JPH11214009A - レドックス活性電極およびその製造方法 - Google Patents

レドックス活性電極およびその製造方法

Info

Publication number
JPH11214009A
JPH11214009A JP10026628A JP2662898A JPH11214009A JP H11214009 A JPH11214009 A JP H11214009A JP 10026628 A JP10026628 A JP 10026628A JP 2662898 A JP2662898 A JP 2662898A JP H11214009 A JPH11214009 A JP H11214009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive polymer
redox
electrode
polymer compound
auxiliary substance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10026628A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Koyama
昇 小山
Osamu Hatosaki
修 波戸崎
Masahiro Iwahisa
正裕 岩久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP10026628A priority Critical patent/JPH11214009A/ja
Publication of JPH11214009A publication Critical patent/JPH11214009A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、酸化還元可能な反応補助物
質により導電性高分子化合物の酸化還元反応を促進し、
これにより充放電速度等の特性が改良されたレドックス
活性電極およびその製造方法を提供する点にある。 【解決手段】 (A)酸化還元可能な導電性高分子化合
物と(B)前記導電性高分子化合物が酸化応答と還元応
答を示す電位範囲において酸化還元可能な反応補助物質
とを含む組成物よりなることを特徴とするレドックス活
性電極とその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化還元可能な導
電性高分子化合物を用いたレドックス活性電極およびそ
の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアニリンやポリピロール等の酸化還
元可能なπ電子共役系導電性高分子化合物は、高い電子
伝導性を示すとともに電荷貯蔵能力も有している。これ
らの導電性高分子化合物は、材料として、柔軟であり、
薄膜等へ容易に成型することができ、安価である。さら
に、使用後も焼却や化学処理により簡単に処理ができ、
環境汚染を起こしにくい。また、置換基の導入等により
分子レベルでのデザインも可能である。このため、近
年、酸化還元可能な導電性高分子化合物を用いたレドッ
クス活性電極の研究開発が行われ、これまでにリチウム
二次電池用の正極としてポリアニリン電極が実用化され
ている。
【0003】また、ポリアニリンと2,5−ジメルカプ
ト−1,3,4−チアジアゾール等の有機硫黄化合物か
らなる複合体をリチウム二次電池の正極材料として用い
た場合、有機硫黄化合物の酸化還元反応が導電性高分子
化合物により促進され、800Wh/kgを越える非常
に高いエネルギー密度が得られることが報告されている
〔Nature,vol.373,p.598−600
(1995)〕。
【0004】さらに、この複合体正極を銅の集電体と組
み合わせることにより、炭素電極と組み合わせた場合と
比較して、より安定した放電電圧が得られ、高速放電も
可能になり、さらに、繰り返しの充放電における安定性
にも優れ、250回以上の繰り返し充放電が可能にな
る。これらの効果は、銅の一部が溶出して有機硫黄化合
物と錯体を形成し、この錯体がより速い電子移動反応を
示すものと推測されている。
【0005】しかしながら、従来においては、導電性高
分子化合物の酸化還元反応を別の物質を用いて促進する
ことにより、酸化還元可能な導電性高分子化合物からな
るレドックス活性電極の充放電速度等の特性を改良する
試みはいまだ全くなされていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、酸化
還元可能な反応補助物質により導電性高分子化合物の酸
化還元反応を促進し、これにより充放電速度等の特性が
改良されたレドックス活性電極およびその製造方法を提
供する点にある。
【0007】本発明者らは、電極の充放電速度などの特
性を向上させるため、電極上に存在している導電性高分
子化合物の酸化還元反応を、今まで誰も考えていなかっ
た、別の物質を使用していちじるしく促進させることが
できることを発見し、本発明を完成するに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第一は、(A)
酸化還元可能な導電性高分子化合物と(B)前記導電性
高分子化合物が酸化応答と還元応答を示す電位範囲にお
