JPH10277010A - Mri装置 - Google Patents

Mri装置

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JPH10277010A
JPH10277010A JP9106864A JP10686497A JPH10277010A JP H10277010 A JPH10277010 A JP H10277010A JP 9106864 A JP9106864 A JP 9106864A JP 10686497 A JP10686497 A JP 10686497A JP H10277010 A JPH10277010 A JP H10277010A
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JP
Japan
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signal
signals
cycle
spatial information
mri apparatus
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JP9106864A
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Satoshi Sugiura
聡 杉浦
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、撮像時間の延長を最小限に抑
えて、しかもMR信号の有効率を向上するような繰り返
し回数の最適化を実現できるMRI装置を提供すること
である。 【解決手段】本発明は、MR信号に与える空間情報をn
回の収集毎に変更しながら、心拍同期をとって心拍性体
動の時相が略等しいMR信号を繰り返し収集し、この空
間情報が同じn個のMR信号から呼吸性体動の時相が所
定の許容範囲に含まれるMR信号を1つずつ選択し、選
択したMR信号に基づいてMR画像を再構成するMRI
装置において、nを心拍周期と呼吸周期とに基づいて最
適化することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、呼吸性体動及び心
拍性体動による画像アーチファクトを低減するMRI装
置(磁気共鳴イメージング装置)に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴イメージング法はよく知られて
いるように、対象原子核の磁化スピンの集団が磁場中に
置かれたとき、その固有の磁気モーメントと存在磁場強
度とに応じた周波数(共鳴周波数)で回転する高周波磁
場からエネルギーを共鳴吸収し、高周波磁場停止後の緩
和過程でそのエネルギーを放出する現象を利用して、物
質の化学的および物理的な微視的情報を取得する手法で
ある。
【0003】このような磁気共鳴イメージング法で例え
ば心臓を撮像する場合、心拍性体動及び呼吸性体動によ
ってその位置が変動することに起因する画像アーチファ
クトの抑制が必要になる。心拍性体動による画像アーチ
ファクトは、心電図波形(ECG波形)に同期させてM
R信号の収集を繰り返すことにより簡単に抑制できる。
【0004】一方、呼吸性体動によって心臓は主に体軸
方向に沿って移動するが、これによるアーチファクトを
抑制する方法としては、文献(M.B.M.Hofman et al. J
Compt Assist Tomogr,Vol.19,No.1,1995;56-62)に記載
されたものがある。
【0005】図6にこの方法のタイムチャートを示して
いる。この方法では、心拍同期をとってMR信号を繰り
返し収集する。この繰り返しの中で、MR信号に与える
空間情報(位相エンコード)を例えば4回の収集毎に変
更していく。これにより心拍性体動の時相と空間情報が
同じで、呼吸性体動の時相が異なるMR信号が4個1セ
ットで得られる。このような4個1セットの複数セット
それぞれの中から、呼吸性体動の時相が所定の許容範囲
に含まれるMR信号(有効MR信号)だけを採用し、こ
れでk空間を埋めてMR画像を再構成する。
【0006】MR信号それぞれの呼吸性体動の時相を取
得するために、画像化のためのMR信号(画像データ)
とは別に、いわゆるナビゲータエコーと呼ばれるMR信
号を横隔膜周辺領域から収集し、このナビゲータエコー
から横隔膜周辺の一次元データを作成し、このデータか
ら肺野と肝臓の信号値に基づいて横隔膜の位置を識別
し、この横隔膜の位置から呼吸時相を推定することが行
われている。
