JPH11213495A - 光ディスク装置のディスクチャッキング装置 - Google Patents

光ディスク装置のディスクチャッキング装置

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JPH11213495A
JPH11213495A JP10008465A JP846598A JPH11213495A JP H11213495 A JPH11213495 A JP H11213495A JP 10008465 A JP10008465 A JP 10008465A JP 846598 A JP846598 A JP 846598A JP H11213495 A JPH11213495 A JP H11213495A
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JP
Japan
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disk
chucking
optical disk
optical
pulley
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JP10008465A
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Kiyoshi Omori
清 大森
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクの固有振動や共振を減衰するこ
と。 【解決手段】 チャッキングプーリ63に高剛性の部材
によって高精度に形成された円板状のディスク圧着板6
3Bを設けて、そのディスク圧着板63Bの下面の外周
にディスクテーブル40のディスク基準面40bより大
径のディスク圧着面63bを形成し、ディスク圧着板6
3Bによるプレス作用を利用して、ディスク圧着面63
bで光ディスク1の反りや捩れを高精度に矯正するよう
にしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクをディ
スクトレーによってローディングし、そのローディング
された光ディスクをディスクテーブル上にチャッキング
プーリによって圧着して固定するようにした光ディスク
装置のディスクチャッキング装置の技術分野に属するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ここで、本発明の出願人が先に出願して
いるこの種光ディスク装置を図4〜図13によって説明
する。即ち、図10に示すように、光ディスク1をディ
スクトレー2の上面に形成された凹所3内に水平に載置
した後に、ディスクトレー2のフロントパネル2aを矢
印a1 方向に軽く押すと、ローディングスイッチ(図示
せず)がONとなり、後述するローディング機構によっ
て、図11に示すように、ディスクトレー2がトレー出
入口4から光ディスク装置5内にローディング方向であ
る矢印a1 方向から水平に引き込まれて、後述するよう
に光ディスク1がスピンドルモータのディスクテーブル
上に水平に自動的にローディングされる。
【0003】そして、このローディング後に、ホストコ
ンピュータからの記録及び/又は再生指令信号等によっ
て、スピンドルモータによって光ディスク1が高速で回
転駆動され、光学ピックアップによって光ディスク1の
データが記録及び/又は再生される。そして、この光デ
ィスク1の再生後に、ホストコンピュータからのアンロ
ーディング指令信号等によって、図10に示すように、
ディスクトレー2がトレー出入口4から光ディスク装置
5外にアンローディング方向である矢印a2 方向に自動
的にアンローディングされる。
【0004】次に、図4〜図9に示すように、まずディ
スクトレー2は合成樹脂によって成形されていて、その
凹所3の中央部から後端部2b側にかけてトレーセンタ
ーP1 に沿った長穴状の底面開口8が形成されている。
また、このディスクトレー2の左右両側縁にはトレーセ
ンターP1 と平行な左右一対のガイドレール9が一体に
成形されている。そして、このディスクトレー2の底面
の一側部にはほぼJ形で、平行状のラック10及びガイ