いて酸化還元可能な反応補助物質とを含む組成物よりな
ることを特徴とするレドックス活性電極に関する。
【0009】本発明の前記組成物は、イオン交換能力を
もつ高分子および/または配位能力をもつ高分子化合物
を含有するものであってもよい。
【0010】本発明の第二(第1の製造方法)は、
(A)酸化還元可能な導電性高分子化合物と(B)前記
導電性高分子化合物が酸化応答と還元応答を示す電位範
囲において酸化還元可能な反応補助物質とを混合するこ
とを特徴とするレドックス活性電極の製法に関する。
【0011】本発明の第三(第2の製造方法)は、
(a)酸化還元可能な導電性高分子化合物を形成するこ
とのできるモノマーを、(b)前記導電性高分子化合物
が酸化応答と還元応答を示す電位範囲において酸化還元
可能な反応補助物質の共存下に、重合することを特徴と
するレドックス活性電極の製法に関する。
【0012】本発明の第四は、酸化還元可能な導電性高
分子化合物が被覆されている電極を、前記導電性高分子
化合物が酸化応答と還元応答を示す電位範囲において酸
化還元可能な反応補助物質を含有する溶液中に浸漬する
ことを特徴とするレドックス活性電極の製法に関する。
【0013】前記導電性高分子化合物が酸化応答と還元
応答を示す電位範囲において酸化還元可能な反応補助物
質(M)を酸化還元可能な導電性高分子化合物(P)に
加えると、導電性高分子化合物(P)の酸化還元反応が
促進され、酸化還元電流の増加が観測される。これは、
導電性高分子化合物の酸化過程において、導電性高分子
化合物の還元体(Pr)が、下記(1)式
【数1】 に従って前記反応補助物質の酸化体(Mo)により酸化
されて酸化体(Po)となり、還元過程においては、導
電性高分子化合物の酸化体(Po)が、下記(2)式
【数2】 に従って前記反応補助物質の還元体(Mr)により還元
されて還元体(Pr)となり、導電性高分子化合物の酸
化還元反応が前記反応補助物質を経由して行われること
による。
【0014】以上の説明から明らかなように、本明細書
では、“酸化還元可能な”とは、“酸化体と還元体とが
存在し、酸化体の還元と還元体の酸化とが可能な”とい
う意味で用いられ、また、酸化還元可能な物質とは、酸
化体または還元体を意味する。
【0015】本発明で用いられる導電性高分子化合物と
しては、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン
等のπ電子共役系高分子化合物などが挙げられるが、酸
化還元可能な導電性高分子化合物であれば、特に制約さ
れるものではない。
【0016】これらの酸化還元可能な導電性高分子化合
物は、前記反応補助物質と結合する置換基を有している
ことが好ましい。このような置換基と前記反応補助物質
が、イオン結合、配位結合、水素結合等を形成すること
により、前記反応補助物質が導電性高分子化合物上によ
り一層安定かつ高濃度に保持される。
【0017】ここで、前記反応補助物質と結合する前記
導電性高分子化合物上の置換基としては、イオン結合性
置換基、配位結合性置換基、イオン−配位結合性および
水素結合性の置換基が挙げられる。(イ)イオン結合性
置換基としては、−SO3 -、四級アンモニウムカチオン
基(ピリジニウムカチオン基を含む)などが挙げられ、
(ロ)配位結合性の置換基としては、−NR12(R1
およびR2は、水素およびアルキル基等の1価の有機基
よりなる群から選ばれた基を表す);エチレンジアミ
ン、プロピレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリ
エチレンテトラミン等のアミン系多座配位子残基をもつ
置換基;ピリジル基、ピピリジル基、ターピリジル基、
フェナントロリル基、ピラジル基、ピリミジル基、ピリ
ダジル基;−PR34(R3およびR4は、水素およびア
ルキル基等の1価の有機基よりなる群から選ばれた基を
表す)およびダイフォス等のリン系多座配位子残基をも
つ置換基;グライムなどのエーテル系多座配位子残基を
もつ置換基;ポリフィリン、フタロシアニン等の環状配
位子残基をもつ置換基;炭素炭素二重結合(エチレン結
合)、炭素炭素三重結合(アセチレン結合)、>C=
O、>C=N−、−CN、−NO、>S=O、−S−C
N、−NCO、−NCS等の不飽和結合を有する配位性
置換基;フェニル基やホウ素、リン、いおう、けい素等
を含む複素環状配位性置換基;−NCなどが挙げられ、
(ハ)イオン−配位結合性置換基としては、−CO
-、−S-、アセチルアセトネート、グリオキシメー
ト、グリシネート、ジチオカルバメート、シクロペンタ
ジエニル、ピロレート残基等をもつ配位性置換基などが
挙げられる。(ニ)水素結合性の置換基としては、−O
H、−SH、−NHR(Rは水素またはアルキル基等の
1価の有機基を示す)、−PH、−COOH、−CN、
−PO、−F、−Cl、−NO2等の置換基が挙げられ
る。
【0018】前記置換基が導電性高分子化合物中に導入
されている形の1例を示す。
【0019】導電性高分子化合物がポリアニリンで置換
基源としてフェナントロリンを用いた場合は下記式のと
おりである
【化1】
【0020】導電性高分子化合物がポリアニリンで、置
換基源としてエチレンジアミンを用いた場合は、下記の
2通りの導入状態を呈する。
【化2】
【化3】
