JPH11169354A - Mrイメージング装置 - Google Patents

Mrイメージング装置

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JPH11169354A
JPH11169354A JP9370500A JP37050097A JPH11169354A JP H11169354 A JPH11169354 A JP H11169354A JP 9370500 A JP9370500 A JP 9370500A JP 37050097 A JP37050097 A JP 37050097A JP H11169354 A JPH11169354 A JP H11169354A
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JP
Japan
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data
pulse
signal
space
magnetic field
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JP9370500A
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Inventor
Akihiro Ishikawa
亮宏 石川
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 GRASE法において画像ぶれアーティファ
クトを抑制するとともに撮像時間をさらに短縮する。 【解決手段】 ホストコンピュータ21およびシーケン
サ22の制御によりRFコイル13からRFパルスを照
射するとともに傾斜磁場コイル12から傾斜磁場Gx、
Gy、Gzを発生させてGRASE法のパルスシーケン
スを実行し、かつ、Kスペースの約半分の領域のみにつ
きデータ収集し、未収集データは計算で求めることとす
るとともに、収集領域の中央側第1領域にはスピンエコ
ー信号が、端部側の第2、第3領域にはスピンエコー信
号の前または後のグラジェントエコー信号がそれぞれ配
置されるような位相エンコードを施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、NMR(核磁気
共鳴)現象を利用してイメージングを行うMRイメージ
ング装置に関し、とくにGRASE法とよばれるグラジ
ェントエコーとスピンエコーのハイブリッドスキャン法
により高速に画像を得るMRイメージング装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】GRASE(GRadient And
Spin Echo)法は、90゜パルス(章動パル
ス)を印加した後、複数個の180゜パルス(リフォー
カスパルス)を加えるとともに、これらのRFパルスの
各々と同時にスライス選択用の傾斜磁場Gsのパルスを
加え、そのRFパルスの間隔内で読み出し(および周波
数エンコード)用の傾斜磁場Grのパルスを加えるとと
もに、このGrパルスを180゜パルスと180゜パル
スとの間で複数回スイッチングさせて、スピンエコーの
信号に加えて、その前後にグラジェントエコーの信号を
発生させ、そして、これらの信号の発生直前に位相エン
コード用の傾斜磁場Gpのパルスをそれぞれ加えて、そ
の各々のGpパルスの印加量を、それらの信号から得た
データがKスペース(生データ空間)上で位相方向に順
に配置されるものとなるような位相エンコード量に対応
させる、というものである(米国特許第5270654
号およびK.Oshio and D.A.Feinb
erg ”GRASE(Gradient−and S
pin−Echo)Imaging:A NovelF
ast MRI Technique” Magnet
ic Resonance in Medicine
20,344−349,1991)。
【0003】さらに詳しく述べれば、RF間隔内でGr
パルスを3回スイッチングさせるとして、得られるデー