ド溝11が一体に成形されている。なお、これらラック
10及びガイド溝11の直線部10a、11aはトレー
センターP1 と平行に形成されていて、フロントパネル
2a側の端部に円弧部10b、11bが形成されてい
る。
【0005】次に、光ディスク装置5の内部には合成樹
脂によって成形されたほぼ箱型で浅いシャーシ14が設
けられていて、ディスクトレー2の左右一対のガイドレ
ール9がこのシャーシ14の左右両側板14aの内側に
一体成形されている複数のトレーガイド15によって案
内されて矢印a1 、a2 方向に水平にスライドされるよ
うに構成されている。そして、このシャーシ14の底部
14b上に合成樹脂等によって成形された昇降フレーム
16が取り付けられている。この昇降フレーム16に
は、後端部16a側の左右両側の2箇所と、前端部16
b側の中央部との3箇所にインシュレータ取付部17、
18が一体に成形されていて、これらのインシュレータ
取付部17、18にゴム等の弾性部材で構成された緩衝
器である3つのインシュレータ19、20が取り付けら
れている。
【0006】そして、昇降フレーム16の後端部16a
に取り付けられた左右一対のインシュレータ19がこれ
らの中央に挿通された止ネジ21によってシャーシ14
の底部14b上に取り付けられて、昇降フレーム16の
前端部16bに取り付けられた1つのインシュレータ2
0がその中央に挿通された止ネジ22によって昇降駆動
レバー23の先端上に取り付けられている。なお、この
昇降駆動レバー23はトレーセンターP1 に対して直角
状に配置されていて、その昇降駆動レバー23の基部が
左右一対の水平な支点ピン24によってシャーシ14の
底部14b上に上下方向である矢印b1 、b2 方向に回
転自在に取り付けられている。
【0007】従って、昇降駆動レバー23によって、昇
降フレーム16がその後端部16a側の左右一対のイン
シュレータ19を回動支点にした上下方向の回転運動に
よって矢印c1 、c2 方向に昇降駆動されるように構成
されている。なお、この昇降フレーム16の上面には浅
い凹所25が形成されている。
【0008】そして、ローディング機構27は、シャー
シ14の底部14b上で、昇降フレーム16の前端部1
6b側の一側部に取り付けられている。そして、このロ
ーディング機構27は、ローディングモータ28と、そ
のローディングモータ28によって正逆回転駆動するピ
ニオン29と、そのピニオン29の中心軸29aを垂直
な支点軸30の周囲に水平面内で矢印d1 、d2 方向に
首振り運動させるピニオンレバー31と、そのピニオン
レバー31によって一対の部分ギア32を介して駆動さ
れて、垂直な支点軸33の周りに水平面内で矢印e1
2 方向に回転駆動されるカムレバー34と、そのカム
レバー34の支点軸33の周囲に円弧状に形成されて、
上下方向の段差を有するカム溝35と、昇降駆動レバー
23の先端の一側部に一体に成形されて、カム溝35内
に遊嵌されたカム従動ピン36とによって構成されてい
る。そして、ピニオン29がディスクトレー2のラック
10に噛合され、ピニオン29の中心軸29aがガイド
溝11内に遊嵌されている。
【0009】そして、このローディング機構27は、ピ
ニオン29の中心軸29aをディスクトレー2のほぼJ
形のガイド溝11で誘導することによって、ピニオン2
9をディスクトレー2のほぼJ形のラック10に沿わせ
るようにしている。即ち、ディスクトレー2のローディ
ング時には、ローディングモータ28によって正回転駆
動されるピニオン29でラック10の直線部10aをデ
ィスクトレー2の後端部2b側からフロントパネル2a
側に向けて直線的に駆動することによって、ディスクト
レー2を光ディスク装置5内に矢印a方向に水平に引き
込むものである。そして、ローディングモータ28によ
るピニオン29の引き続きの正回転駆動によって、ピニ
オン29をラック10の円弧部10bに沿って矢印d方
向に首振り運動させて、その際に、ピニオンレバー31
によって一対の部分ギア32を介してカムレバー34を
矢印e1 方向に回転駆動する。
【0010】そして、カムレバー34のカム溝35で昇
降駆動レバー23のカム従動ピン36を上方である矢印
1 方向に上昇駆動して、その昇降駆動レバー23でイ
