JPH11216125A - Mrイメージング装置 - Google Patents

Mrイメージング装置

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JPH11216125A
JPH11216125A JP10034041A JP3404198A JPH11216125A JP H11216125 A JPH11216125 A JP H11216125A JP 10034041 A JP10034041 A JP 10034041A JP 3404198 A JP3404198 A JP 3404198A JP H11216125 A JPH11216125 A JP H11216125A
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JP
Japan
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data
echo
signals
pulse
space
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JP10034041A
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English (en)
Inventor
Akihiro Ishikawa
亮宏 石川
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FSE法において共有法を用いながら複数の
異なるコントラストの画像を得る場合に、再構成画像の
ぼやけを抑制する。 【解決手段】 奇数のエコー番号の信号S1,S3、S
5を第1コントラスト画像専用、偶数のエコー番号の信
号S2,S4,S6を第2コントラスト画像専用に、最
後尾のエコー番号の信号S7を第1、第2コントラスト
画像に共用に、それぞれ用い、それぞれのKスペースで
は隣接するエコー番号が2以上離れないように配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、NMR(核磁気
共鳴)現象を利用してイメージングを行うMRイメージ
ング装置に関し、とくに高速スピンエコー法とよばれる
撮像スキャン法により高速に画像を得るMRイメージン
グ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高速スピンエコー法(以下、FSE( F
ast Spin Echo の略)法と称する)では、図6に示すよ
うなパルスシーケンスを行う( " RARE Imaging : A F
ast Imaging Method for Clinical MR ",Magnetic Reso
nance in Medicine, 3,pp823-833, 1986 )。まず、9
0°パルス(章動パルス)を印加した後、複数個(ここ
では7個)の180゜パルス(リフォーカスパルス)を
加えるとともに、これらのRFパルスの各々と同時にス
ライス選択用の傾斜磁場Gsのパルスを加える。そし
て、読み出し(および周波数エンコード)用の傾斜磁場
Grのパルスを加えて、スピンエコーの信号S1,S
2,…を180゜パルスと180゜パルスとの間で各々
発生させる。これらの信号S1,S2,…の発生直前に
位相エンコード用の傾斜磁場Gpのパルスをそれぞれ加
えて所定の一方向の位置情報に関して位相エンコードを
施す。その各々のGpパルスの印加量を、それらの信号
から得たデータがKスペース(生データ空間)上で位相
方向の異なる場所に配置されるものとなるような位相エ
ンコード量に対応させる。
【0003】そして、このFSE法において、2つの異
なるコントラスト画像を得る場合には、TR(繰り返し
時間)内の一連のエコー信号群を前半と後半に二分し、
前半のエコー信号群から得たデータを一方のKスペース
に、後半のエコー信号群から得たデータを他方のKスペ
ースに、それぞれ配置し、それぞれのKスペースで別々
の画像を構成する。さらにその応用として、それぞれの
Kスペースに配置するデータを一部共通化することと
し、任意のエコー信号から得たデータを共用データとし
て各Kスペースに配置する共有法も提案されている。
【0004】すなわち、この共有法は上記の7つのスピ
