JPH11137533A - Mrイメージング装置 - Google Patents

Mrイメージング装置

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JPH11137533A
JPH11137533A JP9323778A JP32377897A JPH11137533A JP H11137533 A JPH11137533 A JP H11137533A JP 9323778 A JP9323778 A JP 9323778A JP 32377897 A JP32377897 A JP 32377897A JP H11137533 A JPH11137533 A JP H11137533A
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JP
Japan
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pulse
echo signal
magnetic field
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JP9323778A
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English (en)
Inventor
Akihiro Ishikawa
亮宏 石川
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 GRASE法において撮像時間を延長させず
にデュアルコントラスト画像を得る。 【解決手段】 ホストコンピュータ21およびシーケン
サ22の制御によりRFコイル13からRFパルスを照
射するとともに傾斜磁場コイル12から傾斜磁場Gx、
Gy、Gzを発生させてGRASE法のパルスシーケン
スを実行し、かつ、2つのKスペースの各々の中央領域
には異なるスピンエコー信号が配置され、各Kスペース
の両端領域には同じグラジェントエコー信号が共通に配
置されるような位相エンコードを施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、NMR(核磁気
共鳴)現象を利用してイメージングを行うMRイメージ
ング装置に関し、とくにGRASE法とよばれるグラジ
ェントエコーとスピンエコーのハイブリッドスキャン法
により高速に2つの異なるコントラスト画像を得るMR
イメージング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】GRASE(GRadient And
Spin Echo)法は、90゜パルス(章動パル
ス)を印加した後、複数個の180゜パルス(リフォー
カスパルス)を加えるとともに、これらのRFパルスの
各々と同時にスライス選択用の傾斜磁場Gsのパルスを
加え、そのRFパルスの間隔内で読み出し(および周波
数エンコード)用の傾斜磁場Grのパルスを加えるとと
もに、このGrパルスを180゜パルスと180゜パル
スとの間で複数回スイッチングさせて、スピンエコーの
信号に加えて、その前後にグラジェントエコーの信号を
発生させ、そして、これらの信号の発生直前に位相エン
コード用の傾斜磁場Gpのパルスをそれぞれ加えて、そ
の各々のGpパルスの印加量を、それらの信号から得た
データがKスペース(生データ空間)上で位相方向に順
に配置されるものとなるような位相エンコード量に対応
させる、というものである(米国特許第5270654
号およびK.Oshio and D.A.Feinb
erg ”GRASE(Gradient−and S
pin−Echo)Imaging:A NovelF
ast MRI Technique” Magnet
ic Resonance in Medicine
20,344−349,1991)。
【0003】さらに詳しく述べれば、得られるデータ
を、スピンエコー信号から得られるデータと、スピンエ
コー信号の直前のグラジェントエコー信号から得られる
データと、スピンエコー信号の直後のグラジェントエコ
ー信号から得られるデータとにグループ分けする。そし
て、Kスペース(生データ空間)を、位相方向に中央領
域と、その両側の端部領域との3つの領域に分ける。そ
の上で、スピンエコー信号から得られるデータのグルー
プが中央領域に配置されるように、スピンエコー信号の