ンシュレータ20を介して昇降フレーム16を図8に示
す斜め下方に傾斜された下降位置から図9に示すように
上昇されて水平となる上昇位置まで左右一対のインシュ
レータ19を中心に矢印c1 方向に上昇駆動する。そし
て、ディスクトレー2のアンローディング時には、ロー
ディング時の逆動作で、ローディングモータ28によっ
て逆回転駆動されるピニオン29をラック10の円弧部
10bに沿って矢印d2 方向に首振り運動させる間に、
カムレバー34を矢印e2 方向に回転駆動して、カム溝
35でカム従動ピン36を下方である矢印b2 方向に下
降駆動して、昇降駆動レバー23でインシュレータ20
を介して昇降フレーム16を左右一対のインシュレータ
19を中心に図9に示す上昇位置から図8に示す下降位
置まで矢印c2 方向に下降駆動する。そして、ローディ
ングモータ28によるピニオン29の引き続きの逆回転
駆動によって、ピニオン29でラック10の直線部10
aをディスクトレー2のフロントパネル2a側から後端
部2b側に向けて直線的に駆動するようにして、ディス
クトレー2を光ディスク装置5外へ矢印a2方向に押し
出すものである。
【0011】次に、昇降フレーム16の凹所25内で、
前端部16b側に偏位された位置に形成されているモー
タ取付部38にスピンドルモータ39が垂直状に取り付
けられていて、そのモータ軸39aの上端にステンレス
等の金属である磁性部材で構成されたディスクテーブル
40が水平状に固着されている。なお、ディスクテーブ
ル40の上部中央には光ディスク1の中心穴1aが嵌合
される円錐台形状のセンターリングガイド40aが一体
に形成されていて、そのディスクテーブル40の上部外
周には水平なディスク基準面40bが同心円形状の環状
に形成されている。また、昇降フレーム16の凹所25
内でスピンドルモータ39より後方側に光学ピックアッ
プ41が水平状に取り付けられている。そして、この光
学ピックアップ41は、対物レンズ42及び光反射型の
スキューセンサー43が上向きで垂直状に取り付けられ
たキャリッジ44を有しており、対物レンズ42に対し
てレーザービームを送信する光学ブロック45がそのキ
ャリッジ44の側面に一体に取り付けられている。
【0012】そして、昇降フレーム16には、キャリッ
ジ44を左右一対のガイド軸46に沿って矢印a1 、a
2 方向に直線移動させるキャリッジ移動機構47が取り
付けられていて、このキャリッジ移動機構47は、キャ
リッジ駆動モータ48によってギアトレイン49を介し
て正逆回転駆動されるピニオン50と、キャリッジ44
の一側面に取り付けられて、ピニオン50によって直線
駆動されるラック51とを備えている。なお、スピンド
ルモータ39及び対物レンズ42はトレーセンターP1
上に配置されていて、対物レンズ42はそのトレーセン
ターP1 に沿って矢印a1 、a2 方向に移動されるよう
に構成されている。
【0013】そして、光ディスク1をディスクテーブル
40上にチャッキングするディスクチャッキング装置6
1は図12に示すように構成されている。即ち、ディス
クトレー2の上部を横切るようにして、シャーシ14の
左右両側板14aの上端部間に合成樹脂によって成形さ
れたプーリ支持部材62が水平に架設されていて、合成
樹脂によってほぼ円盤状に成形されたチャッキングプー
リ63がプーリ支持部材62の中央位置で、ディスクテ
ーブル40の真上位置に形成された円形穴64内に上
下、左右及び前後に一定範囲内で移動自在に水平に保持
されている。なお、チャッキングプーリ63の上端の外
周に一体成形された水平なフランジ63aを下方から受
け止める水平なプーリ受け62aがプーリ支持部材62
の円形穴64の外周に一体成形されている。そして、こ
のチャッキングプーリ63の中央部には環状のマグネッ
ト65及びヨーク66が水平に埋設されていて、そのチ
ャッキングプーリ63の下部外周には水平なディスク圧
着面63bが同心円形状の環状に形成されている。な
お、チャッキングプーリ63の下面の中心には中心ピン
63cが一体成形されて、ディスクテーブル40のセン
ターリングガイド40aの中心には中心穴40cが形成
されている。また、シャーシ14の上部にはプーリ支持
部材62の上部を跨ぐようにして板金等の磁性部材で構
成された上カバー26が取り付けられている。