【0021】本発明では、前述したような酸化還元可能
な導電性高分子化合物に、この化合物の酸化還元可能な
電位領域に酸化還元電位を有する前記反応補助物質が加
えられる。
【0022】導電性高分子化合物の酸化還元可能な電位
領域は、サイクリックボルタモグラムで酸化還元電流が
観察される電位領域〔例えば、図1の曲線(a)で示さ
れるスルホン化ポリアニリンの場合では、標準水素電極
を基準としてほぼ−0.1〜+1.2ボルトの範囲〕に
対応し、導電性高分子化合物の種類および置換基の種類
に応じて異なる。
【0023】また、前記反応補助物質の酸化還元電位
は、酸化反応を促進しようとする導電性高分子化合物を
被覆した電極を用いて得られるサイクリックボルタモグ
ラムにおける反応補助物質の酸化ピーク電位と還元ピー
ク電位との平均電位である。この平均電位は、導電性高
分子化合物を被覆していない電極を用いて得られる同様
の平均電位とは必ずしも一致しない。
【0024】本発明者らは前記反応補助物質の酸化還元
電位が導電性高分子化合物の酸化還元可能な電位領域内
にあれば、導電性高分子化合物と反応補助物質間で電子
交換反応が起こり、導電性高分子化合物の酸化還元反応
の少なくとも一部が前記反応補助物質を経由して行わ
れ、その結果、導電性高分子化合物の酸化還元反応が促
進されることを見出したのである。
【0025】酸化還元可能な導電性高分子化合物には、
ポリアニリンのように酸化されてカチオン型になるもの
と、スルホン化ポリアニリンのように還元されてアニオ
ン型になるものがある。これらの導電性高分子化合物の
酸化還元可能な電位領域は、導電性高分子化合物の種類
や高分子上に導入された置換基の種類により異なるが、
通常、標準水素電極を基準として−1.5〜+1.5ボ
ルトの電位範囲内に包含される。したがって、前記反応
補助物質は、導電性高分子化合物の酸化還元可能な電位
領域に応じて、通常、酸化還元電位が標準水素電極を基
準として−1.5〜+1.5ボルトの電位範囲内にある
ものである。
【0026】前記反応補助物質としては、つぎのような
ものを挙げることができる。 (1)イオン種 Ag+、Cu2+、Fe3+、Mn2+、V2+、Sn2+、Sm
2+等のアルカリ金属、アルカリ土類金属以外の重金属ま
たは遷移金属よりなる金属イオン、MnO4 -等の金属酸
イオン、〔Fe(CN)63-、〔Ru(CN)63-
〔Ir(Cl)62-、〔W(CN)83-、〔Ru(N
363+、〔Co(bpy)32+、〔Ru(bp
y)32+(bpy;ビピリジン)等の金属錯体イオン (2)金属 Cu、Fe、Ag、Al、Ni、Co、Zn、Tlなど
の重金属または遷移金属 (3)無機化合物 MnO2、NiO2、CoO2、V25、Nb25等の金
属酸化物、TiS2、MoS2等の金属硫化物、NbSe
3等の金属セレン化物などのような無機化合物 (4)下記一般式(1)で示されるハイドロキノン誘導
【化4】 および下記一般式(2)で示されるその高分子化合物
【化5】 〔一般式(1)および(2)中、nは、2以上の整数を
表し、R1およびR2は、水素およびアルキル基(メチル
基、エチル基など)の1価の有機基よりなる群からそれ
ぞれ独立して選ばれた基を表す。〕 (5)下記一般式(3)で示されるビオローゲン誘導体
および一般式(4)および(5)で示されるその高分子
化合物
【化6】 〔一般式(3)、(4)および(5)中、nは、2以上
の整数を表し、R、R1、R2、R3およびR4は、水素お
よびアルキル基(メチル基、エチル基など)の1価の有
機基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基を表
す。〕 (6)中心金属がFe、Mo、Mn等であるメタロセン
などの有機金属化合物。 (7)ユビキノン、NADHおよびFADのような生体
関連物質。
【0027】前記例示した金属イオンに対し、Li+
+、Na+等のアルカリ金属イオンやCa2+、Ba2+
のアルカリ土類金属イオンの酸化還元電位は、標準水素
電極を基準として−1.5〜+1.5ボルトの電位範囲
から外れており、通常の導電性高分子化合物に対しては
電気化学的に不活性であり、通常、酸化還元可能な導電
性高分子化合物を酸化あるいは還元することはできず、
よって、導電性高分子化合物の酸化還元反応を促進する
ことはできない。このことは、酸化還元可能な電位領域
が、標準水素電極を基準として−1.5〜+1.5ボル
トの電位範囲内にあるポリアニリンやポリピロール、そ
れらのスルホン化“自己ドープ型”導電性高分子化合物
を用いた研究において、LiClO4電解質等の電気化
学的には不活性である支持電解質が用いられていること
より明らかである。
【0028】本発明に係るレドックス活性電極は、反応
補助物質として(i)イオン種を用いた場合、イオン種
と、酸化還元可能な導電性高分子化合物の酸化体または
還元体、あるいはこの導電性高分子化合物がイオン種と
結合する置換基を有する場合にはこの置換基とが結合し
て、イオン種が酸化還元可能な導電性高分子化合物上に
高密度で安定に保持される上、イオン種に応じて酸化還
元電位の制御が可能になったり、あるいは酸化状態、触
媒に対する溶解性が変化したりするなど、高反応性、高
選択性、高安定性が付与され、(ii)金属および無機化
合物を用いた場合、物理的および化学的に安定である上