直前のグラジェントエコー信号から得られるデータのグ
ループが一方の端部領域に配置されるように、スピンエ
コー信号の直後のグラジェントエコー信号から得られる
データのグループが他方の端部領域に配置されるよう
に、しかも、それらの領域ではデータの配置位置につい
ては、信号発生順序と位相方向の一端から他端へと向か
う方向とが一致するように、各信号に加える位相エンコ
ード量を定める。
【0004】そして、このGRASE法において、2つ
の異なるコントラスト画像を得る場合には、TR(繰り
返し時間)内の一連のエコー信号群を二分し、前半のエ
コー信号群から得たデータを一方のKスペースに、後半
のエコー信号群から得たデータを他方のKスペースに、
それぞれ配置する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ようにGRASE法におけるTR内の一連のエコー信号
群を二分することにより2つの異なるコントラスト画像
を得る場合には、1つのTRについてはKスペースごと
の位相エンコード数が半分になるため、2倍のTR数を
必要とし、撮像時間が長くなる問題がある。また、1つ
のTRについて2倍のエコー数としてKスペースごとの
位相エンコード数を維持しようとすれば、TRが短い場
合にはマルチスライス数を多くとれないという制限を受
け易くなる。
【0006】この発明は、上記に鑑み、GRASE法で
デュアルコントラスト画像を得る場合に、一部のエコー
信号は両コントラスト画像のKスペースの同一位相エン
コードラインに共通に配置することによってエコー信号
の利用効率を高めて、マルチスライス数の維持・撮像時
間の短縮を図ることができる、MRイメージング装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明によるMRイメージング装置においては、
章動パルスおよびリフォーカスパルスを印加するRF送
信手段と、スライス選択用傾斜磁場パルス、位相エンコ
ード用傾斜磁場パルスおよび読み出し用傾斜磁場パルス
を印加する傾斜磁場パルス印加手段と、エコー信号を受
信し、位相検波した後サンプリングしてA/D変換して
データを得る受信手段と、上記RF送信手段、傾斜磁場
パルス印加手段および受信手段を制御して、1個の章動
パルスを印加した後多数個のリフォーカスパルスを順次
印加するとともにリフォーカスパルスの各々の間隔内で
読み出し用傾斜磁場パルスをスイッチングすることによ
り、それぞれ1つのスピンエコーの信号とその前後の複
数のグラジェントエコーの信号とを発生させ、かつ、2
つのKスペースをそれぞれ位相方向に3つに分けたとき
のそれぞれのKスペースの中央領域に、少なくともその
領域の中の位相方向の両端部分を除いた中央部分では、
異なるタイミングで発生したスピンエコー信号から得ら
れるデータがそれぞれ配列され、両Kスペースの一方側
の端部領域に、スピンエコー信号の前に発生したグラジ
ェントエコー信号から得られるデータが両Kスペースに
共通に配列され、両Kスペースの他方側の端部領域に、
スピンエコー信号の後に発生したグラジェントエコー信
号から得られるデータが両Kスペースに共通に配列され
るような、位相エンコード量を各エコー信号に与えるよ
うにする制御手段とが備えられることが特徴となってい
る。
【0008】2つのKスペースの各々の中央領域にはス
ピンエコーのデータが、両側の端部領域にはグラジェン
トエコーのデータがそれぞれ配列され、その中央領域に
配列されるデータはそれらのKスペースごとに別個のも
のとなっているが、両側の端部領域に配列されるデータ
は2つのKスペースで共通のものとなっている。一般に
再構成画像のコントラストは低周波領域のデータつまり
Kスペースの中央付近に配置されるデータによって規定
されるため、端部領域はデータが共通であっても、中央
領域のデータを別個のタイミングで発生したスピンエコ
ー信号から得たデータとすることによって、異なるコン
トラストの2つの画像をこれら2つのKスペースから再
構成することが可能となる。そして、画像のコントラス
トにあまり寄与しない端部領域(高周波領域)のデータ
を2つのKスペースで共通のものとしていることによ
り、Kスペースの端部領域に配置すべきデータは、それ
ぞれのKスペースごとに収集する必要がなくて、1回収
集すればよくなり、データの収集効率が向上し、1つの
TR内での位相エンコード数を多くすることができるた