【0014】従って、ローディング時には、図8に示す
ように、チャッキングプーリ63を自重によってプーリ
支持部材62の下方に下降させて、チャッキングプーリ
63のフランジ63aをプーリ支持部材62のプーリ受
け62a上に当接させた吊下状態にして置き、ディスク
トレー2の凹所3内に光ディスク3を水平に載置して、
そのディスクトレー2によって光ディスク1を光ディス
ク装置5内に矢印a1方向から水平にローディングす
る。そして、このローディング後に、図9及び図12に
示すように、昇降フレーム16が上昇位置まで矢印c1
方向に上昇されて水平になった時、ディスクテーブル4
0がディスクトレー2の底面開口8から上方に挿通され
て、そのディスクテーブル40のセンターリングガイド
40aが光ディスク1の中心穴1aに下方から嵌合され
ると共に、チャッキングプーリ63の中心ピン63cが
ディスクテーブル40の中心穴40cに上方から相対的
に嵌合される。そして、そのディスクテーブル40のデ
ィスク基準面40bによって光ディスク1がディスクト
レー2の凹所3内で上方へ矢印b1 方向に浮かされると
共に、光ディスク1と一緒にチャッキングプーリ63も
上方へ矢印b1 方向に押し上げられて、そのフランジ6
3aがプーリ支持部材62のプーリ受け62aの上方に
浮かされるが、この時に、チャッキングプーリ63のマ
グネット65によるディスクテーブル40への磁気吸引
力によって、チャッキングプーリ63のディスク圧着面
63bが光ディスク1をディスクテーブル40のディス
ク基準面40b上に矢印b2 方向から水平に圧着して固
定、即ち、チャッキングする。
【0015】そして、ホストコンピュータからの記録及
び/又は再生指令信号等によって、スピンドルモータ3
9によって光ディスク1が高速で回転駆動されると共
に、キャリッジ移動機構47によって光学ピックアップ
41のキャリッジ44が矢印a1 、a2 方向に移動され
て、対物レンズ42がトレーセンターP1 に沿って矢印
1 、a2 方向に移動される。そして、光学ブロック4
5から送信されるレーザービームが対物レンズ42によ
って光ディスク1の下面に照射されると共に、その反射
光が対物レンズ42を通して光学ブロック45で受信さ
れて、光ディスク1のデータが記録及び/又は再生され
る。
【0016】なお、キャリッジ移動機構47は、キャリ
ッジ駆動モータ48によってギアトレイン49を介して
正逆回転駆動されるピニオン50がラック51を直線駆
動することによって、キャリッジ44を左右一対のガイ
ド軸46に沿って矢印a1 、a2 方向に移動する。そし
て、光ディスク1の記録及び/又は再生後に、ホストコ
ンピュータからのアンローディング指令信号等によっ
て、図8に示すように、昇降フレーム16が下降位置ま
で矢印c2 方向に下降されて、ディスクテーブル40が
光ディスク1及びチャッキングプーリ63から下方に離
脱された後に、光ディスク1がディスクトレー2の凹所
3内に水平に載置されて、光ディスク1がディスクトレ
ー2によって光ディスク装置5外に矢印a2 方向に水平
にアンローディングされる。なお、この時には、ディス
クテーブル40が矢印c2 方向に下降されると、チャッ
キングプーリ63のフランジ63aがプーリ支持部材6
2のプーリ受け62aに矢印b2 方向から当接されて引
き止められるので、マグネット65の磁気吸引力に抗し
てディスクテーブル40がチャッキングプーリ63から
強制的に引き離される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11に1
点鎖線や点線で示すように、光ディスク1には反りや捩
れが必ずある。また、光ディスク1を高速で回転駆動す
ると、図13に示すような固有振動が発生する。なお、
図12の(A)〜(G)はそれぞれ125Hz、152
Hz、866Hz、908Hz、924Hz、2499
Hz、2562Hzの固有振動を測定したデータを示し
ている。更には、光ディスク1の記録及び/又は再生中
には、スピンドルモータ39の振動、光学ピックアップ
41のキャリッジ44の高速シークに伴う振動、スキュ
ー調整動作に伴う振動等による共振現象による振動が光
ディスク1に発生される。そして、これら光ディスク1
