JPH11217009A - 自動二輪車用空気入りタイヤ - Google Patents
自動二輪車用空気入りタイヤInfo
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- JPH11217009A JPH11217009A JP10020865A JP2086598A JPH11217009A JP H11217009 A JPH11217009 A JP H11217009A JP 10020865 A JP10020865 A JP 10020865A JP 2086598 A JP2086598 A JP 2086598A JP H11217009 A JPH11217009 A JP H11217009A
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Abstract
えた自動二輪車用空気入りタイヤ、特には偏平自動二輪
車用空気入りタイヤにおいて、ショック吸収性の向上を
図る。 【解決手段】 サイド部の外側面がトレッド端に連なる
サイド上方域(a)と、ビードヒルより立ち上がるビー
ド背面下方域(c)と、これらを連結するサイド連結域
(b)とよりなる。サイド上方域(a)およびサイド連
結域(b)が平面または凹み曲面で形成され、ビード背
面下方域(c)が、ビードヒルより実質状立ち上がる下
方ヒール壁面とそれに連なる曲率半径R1の曲面と、該
曲率半径R1よりも小さな曲率半径R2の曲面とから形
成される。曲率半径R1が、リム組みしない自由な状態
で、タイヤに適用される規格リムのフランジ曲率半径r
の1.2倍以上で、かつ規格規定リムに組み、規格規定
最大内圧の80%内圧を充填した無負荷状態で前記曲率
半径R2の曲面の上端高さが、当該リムのフランジ高さ
の1.1〜1.8倍である。
Description
向上した自動二輪車用空気入りタイヤに関し、特には、
高弾性または非伸長性コードのベルト層を備えた自動二
輪車用空気入りタイヤのショック吸収性の向上に関し、
さらに特にはタイヤ偏平率が70%以下であるときにそ
の効果が顕著となる自動二輪車用空気入りタイヤに関す
る。
計する場合には、図2に示すように、ビード部背面形状
をリムフランジ9の形状に合せた設計とするため、リム
フランジとタイヤビード背面部との間に隙間がないのが
一般的であった。この結果、リムフランジ先端までタイ
ヤの動き(変形)が拘束されるため、路面からの振動等
の吸収がリムフランジ上方(図2における(A)の部
分)で行われていた。
従来設計のタイヤにおいては、タイヤの動きがリムフラ
ンジ先端まで拘束され、振動等の吸収がリムフランジの
上方で行われる結果として、タイヤのショックに対する
吸収性に影響を及ぼすという問題があった。特に、この
問題は、高弾性または非伸長性のコードを用いたベルト
を備えた自動二輪車用空気入りタイヤにおいて、無視す
ることができないものであった。即ち、かかるタイヤ
は、タイヤ外径方向への拡張が非常に小さいため、サイ
ドウォール部の伸び上がりが殆どなく、その結果、該サ
イドウォール部は益々リムフランジに密着したままの状
態となり、振動等の吸収が不十分となるためである。
の半径方向高さが低くても、一般的には規格規定リムの
フランジの高さは変わらないため、即ちリムの規格は偏
平率により直接変わるものではないため、偏平率の低い
タイヤ程、よりショック吸収性が悪化することになる。
この結果、上述の問題がよりクローズアップされること
になる。
長性コードのベルト層を備えた自動二輪車用空気入りタ
イヤ、特には偏平自動二輪車用空気入りタイヤにおい
て、ショック吸収性の向上を図ることにある。
に本発明の自動二輪車用空気入りタイヤは、一対のビー
ド部と、一対のサイド部と、両サイド部間にトロイド状
をなして連なるトレッド部とからなり、これら各部をビ
ード部相互間にわたり補強するカーカス層と、該カーカ
スの外周にてトレッド部を強化する、高弾性または非伸
長性コードのベルト層とを有する自動二輪車用空気入り
タイヤにおいて、前記サイド部の外側面がトレッド端に
連なるサイド上方域(a)と、ビードヒルより立ち上が
るビード背面下方域(c)と、これらを連結するサイド
連結域(b)とよりなり、前記サイド上方域(a)およ
び前記サイド連結域(b)が平面または凹み曲面で形成
され、前記ビード背面下方域(c)が、ビードヒルより
実質状立ち上がる下方ヒール壁面とそれに連なる曲率半
径R1の曲面と、該曲率半径R1よりも小さな曲率半径
R2の曲面とから形成され、前記曲率半径R1が、リム
組みしない自由な状態で、当該タイヤに適用される規格
リムのフランジ曲率半径rの1.2倍以上で、かつ規格
規定リムに組み、規格規定最大内圧の80%内圧を充填
した無負荷状態で前記曲率半径R2の曲面の上端高さ
が、当該リムのフランジ高さの1.1〜1.8倍である
ことを特徴とするものである。
ヤは、タイヤ偏平率が70%以下である場合に、その効
果がより顕著である。
す右半断面に基づき以下詳細に説明する。図1に示す自
動二輪車用空気入りタイヤは、一対のビード部1と、一
対のサイド部2と、両サイド部間にトロイド状をなして
連なるトレッド部3とからなる。本発明のタイヤにおい