ンエコー信号を発生させる例で言うと、図6に示すよう
に、前半の3つのエコー信号群(信号S1,S2,S
3)を第1コントラスト画像専用のデータとするととも
に、後半の3つのエコー信号群(信号S4,S5,S
6)を第2コントラスト画像専用のデータとし、最後に
発生するエコー信号S7を第1、第2コントラスト画像
に共有すべきデータとする。そして、これらの各信号か
ら得たデータを図7の(a)、(b)に示すような2つ
のKスペースにそれぞれ配置する。つまり、信号S1か
らのデータが第1のKスペースにおいて中央部(位相方
向の低周波域)に、信号S4からのデータが第2のKス
ペースにおいて中央部(位相方向の低周波域)に、それ
ぞれ配置され、信号S2,S5がその隣接する脇の領域
(位相方向に隣接するような周波数のやや高い領域)に
配置され、さらに信号S3,S6がS2,S5の領域の
外側に隣接する領域(位相方向にさらに周波数の高い領
域)に配置され、最も外側の(周波数の高い)領域に信
号S7からの共用データが配置されるように、それらの
信号に加えられる位相エンコード量が定められる。
【0005】この例で示すように、共有法では、総エコ
ー数Na、共用エコー数Nsとしたとき、総エコーを、
先頭から、(Na−Ns)/2=N1の個数のエコー、
(Na−Ns)/2=N2の個数のエコー、Nsの個数
のエコーの、3つのグループに分けて、第1コントラス
ト画像は第1、第3グループのエコー(N1+Nsのエ
コー)から、第2コントラスト画像は第2、第3グルー
プのエコー(N2+Nsのエコー)から、それぞれ画像
再構成するようにする。その際のエコーの各Kスペース
への配置としては、共用エコーは高周波領域に配置し、
専用エコーは低周波領域に配置し、しかも専用エコーの
間では、一番先に発生したものを中央に配置し、後から
発生したものは発生順序にしたがって外側に順次配置し
ていくというようにする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、再構成画像にぼやけが発生するという問題がある。
すなわち、従来のFSE法を用いて複数の異なるコント
ラストの画像を得る場合の共有法では、第1コントラス
ト画像については、そのKスペースにおいて、信号S3
の領域とこれとは離れた時点で発生した信号S7の領域
とが隣接していることから、それらの領域の境界におい
て大きな信号段差が存在することになり、それが原因と
なって、第1コントラストの再構成画像には、このよう
なデータの共用をしない場合に比べて、画像のぼやけが
増加するという問題がある。
【0007】この発明は、上記に鑑み、FSE法におい
て共有法を用いながら複数の異なるコントラストの画像
を得る場合に、再構成画像のぼやけを抑制するよう改善
した、MRイメージング装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明によるMRイメージング装置においては、
章動パルスおよびリフォーカスパルスを印加するRF送
信手段と、スライス選択用傾斜磁場パルス、位相エンコ
ード用傾斜磁場パルスおよび読み出し用傾斜磁場パルス
を印加する傾斜磁場パルス印加手段と、エコー信号を受
信し、位相検波した後サンプリングしてA/D変換して
データを得る受信手段と、上記RF送信手段、傾斜磁場
パルス印加手段および受信手段を制御して、1個の章動
パルスを印加した後多数個のリフォーカスパルスを順次
印加することによりそれぞれスピンエコーの信号を発生
させ、そのなかでエコー番号の最も多い所定個数の信号
から得たデータが第1、第2のKスペースに共通に配置
する共用データとされ、これらの信号を除いた信号のう
ちの奇数番目の信号から得たデータが第1のKスペース
にのみ配置される専用データ、偶数番目の信号から得た
データが第2のKスペースにのみ配置される専用データ
として、第1のKスペースにおいて、位相方向の中心領
域に任意のエコー番号の奇数番目のデータが配置され、
その中心領域の両側に、その中心領域のエコー番号より
も若い番号のデータが昇順で外側方向に順に配置され、
最も若い番号のデータが配置された後降順で各番号のデ
ータが外側方向に順に配置され、さらにその外側には、
共用データがエコー番号について降順で外側方向に配置
され、第2のKスペースにおいて、位相方向の中心領域
