JPH1121403A - 白色化木質様塩化ビニル系樹脂組成物およびそれを用いた成形物 - Google Patents

白色化木質様塩化ビニル系樹脂組成物およびそれを用いた成形物

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JPH1121403A
JPH1121403A JP9178566A JP17856697A JPH1121403A JP H1121403 A JPH1121403 A JP H1121403A JP 9178566 A JP9178566 A JP 9178566A JP 17856697 A JP17856697 A JP 17856697A JP H1121403 A JPH1121403 A JP H1121403A
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JP
Japan
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vinyl chloride
modified phenolic
cashew nut
whitened
nut shell
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Pending
Application number
JP9178566A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Kaneko
和義 金子
Hideji Matsumura
松村  秀司
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH1121403A publication Critical patent/JPH1121403A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塩化ビニル系樹脂の木質感を付与するカシュー
ナッツ殻油変性フェノール系樹脂は、水あるいは温水に
対してブリーディング現象を起こさないことで特徴を有
するが、カシューナッツ殻油フェノール系樹脂本来の色
が残り、色の自由度が狭くなるという問題を解決した白
色化木質様塩化ビニル系樹脂組成物およびそれを用いた
成形物を提供することを目的とするものである。 【解決手段】カシューナッツ殻油変性フェノール系樹脂
1〜50重量部、白色無機顔料0.3〜50重量部を用
いて、各々の重量比としてカシューナッツ殻油変性フェ
ノール系樹脂/白色無機顔料が1/0.3〜1/1の範
囲で混合することにより、白色無機顔料が担持されたカ
シューナッツ殻油変性フェノール系樹脂としての白色化
混合物を、塩化ビニル系樹脂100重量部に混合して成
る白色化木質様塩化ビニル系樹脂組成物および該白色化
木質様塩化ビニル系樹脂組成物を溶融成形して成る白色
化木質様塩化ビニル系樹脂成形物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩化ビニル系樹脂
組成物およびそれを用いた成形物に関し、詳しくは、本
来茶色あるいは黒色であるカシューナッツ殻油変性フェ
ノール系樹脂の色を消すために、カシューナッツ殻油変
性フェノール系樹脂に白色無機顔料を担持させて白色化
混合物を調整し、その白色化混合物と塩化ビニル系樹脂
とを混合した、木質感のある白色化塩化ビニル系樹脂組
成物およびそれを用いた成形物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅の内装材として、例えば窓
枠、扉枠、床、天井、階段手すりなどに木質系の材料を
使用するケースが増えてきている。また、外装材につい
ても木質感のあるものを取り付けて、暖かみのある住宅
の要望が増えてきている。
【0003】木材そのものを使用した場合、天然物であ
るために色の均一性に欠けたり、水、光などに対する耐
候性、燃焼性、耐久性等の問題がある。また、森林の破
壊などの環境問題に対しても、木の伐採は大きな問題と
なる。そこで、木の代替品として、合成樹脂に木質粉末
やセルロースパウダー等を混合することにより木質感の
ある木材代替成形品を得る試みが行われている。
【0004】合成樹脂に対して木質感を持たせるために
使用している木質系粉末やセルロースパウダー系を添加
している試みは以前から行われているが、この系では、
特に、水あるいは温水廻りの使用を考えた場合、現状で
は難しい。というのは、前記の木質系粉末あるいはセル
ロースパウダーでは、水あるいは温水に接触すると木質
系粉末あるいはセルロースパウダーが水分を吸収してし
まい、合成樹脂との成形品を調製した場合、成形品表面
にセルロース系粉末の浮き出し(ブリーディング現象)
が発生し、成形品表面が白色化し、色や模様等が消失し
てしまう問題がある。
【0005】これら木質系粉末やセルロースパウダーと
は異なり、カシューナッツ殻油変性フェノール系樹脂
は、水あるいは温水に対して上記のブリーディング現象
を起こさない特徴があり、用途的にも住宅内装材におい
て、例えば、浴室や台所等の内装材としての水廻り用途
に使用できる。しかし、この木質感のある合成樹脂で
は、カシューナッツ殻油変性フェノール系樹脂が本来茶
色あるいは黒色であるために、合成樹脂と混合して成形
を行うとカシューナッツ殻油フェノール系樹脂本来の色
が残り、色の自由度が狭くなるという問題がある。
【0006】また、カシューナッツ殻油変性フェノール
系樹脂の色において、成形加工時のシリンダー、アダプ
ター、ダイス等の温度条件などにより、成形加工時の樹
脂温度が変わり、カシューナッツ殻油変性フェノール系
樹脂本来の色が変化する問題、さらに、製品を得る場
合、要求される色にするために顔料等により調色はでき
るものの、多量の顔料を必要として、経済的な面におい
ても問題が残る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の従来の
方法での問題点を解決し、カシューナッツ殻油変性フェ
ノール系樹脂に白色無機顔料を混合することで、カシュ
ーナッツ殻油変性フェノール系樹脂に白色無機顔料が担
持された白色化混合物を調整でき、この白色化混合物と
塩化ビニル系樹脂とを混合することにより、後の調色を
容易にさせ、その上、耐熱性の向上が見られる木質感の
ある白色化塩化ビニル系樹脂組成物およびそれを用いた
成形物を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる問
題点を解決すべく鋭意研究を行った結果、カシューナッ
ツ殻油変性フェノール系樹脂と白色無機顔料を混合する
ことにより白色無機顔料の担持された白色化混合物が得
られ、カシューナッツ殻油変性フェノール系樹脂本来の
色を白色化させることができ、色の自由度を広げること
ができる。また、白色無機顔料を担持させたカシューナ
ッツ殻油変性フェノール系樹脂の色変色が、熱や経時的
にも起こらないことがわかり、本発明に到達した。
【0009】すなわち本発明は、カシューナッツ殻油変
性フェノール系樹脂1〜50重量部、白色無機顔料0.
