JP3322943B2 - Mri装置 - Google Patents

Mri装置

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JP3322943B2
JP3322943B2 JP17400293A JP17400293A JP3322943B2 JP 3322943 B2 JP3322943 B2 JP 3322943B2 JP 17400293 A JP17400293 A JP 17400293A JP 17400293 A JP17400293 A JP 17400293A JP 3322943 B2 JP3322943 B2 JP 3322943B2
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孝治 梶山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速スピンエコー法の
改良に係り、空間分解能の向上をはかるMRI装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】MRI(磁気共鳴イメージング)装置
は、磁気共鳴現象を利用して被検体中の所望の検査部位
における原子核スピン(以下、単にスピンと称す。)の
密度分布、緩和時間分布等を計測して、その計測データ
から、被検体の断層画像を表示できるようになってい
る。
【0003】そして、このような断層画像が得られるM
RI装置は、電磁波あるいは傾斜磁場等を発生させるタ
イミングを予め設定したシーケンスに基づき、かつこの
シーケンスを数回繰返すことによって動作されるように
なっている。このシーケンスとしては種々のものが知ら
れており、このうち、断層画像情報が比較的速く得られ
るものとしていわゆる高速スピンエコー法が有効となっ
ている。
【0004】この高速スピンエコー法の特徴としては、
いわゆる位相方向傾斜磁場の大きさを順次変化させて一
のシーケンスを所定回繰返して動作させることにによっ
て断層画像情報を計測するものであって、該一のシーケ
ンスの動作によって少なくても2以上のエコー信号が得
られるようになっている。
【0005】図11に、従来の高速スピンエコー法の一
例を示している。同図において、その一回目の計測(第
1計測)では、まず、90゜パルス28によりスピンは
90゜に倒され、続いて180゜パルス29−1により
該スピンは180゜に倒され、位相エンコード傾斜磁場
32−1(その強度の大きさを8としている)の印加及
び周波数エンコード傾斜磁場(リードアウト磁場)の印
加によって第1エコーが得られるようになっている。そ
して、更に逆極性の位相エンコード傾斜磁場32−1’
(その強度の大きさを−8としている)を印加する。
【0006】そして、第2番目の180゜パルス29−
2の印加及び周波数エンコード傾斜磁場の印加によっ
て、スピンは反転し、位相エンコード傾斜磁場32−2
(その強度の大きさを6としている)の印加によって第
2エコーが得られるようになっている。そして、更に逆
極性の位相エンコード傾斜磁場32−2’(その強度の
大きさを−6としている)を印加する。
【0007】その後も同様で、180゜パルス29−3
の印加、位相エンコード傾斜磁場32−3及び32−
3’(その強度の大きさを4、−4)の印加及び周波数
エンコード傾斜磁場の印加によってそれぞれ第3エコー
が得られるようになっていて、180゜パルス29−4
の印加、位相エンコード傾斜磁場32−4及び32−
4’(その強度の大きさを順次2、−2)の印加及び周
波数エンコード傾斜磁場の印加によってそれぞれ第4エ
コーが得られるようになっている。ここで、順次得られ
る第1エコーないし第4エコーの各断層画像情報は、K
空間上のメモリの各エコーの対応する位相方向傾斜磁場
の大きさ(8、6、4、2)に相当するKy(位相方
向)におけるKx(周波数方向)方向に沿って格納され
ることになる。
【0008】以上の図11のシーケンスで従来のマルチ
スピンエコー法と異なる点は、周波数エンコードの前後
に互いに逆極性となる位相エンコード傾斜磁場を印加し
ていることである。これによって、それぞれのエコーに
