JPH11213778A - メタル線と光ファイバ心線との複合コード及びこれを用いた光複合通信ケーブル - Google Patents

メタル線と光ファイバ心線との複合コード及びこれを用いた光複合通信ケーブル

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JPH11213778A
JPH11213778A JP10009121A JP912198A JPH11213778A JP H11213778 A JPH11213778 A JP H11213778A JP 10009121 A JP10009121 A JP 10009121A JP 912198 A JP912198 A JP 912198A JP H11213778 A JPH11213778 A JP H11213778A
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JP
Japan
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optical fiber
composite
copper wire
wire
cord
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Application number
JP10009121A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Omori
達也 大森
Mitsuru Uekatano
充 上片野
Akio Mogi
章夫 茂木
Koichiro Watanabe
幸一郎 渡辺
Suehiro Miyamoto
末広 宮本
Fumihiko Shimizu
文彦 志水
Mitsunori Yoshikawa
光範 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Nishi Nippon Electric Wire and Cable Co Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Nishi Nippon Electric Wire and Cable Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メタル通信と、光通信との切り換えが容易に
でき、しかも細径で、取り扱い性に優れた通信用コード
及び通信用ケーブルを得る。 【解決手段】 銅線1上に銅線被覆層2が形成された被
覆銅線3、2本と、光ファイバ素線7上に被覆層12が
形成された光ファイバ心線14、1本とを撚り合わせて
なるメタル線と光ファイバ心線との複合コード15、及
びこれを単数あるいは複数本用いてなる光複合ケーブル
21を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報通信に利用さ
れる配線ケーブルに関するもので、光通信とメタル通信
の切り換えを容易にするものである。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭内配線または局内配線等にお
いては、通信システムの多様化、高密度化にともない、
光通信用のシステムが家庭内にも用いられるようにな
り、そのシステムの変換が必要とされる場合が増加して
いる。従来、メタル用の配線ケーブルと、光通信用の配
線ケーブルとは、別々のものとして存在する。このため
に、メタル通信から光通信に通信方式を変更するために
は、配線ケーブルの取り替えが必要となり、工費の点
や、配線ケーブル敷設のスペースの点で問題が多かっ
た。
【0003】このような問題を解決するために、メタル
通信ケーブルと、光通信ケーブルとを同一のシース内に
収めた光複合通信ケーブルが考えられている。図3は、
従来の光複合通信ケーブルの一例を示したものである。
この光複合通信ケーブル20は、銅線1上にポリエチレ
ン等の樹脂からなる被覆層2が設けられた被覆銅線3を
2本撚り合わせてなる銅対線4,4…を、シース5内に
収めたメタル通信ケーブル6、2本と、光ファイバ素線
7にアラミド繊維等からなる抗張力体8が縦添えされ、
その上にポリエチレン等の樹脂からなる被覆層9が設け
られた光ファイバ心線10、2本とを撚り合わせ、シー
ス11内に収め一体化してなるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような構造の光複合通信ケーブル20においては、本質
的に、メタル通信ケーブル6と、光ファイバ心線10と
を独立にそれぞれに1つのシース11内に収めたという
だけの構造なので、一般にその外径が10mm以上と大
きく、取り扱いも不自由であり、メタル通信と光通信の
切り換えも面倒であるという問題があった。
【0005】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、メタル通信と光通信の切り換えが容易にでき、しか
も細径で取り扱い性に優れた通信用コード及び通信用ケ
ーブルを得ることを課題とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明は、銅線上に銅線被覆層が形成された被覆
銅線2本と、光ファイバ素線上に被覆層が形成された光
ファイバ心線1本とを撚り合わせてなるメタル線と光フ
ァイバ心線との複合コード及びこれを単数あるいは複数
本用いてなる光複合通信ケーブルを提供する。このと
き、上記被覆銅線の外径と光ファイバ心線の外径との差
が、被覆銅線の外径の20%以下であることが望まし
い。また、上記銅線を撚り銅線として、あるいは上記被
覆層に銅線被覆層のヤング率よりも高いヤング率を有す
る樹脂を使用して、光ファイバ心線の曲げ剛性と被覆銅
線の曲げ剛性とを同程度とすることが望ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。図1は、本発明のメタル線と光ファイバ心線との
複合コードの一例を示したものである。本発明の複合コ
ード15は、2本の被覆銅線3,3と、1本の光ファイ
バ心線14の3本を撚り合わせて(以下、トリプレック
スと称する)なるものである。上記被覆銅線4は、銅線
1上に、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等からなる銅線
被覆層2を設けてなる、外径0.8〜1.1mm程度の
ものが好適に用いられる。
【0008】上記光ファイバ心線14は、光ファイバ素
線7上にナイロン12等からなる被覆層12が設けられ
たものである。上記光ファイバ素線7は、外径125μ
mの光ファイバ裸線に一次被覆と2次被覆とを設けて外
径250μmとした通常のものである。
【0009】このとき、光ファイバ心線14の外径は、
被覆銅線3の外径との差がその20%以下の範囲である
ことが望ましい。通常の光ファイバ心線の外径は、1.