に任意のエコー番号の偶数番目のデータが配置され、そ
の中心領域の両側に、その中心領域のエコー番号よりも
若い番号のデータが昇順で外側方向に順に配置され、最
も若い番号のデータが配置された後降順で各番号のデー
タが外側方向に順に配置され、さらにその外側には、共
用データがエコー番号について降順で外側方向に配置さ
れるよう、位相エンコード量が定められたパルスシーケ
ンスを行う制御手段と、上記第1、第2のKスペースに
配置されたデータをそれぞれ用いて2つの画像を再構成
する手段とが備えられることが特徴となっている。
【0009】第1のKスペースには、それ専用のデータ
と共用データとが配置され、第2のKスペースには、そ
れ専用のデータと共用データとが配置される。共用デー
タは、エコー番号が最も多い、1つまたは複数個のエコ
ー信号から得る。第1のKスペースに専用のデータとい
うのは、上記の共用データを除いたもののなかの、奇数
のエコー番号の信号から得たデータであり、第2のKス
ペースに専用のデータというのは、上記の共用データを
除いたもののなかの偶数のエコー番号の信号から得たデ
ータである。
【0010】そして、第1、第2のKスペースとも、専
用データについて、中心に任意のエコー番号のデータを
配置し、その番号から昇順で、中心から両方の外側に向
かって、各番号のデータを配置し、最も若い番号に達し
た後、降順で各番号のデータを配置し、さらにその両方
の外側には共用データを、エコー番号について降順で、
外側に向けて配置していく。そのため、専用データにつ
いては、第1、第2のKスペースとも、番号が1つ置き
に隣接しており、さらには専用データと共用データとで
は多くても1つとびで番号が隣接していることとなり、
結局、第1、第2のKスペースとも、位相方向には大き
な信号段差が発生することがなくなって、それらからの
再構成画像におけるアーティファクト(画像のぼやけ)
を改善できる。第1、第2のKスペースとも、任意の番
号の信号からのデータを中心に配置できるので、画像コ
ントラストを自由に定めることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照しながら詳細に説明する。この発明に
かかるMRイメージング装置は、図1で示すように構成
されている。図1において主マグネット11は強力な静
磁場を発生するもので、この静磁場中に図示しない被検
体が配置される。また、傾斜磁場コイル12は、X,
Y,Zの直交3軸方向に磁場強度が傾斜する3つの傾斜
磁場Gx、Gy、Gzを、上記静磁場に重畳するように
して発生するよう3組設けられている。被検体には送信
用のRFコイル13と、NMR信号の受信用RFコイル
14とが取り付けられる。
【0012】ホストコンピュータ21はシステム全体の
制御を行い、シーケンサ22はこのホストコンピュータ
21の制御の下で、被検体の所望の断面での画像を再構
成するためのデータを収集するシーケンス(後に図2を
参照しながら説明する)を行うのに必要な種々の命令を
送信系、受信系および傾斜磁場発生系に送る。傾斜磁場
発生については、波形発生器15からGx、Gy、Gz
に関する所定のパルス波形を所定のタイミングで発生さ
せて、傾斜磁場電源16に送らせ、傾斜磁場コイル12
からその波形・タイミングのGx、Gy、Gzを発生さ
せる。図2のパルスシーケンスで示すスライス選択用傾
斜磁場Gs、読み出し用(周波数エンコード用)傾斜磁
場Gr、位相エンコード用傾斜磁場Gpは、これらG
x、Gy、Gzのいずれか1つを用い、あるいはいくつ
かずつを組み合わせて作られる。
【0013】また、波形発生器15は、シーケンサ22
の制御の下でRFパルスの波形を所定のタイミングで発
生して振幅変調器24に送る。この振幅変調器24に
は、RF信号発生器23からのRF信号がキャリアとし
て送られてきており、このキャリアが波形発生器15か
らの波形信号に応じて振幅変調される。このRF信号発
生器23は、被検体の共鳴周波数に相当する周波数のR
F信号を発生するようにホストコンピュータ21によっ
てセットされている。振幅変調器24の出力はRFパワ
ーアンプ25を経てRFコイル13に送られる。こうし
て、RFコイル13から送信されるRF信号の波形とタ
イミングとがシーケンサ22によって定められることに
より、図2に示す90°パルスや180°パルスが被検