タを、スピンエコー信号から得られるデータと、スピン
エコー信号の直前のグラジェントエコー信号から得られ
るデータと、スピンエコー信号の直後のグラジェントエ
コー信号から得られるデータとにグループ分けする(そ
れぞれ第1、第2、第3のグループと呼ぶことにす
る)。そして、Kスペース(生データ空間)を、位相方
向に中央領域と、その両側の端部領域との3つの領域に
分ける。その上で、第1グループのデータが中央領域に
配置されるように、第2グループのデータが一方の端部
領域に配置されるように、第3グループのデータが他方
の端部領域に配置されるように、しかも、それらの領域
ではデータの配置位置については、信号発生順序と位相
方向の一端から他端へと向かう方向とが一致するよう
に、各信号に加える位相エンコード量を定める。このよ
うに、TR(繰り返し時間)内で多数のエコー信号を発
生させてそれらに異なる位相エンコードを施してKスペ
ースに配置するようにしているため、データ収集(撮像
スキャン)にかかる時間をかなり短縮することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
GRASE法ではKスペース上で隣接して配置する信号
間の強度差が大きいことから画像ぶれアーティファクト
が生じる問題がある。また、撮像時間をかなり短縮でき
るものの、さらに撮像時間を短縮して診断効率を向上さ
せることが望まれている。
【0005】この発明は、上記に鑑み、GRASE法に
おいて画像ぶれアーティファクトを抑制しつつ、さらに
短い撮像時間で所望のコントラストの画像を得ることが
できるように改善したMRイメージング法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明によるMRイメージング装置においては、
章動パルスおよびリフォーカスパルスを印加するRF送
信手段と、スライス選択用傾斜磁場パルス、位相エンコ
ード用傾斜磁場パルスおよび読み出し用傾斜磁場パルス
を印加する傾斜磁場パルス印加手段と、エコー信号を受
信し、位相検波した後サンプリングしてA/D変換して
データを得る受信手段と、上記RF送信手段、傾斜磁場
パルス印加手段および受信手段を制御して、1個の章動
パルスを印加した後多数個のリフォーカスパルスを順次
印加するとともにリフォーカスパルスの各々の間隔内で
読み出し用傾斜磁場パルスをスイッチングすることによ
り、それぞれ1つのスピンエコーの信号とその前後の複
数のグラジェントエコーの信号とを発生させ、かつ、各
エコー信号から得られるデータがKスペースにおいてつ
ぎの(イ)乃至(ニ)の条件を満たすようにして配列さ
れるべき位相エンコード量が各エコー信号に与えられる
ようにする制御手段と、(イ)Kスペースを位相方向に
略半分に分けその一方側の半領域をリフォーカスパルス
間隔内での信号数と同数に分割したときのその各分割領
域に配置すべきデータは、リフォーカスパルス間隔内で
の発生順序を同じくする信号グループの各々の信号から
のデータとする、(ロ)上記一方側の半領域の各分割領
域のうちで最も中央側の分割領域に配置すべきデータ
は、リフォーカスパルス間隔内で所定の発生順序となっ
ているスピンエコー信号グループの信号からのデータと
する、(ハ)上記一方側の半領域の各々の分割領域内で
は信号発生時間の近いデータ同士を隣接させる、(ニ)
上記一方側の半領域の各々の分割領域の間で隣接して配
置されるデータは信号発生順序の近いもの同士とする、
Kスペースの他方側の半領域に配置すべき未計測データ
を計算により求める手段と、Kスペースの全領域に配置
されたデータより画像再構成する手段とが備えられるこ
とが特徴となっている。
【0007】Kスペースを位相方向に略半分に分けたと
きの、その一方側の半領域に配置すべきデータについて
のみデータを収集し、他方側の半領域に配置すべきデー
タは収集せずに、その収集しないデータは、複素共役の
関係があることなどを利用して計算により求める。こう
してKスペースの全領域にデータを配置し、2次元フー
リエ変換処理などの画像再構成処理を行って画像を得
る。そのため、いわゆるハーフスキャンによりデータ収