に、電池用電極として用いた場合、単位重量当たりのエ
ネルギー密度を高めることが可能となり、(iii)有機化
合物を用いた場合、有機化合物は目的にあった材料の合
成が容易であるため、多様性と反応性とが付与され、
(iv)有機金属化合物を用いた場合、上記無機や有機化
合物のもつ特徴を選別でき、かつ有機金属化合物は自己
電子移動反応が速いので、電子移動反応の促進作用を高
めることが可能であり、(v)生体関連物質を用いた場
合、生体物質のもつ反応性に対する高選択性や高変換能
を実現することが可能である、などの特徴がある。
【0029】このように、反応補助物質の種類に応じて
本発明に係る電極は、その特徴が異なり、用途等に合わ
せて適当な特徴を有する電極を選択することができる。
【0030】本発明では、酸化還元可能な導電性高分子
化合物と前記反応補助物質との混合物を、直接、あるい
は炭素、銅、アルミニウム、導電性透明ガラスなどの集
電体上に形成した状態で電極として用いることができ
る。
【0031】本発明に係るレドックス活性電極は、前記
反応補助物質によって酸化還元可能な導電性高分子化合
物の酸化還元反応が十分に促進される量的範囲内で、電
解質、有機または無機の硫黄化合物等の添加物を含んで
いてもよい。
【0032】また、反応補助物質の高濃度化、安定化、
固定化を行うために、下記式
【化7】 で表されるナフィオン等のイオン交換樹脂やポリエチレ
ンオキシド、ポリプロピレンオキシドなどのポリエーテ
ルを含有させることができる。
【0033】本発明に係るレドックス活性電極がイオン
交換能力をもつ高分子を含み、前記反応補助物質がイオ
ン種である場合、前記反応補助物質を酸化還元可能な導
電性高分子化合物近傍に高濃度に安定に固定することが
可能である。また、本発明に係るレドックス活性電極が
エーテルやピリジン等の配位子を有する高分子(配位性
高分子)を含む場合、前記反応補助物質に配位し、その
高濃度化、安定化、固定化に寄与するとともに、電極内
部において、前記反応補助物質に高い移動度を付与す
る。さらに、これらの第3成分を添加することにより、
本発明に係るレドックス活性電極の機械的強度が増す。
これらの効果により、本発明に係るレドックス活性電極
は、これらの第3成分を含んでいない場合と比較して、
電極の特性が向上する。
【0034】本発明のレドックス活性電極は、前述の3
つの方法のいずれかにより製造することができる。前記
方法において反応補助物質がイオン種である場合には、
イオン種はイオン種を含む化合物の形態で用いられる。
例えば、イオン種がCu2+、Fe3+などのような金属イ
オンMn+である場合、CuCl2、FeCl3などのよう
なMxAy(式中、Aはm価のアニオンであり、nx=
my)で表される化合物が酸化還元反応媒体として用い
られる。これに対し、イオン種が金属酸イオン等のアニ
オンである場合、これらのイオン種を含む金属塩を反応
補助物質として用いることができるが、特に、本発明に
係るレドックス活性電極をリチウム電池やリチウムイオ
ン電池に用いる場合にはリチウム塩が好ましい。
【0035】また、反応補助物質が金属である場合、こ
の金属イオンを含む化合物を用いた後、金属イオンを還
元して所望の金属を得ることもできる。
【0036】本発明の第1の製造方法により本発明に係
るレドックス活性電極を製造する場合には、前記反応補
助物質と酸化還元可能な導電性高分子化合物とを、固体
(粉末)状態で混合する方法や、これらを溶媒に溶解さ
せた状態で混合した後、必要に応じてこれを集電体に適
用し、ついで溶媒を除去する方法などが採用される。
【0037】また、本発明の第2の製造方法により本発
明に係るレドックス活性電極を製造する際には、前記反
応補助物質と酸化還元可能な導電性高分子化合物のモノ
マーとを溶解して含有する溶液中において、前記モノマ
ーを重合し、その後乾燥する方法、あるいは前記反応補
助物質と酸化還元可能な導電性高分子化合物のモノマー
とを溶解して含有する溶液中に集電体を挿入し、この集
電体上で溶液中のモノマーを電解重合させた後、溶媒を
除去する方法などが採用される。
【0038】本発明の第3の製造方法により本発明に係
るレドックス活性電極を製造する際には、酸化還元可能
な導電性高分子化合物が被覆された電極を、前記導電性
高分子化合物が酸化応答と還元応答を示す電位範囲にお
いて酸化還元可能な反応補助物質を含有する溶液中に浸
漬し、あるいは前記電極を用いて電解を行うなどの手段
により反応補助物質を導電性高分子化合物中に取り込む
方法が採用される。
【0039】本発明に係るレドックス活性電極は、金
属、金属酸化合物、炭素などの電極を集電体として用い
ることができる。
【0040】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれにより何ら限定されるものではない。
【0041】実施例1 7.5mM(M=mol/dm3)のスルホン化ポリア
ニン(導電性有機高分子化合物;PAS)を含む水−メ
タノール混合溶液(水:メタノール=1:1、容量比)
をグラッシーカーボン(GC)電極(面積;0.07c
2)上に2μlキャスト後、1時間乾燥することによ
り、厚さ約0.25μmのPAS被覆GC電極を作成し
た。この電極を、支持電解質としてLiClO4を0.