独立して別々の位相エンコードをできるようにしてい
る。更に、90゜パルス印加後の周波数エンコード方向
の傾斜磁場33(面積S)に対して、180゜パルス印
加後の周波数エンコード方向の傾斜磁場34−1、34
−2、…は、面積(時間×大きさ)が2倍(面積2S)
に設定してある。これによって、周波数エンコード(3
4−1、34−2、…)とエコー信号(24、25、
…)計測タイミングとの同期(34−1の中央時間位置
1にエコー24のピーク値が出現すること)がはから
れる。
【0009】尚、ここで、第1計測目における位相方向
傾斜磁場の強さの変化を図12に示している。また、第
2計測目〜第4計測目における位相方向傾斜磁場の強さ
の変化も同図に示している。このように二回目の計測
(第2計測)、三回目の計測(第3計測)、四回目の計
測(第4計測)が順次行われ、各計測のそれぞれによっ
て得られた第1エコーないし第4エコーの断層画像情報
は、前記K空間上のメモリに格納されることになる。こ
のK空間メモリを図13に示す。横軸は周波数エンコー
ド軸Kx、縦軸は位相エンコード軸Kyを示す。
【0010】ここで、位相方向Ky方向を分かりやすく
+1、−1、0等の整数値(図12)で表してきたが、
実際の傾斜磁場強度の大きさは、Ky方向に1つずれた
所は、スピンが撮像領域(F.O.V)の両端で1回転
するような位相方向の傾斜磁場を感じさせる。式にする
【数1】 となる。ここで、γは磁気回転比、Gpnはn番目の位相
方向の傾斜磁場強度、tnはn番目の位相方向傾斜磁場
の印加時間、nは、目的のエコー信号のエコー信号を計
測するまでの位相方向に印加する傾斜磁場の個数、
(F.O.V)は、撮像領域の一辺の長さとする。同様
にK空間上で中心からm番目のデータは、
【数2】 が成立するように、位相方向の傾斜磁場強度、印加時間
を決定するものとする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】次に空間分解能の高い
画像を得るためには周波数方向に高い分解能にするやり
方がある。周波数方向に分解能を高くするためには、サ
ンプリング点数を増やさなければならない。つまり、図
11の周波数方向の傾斜磁場33、34−1、34−
2、…の各印加時間を延長しなければならない。印加時
間を延長することにより、該一のパルスシーケンスの時
間が延長してしまう。また、90゜パルス28からエコ
ー信号が得られるまでの時間である。エコー時間も延長
してしまう欠点を持つ。更に、エコー時間が延長するた
め、S/Nも低下してしまう。
【0012】それ故、本発明の目的は、高速で撮像が行
える高速スピンエコー法で一パルスシーケンス時間の延
長、エコー時間の延長によるS/Nの低下なしで空間分
解能の高い画像を得ることを可能にする、MRI装置を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、90゜パルス
で被検体のスピンを励起した後180゜パルスを繰返し
かけ周波数エンコードに同期してエコー信号を得ると共
に、各エコー信号毎にそのリードアウトとなる周波数エ
ンコードの前後に、互いに極性が異なり且つ180゜パ
ルス毎に値を異にする位相エンコードを付加したMRI
装置において、周波数エンコードとエコー信号計測のタ
イミングとがずれるように、上記各周波数エンコードの
直前(又は直後)に、任意の大きさで極性の異なる周波
数方向の傾斜磁場を付加するようにしたMRI装置を提
供する。
【0014】更に本発明は、90゜パルスで被検体のス
ピンを励起した後180゜パルスを繰返しかけ周波数エ
ンコードに同期してエコー信号を得ると共に、各エコー
信号毎にそのリードアウトとなる周波数エンコードの前
後に、互いに極性が異なり且つ180゜パルス毎に値を
異にする位相エンコードを付加したMRI装置におい
て、周波数エンコードとエコー信号計測のタイミングと
が位相エンコードの値によってずれるように、上記各周
波数エンコードの直前又は直後に、任意の大きさで極性
の異なる周波数方向の傾斜磁場を付加するようにしたM
RI装置を提供する。
【0015】更に本発明は、上記エコー信号を格納する
