JPH11214156A - ジエン化合物を含有するエレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

ジエン化合物を含有するエレクトロルミネッセンス素子

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JPH11214156A
JPH11214156A JP10017191A JP1719198A JPH11214156A JP H11214156 A JPH11214156 A JP H11214156A JP 10017191 A JP10017191 A JP 10017191A JP 1719198 A JP1719198 A JP 1719198A JP H11214156 A JPH11214156 A JP H11214156A
Authority
JP
Japan
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group
carbon atoms
derivatives
compound
atom
Prior art date
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Application number
JP10017191A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Igarashi
達也 五十嵐
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高輝度で白色発光可能な、経時安定性に優れ
るエレクトロルミネッセンス素子を提供する。 【解決手段】 一般式(1)のジエン化合物を少なくと
も1つ含有するエレクトロルミネッセンス素子。一般式
(1)で表される化合物は発光材料である。 (R,R,R,Rは芳香族基またはシアノ基ま
たはカルボニル基を表し、R,Rは水素原子または
置換基を表す。但し、R,R,R,Rの少なく
とも1つは芳香族ヘテロ環基またはシアノ基またはカル
ボニル基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定のジエン化合
物を含有するエレクトロルミネッセンス(EL)素子に
関する。
【0002】
【従来の技術】今日、種々の表示素子に関する研究開発
が活発であり、中でも、有機EL素子は、低電圧で高輝
度の発光を得ることができ、有望な表示素子として注目
されている。例えば、有機化合物の蒸着により有機薄膜
を形成するEL素子が知られている(アプライド フィ
ジックス レターズ、51巻、913項、1987
年)。上記に記載の有機EL素子は電子輸送材料と正孔
輸送材料の積層構造を有し、従来の単層型素子に比べて
その発光特性が大幅に向上している。
【0003】上記積層型EL素子の発光効率を改良する
手段として、蛍光色素をドープする方法が知られてい
る。例えば、ジャーナルオブアプライドフィジックス6
5巻3610項1989年に記載のクマリン色素をドー
プした有機EL素子は、ドープしない素子に比べて発光
効率が大幅に向上している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】有機EL素子において
は、用途によって求められる発光色が異なるが、用いる
蛍光色素の種類を変えることにより所望の波長の光を取
り出すことが可能である。例えば、バックライト等へと
適用可能な白色の発光を取り出したい場合、青、緑、赤
など複数の色素から同時に発光させれば良い。
【0005】しかしながら、上記複数の色素をブレンド
する手法では、色素配合比の微妙なバランスにより所望
の白色発光を得ているため、経時で色素が分解すると発
光色の色度が大きくずれてしまう欠点が有った。これら
解決の手法として、単一の色素で白色発光を得る手法が
考えられるが、高輝度で白色発光可能な色素は見出され
ておらず、開発が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記〜の発明により達成された。 一般式(1)で表される化合物を少なくとも一つ含有
するエレクトロルミネッセンス素子。
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R1、R2、R3、R4は芳香族基ま
たはシアノ基またはカルボニル基を表し、R5、R6は水
素原子または置換基を表す。但し、R1、R2、R3、R4
の少なくとも1つは芳香族ヘテロ環基またはシアノ基ま
たはカルボニル基を表す。) 一般式(1)で表される化合物が発光材料であること
を特徴とするに記載のエレクトロルミネッセンス素
