JPH11276456A - Mrイメージング装置 - Google Patents

Mrイメージング装置

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JPH11276456A
JPH11276456A JP10103518A JP10351898A JPH11276456A JP H11276456 A JPH11276456 A JP H11276456A JP 10103518 A JP10103518 A JP 10103518A JP 10351898 A JP10351898 A JP 10351898A JP H11276456 A JPH11276456 A JP H11276456A
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JP
Japan
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data
image
magnetic field
space
pulse
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JP10103518A
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Inventor
Akihiro Ishikawa
亮宏 石川
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FSE法において画質を実質的に劣化させる
ことなく画像の時間分解能を上げる。 【解決手段】 Kスペースの周辺領域Kb、Kcについ
ては最初に一度だけデータ収集して共通データとし、中
央領域Kaについてだけ時間間隔ITで繰り返しデータ
収集し、ITごとに得られた中央領域Kaのデータと上
記の共通データとを用いてITごとに画像を再構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、NMR(核磁気
共鳴)現象を利用してイメージングを行うMRイメージ
ング装置に関し、とくに、1TR(繰り返し時間)内で
章動パルス印加した後、複数個のリフォーカスパルスを
加えて複数個のスピンエコー信号を発生させ、それぞれ
に異なる位相エンコードを施す撮像スキャン法により高
速に画像を得るMRイメージング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】1TR(繰り返し時間)内で章動パルス
印加した後、複数個のリフォーカスパルスを加えて複数
個のスピンエコー信号を発生させ、それぞれに異なる位
相エンコードを施すなら、1TRでKスペース(生デー
タ空間)に配置すべき複数のラインのデータを得ること
ができるため、高速に画像を得ることができる。このよ
うな高速撮像スキャン法として、従来より高速スピンエ
コー法(以下、FSE(Fast Spin Echo の略)法と称
する)が知られている。
【0003】このFSE法では、図4に示すようなパル
スシーケンスを行う( " RARE Imaging : A Fast Imag
ing Method for Clinical MR ",Magnetic Resonance in
Medicine, 3,pp823-833, 1986 )。まず、90°パル
ス(章動パルス)を印加した後、複数個(ここでは5
個)の180゜パルス(リフォーカスパルス)を加える
とともに、これらのRFパルスの各々と同時にスライス
選択用の傾斜磁場Gsのパルスを加える。最初の180
°パルスは90°パルスから時間τ後に加え、その後の
180°パルスは各々時間2τ後に加える。
【0004】そして、読み出し(および周波数エンコー
ド)用の傾斜磁場Grのパルスを加えて、スピンエコー
の信号S1,S2,S3,S4,S5を180゜パルス
と180゜パルスとの間で各々発生させる。これらは9
0°パルスから時間2τの間隔でつぎつぎに生じる。こ
れらの信号S1,S2,S3,S4,S5の各々の発生
直前に位相エンコード用の傾斜磁場Gpのパルスをそれ
ぞれ加えて所定の一方向の位置情報に関して位相エンコ
ードを施す。その各々のGpパルスの印加量を、それら
の信号から得たデータが図5の(b)に示すようにKス
ペース上で位相方向の異なる場所に配置されるものとな
るような位相エンコード量に対応させる。
【0005】すなわち、この図5の例では、画像マトリ
クスを45×45として、45ライン分のデータでKス