7〜2.0mmとされるが、本発明の光ファイバ心線1
4においては、被覆銅線3,3と撚り合わせて複合線と
するので、この被覆銅線3,3が抗張力体として働くた
めに抗張力体を設けずに、光ファイバ心線14をコード
化することなく複合することができるので、光ファイバ
心線14の外径と上記被覆銅線3の外径との差を、被覆
銅線の外径の20%以下であるように設計することがで
きる。光ファイバ心線14の外径は、およそ0.9mm
とされる。この外径であれば、被覆銅線3,3と撚り合
わせが容易になり、安定する。また、複合コード15を
細径化することができる。
【0010】本発明の複合コード15は、上記被覆銅線
3,3と光ファイバ心線14とをトリプレックスするこ
とによって得られる。また、これをポリエチレン、ポリ
塩化ビニル等の樹脂により被覆して一体化してもよい。
このとき、複合コード15の外径は、およそ2.1mm
のものとすることができる。
【0011】そして、3本の撚り合わせをより安定化さ
せるために、被覆銅線3と光ファイバ心線14の曲げ剛
性を同程度のものとすることが望ましい。一般に、被覆
銅線3の方が、光ファイバ心線14よりも曲げ剛性が高
い。よって、曲げ剛性の調整は、被覆銅線3の曲げ剛性
を低くするか、光ファイバ心線14の曲げ剛性を高くす
るかによって行われる。被覆銅線3の曲げ剛性を低くす
るためには、その内部の銅線1を単線から撚り線とする
ことで低くすることができる。しかしこの場合は、撚り
合わせが安定化するという利点の反面、電気的特性が銅
線の単線のものに比べ多少劣るという欠点があるため、
その調整に限界がある。
【0012】一方、光ファイバ心線14の曲げ剛性を高
くするためには、光ファイバ心線14の被覆層12を形
成する樹脂のヤング率を調整する。この調整の範囲は、
被覆銅線3の曲げ剛性にもよるが、被覆銅線3の銅線被
覆層2に使用される樹脂のヤング率よりも高く設定さ
れ、およそ5〜20Gpaとされるのが望ましい。この
ような範囲のヤング率の樹脂を被覆層12に用いること
によって、光ファイバ心線14は、被覆銅線3とほぼ同
等の曲げ剛性を得ることができる。
【0013】上述のように、被覆銅線3と光ファイバ心
線14との曲げ剛性を同程度にすることによって、これ
らを撚り合わせて複合コード15を作製する際に、トリ
プレックスを安定して行うことができる。よって、光フ
ァイバ心線14を複合しない通常の銅対線6の電気的特
性(インピーダンス、FEXT、NEXT等)を損なう
ことなく、複合ケーブル15を構成することができる。
【0014】また、この複合ケーブルに15は、メタル
通信の最小単位である2本の被覆銅線3から構成される
1対の銅対線と光通信の最小単位である光ファイバ裸線
を1本有する光ファイバ心線14とが、1対1で対応し
ているために、メタル通信と光通信との変更が容易に行
える。その上、変更を行う際、すなわちメタル配線でつ
ながっていた配線を切って光配線に繁ぎかえる場合に、
接続配線を誤る危険が非常に少ない。
【0015】図2は、上述の複合コード15を内部に配
置した光複合通信ケーブルの一例を示したものである。
本発明の光複合通信ケーブルは、単数または複数本の上
記複合コード15をシース16内に収めたものである。
図2には、4本の複合コード15,15…をその内部に
配置した光複合通信ケーブル21を示したが、本発明
は、これに限定されるものではない。この光複合通信ケ
ーブル21の外径は、その内部に配置される複合コード
15の外径、本数等によって変わるが、およそ4〜7m
mとされ、その細径化が可能である。
【0016】上記光複合通信ケーブル21は、4本の複
合コード15を撚り合わせ、その上からポリエチレン、
ポリ塩化ビニル等の樹脂を被覆してシース16を形成す
ることによって得ることができる。このとき、接続作業
時に内部の複合コード15を取り出し易くするために、
シース16の内壁部に沿うようにして引き裂き紐17を
設けることが好ましい。作製後、この引き裂き紐17を
引くことにより容易にシース16を引き剥すことがで
き、内部の複合コード15,15…を取り出すことがで
き、作業時の取り扱い性が向上する。
【0017】このような光複合通信ケーブル21は、メ
タル通信用の被覆銅線3,3と、光通信用の光ファイバ
心線14とが一体化された、細径の複合コード15,1
5…からなるものであるので、従来の外径の大きい、独
立のメタル通信ケーブルと光通信ケーブルとを内蔵した
ものとは異なる、外径の小さいメタル通信線と光ファイ
バ心線を複合した光複合通信ケーブルを実現することが
できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例を示して説明する。被
覆銅線3としては、銅線1にAGWー24を用い、その
上にポリエチレンによって銅線被覆層2を設けたものを
用い、光ファイバ心線14としては、通常用いられる外
径250μmの光ファイバ素線に、紫外線硬化型樹脂に
よって一次被覆を、液晶ポリエステル(LCP)によっ
て二次被覆を設けたものを用いて、複合コード15を作
製した。このときの被覆銅線3の外径は、0.96mm
であったので、光ファイバ心線14の外径を0.9mm
として設計し、これらの外径の差が被覆銅線3の外径の
約6.7%となるようにした。
【0019】また、被覆銅線3と光ファイバ心線14と
の曲げ剛性の調製は、光ファイバ心線14の二次被覆層
13に用いる樹脂のヤング率を調製することによって行
った。このとき、被覆銅線3におけるヤング率はそれぞ