集・画像再構成を行うことから、データ収集にかかる時
間が約半分になり、高速に撮像可能となる。そのデータ
収集する半領域をリフォーカスパルス間隔内での信号数
と同数に分割し、その各分割領域には、リフォーカスパ
ルス間隔内での発生順序を同じくする信号グループの各
々の信号からのデータを配置する。そして、その各分割
領域のうちで最も中央側の分割領域には、リフォーカス
パルス間隔内で所定の発生順序(たとえばリフォーカス
パルス間隔内での信号数が3のときは2番目、信号数が
5のとき3番目)となっているスピンエコー信号グルー
プの信号からのデータを配置する。そのため、このスピ
ンエコー信号グループの信号からのデータによって画像
のコントラストが定まる。各々の分割領域内では信号発
生時間の近いデータ同士を隣接させるとともに、各々の
分割領域の間で隣接して配置されるデータは信号発生順
序の近いもの同士とするため、隣接して配置されるデー
タの間の信号強度差を各領域内でも、領域間でも小さく
することができる。その結果、再構成画像の画像ぶれア
ーティファクトを軽減することが可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照しながら詳細に説明する。この発明に
かかるMRイメージング装置は、図1で示すように構成
されている。図1において主マグネット11は強力な静
磁場を発生するもので、この静磁場中に図示しない被検
体が配置される。また、傾斜磁場コイル12は、X,
Y,Zの直交3軸方向に磁場強度が傾斜する3つの傾斜
磁場Gx、Gy、Gzを、上記静磁場に重畳するように
して発生するよう3組設けられている。被検体には送信
用のRFコイル13と、NMR信号の受信用RFコイル
14とが取り付けられる。
【0009】ホストコンピュータ21はシステム全体の
制御を行い、シーケンサ22はこのホストコンピュータ
21の制御の下で、被検体の所望の断面での画像を再構
成するためのデータを収集するシーケンス(後に図2を
参照しながら説明する)を行うのに必要な種々の命令を
送信系、受信系および傾斜磁場発生系に送る。傾斜磁場
発生については、波形発生器15からGx、Gy、Gz
に関する所定のパルス波形を所定のタイミングで発生さ
せて、傾斜磁場電源16に送らせ、傾斜磁場コイル12
からその波形・タイミングのGx、Gy、Gzを発生さ
せる。図2のパルスシーケンスで示すスライス選択用傾
斜磁場Gs、読み出し用(周波数エンコード用)傾斜磁
場Gr、位相エンコード用傾斜磁場Gpは、これらG
x、Gy、Gzのいずれか1つを用い、あるいはいくつ
かずつを組み合わせて作られる。
【0010】また、波形発生器15は、シーケンサ22
の制御の下でRFパルスの波形を所定のタイミングで発
生して振幅変調器24に送る。この振幅変調器24に
は、被検体の共鳴周波数に相当する周波数のRF信号が
発生するようにホストコンピュータ21によってセット
されたRF信号発生器23からのRF信号がキャリアと
して送られてきており、このキャリアが波形発生器15
からの波形信号に応じて振幅変調される。この振幅変調
器24の出力はRFパワーアンプ25を経てRFコイル
13に送られる。こうして、RFコイル13から送信さ
れるRF信号の波形とタイミングとがシーケンサ22に
よって定められることにより、図2に示す90°パルス
や180°パルスが被検体に照射されることになる。
【0011】被検体から発生したNMR信号は受信用の
RFコイル14で受信され、プリアンプ26を経て位相
検波器27に送られる。位相検波器27には、送信RF
パルスのキャリアとなっているRF信号が、RF信号発
生器23から送られてきており、この信号が参照信号と
して用いられて位相検波が行われる。A/D変換器28
は、シーケンサ22によってタイミング等が制御された
サンプリングパルス発生器29からのサンプリングパル
スに応じて、位相検波器27からの検波信号をサンプリ
ングし、デジタルデータに変換する。このデジタルデー
タはホストコンピュータ21に取り込まれ、画像再構成
装置33によってフーリエ変換処理される。これによっ
て再構成された画像はディスプレイ装置32によって表