ペースを埋めるようにしている。位相エンコード量は4
5通りとする必要があるが、ここでは位相エンコード量
の各々を−22〜0〜22と表現している。一度に(1
TRで)5つの信号を得て5つの位相エンコード量のデ
ータを得ることができるため、図5の(a)で示すよう
に、最初の第1TRでは信号S1、S2、S3、S4、
S5に対してそれぞれ14、5、−4、−13、−22
の位相エンコード量を与える。第2TRでは信号S1、
S2、S3、S4、S5に対してそれぞれ15、6、−
3、−12、−21の位相エンコード量を与えるという
ようにTRごとに位相エンコード量をずらしていき(点
線参照)、第9TRまで終わると、図5の(b)に示す
ように信号S3から得たデータでKスペースの中央領域
が埋められ、信号S2、S4から得たデータでその中央
領域に隣接する周辺領域が埋められ、さらに信号S1、
S5から得たデータで最も外側の両端領域が埋められる
ことになり、Kスペースのすべてのデータが揃うので画
像再構成可能となる。
【0006】そこで、この場合、TRの9回分で1つの
画像が得られることになり、同一スライスについての撮
像を任意の時間間隔でつぎつぎに行うことによって時間
的な信号変化を観測するダイナミック撮像を行う場合
の、その最短時間間隔つまり最短の画像のインターバル
時間ITはKスペースにおけるすべての位相エンコード
ラインを埋めることのできる9TRとなる。一般的に画
像マトリクスをN×Nとして位相エンコード数をNと
し、エコーファクター数(1TR内の信号数)をETL
とした場合、画像インターバル時間はTR×(N/ET
L)ということになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、FSE法によりダイナミック撮像を行う場合に画像
の時間分解能を上げることができないという問題があ
る。画像の時間分解能は上記のようにTR×(N/ET
L)で決まるので、これを上げるためにはNを減らした
りETLを増やしたりすればよいように思われるが、N
を減らせば空間分解能の低下を招き、ETLを増やせば
TR内で遅い時点で発生する信号強度が低下して画像の
S/N比の劣化をもたらすことになり、いずれにしても
限界がある。
【0008】この発明は、上記に鑑み、FSE法により
ダイナミック撮像を行う場合に画像のS/N比の劣化や
空間分解能の低下を招くことなく時間分解能を向上させ
ることができるように改善した、MRイメージング装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明によるMRイメージング装置においては、
章動パルスおよびリフォーカスパルスを印加するRF送
信手段と、スライス選択用傾斜磁場パルス、位相エンコ
ード用傾斜磁場パルスおよび読み出し用傾斜磁場パルス
を印加する傾斜磁場パルス印加手段と、エコー信号を受
信し、位相検波した後サンプリングしてA/D変換して
データを得る受信手段と、(イ)上記RF送信手段、傾
斜磁場パルス印加手段および受信手段を制御して、1個
の章動パルスを印加した後複数個のリフォーカスパルス
を所定時間間隔で順次印加することにより、それらのリ
フォーカスパルス間隔内で各々スピンエコー信号を発生
させ、これら各信号に異なる位相エンコード量が与えら
れるよう位相エンコード用傾斜磁場パルスをコントロー
ルした上で、これらの各々の信号からデータを収集し、
かつ、(ロ)TR内の全ての信号から得たデータがKス
ペースの中央領域に配置されるような位相エンコード量
が各信号に与えられるよう位相エンコード用傾斜磁場パ
ルスをコントロールしながら、該中央領域を埋めるに足
りるだけのデータが収集されるようTRを繰り返すとと
もに、この中央領域のみデータ収集するシーケンスを繰
り返し、さらに、(ハ)Kスペースにおける上記の中央
領域を除いた他の周辺領域でのデータ収集を、上記の中
央領域でのデータ収集に隣接した時間で、TR内の全て
の信号から得たデータがKスペースの周辺領域に配置さ
れるような位相エンコード量が各信号に与えられるよう
位相エンコード用傾斜磁場パルスをコントロールしなが
ら、該周辺領域を埋めるに足りるだけTRを繰り返して
行うようにする制御手段と、上記の中央領域のデータが
すべて得られるごとに、周辺領域のデータは共通に用い
ることによって全領域が埋められたKスペースのデータ
からそれぞれ画像を再構成する手段とが備えられること
が特徴となっている。
【0010】Kスペースの中央領域に配置されるような