3〜50重量部を用いて、各々の重量比としてカシュー
ナッツ殻油変性フェノール系樹脂/白色無機顔料が1/
0.3〜1/1の範囲で混合することにより、白色無機
顔料が担持されたカシューナッツ殻油変性フェノール系
樹脂としての白色化混合物を、塩化ビニル系樹脂100
重量部に混合して成る白色化木質様塩化ビニル系樹脂組
成物である。さらに本発明は、前記白色化木質様塩化ビ
ニル系樹脂組成物を溶融成形して成る白色化木質様塩化
ビニル系樹脂成形物である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において、塩化ビニル系樹
脂にカシューナッツ殻油変性フェノール系樹脂を混合す
ることにより木質感のある木材代替成形品を得ていた
が、カシューナッツ殻油変性フェノール系樹脂そのもの
の色を用いていたために、色の幅が狭く、用途展開にも
支障をきたしていた。しかし、塩化ビニル系樹脂に対し
て木質感を持たせるために添加していたカシューナッツ
殻油変性フェノール系樹脂に白色無機顔料をヘンシェル
ミキサーで予め混合させ、カシューナッツ殻油変性フェ
ノール系樹脂に白色無機顔料を担持させることにより、
白色化を均一に効果的に行うことでき、色の制御が可能
となり、顔料等による調色が容易となる。
【0011】また、カシューナッツ殻油変性フェノール
系樹脂単独では、熱により変色する可能性があり、耐熱
性において不十分であったが、白色無機顔料を担持させ
ることにより、熱による影響が少なくなり、色や形状等
の変質が抑制される。従って、カシューナッツ殻油変性
フェノール系樹脂と白色無機顔料を予め混合すること
は、従来の木質感の付与に加えて、色の自由度の向上お
よび耐熱性の向上といった相乗効果が見られる。
【0012】本発明で用いられるカシューナッツ殻油変
性フェノール系樹脂は、南米、インド、アフリカに自生
する漆科アナカルディウム植物カシュ樹の実の殻に含ま
れる黒褐色の液体(カードル、アナカルド酸が主成分)
を熱処理により得られたカーダノールをホルムアルデヒ
ドとともに酸処理を施し、あるいはヘキサメチレンテト
ラミンとともにアルカリ処理を施し、あるいは他の処理
を施した架橋構造を有しているアルキルフェノール系硬
化樹脂である。
【0013】これらは市場で容易に入手可能であり、例
えば、東北化工(株)社製のカシューダストレジンと呼
ばれているセンライトカシューダストFF−1040、
FF−1045、FF−1140、FF−1148、F
F−2090等が挙げられ、粒度分布、色調、柔軟性、
耐熱性などにより区分されており、用途に応じて使い分
けることができる。これらの中でも、特に粒径が細かい
FF−1045、FF−1140等を用いると、得られ
る成形物に対して、良好な白色度を付与させることがで
きるため好ましい。
【0014】木質感における外観および手触りによる木
質感触を付与させるカシューナッツ殻油変性フェノール
系樹脂の添加部数は、後述の塩化ビニル系樹脂100重
量部に対して1〜50重量部であり、好ましくは3〜3
0重量部であり、さらに好ましくは5〜20重量部であ
る。添加部数が1重量部未満では手触りによる表面が荒
れたような木質感はあるが、目視による木質感が少な
く、50重量部を越えると成形加工性が低下し、強度が
不十分となる。
【0015】白色無機顔料としては、市場で容易に入手
可能であり、例えば、酸化チタン、炭酸カルシウム、リ
トポン、ホワイトカーボン等が挙げられる。これらの中
でも特に酸化チタンが、得られる成形物に対して、十分
な白色度を付与させることができるため好ましい。これ
らのうち酸化チタンでは、分散剤と混合しているものも
あり、市場で容易に入手可能であり、例えば、大日本イ
ンキ化学工業(株)社製のD−8996(分散剤無添
加)、N−110(ポリエチレンワックス13.3%含
有)、大日精化工業(株)社製のDA EP 4050
(アクリル系分散剤30%含有)、PV FV 011
5(ポリエチレンワックス30%含有)等がある。ま
た、この白色無機顔料の粒径については、上記カシュー
ナッツ殻油変性フェノール系樹脂の粒径よりも十分に小
さく調整されたものである。
【0016】これら白色無機顔料の添加部数は、前記塩
化ビニル系樹脂100重量部に対して0.3〜50重量
部、好ましくは0.9〜30重量部、さらに好ましくは
1.5〜20重量部であり、カシューナッツ殻油変性フ