め、繰り返し回数を増大させることなく撮像時間を短縮
することが可能となる。また、1つのTR内での位相エ
ンコード数を多くすることができることから、TRが短
い場合でもマルチスライス数を多くとることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照しながら詳細に説明する。この発明に
かかるMRイメージング装置は、図1で示すように構成
されている。図1において主マグネット11は強力な静
磁場を発生するもので、この静磁場中に図示しない被検
体が配置される。また、傾斜磁場コイル12は、X,
Y,Zの直交3軸方向に磁場強度が傾斜する3つの傾斜
磁場Gx、Gy、Gzを、上記静磁場に重畳するように
して発生するよう3組設けられている。被検体には送信
用のRFコイル13と、NMR信号の受信用RFコイル
14とが取り付けられる。
【0010】ホストコンピュータ21はシステム全体の
制御を行い、シーケンサ22はこのホストコンピュータ
21の制御の下で、被検体の所望の断面での画像を再構
成するためのデータを収集するシーケンス(後に図2を
参照しながら説明する)を行うのに必要な種々の命令を
送信系、受信系および傾斜磁場発生系に送る。傾斜磁場
発生については、波形発生器15からGx、Gy、Gz
に関する所定のパルス波形を所定のタイミングで発生さ
せて、傾斜磁場電源16に送らせ、傾斜磁場コイル12
からその波形・タイミングのGx、Gy、Gzを発生さ
せる。図2のパルスシーケンスで示すスライス選択用傾
斜磁場Gs、読み出し用(周波数エンコード用)傾斜磁
場Gr、位相エンコード用傾斜磁場Gpは、これらG
x、Gy、Gzのいずれか1つを用い、あるいはいくつ
かずつを組み合わせて作られる。
【0011】また、波形発生器15は、シーケンサ22
の制御の下でRFパルスの波形を所定のタイミングで発
生して振幅変調器24に送る。この振幅変調器24に
は、被検体の共鳴周波数に相当する周波数のRF信号が
発生するようにホストコンピュータ21によってセット
されたRF信号発生器23からのRF信号がキャリアと
して送られてきており、このキャリアが波形発生器15
からの波形信号に応じて振幅変調される。この振幅変調
器24の出力はRFパワーアンプ25を経てRFコイル
13に送られる。こうして、RFコイル13から送信さ
れるRF信号の波形とタイミングとがシーケンサ22に
よって定められることにより、図2に示す90°パルス
や180°パルスが被検体に照射されることになる。
【0012】被検体から発生したNMR信号は受信用の
RFコイル14で受信され、プリアンプ26を経て位相
検波器27に送られる。位相検波器27には、送信RF
パルスのキャリアとなっているRF信号が、RF信号発
生器23から送られてきており、この信号が参照信号と
して用いられて位相検波が行われる。A/D変換器28
は、シーケンサ22によってタイミング等が制御された
サンプリングパルス発生器29からのサンプリングパル
スに応じて、位相検波器27からの検波信号をサンプリ
ングし、デジタルデータに変換する。このデジタルデー
タはホストコンピュータ21に取り込まれ、画像再構成
装置33によってフーリエ変換処理される。これによっ
て再構成された画像はディスプレイ装置32によって表
示される。指示器31は、オペレータ等がホストコンピ
ュータ21に必要な指示を与えるためのキーボードやマ
ウスなどである。
【0013】このようなMRイメージング装置におい
て、ホストコンピュータ21およびシーケンサ22の制
御の下に図2に示すようなパルスシーケンスが行なわれ
る。図2において、まず90゜パルス(章動パルス)を
印加した後、複数個(ここでは6個)の180゜パルス
(リフォーカスパルス)を加えるとともに、これらのR
Fパルスの各々と同時にスライス選択用の傾斜磁場Gs
のパルスを加える。そして読み出し用(および周波数エ
ンコード用)の傾斜磁場Grのパルスを上記のRFパル
スの間隔内で加えるとともに、このGrパルスを180
゜パルスと180゜パルスとの間で複数回(ここでは
正、負、正と3回)スイッチングさせる。
【0014】これにより、各々のリフォーカスパルスの
間隔内で3つの信号、つまり、1つのスピンエコー信号
1b、2b、…、6bと、その直前のグラジェントエコ
ー信号1a、2a、…、6aと、その直後のグラジェン
トエコー信号1c、2c、…、6cとが発生させられ