子。 R1、R2がアリール基を表し、R3、R4が芳香族ヘテ
ロ環基を表し、かつ、R 5、R6が水素原子を表すことを
特徴とする、に記載のエレクトロルミネッセンス素
子。 発光色の色度がCIE色度図上白色であることを特徴
とする、、に記載のエレクトロルミネッセンス素
子。
【0009】
【発明の実施の形態】一般式(1)で表される化合物に
関して詳細に説明する。R1、R2、R3、R4は芳香族基
またはシアノ基またはカルボニル基を表し、R 1、R2
3、R4の少なくとも1つは芳香族ヘテロ環基またはシ
アノ基またはカルボニル基である。好ましくはR1
2、R3、R4の少なくとも2つが芳香族ヘテロ環基ま
たはシアノ基またはカルボニル基である。芳香族基とし
ては、例えば、アリール基(好ましくは炭素数6〜3
0、特に好ましくは炭素数6〜20、さらに好ましくは
炭素数6〜12、例えばフェニル基、ナフチル基、アン
トラセニル基、ピレニル基など)、芳香族ヘテロ環基
(ヘテロ原子としては、例えば窒素原子、酸素原子、硫
黄原子があげられ、好ましくは炭素数1〜30、特に好
ましくは炭素数2〜20、さらに好ましくは炭素数2〜
15、例えばトリアゾリル基、ベンズオキサゾリル基、
チオフェニル基、ピリジル基、ベンズチアゾリル基、イ
ンドリル基、カルバゾリル基など)などが挙げられる。
これらの芳香族基はさらに置換基を有していても良い。
【0010】置換カルボニル基としては、例えば、オキ
シカルボニル基(好ましくは炭素数1〜30、特に好ま
しくは炭素数2〜20、さらに好ましくは炭素数2〜1
0、例えばメトキシカルボニル基、イソプロピルオキシ
カルボニル基、フェノキシカルボニル基、ヒドロキシカ
ルボニル基など)、アミノカルボニル基(好ましくは炭
素数1〜30、特に好ましくは炭素数1〜20、さらに
好ましくは炭素数3〜10、例えばジメチルアミノカル
ボニル基、エチルアミノカルボニル基、フェニルアミノ
カルボニル基、モルホニルカルボニル基など)、アルキ
ルカルボニル基(好ましくは炭素数2〜30、特に好ま
しくは炭素数2〜20、さらに好ましくは炭素数2〜1
0、例えばメチルカルボニル基、メトキシメチルカルボ
ニル基など)、芳香族基置換カルボニル基(好ましくは
炭素数2〜30、特に好ましくは炭素数2〜20、さら
に好ましくは炭素数2〜10、例えばフェニルカルボニ
ル基、ブロモフェニルカルボニル基、ナフチルカルボニ
ル基、チエニルカルボニル基など)、ホルミル基などが
挙げられる。これらの基はさらに置換基を有しても良
い。
【0011】R1、R2は好ましくは置換または無置換の
アリール基であり、特に好ましくは置換または無置換の
フェニル基、ナフチル基であり、さらに好ましくはフェ
ニル基である。R3、R4は好ましくは置換または無置換
の芳香族ヘテロ環基であり、特に好ましくは、置換また
は無置換のベンズアゾリル基(例えばベンズイミダゾリ
ル基、ベンズチアゾリル基、ベンズオキサゾリル基)、
トリアゾリル基、チオフェニル基、インドレニル基、カ
ルバゾリル基、カルバゾリル基であり、さらに好ましく
は、置換または無置換のベンズアゾール基、トリアゾリ
ル基である。
【0012】R5、R6は水素原子または置換基を表す。
置換基としては、例えば、アルキル基(好ましくは炭素
数1〜20、より好ましくは炭素数1〜12、特に好ま
しくは炭素数1〜8であり、例えばメチル、エチル、i
so−プロピル、tert−ブチル、n−オクチル、n
−デシル、n−ヘキサデシル、シクロプロピル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシルなどが挙げられる。)、アル
ケニル基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは
炭素数2〜12、特に好ましくは炭素数2〜8であり、
例えばビニル、アリル、2−ブテニル、3−ペンテニル
などが挙げられる。)、アルキニル基(好ましくは炭素
数2〜20、より好ましくは炭素数2〜12、特に好ま
しくは炭素数2〜8であり、例えばプロパルギル、3−
ペンチニルなどが挙げられる。)、アリール基(好まし
くは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、
特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えばフェニ
ル、p−メチルフェニル、ナフチルなどが挙げられ
る。)、置換カルボニル基(好ましくは炭素数1〜2
0、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭
素数1〜12であり、例えばアセチル、ベンゾイル、メ
トキシカルボニル、フェニルオキシカルボニル、ジメチ