【0007】このような方法では、k空間上の全てのM
R信号の呼吸時相が、上記許容範囲に入っているとは限
らない。この場合には、その空間情報の信号セットの中
から呼吸性体動の時相が上記許容範囲に最も近いMR信
号を採用することが行われているが、呼吸性体動による
アーチファクトの抑制効果は、k空間を埋める複数のM
R信号の中に占める有効MR信号の割合が低くなればな
るほど低下する。従って、1つのセグメントにおける心
拍性体動の時相と空間情報が同じで、呼吸性体動の時相
が異なるMR信号の収集の繰り返し回数を適切に決める
ことが肝心である。
【0008】図7に、同じ空間情報を与えて繰り返し収
集したMR信号のうち、呼吸性体動の時相が特定の許容
範囲に入る確率を示している。図7の丸数字は、呼吸性
体動の時相が特定の許容範囲に入った有効MR信号を表
している。この図では心拍周期が1秒、呼吸周期が4秒
である状況を想定している。このような想定のもとで
は、繰り返し回数を2に設定したとき、セグメント2,
4,6,8では、有効MR信号が得られない。繰り返し
回数を3としたときも同様に、有効MR信号が得られな
いセグメントが存在する。繰り返し回数を4以上に設定
したとき、全てのセグメントで有効MR信号が得られて
いる。繰り返し回数が多いほど、有効MR信号が得られ
る確率は高くなり、呼吸性体動によるアーチファクトの
抑制効果は向上するのであるから、できるだけ繰り返し
回数を多く設定すればよいかというと、そうではなく、
繰り返し回数を多くすればするほど今度は撮像時間が延
長するという弊害が生じてくる。
【0009】そこで、オペレータは試行錯誤を繰り返し
て、全てのセグメント又はほとんどのセグメントで有効
MR信号が得られる最小の繰り返し回数4を見つけだす
必要があり、非常に手間がかかる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、撮像
時間の延長を最小限に抑えて、しかもMR信号の有効率
を向上するような繰り返し回数の最適化を実現できるM
RI装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、MR信号に与
える空間情報をn回の収集毎に変更しながら、心拍同期
をとって心拍性体動の時相が略等しいMR信号を繰り返
し収集し、この空間情報が同じn個のMR信号から呼吸
性体動の時相が所定の許容範囲に含まれるMR信号を1
つずつ選択し、選択したMR信号に基づいてMR画像を
再構成するMRI装置において、前記nを心拍周期と呼
吸周期とに基づいて最適化することを特徴とする。
【0012】また本発明は、MR信号に与える空間情報
をn回の収集毎に変更しながら、被検体の第1の反復性
生理的運動に同期をとってこの第1の反復性生理的運動
の時相が略等しいMR信号を繰り返し収集し、空間情報
が同じn個のMR信号から第2の反復性生理的運動の時
相が特定の許容範囲に含まれるMR信号を1つずつ選択
し、選択したMR信号に基づいてMR画像を再構成する
MRI装置において、前記nを前記第1の反復性生理的
運動の周期と前記第2の反復性生理的運動の周期とに基
づいて最適化することを特徴とする。
【0013】さらに本発明は、MR信号に与える空間情
報をn回の収集毎に変更しながら、所定の繰り返し時間
でMR信号を繰り返し収集し、この空間情報が同じn個
のMR信号から呼吸性体動の時相が所定の許容範囲に含
まれるMR信号を1つずつ選択し、選択したMR信号に
基づいてMR画像を再構成するMRI装置において、前
記nを前記繰り返し時間と呼吸周期とに基づいて最適化
することを特徴とする。 (作用)繰り返し回数を増加させれば、呼吸性体動の時
相が所定の許容範囲に含まれる有効なMR信号をもれな
く取得できるが、撮像時間が延長する。一方、繰り返し
回数を減少させれば、撮像時間の延長は防げるが、有効
MR信号の漏れが起こる。本発明のように、呼吸周期と
心拍周期とに基づいて繰り返し回数を最適化することに
より、最短の撮像時間で、有効MR信号の漏れも生じな
い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
よるMRI装置の一実施形態を説明する。図1に本実施
形態に係るMRI装置の構成を示す。磁石部1には、静
磁場コイル13、傾斜磁場コイルセット15、高周波コ
イル(RFコイルともいう)17が装備される。
【0015】静磁場コイル13は、静磁場電源19から
電流の供給を受けて、磁石部11の略中央部に形成され
た撮像可能領域内に静磁場を発生する。なお、説明の便
宜上、この撮像可能領域の中心を原点として、静磁場の
向きと平行にZ軸をとって、直交3軸(XYZ)を規定