位相エンコード量が与えられた信号からのデータは、画
像を再構成したときのその画像の低周波成分に対応し、
その画像のコントラストを決定する。他方、Kスペース
の周辺領域に配置されるような位相エンコード量が与え
られた信号からのデータは、再構成画像の高周波成分に
対応し、その画像の輪郭を決定する。そのため、周辺領
域のデータは共通に用い、中央領域のデータのみを交換
して、画像再構成しても画質にはそれほどの影響はな
い。中央領域のみデータ収集するだけなら、TRの繰り
返し回数も少なくて済むので、画像の時間分解能を上げ
ることができる。すなわち、中央領域のデータ収集にか
かる時間が画像インターバル時間ということになるの
で、これを短くすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照しながら詳細に説明する。この発明に
かかるMRイメージング装置は、図1で示すように構成
されている。図1において主マグネット11は強力な静
磁場を発生するもので、この静磁場中に図示しない被検
体が配置される。また、傾斜磁場コイル12は、X,
Y,Zの直交3軸方向に磁場強度が傾斜する3つの傾斜
磁場Gx、Gy、Gzを、上記静磁場に重畳するように
して発生するよう3組設けられている。被検体には送信
用のRFコイル13と、NMR信号の受信用RFコイル
14とが取り付けられる。
【0012】ホストコンピュータ21はシステム全体の
制御を行い、シーケンサ22はこのホストコンピュータ
21の制御の下で、被検体の所望の断面での画像を再構
成するためのデータを収集するシーケンス(後に図2を
参照しながら説明する)を行うのに必要な種々の命令を
送信系、受信系および傾斜磁場発生系に送る。傾斜磁場
発生については、波形発生器15からGx、Gy、Gz
に関する所定のパルス波形を所定のタイミングで発生さ
せて、傾斜磁場電源16に送らせ、傾斜磁場コイル12
からその波形・タイミングのGx、Gy、Gzを発生さ
せる。図2のパルスシーケンスで示すスライス選択用傾
斜磁場Gs、読み出し用(周波数エンコード用)傾斜磁
場Gr、位相エンコード用傾斜磁場Gpは、これらG
x、Gy、Gzのいずれか1つを用い、あるいはいくつ
かずつを組み合わせて作られる。
【0013】また、波形発生器15は、シーケンサ22
の制御の下でRFパルスの波形を所定のタイミングで発
生して振幅変調器24に送る。この振幅変調器24に
は、RF信号発生器23からのRF信号がキャリアとし
て送られてきており、このキャリアが波形発生器15か
らの波形信号に応じて振幅変調される。このRF信号発
生器23は、被検体の共鳴周波数に相当する周波数のR
F信号を発生するようにホストコンピュータ21によっ
てセットされている。振幅変調器24の出力はRFパワ
ーアンプ25を経てRFコイル13に送られる。こうし
て、RFコイル13から送信されるRF信号の波形とタ
イミングとがシーケンサ22によって定められることに
より、図2に示す90°パルスや180°パルスが被検
体に照射されることになる。
【0014】被検体から発生したNMR信号は受信用の
RFコイル14で受信され、プリアンプ26を経て位相
検波器27に送られる。位相検波器27には、送信RF
パルスのキャリアとなっているRF信号が、RF信号発
生器23から送られてきており、この信号が参照信号と
して用いられて位相検波が行われる。A/D変換器28
は、シーケンサ22によってタイミングや周波数などが
制御されたサンプリングパルス発生器29からのサンプ
リングパルスに応じて、位相検波器27からの検波信号
をサンプリングし、デジタルデータに変換する。このデ
ジタルデータはホストコンピュータ21に取り込まれ、
画像再構成装置33によってフーリエ変換処理される。
これによって再構成された画像はディスプレイ装置32
によって表示される。指示器31は、オペレータ等がホ
ストコンピュータ21に必要な指示を与えるためのキー
ボードやマウスなどである。
【0015】このようなMRイメージング装置におい
て、ホストコンピュータ21およびシーケンサ22の制
御の下に、先に説明した図4に示すようなパルスシーケ
ンスが行なわれる。ただし、この場合、位相エンコード
量の与え方が異なる。すなわち、ここでは、図2の
(b)に示すようにKスペースを位相方向に中央領域K
aと周辺領域Kb、Kcとに三等分してその各々ごとに
データ収集するようなシーケンスとしている。
【0016】この場合も、上記の例と同じように45ラ
イン分のデータでKスペースを埋めるようにし、45通