ルアミノカルボニル、フェニルアミノカルボニル、など
が挙げられる。)、置換アミノ基(好ましくは炭素数1
〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましく
は炭素数1〜12であり、例えばジメチルアミノ、メチ
ルカルバモイル、エチルスルフォニルアミノ、ジメチル
アミノカルボニルアミノ基、フタルイミド基などが挙げ
られる。)、スルホニル基(好ましくは炭素数1〜2
0、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭
素数1〜12であり、例えばメシル、トシルなどが挙げ
られる。)、スルホ基、カルボキシル基、ヘテロ環基
(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1
〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えば
イミダゾリル、ピリジル、フリル、ピペリジル、モルホ
リノ、ベンズオキサゾリル、トリアゾリル基などが挙げ
られる。)、ヒドロキシ基、アルコキシ基(好ましくは
炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に
好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメトキシ基、
ベンジルオキシ基等が挙げられる。)、アリールオキシ
基(好ましくは炭素数6〜20、より好ましくは炭素数
6〜16、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例え
ばフェノキシ基、ナフチルオキシ基などが挙げられ
る。)、ハロゲン原子(好ましくはフッ素原子、塩素原
子、臭素原子、よう素原子)、チオール基、アルキルチ
オ基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素
数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例
えばメチルチオ基等が挙げられる)、アリールチオ基
(好ましくは炭素数6〜20、より好ましくは炭素数6
〜16、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えば
フェニルチオ基などが挙げられる)、シアノ基などが挙
げられる。これらの置換基は更に置換されてもよい。R
5、R6として好ましくは、水素原子、シアノ基、置換ま
たは無置換のアルキル基、アリール基、芳香族ヘテロ環
基であり、特に好ましくは、水素原子、置換または無置
換のアルキル基、アリール基である。さらに好ましくは
水素原子である。
【0013】一般式(1)で表される化合物は低分子量
化合物であっても良いし、一般式(1)で表される残基
がポリマー主鎖に接続された高分子量化合物(好ましく
は重量平均分子量1000〜5000000、特に好ま
しくは5000〜2000000、さらに好ましくは1
0000〜1000000)もしくは、一般式(1)の
骨格を主鎖にもつ高分子量化合物(好ましくは重量平均
分子量1000〜5000000、特に好ましくは50
00〜2000000、さらに好ましくは10000〜
1000000)であってもよい。高分子量化合物の場
合は、ホモポリマーであっても良いし、他のモノマーと
の共重合体であっても良い。一般式(1)で表される化
合物としては、好ましくは、低分子量化合物である。
【0014】一般式(1)の化合物例を次に示すが、本
発明はこれに限定されない。
【0015】
【化3】
【0016】
【化4】
【0017】
【化5】
【0018】一般式(1)の化合物は公知の方法により
容易に作成され、例えば、化合物(1−1)は、市販の
β−フェニルシンナムアルデヒドと活性メチレン含有化
合物(ベンゾチアゾリル−t−ブチルトリアゾリルメタ
ン)を酢酸−酢酸ナトリウム系で還流下反応させ、得る
ことができる。他の化合物も同様の方法で得ることがで
きる。
【0019】また、本発明の一般式(1)で表されるE
L素子用材料は、例えば、電荷輸送材料、電荷注入材
料、発光材料として用いることができるが、中でも発光
材料であることが好ましい。なお、本発明において、発
光材料とは電圧印加時にEL発光する化合物をいう。
【0020】次に、本発明のジエン化合物を含有するE
L素子に関して説明する。本発明のEL素子は、発光色
の色度がCIE色度図上白色であることが好ましい。C
IE色度図上の白色域は、例えば、コロナ社「色再現工
学の基礎」(大田登)でその範囲が図示されている。
【0021】本発明のジエン化合物を含有するEL素子
の有機層の形成方法は、特に限定されるものではない