体に照射されることになる。
【0014】被検体から発生したNMR信号は受信用の
RFコイル14で受信され、プリアンプ26を経て位相
検波器27に送られる。位相検波器27には、送信RF
パルスのキャリアとなっているRF信号が、RF信号発
生器23から送られてきており、この信号が参照信号と
して用いられて位相検波が行われる。A/D変換器28
は、シーケンサ22によってタイミングや周波数などが
制御されたサンプリングパルス発生器29からのサンプ
リングパルスに応じて、位相検波器27からの検波信号
をサンプリングし、デジタルデータに変換する。このデ
ジタルデータはホストコンピュータ21に取り込まれ、
画像再構成装置33によってフーリエ変換処理される。
これによって再構成された画像はディスプレイ装置32
によって表示される。指示器31は、オペレータ等がホ
ストコンピュータ21に必要な指示を与えるためのキー
ボードやマウスなどである。
【0015】このようなMRイメージング装置におい
て、ホストコンピュータ21およびシーケンサ22の制
御の下に図2に示すようなFSE法によるパルスシーケ
ンスが行なわれる。図2において、まず90゜パルス
(章動パルス)を印加した後、複数個(ここでは7個)
の180゜パルス(リフォーカスパルス)を加えるとと
もに、これらのRFパルスの各々と同時にスライス選択
用の傾斜磁場Gsのパルスを加える。そして読み出し用
(および周波数エンコード用)の傾斜磁場Grのパルス
を上記のRFパルスの間隔内で加えて、それぞれの18
0°パルスの間隔内でスピンエコーの信号S1〜S7を
発生させる。
【0016】これらの各信号S1〜S7には、位相エン
コード用のGpパルスが印加されるが、その印加量(振
幅値の時間積分)は、つぎのようにして定められてい
る。すなわち、これら信号S1〜S7からのデータが、
2つのKスペースに、図3の(a),(b)のように配
置されるようなものとされている。この図3(a),
(b)で示すKスペースでは、図の上下方向が位相方向
(中央が位相エンコード量0、上方向が位相エンコード
量がプラスの方向、下方向が位相エンコード量がマイナ
スの方向)、左右方向が周波数方向である。
【0017】図2に示すように、信号S1〜S7のう
ち、エコー番号(発生順につけた番号)が最も多い1個
または複数個(ここでは簡単のため1個)の信号S7か
らのデータを、第1、第2のKスペースに共通に配置す
る共用データとし、それ以外を専用データとする。共用
データの信号を複数個とする場合は、エコー番号が最も
多いものから任意の個数の信号(たとえば信号S7,S
8,…)とする。その専用データのうち、奇数のエコー
番号の信号S1,S3,S5からのデータを第1のKス
ペースに専用のデータ、偶数のエコー番号の信号S2,
S4,S6からのデータを第2のKスペースに専用のデ
ータとする。
【0018】第1のKスペースでは、たとえば図3の
(a)に示すように、信号S1からのデータが中央の領
域に配置され、その両脇には信号S3からのデータが、
さらにその外側には信号S5からのデータが配置される
というように、エコー番号について降順に外側に向けて
順に配置される。共用データについては、そのさらに外
側に配置される。共用データが複数個の信号から得られ
ている場合、たとえば信号S7,S8,…のように、外
側に向けて降順に配置される。
【0019】第2のKスペースでは、たとえば図3の
(b)に示すように、信号S4からのデータが中央の領
域に配置され、その両脇には信号S2からのデータが、
さらにその外側には信号S4からのデータが配置され、
つぎに信号S6のデータが配置されるというように、エ
コー番号について最初昇順に、最も若い番号に達したら
降順に、外側に向けて順に配置される。共用データにつ
いては、そのさらに外側に配置される。共用データが複
数個の信号から得られている場合、たとえば信号S7,
S8,…のように、外側に向けて降順に配置される。
【0020】このように2つのKスペースにおいてデー
タが配置されるため、隣接するエコー番号は、専用デー
タについては、2つのKスペースとも1つ置きとなり、
専用データと共用データとの境界では、図3の(a)の
Kスペースで1つ置き、図3の(b)のKスペースで連
続することとなり、最悪でも1つ置きにしかならない。