ェノール系樹脂と白色無機顔料の添加割合は、要求され
る白色度合いにもよるが、カシューナッツ殻油変性フェ
ノール系樹脂/白色無機顔料の重量比が1/0.3〜1
/1である。カシューナッツ殻油変性フェノール系樹脂
に対する白色無機顔料の割合が0.3未満では白色化が
不十分であり、1を越える場合においては、添加量見合
い分の効果が現れず、また経済的にも望ましくはない。
【0017】本発明において、塩化ビニル系樹脂とは、
塩化ビニル単独重合体、エチレン−塩化ビニル共重合
体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、アルキルアクリ
レートおよび/またはアルキルメタアクリレートと多官
能性単量体との共重合体に対して塩化ビニルをグラフト
共重合させてなる塩化ビニル系グラフト共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体に対して塩化ビニルをグラフ
ト共重合させてなる塩化ビニル系グラフト共重合体等で
ある。
【0018】ここで塩化ビニル単独重合体の場合、その
製造方法は従来公知の重合方法で行われ、例えば、懸濁
重合法等が挙げられる。その重合度は、通常400〜2
000程度であり、好ましくは600〜1500、さら
に好ましくは700〜1300である。重合度が400
未満であると強度が不足し、また2000を越えると成
形加工性が低下する。
【0019】これらの塩化ビニル単独重合体としては、
市場で容易に入手可能であり、例えば、大洋塩ビ(株)
社製のTH−500、TH−600、TH−700、T
H−800、TH−1000、TH−1300、TH−
1400、TH−1700、TH−2000等を用いる
ことができ、重合度はそれぞれ500、600、70
0、800、1000、1300、1400、170
0、2000である。
【0020】また、エチレン−塩化ビニル共重合体およ
び酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体の場合、その製造方
法は従来公知の重合方法で行われ、例えば、懸濁重合法
等が挙げられる。その重合度は、通常400〜2000
程度であり、好ましくは600〜1500、さらに好ま
しくは700〜1300である。重合度が400未満で
あると物性面で不足が生じ、また2000を越えると成
形加工性が低下する。
【0021】これらエチレン−塩化ビニル共重合体とし
ては、市場で容易に入手可能であり、例えば、大洋塩ビ
(株)社製のTE−650、TE−800、TE−10
50、TE−1300、TE−1700等を用いること
ができ、重合度はそれぞれ650、780、1050、
1300、1700である。また、酢酸ビニル−塩化ビ
ニル共重合体としても、例えば、大洋塩ビ(株)社製の
TV−800があり、重合度は780であり、これらに
おいても市場で容易に入手できる。
【0022】次に、塩化ビニルをグラフト共重合させて
なる塩化ビニル系グラフト共重合体とは、アルキルアク
リレートおよび/またはアルキルメタアクリレートと多
官能性単量体との共重合体(以下、アクリル系共重合体
と記す。)に対して、塩化ビニルをグラフト共重合させ
る。詳しくは、アクリル系共重合体1〜30重量部に塩
化ビニルを99〜70重量部グラフト共重合させたもの
である。
【0023】アクリル系共重合体におけるアルキルアク
リレートおよび/またはアルキルメタアクリレートとし
ては、その単独での二次転移点が−10℃以下であるこ
とが耐衝撃性の改良の点から有利であり、具体例として
は、例えば、エチルアクリレート、n−プロピルアクリ
レート、イソ−ブチルアクリレート、n−ブチルアクリ
レート、n−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシ
ルアクリレート,n−オクチルアクリレート、n−デシ
ルアクリレート、n−オクチルメタアクリレート、n−
デシルメタアクリレート、n−ドデシルメタアクリレー
ト、ラウリルメタアクリレート等があげられる。この場
合アルキルアクリレートおよび/またはアルキルメタア
クリレートの使用量は、アクリル系共重合体中99〜7
0重量%が好適である。その量が99重量%を越えると
曲げ弾性率が低下し、70重量%未満では耐衝撃性が低
下するので好ましくない。