1M溶解したプロピレンカーボネート(PC)溶液中で
標準水素電極を基準として−0.1〜+1.2ボルトの
間で電位を50mV/secの速度で直線的に増加また
は減少させて電解したところ、図1の曲線(a)で示さ
れるサイクリックボルタモグラム(電流−電圧曲線)を
得た。
【0042】次いで、電解後のPAS被覆GC電極を、
反応補助物質形成材料としてのCu(ClO42を1m
Mおよび支持電解質としてLiClO4を0.1M溶解
したPC溶液(反応補助物質として金属イオンCu2+
含む)中に移して前記と同様に電解を行い、図1の曲線
(b)で示されるサイクリックボルタモグラムを得た。
【0043】PAS薄膜を被覆していないGC電極を用
いてCu(ClO42を含むPC溶液中で電解した場
合、図1の曲線(c)で示されるサイクリックボルタモ
グラムが得られた。
【0044】曲線(a)において、PASは、標準水素
電極を基準として−0.1〜+1.2ボルトの電位範囲
で酸化還元可能である。PAS被覆GC電極におけるC
2+の酸化還元電位は標準水素電極を基準として0.6
ボルトに観測された。図1の曲線(a)〜(c)を比較
した場合、PAS被覆GC電極を用いて金属イオンCu
2+を含む溶液を電解して得られた酸化還元電流値〔曲線
(b)〕は、曲線(a)と曲線(c)で観測された電流
値を合わせた電流値より大きい。このことから、金属イ
オンCu2+が反応補助物質として働き、導電性高分子化
合物であるPASの酸化還元反応を促進していることが
わかる。
【0045】また、図1の曲線(b)で示されるサイク
リックボルタモグラムを得た後の電極を、支持電解質と
してLiClO4を0.1M溶解したCu2+を含まない
PC溶液中に移して前記と同様にして電解を行ったとこ
ろ、曲線(b)と同様に曲線(a)と(c)を合わせた
電流値より大きい酸化還元電流値が観測された。
【0046】以上のことから、酸化還元可能な導電性高
分子化合物を被覆した電極を用いて反応補助物質を溶解
した溶液中で電解を行うことにより、反応補助物質が導
電性高分子化合物電極中に取り込まれ、かつ安定に固定
化され、酸化還元可能な導電性高分子化合物とその酸化
還元反応を促進する反応補助物質から成るレドックス活
性電極が得られることがわかる。
【0047】実施例2 PCに代えてPCとエチレンカーボネート(EC)の混
合溶媒(PC:EC=1:1、重量比)を用いた以外は
実施例1と同様にして電解を行い、それぞれ図2の曲線
(a)〜(c)を得た。曲線(a)において、PAS
は、標準水素電極を基準として−0.1〜+1.2ボル
トの電位範囲で酸化還元可能である。PAS被覆GC電
極におけるCu2+の酸化還元電位は標準水素電極を基準
として0.6ボルトに観測された。図2の曲線(a)〜
(c)を比較した場合、PAS被覆GC電極を用いて金
属イオンCu2+を含む溶液を電解して得られた酸化還元
電流値〔曲線(b)〕は、曲線(a)と曲線(c)で観
測された電流値を合わせた電流値より大きい。このこと
から、金属イオンCu2+が反応補助物質として働き、導
電性高分子化合物であるPASの酸化還元反応を促進し
ていることがわかる。また、図2の曲線(b)で示され
るサイクリックボルタモグラムを得た後の電極を、支持
電解質としてLiClO4を0.1M溶解したCu2+
含まないPC+EC混合溶液中に移して前記と同様にし
て電解を行ったところ、曲線(b)と同様に曲線(a)
と(c)を合わせた電流値より大きい酸化還元電流値が
観測された。
【0048】実施例3 Cu(ClO42に代えてAgClO4を用いた以外は
実施例1と同様にして電解を行い、それぞれ図3の曲線
(a)〜(c)を得た。曲線(b)より、PAS被覆G
C電極におけるAg+の酸化還元電位は標準水素電極を
基準として0.8ボルトに観測された。図3の曲線
(a)〜(c)を比較した場合、PAS被覆GC電極を
用いて金属イオンAg+を含む溶液を電解して得られた
酸化還元電流値〔曲線(b)〕は、曲線(a)と曲線
(c)で観測された電流値を合わせた電流値より大き
い。このことから、金属イオンAg+が反応補助物質と
して働き、導電性高分子化合物であるPASの酸化還元
反応を促進していることがわかる。また、図3の曲線
(b)で示されるサイクリックボルタモグラムを得た後
の電極を、支持電解質としてLiClO4を0.1M溶
解したAg+を含まないPC溶液中に移して前記と同様
にして電解を行ったところ、曲線(b)と同様に曲線
(a)と(c)を合わせた電流値より大きい酸化還元電
流値が観測された。
【0049】実施例4 Cu(ClO42に代えてFeCl3を用いた以外は実
施例1と同様にして電解を行い、それぞれ図4の曲線
(a)〜(c)を得た。曲線(b)より、PAS被覆G
C電極におけるFe3+の酸化還元電位は標準水素電極を
基準として0.3ボルトに観測された。図4の曲線
(a)〜(c)を比較した場合、PAS被覆GC電極を
用いて金属イオンFe3+を含む溶液を電解して得られた
酸化還元電流値〔曲線(b)〕は、曲線(a)と曲線
(c)で観測された電流値を合わせた電流値より大き
い。このことから、金属イオンFe3+が反応補助物質と
して働き、導電性高分子化合物であるPASの酸化還元
反応を促進していることがわかる。また、図4の曲線
(b)で示されるサイクリックボルタモグラムを得た後
の電極を、支持電解質としてLiClO4を0.1M溶
解したFe3+を含まないPC溶液中に移して前記と同様
にして電解を行ったところ、曲線(b)と同様に曲線
(a)と(c)を合わせた電流値より大きい酸化還元電
流値が観測された。
【0050】実施例5 キャスト溶液中のPAS濃度を10mMとし、Cu(C
lO42に代えてフェロセンを用いた以外は実施例1と
同様にして電解を行い、それぞれ図5の曲線(a)〜
(c)を得た。曲線(b)より、PAS被覆GC電極に