する。
【0016】傾斜磁場コイルセット15には、磁場強度
がXYZ各軸に沿って空間的に傾斜するXYZ各軸の傾
斜磁場を撮像可能領域内に発生するために3組の傾斜コ
イルが組み込まれている。傾斜磁場電源21は、この傾
斜磁場コイルセット15に軸毎に電流を供給することが
可能に構成されている。
【0017】例えば、X、Y、Z各軸の傾斜磁場は、任
意に撮像スライスを決めるためのスライス選択用傾斜磁
場Gs 、空間的位置情報を位相情報としてMR信号に与
えるための位相エンコード用傾斜磁場Ge 、空間的位置
情報を周波数情報としてMR信号に与えるためのリード
アウト用傾斜磁場Gr に対してそれぞれ対応される。高
周波コイル17は、送信器23から高周波電流の供給を
受けて、高周波磁場(RFパルスともいう)を発生す
る。なお、高周波磁場には、被検体内の対象原子核の磁
化スピンを励起して横磁化成分を発生させるフリップ角
が90度の励起パルスや、磁化スピンの位相の進み遅れ
を反転させるフリップ角が180度の反転パルスなどの
種類がある。
【0018】送信器23は、高周波信号を発生する発振
部と、高周波信号の位相を選択する位相選択部と、位相
選択された高周波信号の周波数を変調する周波数変調部
と、周波数変調された高周波信号の振幅を例えばsinc関
数に従って変調する振幅変調部と、振幅変調された高周
波信号を増幅し、高周波コイル17に供給する高周波増
幅部を有する。
【0019】受信器25は、横磁化の回転により高周波
コイル17に誘起されるMR信号を取り込み、増幅する
プリアンプと、検波されたMR信号をディジタル信号に
変換するアナログディジタル変換部を有する。
【0020】プロセッサ27は、受信器25からのMR
信号に対して、1次元又は2次元のフーリエ変換を実行
して、画像データを再構成する再構成部、再構成された
画像データを出力する出力部を有する。ディスプレイ2
9は、プロセッサ27から出力された画像データを表示
する。
【0021】コントローラ31は、オペレータとのイン
ターフェースとしてのコンソール33から撮像条件等を
入力する入力部、入力された撮像条件に従ってパルスシ
ーケンスデータを作成するパルスシーケンスデータ作成
部、作成されたパルスシーケンスデータをシーケンサ3
5に出力する出力部、アベレージングや画像再構成等の
信号処理に必要な情報をプロセッサ12に出力する出力
部を有する。
【0022】シーケンサ10は、コントローラ11から
供給されたパルスシーケンスデータを解読し、それに従
って傾斜磁場電源7、送信器8、受信器9を制御して、
傾斜パルスの印加、高周波パルスの印加、受信の各タイ
ミングを調整する。
【0023】心電計(ECG)20は、被検体の心電図
波形を検出する。この心電波形はコントローラ31及び
シーケンサ35に送られる。
【0024】次に本実施形態の動作について説明する。
図2に本実施形態の動作の流れを示している。本実施形
態でも、図6を参照して説明したのと同じ方法を使って
心拍性体動(第1の反復性生理的運動)と呼吸性体動
(第2の反復性生理的運動)の両方による画像アーチフ
ァクトを抑制することが行われる。本実施形態の特徴
は、この方法における心拍同期をとりながら同じ空間情
報を与えたMR信号を繰り返し収集する繰り返し回数
(n)の最適化にある。
【0025】この最適化処理は、当然の如く実際に画像
化のためのMR信号を収集する撮像動作(S4)の前処
理として行われ、ステップS1、S2,S3からなる。
【0026】まず、ステップS1とS2とにおいて、被
検体の呼吸周期(Tr)と、心拍周期(Tc)とが測定
される。心拍周期(Tc)は、てコントローラ31にお
いて心電計20で検出された心電図波形から特徴的なR
波をピックアップし、この周期を平均化することにより
求められる。
【0027】一方、呼吸周期(Tr)は、横隔膜の位置
の時間的な変位に基づいて推定する。まず、事前に撮像
しておいた図3に示す被検体の横隔膜周辺のコロナル像
上で、コンソール33を操作して横隔膜に略直交する向
きに柱状な撮像領域を指定すると、この柱状な撮像領域
を撮像するように、パルスシーケンスをコントローラ3
1で組み立てる。そして、このパルスシーケンスがシー
ケンサ35により、一般的な呼吸周期の複数倍の例えば
10秒程度の時間にわたって繰り返し実行される。
【0028】このパルスシーケンスとしては、ここでは
スピンエコー法を採用している。柱状領域を撮像すると
は、この柱状領域内の原子核からのみエコーを生じさせ
ること、つまり柱状領域内の原子核のみ励起パルスと反
転パルスとの両方を経験させることをいう。このため