りの位相エンコード量の各々を−22〜0〜22と表現
している。一度に(1TRで)5つの信号を得て5つの
位相エンコード量のデータを得ることができるため、図
2の(a)で示すように、最初の第1TRでは信号S
1、S2、S3、S4、S5に対してそれぞれ8、1
1、14、17、20の位相エンコード量を与える。第
2TRでは信号S1、S2、S3、S4、S5に対して
それぞれ9、12、15、18、21の位相エンコード
量を与え、第3TRでは10、13、16、19、22
の位相エンコード量を与えるというようにTRごとに位
相エンコード量をずらしていく(点線参照)。
【0017】これにより、この第1〜第3TRで図2の
(b)に示すKスペースの周辺領域Kbを埋めるような
15ライン分のデータが収集される。信号S1、S2、
S3、S4、S5からのデータの領域Kb内での配置順
序はS1、S2、S3、S4、S5の方向が周辺方向
(上方向)へと向くようなものとしている。
【0018】その次の第4〜第6TRで周辺領域Kcに
配置すべきデータを収集する。信号S1、S2、S3、
S4、S5の各々に対して、第4TRで−22、−1
9、−16、−13、−10の位相エンコード量を、第
5TRで−21、−18、−15、−12、−9の位相
エンコード量を、第6TRで−20、−17、−14、
−11、−8の位相エンコード量を、それぞれ与える。
そこで、Kスペースの周辺領域Kc内では、信号S5、
S4、S3、S2、S1の順で周辺方向(下方向)へと
並べられることになる。
【0019】さらにその次の第7TRから中央領域Ka
に配置すべきデータを収集する。信号S1、S2、S
3、S4、S5の各々に対して、第7TRで−7、−
4、−1、2、5の位相エンコード量を、第8TRで−
6、−3、0、3、6の位相エンコード量を、第9TR
で−5、−2、1、4、7の位相エンコード量を、それ
ぞれ与える。この場合、Kスペースの中央領域Ka内で
は、信号S5、S4、S3、S2、S1の順で位相エン
コード量が増える方向(上方向)へと並べられることに
なる。
【0020】その後、第10〜第12TRでは、第7〜
第9TRと同様に中央領域Kaに配置すべきデータを収
集するシーケンスを行い、さらに3TRごとにこのシー
ケンスを繰り返す。そのため、3TRごとに順次、中央
領域Kaを埋めるデータのみが収集されることになる。
【0021】こうしてデータ収集が行われるとき、画像
再構成装置33は図2の(b)のようにしてデータが埋
められたKスペースを2次元フーリエ変換して画像再構
成処理する。すなわち、Kスペースの周辺領域Kb、K
cについては最初の第1〜第6TRで収集したデータを
共通に用いることとすることによって、中央領域Kaの
データが収集されるごとにKスペースの全体のデータが
揃うことになるので、その都度、2次元フーリエ変換を
行い画像を得る。そのため、中央領域Kaを埋めるのに
必要なデータを収集するだけの時間で新たな画像を得る
ことができ、TRの3回分が画像インターバル時間IT
となって画像の時間分解能が通常の場合の3倍となる。
【0022】中央領域Kaのみが新たなデータで更新さ
れ、周辺領域Kb、Kcについては最初に収集したデー
タを各画像で共用することになるが、Kスペースの周辺
部に配置されるような位相エンコード量が与えられた信
号からのデータは、再構成画像の高周波成分に対応し画
像の輪郭を決定するのみであるから、相対的に周辺部の
データの再構成画像への寄与度は低く、これを共通にし
ても各々の再構成画像への影響はほとんどない。これに
対して、Kスペースの中央部に配置されるような位相エ
ンコード量が与えられた信号からのデータは、再構成画
像の低周波成分に対応し画像のコントラストを決定する
のであるから、再構成画像への寄与度は高く、この中央
領域Kaのみを交換して画像再構成すれば、その中央領
域Kaのデータによって定まる画像が得られる。
【0023】したがって、この場合、実効的に従来の1
/3というきわめて短い画像インターバルITでつぎつ
ぎに画像を得ることができることになり、画像の時間分
解能を上げることができる。そして、ライン数を減らし
たりエコーファクター数を増やしたりしないので、画像
の空間分解能が劣化したりS/N比が悪くなることもな
く、画質を保ことができる。
【0024】しかも、図2の(b)に示すように、上か
ら下へと信号S5、S4、…、S1、S1、S2、…、
S5、S5、S4、…、S1と信号強度の近いものある
いは信号強度の同一なものが隣接して並べられているの