おけるフェロセンの酸化還元電位は標準水素電極を基準
として0.5ボルトに観測された。図5の曲線(a)〜
(c)を比較した場合、PAS被覆GC電極を用いて有
機金属化合物フェロセンを含む溶液を電解して得られた
酸化還元電流値〔曲線(b)〕は、曲線(a)と曲線
(c)で観測された電流値を合わせた電流値より大き
い。このことから、有機金属化合物フェロセンが反応補
助物質として働き、導電性高分子化合物であるPASの
酸化還元反応を促進していることがわかる。
【0051】実施例6 30mMのポリアニリンおよびナフィオンを含むプロパ
ノール−N−メチル−2−ピロリジノン混合溶液(容量
比で4:1)をグラッシーカーボン(GC)電極(面
積;0.07cm2)上に3μlキャスト後、1時間真
空乾燥することにより、ポリアニリン−ナフィオン複合
体被覆GC電極を作成した。この電極を用いて、実施例
1と同様にして電解を行い、それぞれ図6の曲線(a)
〜(c)を得た。曲線(a)において、ポリアニリン−
ナフィオン複合体は、標準水素電極を基準として0〜+
1.2ボルトの電位範囲で酸化還元可能である。ポリア
ニリン−ナフィオン複合体被覆GC電極におけるCu2+
酸化還元電位は標準水素電極を基準として0.8ボルト
に観測された。図6の曲線(a)〜(c)を比較した場
合、ポリアニリン−ナフィオン複合体被覆GC電極を用
いて金属イオンCu2+を含む溶液を電解して得られた酸
化還元電流値〔曲線(b)〕は、曲線(a)と曲線
(c)で観測された電流値を合わせた電流値より大き
い。このことから、金属イオンCu2+が反応補助物質と
して働き、導電性高分子化合物であるポリアニリン−ナ
フィオン複合体の酸化還元反応を促進していることがわ
かる。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】実施例7 ポリアニリンと2,5−ジメルカプト−1,3,4−チ
アジアゾール(DMcT)をN−メチル−2−ピロリジ
ノン(NMP)溶液中に高濃度に溶解し、さらに銅イオ
ンを添加し、粘性の高いインク状溶液を調整した。この
溶液を導電性基板(ここでは銅の薄板)上に塗布し、真
空加熱することで厚さ15〜50μmのポリアニリン−
DMcT−銅イオン複合体薄膜電極を作製した。この薄
膜の典型的な成分比を表3に示す。
【0055】
【表3】
【0056】この薄膜を正極とし、金属リチウム負極と
ポリマーゲル電解質〔アクリロニトリル−メチルアクリ
レート共重合体、エチレンカーボネートとプロピレンカ
ーボネート溶媒(1:1重量比)に1.0MのLiBF4
支持塩を含む、厚さ500μm〕と組み合わせて試験セ
ルを組み立てた。20℃で試験セルの繰り返し充放電を
1.25C(1C:電極活物質の全てを1時間で充電あ
るいは放電する充放電速度)で10回行い、図7の曲線
(a)で示すような充放電特性曲線を得た。また、図7
の曲線(b)は、銅イオンを添加していない、ポリアニ
リン−DMcT複合体電極で同一条件で得られた充放電
特性曲線である。銅イオンを添加した系では、放電容量
280Ah/kg−正極、平均放電電圧3.3V、エネ
ルギー密度約920Wh/kg−正極が得られた。ま
た、銅イオンを含まない場合では、1C以上に速度を上
げると酸化還元反応が律速となり、抵抗成分が表れる
が、銅イオンを添加することにより、1時間以内で高速
充放電が可能になり、さらに、繰り返し充放電における
安定性も増す。このことから、Cu2+イオンが反応補助
物質として働き、ポリアニリン−DMcTの酸化還元反
応を促進していることがわかる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、反応補助物質により酸
化還元可能な導電性高分子の酸化還元反応が促進され、
酸化還元可能な導電性高分子化合物を用いて充放電速度
やセンサーの応答速度等の特性の改良されたレドックス
活性電極が得られる。また、酸化還元可能な導電性高分
子が反応補助物質と結合する置換基を有している場合、
反応補助物質が酸化還元可能な導電性高分子化合物に高
密度に、安定に固定され、置換基の量に応じて電極材料
として酸化還元可能な導電性高分子化合物を用いたレド
ックス活性電極の高容量化、物理的安定化が可能とな
る。本発明に係るレドックス活性電極は、前述したよう
に優れた特性を有するので、一次および二次電池の電
極、電力貯蔵用電極、エレクトロクロミック素子用対
極、センサー用電極および種々の化学反応に対する触媒
電極、光電変換素子電極としても好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】曲線(b)は、本発明の実施例1(反応補助物
質Cu2+を含む系)にかかるスルホン化ポリアニリン被
覆レドックス活性電極の示すサイクリックボルタモグラ
ムであり、曲線(a)は、反応補助物質であるCu2+
含まない系のスルホン化ポリアニリン被覆レドックス活
性電極のサイクリックボルタモグラムであり、曲線
(c)は、裸の電極における反応補助物質Cu2+のサイ
クリックボルタモグラムである。
【図2】曲線(b)は、本発明の実施例2(反応補助物
質Cu2+を含む系)にかかるスルホン化ポリアニリン被
覆レドックス活性電極の示すサイクリックボルタモグラ
ムであり、曲線(a)は、反応補助物質であるCu2+
含まない系のスルホン化ポリアニリン被覆レドックス活
性電極のサイクリックボルタモグラムであり、曲線
(c)は、裸の電極における反応補助物質Cu2+のサイ
クリックボルタモグラムである。
【図3】曲線(b)は、本発明の実施例3(反応補助物
質Ag+を含む系)にかかるスルホン化ポリアニリン被
覆レドックス活性電極の示すサイクリックボルタモグラ
ムであり、曲線(a)は、反応補助物質であるAg+
含まない系のスルホン化ポリアニリン被覆レドックス活
