JPH11217253A - 超速硬性セメント組成物 - Google Patents
超速硬性セメント組成物Info
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- C04B28/02—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
- C04B28/04—Portland cements
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- C04B2103/00—Function or property of ingredients for mortars, concrete or artificial stone
- C04B2103/10—Accelerators; Activators
- C04B2103/14—Hardening accelerators
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- C04B2111/00474—Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00
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- C04B2111/70—Grouts, e.g. injection mixtures for cables for prestressed concrete
Abstract
(57)【要約】
【課題】強度発現性に優れ、上面増厚工法に適し、圧縮
強度に優れた一粉型超速硬性セメント組成物の提供 【解決手段】本発明の一粉型超速硬性セメント組成物
は、セメント、ポゾラン物質、ブレーン値６０００ｃｍ
2 ／ｇ〜１５０００ｃｍ2 ／ｇの石こう類、石灰類、ア
ルミナセメント、凝結遅延剤及び速硬性改善剤からな
る。特にであることを特徴とする一粉型超速硬性セメン
ト組成物。この速硬性改善剤としては、炭酸ナトリウム
又は硫酸アルミニウムから選択された少なくとも一種が
用いられる。
強度に優れた一粉型超速硬性セメント組成物の提供 【解決手段】本発明の一粉型超速硬性セメント組成物
は、セメント、ポゾラン物質、ブレーン値６０００ｃｍ
2 ／ｇ〜１５０００ｃｍ2 ／ｇの石こう類、石灰類、ア
ルミナセメント、凝結遅延剤及び速硬性改善剤からな
る。特にであることを特徴とする一粉型超速硬性セメン
ト組成物。この速硬性改善剤としては、炭酸ナトリウム
又は硫酸アルミニウムから選択された少なくとも一種が
用いられる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、一粉型超速硬性セ
メント組成物に関し、特に上面増厚工法に適し、圧縮強
度に優れた一粉型超速硬性セメント組成物に関するもの
である。
メント組成物に関し、特に上面増厚工法に適し、圧縮強
度に優れた一粉型超速硬性セメント組成物に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】従来、アルミナセメントを使用したグラ
ウト材は知られており、セメントと混合して軟弱地盤の
改良に使用されていた。このようなグラウト材は、特公
昭６１−１５１１４号公報に開示されている。具体的に
は、ポルトランドセメント、高炉水砕スラグ、石こう類
及び石灰類からなるグラウト液とアルミナセメントとの
二液混合型のグラウト材からなっている。このグラウト
材は、二液混合型のため二種類のグラウトを別途混合調
整した後、両者を混合することによりはじめて急結性を
発揮するものである。
ウト材は知られており、セメントと混合して軟弱地盤の
改良に使用されていた。このようなグラウト材は、特公
昭６１−１５１１４号公報に開示されている。具体的に
は、ポルトランドセメント、高炉水砕スラグ、石こう類
及び石灰類からなるグラウト液とアルミナセメントとの
二液混合型のグラウト材からなっている。このグラウト
材は、二液混合型のため二種類のグラウトを別途混合調
整した後、両者を混合することによりはじめて急結性を
発揮するものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このグ
ラウト材の急結性は、両グラウトが接触すると直ちに発
揮されるため、均一に混合される前に硬化が進行し、両