が、抵抗加熱蒸着、電子ビーム、スパッタリング、分子
積層法、コーティング法などの方法が用いられ、特性
面、製造面で抵抗加熱蒸着、コーティング法が好まし
い。
【0022】本発明の発光素子は陽極、陰極の一対の電
極間に発光層もしくは発光層を含む複数の有機化合物薄
膜を形成した素子であり、発光層のほか正孔注入層、正
孔輸送層、電子注入層、電子輸送層、保護層などを有し
てもよく、またこれらの各層はそれぞれ他の機能を備え
たものであってもよい。各層の形成にはそれぞれ種々の
材料を用いることができる。
【0023】陽極は正孔注入層、正孔輸送層、発光層な
どに正孔を供給するものであり、金属、合金、金属酸化
物、電気伝導性化合物、またはこれらの混合物などを用
いることができ、好ましくは仕事関数が4eV以上の材
料である。具体例としては酸化スズ、酸化亜鉛、酸化イ
ンジウム、酸化インジウムスズ(ITO)等の導電性金
属酸化物、あるいは金、銀、クロム、ニッケル等の金
属、さらにこれらの金属と導電性金属酸化物との混合物
または積層物、ヨウ化銅、硫化銅などの無機導電性物
質、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロールなど
の有機導電性材料、およびこれらとITOとの積層物な
どが挙げられ、好ましくは、導電性金属酸化物であり、
特に、生産性、高導電性、透明性等の点からITOが好
ましい。陽極の膜厚は材料により適宜選択可能である
が、通常10nm〜5μmの範囲のものが好ましく、よ
り好ましくは50nm〜1μmであり、更に好ましくは
100nm〜500nmである。
【0024】陽極は通常、ソーダライムガラス、無アル
カリガラス、透明樹脂基板などの上に層形成したものが
用いられる。ガラスを用いる場合、その材質について
は、ガラスからの溶出イオンを少なくするため、無アル
カリガラスを用いることが好ましい。また、ソーダライ
ムガラスを用いる場合、シリカなどのバリアコートを施
したものを使用することが好ましい。基板の厚みは、機
械的強度を保つのに十分であれば特に制限はないが、ガ
ラスを用いる場合には、通常0.2mm以上、好ましく
は0.7mm以上のものを用いる。陽極の作製には材料
によって種々の方法が用いられるが、例えばITOの場
合、電子ビーム法、スパッタリング法、抵抗加熱蒸着
法、化学反応法(ゾルーゲル法など)、酸化インジウム
スズの分散物の塗布などの方法で膜形成される。陽極は
洗浄その他の処理により、素子の駆動電圧を下げたり、
発光効率を高めることも可能である。例えばITOの場
合、UV−オゾン処理、プラズマ処理などが効果的であ
る。
【0025】陰極は電子注入層、電子輸送層、発光層な
どに電子を供給するものであり、電子注入層、電子輸送
層、発光層などの負極と隣接する層との密着性やイオン
化ポテンシャル、安定性等を考慮して選ばれる。陰極の
材料としては金属、合金、金属ハロゲン化物、金属酸化
物、電気伝導性化合物、またはこれらの混合物を用いる
ことができ、具体例としてはアルカリ金属(例えばL
i、Na、K等)及びそのフッ化物、アルカリ土類金属
(例えばMg、Ca等)及びそのフッ化物、金、銀、
鉛、アルミニウム、ナトリウム−カリウム合金またはそ
れらの混合金属、リチウム−アルミニウム合金またはそ
れらの混合金属、マグネシウム−銀合金またはそれらの
混合金属、インジウム、イッテリビウム等の希土類金属
等が挙げられ、好ましくは仕事関数が4eV以下の材料
であり、より好ましくはアルミニウム、リチウム−アル
ミニウム合金またはそれらの混合金属、マグネシウム−
銀合金またはそれらの混合金属等である。陰極は、上記
化合物及び混合物の単層構造だけでなく、上記化合物及
び混合物を含む積層構造を取ることもできる。陰極の膜
厚は材料により適宜選択可能であるが、通常10nm〜
5μmの範囲のものが好ましく、より好ましくは50n
m〜1μmであり、更に好ましくは100nm〜1μm
である。陰極の作製には電子ビーム法、スパッタリング
法、抵抗加熱蒸着法、コーティング法などの方法が用い
られ、金属を単体で蒸着することも、二成分以上を同時
に蒸着することもできる。さらに、複数の金属を同時に
蒸着して合金電極を形成することも可能であり、またあ
らかじめ調整した合金を蒸着させてもよい。陽極及び陰
極のシート抵抗は低い方が好ましく、数百Ω/□以下が
好ましい。
【0026】発光層の材料は、電界印加時に陽極または
正孔注入層、正孔輸送層から正孔を注入することができ
ると共に陰極または電子注入層、電子輸送層から電子を
注入することができる機能や、注入された電荷を移動さ
せる機能、正孔と電子の再結合の場を提供して発光させ
る機能を有する層を形成することができるものであれば
