層をコートし、該水可
溶性の樹脂層上に樹脂層及び画像である印刷層を形成
し、さらにその印刷層上に粘着層(及び必要によりその
上にセパレーター)を形成した写絵も画像形成体として
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者は、プラ
スチックフイルムからなる厚い支持体があるのでラベル
が厚くて貼ったときに段ができて違和感がある。また、
受像層の表面に画像を形成することから画像が表面にあ
るので、画像が容易に劣化しかつ画像に容易に傷がつき
やすかった。そして、画像の劣化や画像に傷がつくのを
防止するには受像層の上からオーバーコート等をする必
要があった。後者は、画像が予め印刷したものであるの
で使用時には決まった画像でしかなく、自由な図柄や文
字や模様等の画像は得られなかった。本発明は上記の欠
点を除去したもので、使用時には支持体としてのシート
状の基材を剥離することにより、非常に薄くて貼ったと
きに触覚的にも視覚的にも違和感がなく、任意の目的物
と一体感がある画像形成体を提供するものである。ま
た、画像が容易に劣化したり、画像に容易に傷がついた
りすることがない画像形成体を提供するものである。さ
らに、使用時に自由に図柄や文字や模様等の画像を選ぶ
ことができ、それらを任意の目的物に貼ることができる
画像形成体を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、シート状基材
の片面に離型層、受像層を順次形成した受像体と、セパ
レーターの片面に粘着層、ウレタン樹脂層、粘着層を順
次形成した粘着体とからなり、180度T型剥離試験
(g/15mm)で、基材の密着強度が40〜80g、
セパレーターの密着強度が25〜39gであることを特
徴とする画像形成体である。また、本発明は、シート状
基材の片面に離型層、受像層を順次形成した受像体と、
セパレーターの片面に粘着層、ウレタン樹脂層、粘着
層、離型性シートを順次形成した粘着体とからなり、1
80度T型剥離試験(g/15mm)で、基材の密着強
度が40〜80g、セパレーターの密着強度が25〜3
9g、離型性シートの密着強度が8〜24gであること
を特徴とする画像形成体である。
【0005】本発明を図面を参照しつつ説明する。本発
明の受像体は、第1図に示すように、シート状基材1、
離型層2、受像層3からなる。本発明の粘着体は、第2
図に示すように、セパレーター4、粘着層5、ウレタン
樹脂層6、粘着層7からなる。また、粘着体は、第3図
に示すように、セパレーター4、粘着層5、ウレタン樹
脂層6、粘着層7、離型性シート8からなるものでもよ
い。
【0006】本発明は、180度T型剥離試験(g/1
5mm)で、シート状基材1の密着強度が40〜80
g、セパレーター4の密着強度が25〜39g、離型性
シート8の密着強度が8〜24gである。本発明はこの
ように、シート状基材1とセパレーター4と離型性シー
ト8の密着強度が異なり、次のようにして使用するもの
である。
【0007】本発明は、まず、受像体の受像層3の表面
に、昇華転写リボンプリンタ、インクジェットプリン
タ、感熱リボンプリンタ等により画像を形成する。次
に、表面に画像を形成した受像層3の上に粘着体を、第
2図に示すものはそのまま第3図に示すものは離型性シ
ート8を剥離して、粘着層7を内側にして貼り合わせ
て、シート状基材1、離型層2、画像を形成した受像層
3、粘着層7、ウレタン樹脂層6、粘着層5、セパレー
ター4が順次積層形成されている受像シートを得る。次
いで、得られた受像シートのセパレーター4を剥離して
粘着層5を表面に出し、該粘着層5を内側として目的物
9に貼り、その後にシート状基材1を剥離する。第4図
は、受像シートのセパレーター4を剥離して粘着層5を
内側として目的物9に貼った状態を示す概略図である。
【0008】本発明は、受像体の受像層3の表面に画像
を形成した後に、該受像層3の上に粘着層7、ウレタン
樹脂層6、及び粘着層5を形成し、このようにしたもの
を粘着層5を内側として例えば、家電製品、紙類、文房
具、雑貨品、皮膚、爪、等の任意の目的物9に貼るもの
である。そして、受像シートを目的物9に貼ってシート
状基材1を剥離した場合、厚いシート状基材1やセパレ
ーター4(及び離型性シート8)は除かれているから、