グラウトが完全に混合配合されたときに有する強度発現
が得られ難いという問題がある。
ラウト材の急結性は、両グラウトが接触すると直ちに発
揮されるため、均一に混合される前に硬化が進行し、両
グラウトが完全に混合配合されたときに有する強度発現
が得られ難いという問題がある。
【０００４】また無水石こうは、初期の強度発現のため
に添加されるが、無水石こうの使用に際し、従来は入荷
した無水石こうをそのまま使用しているため、無水石こ
うの粒子が粗く、ブレーン値が４７００ｃｍ2 ／ｇ程度
であるので、そのまま無水石こうを使用すると、溶出速
度が遅く、アルミナセメントとの反応が十分でなくアル
ミナセメントの性能が活かされないという問題があっ
た。
に添加されるが、無水石こうの使用に際し、従来は入荷
した無水石こうをそのまま使用しているため、無水石こ
うの粒子が粗く、ブレーン値が４７００ｃｍ2 ／ｇ程度
であるので、そのまま無水石こうを使用すると、溶出速
度が遅く、アルミナセメントとの反応が十分でなくアル
ミナセメントの性能が活かされないという問題があっ
た。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者等
は、グラウト材を一液型とすることにより二液を混合す
る作業上の煩わしさを解消すると共に、一液型とするこ
とにより起こる急結性を凝結遅延剤で遅延させると共
に、無水石こう微粉末のブレーン値を６０００〜１５０
００ｃｍ2 ／ｇとすることによりアルミナセメントとの
反応を促進し、更に速硬性改善剤を添加して硬化開始後
の強度の増進を改善するというように、遅延と促進とい
う相反する条件を克服して優れた一粉型超速硬性セメン
ト組成物を得るに至った。
は、グラウト材を一液型とすることにより二液を混合す
る作業上の煩わしさを解消すると共に、一液型とするこ
とにより起こる急結性を凝結遅延剤で遅延させると共
に、無水石こう微粉末のブレーン値を６０００〜１５０
００ｃｍ2 ／ｇとすることによりアルミナセメントとの
反応を促進し、更に速硬性改善剤を添加して硬化開始後
の強度の増進を改善するというように、遅延と促進とい
う相反する条件を克服して優れた一粉型超速硬性セメン
ト組成物を得るに至った。
【０００６】したがって、本発明が解決しようとする第
１の課題は、強度発現性に優れた一粉型超速硬性セメン
ト組成物を提供することにある。また本発明が解決しよ
うとする第２の課題は、上面増厚工法に適し、圧縮強度
に優れた一粉型超速硬性セメント組成物を提供すること
にある。
１の課題は、強度発現性に優れた一粉型超速硬性セメン
ト組成物を提供することにある。また本発明が解決しよ
うとする第２の課題は、上面増厚工法に適し、圧縮強度
に優れた一粉型超速硬性セメント組成物を提供すること
にある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の各課題
は、以下の各発明によってそれぞれ達成される。
は、以下の各発明によってそれぞれ達成される。
【０００８】（１）セメント、ポゾラン物質、ブレーン
値６０００ｃｍ2 ／ｇ〜１５０００ｃｍ2 ／ｇの石こう
類、石灰類、アルミナセメント、凝結遅延剤及び速硬性
改善剤からなる組成物であることを特徴とする一粉型超
速硬性セメント組成物。 （２）組成物がポルトランドセメント、高炉スラグ微粉
末、ブレーン値６０００ｃｍ2 ／ｇ〜１５０００ｃｍ2
／ｇの無水石こう、消石灰、アルミナセメント、クエン
酸及び炭酸ナトリウム又は硫酸アルミニウムから選択さ
れた少なくとも一種の速硬性改善剤からなることを特徴
とする前記第１項に記載の一粉型超速硬性セメント組成
物。
値６０００ｃｍ2 ／ｇ〜１５０００ｃｍ2 ／ｇの石こう
類、石灰類、アルミナセメント、凝結遅延剤及び速硬性
改善剤からなる組成物であることを特徴とする一粉型超
速硬性セメント組成物。 （２）組成物がポルトランドセメント、高炉スラグ微粉
末、ブレーン値６０００ｃｍ2 ／ｇ〜１５０００ｃｍ2
／ｇの無水石こう、消石灰、アルミナセメント、クエン
酸及び炭酸ナトリウム又は硫酸アルミニウムから選択さ
れた少なくとも一種の速硬性改善剤からなることを特徴
とする前記第１項に記載の一粉型超速硬性セメント組成
物。
【０００９】本発明の一粉型超速硬性セメント組成物
は、セメント、ポゾラン物質、ブレーン値６０００ｃｍ
2 ／ｇ〜１５０００ｃｍ2 ／ｇの石こう類、石灰類、ア