と共に、前記ずれて非対称となったメモリ領域に、エコ
ー信号計測のタイミングとなる中心座標のデータ値より
も小さな固定データ値が埋め込まれたK空間メモリと、
該K空間メモリ内のデータから画像再構成を行う手段
と、を設けてなるMRI装置を提供する。
【0016】更に本発明は、上記固定データ値は0とし
たMRI装置を提供する。更に本発明は、高速スピンエ
コーシーケンスを実行するMRI装置において、前記シ
ーケンスにより計測したデータの周波数エンコード方向
の中心が、0エンコードから外れるよう計測すると共
に、前記計測データの周波数エンコードの正負の絶対値
が等しくなるよう所定のデータを付加し画像化可能なデ
ータを構成することを特徴とするMRI装置を開示す
る。更に本発明は、前記シーケンスにより計測したデー
タの周波数エンコード方向の中心が、全体として正ある
いは負方向にずれるよう計測することを特徴とするMR
I装置を開示する。更に本発明は、前記シーケンスによ
り計測したデータの周波数エンコード方向の中心が、奇
数番目のデータでは正方向に偶数番目のデータでは負方
向、あるいは奇数番目のデータでは負方向に偶数番目の
データでは正方向にずれるよう計測したことを特徴とす
るMRI装置を開示する。
【0017】
【作用】このように構成されたMRI装置によれば、一
のパルスシーケンスの時間延長、エコー時間延長による
S/Nの低下なしで、高い空間分解能の画像が得られる
ため、詳細な断層画像を高速に提供することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図4により説明す
る。図4は本発明を適用したMRI装置を示す全体構成
のブロック説明図である。
【0019】本発明を適用したMRI装置を図4により
説明する。このMRI装置は、大別すると、中央処理装
置(CPU)1と、シーケンサ2と、送信系3と、静磁
場発生磁石4と、受信系5と、信号処理系6とを備えて
構成する。
【0020】中央処理装置(CPU)1は、予め定めら
れたプログラムに従ってシーケンサ2、送信系3、受信
系5、信号処理系6の各々を制御するものである。シー
ケンサ2は、中央処理装置1からの制御指令に基づいて
動作し、被検体7の断層画像のデータ収集に必要な種々
の命令を送信系3、静磁場発生磁石4の傾斜磁場発生系
21、受信系5に送るようにしている。
【0021】送信系3は、高周波発信器8と変調器9と
高周波コイルとしての照射コイル11を有し、シーケン
サ2の指令により高周波発信器8からの高周波パルスを
変調器9で振幅変調し、この振幅変調された高周波パル
スを高周波増幅器10を介して増幅して照射コイル11
に供給することにより、所定のパルス状の電磁波を被検
体7に照射するようにしている。
【0022】静磁場発生磁石4は、被検体7の回りに任
意の方向に均一な静磁場を発生させるためのものであ
る。この静磁場発生磁石の内部には、照射コイル11の
他、傾斜磁場を発生させる傾斜磁場コイル13と、受信
系5の受信コイル14が設置されている。傾斜磁場発生
系21は互いに直交するデカルト座標軸方向にそれぞれ
独立に傾斜磁場を印加できる構成を有す傾斜磁場コイル
13と傾斜磁場コイルに電流を供給する傾斜磁場電源1
2と、傾斜磁場電源21を制御するシーケンサ2により
構成する。
【0023】受信系5は、高周波コイルとしての受信コ
イル14と該受信コイル14に接続された増幅器15と
直交位相検波器16とA/D変換器17と有し、被検体
7からのNMR信号を受信コイル14が検出すると、そ
の信号を増幅器15、直交位相検波器16、A/D変換
器17を介しディジタル量に変換すると共に、シーケン
サ2からの指令によるタイミングで直交位相検波器16
によってサンプリングされた二系列の収集データに変換
して中央処理装置1に送るようにしている。
【0024】信号処理系6は、磁気ディスク20、光デ
ィスク19等の外部記憶装置と、CRT等からなるディ
スプレイ18とを有し、受信系5からのデータが中央処
理装置1に入力されると、該中央処理装置1が信号処
理、画像再構成等の処理を実行し、その結果の被検体7
の所望の断面像をディスプレイ18に表示すると共に、
