JPH10286863A - 木質様部材の製法 - Google Patents

木質様部材の製法

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JPH10286863A
JPH10286863A JP9099405A JP9940597A JPH10286863A JP H10286863 A JPH10286863 A JP H10286863A JP 9099405 A JP9099405 A JP 9099405A JP 9940597 A JP9940597 A JP 9940597A JP H10286863 A JPH10286863 A JP H10286863A
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JP
Japan
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cellulose
polyvinyl chloride
wood
powder
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JP9099405A
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Masayuki Kamite
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Misawa Homes Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/0013Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor using fillers dispersed in the moulding material, e.g. metal particles

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 木粉などのセルロース系粉粒をポリ塩化ビニ
ル系樹脂に添加し、成形して木質様部材を得る際に、セ
ルロース系粉粒からの酸性ガスの発生を抑えて成形性の
低下を防ぎ、かつ優れた木質感を付与する。 【解決手段】 セルロース系粉粒の表面を脂肪酸アミド
で被覆し、この被覆処理されたセルロース系粉粒とポリ
塩化ビニル系樹脂を混合し、この混合物を押出成形また
は射出成形する。押出成形または射出成形の際にエンボ
スロールやエンボス加工金型を用いて成形された木質様
部材の表面に微細な凹凸を形成し、木質感を高めること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅における回り
縁や幅木、雨樋などの建築材料、車輛の内装部材などに
用いられる木質様部材の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、合成樹脂組成物に天然木材に近い
特性を付与することによって、木材の代替材料とする種
々の試みがなされている。その方法の一つとして、合成
樹脂に木材粉末などのセルロース系粉粒を配合して成形
品とする方法が挙げられる。このような木材代替材料
は、住宅の内装材、家具材料、構造材料等として用いら
れる。
【0003】しかし、セルロース系粉粒は、溶融樹脂中
で樹脂との馴染みが悪く凝集し易いので、樹脂内での分
散が不均一となり、セルロース系粉粒の添加によって一
般に成形体の強度や外観の低下を招くことになる。さら
に、セルロース系粉粒が成形機内面にひっかかり、いわ
ゆる「ビルトアップ」の原因となったり、成形機内面に
傷をつけたりするという問題点があった。また、セルロ
ース系粉粒は、加熱によって酸性ガスを発生するので、
成形機が徐々に腐食しその寿命を短縮するという問題点
があった。さらに、ポリ塩化ビニル樹脂に添加すると、
セルロース系粉粒から発生する酸性ガスが樹脂の劣化反
応を促進して成形体を着色するという問題点があった。
【0004】これらの問題点を解決するために、発生す
る酸性ガスを尿素系樹脂で中和処理して無害化する方法
が開示されている(特開昭55−116752号公報、
特開昭61−2505号公報)。しかしながら、この方
法では、尿素系樹脂に由来する臭気が製品に残存するの
で、住宅用内装材には不向きであった。
【0005】また、白色無機顔料等をボールミルを用い
て木粉表面を被覆させることにより、酸性ガスの発生を
抑制する方法が開示されている(特開平5−17761
0号公報)。しかしながら、この方法では、酸性ガスの
発生を抑えることができるもののその程度が十分ではな
い不都合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明におけ
る課題は、セルロース系粉粒の添加による上述の不都合
を解消し、セルロース系粉粒からの酸性ガスの発生を抑
え、成形性の低下を防止し、かつ優れた木質感を有する
木質様部材を製造することのできる製法を得ることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、セルロー
ス系粉粒を脂肪酸アミドで被覆処理し、これをポリ塩化