非常に薄くて貼ったときに触覚的にも視覚的にも違和感
がなく、任意の目的物9と一体感があるものである。ま
た、受像シートを目的物9に貼ったときには、受像層3
の画像を形成した面は、受像層3の外側ではなく内側に
位置しているから、画像が容易に劣化したり、画像に容
易に傷がついたりすることがないものである。さらに、
第4図に示すように、受像シートを目的物9に貼ってシ
ート状基材1を剥離したときに、受像層3の外側に離型
層が存在するように離型層を調整しておけば、画像の劣
化防止、傷つき防止にはより万全である。さらにまた、
画像は、昇華転写リボンプリンタ、インクジェットプリ
ンタ、感熱リボンプリンタ等により受像層3の表面に形
成するから、自由に図柄や文字や模様等の画像を選ぶこ
とができるものである。
【0009】シート状基材1は、ポリエステル、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、塩化ビニル等からなる各種の
プラスチックフイルム、紙等からなる。離型層2は、シ
リコン、ワックス、アクリル樹脂、メラミン樹脂、水可
溶性樹脂等の各種の樹脂からなる。受像層3は、ポリエ
ステル、ウレタン、エポキシ、ポリビニル、ビニリデン
等の各種の樹脂からなる。
【0010】粘着層5及び粘着層7は、アクリル、EV
A、塩化ゴム等の各種の樹脂からなる。粘着層5と粘着
層7との間にウレタン樹脂層6を形成するのは、粘着層
に歪みが生じて該歪んだ粘着層と接する受像層に形成し
た画像が歪むのを防止するためである。すなわち粘着体
の実際の使用上は、粘着体を裁断したり打抜きしたりし
て適宜の大きさにして使用するのであるが、この裁断や
打抜きの場合に、セパレーターの片面に単に粘着層を一
層形成したものである場合には、その一層の粘着層に歪
みが生じ易い。粘着層を一層構造でなく、ウレタン樹脂
層6を挟んで粘着層5と粘着層7を形成して全体を三層
構造とすると、裁断や打抜きの場合に粘着層に歪みが生
じることがないものである。また、粘着層7の上に離型
性シート8を形成しておけばより万全である。さらに、
粘着層を上記のように三層構造とすると、粘着層に歪み
が生じないばかりでなく、裁断や打抜きの加工が非常に
スムースに行えるものである。
【0011】セパレーター4及び離型性シート8は、離
型処理を施したポリエステル、ポリプロピレン等の各種
のプラスチックフイルム、紙、あるいは離型性のある各
種のプラスチックフイルムからなる。
【0012】
【発明の実施の形態】シート状基材1としては、厚さ2
5〜500μm、好ましくは厚さ50〜200μmのポ
リエステルフイルム等の各種のプラスチックフイルム、
紙等が使用できる。プラスチックフイルムは、マット加
工等の各種の表面処理をしたものも使用できる。
【0013】シート状基材1の片面に、シリコン、ワッ
クス、アクリル樹脂、メラミン樹脂、水可溶性樹脂等の
各種の樹脂を使用して、厚さ0.01〜5μm、好まし
くは厚さ0.1〜3μmの離型層2を形成する。水可溶
性樹脂を使用する場合はシート状基材1としては紙を使
用すればよい。離型層2は、例えばメラミン樹脂で一層
目の離型層を形成した上にさらにシリコン、ワックス、
アクリル、メラミン樹脂等により二層目の離型層を形成
する等、離型層を複数層積層したものとしてもよく、こ
のようにしたものも、勿論本発明の離型層に含まれる。
離型層2は、グラビアコート法、ワイヤーバーコート
法、リバースコート法等の各種のコーティング法により
形成できる。
【0014】離型層2の上に、厚さ0.5〜50μmの
受像層3を形成する。受像層3にはポリエステル、ウレ
タン、エポキシ、ポリビニル、ビニリデン等の各種の樹
脂が使用できるが、具体的には、昇華転写リボンプリン
タ、インクジェットプリンタ、感熱リボンプリンタ等画
像を形成する方法に対応して適宜選定できる。例えば、
画像を形成する方法が昇華転写リボンプリンタの場合
は、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド樹
脂、エポキシ樹脂、ポリビニル樹脂、ビニリデン樹脂等
が好ましく、インクジェットプリンタの場合は、アクリ
ル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド
樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニル樹脂に吸水性樹脂を分
散したもの等が好ましく、感熱リボンプリンタの場合
は、アクリル樹脂、ポリビニル樹脂、ポリエステル樹
脂、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂等が熱転写性の良い
ので好ましい。
【0015】受像層3は、一層目の受像層を形成した上
にさらに二層目の受像層を形成する等、受像層を複数層
積層したものでもよい。また、受像層3は、表面にシリ
コン層やワックス層等の滑剤層を形成したものでもよ
く、さらに受像層3は、シリコンやワックス等の滑剤を
含んだものでもよい。受像層3が表面に滑剤層を形成し
たもの、あるいは受像層3が滑剤を含んだものである場
合は、昇華転写リボンプリンタ等のプリンタの通過がよ
りスムースになるものである。受像層3は、グラビアコ
ート法、ワイヤーバーコート法、リバースコート法等の
各種のコーティング法により形成できる。
【0016】シート状基材1の密着強度すなわち基材1
と受像層3の密着強度は、180度T型剥離試験(g/
15mm)で40〜80gであり、より好ましくは45
〜70g程度である。シート状基材1の密着強度が80
gを超えると、密着力が強過ぎて使用時に基材1が剥離
し難くなる。また、40g未満であると密着力が弱すぎ
て、昇華転写リボンプリンタ、インクジェットプリン
タ、感熱リボンプリンタ等で画像を形成する際に、プリ
ンタの通過等がうまくいかずに受像層にズレが生じたり
する。
【0017】セパレーター4及び離型性シート8は、表
面にシリコン等を塗布して離型処理した厚さ12〜10
0μmのポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン
等からなる各種のプラスチックフイルム、紙等からな
る。
【0018】セパレーター4の離型処理した面に、アク
リル系粘着剤、EVA、塩化ゴムなどのゴム系粘着剤等
を使用して厚さ2〜50μmの粘着層5を形成する。セ
パレーター4の密着強度すなわちセパレーター4と粘着
層5の密着強度は、180度T型剥離試験(g/15m
m)で25〜39gである。セパレーター4の密着強度
は、シート状基材1の密着強度よりは小でかつ離型性シ
ートの密着強度よりは大である必要があり、セパレータ
ー4の密着強度はより好ましくは30〜39g程度が適
当である。
【0019】粘着層5の上にはウレタン樹脂層6を形成
し、該ウレタン樹脂層6の上にさらに粘着層7を形成す
る。離型性シート8を形成する場合は、粘着層7の上に
形成する。離型性シート8の密着強度すなわち離型性シ
ート8と粘着層7の密着強度は、180度T型剥離試験
(g/15mm)で8〜24gである。離型性シート8
の密着強度が8g未満であると密着力が弱すぎて、裁断
や打抜きの加工がスムースにでき難くなる。離型性シー
ト8の密着強度はより好ましくは8〜20g程度が適当
である。
【0020】本願発明に係る画像形成体の使用方法は、
デジタルカメラ、ビデオ、パソコン、ワープロ等から入
力した図柄や文字や模様等の画像を、パソコンやワープ
ロ等を使用して、昇華転写リボンプリンタ、インクジェ
ットプリンタ、感熱リボンプリンタ等によりプリントア
ウトすることにより、受像体の受像層の表面に画像を形
成する。次に、表面に画像を形成した受像層上に、セパ
レーターと三層構造の粘着層とを積層形成した粘着体
を、粘着層を内側として貼り合わせて受像シートを得た
後、目的物に貼りたい図柄や文字や模様等をハサミやカ
ッターナイフ等で自由に切取る等するその後セパレータ
ーを剥離して任意の目的物に貼り、次いで、任意の目的
物に貼った後にシート状基材を剥離する。離型層に水可
溶性樹脂を使用した場合には、シート状基材である紙に
水をつけてシート状基材を剥離するとよい。任意の目的
物すなわち貼る対象物としては具体的には、プラスチッ
ク、金属、紙、肌、爪、布等が例示され、平面のほか、
局面や凹凸のあるものでも違和感なく貼ることができ
る。
【0021】
【実施例】実施例1 「受像体」厚さ125μmのポリエステルフイルムから
なるシート状基材の片面に、下記の組成の離型層用塗料
をワイヤーバーコート法でコーティング後、150℃×
1分の条件で乾燥して厚さ0.2μmの離型層を形成し
た。次に、離型層上にリバースコート法で下記の組成の