の反りや捩れ、固有振動や共振現象による振幅が大きい
と、対物レンズ41によって光ディスク1に照射される
レーザービームのフォーカスに誤算が発生し、データの
正確な記録及び/又は再生を行えなくなる。特に、DV
D−ROM等の高密度記録の光ディスク1では、再生出
力の大幅な低下を招くことになり、重大問題となる。
【0018】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、特に、光ディスクの反りや捩れを
矯正することができるようにした光ディスク装置のディ
スクチャッキング装置を提供することを目的としてい
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の光ディスク装置のディスクチャッキング装
置は、チャッキングプーリのディスク圧着面を高剛性の
部材によって構成したものである。
【0020】上記のように構成された本発明の光ディス
ク装置のディスクチャッキング装置は、チャッキングプ
ーリが光ディスクをディスクテーブルのディスク基準面
上に圧着して固定する際に、そのディスク圧着面のプレ
ス作用によって光ディスクの弾力に抗してその光ディス
クの反りや捩れを矯正するようにして高精度に圧着する
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した光ディス
ク装置のディスクチャッキング装置の実施の形態を図1
〜図3によって説明する。なお、図4〜図13と同一構
造部には同一の符号を付して説明の重複を省く。
【0022】まず、図1は本発明のディスクチャッキン
グ装置61の第1の実施形態を示したものであって、チ
ャッキングプーリ63が、チャッキング用のマグネット
65及びヨーク66が埋設され、上端の外周にフランジ
63aが一体成形され、かつ、下端の中心に中心ピン6
3cが一体成形されたチャッキングプーリ本体63A
と、ディスクテーブル40のディスク基準面40bより
大径のディスク圧着面63cが外周の下面に同心円形
で、水平に形成されている円板状のディスク圧着板63
Bとの2部品によって構成されている。
【0023】そして、チャッキングプーリ本体63Aが
非磁性の部材であるポリアセタール等の合成樹脂によっ
て成形されていて、ディスク圧着板63Bが非磁性で、
かつ、高剛性の部材であるアルミニウムやエンジニアリ
ングプラスチック等によって形成されていて、そのディ
スク圧着面63cは高精度の水平面に加工されている。
そして、チャッキングプーリ本体63Aの下面にディス
ク圧着板63Bを同心円形状で、水平状に一体に結合さ
せて、チャッキングプーリ63を構成したものである。
【0024】この際、チャッキングプーリ本体63Aと
ディスク圧着板63Bを接着剤によって接着することに
よって一体に結合することもできるが、図1に示すよう
に、ディスク圧着板63B又はチャッキングプーリ本体
63Aの何れか一方に一体成形した複数(3〜4個)の
係止爪67を他方に形成した複数の係止穴68内に弾性
に抗して係合させるようにして、これらチャッキングプ
ーリ本体63Aとディスク圧着板63Bを脱着可能に結
合する構造を採用すると、これらチャッキングプーリ本
体63A、ディスク圧着板63B、マグネット65及び
ヨーク66の組立や分解を容易に行うことができる。な
お、ディスク圧着板63Bの中心部にはディスクテーブ
ル40のセンターリングガイド40aよりやや大径の円
錐台形状又はテーパー状の中央凹部69が形成されてい
る。
【0025】次に、図2は本発明のディスクチャッキン
グ装置61の第2の実施の形態を示したものであって、
第1の実施の形態で示したチャッキングプーリ本体63
Aとディスク圧着板63Bを非磁性で、かつ、高剛性の
部材であるアルミニウムやエンジニアリングプラスチッ
ク等によって一体成形したものである。
【0026】そして、ディスク圧着面63cには図3の
(A)に示すような不織布等の光ディスク傷つき防止用
の保護部材63Cや図3の(B)に示すようなゴムや軟
質合成樹脂等のダンパー63Dや図3の(C)に示すよ
うにこれら保護部材63Cとダンパー63Dの積層構造
等が光ディスク1の種類等に応じて選択的に接着されて
使用されるように構成されている。
【0027】本発明のディスクチャッキング装置61は