る。つまり、ここでは合計18個の信号が生じさせられ
ることになる。これらの信号の発生直前に位相エンコー
ド用の傾斜磁場Gpのパルスをそれぞれ加える。その各
々のGpパルスの印加量は、各信号から得たデータが、
2つのKスペースに図3(イ)、(ロ)で示すように配
置されるものとなるような位相エンコード量に対応させ
られる。
【0015】すなわち、図3(イ)は第1コントラスト
像用のKスペース、図3の(ロ)は第2コントラスト像
用のKスペースであり、これらに示すように各信号から
得たデータが配置される(そのように配置されるべき位
相エンコード量が各信号に与えられる)。図3(イ)、
(ロ)で示すKスペースでは、図の上下方向が位相方向
(中央が位相エンコード量0、上方向が位相エンコード
量がプラスの方向、下方向が位相エンコード量がマイナ
スの方向)、左右方向が周波数方向であり、それぞれ位
相方向に3つの領域に分けられている。
【0016】これら2つのKスペースの中央領域はスピ
ンエコー信号1b、2b、…から得たデータが配列され
る領域SE、下側の端部領域はスピンエコー信号直前の
グラジェントエコー信号1a、2a、…から得たデータ
が配列される領域GE、上側の端部領域はスピンエコー
信号直後のグラジェントエコー信号1c、2c、…から
得たデータが配列される領域GEとなっている(なお、
これとは逆に、信号1a、2a、…から得たデータを上
側の端部領域GEに、信号1c、2c、…から得たデー
タを下側の端部領域GEに、それぞれ配列するようにし
てもよい)。
【0017】そして、これら2つのKスペースの両側の
端部領域GEには、共通に、グラジェントエコー信号か
ら得たデータが用いられている。つまり、領域GEでは
同じグラジェントエコー信号からのデータが、2つのK
スペースの同一位相エンコードラインに配列される。領
域SEに配列するスピンエコー信号から得たデータにつ
いては、2つのKスペースでは、別個のものが用いられ
る。ここでは、図3の(イ)のKスペースではスピンエ
コー信号1b、2b、3bからのデータが、図3の
(ロ)のKスペースではスピンエコー信号4b、5b、
6bからのデータが用いられている。すなわち、中央の
網掛け部分の領域は別個のデータが配置されるが、両側
の白抜き部分の領域は図3(イ)、(ロ)のKスペース
で共通のデータが配置される。
【0018】このように図3(イ)、(ロ)のそれぞれ
のKスペースで、中央網掛け部分つまり画像コントラス
トを支配する低周波領域に別個のスピンエコー信号から
のデータが配置されているため、異なるコントラストの
画像が得られることになる。とくにKスペースの中心
(位相エンコード量0)付近には、それぞれ信号1bと
信号4bとが配置される。そのため、これら2つのKス
ペースに配置されたデータをそれぞれフーリエ変換して
画像再構成したときの各々の画像のコントラストは、主
に信号1bと信号4bとによって支配されることにな
り、これらの信号を得るタイミング(エコー時間)に応
じたコントラストとすることができる。
【0019】白抜き部分の領域は図3(イ)、(ロ)の
Kスペースで共通のデータが配置されるので、これらの
位相エンコードラインに配置すべきデータについては2
つの画像につき1回収集すればよいこととなる。そのた
め、1TR内で共通データとして収集される信号数が多
くなるので、より多数の位相エンコードのデータを1T
R内で得ることができる。その結果、繰り返し回数をあ
まり増大させることがないので、撮像時間を延長させず
にデュアルコントラスト画像を得ることができることに
なる。
【0020】これら図3(イ)、(ロ)で、各信号から
のデータが配置されるべき領域の幅(上下方向つまり位
相方向の幅)は、その領域に配置される位相エンコード
数(ライン数)に対応している。広い幅(1a、1b、
1c、4b)にはN個の位相エンコード数(Nライン)
のデータが配置され、その半分の幅(2a、2b、2
c、3bなど)にはN/2個の位相エンコード数のデー
タが配置される。そして、図3(イ)、(ロ)では2
a、2b、2c等が2つの1/2幅の領域に配置されて
いるが、これは、奇数番目のTR(1個の章動パルスで
始まる18個のエコー信号発生およびデータ収集シーケ
ンスの繰り返し時間)と偶数番目のTRとで振り分ける
ことを意味している。
【0021】そこで、この場合は、総位相エンコード数
は、各画像につき15Nとなり、TRをN回繰り返す