【0024】また、多官能性単量体とは、アルキルアク
リレートおよび/またはアルキルメタアクリレートと共
重合可能であり、共重合体中あるいはグラフト共重合体
中で架橋等に関与するモノマー類であって、例えばエチ
レングリコールジアクリレート、ジエチレングリコール
ジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレー
ト、エチレングリコールジメタアクリレート、ジエチレ
ングリコールジメタアクリレート、トリエチレングリコ
ールジメタアクリレート、1、3−プロピレングリコー
ルジメタアクリレート、1、3−ブチレングリコールジ
メタアクリレート、1、4−ブチレングリコールジメタ
アクリレート等の(ポリ)アルキレングリコールのアク
リレートもしくはメタアクリレート類、ジアリルフタレ
ート、ジアリルマレート、ジアリルフマレート、ジアリ
ルサクシネート等のポリアリル化合物類、ジビニルベン
ゼン、ブタジエン等が挙げられる。なお多官能性単量体
の使用量は、アクリル系共重合体中1〜30重量%が好
適であり、1重量%未満では曲げ弾性率が低下し、また
30重量%を越えると耐衝撃性が低下するので好ましく
ない。
【0025】これらアクリル系共重合体を得る方法とし
ては、乳化重合、溶液重合、塊状重合等のいずれの重合
方法でも行うことができ、また乳化剤、分散剤、触媒等
も一般に公知のものを使用して重合体を得ることができ
る。例えば、乳化重合法によってアクリル系共重合体を
得る方法としては、ジャケット付重合反応機内に、純
水、アニオン系乳化剤、水溶性重合触媒を入れ、缶内の
空気を排除し、次いでアルキルアクリレートおよび/ま
たはアルキルメタアクリレートと多官能性単量体を装入
し、乳化後、缶内をジャケットにより加熱し、共重合反
応を行う。この共重合反応は発熱反応であり、必要に応
じてジャケットより内部温度を制御する。反応終了後、
未反応のモノマー類を缶外に除去し、アクリル系共重合
体を得る。また、必要に応じてアクリル系共重合体の粒
径調整剤、共重合反応を制御するための触媒の分解促進
剤等を添加しても良い。
【0026】次に、こうして得られたアクリル系共重合
体をグラフト共重合の幹ポリマーとして塩化ビニルをグ
ラフト共重合して塩化ビニル系グラフト共重合体を得る
ことができる。ここでグラフト共重合方法としては乳化
重合、懸濁重合、溶液重合、無溶媒重合等の重合方法が
挙げられる。例えば、懸濁重合法を行う場合、ジャケッ
ト付重合反応器内に、純水、ヒドロキシプロピルメチル
セルロースのような懸濁安定剤、ラジカル重合開始剤、
必要に応じて重合度低下剤を入れた後、アクリル系共重
合体を入れて懸濁する。ここでアクリル系共重合体と塩
化ビニルモノマーの総量に対する純水の使用量は1〜5
倍、好ましくは1〜3倍である。次いで缶内の空気を排
除した後、塩化ビニルを必要に応じその他のビニル化合
物と共に挿入する。その後、缶内をジャケットにより加
熱し、アクリル系共重合体を塩化ビニル類に溶解し、グ
ラフト共重合を開始させる。グラフト共重合は発熱反応
であり、必要に応じてジャケットより内部温度を制御す
る。反応終了後、未反応の塩化ビニル類を缶外に除去
し、スラリー状のグラフト共重合体を得る。スラリーは
常法に従い脱水乾燥されて塩化ビニル系グラフト共重合
体が得られる。また、重合反応機への装入方法は限定さ
れるものではなく、純水、懸濁安定剤、アクリル系共重
合体そして塩化ビニル等の装入原料のうち、アクリル系
共重合体を塩化ビニルに溶解して装入するという方法も
採用される。ここでのグラフト率は、該グラフト共重合
体のTHF(テトラヒドロフラン)不溶解重量%で表さ
れ、通常は5〜100重量%であり、一般には10重量
%程度のものが好ましく用いられる。
【0027】このようにして得られた塩化ビニル系グラ
フト共重合体を、少なくとも10重量%以上含有するよ
うに塩化ビニル樹脂と一般的な公知の方法により混合し
て塩化ビニル系樹脂を得る。ここで塩化ビニル系グラフ
ト共重合体の含有量が10重量%未満では耐衝撃性の向
上が望めない。また、塩化ビニル樹脂と混合することな
く塩化ビニル系グラフト共重合体そのものを塩化ビニル
系樹脂として用いることもできる。このようにして得ら
れる塩化ビニル系グラフト共重合体樹脂の重合度は、通
常400〜3000程度であり、好ましくは600〜2