そのため、信号段差が大きくなる場所がいずれのKスペ
ースでも生じることがなく、両Kスペースからの再構成
画像のアーティファクト(画像のぼやけ)を抑制するこ
とができる。
【0021】そして、この場合には、第1のKスペース
からは信号S1によってコントラストが支配される画像
が再構成され、第2のKスペースからは信号S4によっ
てコントラストが支配される画像が再構成される。この
2つの再構成画像のコントラストはそれらのKスペース
の中央の領域に配置される信号によって定まり、これは
任意のものとすることができる。
【0022】たとえば、エコー番号3の信号S3により
コントラストが決まる画像と、エコー番号2の信号S2
によってコントラストが決まる画像とを得たい場合は、
図4の(a)、(b)のようにKスペースに配置する。
図4の(a)において、信号S3からのデータが中央の
領域に配置され、その両脇には信号S1からのデータ
が、さらにその外側には信号S3からのデータが配置さ
れ、つぎに信号S5のデータが配置される。図4の
(b)では、信号S2からのデータが中央の領域に配置
され、その両脇には信号S4からのデータが、さらにそ
の外側には信号S6からのデータが配置される。
【0023】また、エコー番号5の信号S5によりコン
トラストが決まる画像と、エコー番号6の信号S6によ
ってコントラストが決まる画像とを得たい場合は、図5
の(a)、(b)のようにKスペースに配置する。図5
の(a)において、信号S5からのデータが中央の領域
に配置され、その両脇には信号S3からのデータが、さ
らにその外側には信号S1からのデータが配置され、つ
ぎに信号S3のデータが配置され、さらにその両方の外
側には信号S5からのデータが配置される。図5の
(b)では、信号S6からのデータが中央の領域に配置
され、その両脇には信号S4からのデータが、さらにそ
の外側には信号S2からのデータが配置され、つぎに信
号S4のデータが配置され、さらにその両方の外側には
信号S6からのデータが配置される。
【0024】これら図4、図5の各Kスペースでは、い
ずれも、中央の領域に任意のエコー番号のデータを配置
し、つぎにそれからエコー番号について昇順に両方の外
側に向けて配置し、最も若い番号に達したら降順に、両
方の外側に向けて順に配置するという規則で、専用デー
タについての配置を行っている。そのため、隣接するエ
コー番号は、専用データについては、いずれのKスペー
スとも1つ置きとなり、専用データと共用データとの境
界では、最悪でも1つ置きにしかならないようにでき、
信号段差が大きくなる場所がいずれのKスペースでも生
じることがなく、すべてのKスペースからの再構成画像
におけるぼやけを抑制することができる。
【0025】これら図3、図4、図5(および図7)の
各Kスペースで、各信号からのデータが配置されるべき
領域の幅(上下方向つまり位相方向の幅)は、その領域
に配置される位相エンコード数(ライン数)に対応して
いる。広い幅にはn個の位相エンコード数(nライン)
のデータが配置されるものとすると、その半分の幅には
n/2個の位相エンコード数のデータが配置され、1/
4の幅にはn/4個の位相エンコード数のデータが配置
される。同じエコー番号のデータが2つの1/2幅の領
域に配置されている場合は、奇数番目のTR(1個の章
動パルスで始まる7個のエコー信号発生およびデータ収
集シーケンスの繰り返し時間)と偶数番目のTRとで振
り分けることを意味している。同じエコー番号のデータ
が2つ以上の1/4幅の領域に配置されている場合は、
4TRごとに振り分けることを意味している。
【0026】なお、ここでは1TRにつき、7個のエコ
ー信号を発生させるようにしているが、リフォーカスパ
ルス(およびそれに伴うGs、Gr、Gp)の数を増減
して、それ以上あるいはそれ以下の数のエコー信号を発
生させることができる。専用データとするエコー信号の
数、共用データとするエコー信号の数なども上記に限定
されるわけではない。また、Kスペースでの配置も図
3、図4、図5だけに限定されない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のMRイ
メージング装置によれば、FSE法において共有法を用
いながら複数の異なるコントラストの画像を得る場合
に、各Kスペースに配置すべきデータについてのエコー