(Nは偶数)ことによって、15N×15Nのマトリク
スの画像を2つ再構成することが可能となる。
【0022】図3(イ)のKスペースにおいて、スピン
エコー信号が配置される中央領域SEでは、各データは
信号発生順(つまり1b、2b、3bの順)にその領域
内の中央から端部へと向かう方向に配列され、グラジェ
ントエコー信号が配列される上下の端部領域GEでも、
各データは信号発生順(つまり1a、2a、3a、…の
順および1c、2c、3c、…の順)にその領域内の中
央から端部へと向かう方向に配列されている。図3
(ロ)のKスペースについては、スピンエコー信号が配
置される中央領域SEでは、各データは信号発生順(つ
まり4b、5b、6bの順)にその領域内の中央から端
部へと向かう方向に配列され、グラジェントエコー信号
が配列される上下の端部領域GEでは図3(イ)のKス
ペースと同様である。
【0023】このようにして各信号からのデータが2つ
のKスペースに配置されるため、それぞれのKスペース
においては隣接するデータの信号強度の差が最小とな
り、位相方向に信号強度が滑らかに変化することにな
る。すなわち、信号強度は図2に示すようにT2(ある
いはT2*)減衰にしたがって時間的に徐々に小さなも
のとなっていくので、図3(イ)、(ロ)のKスペース
のSE領域では信号強度がその領域内の中央で大きく上
下に向かうにしたがい小さくなっていき、上下のGE領
域でも信号強度がその領域内の中央で大きく上下に向か
うにしたがい小さくなっていく。そこで、SE領域と2
つのGE領域とが接する部分での信号強度差は、図3
(ロ)のKスペースではほとんどなく、(イ)のKスペ
ースでも比較的小さく、これらにおいて信号強度の位相
方向プロファイルは滑らかに連続することになる。
【0024】したがって、図3(イ)、(ロ)の2つの
Kスペースをフーリエ変換して2つの画像を再構成する
場合に、これらの画像における画像ぶれアーティファク
トを軽減することが可能となる。
【0025】図4(イ)、(ロ)は、デュアルコントラ
スト画像のための2つのKスペースの他の例を示すもの
である。ここでは、スピンエコー信号からのデータが配
列される中央領域SEでのデータ配列は図3と同じであ
るが、両側のグラジェントエコー信号からのデータが配
列される端部領域GEでのデータ配列が図3と異なって
いる。すなわち、図4(イ)、(ロ)において端部領域
GEには共通のデータが配置されるが、これら2つの領
域GEでは、Kスペース全体についての端部から中央側
に向けて信号発生順序で1a、2a、3a、…、および
1c、2c、3c、…と配列されている。このように中
央側に信号発生順の遅いものを配置したのは、領域SE
の端部に配置される信号との強度差をなるべく少なくす
るためである。
【0026】図5(イ)、(ロ)は、デュアルコントラ
スト画像のための2つのKスペースのさらに別の例を示
すものである。この図5(イ)、(ロ)では、中央のス
ピンエコー信号からのデータを配置すべき領域SEに、
すべて別個のデータを配置するのではなく、その領域S
Eの両端部分に同じスピンエコー信号5bから得たデー
タを共通に配置している。つまり、この図5(イ)、
(ロ)では、網掛け部分のみがそれぞれ別個のデータで
あり、それ以外の白抜き部分が共通のデータとなってい
る。
【0027】この図5(イ)、(ロ)では、すべてのグ
ラジェントエコー信号だけでなく、スピンエコー信号に
ついても一部(時間的に最後に発生するスピンエコー信
号5b)は2つのKスペースについて共通に用いている
ため、発生する信号のうちの共通に用いられるものの割
合が高く、それに応じて多数の位相エンコード数を1T
R内で得ることができ、繰り返し回数を少なくできる。
【0028】この図5(イ)、(ロ)では1TR内で1
80°パルスを5回加えて、5つのスピンエコー信号1
b、2b、3b、4b、5bを得るとともに、その前後
の5つずつのグラジェントエコー信号1a、2a、3
a、4a、5aおよび1c、2c、3c、4c、5cを
得ている。そして、1TR内での位相エンコード数は1
3となる。TRをN回繰り返す(Nは偶数)ことによ
り、13N×13Nのマトリクスの、コントラストの異
なる2つの画像を得ることができる。
【0029】なお、ここでは1TRにつき、18個(あ
るいは15個)のエコー信号を発生させるようにしてい
るが、リフォーカスパルス(およびそれに伴うGs、G
r、Gp)の数を増減すれば、21個あるいはそれ以上