000、さらに好ましくは700〜1500である。重
合度が400未満であると強度が不足し、また3000
を越える場合は成形加工性が低下する。
【0028】これら塩化ビニル系グラフト共重合体とし
ては、市場で容易に入手可能であり、例えば、大洋塩ビ
(株)社製のTA−I200、TA−I100、TA−
E200、TA−E230等を用いることができ、重合
度はそれぞれ500、700、1000、1300であ
る。
【0029】一方、エチレン−酢酸ビニル共重合体に対
して塩化ビニルをグラフト共重合させてなる塩化ビニル
系グラフト共重合体の場合、上述のアクリル系共重合体
に塩化ビニルをグラフト共重合させたものと同様な方法
により、エチレン−酢酸ビニル共重合体をグラフト共重
合の幹ポリマーとして塩化ビニルをグラフト共重合して
塩化ビニル系グラフト共重合体を得るものである。ここ
でグラフト共重合方法としては乳化重合、懸濁重合、溶
液重合、無溶媒重合等の重合方法が挙げられる。エチレ
ン−酢酸ビニルによるゴム弾性が付与しているため、低
温での脆性、耐衝撃性および耐候性が極めて優れてい
る。
【0030】これら塩化ビニル系グラフト共重合体とし
ては、市場で容易に入手可能であり、例えば、大洋塩ビ
(株)社製のTG−110、TG−120、TG−13
0などを用いることができ、重合度はそれぞれ900、
700、850である。
【0031】ここで、塩化ビニル系樹脂としては、塩化
ビニル単独重合体、塩化ビニル共重合体および塩化ビニ
ル系グラフト共重合体をそれぞれ単独で使用しても、あ
るいはこれらのうち2種類以上を一般的な公知の方法で
混合して使用しても構わない。
【0032】本発明の白色化木質様塩化ビニル系樹脂組
成物において、その他一般に用いられている安定剤、滑
剤、可塑剤、加工助剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、充
填剤および発泡剤等を必要に応じて使用することができ
る。
【0033】ここでいう安定剤としては、市場で容易に
入手可能であり、例えば、鉛白、三塩基性硫酸鉛、二塩
基性亜リン酸鉛、二塩基性フタル酸鉛、三塩基性マレイ
ン酸鉛、ステアリン酸鉛、ケイ酸鉛およびシリカゲル共
沈物などの鉛系安定剤、ステアリン酸マグネシウム、ス
テアリン酸カルシウム、ラウリン酸カルシウム、ステア
リン酸バリウム、ラウリン酸バリウム等の金属石鹸、バ
リウム/亜鉛、カルシウム/亜鉛等の金属塩がある。
【0034】また、有機錫系安定剤としては、メチル
基、ブチル基あるいはオクチル基などのアルキル基を有
し、置換基の種類によりカルボキシレート系、マレート
系あるいはメルカプト系に大別される。これらは市場で
容易に入手可能であり、例えば、ジメチル錫ビス−2−
エチルヘキシルチオグリコレート、ジブチル錫ジラウレ
ート、ジブチル錫マレート、ジブチル錫メルカプト、ジ
オクチル錫ビス−2−エチルヘキシルチオグリコレート
等が挙げられる。
【0035】滑剤としては、流動パラフィン、パラフィ
ンワックス、合成ポリエチレンワックス等の炭化水素
系、ステアリン酸、ベヘニン酸、12−ヒドロキシステ
アリン酸等の脂肪酸系、ステアリン酸亜鉛、ステアリン
酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等の金属石鹸
系、グリセリンモノステアレート、ジステアリルフタレ
ート、グリセリンモノオレート、ブチルステアレート、
ステアリン酸モノグリセライド、硬化油等のエステル
系、ステアリン酸アルコールなどの高級アルコール系等
が挙げられる。これらは各々単独使用、あるいは2種類
以上を混合して使用できる。
【0036】可塑剤としては、フタル酸ジ2エチルヘキ
シル、フタル酸ジイソノニル等のフタル酸系、エポキシ
化大豆油、エポキシ化脂肪酸ブチル等のエポキシ系、ア
ジピン酸ジ2エチルヘキシル、アジピン酸ジイソノニル
等の脂肪族二塩基酸エステル系、前記の脂肪族二塩基酸
とグリコールの重縮化合物から成るポリエステル系、塩
素化パラフィン系、トリクレジルホスフェイト、トリフ
ェニルホスフェイト等のリン酸エステル系、トリ2エチ
ルヘキシルトリメリテート、トリイソデシルトリメリテ
ート等のトリメリット酸エステル系等が使用できる。こ
れらは各々単独使用、あるいは2種類以上を混合して使
用できる。
【0037】加工助剤としては、例えば、ポリメチルメ