ルミナセメント、凝結遅延剤及び速硬性改善剤からなる
組成物であって、ブレーン値６０００ｃｍ2 ／ｇ〜１５
０００ｃｍ2 ／ｇの石こう類を用いたことによりアルミ
ナセメントとの反応性に優れ、その結果強度発現性が向
上するという優れた効果を奏するものである。
は、セメント、ポゾラン物質、ブレーン値６０００ｃｍ
2 ／ｇ〜１５０００ｃｍ2 ／ｇの石こう類、石灰類、ア
ルミナセメント、凝結遅延剤及び速硬性改善剤からなる
組成物であって、ブレーン値６０００ｃｍ2 ／ｇ〜１５
０００ｃｍ2 ／ｇの石こう類を用いたことによりアルミ
ナセメントとの反応性に優れ、その結果強度発現性が向
上するという優れた効果を奏するものである。
【００１０】また本発明の一粉型超速硬性セメント組成
物は、特にポルトランドセメント、高炉スラグ微粉末、
ブレーン値７０００ｃｍ2 ／ｇ〜１２０００ｃｍ2 ／ｇ
の無水石こう、消石灰、アルミナセメント、クエン酸及
び炭酸ナトリウム又は硫酸アルミニウムから選択された
少なくとも一種の速硬性改善剤からなることにより、い
っそう優れた強度発現性の向上が見られる。更に本発明
では、一粉型超速硬性セメントを使用したコンクリート
に鋼繊維を配することにより、上面増厚工法に適した圧
縮強度を発現させることが可能となる。
物は、特にポルトランドセメント、高炉スラグ微粉末、
ブレーン値７０００ｃｍ2 ／ｇ〜１２０００ｃｍ2 ／ｇ
の無水石こう、消石灰、アルミナセメント、クエン酸及
び炭酸ナトリウム又は硫酸アルミニウムから選択された
少なくとも一種の速硬性改善剤からなることにより、い
っそう優れた強度発現性の向上が見られる。更に本発明
では、一粉型超速硬性セメントを使用したコンクリート
に鋼繊維を配することにより、上面増厚工法に適した圧
縮強度を発現させることが可能となる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の態様を説
明するが、本発明は、これらに限定されるものではな
い。
明するが、本発明は、これらに限定されるものではな
い。
【００１２】本発明の一粉型超速硬性セメント組成物
は、セメント、ポゾラン物質、ブレーン値６０００ｃｍ
2 ／ｇ〜１５０００ｃｍ2 ／ｇの石こう類、石灰類、ア
ルミナセメント、凝結遅延剤及び速硬性改善剤からなる
が、この組成物中、セメントとしては、ポルトランドセ
メント、混合セメント等が好ましく用いられる。またポ
ゾラン物質としては、高炉水砕スラグ、フライアッシ
ュ、シリカシューム等が挙げられる。好ましくは高炉水
砕スラグである。
は、セメント、ポゾラン物質、ブレーン値６０００ｃｍ
2 ／ｇ〜１５０００ｃｍ2 ／ｇの石こう類、石灰類、ア
ルミナセメント、凝結遅延剤及び速硬性改善剤からなる
が、この組成物中、セメントとしては、ポルトランドセ
メント、混合セメント等が好ましく用いられる。またポ
ゾラン物質としては、高炉水砕スラグ、フライアッシ
ュ、シリカシューム等が挙げられる。好ましくは高炉水
砕スラグである。
【００１３】石こう類としては、二水石こう、無水石こ
う等が挙げられ、好ましくは無水石こうである。また本
発明では、この石こう類のブレーン値が、６０００ｃｍ
2 ／ｇ〜１５０００ｃｍ2 ／ｇである点にも特徴があ
り、このブレーン値が、６０００ｃｍ2 ／ｇ未満では、
アルミナセメントとの反応が十分行われず、したがっ
て、強度発現性が十分でない。石こう類のブレーン値
は、１５０００ｃｍ2 ／ｇを越えると作業性が悪くなり
効率的でない。
う等が挙げられ、好ましくは無水石こうである。また本
発明では、この石こう類のブレーン値が、６０００ｃｍ
2 ／ｇ〜１５０００ｃｍ2 ／ｇである点にも特徴があ
り、このブレーン値が、６０００ｃｍ2 ／ｇ未満では、
アルミナセメントとの反応が十分行われず、したがっ
て、強度発現性が十分でない。石こう類のブレーン値
は、１５０００ｃｍ2 ／ｇを越えると作業性が悪くなり
効率的でない。
【００１４】更に石灰類としては、生石灰、消石灰、仮
焼ドロマイト等が挙げられるが、好ましくは消石灰であ
る。凝結遅延剤としては、クエン酸、コハク酸、リンゴ
酸、酒石酸、グルコン酸等が挙げられるが、特に好まし
くはクエン酸である。更にまた速硬性改善剤としては、
炭酸ナトリウム、硫酸アルミニウム、アルミン酸ナトリ
ウムなどのアルカリ金属炭酸塩またはアルカリ金属アル