ては、これら各部をビード部相互間にわたり補強するカ
ーカス層5の外周にてトレッド部を強化するベルト層7
の補強コードとして、高弾性または非伸長性コードが用
いられる。ここで、高弾性または非伸長性コードとして
は、製品タイヤでの初期引張抵抗度(JIS L 10
17−7.8頁)が100cN/dtex以上の、例え
ばPEN、芳香族ポリアミド(ケブラー,商品名)等の
有機繊維やスチールコード等が挙げられる。
性または非伸長性コードが使用されたタイヤのショック
吸収性の改善を図るために、サイド部2の外側面を、図
1に示すようにトレッド端に連なるサイド上方域(a)
と、ビードヒール8より立ち上がるビード背面下方域
(c)と、これらを連結するサイド連結域(b)とより
構成し、夫々について以下のように規定した。
(b)を平面または凹み曲面で形成する。これによりビ
ードフィラーの形状の乱れが少なくなる。
ヒール8より実質状立ち上がる下方ヒール壁面とそれに
連なる曲率半径R1の曲面と、該曲率半径R1よりも小
さな曲率半径R2の曲面とから形成し、曲率半径R1
が、リム組みしない自由な状態で、当該タイヤに適用さ
れる規格リムのフランジ曲率半径rの1.2倍以上で、
かつ規格規定リムに組み、規格規定最大内圧の80%内
圧を充填した無負荷状態で前記半径R2の上端高さは、
当該リムのフランジ高さの1.1〜1.8倍となるよう
にする。前記曲率半径R1をリムフランジ曲率半径rの
1.2倍以上で、かつ前記曲率半径R2の曲面の上端高
さを、前記条件下でリムフランジ高さの1.1倍以上と
することにより、図1の記号Cで示す箇所にクリアラン
スが発生し、これによりサイド部2の動きが大きくな
り、ショックの吸収性が良好となる。これは、タイヤの
ビード部の外輪郭形状の変更のみによってショック吸収
性が良好となるため、特殊なリムを使用せずに従来の規
格リムを最大限活かすことができる。但し、前記曲率半
径R2の曲面の上端高さが前記条件下でリムのフランジ
高さの1.8倍を超えると、トレッド幅の確保が困難と
なり、好ましくない。
EAR BOOKにより規定される規格を意味するもの
とする。
るほどその効果が顕著となり、偏平率が70%以下であ
るタイヤに好適に適用することができる。
の外輪郭形状の変更に係るものであり、その他の構造、
材質は慣用に従い適宜選定することができる。例えば、
ビード部1の補強を目的としてビードコア4の外周面か
らカーカス5の外側に沿ってトレッド部3に向かい先細
りに延びる硬質のビードフィラーゴム6の形状および材
質や、カーカス層5に適用するコード種等は、特に制限
されるべきものではない。
発明の実施例として、図1に示す二輪車用ラジアルタイ
ヤ(サイズ:120/70ZR17)を試作した。サイ
ド上方域(a)は実質的に平面とし、サイド連結域
(b)は、その曲率半径Rが30mmの凹み曲面とし
た。また、ビード背面下方域(c)は、ビードヒールよ
り実質状立ち上がる下方ヒール壁面と、それに連なる曲
率半径R1が28mmの曲面と、曲率半径R2が5mm
の曲面とから形成した。このときの曲率半径R1は、リ
ム組みしない自由な状態で、当該タイヤに適用される規
格リムのフランジ曲率半径rの2.2倍である。また、
規格規定リムに組み、規格規定最大内圧の80%内圧を
充填した無負荷状態で前記曲率半径R2の曲面の上端高
さは、リムのフランジ高さの1.3倍である。
ラジアルタイヤ(実施例と同サイズ)を試作した。この
タイヤは、実施例タイヤにおけるサイド上方域(a)と
サイド連結域(b)が一体となって実質的に平面であ
る。また、ビード背面下方域(c)は、ビードヒールよ
り実質状立ち上がる下方ヒール壁面と、それに連なる曲
率半径Rが12.5mmの曲面とからなり、ビード部背
面形状がリムフランジ形状に適合している。
らビード部にかけての外輪郭形状以外は何等変わるとこ
ろはなく、これらタイヤのカーカス構造は、プライに1
260D/2のナイロンコードを適用し、プライのコー
ドをタイヤ赤道面Eに対し90°で配列し、コードの打
込数は22本/25mmとした。また、2プライの交差
ベルト層は1500d/2のケブラー繊維で形成した。
縦安定性と形状変化の違いについて検討を行った。操縦
安定性は、これらのタイヤをそれぞれモーターサイクル
に装着し、熟練したドライバーによりテストコースにて
実車によるフィーリング評価を行い、ハンドリングの応
答性、特に高速スラローム時の起こし易さ、大キャンバ
ー角でのギャップ吸収性、さらには剛性感を評価したと
ころ、いずれも実施例タイヤは比較例タイヤに比し優れ
た結果が得られた。
タイヤでは比較例タイヤに比しトレッド幅が1.7%程
度広くなり、またクラウンの幅1/4点も変化が少なく
(通常のビード部形状ではこの部分が大きく張り出
す)、よって目標形状の自由度が増すことになる。
は、高弾性または非伸長性コードのベルト層を備えた自
動二輪車用空気入りタイヤ、特には偏平自動二輪車用空
気入りタイヤにおいて、ショック吸収性が良好であり、
操縦安定性に優れている。また、特殊なリムを使用せず
に従来の規格リムを最大限活かすことができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 一対のビード部と、一対のサイド部と、