何でもよい。好ましくは発光層に本発明のジエン化合物
を含有するものであるが、他の発光材料を用いることも
できる。例えばベンゾオキサゾール誘導体、ベンゾイミ
ダゾール誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、スチリルベ
ンゼン誘導体、ポリフェニル誘導体、ジフェニルブタジ
エン誘導体、テトラフェニルブタジエン誘導体、ナフタ
ルイミド誘導体、クマリン誘導体、ペリレン誘導体、ペ
リノン誘導体、オキサジアゾール誘導体、アルダジン誘
導体、ピラリジン誘導体、シクロペンタジエン誘導体、
ビススチリルアントラセン誘導体、キナクリドン誘導
体、ピロロピリジン誘導体、チアジアゾロピリジン誘導
体、シクロペンタジエン誘導体、スチリルアミン誘導
体、芳香族ジメチリディン化合物、8−キノリノール誘
導体の金属錯体や希土類錯体に代表される各種金属錯体
等、ポリチオフェン、ポリフェニレン、ポリフェニレン
ビニレン等のポリマー化合物等が挙げられる。発光層の
膜厚は特に限定されるものではないが、通常1nm〜5
μmの範囲のものが好ましく、より好ましくは5nm〜
1μmであり、更に好ましくは10nm〜500nmで
ある。発光層の形成方法は、特に限定されるものではな
いが、抵抗加熱蒸着、電子ビーム、スパッタリング、分
子積層法、コーティング法(スピンコート法、キャスト
法、ディップコート法など)、LB法などの方法が用い
られ、好ましくは抵抗加熱蒸着、コーティング法であ
る。
【0027】正孔注入層、正孔輸送層の材料は、陽極か
ら正孔を注入する機能、正孔を輸送する機能、陰極から
注入された電子を障壁する機能のいずれか有しているも
のであればよい。その具体例としては、カルバゾール誘
導体、トリアゾール誘導体、オキサゾール誘導体、オキ
サジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ポリアリー
ルアルカン誘導体、ピラゾリン誘導体、ピラゾロン誘導
体、フェニレンジアミン誘導体、アリールアミン誘導
体、アミノ置換カルコン誘導体、スチリルアントラセン
誘導体、フルオレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチ
ルベン誘導体、シラザン誘導体、芳香族第三級アミン化
合物、スチリルアミン化合物、芳香族ジメチリディン系
化合物、ポルフィリン系化合物、ポリシラン系化合物、
ポリ(N−ビニルカルバゾール)誘導体、アニリン系共
重合体、チオフェンオリゴマー、ポリチオフェン等の導
電性高分子オリゴマー、本発明のジエン化合物等が挙げ
られる。正孔注入層、正孔輸送層の膜厚は特に限定され
るものではないが、通常1nm〜5μmの範囲のものが
好ましく、より好ましくは5nm〜1μmであり、更に
好ましくは10nm〜500nmである。正孔注入層、
正孔輸送層は上述した材料の1種または2種以上からな
る単層構造であってもよいし、同一組成または異種組成
の複数層からなる多層構造であってもよい。正孔注入
層、正孔輸送層の形成方法としては、真空蒸着法やLB
法、前記正孔注入輸送剤を溶媒に溶解または分散させて
コーティングする方法(スピンコート法、キャスト法、
ディップコート法など)が用いられる。コーティング法
の場合、樹脂成分と共に溶解または分散することがで
き、樹脂成分としては例えば、ポリ塩化ビニル、ポリカ
ーボネート、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリブチルメタクリレート、ポリエステル、ポリス
ルホン、ポリフェニレンオキシド、ポリブタジエン、ポ
リ(N−ビニルカルバゾール)、炭化水素樹脂、ケトン
樹脂、フェノキシ樹脂、ポリアミド、エチルセルロー
ス、酢酸ビニル、ABS樹脂、ポリウレタン、メラミン
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、エポキ
シ樹脂、シリコン樹脂などが挙げられる。
【0028】電子注入層、電子輸送層の材料は、陰極か
ら電子を注入する機能、電子を輸送する機能、陽極から
注入された正孔を障壁する機能のいずれか有しているも
のであればよい。その具体例としては、トリアゾール誘
導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、
フルオレノン誘導体、アントラキノジメタン誘導体、ア
ントロン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、チオピラン
ジオキシド誘導体、カルボジイミド誘導体、フルオレニ
リデンメタン誘導体、ジスチリルピラジン誘導体、ナフ
タレンペリレン等の複素環テトラカルボン酸無水物、フ
タロシアニン誘導体、8−キノリノール誘導体の金属錯