示される。指示器31は、オペレータ等がホストコンピ
ュータ21に必要な指示を与えるためのキーボードやマ
ウスなどである。
【0012】このようなMRイメージング装置におい
て、ホストコンピュータ21およびシーケンサ22の制
御の下に図2に示すようなパルスシーケンスが行なわれ
る。図2において、まず90゜パルス(章動パルス)を
印加した後、複数個(ここでは3個)の180゜パルス
(リフォーカスパルス)を加えるとともに、これらのR
Fパルスの各々と同時にスライス選択用の傾斜磁場Gs
のパルスを加える。そして読み出し用(および周波数エ
ンコード用)の傾斜磁場Grのパルスを上記のRFパル
スの間隔内で加えるとともに、このGrパルスを180
゜パルスと180゜パルスとの間で複数回(ここでは
正、負、正と3回)スイッチングさせる。
【0013】これにより、各々のリフォーカスパルスの
間隔内で3つの信号、つまり、1つのスピンエコー信号
1b、2b、3bと、その直前のグラジェントエコー信
号1a、2a、3aと、その直後のグラジェントエコー
信号1c、2c、3cとが発生させられる。つまり、こ
こでは合計9個の信号が生じさせられることになる。ス
ピンエコー信号1b、2b、3bを第1グループの信
号、グラジェントエコー信号1a、2a、3aを第2グ
ループの信号、グラジェントエコー信号1c、2c、3
cを第3グループの信号と呼ぶことにする。これらの信
号の発生直前に位相エンコード用の傾斜磁場Gpのパル
スをそれぞれ加える。その各々のGpパルスの印加量
は、各信号から得たデータが、Kスペースに図3(イ)
で示すように配置されるものとなるような位相エンコー
ド量に対応させられる。
【0014】すなわち、図3(イ)で示すKスペースで
は、図の上下方向が位相方向(中央が位相エンコード量
0、上方向が位相エンコード量がプラスの方向、下方向
が位相エンコード量がマイナスの方向)、左右方向が周
波数方向であり、位相方向に約半分に分けられ、下半分
の網掛け領域がデータ収集しない領域となっており、上
半分の領域に、実際に収集したデータが配置される。そ
してその上半分の領域は3つの領域に分けられている。
これを中央側から第1、第2、第3の領域と呼ぶことに
すると、上記第1グループの信号1b、2b、3bが第
1領域に、第2グループの信号1a、2a、3aが第2
領域に、第3グループの信号1c、2c、3cが第3領
域にそれぞれ配置される。
【0015】そして、第1領域では中央側から端部側へ
信号1b、2b、3bの順に、第2領域では端部側へ向
かって信号3a、2a、1aの順に、第3領域では端部
側へ向かって信号1c、2c、3cの順に配置するよう
にしている。これらの信号強度は図2に示すようにT2
(あるいはT2*)減衰にしたがって時間的に徐々に小
さなものとなっていくので、図3(イ)のKスペースに
配置される信号の強度分布は図3(ロ)に示すようなも
のとなる。第1領域(SE領域)では信号強度が中央側
から端部側へ向かって徐々に小さくなり、第2領域(G
E領域)では端部側へ向かって徐々に大きくなり、さら
に第3領域(GE領域)では端部側へ向かって徐々に小
さくなる。
【0016】そこで、第1、第2、第3の各領域内で位
相方向に隣接するデータの信号強度の差が最小のものと
なるとともに、各領域の間で隣接するデータの信号強度
の差も最小のものとなる。したがってKスペースにおい
て位相方向に隣接するデータの信号強度の差が最小とな
り、位相方向に信号強度が滑らかに変化することにな
る。図3(イ)のKスペースの下半分(網掛け部)はデ
ータ収集しないが、そこに配置すべきデータは、上半分
のデータから複素共役の関係を利用するなどのハーフス
キャンの画像再構成法に基づきホストコンピュータ21
が計算によって求める。Kスペースに配置されたデータ
をフーリエ変換して画像を再構成する場合に、上記のよ
うに信号強度の位相方向プロファイルが滑らかに連続す
るので、この再構成画像における画像ぶれアーティファ
クトを軽減することが可能となる。
【0017】この場合、1つのTR内で9通りの位相エ
ンコードを施すことができ、9ライン分のデータを収集