受像層用塗料をコーティングし、150℃×2分の条件
で乾燥して厚さ5.0μmの受像層を形成して受像体を
得た。得られた受像体の基材の密着強度を180度T型
剥離試験(g/15mm)で測定したところ、55gで
あった。 離型層用塗料 重量割合 シリコン樹脂(信越化学工業社製KS−847H) 5 白金触媒 (信越化学工業社製CAT−PL−50) 0.1 トルエン/メチルエチルケトン(重量比1/1) 100 受像層用塗料 ポリエステル樹脂(東洋紡績社製バイロン30SS) 30 塩化ビニリデン樹脂(呉羽化学社製クレハロンSOA) 20 ウレタン樹脂(三井東圧化学社製オレスターNL5008−30D)50 シリコン樹脂(東レ・ダウコーニン社製SH−28PA) 0.2 トルエン/メチルエチルケトン(重量比1/1) 100 「粘着体」厚さ50μmのポリエステル離型性フイルム
からなるセパレーター(ダイアホイルヘキスト社製ダイ
アホイルMRG)の片面に、下記の組成の粘着剤をコー
ティングして厚さ20μmの粘着層Aを形成し、該粘着
層A面に、ポリプロピレンフイルム上に下記のウレタン
樹脂をコーティングして厚さ5.0μmのウレタン樹脂
層を形成したもののウレタン樹脂層面を貼り合わせた
後、ポリプロピレンフイルムを剥離して、表面にウレタ
ン樹脂層を露出させた。次に、ウレタン樹脂層上に下記
の組成の粘着剤をコーティングして厚さ10μmの粘着
層Bを形成し、該粘着層B上に紙からなる離型性シート
(シノムラ化学社製SS64GC−01)を貼り合わせ
て、粘着層が粘着層A、ウレタン樹脂層、及び粘着層B
からなる三層構造で離型性シートを有する粘着体(1)
を得た。次いで、得られた粘着体(1)を輪転シール印
刷機により打抜き加工したところ、加工は非常にスムー
スであり、加工適性は良好であった。得られた粘着体
(1)のセパレーター及び離型性シートの密着強度を1
80度T型剥離試験(g/15mm)で測定したとこ
ろ、表1の通りであった。 粘着剤 重量割合 バインゾール AS−6300(一方社製) 40 硬化剤 B−45(一方社製) 0.8 酢酸エチル 40 ウレタン樹脂 オレスターNL5008−30D(三井東圧化学社製) 50 トルエン/メチルエチルケトン(重量比1/1) 100
【0022】上記方法で得られた受像体の受像層の表面
に、ビデオカメラより入力された所望の画像を、デジタ
ルカラープリンターVP−ED100 (シャープ社
製)を使用して感熱リボンプリンタにより形成し、該表
面に画像を形成した受像層上に、離型性シートを剥離し
た粘着体(1)を粘着層Bを内側として貼り合わせて受
像シート(1)を得た。得られた受像シート(1)の必
要部分をカッターナイフで切取り、セパレーターを剥離
して粘着層Aを露出させ、該粘着層Aを内側として腕に
貼った後、シート状基材を剥離した。また、受像シート
(1)について次の評価をした。 受像外観 画像の歪みの有無と鮮明度を基準として目視により受像
外観の良否を評価 受像層剥離 シート状基材を剥離する場合に同時に受像層が剥離する
か否かを基準として受像層剥離の有無を評価 違和感 腕に貼ってシート状基材を剥離した後の、腕との触覚的
及び視覚的違和感の有無を評価
【0023】比較例1 「受像体」実施例1と同様にして受像体を得た。 「粘着体」実施例1と同様のセパレーターの片面に、実
施例1と同様の粘着剤をコーティングして厚さ30μm
の粘着層を形成し、該粘着層上に実施例1と同様の離型
性シートを貼り合わせて、粘着層が一層構造の粘着体
(2)を得た。次いで、得られた粘着体(2)を輪転シ
ール印刷機により打抜き加工したところ、スムースには
打抜きし難く加工適性はあまりよくなかった。得られた
粘着体(2)のセパレーター及び離型性シートの密着強
度を180度T型剥離試験(g/15mm)で測定した
ところ、表1の通りであった。得られた受像体と粘着体
(2)を使用して、実施例1と同様にして受像シート
(2)を得た。得られた受像シート(2)の必要部分を
カッターナイフで切取り、セパレーターを剥離して、粘
着層を露出させ、該露出させた粘着層を内側として腕に
腕に貼った後、シート状基材を剥離した。また、受像シ
ート(2)について、実施例1と同様にして受像外
観、受像層剥離、違和感について評価をした。
【0024】比較例2 「受像体」実施例1と同様にして受像体を得た。 「粘着体」実施例1と同様のセパレーターの片面に、実