タアクリレート(PMMA)が挙げられる。充填剤とし
ては、例えば、炭酸カルシウム、クレー、含水珪酸、無
水珪酸、珪酸カルシウム、珪酸アルミニウムアスベスト
粉、酸化アンチモン、タルク、三水和アルミニウム、水
和硼酸亜鉛、酸化マグネシウム、重曹、硝酸加里、水酸
化カルシウム、雲母、合成フッ素雲母等が挙げられ、中
でも、炭酸カルシウムが好ましく用いられる。
【0038】さらに、発泡剤としては、例えば、p,
p’−オキシビス−ベンゼンスルホニルヒドラジド(O
BSH)、アゾジカルボンアミド(ADCA)、炭酸水
素ナトリウム(重曹:NaHCO3)等が挙げられる。
これらは各々単独使用、あるいは2種類以上を混合して
使用できる。これらの発泡剤は、最終製品に要求される
性能により異なるが、強度をあまり必要としない住宅内
装材における手すりなどの用途に対して用いると、より
一層の木質感を持たせることができる。
【0039】以上、一般に用いられる添加剤について
は、市場で容易に入手可能であり、よく用いられている
ものばかりであり、必要に応じて使用、あるいは併用す
ることができる。
【0040】本発明における白色化木質様塩化ビニル系
樹脂組成物を得る方法としては、最初に、カシューナッ
ツ殻油変性フェノール系樹脂に白色無機顔料を担持させ
ることにあり、公知で用いられているヘンシェルミキサ
ーで十分に行えるものであり、カシューナッツ殻油変性
フェノール系樹脂が持つ木質感を損なわずに白色化さ
せ、白色化混合物を得ることできる。
【0041】具体的には、カシューナッツ殻油変性フェ
ノール系樹脂1〜50重量部、白色無機顔料0.3〜5
0重量部を用いて、各々の重量比としてカシューナッツ
殻油変性フェノール系樹脂/白色無機顔料が1/0.3
〜1/1の範囲で、例えば、三井三池化工機(株)社製
のFM20B−FD20D/K型の二連式ヘンシャルミ
キサーのうちFM型ミキサー(容量20L)に添加し、
羽根回転数を1500〜2000rpmに設定し、3〜
5分間攪拌することにより混合させ、白色化混合物を得
る。
【0042】上記のカシューナッツ殻油変性フェノール
系樹脂と白色無機顔料を混合して得られる混合物は、カ
シューナッツ殻油変性フェノール系樹脂に白色無機顔料
を担持させた白色化混合物であり、さらに、この白色化
混合物を塩化ビニル系樹脂と前述のヘンシェルミキサー
FM型にて混合させることにより、白色化木質様塩化ビ
ニル系樹脂組成物として得られる。
【0043】ここで上記白色化混合物に後から塩化ビニ
ル系樹脂を添加して混合させることは、白色化度に大き
く影響を及ぼすものであり、はじめから、カシューナッ
ツ殻油変性フェノール系樹脂、白色無機顔料および塩化
ビニル系樹脂を一括混合しても白色化を行うことは可能
であるが、白色化度はあまり期待できず、白色無機顔料
を多量に必要とし、混合手順は白色化度に大きく影響す
る。
【0044】また、一括混合では白色無機顔料を均一に
カシューナッツ殻油変性フェノール系樹脂に担持させる
ことが難しく、白色化度が低くなることと、成形加工時
におけるカシューナッツ殻油変性フェノール系樹脂の変
色が起こりうる可能性があり、耐熱性において満足のい
くものでは無くなる。
【0045】本発明は、これらのことを踏まえた上で、
カシューナッツ殻油変性フェノール系樹脂の白色化を最
も効果的に行い、さらに耐熱性においても十分満足した
白色化混合物を得るものである。
【0046】塩化ビニル系樹脂との混合を考えた場合、
配合のために使用しているヘンシェルミキサーはそのま
ま使用することができ、計量、配合、造粒などの一連の
製造工程の中で行えるために、設備投資の問題は全くな
く、実用面において十分に適用可能である。
【0047】上記、ヘンシェルミキサーで攪拌混合させ
て得られた白色化木質様塩化ビニル系樹脂組成物は配合
粉として、例えば、コニカル二軸押出機、パラレル二軸
押出機、単軸押出機、コニーダー型混練機、ロール混練
機等の混練機により溶融成形してペレットとして得るこ
とができる。これらの白色化木質様塩化ビニル系樹脂組
成物である配合粉あるいはペレットを用いて、コニカル
二軸押出機、パラレル二軸押出機、単軸押出機等の押出
機により溶融成形加工することにより、均一に白色化さ
れ木質感に優れた塩化ビニル系樹脂成形物として得るこ
とができる。
【0048】この白色化成形物を得るためには、異形押