外部記憶装置の磁気ディスク20等に記録する。
【0025】本発明の一実施例を図1、図2、図3を用
いて説明する。図1は、本発明の一実施例の模式的パル
スシーケンス図を示す。図2は、本発明の一実施例の第
2エコー信号計測までの周波数方向傾斜磁場、信号読み
取りタイミングの説明図である。図3は、本発明の一実
施例の生データの並び順、及びK空間の説明図である。
図1において、高周波磁場である90゜パルス28、1
80゜パルス29、スライス方向傾斜磁場30、位相方
向傾斜磁場32は、従来の高速スピンエコー法と同一の
印加タイミング、印加強度、印加時間とした。
【0026】従来の高速スピンエコー法と異なる点は、
リードアウト用の周波数方向傾斜磁場の印加の仕方であ
る。本実施例では、周波数方向に分解能の高い画像を得
ることを目的とし、そのためにはサンプリング時間を延
長しなければならないがその延長を少なくするために非
対称サンプリング法を組合せることとした。そこで、周
波数エンコードとエコー信号計測のタイミングとがずれ
るように、各周波数エンコードの直後に同じ大きさ(一
般的にはこの大きさとは任意の大きさでよい)で極性の
異なる周波数方向の傾斜磁場A、Bを印加するようにし
た。これによって、傾斜磁場34は(2S+A)の大き
さとなり、その中心の時間t2が周波数エンコード方向
の中心時刻となる。一方、エコー信号のピークは傾斜磁
場33と同じ面積Sとなった時の傾斜磁場34の時点t
1で生ずる。Aを加えた分だけ中心時刻t2がt1よりも
後方となり、t1とt2との時刻のずれが生ずる。即ち、
非対称サンプリングが可能となる。かかるt1とt2を中
心とする拡大図を図2に示す。t2がAを加えたことに
よる見かけ上の中心時刻、t1がピーク値が現れる実質
上の中心時刻となる。時刻t1でエコー信号の読み取り
を行う。
【0027】同様に第2、3、4エコーのリードアウト
傾斜磁場34と周波数方向傾斜磁場35−2、35−
3、35−4を印加してエコー信号の計測を行う。
【0028】尚、磁場の面積とは(磁場の大きさ×印加
時刻)であり、図1、図2では磁場の大きさを同じ大き
さとしているため、面積の大小は印加時刻の幅で定ま
る。しかし、磁場の大きさを同一でない例も当然に含め
て考えてよい。
【0029】図3は、図1のシーケンスで計測したエコ
ー信号を格納する生データ用にK空間メモリの様子を示
す。図3(a)がその様子を示している。この図からわ
かるように、Ky座標軸に対して左側のKx成分の領域が
小さく、右側のKx成分の領域が大きくなり、いわゆる
y軸に対して非対称なデータ構成となっている。そこ
で、図3(b)に示すように、Ky軸に対して左右対称
になるように未計測領域37に0を埋め込むこととし
た。これによって正規の対称形のK空間メモリとなり、
これに2次元フーリエ変換等を施すことで画像再構成等
の処理を行い、断層画像を得る。
【0030】本発明の他の実施例を図5、図6に示す。
図5は、本発明の他の一実施例のパルスシーケンスの周
波数方向傾斜磁場の印加タイミングの説明図である。図
6は、本発明の他の一実施例の生データの並び順、及び
K空間の説明図である。図2の本発明の一実施例の周波
数方向傾斜磁場35をリードアウト傾斜磁場34の直前
に印加するようにした。これにより、エコー信号24、
25は、信号読み取りタイミングの時間36の中心よ
り、後方に移動できる。同様に第2、3、4エコー信号
25、26、27も計測する。これらの計測データは、
図6(a)に示すように、Ky=0の位置が計測データ
のKx方向の中心より、後方に移動させる。これを図6
(b)のようなKx方向に対称なメモリに代入し、計測
データの対称となっていない領域、つまり、未計測領域
37に0を詰め、対称とさせる。これらのデータを2次
元フーリエ変換等の画像再構成等の処理を行い断層画像
を得る。
【0031】本発明の他の一実施例を図7、図8に示
す。図7は、本発明の他の一実施例のパルスシーケンス
の周波数方向傾斜磁場の印加タイミングの説明図であ
る。図8は、本発明の他の一実施例の生データの並び
順、及びK空間の説明図である。図7の本発明の他の一
実施例の周波数方向傾斜磁場35とリードアウト傾斜磁