ミン酸塩が好ましく、これらの少なくとも一種は凝結遅
延剤と組み合わせて使用するときに優れた速硬性改善剤
となる。
焼ドロマイト等が挙げられるが、好ましくは消石灰であ
る。凝結遅延剤としては、クエン酸、コハク酸、リンゴ
酸、酒石酸、グルコン酸等が挙げられるが、特に好まし
くはクエン酸である。更にまた速硬性改善剤としては、
炭酸ナトリウム、硫酸アルミニウム、アルミン酸ナトリ
ウムなどのアルカリ金属炭酸塩またはアルカリ金属アル
ミン酸塩が好ましく、これらの少なくとも一種は凝結遅
延剤と組み合わせて使用するときに優れた速硬性改善剤
となる。
【００１５】本発明の一粉型超速硬性セメント組成物
は、好ましくは、ポルトランドセメント、高炉スラグ微
粉末、ブレーン値６０００ｃｍ2 ／ｇ〜１５０００ｃｍ
2 ／ｇの無水石こう、消石灰、アルミナセメント、クエ
ン酸及び炭酸ナトリウム又は硫酸アルミニウムから選択
された少なくとも一種の速硬性改善剤からなるもので、
これらの成分割合は、ポルトランドセメントと高炉スラ
グ微粉末の割合は、１０：１〜１：４であり、この範囲
で高炉スラグ微粉末と石こう類、石灰類との反応を促進
させ、カルシウムサルフォアルミネート水和物を生成し
て大きな強度を発現する。
は、好ましくは、ポルトランドセメント、高炉スラグ微
粉末、ブレーン値６０００ｃｍ2 ／ｇ〜１５０００ｃｍ
2 ／ｇの無水石こう、消石灰、アルミナセメント、クエ
ン酸及び炭酸ナトリウム又は硫酸アルミニウムから選択
された少なくとも一種の速硬性改善剤からなるもので、
これらの成分割合は、ポルトランドセメントと高炉スラ
グ微粉末の割合は、１０：１〜１：４であり、この範囲
で高炉スラグ微粉末と石こう類、石灰類との反応を促進
させ、カルシウムサルフォアルミネート水和物を生成し
て大きな強度を発現する。
【００１６】またポルトランドセメントと高炉スラグ微
粉末の混合物１００重量部に対する割合は、石こう類５
〜５０重量部、アルミナセメント５〜１００重量部であ
り、更に石灰類は、アルミナセメント１００重量に対し
て１０〜９０重量部である。本発明において、石灰類、
特に消石灰の添加で初期強度が向上する。更にまた石こ
う類として無水石こうを使用するときは、無水石こう：
アルミナセメントの比は、特に無水石こうの水和に起因
する異常膨張を抑制するために、０．１〜１．０が好ま
しく、更に好ましくは０．３〜０．８である。
粉末の混合物１００重量部に対する割合は、石こう類５
〜５０重量部、アルミナセメント５〜１００重量部であ
り、更に石灰類は、アルミナセメント１００重量に対し
て１０〜９０重量部である。本発明において、石灰類、
特に消石灰の添加で初期強度が向上する。更にまた石こ
う類として無水石こうを使用するときは、無水石こう：
アルミナセメントの比は、特に無水石こうの水和に起因
する異常膨張を抑制するために、０．１〜１．０が好ま
しく、更に好ましくは０．３〜０．８である。
【００１７】本発明の一粉型超速硬性セメント組成物に
おいて、凝結遅延剤の添加量は、アルミナセメント１０
０重量部に対して０．３〜３重量部であり、好ましくは
０．５〜１．５である。凝結遅延剤の添加量が０．３重
量部未満のときは、十分な遅延効果がでない。またその
添加量が、３．０重量部を越えると凝結が過度に遅延し
所定の強度に達しない。また速硬性改善剤の添加量は、
アルミナセメント１００重量に対して、０．１〜７．０
重量部であり、この範囲で硬化後の強度の増進が図られ
るが、特にクエン酸と速硬性改善剤との組合せでその効
果が著しい。
おいて、凝結遅延剤の添加量は、アルミナセメント１０
０重量部に対して０．３〜３重量部であり、好ましくは
０．５〜１．５である。凝結遅延剤の添加量が０．３重
量部未満のときは、十分な遅延効果がでない。またその
添加量が、３．０重量部を越えると凝結が過度に遅延し
所定の強度に達しない。また速硬性改善剤の添加量は、
アルミナセメント１００重量に対して、０．１〜７．０
重量部であり、この範囲で硬化後の強度の増進が図られ
るが、特にクエン酸と速硬性改善剤との組合せでその効
果が著しい。
【００１８】本発明では、一粉型超速硬性セメント組成
物に水を加えて用いるが、この水の量は、該組成物１０
０重量部に対して水２０〜１００重量部の範囲がよい。
本発明において、一粉型超速硬性セメント組成物を上面
増厚工法に適用する際には、鋼繊維を配し、これにより
いっそう圧縮強度に優れたものが得られる。この鋼繊維