以上のように構成されていて、マグネット65によるデ
ィスクテーブル40への磁気吸引力によってチャッキン
グプーリ63が光ディスク1をディスクテーブル40の
ディスク基準面40b上に圧着して固定する際に、チャ
ッキングプーリ63の高剛性の部材によって高精度に加
工されているディスク圧着板63Bのディスク圧着面6
3bのプレス作用によって光ディスク1の弾力に抗し
て、その光ディスク1の反りや捩れを矯正するようにし
て、その光ディスク1をディスク基準面40b上に高精
度に圧着して固定することができる。
【0028】しかも、そのディスク圧着面63bはディ
スク基準面40bより大径に構成されていることから、
そのディスク圧着面63bは光ディスク1の内外周のほ
ぼ中間位置を圧着することになる。
【0029】従って、このディスクチャッキングによ
り、光ディスク1の反りや捩れがディスク圧着面63b
に倣って高精度に矯正されて、その光ディスク1の平面
度が著しく向上される。また、光ディスク1へのデータ
の記録及び/又は再生時に、光ディスク1がスピンドル
モータ39によって高速で回転駆動されることによって
発生する光ディスク1の固有振動、或いはスピンドルモ
ータ39の振動や光学ピックアップ41のキャリッジ4
4の高速シークに伴う振動及びスキュー調整動作に伴う
振動等による共振現象による振動が光ディスク1に発生
しても、その光ディスク1の振動をディスク圧着板63
Bの大径のディスク圧着面63bによるプレス作用によ
って減衰することができる。特に、この際、大径のディ
スク圧着面63bが光ディスク1の内外周のほぼ中間位
置を圧着することができることによって、フォーカス共
振となる700〜800Hzによって光ディスク1が変
形する最大振幅位置付近を効果的に減衰することができ
る。
【0030】この際、図3の(A)や(C)に示すよう
に、ディスク圧着面63bに不織布等の光ディスク傷つ
き防止用の保護部材63Cを接着しておけば、そのディ
スク圧着面63bが圧着される光ディスク1の上面の傷
つきを未然に防止することができる。特に、DVD−R
OM等の両面ディスク(両面がデータの記録面及び/又
は再生面として使用されている光ディスク)におけるデ
ータの記録面及び/又は再生面を傷つけてしまうと、デ
ータの記録及び/又は再生のミスを招くことになり、重
大問題となるが、この光ディスク1のデータの記録面及
び/又は再生面の傷つきを未然に防止することによっ
て、データの記録及び/又は再生を高精度に行える高い
安全性を確保できる。
【0031】また、図3の(B)や(C)に示すよう
に、ディスク圧着面63bにゴムや軟質合成樹脂等のダ
ンパー63Dを接着しておけば、光ディスク1の固有振
動や共振等の振動をそのダンパー63Dによるダンピン
グ作用によって効果的に減衰することができて、その光
ディスク1の振動をより一層効果的に減衰することがで
きる。
【0032】以上により、光ディスク1の反りや捩れを
矯正して、その光ディスク1の平面度を著しく向上させ
ることができる上に、光ディスク1へのデータの記録及
び/又は再生中に発生する光ディスク1の振動も減衰す
ることができ、対物レンズ41によって光ディスク1に
照射されるレーザービームのフォーカス精度を著しく向
上することができるので、DVD−ROM等の高密度記
録の光ディスク1であってもデータの記録及び/又は再
生を常に高精度に行うことができる。
【0033】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能で
ある。
【0034】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の光ディ
スク装置のディスクチャッキング装置は、次のような効
果を奏することができる。
【0035】請求項1は、チャッキングプーリのディス
ク圧着面を高剛性の部材によって高精度に形成して、チ
ャッキングプーリが光ディスクをディスクテーブルのデ
ィスク基準面上に圧着して固定する際に、そのディスク
圧着面によるプレス作用によって光ディスク1の弾力に
抗してその光ディスク1の反りや捩れを矯正するように
してディスク基準面上に高精度に圧着することができる
ようにしたので、光ディスクの反りや捩れをディスク圧