体やメタルフタロシアニン、ベンゾオキサゾールやベン
ゾチアゾールを配位子とする金属錯体に代表される各種
金属錯体、本発明のジエン化合物等が挙げられる。電子
注入層、電子輸送層の膜厚は特に限定されるものではな
いが、通常1nm〜5μmの範囲のものが好ましく、よ
り好ましくは5nm〜1μmであり、更に好ましくは1
0nm〜500nmである。電子注入層、電子輸送層は
上述した材料の1種または2種以上からなる単層構造で
あってもよいし、同一組成または異種組成の複数層から
なる多層構造であってもよい。電子注入層、電子輸送層
の形成方法としては、真空蒸着法やLB法、前記電子注
入輸送剤を溶媒に溶解または分散させてコーティングす
る方法(スピンコート法、キャスト法、ディップコート
法など)などが用いられる。コーティング法の場合、樹
脂成分と共に溶解または分散することができ、樹脂成分
としては例えば、正孔注入輸送層の場合に例示したもの
が適用できる。
【0029】保護層の材料としては水分や酸素等の素子
劣化を促進するものが素子内に入ることを抑止する機能
を有しているものであればよい。その具体例としては、
In、Sn、Pb、Au、Cu、Ag、Al、Ti、N
i等の金属、MgO、SiO、SiO2、Al23、G
eO、NiO、CaO、BaO、Fe23、Y23、T
iO2等の金属酸化物、MgF2、LiF、AlF3、C
aF2等の金属フッ化物、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリメチルメタクリレート、ポリイミド、ポリウレ
ア、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフル
オロエチレン、ポリジクロロジフルオロエチレン、クロ
ロトリフルオロエチレンとジクロロジフルオロエチレン
との共重合体、テトラフルオロエチレンと少なくとも1
種のコモノマーとを含むモノマー混合物を共重合させて
得られる共重合体、共重合主鎖に環状構造を有する含フ
ッ素共重合体、吸水率1%以上の吸水性物質、吸水率
0.1%以下の防湿性物質等が挙げられる。保護層の形
成方法についても特に限定はなく、例えば真空蒸着法、
スパッタリング法、反応性スパッタリング法、MBE
(分子線エピタキシ)法、クラスターイオンビーム法、
イオンプレーティング法、プラズマ重合法(高周波励起
イオンプレーティング法)、プラズマCVD法、レーザ
ーCVD法、熱CVD法、ガスソースCVD法を適用で
きる。
【0030】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例を述べるが、本
発明の実施の態様はこれらに限定されない。 (1−1)の合成 アルデヒドA1.0gとヘテロ環化合物B1.3gを酢
酸10mlに溶解し、3時間還流攪拌した。反応液に水
100mlを添加した後、析出した固体を瀘別した。カ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で
精製し、(1−1)0.4gを得た。
【0031】
【化6】
【0032】〔EL素子の作製、評価〕 (比較例1)ポリビニルカルバゾール40mg、PBD
(p−t−ブチルフェニルビフェニルオキサジアゾー
ル)12mg、テトラフェニルブタジエン1mgをジク
ロロエタン3mlに溶解し、洗浄したITO基板上にス
ピンコートした。生成した有機薄膜の膜厚は、約120
nmであった。有機薄膜上にパターニングしたマスク
(発光面積が5mm×5mmとなるマスク)を設置し、
蒸着装置内でマグネシウム:銀=10:1を50nm共
蒸着した後、銀50nmを蒸着した。東陽テクニカ製ソ
ースメジャーユニット2400型を用いて、直流定電圧
をEL素子に印加し発光させ、その輝度をトプコン社の
輝度計BM−8、発光波長を浜松フォトニクス社製スペ
クトルアナライザーPMA−11を用いて測定した。そ
の結果、12Vで最高輝度280cd/m2を示した。
発光のλmaxは450nmの青色発光であった。
【0033】(比較例2)ポリビニルカルバゾール20
0mg、PBD(p−t−ブチルフェニルビフェニルオ
キサジアゾール)60mg、テトラフェニルブタジエン
10mg、ナイルレッド0.1mg、DCM(4−(ジ
シアノメチレン)−2−メチル−6−(4−ジメチルア
ミノスチリル)−4H−ピラン)0.5mgをジクロロ
エタン15mlに溶解し、洗浄したITO基板上にスピ
ンコートした。生成した有機薄膜の膜厚は、約130n
mであった。有機薄膜上にパターニングしたマスク(発
光面積が5mm×5mmとなるマスク)を設置し、蒸着
装置内でマグネシウム:銀=10:1を50nm共蒸着
した後、銀50nmを蒸着した。作製した素子は22V