場34と信号読み取りタイミング36との時間関係は、
第1エコー及びその後の奇数エコーは、図5に示した本
発明の他の一実施例の時間関係とし、第2エコー及びそ
の後の偶数エコー信号は、図2に示した本発明の一実施
例の時間関係とする。これにより、第1エコー信号24
及び及びその後の奇数エコー信号は、信号読み取りタイ
ミングの時間36の中心より、後方に移動でき、第2エ
コー信号25及び及びその後の偶数エコーは、信号読み
取りタイミングの時間36の中心より、前方に移動でき
る。これらの計測データは、図8(a)に示すように、
y=0の位置が計測データのKx方向の中心より、奇数
エコー信号では後方に移動でき、偶数エコー信号では前
方に移動できる。これを図6(b)のようなKx方向に
対称なメモリに代入し、計測データの対称となっていな
い領域、つまり、未計測領域37に0を詰め、対称とさ
せる。これらのデータを2次元フーリエ変換等の画像再
構成等の処理を行い断層画像を得る。
【0032】本発明の他の一実施例を図9、図10に示
す。図9は、本発明の他の一実施例のパルスシーケンス
の周波数方向傾斜磁場の印加タイミングの説明図であ
る。図10は、本発明の他の一実施例の生データの並び
順、及びK空間の説明図である。図9の本発明の他の一
実施例の周波数方向傾斜磁場35とリードアウト傾斜磁
場34と信号読み取りタイミング36との時間関係は、
第1エコー及びその後の奇数エコーは、図2に示した本
発明の他の一実施例の時間関係とし、第2エコー及びそ
の後の偶数エコーは、図2に示した一実施例の時間関係
とする。これにより、第1エコー信号24及び及びその
後の奇数エコー信号は、信号読み取りタイミングの時間
36の中心より、前方に移動でき、第2エコー信号25
及び及びその後の偶数エコー信号は、信号読み取りタイ
ミングの時間36の中心より、後方に移動できる。これ
らの計測データは、図10(a)に示すように、Ky
0の位置が計測データのKx方向の中心より、奇数エコ
ー信号では前方に移動でき、偶数エコー信号では後方に
移動できる。これを図6(b)のようなKx方向に対称
なメモリに代入し、計測データの対称となっていない領
域、つまり、未計測領域37に0を詰め、対称とさせ
る。これらのデータを2次元フーリエ変換等の画像再構
成等の処理を行い断層画像を得る。
【0033】以上の説明は、計測エコー数4で示した
が、他の計測エコー数でも同様に行えることは、云うま
でもない。更に、K空間上Kx−Ky平面のエコー信号の
配置は、本発明では特に規定しない。また、未計測領域
37には0を埋め込むとしたが、0以外の固定データを
埋め込むようにしてもよい。考え方としては、ピーク値
よりも低い値であれば、固定データは任意でよい。しか
し、0埋め込みが簡単な処理でよく(0クリアすればす
む)、精度上も問題ないため、実用的である。
【0034】更に、高速スピンエコー法には、マルチ−
ショット・レア法(multi−shot RARE
法)やツウ・コントラスト・レア法(Two cont
rast RARE法)等があるが、これらに限定され
ず、すべての高速スピンエコー法に適用できる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、一のパルスシーケンス
の時間延長、エコー時間延長によるS/Nの低下なし
で、高い空間分解能の画像が得られるため、詳細な断層
画像を高速に提供でき、スループットが高く、さらに詳
細な断層画像情報を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のパルスシーケンスの模式的説
明図である。
【図2】本発明の実施例の周波数方向傾斜磁場の印加タ
イミングの説明図である。
【図3】本発明の実施例の生データの並び順、及びK空
間の説明図である。
【図4】本発明を適用したMRI装置を示す全体構成の
ブロック説明図である。
【図5】本発明の他の実施例の周波数方向傾斜磁場の印
加タイミングの説明図である。
【図6】本発明の他の実施例の生データの並び順、及び
K空間の説明図である。
【図7】本発明の他の実施例の周波数方向傾斜磁場の印
加タイミングの説明図である。
【図8】本発明の他の実施例の生データの並び順、及び