着面に倣って高精度に矯正して、その光ディスク1の平
面度を著しく向上させることができる。しかも、そのデ
ィスク圧着面は、光ディスクへのデータの記録及び/又
は再生時に、光ディスクがスピンドルモータによって高
速で回転駆動されることによって発生する光ディスクの
固有振動、或いはスピンドルモータの振動や光学ピック
アップのキャリッジの高速シークに伴う振動及びスキュ
ー調整動作に伴う振動等による共振現象による振動が光
ディスクに発生しても、その光ディスクの振動を減衰す
ることができる。従って、光ディスクへのデータの記録
及び/又は再生を常に高精度に安定して行うことがで
き、特に、DVD−ROM等の高密度記録の光ディスク
の再生出力等の大幅な向上を図ることができる。
【0036】請求項2は、チャッキングプーリの高剛性
の部材によって高精度に形成されたディスク圧着面をデ
ィスクテーブルのディスク基準面より大径に構成したの
で、そのディスク圧着面を光ディスクの内外周のほぼ中
間位置に弾性的に圧着することができ、フォーカス共振
となる700〜800Hzによって光ディスクが変形す
る最大振幅位置付近を効果的に減衰することができる。
【0037】請求項3は、チャッキングプーリの高剛性
の部材によって高精度に形成されたディスク圧着面に光
ディスクの傷つけ防止用の保護部材を付設したので、そ
のディスク圧着面を光ディスクに安全に圧着することが
できて、特に、DVD−ROM等の両面光ディスク(両
面がデータの記録及び/又は再生面として使用される光
ディスク)におけるデータの記録及び/又は再生面にデ
ィスク圧着面で傷を付けてしまうような不都合も全く発
生せず、高い安全性を確保できる。
【0038】請求項4は、チャッキングプーリの高剛性
の部材によって高精度に形成されたディスク圧着面に光
ディスクの固有振動や共振等で発生する振幅を減衰させ
るためのダンパーを付設したので、光ディスクへのデー
タの記録及び/又は再生中に発生する光ディスクの固有
振動や共振等に夜振幅をそのダンパーによって効果的に
減衰することができる。
【0039】請求項5は、チャッキングプーリをチャッ
キング用マグネットが埋設され、かつ、非磁性の部材で
構成されたチャッキングプーリ本体と、非磁性で高剛性
の部材によってディスク圧着面が形成されたディスク圧
着板との2部品によって構成したので、ディスクテーブ
ルに対するチャッキングプーリの磁気吸着機能をチャッ
キングプーリ本体で確保しつつ、光ディスクの反りや捩
れを矯正するためのプレス作用をディスク圧着板で確保
することができて、高性能なチャッキングプーリを実現
できる。
【0040】請求項6は、チャッキングプーリにチャッ
キング用マグネットが埋設されたチャッキングプーリ本
体と、ディスク圧着面が形成されたディスク圧着板とを
形成し、これらチャッキングプーリ本体とディスク圧着
板を非磁性で高剛性の部材によって一体に形成したの
で、チャッキングプーリを単一部品で構成することがで
きて、部品点数及び組立工数の削減による低コストなチ
ャッキングプーリを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光ディスク装置のディスクチ
ャッキング装置の実施の形態における第1の実施の形態
を説明する一部切欠き側面図である。
【図2】同上の第2の実施の形態を説明する一部切欠き
側面図である。
【図3】同上のチャッキングプーリのディスク圧着面に
付設された保護部材及びダンパーを示した要部の拡大断
面図である。
【図4】先願例の光ディスク装置を説明する一部切欠き
平面図である。
【図5】同上の光ディスク装置のチャッキングプーリ、
クランパー支持板、ディスクトレー、ディスクテーブル
を説明する分解斜視図である。
【図6】同上の光ディスク装置のヘッド移動機構と昇降
フレームを説明する分解斜視図である。
【図7】同上の光ディスク装置のローディング機構とシ
ャーシを説明する分解斜視図である。
【図8】同上の光ディスク装置のアンローディング時の
断面側面図である。
【図9】同上の光ディスク装置のディスクチャッキング
時の断面側面図である。
【図10】同上の光ディスク装置全体のアンローディン
グ時の斜視図である。
【図11】同上の光ディスク装置全体のローディング時
の斜視図である。