としては、通常この技術分野において用いられるもので
よく、好ましくはコンクリート用鋼繊維品質規格（土木
学会規準、ＪＳＣＥ−Ｅ１０１−１９９３）を満足する
ものである。鋼繊維の添加量は、一般にコンクリート１
ｍ3 当たり１００ｋｇである。
物に水を加えて用いるが、この水の量は、該組成物１０
０重量部に対して水２０〜１００重量部の範囲がよい。
本発明において、一粉型超速硬性セメント組成物を上面
増厚工法に適用する際には、鋼繊維を配し、これにより
いっそう圧縮強度に優れたものが得られる。この鋼繊維
としては、通常この技術分野において用いられるもので
よく、好ましくはコンクリート用鋼繊維品質規格（土木
学会規準、ＪＳＣＥ−Ｅ１０１−１９９３）を満足する
ものである。鋼繊維の添加量は、一般にコンクリート１
ｍ3 当たり１００ｋｇである。
【００１９】本発明の一粉型超速硬性セメント組成物に
は、この他、必要に応じて減水剤、高性能減水剤、ＡＥ
剤、ＡＥ減水剤、高性能ＡＥ減水剤、増粘剤、防錆剤等
の混和剤を添加してもよい。本発明の一粉型超速硬性セ
メント組成物は、安定処理土の改良に用いられること
は、もちろんのこと、特に上面増厚工法の如く、道路等
の補修材料として好ましく用いられる。この他、裏込め
材、断面修復材、注入材、キャッピング用等に使用され
る。
は、この他、必要に応じて減水剤、高性能減水剤、ＡＥ
剤、ＡＥ減水剤、高性能ＡＥ減水剤、増粘剤、防錆剤等
の混和剤を添加してもよい。本発明の一粉型超速硬性セ
メント組成物は、安定処理土の改良に用いられること
は、もちろんのこと、特に上面増厚工法の如く、道路等
の補修材料として好ましく用いられる。この他、裏込め
材、断面修復材、注入材、キャッピング用等に使用され
る。
【００２０】（作用）本発明において、石こう類のブレ
ーン値を６０００〜１５０００ｃｍ2／ｇとすることに
より、石こう類とアルミナセメントとが容易に反応し、
初期強度を向上させる作用がある。また石灰類を加える
ことにより初期強度がでる。また凝結遅延剤と速硬性改
善剤とを組み合わせて使用することにより、一粉型で凝
結を制御し、かつ硬化が始まった後、強度を促進する作
用がある。更に鋼繊維を加えることにより上面増厚工法
に適した圧縮強度を得ることができる。
ーン値を６０００〜１５０００ｃｍ2／ｇとすることに
より、石こう類とアルミナセメントとが容易に反応し、
初期強度を向上させる作用がある。また石灰類を加える
ことにより初期強度がでる。また凝結遅延剤と速硬性改
善剤とを組み合わせて使用することにより、一粉型で凝
結を制御し、かつ硬化が始まった後、強度を促進する作
用がある。更に鋼繊維を加えることにより上面増厚工法
に適した圧縮強度を得ることができる。
【００２１】
【実施例】以下に、本発明について実施例を挙げて更に
詳しく説明するが、本発明は、これらの例によって限定
されるものではない。
詳しく説明するが、本発明は、これらの例によって限定
されるものではない。
【００２２】〔実施例１〜３〕本発明の一粉型超速硬性
セメント組成物を、表１に示す材料及び成分量で製造し
た。ポルトランドセメントは、三菱マテリアル株式会社
製であり、高炉スラグ微粉末のブレーン値は、４５００
ｃｍ2 ／ｇである。無水石こうは、購入時のブレーン値
は、４７００ｃｍ2 ／ｇであり、本発明に用いられるも
のは、ブレーン値が１０４００ｃｍ2 ／ｇである。消石
灰は、菱光石灰工業株式会社製である。アルミナセメン
トは、ラファージュアルミネート社製である。
セメント組成物を、表１に示す材料及び成分量で製造し
た。ポルトランドセメントは、三菱マテリアル株式会社
製であり、高炉スラグ微粉末のブレーン値は、４５００
ｃｍ2 ／ｇである。無水石こうは、購入時のブレーン値
は、４７００ｃｍ2 ／ｇであり、本発明に用いられるも
のは、ブレーン値が１０４００ｃｍ2 ／ｇである。消石
灰は、菱光石灰工業株式会社製である。アルミナセメン
トは、ラファージュアルミネート社製である。
【００２３】
【表１】
【００２４】表１から明らかなように、成分にアルミナ
セメントを用い、更に無水石こうのブレーン値を１０４
００ｃｍ2 ／ｇとし、更に速硬性改善剤を用いることに
より、一粉型でも硬化時間を３０分前後に設定できると
共に初期強度を上げることができ、かつ一軸圧縮強さを
改善することができることがわかる。
セメントを用い、更に無水石こうのブレーン値を１０４