施例1と同様の粘着剤をコーティングして厚さ20μm
の粘着層Aを形成し、該粘着層A上に厚さ4.5μmの
PETフイルムを貼り合わせ、該PETフイルム上に実
施例1と同様の粘着剤をコーティングして厚さ10μm
の粘着層Bを形成し、該粘着層B上に実施例1と同様の
離型性シートを貼り合わせて、粘着層が粘着層A、PE
Tフイルム、及び粘着層Bからなる三層構造で離型性シ
ートを有する粘着体(3)を得た。次いで、得られた粘
着体(3)を輪転シール印刷機により打抜き加工したと
ころ、加工は非常にスムースであり、加工適性は良好で
あった。得られた粘着体(3)のセパレーター及び離型
性シートの密着強度を180度T型剥離試験(g/15
mm)で測定したところ、表1の通りであった。得られ
た受像体と粘着体(3)を使用して、実施例1と同様に
して受像シート(3)を得た。得られた受像シート
(3)の必要部分をカッターナイフで切取り、セパレー
ターを剥離して、粘着層Aを露出させ、該露出させた粘
着層Aを内側として腕に腕に貼った後、シート状基材を
剥離した。また、受像シート(3)について、実施例1
と同様にして受像外観、受像層剥離、違和感につ
いて評価した。
【0025】
【0026】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したから次の
効果がある。すなわち、使用時には支持体としてのシー
ト状基材を剥離するので、非常に薄くて貼ったときに触
覚的にも視覚的にも違和感がなく、任意の目的物と一体
感がある画像を形成することができる。また、容易に劣
化したり、容易に傷がついたりすることがない画像を形
成するとができる。さらに、使用時に自由に図柄や文字
や模様等の画像を選ぶことができ、それらを任意の目的
物に貼ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する受像体の一例を示す一部拡大
断面図である。
【図2】本発明に使用する粘着体の一例を示す一部拡大
断面図である。
【図3】本発明に使用する粘着体の一例を示す一部拡大
断面図である。
【図4】受像シートのセパレーターを剥離して粘着層を
内側として目的物に貼った状態を示す概略図である。
【符号の説明】 1 シート状基材 2 離型層 3 受像層 4 セパレーター 5 粘着層 6 ウレタン樹脂層 7 粘着層 8 離型性シート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状基材の片面に離型層、受像層を順
    次形成した受像体と、セパレーターの片面に粘着層を形
    成した粘着体とからなり、180度T型剥離試験(g/
    15mm)で、基材の密着強度が40〜80g、セパレ
    ーターの密着強度が25〜39gであることを特徴とす
    る画像形成体。
  2. 【請求項2】シート状基材の片面に離型層、受像層を順
    次形成した受像体と、セパレーターの片面に粘着層、離
    型性シートを順次形成した粘着体とからなり、180度
    T型剥離試験(g/15mm)で、基材の密着強度が4
    0〜80g、セパレーターの密着強度が25〜39g、
    離型性シートの密着強度が8〜24gであることを特徴
    とする画像形成体。
  3. 【請求項3】シート状基材の片面に離型層、受像層を順
    次形成した受像体と、セパレーターの片面に粘着層、ウ
    レタン樹脂層、粘着層を順次形成した粘着体とからな
    り、180度T型剥離試験(g/15mm)で、基材の
    密着強度が40〜80g、セパレーターの密着強度が2
    5〜39gであることを特徴とする画像形成体。
  4. 【請求項4】シート状基材の片面に離型層、受像層を順
    次形成した受像体と、セパレーターの片面に粘着層、ウ
    レタン樹脂層、粘着層、離型性シートを順次形成した粘
    着体とからなり、180度T型剥離試験(g/15m
    m)で、基材の密着強度が40〜80g、セパレーター
    の密着強度が25〜39g、離型性シートの密着強度が
    8〜24gであることを特徴とする画像形成体。
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