で、Kスペースの位相方向において急激な信号強度段差
が生じないようになっており、再構成画像のアーティフ
ァクトが抑えられている。
【0025】この図2ではKスペースの位相方向の中心
部に配置されるデータは信号S3より得たデータとなっ
ているので、この信号S3によってコントラストが支配
される画像が得られることになるが、他の信号によって
コントラストが支配された画像を得ることもできる。た
とえば信号S2によってコントラストが支配される画像
を得たい場合は図3のようにする。
【0026】この図3の例では、信号S2から得たデー
タをKスペースの中心に配置するため、全体的に、位相
エンコード量を、図2の例と比べて3段階だけ下げてい
る。信号S1〜S5の各々に対して与える位相エンコー
ド量を、図3の(a)に示すように第1TRで5、8、
11、14、17、第2TRで6、9、12、15、1
8、第3TRで7、10、13、16、19として、第
1〜第3TRで図2の(b)の上から4ライン目から1
9ライン目までのデータを収集する。
【0027】第4〜第6TRでは、信号S1〜S5の各
々に対して与える位相エンコード量を、第4TRで−2
2、−19、−16、−13、20、第5TRで−2
1、−18、−15、−12、21、第6TRで−2
0、−17、−14、−11、22として、図3の
(b)の最下端から1番目からの12ライン分と、最上
端からの3ライン分のデータを収集する。
【0028】この最上端から18ライン分の領域Kb
と、最下端から12ライン分の領域Kcを共通データ領
域とし、これらを除く中央領域Kaについてのみ第7T
Rから3TRごとに順次データ収集する。すなわち、信
号S1〜S5の各々に対して、第7TRで−10、−
7、−4、−1、2の位相エンコード量を、第8TRで
−9、−6、−3、0、3の位相エンコード量を、第9
TRで−8、−5、−2、1、4の位相エンコード量
を、それぞれ与えてデータ収集し、これを3TRごとに
繰り返す。
【0029】この図3の場合、周辺領域KbとKcはラ
イン数が同じではないが、Kスペースの全体にわたり、
信号強度の近いものあるいは信号強度の同一なものが隣
接して並べられているので、Kスペースの位相方向にお
いて急激な信号強度段差が生じないようになっており、
再構成画像のアーティファクトが抑えられている。
【0030】なお、上記ではKスペースのライン数を4
5とし、エコーファクター数を5としたが、一般にKス
ペースのライン数をN、エコーファクター数をETL、
時間的に順次繰り返しデータ収集される中央領域Kaの
ライン数をNaとすれば、ダイナミック撮像時の画像の
インターバル時間ITはつぎの式で表されるように短縮
されることになる。 IT=TR×(Na/ETL)
【0031】さらに、これらのライン数やエコーファク
ター数以外にも種々に変更可能である。Kスペースへの
配置順序は、図2の(b)、図3の(b)とは上下逆に
もできるし、Kスペースの中心に配置する信号はS3や
S2に限らない。また、上記の図2、図3の例では、K
スペースの中央に位置する1/3の領域のみを繰り返し
データ収集するようにして周辺に位置する残りの2/3
の領域のデータを共用するようにしているが、Kスペー
スの中央に位置する1/5の領域のみを繰り返しデータ
収集するようにして周辺に位置する残りの4/5の領域
のデータを共用するようにするなど、Kスペースの他の
分割方法も採用できる。さらに、中央領域以外の周辺領
域は、中央領域のデータ収集に時間的に接近してデータ
収集すればよいので、図2、図3の例のように中央領域
のデータ収集に先立ってデータ収集するのではなく、中
央領域のデータ収集の直後にデータ収集するようにして
もよい。その他、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々に変更可能である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のMRイ
メージング装置によれば、FSE法を用いて撮像する場
合に画像の低周波成分のデータは短い時間間隔で収集す
ることができるので、画像コントラストについては高い
時間分解能が得られることとなり、実質的に画像の劣化
を引き起こすことなく画像の実効的な時間分解能を向上
させることができる。そのため、FSE法を用いたダイ
ナミック撮像を行って画像の時間的な変化を観察する場
合に、その時間的な変化を高い時間分解能で観察するこ
とができるようになるので、とくに医学的な診断効果を
高めることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかるMRイメージン
グ装置を示すブロック図。
【図2】同実施形態における各TRの位相エンコード量
およびそれに関連したKスペースを示す図。
【図3】他の実施形態における各TRの位相エンコード
量およびそれに関連したKスペースを示す図。
【図4】FSE法によるパルスシーケンスを示すタイム
チャート。
【図5】従来例における各TRの位相エンコード量およ
びそれに関連したKスペースを示す図。
【符号の説明】
11 静磁場発生用主マグネット 12 傾斜磁場コイル 13 送信用RFコイル 14 受信用RFコイル 15 波形発生器 16 傾斜磁場電源 21 ホストコンピュータ 22 シーケンサ 23 RF信号発生器 24 振幅変調器 25 RFパワーアンプ 26 プリアンプ 27 位相検波器 28 A/D変換器 29 サンプリングパルス発生器 31 指示器 32 ディスプレイ装置 33 画像再構成装置 S1〜S5 スピンエコー信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 章動パルスおよびリフォーカスパルスを
    印加するRF送信手段と、スライス選択用傾斜磁場パル
    ス、位相エンコード用傾斜磁場パルスおよび読み出し用
    傾斜磁場パルスを印加する傾斜磁場パルス印加手段と、
    エコー信号を受信し、位相検波した後サンプリングして
    A/D変換してデータを得る受信手段と、(イ)上記R
    F送信手段、傾斜磁場パルス印加手段および受信手段を
    制御して、1個の章動パルスを印加した後複数個のリフ
    ォーカスパルスを所定時間間隔で順次印加することによ
    り、それらのリフォーカスパルス間隔内で各々スピンエ
    コー信号を発生させ、これら各信号に異なる位相エンコ
    ード量が与えられるよう位相エンコード用傾斜磁場パル
    スをコントロールした上で、これらの各々の信号からデ
    ータを収集し、かつ、(ロ)TR内の全ての信号から得
    たデータがKスペースの中央領域に配置されるような位
    相エンコード量が各信号に与えられるよう位相エンコー
    ド用傾斜磁場パルスをコントロールしながら、該中央領
    域を埋めるに足りるだけのデータが収集されるようTR
    を繰り返すとともに、この中央領域のみデータ収集する
    シーケンスを繰り返し、さらに、(ハ)Kスペースにお
    ける上記の中央領域を除いた他の周辺領域でのデータ収
    集を、上記の中央領域でのデータ収集に隣接した時間
    で、TR内の全ての信号から得たデータがKスペースの
    周辺領域に配置されるような位相エンコード量が各信号
    に与えられるよう位相エンコード用傾斜磁場パルスをコ
    ントロールしながら、該周辺領域を埋めるに足りるだけ
    TRを繰り返して行うようにする制御手段と、上記の中
    央領域のデータがすべて得られるごとに、周辺領域のデ
    ータは共通に用いることによって全領域が埋められたK
    スペースのデータからそれぞれ画像を再構成する手段と
    を備えることを特徴とするMRイメージング装置。
JP10103518A 1998-03-30 1998-03-30 Mrイメージング装置 Pending JPH11276456A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008534044A (ja) * 2005-03-23 2008-08-28 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 緩和パラメータを空間的に分解して決定するための磁気共鳴方法
JP2010042245A (ja) * 2008-07-17 2010-02-25 Toshiba Corp 磁気共鳴イメージング装置
JP2013111424A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 磁気共鳴装置
JP2021090760A (ja) * 2015-06-15 2021-06-17 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. スタックオブスター獲得を使用したmr像形成

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