ビニル系樹脂と混合し、押出成形または射出成形するこ
とによって解決できる。また、押出成形に際しては、押
出ダイスから押し出された半溶融状態の成形品にエンボ
スロールを押し当てる方法、あるいは射出成形に際して
は、成形面に微細な凹凸が形成された成形金型を用いる
方法により、成形品表面に微細な凹凸を形成して木質感
を高めることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明において用いられるセルロース系粉粒とは、木
材、バカス、稲わら、パルプなどを機械的に粗粉砕し、
これをさらに磨砕処理して得られた粒状のものであっ
て、その粒径が50〜200μm程度のものを指称し、
なかでも栂、松、ラワン、ヒノキなどの木材から得られ
たものが好適である。粒径が200μmを越えると、成
形時に成形機内でつまりを生じて不都合となり、50μ
m未満となると、木質感が乏しくなる。また、このセル
ロース系粉粒は、その含水率が10重量%以下、好まし
くは2重量%以下とすることが成形時における発泡を防
止できて好ましい。
【0009】このセルロース系粉粒は、まず、脂肪酸ア
ミドによって被覆処理される。ここで使われる脂肪酸ア
ミドとしては、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミ
ド、エルカ酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミ
ド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスオ
レイン酸アミドなどが単独または2種以上混合されて用
いられる。
【0010】この脂肪酸アミドの使用量は、セルロース
系粉粒100重量部に対して0.5〜10重量部とされ
る。0.5重量部では、セルロース系粉粒の被覆処理が
十分には行れず、10重量部を越えると、成形品の耐熱
性や成形性が低下する。
【0011】また、被覆処理は、スーパーミキサー、ヘ
ンシェルミキサーなどの高速混合装置やボールミル、シ
ェイカー、ライカイ機などに、セルロース系粉粒と脂肪
酸アミドを投入し、温度25〜80℃、時間0.5〜2
時間撹拌、混合する方法などによって行われる。この処
理により、セルロース系粉粒の粒子の表面に脂肪酸アミ
ドの粉末が付着し、その一部は混合時の熱によって溶着
し、その表面がまんべんなく被覆された状態となる。そ
して、この被覆された脂肪酸アミドの薄膜によって、酸
性ガスの放散が完全に防止できる。
【0012】この被覆処理されたセルロース系粉粒は、
ついでポリ塩化ビニル系樹脂組成物と混合される。ここ
でのポリ塩化ビニル系樹脂組成物としては、ポリ塩化ビ
ニル系樹脂を主体とし、これに熱安定剤、可塑剤、充填
剤、着色剤、滑剤等の加工用添加剤を配合したものであ
る。上記ポリ塩化ビニル系樹脂としては、従来から知ら
れているものを使用することができ、例えば、塩化ビニ
ルの単独重合体、塩化ビニルと塩化ビニル以外の重合性
単量体との共重合体、塩化ビニル以外の重合体に塩化ビ
ニルをグラフトさせたグラフト共重合体;これらの
(共)重合体を従来公知の方法で被塩素化して得られた
塩素化塩化ビニル系樹脂;前記(共)重合体及び塩素化
塩化ビニル系樹脂の複合物等が挙げられる。
【0013】上記塩化ビニル以外の重合性単量体として
は、反応性二重結合を有するものであれば特に限定され
ず、例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン等のα−
オレフィン類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビ
ニルエステル類;ブチルビニルエーテル、セチルビニル
エーテル等のビニルエーテル類;メチルアクリレート、
エチルアクリレート等のアクリル酸エステル類;メチル
メタクリレート、エチルメタクリレート、フェニルメタ
クリレート等のメタクリル酸エステル類;スチレン、α
−メチルスチレン等の芳香族ビニル類;塩化ビニリデ
ン、ふっ化ビニル等のハロゲン化ビニル類;N−フェニ
ルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド等のN−
置換マレイミド類などが挙げられ、これらは単独で用い
られてもよく、二種以上が併用されてもよい。
【0014】上記グラフト共重合体に使用される上記塩
化ビニル以外の重合体としては、特に限定されず、例え
ば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル−一酸化炭素共重合体、エチレン−エチルアクリレ
ート共重合体、エチレン−エチルアクリレート−一酸化
炭素共重合体、エチレン−メタルメタクリレート共重合
体、エチレン−プロピレン共重合体、アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体、ポリウレタン樹脂、塩素化ポリ
エチレン樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂等が挙げら
れ、これらは単独で用いられてもよく、二種以上が併用
されてもよい。
【0015】上記ポリ塩化ビニル系樹脂の平均重合度
は、小さくなると得られる成形体の機械的物性が不足