K空間の説明図である。
【図9】本発明の他の実施例の周波数方向傾斜磁場の印
加タイミングの説明図である。
【図10】本発明の他の実施例の生データの並び順、及
びK空間の説明図である。
【図11】従来の技術の高速スピンエコー法のパルスシ
ーケンスの模式的説明図である。
【図12】従来の技術の高速スピンエコー法の位相方向
傾斜磁場の印加パターンの説明図である。
【図13】従来の技術の高速スピンエコー法の生データ
の並び順の模式的説明図である。
【符号の説明】
2 シーケンサ 7 被検体 8 高周波発信器 12 傾斜磁場電源 13 傾斜磁場コイル 21 傾斜磁場発生系 24 第1エコー信号 25 第2エコー信号 26 第3エコー信号 27 第4エコー信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/055 G01R 33/20 - 33/64

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 90゜パルスで被検体のスピンを励起し
    た後180゜パルスを繰返しかけ周波数エンコードに同
    期してエコー信号を得ると共に、各エコー信号毎にその
    リードアウトとなる周波数エンコードの前後に、互いに
    極性が異なり且つ180゜パルス毎に値を異にする位相
    エンコードを付加したMRI装置において、周波数エン
    コードとエコー信号計測のタイミングとがずれるよう
    に、上記各周波数エンコードの直前(又は直後)に、任
    意の大きさで極性の異なる周波数方向の傾斜磁場を付加
    するようにしたMRI装置。
  2. 【請求項2】 90゜パルスで被検体のスピンを励起し
    た後180゜パルスを繰返しかけ周波数エンコードに同
    期してエコー信号を得ると共に、各エコー信号毎にその
    リードアウトとなる周波数エンコードの前後に、互いに
    極性が異なり且つ180゜パルス毎に値を異にする位相
    エンコードを付加したMRI装置において、周波数エン
    コードとエコー信号計測のタイミングとが位相エンコー
    ドの値によってずれるように、上記各周波数エンコード
    の直前又は直後に、任意の大きさで極性の異なる周波数
    方向の傾斜磁場を付加するようにしたMRI装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のMRI装置において、
    上記エコー信号を格納すると共に、前記ずれて非対称と
    なったメモリ領域に、エコー信号計測のタイミングとな
    る中心座標のデータ値よりも小さな固定データ値が埋め
    込まれたK空間メモリと、該K空間メモリ内のデータか
    ら画像再構成を行う手段と、を設けてなるMRI装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、上記固定データ値は
    0としたMRI装置。
  5. 【請求項5】 高速スピンエコーシーケンスを実行する
    MRI装置において、前記シーケンスにより計測したデ
    ータの周波数エンコード方向の中心が、0エンコードか
    ら外れるよう計測すると共に、前記計測データの周波数
    エンコードの正負の絶対値が等しくなるよう所定のデー
    タを付加し画像化可能なデータを構成することを特徴と
    するMRI装置。
  6. 【請求項6】 前記シーケンスにより計測したデータの
    周波数エンコード方向の中心が、全体として正あるいは
    負方向にずれるよう計測することを特徴とする請求項5
    記載のMRI装置。
  7. 【請求項7】 前記シーケンスにより計測したデータの
    周波数エンコード方向の中心が、奇数番目のデータでは
    正方向に偶数番目のデータでは負方向、あるいは奇数番
    目のデータでは負方向に偶数番目のデータでは正方向に
    ずれるよう計測したことを特徴とする請求項5記載のM
    RI装置。
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