性電極のサイクリックボルタモグラムであり、曲線
(c)は、裸の電極における反応補助物質Ag+のサイ
クリックボルタモグラムである。
【図4】曲線(b)は、本発明の実施例4(反応補助物
質Fe3+を含む系)にかかるスルホン化ポリアニリン被
覆レドックス活性電極の示すサイクリックボルタモグラ
ムであり、曲線(a)は、反応補助物質であるFe3+
含まない系のスルホン化ポリアニリン被覆レドックス活
性電極のサイクリックボルタモグラムであり、曲線
(c)は、裸の電極における反応補助物質Fe3+のサイ
クリックボルタモグラムである。
【図5】曲線(b)は、本発明の実施例5(反応補助物
質フェロセンを含む系)にかかるスルホン化ポリアニリ
ン被覆レドックス活性電極の示すサイクリックボルタモ
グラムであり、曲線(a)は、反応補助物質であるフェ
ロセンを含まない系のスルホン化ポリアニリン被覆レド
ックス活性電極のサイクリックボルタモグラムであり、
曲線(c)は、裸の電極における反応補助物質フェロセ
ンのサイクリックボルタモグラムである。
【図6】曲線(b)は、本発明の実施例6(反応補助物
質Cu2+を含む系)にかかるポリアニリン−ナフィオン
複合体被覆レドックス活性電極の示すサイクリックボル
タモグラムであり、曲線(a)は、反応補助物質Cu2+
を含まない系のポリアニリン−ナフィオン複合体被覆レ
ドックス活性電極のサイクリックボルタモグラムであ
り、曲線(c)は、裸の電極における反応補助物質Cu
2+のサイクリックボルタモグラムである。
【図7】曲線(a)は、銅イオンを添加したポリアニリ
ン−DMcT−銅イオン複合体薄膜電極の充放電特性曲
線であり、曲線(b)は、ポリアニリン−DMcT複合
体薄膜電極の充放電特性曲線である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)酸化還元可能な導電性高分子化合物
    と(B)前記導電性高分子化合物が酸化応答と還元応答
    を示す電位範囲において酸化還元可能な反応補助物質と
    を含む組成物よりなることを特徴とするレドックス活性
    電極。
  2. 【請求項2】 前記(A)の酸化還元可能な導電性高分
    子化合物が、前記(B)の反応補助物質と結合すること
    ができる置換基を有するものである請求項1記載のレド
    ックス活性電極。
  3. 【請求項3】 前記組成物が、イオン交換能力をもつ高
    分子および/または配位能力をもつ高分子を含有するも
    のである請求項1または2記載のレドックス活性電極。
  4. 【請求項4】(A)酸化還元可能な導電性高分子化合物
    と(B)前記導電性高分子化合物が酸化応答と還元応答
    を示す電位範囲において酸化還元可能な反応補助物質と
    を混合することを特徴とするレドックス活性電極の製
    法。
  5. 【請求項5】 (a)酸化還元可能な導電性高分子化合
    物を形成することのできるモノマーを、(b)前記導電
    性高分子化合物が酸化応答と還元応答を示す電位範囲に
    おいて酸化還元可能な反応補助物質の共存下に、重合す
    ることを特徴とするレドックス活性電極の製法。
  6. 【請求項6】 酸化還元可能な導電性高分子化合物が被
    覆されている電極を、前記導電性高分子化合物が酸化応
    答と還元応答を示す電位範囲において酸化還元可能な反
    応補助物質を含有する溶液中に浸漬することを特徴とす
    るレドックス活性電極の製法。
JP10026628A 1998-01-23 1998-01-23 レドックス活性電極およびその製造方法 Pending JPH11214009A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10026628A JPH11214009A (ja) 1998-01-23 1998-01-23 レドックス活性電極およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10026628A JPH11214009A (ja) 1998-01-23 1998-01-23 レドックス活性電極およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11214009A true JPH11214009A (ja) 1999-08-06

Family

ID=12198729

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10026628A Pending JPH11214009A (ja) 1998-01-23 1998-01-23 レドックス活性電極およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11214009A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002203541A (ja) * 2000-12-14 2002-07-19 Korea Electronics Telecommun リチウム二次電池正極用有機−無機複合酸化物およびその製造方法
JP2002313341A (ja) * 2001-04-13 2002-10-25 Yasushi Uemachi 可逆性電極及びこの可逆性電極を用いた二次電池
JP2012186138A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Samsung Sdi Co Ltd リチウム二次電池用電極およびこれを含むリチウム二次電池
WO2013172319A1 (ja) * 2012-05-18 2013-11-21 富士フイルム株式会社 非水二次電池用電解液および非水二次電池