でCIE色度図上(x,y)=(0.43,0.46)
の黄白色発光を得たが、2日間放置した素子は発光の色
バランスの変化が見られ、(x,y)=(0.35,
0.52)となった。
【0034】(実施例1)ポリビニルカルバゾール40
mg、PBD(p−t−ブチルフェニルビフェニルオキ
サジアゾール)12mg、本発明の化合物(1−1)1
mgをジクロロエタン3mlに溶解し、洗浄したITO
基板上にスピンコートした。生成した有機薄膜の膜厚
は、約120nmであった。有機薄膜上にパターニング
したマスク(発光面積が5mm×5mmとなるマスク)
を設置し、蒸着装置内でマグネシウム:銀=10:1を
50nm共蒸着した後、銀50nmを蒸着した。素子を
評価した結果、21Vで最高輝度101cd/m2を示
した。λmax=510nmのブロードな発光を示し、
CIE色度(x,y)=(0.30,0.38)の白色
発光であった。2日間放置した素子も発光の色バランス
変化が見られなかった。
【0035】(実施例2)ポリビニルカルバゾール40
mg、本発明の化合物(1−1)1mgをジクロロエタ
ン3mlに溶解し、洗浄したITO基板上にスピンコー
トした。この基板を蒸着装置内に入れ、TAZ(1−フ
ェニル−2(t−ブチルフェニル)−5−ビフェニル−
1、3、4−トリアゾール)を20nm蒸着し、この上
にAlq3(Al−oxine)を30nm蒸着した。
その後、有機薄膜上にパターニングしたマスク(発光面
積が5mm×5mmとなるマスク)を設置し、蒸着装置
内でマグネシウム:銀=10:1を50nm共蒸着した
後、銀50nmを蒸着した。素子を評価した結果、14
Vで輝度382cd/m2を示した。λmax=510
nmのブロードな発光を示し、CIE色度(x,y)=
(0.31,0.38)の白色発光であった。2日間放
置した素子も発光の色バランス変化が見られなかった。
上記結果から、本発明のジエン化合物を用いると白色発
光EL素子を作製可能であり、かつ、経時での色バラン
ス変化が少ないことが分かる。
【0036】
【発明の効果】本発明のジエン化合物を含有する有機E
L素子は、色相の経時安定性に優れる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】R1、R2は好ましくは置換または無置換の
アリール基であり、特に好ましくは置換または無置換の
フェニル基、ナフチル基であり、さらに好ましくはフェ
ニル基である。R3、R4は好ましくは置換または無置換
の芳香族ヘテロ環基であり、特に好ましくは、置換また
は無置換のベンズアゾリル基(例えばベンズイミダゾリ
ル基、ベンズチアゾリル基、ベンズオキサゾリル基)、
トリアゾリル基、チオフェニル基、インドレニル基、カ
ルバゾリル基であり、さらに好ましくは、置換または無
置換のベンズアゾル基、トリアゾリル基である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】一般式(1)の化合物は公知の方法により
容易に作成され、例えば、化合物(1−1)は、市販の
β−フェニルシンナムアルデヒドと活性メチレン含有化
合物(ベンゾチアゾリル−t−ブチルトリアゾリルメタ
ン)を酢酸系もしくは酢酸−酢酸ナトリウム系で還流下
反応させ、得ることができる。他の化合物も同様の方法
で得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09K 11/06 655 C09K 11/06 655

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1)で表される化合物を少なくと
    も1つ含有するエレクトロルミネッセンス素子。 【化1】 (式中、R1,R2,R3,R4は芳香族基またはシアノ基
    またはカルボニル基を表し、R5,R6は水素原子または
    置換基を表す。但し、R1,R2,R3,R4の少なくとも
    1つは芳香族ヘテロ環基またはシアノ基またはカルボニ
    ル基を表す。)
  2. 【請求項2】一般式(1)で表される化合物が発光材料
    であることを特徴とする請求項1に記載のエレクトロル
    ミネッセンス素子。
  3. 【請求項3】R1、R2がアリール基を表し、R3、R4
    芳香族ヘテロ環基を表し、かつ、R 5、R6が水素原子を
    表すことを特徴とする請求項1、2に記載のエレクトロ
    ルミネッセンス素子。
  4. 【請求項4】発光色の色度がCIE色度図上白色である
    ことを特徴とする請求項1、2、3に記載のエレクトロ
    ルミネッセンス素子。
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