両サイド部間にトロイド状をなして連なるトレッド部と
からなり、これら各部をビード部相互間にわたり補強す
るカーカス層と、該カーカスの外周にてトレッド部を強
化する、高弾性または非伸長性コードのベルト層とを有
する自動二輪車用空気入りタイヤにおいて、 前記サイド部の外側面がトレッド端に連なるサイド上方
域(a)と、ビードヒルより立ち上がるビード背面下方
域(c)と、これらを連結するサイド連結域(b)とよ
りなり、 前記サイド上方域(a)および前記サイド連結域(b)
が平面または凹み曲面で形成され、 前記ビード背面下方域(c)が、ビードヒルより実質状
立ち上がる下方ヒール壁面とそれに連なる曲率半径R1
の曲面と、該曲率半径R1よりも小さな曲率半径R2の
曲面とから形成され、 前記曲率半径R1が、リム組みしない自由な状態で、当
該タイヤに適用される規格リムのフランジ曲率半径rの
1.2倍以上で、かつ規格規定リムに組み、規格規定最
大内圧の80%内圧を充填した無負荷状態で前記曲率半
径R2の曲面の上端高さが、当該リムのフランジ高さの
1.1〜1.8倍であることを特徴とする自動二輪車用
空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 タイヤ偏平率が70%以下である請求項
1記載の自動二輪車用空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02086598A JP3821942B2 (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | 自動二輪車用空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02086598A JP3821942B2 (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | 自動二輪車用空気入りタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11217009A true JPH11217009A (ja) | 1999-08-10 |
JP3821942B2 JP3821942B2 (ja) | 2006-09-13 |
Family
ID=12039053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02086598A Expired - Fee Related JP3821942B2 (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | 自動二輪車用空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3821942B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006036161A (ja) * | 2004-07-30 | 2006-02-09 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
CN103998260A (zh) * | 2011-12-20 | 2014-08-20 | 住友橡胶工业株式会社 | 重型充气轮胎 |
JP2016196252A (ja) * | 2015-04-06 | 2016-11-24 | 住友ゴム工業株式会社 | 二輪自動車用空気入りタイヤ |
CN112109502A (zh) * | 2020-10-14 | 2020-12-22 | 厦门正新橡胶工业有限公司 | 低扁平比摩托车用充气轮胎 |
-
1998
- 1998-02-02 JP JP02086598A patent/JP3821942B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006036161A (ja) * | 2004-07-30 | 2006-02-09 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
CN103998260A (zh) * | 2011-12-20 | 2014-08-20 | 住友橡胶工业株式会社 | 重型充气轮胎 |
CN103998260B (zh) * | 2011-12-20 | 2016-12-07 | 住友橡胶工业株式会社 | 重型充气轮胎 |
JP2016196252A (ja) * | 2015-04-06 | 2016-11-24 | 住友ゴム工業株式会社 | 二輪自動車用空気入りタイヤ |
CN112109502A (zh) * | 2020-10-14 | 2020-12-22 | 厦门正新橡胶工业有限公司 | 低扁平比摩托车用充气轮胎 |
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---|---|
JP3821942B2 (ja) | 2006-09-13 |
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