WO2013172383A1 (ja) * 2012-05-16 2013-11-21 富士フイルム株式会社 非水二次電池および非水二次電池用電解液

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002203541A (ja) * 2000-12-14 2002-07-19 Korea Electronics Telecommun リチウム二次電池正極用有機−無機複合酸化物およびその製造方法
JP2002313341A (ja) * 2001-04-13 2002-10-25 Yasushi Uemachi 可逆性電極及びこの可逆性電極を用いた二次電池
JP2012186138A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Samsung Sdi Co Ltd リチウム二次電池用電極およびこれを含むリチウム二次電池
US9525165B2 (en) 2011-03-07 2016-12-20 Samsung Sdi Co., Ltd. Electrode for rechargeable lithium battery and rechargeable lithium battery including the same
WO2013172383A1 (ja) * 2012-05-16 2013-11-21 富士フイルム株式会社 非水二次電池および非水二次電池用電解液
JP2014029827A (ja) * 2012-05-16 2014-02-13 Fujifilm Corp 非水二次電池および非水二次電池用電解液
CN104272521A (zh) * 2012-05-16 2015-01-07 富士胶片株式会社 非水二次电池和非水二次电池用电解液
US10084203B2 (en) 2012-05-16 2018-09-25 Fujifilm Corporation Non-aqueous secondary battery and non-aqueous liquid electrolyte for secondary battery
WO2013172319A1 (ja) * 2012-05-18 2013-11-21 富士フイルム株式会社 非水二次電池用電解液および非水二次電池
JP2013242999A (ja) * 2012-05-18 2013-12-05 Fujifilm Corp 非水二次電池用電解液および非水二次電池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4519951B2 (ja) ポリキノン系イオン性化合物から得られる新規電極材料及びそれらの電気化学的ジェネレーターにおける使用
JP4047372B2 (ja) 二次電池の製造方法および二次電池用正極活物質の調製方法
Fan et al. Turning soluble polysulfide intermediates back into solid state by a molecule binder in Li–S batteries
CN1938885B (zh) 氧化还原活性可逆电极和使用该电极的二次电池
EP3439086B1 (en) Aqueous secondary cell
JP2004111374A (ja) 電気化学素子
JPH09259864A (ja) 有機ジスルフィド化合物を含有する電極およびその製造方法
EP1050914A1 (en) Positive electrode, method of producing the same and lithium battery using the same
JP2007305430A (ja) 電気化学素子
JP2936097B2 (ja) 複合電極およびそれから得られる二次電池
NZ226109A (en) Electrically conductive polymer compositions formed by the oxidative polymerisation of aromatic compounds in the presence of a polydentate anionic complex-containing polymer; use in electric cells and heating elements
JP2958576B2 (ja) 電池用正極材料
JPH11214009A (ja) レドックス活性電極およびその製造方法
JP2002319400A (ja) 電極とその製造方法及びこれを用いたリチウム電池
JP3969906B2 (ja) レドックス活性重合物およびそれを用いた電極
JP2000340225A (ja) 複合電極組成物およびこれを用いたリチウム電池
US7214762B1 (en) Redox-active polymer and electrode comprising the same
Chundawat et al. Structure-properties relationship for energy storage redox polymers: a review
JP2008078040A (ja) 二次電池
JP2001266885A (ja) 複合電極組成物、その製造方法およびリチウム電池
JP2955177B2 (ja) 複合電極、その製造方法、およびリチウム二次電池
KR102459146B1 (ko) 고전압 리튬 이온 전지용 디에스테르-계 폴리머 전해질
JP3874391B2 (ja) 機能性重合物及びその製造方法、電極材料及び電極
JP4343819B2 (ja) 酸化還元活性重合体、それを用いる電極及び非水溶液系電池
JPH10241661A (ja) 有機ジスルフィド化合物を含有する電極とその製造法