できるためTRの回数を減少させて撮像時間を短縮する
ことができるが、さらにデータは実際にはKスペースの
半分しか収集しないため、撮像時間をさらに短縮して診
断効率を向上させることができる。たとえば画像のマト
リクス数を272×272とした場合、ハーフスキャン
により144ライン分のみデータ収集すればよく、さら
に、GRASE法に基づき1TRで9ライン分収集でき
るので、TRを16回繰り返すだけで、画像再構成に必
要なデータの収集ができることになる。
【0018】こうして再構成された画像のコントラスト
は、Kスペースにおいて低周波部分(中央部分)に配置
されるデータによって支配されるため、最初に得られた
スピンエコー信号1bがこの画像のコントラストを決め
ることになる。
【0019】なお、第2グループの信号と第3グループ
の信号を配置する領域を入れ替えて、前者は第3領域、
後者は第2領域にそれぞれ配置するようにしてもよい。
その場合、第2領域では端部に向かって信号3c、2
c、1cの順に、第3領域では信号1a、2a、3aの
順に、それぞれ並べる。
【0020】図4(イ)は、再構成画像のコントラスト
が最後(ここでは3番目)に得られたスピンエコー信号
3bによって支配されるようにした場合のKスペースを
示すものである。すなわち、Kスペースの第1領域で
は、中央から端部側へ3b、2b、1bの順にデータが
配置されていて、信号強度が図4(ロ)で示すように徐
々に大きくなるようにされている。Kスペースの第2領
域では、端部側へ1a、2a、3aの順にデータが配置
されていて、信号強度が図4(ロ)で示すように徐々に
小さくなるようにされ、第3領域では端部側へ3c、2
c、1cの順にデータが配置されていて、信号強度が図
4(ロ)で示すように徐々に大きくなるようにされてい
る。下半分の網掛け部は実際にはデータ収集せず、そこ
に配置すべきデータは計算によって求める領域である。
【0021】この図4の場合も、信号強度の位相方向プ
ロファイルが、第1、第2、第3の各領域内でも、それ
らの領域間でも滑らかに連続するので、この再構成画像
における画像ぶれアーティファクトを軽減することがで
きる。
【0022】なお、第2グループの信号と第3グループ
の信号を配置する領域を入れ替えて、前者は第3領域、
後者は第2領域にそれぞれ配置するようにしてもよい。
その場合、第2領域では端部に向かって信号1c、2
c、3cの順に、第3領域では信号3a、2a、1aの
順に、それぞれ並べる。
【0023】図5(イ)は、再構成画像のコントラスト
が中間に得られたスピンエコー信号、ここでは2番目の
スピンエコー信号2bによって支配されるようにした場
合のKスペースを示すものである。Kスペースの第1領
域では、中央から端部側へ2b、1b、3bの順にデー
タが配置されており、信号強度は図5(ロ)で示すよう
に変化する。Kスペースの第2領域では、端部側へ3
a、2a、1aの順にデータが配置されていて、信号強
度が図5(ロ)で示すように徐々に大きくなるようにさ
れ、第3領域では端部側へ1c、2c、3cの順にデー
タが配置されていて、信号強度が図5(ロ)で示すよう
に徐々に小さくなるようにされている。下半分の網掛け
部は実際にはデータ収集せず、そこに配置すべきデータ
は計算によって求める領域である。
【0024】この図5の場合も、信号強度の位相方向プ
ロファイルが、第1、第2、第3の各領域内でも、それ
らの領域間でも滑らかに連続するので、この再構成画像
における画像ぶれアーティファクトを軽減することがで
きる。
【0025】なお、第2グループの信号と第3グループ
の信号を配置する領域を入れ替えて、前者は第3領域、
後者は第2領域にそれぞれ配置するようにしてもよい。
その場合、第2領域では端部に向かって信号3c、2
c、1cの順に、第3領域では信号1a、2a、3aの
順に、それぞれ並べる。また、第1領域において中央側
から端部側へ信号2b、3b、1bの順としてもよく、
その場合、第2領域は端部へ向けて信号1a、2a、3
aの順で、第3領域は端部へ向けて信号3c、2c、1
cの順で(あるいは第2領域は端部へ向けて信号1c、