００ｃｍ2 ／ｇとし、更に速硬性改善剤を用いることに
より、一粉型でも硬化時間を３０分前後に設定できると
共に初期強度を上げることができ、かつ一軸圧縮強さを
改善することができることがわかる。
【００２５】〔実施例４〜６〕実施例１に記載の材料及
び硫酸アルミニウムを用い、表２に示す成分量で一粉型
超速硬性セメント組成物を製造した。
び硫酸アルミニウムを用い、表２に示す成分量で一粉型
超速硬性セメント組成物を製造した。
【００２６】
【表２】
【００２７】表２から明らかなように、成分にアルミナ
セメントを用い、更に無水石こうのブレーン値を１０４
００ｃｍ2 ／ｇとし、更にクエン酸と炭酸ナトリウムま
たは硫酸アルミニウムを組み合わせることにより、一粉
型でも硬化時間を３０分前後に設定できると共に初期強
度を上げることができる。
セメントを用い、更に無水石こうのブレーン値を１０４
００ｃｍ2 ／ｇとし、更にクエン酸と炭酸ナトリウムま
たは硫酸アルミニウムを組み合わせることにより、一粉
型でも硬化時間を３０分前後に設定できると共に初期強
度を上げることができる。
【００２８】〔実施例７〜９〕ブレーン値を１０４００
ｃｍ2/ｇとした無水せっこう（Ａｎ２）を使用し、表３
中（Ｐ実施例７）の材料組成で速硬性セメント組成物を
製造した。これを表４の配合で鋼繊維補強超速硬コンク
リートを製造した。鋼繊維補強超速硬コンクリートの製
造方法は、試験室における鋼繊維補強コンクリートの作
り方（土木学会規準、ＪＳＣＥ−Ｆ５５１−１９８３）
に準拠した。
ｃｍ2/ｇとした無水せっこう（Ａｎ２）を使用し、表３
中（Ｐ実施例７）の材料組成で速硬性セメント組成物を
製造した。これを表４の配合で鋼繊維補強超速硬コンク
リートを製造した。鋼繊維補強超速硬コンクリートの製
造方法は、試験室における鋼繊維補強コンクリートの作
り方（土木学会規準、ＪＳＣＥ−Ｆ５５１−１９８３）
に準拠した。
【００２９】高性能減水剤にはＣＡＳＴＡＭＥＮＴ Ｆ
Ｗ１０（ＳＫＷイーストアジア株式会社製）を用いた。
消泡剤はＳＮデフォーマー１４−ＨＰ（サンノプコ株式
会社製）を用いた。細骨材は木更津産山砂（表乾比重
２．６４）、粗骨材には八王子産砕石（表乾比重 ２．
６６）を用いた。使用した鋼繊維はドラミックスＺＰ３
０／６０（ブリジストンメタルファ社製）である。速硬
性セメントの材料組成は表３に示し、コンクリートの配
合は表４に示した。またこれらを用いて得られた結果を
表５に示した。なお、使用した材料の一覧表は表６に示
した。
Ｗ１０（ＳＫＷイーストアジア株式会社製）を用いた。
消泡剤はＳＮデフォーマー１４−ＨＰ（サンノプコ株式
会社製）を用いた。細骨材は木更津産山砂（表乾比重
２．６４）、粗骨材には八王子産砕石（表乾比重 ２．
６６）を用いた。使用した鋼繊維はドラミックスＺＰ３
０／６０（ブリジストンメタルファ社製）である。速硬
性セメントの材料組成は表３に示し、コンクリートの配
合は表４に示した。またこれらを用いて得られた結果を
表５に示した。なお、使用した材料の一覧表は表６に示
した。
【００３０】
【表３】
【００３１】
【表４】
【００３２】
【表５】
【００３３】
【表６】
【００３４】表５から明らかなように、微粉砕した無水
せっこうを使用し、アルミナセメント、凝結遅延剤およ
び速硬性改善剤を含む超速硬セメント組成物を用いたコ
ンクリートに鋼繊維を加えることにより強度発現性が大
幅に改善される。
せっこうを使用し、アルミナセメント、凝結遅延剤およ
び速硬性改善剤を含む超速硬セメント組成物を用いたコ
ンクリートに鋼繊維を加えることにより強度発現性が大
幅に改善される。
【００３５】
【発明の効果】本発明の一粉型超速硬性セメント組成物
は、セメント、ポゾラン物質、ブレーン値６０００ｃｍ
2 ／ｇ〜１５０００ｃｍ2 ／ｇの石こう類、石灰類、ア
ルミナセメント、凝結遅延剤及び速硬性改善剤からなる
組成物を用いることにより、アルミナセメントとの反応
性に優れ、その結果強度発現性が向上するという優れた
効果を奏するものである。
は、セメント、ポゾラン物質、ブレーン値６０００ｃｍ
2 ／ｇ〜１５０００ｃｍ2 ／ｇの石こう類、石灰類、ア
ルミナセメント、凝結遅延剤及び速硬性改善剤からなる
組成物を用いることにより、アルミナセメントとの反応
性に優れ、その結果強度発現性が向上するという優れた
効果を奏するものである。
【００３６】また本発明の一粉型超速硬性セメント組成