番号を隣接するもの同士で最大2の差にしかならないよ
うにして再構成画像のぼやけを抑制することができる。
しかも、各画像のコントラストは任意のものとすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかるMRイメージン
グ装置を示すブロック図。
【図2】同実施形態において行うパルスシーケンスを示
すタイムチャート。
【図3】同実施形態におけるKスペースの一例を示す
図。
【図4】同実施形態におけるKスペースの他の例を示す
図。
【図5】同実施形態におけるKスペースのさらに別の例
を示す図。
【図6】従来例にかかるパルスシーケンスを示すタイム
チャート。
【図7】従来例にかかるKスペースを示す図。
【符号の説明】
11 静磁場発生用主マグネット 12 傾斜磁場コイル 13 送信用RFコイル 14 受信用RFコイル 15 波形発生器 16 傾斜磁場電源 21 ホストコンピュータ 22 シーケンサ 23 RF信号発生器 24 振幅変調器 25 RFパワーアンプ 26 プリアンプ 27 位相検波器 28 A/D変換器 29 サンプリングパルス発生器 31 指示器 32 ディスプレイ装置 33 画像再構成装置 S1〜S7 スピンエコー信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 章動パルスおよびリフォーカスパルスを
    印加するRF送信手段と、スライス選択用傾斜磁場パル
    ス、位相エンコード用傾斜磁場パルスおよび読み出し用
    傾斜磁場パルスを印加する傾斜磁場パルス印加手段と、
    エコー信号を受信し、位相検波した後サンプリングして
    A/D変換してデータを得る受信手段と、上記RF送信
    手段、傾斜磁場パルス印加手段および受信手段を制御し
    て、1個の章動パルスを印加した後多数個のリフォーカ
    スパルスを順次印加することによりそれぞれスピンエコ
    ーの信号を発生させ、そのなかでエコー番号の最も多い
    所定個数の信号から得たデータが第1、第2のKスペー
    スに共通に配置する共用データとされ、これらの信号を
    除いた信号のうちの奇数番目の信号から得たデータが第
    1のKスペースにのみ配置される専用データ、偶数番目
    の信号から得たデータが第2のKスペースにのみ配置さ
    れる専用データとして、第1のKスペースにおいて、位
    相方向の中心領域に任意のエコー番号の奇数番目のデー
    タが配置され、その中心領域の両側に、その中心領域の
    エコー番号よりも若い番号のデータが昇順で外側方向に
    順に配置され、最も若い番号のデータが配置された後降
    順で各番号のデータが外側方向に順に配置され、さらに
    その外側には、共用データがエコー番号について降順で
    外側方向に配置され、第2のKスペースにおいて、位相
    方向の中心領域に任意のエコー番号の偶数番目のデータ
    が配置され、その中心領域の両側に、その中心領域のエ
    コー番号よりも若い番号のデータが昇順で外側方向に順
    に配置され、最も若い番号のデータが配置された後降順
    で各番号のデータが外側方向に順に配置され、さらにそ
    の外側には、共用データがエコー番号について降順で外
    側方向に配置されるよう、位相エンコード量が定められ
    たパルスシーケンスを行う制御手段と、上記第1、第2
    のKスペースに配置されたデータをそれぞれ用いて2つ
    の画像を再構成する手段とを備えることを特徴とするM
    Rイメージング装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002253526A (ja) * 2001-03-02 2002-09-10 Hitachi Medical Corp 磁気共鳴イメージング装置

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JP2002253526A (ja) * 2001-03-02 2002-09-10 Hitachi Medical Corp 磁気共鳴イメージング装置

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