出が一般的であり、例えばL/D=25の40mmφ単
軸押出機などを使用して、各シリンダー設定温度を13
0〜175℃、アダプターおよびダイス設定温度を14
0〜190℃にして溶融成形を行うことができる。金型
には、例えば、幅80mm、厚み4mmの平板構造のも
のを用いると、カシューナッツ殻油変性フェノール系樹
脂本来の色の上に均一に白色化が施された上記寸法の平
板成形物が得られる。
【0049】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。しかし、この実施例は単なる例示であって本発
明はこれらに限定されるものではない。尚、実施例にお
ける測定方法は下記の通りである。
【0050】表1および2に示す塩化ビニル系樹脂組成
物を平板サイジング金型を装備した池貝鉄工(株)社製の
口径40mm単軸フルフライト型スクリュウ−押出機F
S40−25(スクリュー直径40mm、L/D=2
5)にて、シリンダー設定温度140℃〜170℃、ア
ダプター設定温度145℃〜165℃、ダイス設定温度
150℃〜170℃の条件で、幅80mm、厚み4m
m、長さ約100mmの平板成形品を成形した。得られ
た成形品を用いて、木質感、白色度、ブリーディング現
象について、それぞれ以下のように評価した。
【0051】木質感については、成形品表面の艶を測定
し評価した。測定は、(株)堀場製作所製ハンディ光沢
計グロスチェッカIG−320を使用して行った。ここ
ではグロス値が20以下で木質感があると判断した。
【0052】白色化度については、成形品表面の色差の
測定を行った。測定は、日本電色工業(株)社製のシグ
マ80Color Measuring System
により白色基準板(X93.68、Y95.53、Z1
13.48、Whitness96.17)を基準とし
て行った。白色化度の評価は、測定したL値が70以上
で白色化度が達成されたと判断した。
【0053】ブリーディング現象については、(株)二
葉科学社製の循環式熱風乾燥機DG(DFR)−100
内に水を入れた容器を入れておき、水温が50℃になる
ように加熱しておき、その温水の中に上記成形品を10
0時間浸漬させ、浸漬前後での成形品の表面状態変化を
観察した。表面状態は以下のようにランク付けを行っ
た。 ○印:変化無し。 ×印:ブリーディング現象を起こす(成形品表面に白色
凝集物が浮きだし、成形品表面の模様および元の色が消
失する)。
【0054】実施例1 カシューナッツ殻油変性フェノール系樹脂(東北化工
(株)社製、センライトカシューダストFF−104
5)13.5重量部と酸化チタン(大日本インキ化学工
業(株)社製、D−8996)5重量部を三井三池加工
機(株)社製ヘンシェルミキサ−FM20B−FD20
D/K型のうちFM型ミキサーにて、羽回転数1750
rpmで5分間攪拌混合し、カシューナッツ殻油変性フ
ェノール系樹脂に白色無機顔料である酸化チタンを担持
させた白色化混合物を得た。この白色化混合物18.5
重量部に対して、塩化ビニル系樹脂として、平均重合度
700の塩化ビニル単独重合体(大洋塩ビ(株)社製、
TH−700)100重量部を用い、安定剤として、メ
チル錫メルカプト1重量部と、内部滑剤としてジステア
リルフタレートエステル2重量部と、滑剤としてグリセ
リンモノステアレートと合成ポリエチレンワックスを混
合したもの2.5重量部、加工助剤としてポリメチルメ
タクリレート(PMMA)10重量部と、充填剤として
炭酸カルシウム5重量部、発泡剤としてADCA/OB
SHの複合発泡剤(永和化成工業(株)社製、DS−2
5)0.5重量部を前述のFM型ミキサーにて混合して
白色化木質様塩化ビニル系樹脂組成物を得た。
【0055】この白色化木質様塩化ビニル系樹脂組成物
を池貝鉄工(株)社製、口径30mmの二軸押出機PC
M−30にて、シリンダーおよびダイス設定温度を14
0〜150℃で溶融成形してペレットを得た。得られた
ペレットを用いて、平板サイジング金型を装備した池貝
鉄工(株)社製、口径40mmの単軸押出機FS−40
にて平板成形を行い、幅80mm、厚み4mm、長さ約
100mmの直方体成形品を得た。この直方体成形品を
上述のとおりに各項目を測定した。結果を表1に示す。
【0056】実施例2 カシューナッツ殻油変性フェノール系樹脂(東北化工
(株)社製、センライトカシューダストFF−104