物は、特にポルトランドセメント、高炉スラグ微粉末、
ブレーン値６０００ｃｍ2 ／ｇ〜１５０００ｃｍ2 ／ｇ
の無水石こう、消石灰、アルミナセメント、クエン酸及
び炭酸ナトリウム又は硫酸アルミニウムから選択された
少なくとも一種の速硬性改善剤からなることにより、い
っそう優れた強度発現性の向上が見られると共に上面増
厚工法に適した圧縮強度が得られる。
物は、特にポルトランドセメント、高炉スラグ微粉末、
ブレーン値６０００ｃｍ2 ／ｇ〜１５０００ｃｍ2 ／ｇ
の無水石こう、消石灰、アルミナセメント、クエン酸及
び炭酸ナトリウム又は硫酸アルミニウムから選択された
少なくとも一種の速硬性改善剤からなることにより、い
っそう優れた強度発現性の向上が見られると共に上面増
厚工法に適した圧縮強度が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｃ０４Ｂ 22:06 7:32 24:06 22:10 22:14） Ｃ０９Ｋ 103:00
Claims (2)
- 【請求項１】セメント、ポゾラン物質、ブレーン値６０
００ｃｍ2 ／ｇ〜１５０００ｃｍ2 ／ｇの石こう類、石
灰類、アルミナセメント、凝結遅延剤及び速硬性改善剤
からなる組成物であることを特徴とする一粉型超速硬性
セメント組成物。 - 【請求項２】組成物がポルトランドセメント、高炉スラ
グ微粉末、ブレーン値６０００ｃｍ2 ／ｇ〜１５０００
ｃｍ2 ／ｇの無水石こう、消石灰、アルミナセメント、
クエン酸及び炭酸ナトリウム又は硫酸アルミニウムから
選択された少なくとも一種の速硬性改善剤からなること
を特徴とする請求項１に記載の一粉型超速硬性セメント
組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10015198A JPH11217253A (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | 超速硬性セメント組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10015198A JPH11217253A (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | 超速硬性セメント組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11217253A true JPH11217253A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=11882179
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10015198A Pending JPH11217253A (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | 超速硬性セメント組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11217253A (ja) |
Cited By (24)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001048616A (ja) * | 1999-08-11 | 2001-02-20 | Yoshiro Wakimura | セメント急結剤およびセメント |
| KR100362087B1 (ko) * | 1999-12-01 | 2002-11-23 | 한일시멘트 (주) | 고강도 고유동 저열시멘트 조성물 및 콘크리트 제조방법 |
| JP2005232312A (ja) * | 2004-02-19 | 2005-09-02 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 土質安定用薬液およびそれを用いた地盤安定化工法 |
| JP2006265011A (ja) * | 2005-03-22 | 2006-10-05 | Ube Ind Ltd | 水硬性組成物、これらのモルタル及び硬化 |
| JP2007217261A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Taiheiyo Material Kk | 急硬性水硬組成物 |