に、フリップ角が90度の高周波パルス(励起パルス)
で励起されるスライスと、フリップ角が180度の高周
波パルス(反転パルス)で反転されるスライスとが丁
度、柱状領域で交差するように、それぞれの高周波パル
スと共に印加するスライス選択用の傾斜磁場それぞれの
向きを柱状領域の向きに従って決定し、また柱状領域の
位置及び大きさに従って励起パルスと反転パルスそれぞ
れの中心周波数及び帯域を決定する。また、このパルス
シーケンスの繰り返し時間(TR)及びエコー時間(T
E)は、肺と肝臓間のコントラストを強くするように固
定されている。ただし、繰り返し時間(TR)は、一般
的な呼吸周期よりも十分短い例えば100msecから20
0msecの範囲から決定されている。このように組まれた
パルスシーケンスの一例を図4に示している。
【0029】ところで、ここでは呼吸性体動の時相を、
呼吸によって往復運動をする横隔膜の縦方向の位置から
を推定するので、横隔膜の横方向の位置情報は不要であ
る。このためこのパルスシーケンスでは、縦方向の空間
情報を周波数エンコードによりMR信号に与え、横方向
の空間情報を与える位相エンコードは行なっていない。
【0030】このようなパルスシーケンスの繰り返しに
より、MR信号を繰り返し収集し、プロセッサ27にお
いて各MR信号を個々に周波数エンコード軸に関して1
次元フーリエ変換にかける。これにより撮像時刻の少し
ずつ異なる当該柱状領域の縦方向に関する1次元データ
が再構成される。
【0031】そして、1次元データを、プロセッサ27
で時間軸に沿って順番に配列すると、図5に示すような
画像が得られる。横隔膜の位置は肺と肝臓の境界に位置
しているので、画像値が空間的に急激に変化している場
所として簡易に判定できる。この横隔膜の時間的な変位
からその周期性を判定し、その周期を平均化することに
より呼吸周期(Tr)としてプロセッサ27により推定
する。
【0032】こうして推定された呼吸周期(Tr)と心
拍周期(Tc)とに基づいて、繰り返し回数(n)を、
コントローラ31により最適化する。具体的には、呼吸
周期(Tr)を心拍周期(Tc)で割り算した値に所定
の係数を乗算し、この乗算値を越える最小の整数に決定
する。この係数は、標準的には“1”に設定されるが、
オペレータが自由に変更することも可能である。例えば
呼吸周期(Tr)が3.2秒、心拍周期(Tc)が0.
9秒とすると、 Tr/Tc=3.56 となり、係数が1のときには、繰り返し回数(n)は
“4”に決定される。
【0033】こうして決定された繰り返し回数(n)に
従って実際に画像化のためのMR信号の収集(撮影)が
行われる(S4)。この撮影方法は、図6に示した方法
と同じである。つまり、心拍同期をとってMR信号を繰
り返し収集する。この繰り返しの中で、MR信号に与え
る空間情報(位相エンコード)を、決定された例えば4
回の収集毎に変更していく。これにより心拍性体動の時
相と空間情報が同じで、呼吸性体動の時相のみが異なる
4個のMR信号(1セット)が、位相エンコード毎に1
セットずつ得られる。
【0034】このような4個1セットの複数セットそれ
ぞれの中から、呼吸性体動の時相が所定の許容範囲に含
まれるMR信号(有効MR信号)だけを採用し、これで
k空間を埋めてMR画像を再構成する。
【0035】また、MR信号それぞれの呼吸性体動の時
相を取得するために、画像化のためのMR信号(画像デ
ータ)とは別に、いわゆるナビゲータエコーと呼ばれる
MR信号を、図4と同様のパルスシーケンスにより横隔
膜周辺の柱状領域の縦方向に周波数エンコードを与えて
画像データそれぞれの直前又は直後に収集し、このナビ
ゲータエコーを周波数エンコード軸に関して1次元フー
リエ変換にかけて1次元データを再構成し、この1次元
データから肺と肝臓の画像値又は信号値の違いに基づい
て横隔膜の位置を測定し、この横隔膜の位置から画像デ
ータそれぞれの呼吸時相を推定することが行われてい
る。
【0036】このように本実施形態によれば、呼吸周期
(Tr)と心拍周期(Tc)とに基づいて、繰り返し回
数(n)を最適化でき、撮像時間の延長を最小限に抑え
て、しかもMR信号の有効率を向上させて心拍性体動及
び呼吸性体動による画像アーチファクトを効果的に抑制
できる。
【0037】本発明は、上述した実施の形態に限定され
ることなく種々変形して実施可能であるのは勿論であ
る。例えば、以上の説明では、心拍性体動と呼吸性体動
との両方による画像アーチファクトを抑制するものであ
ったので、心拍同期を取って繰り返し時間(TR)を心
拍周期に合わせていた。このため繰り返し回数(n)を