し、大きくなると成形時の溶融粘度が高くなって成形が
困難になるので、400〜2,000が好ましく、特に
400〜1200がより好ましい。また、熱安定剤とし
ては、バリウム、鉛、カルシウムなどの金属と高級脂肪
酸、芳香族カルボン酸とからなる金属石ケン系安定剤、
ジブチルチンマレート、ジオクチルチンメルカプチドな
どの有機スズ系安定剤、三塩基性硫酸鉛、二塩基性亜リ
ン酸鉛、ステアリン酸鉛などの鉛系安定剤等が用いられ
る。
【0016】可塑剤としては、ジブチルフタレート、ジ
オクチルフタレートなどのフタル酸エステル、ジオクチ
ルアヂペート、ジオクチルセバシエートなどの脂肪族二
塩基酸エステル、リン酸エステル、エポキシ系、塩素化
パラフィンなどが用いられる。充填剤には、炭酸カルシ
ウム、クレー、タルク、シリカ、珪藻土などが用いられ
る。着色剤には、種々の無機顔料、有機顔料が用いられ
る。滑剤としては、炭化水素系滑剤、脂肪酸系滑剤、高
級アルコール系滑剤、アミド系滑剤、エステル系滑剤、
金属石ケン系滑剤などが用いられる。
【0017】これらの各種添加剤は、上述のポリ塩化ビ
ニル系樹脂に添加、混合されてポリ塩化ビニル系樹脂組
成物(コンパウンド)とされる。混合は、高速撹拌機、
バンバリミキサーなどによって行われる。上述の添加剤
の使用量は、特に限定されるものではなく、通常の使用
量の範囲内で適宜選択される。ただ、セルロース系粉粒
を被覆している脂肪酸アミドは、滑性を有しているの
で、滑材の使用量はこの分減量することができる。ま
た、これらの各種添加剤は、被覆処理されたセルロース
系粉粒とポリ塩化ビニル系樹脂とを混合する際に、これ
らに添加することもできる。
【0018】被覆処理されたセルロース系粉粒とポリ塩
化ビニル系樹脂組成物との混合は、スーパーミキサー、
ヘンシェルミキサー、バンバリーミキサーなどによって
行われる。両者の混合比は、ポリ塩化ビニル系樹脂10
0重量部に対して、被覆処理セルロース系粉粒5〜80
重量部とされ、5重量部未満では木質感を得ることがで
きず、80重量部を越えると成形が困難となる。つい
で、この混合物は、押出成形または射出成形されて、目
的とする木質部材が製造される。
【0019】押出成形には、通常の押出成形機が用いら
れ、これには単軸押出機、2軸押出機があるが、なかで
も2軸異方向回転型押出機がこの発明の製法に好適であ
る。これは、2軸異方向回転型押出機が多量の添加剤を
配合したポリ塩化ビニル樹脂系組成物の押出成形に好適
であるためである。押出条件は、ダイス温度が170〜
180℃程度とされ、押出ダイスは、T−ダイ、丸ダイ
あるいは異型ダイ、中空異型ダイなどが用いられる。押
出成形品の形状は、限定されず、板状、パイプ状、中空
角筒状など任意である。
【0020】本発明の押出成形では、ダイスから押し出
された半溶融状態の成形品にエンボスロールを押し当
て、エンボスロール表面に刻設された微細な凹凸模様を
成形品表面に転写することもできる。具体的には、例え
ば、ダイスから押し出されたシート状で、温度100〜
150℃程度の半溶融状の成形品を2本のロールで挿み
こみ、冷却する際に、その一方のロールにエンボスロー
ルを用いる方法などが採用される。エンボスロールには
金属ロールまたはシリコーンゴムなどのゴムロールが用
いられる。エンボスロールの表面の凹凸は、成形品であ
る木質様部材の木質感を高めるためのものであるため、
その深さは10〜50μmで十分であり、凹凸の配列、
配置も必ずしも規則的である必要はない。
【0021】射出成形には、通常の射出成形機、例えば
インラインスクリュ式射出成形機などが使用される。成
形金型には、二枚型、三枚型、スタック型などのもの
が、またランナー方式にはホットランナー方式などが用
いられる。成形条件は、金型温度30〜50℃、樹脂温
度160〜180℃、射出時間20〜50秒、射出圧力
1000〜1500kg/cm2 程度とされるが、成形
品の寸法、形状によっては、これ以外の条件としてもよ
い。また、成形金型内での樹脂圧力を射出工程では低く
し、保圧工程において高くする低圧成形法によって内部
応力の小さい成形品を得ることもできる。
【0022】また、本発明の射出成形においては、成形
金型として、成形品の少なくとも表面となる部分に対応
する成形金型表面に微細な凹凸を刻設した金型を用い、
これにより成形品である木質様部材の表面に微細な凹凸
模様を形成し、木質感を一層高めることが可能である。
この成形金型の凹凸も、成形品の木質感を高めるための
ものであるので、その凹凸の深さは10〜50μmとさ
れ、その配列、配置も不規則のものであってもよい。
【0023】このような木質様部材の製法にあっては、
セルロース系粉粒の表面が脂肪酸アミドで被覆されるの
で、成形時に加熱されても、その内部から酸性ガスが外
部に放散されることがなく、ポリ塩化ビニル系樹脂の劣
化分解反応が進むことがなく、成形機内面を腐食するこ
とがない。また、セルロース系粉粒に被覆された脂肪酸
アミドは、押出成形時あるいは射出成形時において、ポ
リ塩化ビニル系樹脂に対する滑性を示すので、成形性が
良好となり、成形時にポリ塩化ビニル系樹脂が熱分解す
ることがなく、安定した成形が可能となり、しかも成形
機内面を傷つけたり、成形機内面にひっかかったりする