| JP2009062444A (ja) * | 2007-09-05 | 2009-03-26 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 注入材及び注入工法 |
| KR100971226B1 (ko) * | 2010-02-19 | 2010-07-20 | 최상릉 | 도로 포장 및 보수용 내염성 시멘트 혼합물 |
| JP2010159347A (ja) * | 2009-01-08 | 2010-07-22 | Tokuyama Corp | 土壌固化材 |
| JP2011102208A (ja) * | 2009-11-10 | 2011-05-26 | Institute Of National Colleges Of Technology Japan | シリカ供給体などの自然材料と各種廃棄物等を主原料とした混合セメントと硬化体の作製 |
| CN102173720A (zh) * | 2011-01-26 | 2011-09-07 | 潘林有 | 适用于饱和软粘土地区人行过街地道水平通道的淤泥土水泥双管注浆 |
| JP2013227210A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-11-07 | Mitsubishi Materials Corp | 塩害補修用断面修復材 |
| KR101397481B1 (ko) * | 2012-07-17 | 2014-05-20 | 임채영 | 산업부산물을 이용한 콘크리트 ２차제품 |
| CN104556909A (zh) * | 2015-01-13 | 2015-04-29 | 河海大学 | 一种以粉煤灰为原料的快凝耐蚀水泥及其制备方法 |
| JP2015229684A (ja) * | 2014-06-03 | 2015-12-21 | 株式会社菱晃 | 硬化材、硬化材液、土質安定用薬液、該薬液の製造方法、及び地盤安定化工法 |
| CN105645991A (zh) * | 2016-01-05 | 2016-06-08 | 重庆建工新型建材有限公司 | 一种高掺量炉渣加气混凝土砌块及其制备方法 |
| US9802863B1 (en) | 2016-03-09 | 2017-10-31 | Flashfill Services, Llc | Accelerating set times of flowable fill compositions with dry calcium chloride, and methods of utilizing and producing the same |
| JP2018002523A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | 宇部興産株式会社 | 二次製品用早強混和材および二次製品用早強コンクリート |
| US10322971B1 (en) | 2016-04-21 | 2019-06-18 | MK1 Construction Services | Fast-setting flowable fill compositions, and methods of utilizing and producing the same |
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| US10919807B1 (en) | 2018-04-25 | 2021-02-16 | J&P Invesco Llc | High-strength flowable fill compositions |
| US11434169B1 (en) | 2018-04-25 | 2022-09-06 | J&P Invesco Llc | High-strength flowable fill compositions |
-
1998
- 1998-01-28 JP JP10015198A patent/JPH11217253A/ja active Pending
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|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030912 |