【図12】同上の先願例の光ディスク装置のディスクチ
ャッキング装置を説明する一部切欠き側面図である。
【図13】光ディスクの固有振動を測定したデータを示
した図面である。
【符号の説明】
1は光ディスク、5は光ディスク装置、39はスピンド
ルモータ、40はディスクテーブル、40bはディスク
テーブルのディスク基準面、41は光学ピックアップ、
42は対物レンズ、61はディスクチャッキング装置、
63はチャッキングプーリ、63bはチャッキングプー
リのディスク圧着面、63Aはチャッキングプーリ本
体、63Bはディスク圧着板、63Cは保護部材、63
Dはダンパーである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スピンドルモータで回転駆動されるディス
    クテーブルと、 上記ディスクテーブルに磁気吸引されて、ディスク圧着
    面によって光ディスクをそのディスクテーブルのディス
    ク基準面上に圧着して固定するチャッキングプーリを備
    えた光ディスク装置のディスクチャッキング装置におい
    て、 上記チャッキングプーリのディスク圧着面を高剛性の部
    材によって高精度に形成したことを特徴とする光ディス
    ク装置のディスクチャッキング装置。
  2. 【請求項2】上記チャッキングプーリのディスク圧着面
    を上記ディスクテーブルのディスク基準面より大径に構
    成したことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装
    置のディスクチャッキング装置。
  3. 【請求項3】上記チャッキングプーリのディスク圧着面
    に上記光ディスクの傷つき防止用の保護部材を付設した
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置のデ
    ィスクチャッキング装置。
  4. 【請求項4】上記チャッキングプーリのディスク圧着面
    に上記光ディスクの固有振動や共振等で発生する振幅を
    減衰させるためのダンパーを付設したことを特徴とする
    請求項1に記載の光ディスク装置のディスクチャッキン
    グ装置。
  5. 【請求項5】上記チャッキングプーリをチャッキング用
    マグネットが埋設され、かつ、非磁性の部材で構成され
    たチャッキングプーリ本体と、非磁性で高剛性の部材に
    よって上記ディスク圧着面が高精度に形成されたディス
    ク圧着板で構成したことを特徴とする請求項1に記載の
    光ディスク装置のディスクチャッキング装置。
  6. 【請求項6】上記チャッキングプーリにチャッキング用
    マグネットが埋設されたチャッキングプーリ本体と、上
    記ディスク圧着面が形成されたディスク圧着板とを形成
    し、これらチャッキングプーリ本体とディスク圧着板を
    非磁性で高剛性の部材によって一体に形成したことを特
    徴とする請求項1に記載の光ディスク装置のディスクチ
    ャッキング装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8578877B2 (en) 2007-04-11 2013-11-12 Ricoh Company, Ltd. Spin coater, temperature controlling method of the same, optical disc production apparatus, and optical disc production method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8578877B2 (en) 2007-04-11 2013-11-12 Ricoh Company, Ltd. Spin coater, temperature controlling method of the same, optical disc production apparatus, and optical disc production method

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