ことがない。
【0024】さらに、セルロース系粉粒が被覆処理され
ることにより、セルロース系粉粒がポリ塩化ビニル系樹
脂によく均一に分散し、凝集することがなく、セルロー
ス系粉粒の配合による成形機内での詰りが防止でき、し
かも得られる木質様部材の強度や外観が向上する。ま
た、押出成形時にエンボスロールを押し当てることある
いは射出成形時に微細な凹凸を形成した成形金型を用い
ることによって、木質様部材に天然木材と同様の自然な
質感が得られ、一層木質感が高められる。
【0025】以下、具体例を示す。 (セルロース系粉粒の被覆処理)表1に示した配合量の
セルロース系粉粒とエチレンビスステアリン酸アミド
を、スーパーミキサーに投入し、温度40〜80℃で約
30分混合し、被覆処理を行い、4種の処理物を製造し
た。セルロース系粉粒には、建材用木材を乾燥し、粉砕
し、さらに磨砕処理した含水量3.0重量%、平均粒径
100μmのものを使用した。
【0026】
【表1】
【0027】(被覆処理セルロース系粉粒とポリ塩化ビ
ニル樹脂系組成物との混合)これら4種の被覆処理セル
ロース系粉粒を、ポリ塩化ビニル樹脂(平均重合度10
00)100重量部、炭酸カルシウム50重量部、三塩
基性硫酸鉛4重量部、ステアリン酸亜鉛2重量部、ジオ
クチルフタレート2重量部、着色顔料0.3重量部から
なる組成物に対して、20重量部および40重量部配合
し、スーパーミキサーで10分間撹拌し、混合して混合
物とした。
【0028】(押出成形)この混合物を下記仕様の2軸
押出機に供給し、下記成形条件で成形し、平板状の成形
体を得た。なお、冷却ロールの2番ロールにシリコーン
ゴム製のエンボスロールを用い、成形体表面に微細な凹
凸を形成した。
【0029】得られた成形体について、その表面状態を
評価し、滑らかで自然な木質感があるものを○とし、不
自然なざらつきがあり、肌荒れ状態のものを×とした。
また、成形性については、成形加工時に押出機内でつま
りが生じたものを×とし、そうでないものを○で評価し
た。結果を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】表2において、番号Dのものは、成形時に
おいて、滑性が過多となり、スクリューがスリップし、
樹脂の喰い込みが悪かったため、成形性を×とした。表
2の結果から、木質感に富んだ優れた木質様部材を押出
成形法によって良好に安定して生産できることがわか
る。
【0032】(射出成形)上記混合物を下記の成形条件
で成形し、箱状の成形品を得た。成形金型として、その
キャビティ面に深さ約10μmのエンボスを刻設したも
のを使用した。 成形条件 シリンダノズル温度:170℃ 金型温度:50℃ 樹脂温度:170℃ 射出圧力:1200kg/cm2 射出時間 30秒 成形サイクル:100秒
【0033】得られた成形体について、その表面状態を
評価し、滑らかで自然な木質感があるものを○とし、不
自然なざらつきがあり、肌荒れ状態のものを×とした。
また、成形性については、成形加工時にシリンダ内でつ
まりが生じたものを×とし、そうでないものを○で評価
した。結果を表3に示す。
【0034】
【表3】
【0035】表3において、番号ニのものは、成形時に
おいて滑性が過多となり、スクリューがスリップし、樹
脂の喰い込みが悪かったため、成形性を×とした。表3
の結果から、本発明によれば木質感に富んだ優れた木質
様部材を射出成形法によって良好に安定して生産できる
ことがわかる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の製法によ
れば天然木材の自然な質感をそのまま有する木質様部材
を安定して効率よく製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08K 9/04 C08K 9/04 C08L 27/06 C08L 27/06 B29K 27:06 511:14 B29L 31:10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース系粉粒を脂肪酸アミドで被覆
    処理し、得られた被覆処理セルロース系粉粒とポリ塩化
    ビニル系樹脂を混合し、ついで押出成形または射出成形
    して木質様部材を成形することを特徴とする木質様部材
    の製法。
  2. 【請求項2】 押出成形に際して、押出ダイスから押し
    出された半溶融状態の成形品の表面にエンボスロールを
    押し当て、成形品表面に微細な凹凸模様を形成すること
    を特徴とする請求項1記載の木質様部材の製法。
  3. 【請求項3】 射出成形に際して、成形金型としてその
    成形面に微細な凹凸が形成されたものを用いて、成形品
    表面に微細な凹凸模様を形成することを特徴とする請求
    項1記載の木質様部材の製法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009074096A (ja) * 2001-04-16 2009-04-09 Honeywell Internatl Inc 複合材組成物
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