5)5重量部と酸化チタン(大日本インキ化学工業
(株)社製、D−8996)1.5重量部、塩化ビニル
系樹脂として、平均重合度1000の塩化ビニル系単独
重合体(大洋塩ビ(株)社製、TH−1000)100
重量部を用いた他は実施例1と同様にして混合、造粒、
成形を行い、各項目を測定した。結果を表1に示す。
【0057】実施例3 カシューナッツ変性フェノール系樹脂(東北化工(株)
社製、センライトカシューダストFF−1045)を4
5重量部、酸化チタン(大日本インキ化学工業(株)社
製、D−8996)15重量部、塩化ビニル系樹脂とし
て、平均重合度1000の塩化ビニル系グラフト共重合
体(大洋塩ビ(株)社製、TA−E200)100重量
部を用いた他は実施例1と同様にして混合、造粒、成形
を行い、各項目を測定した。結果を表1に示す。
【0058】実施例4 酸化チタン(大日本インキ化学工業(株)社製、D−8
996)10重量部、塩化ビニル系樹脂として、平均重
合度780のエチレン−塩化ビニル共重合体(大洋塩ビ
(株)社製、TE−800)100重量部を用いた他は
実施例1と同様にして混合、造粒、成形を行い、各項目
を測定した。結果を表1に示す。
【0059】実施例5 カシューナッツ変性フェノール系樹脂(東北化工(株)
社製、センライトカシューダストFF−1045)を4
5重量部、酸化チタン(大日本インキ化学工業(株)社
製、D−8996)45重量部を用いた他は実施例1と
同様にして混合、造粒、成形を行い、各項目を測定し
た。結果を表1に示す。
【0060】比較例1 酸化チタン(大日本インキ化学工業(株)社製、D−8
996)を用いない他は実施例1と同様にして混合、造
粒、成形を行い、各項目を測定した。艶の指標であるグ
ロス値は10.9であり、また、ブリーディング現象も
なく、共に良好であったが、白色化度の指標である色差
L値は38.9と低く、白色化度は全く達成されなかっ
た。結果を表2に示す。
【0061】比較例2 木質感付与用としてカシューナッツ殻油変性フェノール
系樹脂の代わりに、白色度80%以上のセルロースパウ
ダー(日本製紙(株)社製、KCフロックW100)1
3.5重量部を用いた他は実施例1と同様にして混合、
造粒、成形を行い、各項目を測定した。艶の指標である
グロス値は8.1と低く木質感はあったが、成形品表面
に白色凝集物が浮き出しブリーディング現象が発生し、
成形品表面の変質が観察された。また、このブリーディ
ング現象のために白色化度の指標である色差L値は8
2.2と高かった。
【0062】
【表1】
【0063】
【発明の効果】本発明の方法によれば、先にカシューナ
ッツ殻油変性フェノール系樹脂に白色無機顔料とを混合
することにより、カシューナッツ殻油変性フェノール系
樹脂に白色無機顔料を担持させ、耐熱性が良好である白
色化混合物を調整することができ、さらに、この白色化
混合物と塩化ビニル系樹脂とを混合することにより、後
の調色を容易にさせ、耐水あるいは耐温水性に優れ、木
質感のある白色化塩化ビニル系樹脂組成物およびそれを
用いた成形物を提供でき、用途展開に大きく役立ち、産
業上優位である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 3/36 C08K 3/36 //(C08L 27/06 61:14) B29K 27:06 B29L 7:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カシューナッツ殻油変性フェノール系樹脂
    1〜50重量部、白色無機顔料0.3〜50重量部を用
    いて、各々の重量比としてカシューナッツ殻油変性フェ
    ノール系樹脂/白色無機顔料が1/0.3〜1/1の範
    囲で混合することにより、白色無機顔料が担持されたカ
    シューナッツ殻油変性フェノール系樹脂としての白色化
    混合物を、塩化ビニル系樹脂100重量部に混合して成
    る白色化木質様塩化ビニル系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の白色化木質様塩化ビニル系
    樹脂組成物を溶融成形して成る白色化木質様塩化ビニル
    系樹脂成形物。
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