呼吸周期(Tr)と心拍周期(Tc)とに基づいて最適
化したのであるが、心臓以外の部位によっては呼吸性体
動の影響のみ受ける場合がある。このような場合には、
所望のコントラストを得ることを目的に予め決定されて
いる繰り返し時間(TR)を心拍周期(Tc)に替え
て、この繰り返し時間(TR)と呼吸周期(Tr)とに
基づいて繰り返し回数(n)を最適化するようにすれば
よい。
【0038】また、被検体の呼吸周期(Tr)を測定す
るのに、スピンエコー法を使っていたが、これに限定さ
れず、例えば2次元選択励起によるグラディエントフィ
ールドエコー法を採用してもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、繰り返し回数を最適化
して、撮像時間の延長を最小限に抑えて、しかもMR信
号の有効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による磁気共鳴診断装置の
構成を示すブロック図。
【図2】本実施形態による繰り返し回数の最適化処理流
れを示す図。
【図3】横隔膜周辺のコロナル像を示す中間調画像の写
真。
【図4】本実施形態による呼吸性体動の時相を測定する
ためのパルスシーケンスの一例を示す図。
【図5】本実施形態により呼吸周期を測定するための撮
像時刻の異なる複数の1次元データを時間軸に沿って配
列して得られた画像を示す図1のディスプレイに表示し
た中間調画像の写真。
【図6】心拍性体動及び呼吸性体動による画像アーチフ
ァクトを抑制するための一方法を説明するためのタイム
チャート。
【図7】同じ空間情報を与えて繰り返し収集したMR信
号のうち、呼吸性体動の時相が特定の許容範囲に入る割
合の繰り返し回数に対する依存性を示す図。
【符号の説明】
11…磁石部 13…静磁場コイル、 15…傾斜磁場コイルセット、 17…高周波コイル、 18…寝台、 19…静磁場電源、 20…心電計、 21…傾斜磁場電源、 23…送信器、 25…受信器、 27…プロセッサ、 29…ディスプレイ、 31…コントローラ、 33…コンソール。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MR信号に与える空間情報をn回の収集
    毎に変更しながら、心拍同期をとって心拍性体動の時相
    が略等しいMR信号を繰り返し収集し、この空間情報が
    同じn個のMR信号から呼吸性体動の時相が所定の許容
    範囲に含まれるMR信号を1つずつ選択し、選択したM
    R信号に基づいてMR画像を再構成するMRI装置にお
    いて、前記nを心拍周期と呼吸周期とに基づいて最適化
    することを特徴とするMRI装置。
  2. 【請求項2】 前記nを、前記呼吸周期を前記心拍周期
    で割り算した値を越える最小の整数とすることを特徴と
    する請求項1記載のMRI装置。
  3. 【請求項3】 前記nを、前記呼吸周期を前記心拍周期
    で割り算した値に所定の係数を乗算し、この乗算値を越
    える最小の整数とすることを特徴とする請求項1記載の
    MRI装置。
  4. 【請求項4】 前記呼吸周期を測定するために、横隔膜
    に直交する領域の一次元データを一定の繰り返し時間で
    取得することを特徴とする請求項1記載のMRI装置。
  5. 【請求項5】 MR信号に与える空間情報をn回の収集
    毎に変更しながら、被検体の第1の反復性生理的運動に
    同期をとってこの第1の反復性生理的運動の時相が略等
    しいMR信号を繰り返し収集し、空間情報が同じn個の
    MR信号から第2の反復性生理的運動の時相が特定の許
    容範囲に含まれるMR信号を1つずつ選択し、選択した
    MR信号に基づいてMR画像を再構成するMRI装置に
    おいて、前記nを前記第1の反復性生理的運動の周期と
    前記第2の反復性生理的運動の周期とに基づいて最適化
    することを特徴とするMRI装置。
  6. 【請求項6】 MR信号に与える空間情報をn回の収集
    毎に変更しながら、所定の繰り返し時間でMR信号を繰
    り返し収集し、この空間情報が同じn個のMR信号から
    呼吸性体動の時相が所定の許容範囲に含まれるMR信号
    を1つずつ選択し、選択したMR信号に基づいてMR画
    像を再構成するMRI装置において、前記nを前記繰り
    返し時間と呼吸周期とに基づいて最適化することを特徴
    とするMRI装置。
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