2c、3cの順で、第3領域は端部へ向けて信号3a、
2a、1aの順で)データを配置する。
【0026】図6(イ)は再構成画像のコントラストが
最初のスピンエコー信号1bで決まるようにする場合
(図3)の変形例のKスペースを示す。Kスペースの第
1領域では、中央から端部側へ1b、2b、3b、2
b、1bの順にデータが配置されており、信号強度は図
6(ロ)で示すように変化する。Kスペースの第2領域
では、端部側へ1a、2a、3a、2a、1aの順にデ
ータが配置されていて、信号強度が図6(ロ)で示すよ
うに変化し、第3領域では端部側へ1c、2c、3c、
2c、1cの順にデータが配置されていて、信号強度が
図6(ロ)で示すように変化する。下半分の網掛け部は
実際にはデータ収集せず、そこに配置すべきデータは計
算によって求める領域である。
【0027】この場合、たとえば画像のマトリクス数を
280×280とした場合、ハーフスキャンにより14
4ライン分のみデータ収集すればよく、さらに、GRA
SE法に基づき1TRで9ライン分収集できるので、T
Rを16回繰り返すだけで、画像再構成に必要なデータ
の収集ができることになる。
【0028】図7(イ)は再構成画像のコントラストが
最後のスピンエコー信号、ここでは信号3bで決まるよ
うにする場合(図4)の変形例のKスペースを示す。K
スペースの第1領域では、中央から端部側へ3b、2
b、1b、2b、3bの順にデータが配置されており、
信号強度は図7(ロ)で示すように変化する。Kスペー
スの第2領域では、端部側へ3a、2a、1a、2a、
3aの順にデータが配置されていて、信号強度が図7
(ロ)で示すように変化し、第3領域では端部側へ3
c、2c、1c、2c、3cの順にデータが配置されて
いて、信号強度が図7(ロ)で示すように変化する。下
半分の網掛け部は実際にはデータ収集せず、そこに配置
すべきデータは計算によって求める領域である。
【0029】図8(イ)は再構成画像のコントラストが
中間のスピンエコー信号、ここでは信号2bで決まるよ
うにする場合(図5)の変形例のKスペースを示す。K
スペースの第1領域では、中央から端部側へ2b、1
b、2b、3bの順にデータが配置されており、信号強
度は図8(ロ)で示すように変化する。Kスペースの第
2領域では、端部側へ2a、1a、2a、3aの順にデ
ータが配置されていて、信号強度が図8(ロ)で示すよ
うに変化し、第3領域では端部側へ2c、1c、2c、
3cの順にデータが配置されていて、信号強度が図8
(ロ)で示すように変化する。下半分の網掛け部は実際
にはデータ収集せず、そこに配置すべきデータは計算に
よって求める領域である。
【0030】なお、ここでは1TRにつき、9個のエコ
ー信号を発生させるようにしているが、リフォーカスパ
ルス(およびそれに伴うGs、Gr、Gp)の数を増減
すれば、12個あるいはそれ以上の数のエコー信号を発
生させることもできるし、6個あるいはそれ以下の数の
エコー信号を発生させることもできる。また、リフォー
カスパルスとリフォーカスパルスとの間で、Grを3回
スイッチングさせて1個のスピンエコー信号とその前後
に1個ずつのグラジェントエコー信号とを発生させてい
るが、これらの数についても制限されない。また、1T
R内でのエコー信号群を2分し、前半で得られるデータ
が1つのKスペースに配置されるようなものとするとと
もに、後半で得られるデータが他の1つのKスペースに
配置されるようなものとすることにより、デュアルコン
トラスト画像(コントラストの異なる2つの画像)を得
るようにすることもできる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のMRイ
メージング装置によれば、GRASE法においてKスペ
ースに配置されるデータの隣接するもの同士の信号強度
差を各信号グループ内でも信号グループ間でも小さなも
のとして画像ぶれアーティファクトを抑制し、同時に、
ハーフスキャンの手法に基づきさらに短い撮像時間で所
望のコントラストの画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかるMRイメージン
グ装置を示すブロック図。
【図2】同実施形態において行うパルスシーケンスを示
すタイムチャート。
【図3】同実施形態におけるKスペースおよび信号強度
の位相方向プロファイルの一例を示す図。
【図4】同実施形態におけるKスペースおよび信号強度
の位相方向プロファイルの他の例を示す図。
【図5】同実施形態におけるKスペースおよび信号強度
の位相方向プロファイルのさらに別の例を示す図。
【図6】同実施形態におけるKスペースおよび信号強度
の位相方向プロファイルの変形例を示す図。
【図7】同実施形態におけるKスペースおよび信号強度
の位相方向プロファイルの他の変形例を示す図。
【図8】同実施形態におけるKスペースおよび信号強度
の位相方向プロファイルのさらに別の変形例を示す図。
【符号の説明】
11 静磁場発生用主マグネット 12 傾斜磁場コイル 13 送信用RFコイル 14 受信用RFコイル 15 波形発生器 16 傾斜磁場電源 21 ホストコンピュータ 22 シーケンサ 23 RF信号発生器 24 振幅変調器 25 RFパワーアンプ 26 プリアンプ 27 位相検波器 28 A/D変換器 29 サンプリングパルス発生器 31 指示器 32 ディスプレイ装置 33 画像再構成装置 1a、2a、3a スピンエコー信号の直前
のグラジェントエコー信号 1b、2b、3b スピンエコー信号 1c、2c、3c スピンエコー信号の直後
のグラジェントエコー信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 章動パルスおよびリフォーカスパルスを
    印加するRF送信手段と、スライス選択用傾斜磁場パル
    ス、位相エンコード用傾斜磁場パルスおよび読み出し用
    傾斜磁場パルスを印加する傾斜磁場パルス印加手段と、
    エコー信号を受信し、位相検波した後サンプリングして
    A/D変換してデータを得る受信手段と、上記RF送信
    手段、傾斜磁場パルス印加手段および受信手段を制御し
    て、1個の章動パルスを印加した後多数個のリフォーカ
    スパルスを順次印加するとともにリフォーカスパルスの
    各々の間隔内で読み出し用傾斜磁場パルスをスイッチン
    グすることにより、それぞれ1つのスピンエコーの信号
    とその前後の複数のグラジェントエコーの信号とを発生
    させ、かつ、各エコー信号から得られるデータがKスペ
    ースにおいてつぎの(イ)乃至(ニ)の条件を満たすよ
    うにして配列されるべき位相エンコード量が各エコー信
    号に与えられるようにする制御手段と、(イ)Kスペー
    スを位相方向に略半分に分けその一方側の半領域をリフ
    ォーカスパルス間隔内での信号数と同数に分割したとき
    のその各分割領域に配置すべきデータは、リフォーカス
    パルス間隔内での発生順序を同じくする信号グループの
    各々の信号からのデータとする、(ロ)上記一方側の半
    領域の各分割領域のうちで最も中央側の分割領域に配置
    すべきデータは、リフォーカスパルス間隔内で所定の発
    生順序となっているスピンエコー信号グループの信号か
    らのデータとする、(ハ)上記一方側の半領域の各々の
    分割領域内では信号発生時間の近いデータ同士を隣接さ
    せる、(ニ)上記一方側の半領域の各々の分割領域の間
    で隣接して配置されるデータは信号発生順序の近いもの
    同士とする、Kスペースの他方側の半領域に配置すべき
    未計測データを計算により求める手段と、Kスペースの
    全領域に配置されたデータより画像再構成する手段とを
    備えることを特徴とするMRイメージング装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100335005C (zh) * 2001-04-05 2007-09-05 Ge医疗系统环球技术有限公司 相位校正方法和磁共振成像系统

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