れ、銅線1においては130GPa、銅線被覆層2にお
いては0.05GPaであり、被覆銅線3の曲げ剛性
は、0.1Nm2であった。そして、光ファイバ心線1
4におけるヤング率はそれぞれ、光ファイバ裸線におい
ては80GPa、光ファイバ素線7の被覆樹脂(紫外線
硬化型樹脂)においては0.05GPaであったので、
被覆層の樹脂のヤング率を15GPaとして、光ファイ
バ心線14の曲げ剛性を被覆銅線3と同じ0.1Nm2
となるように設定した。
【0020】上記被覆銅線3を2本と、光ファイバ心線
14を1本とを、トリプレックスに撚り合わせて複合コ
ード15を作製した。このとき、撚り合わせはスムーズ
に進み、出来上がった複合コード15は安定したもので
あった。また、その外径はおよそ2.1mmであった。
【0021】つぎに、上述の複合コード15を4本作製
し、これらを撚り合わせて、ポリ塩化ビニルからなるシ
ース16に収め、8本の被覆銅線3,3…と、4本の光
ファイバ心線14,14…を内蔵した光複合通信ケーブ
ル21を作製した。このとき、光複合通信ケーブル21
の外径は、およそ5.1mmとなった。
【0022】このように、本発明においては、メタル通
信用の被覆銅線3と、光通信用の光ファイバ心線14と
を複合した複合コード15を実現でき、それを用いて、
細径化に対応した光複合通信ケーブルを作製することが
できる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明の複合コード
及びこれを用いた光複合通信ケーブルにおいては、メタ
ル通信用の被覆銅線と、光通信用の光ファイバ心線とを
複合したものであるので、メタル通信と光通信の切り換
えを用意に行うことができ、しかも、細径で取り扱い性
に優れた通信用コード及びケーブルとなる。よって、局
内配線用コードまたはケーブルとして好適に用いること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の被覆銅線と光ファイバ心線との複合
コードの一例を示した概略断面図である。
【図2】 本発明の光複合通信ケーブルの一例を示した
概略断面図である。
【図3】 従来の光複合通信ケーブルの一例を示した概
略断面図である。
【符号の説明】
1・・・銅線、 2・・・銅線被覆層、 3
・・・被覆銅線 7・・・光ファイバ素線、12・・・被覆層、 14・
・・光ファイバ心線 15・・・複合コード、 16・・・シース、 17
・・・引き剥し紐 21・・・光複合通信コード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茂木 章夫 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 渡辺 幸一郎 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 宮本 末広 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 志水 文彦 大分県大分市大字駄原2899 西日本電線株 式会社内 (72)発明者 吉川 光範 大分県大分市大字駄原2899 西日本電線株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅線上に銅線被覆層が形成された被覆銅
    線2本と、光ファイバ素線上に被覆層が形成された光フ
    ァイバ心線1本とを撚り合わせてなるメタル線と光ファ
    イバ心線との複合コード。
  2. 【請求項2】 上記被覆銅線の外径と光ファイバ心線の
    外径との差が、被覆銅線の外径の20%以下であること
    を特徴とする請求項1記載のメタル線と光ファイバ心線
    との複合コード。
  3. 【請求項3】 上記銅線を撚り銅線として、被覆銅線の
    曲げ剛性と光ファイバ心線の曲げ剛性とを同程度とした
    ことを特徴とする請求項1または2記載のメタル線と光
    ファイバ心線との複合コード。
  4. 【請求項4】 上記被覆層に銅線被覆層のヤング率より
    も高いヤング率を有する樹脂を使用して、被覆銅線の曲
    げ剛性と光ファイバ心線の曲げ剛性とを同程度としたこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のメタ
    ル線と光ファイバ心線との複合コード。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載のメタ
    ル線と光ファイバ心線との複合コードを単数または複数
    本用いてなる光複合通信ケーブル。
JP10009121A 1998-01-20 1998-01-20 メタル線と光ファイバ心線との複合コード及びこれを用いた光複合通信ケーブル Pending JPH11213778A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010088554A (ko) * 2001-08-06 2001-09-28 용근순 전원케이블이 내장된 광섬유 케이블의 구조
KR20030033334A (ko) * 2001-10-18 2003-05-01 글로벌광통신 (주) 광섬유 및 전선 통합케이블
WO2018214488A1 (zh) * 2017-05-25 2018-11-29 通鼎互联信息股份有限公司 一种多孔光缆

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