の数のエコー信号を発生させることもできるし、12個
あるいはそれ以下の数のエコー信号を発生させることも
できる。また、リフォーカスパルスとリフォーカスパル
スとの間で、Grを3回スイッチングさせて1個のスピ
ンエコー信号とその前後に1個ずつのグラジェントエコ
ー信号とを発生させているが、これらの数についても制
限されない。各画像に単独に用いられるエコー信号の
数、共通に用いられるエコー信号の数なども上記に限定
されるわけではない。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のMRイ
メージング装置によれば、GRASE法においてデュア
ルコントラストの画像を得るための2つのKスペースに
それぞれ配置するデータのうち、2つのKスペースに共
通に配置されるものの割合が高いので、1TR内の信号
数に対して1TR内の位相エンコード数が多くなり、T
Rの繰り返し回数をそれほど増大させずにつまり撮像時
間をそれほど延長させずにデュアルコントラスト画像を
得ることができる。また、1つのTR内での位相エンコ
ード数を多くすることができることから、TRが短い場
合でもマルチスライス数を多くとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかるMRイメージン
グ装置を示すブロック図。
【図2】同実施形態において行うパルスシーケンスを示
すタイムチャート。
【図3】同実施形態におけるKスペースの一例を示す
図。
【図4】同実施形態におけるKスペースの他の例を示す
図。
【図5】同実施形態におけるKスペースのさらに別の例
を示す図。
【符号の説明】
11 静磁場発生用主マグネット 12 傾斜磁場コイル 13 送信用RFコイル 14 受信用RFコイル 15 波形発生器 16 傾斜磁場電源 21 ホストコンピュータ 22 シーケンサ 23 RF信号発生器 24 振幅変調器 25 RFパワーアンプ 26 プリアンプ 27 位相検波器 28 A/D変換器 29 サンプリングパルス発生器 31 指示器 32 ディスプレイ装置 33 画像再構成装置 1a、2a、3a、4a、5a スピンエ
コー信号の直前のグラジェントエコー信号 1b、2b、3b、4b、5b スピンエ
コー信号 1c、2c、3c、4c、5c スピンエ
コー信号の直後のグラジェントエコー信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 章動パルスおよびリフォーカスパルスを
    印加するRF送信手段と、スライス選択用傾斜磁場パル
    ス、位相エンコード用傾斜磁場パルスおよび読み出し用
    傾斜磁場パルスを印加する傾斜磁場パルス印加手段と、
    エコー信号を受信し、位相検波した後サンプリングして
    A/D変換してデータを得る受信手段と、上記RF送信
    手段、傾斜磁場パルス印加手段および受信手段を制御し
    て、1個の章動パルスを印加した後多数個のリフォーカ
    スパルスを順次印加するとともにリフォーカスパルスの
    各々の間隔内で読み出し用傾斜磁場パルスをスイッチン
    グすることにより、それぞれ1つのスピンエコーの信号
    とその前後の複数のグラジェントエコーの信号とを発生
    させ、かつ、2つのKスペースをそれぞれ位相方向に3
    つに分けたときのそれぞれのKスペースの中央領域に、
    少なくともその領域の中の位相方向の両端部分を除いた
    中央部分では、異なるタイミングで発生したスピンエコ
    ー信号から得られるデータがそれぞれ配列され、両Kス
    ペースの一方側の端部領域に、スピンエコー信号の前に
    発生したグラジェントエコー信号から得られるデータが
    両Kスペースに共通に配列され、両Kスペースの他方側
    の端部領域に、スピンエコー信号の後に発生したグラジ
    ェントエコー信号から得られるデータが両Kスペースに
    共通に配列されるような、位相エンコード量を各エコー
    信号に与えるようにする制御手段とを備えることを特徴
    とするMRイメージング装置。
JP9323778A 1997-11-10 1997-11-10 Mrイメージング装置 Pending JPH11137533A (ja)

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