JPH11210848A - リング状ベルトの搬送・着脱方法及びその装置 - Google Patents

リング状ベルトの搬送・着脱方法及びその装置

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JPH11210848A
JPH11210848A JP1567798A JP1567798A JPH11210848A JP H11210848 A JPH11210848 A JP H11210848A JP 1567798 A JP1567798 A JP 1567798A JP 1567798 A JP1567798 A JP 1567798A JP H11210848 A JPH11210848 A JP H11210848A
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hanger
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敏郎 馬場
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/24Equipment for mounting belts, ropes, or chains

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の搬送・着脱装置では、リング状ベルト
を工程間に移送する際に、掛け替え回数が多く掛け替え
によるエラーがあり、また、ベルト加工プーリにリング
状ベルトを懸回したときその位置が不安定となる問題が
あり、それらのの問題を解決する。 【解決手段】 工程間(s-1,s-2,s-3)に移動される装
着ハンガー3によりリング状ベルト2を搬送し、そのリ
ング状ベルト2をベルト加工プーリ1に着脱する方法で
あって、リング状ベルト2を工程間を移動する移動ベー
ス13に支持された装着ハンガー3に懸吊して移動し、
装着プッシャ4によりリング状ベルト2をベルト加工プ
ーリ1に移送する。加工終了後、ベルト加工プーリ1の
後方に取り付けられた脱荷プッシャ31により、リング
状ベルト2を装着ハンガー3に移し替え、後工程に移送
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明のリング状ベルトの製
造方法及びその装置に関するもので、詳しくは、ゴム伝
動ベルトの製造工程において、スラブ(後述)を輪切り
した後の処理加工(例えば、2軸間に懸回して行うスカ
イビング加工)を実施するために、リング状ベルトを各
工程間を搬送し着脱する方法及び装置に関する。 ゴム
伝動ベルトの製造工程は、心体、底ゴム等を円筒状に積
層したもの(スラブともいう)を、ベルトのサイズに応
じて輪切りした後(この状態の物をリング状ベルトとい
う)、スカイビング(リング状ベルトを断面台形にカッ
トすることをいう)、カバーリング(心体等をカバー材
で覆うことをいう)、加硫等の工程を得て最終製品とし
てのゴム伝動ベルトが得られる。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、一本ごとリング状にカッ
トされた未加硫のリング状ベルトを、スカイビング、カ
バーリング等の工程を機械的に搬送し着脱するために、
搬送と着脱とを別の装置の組み合わせた装置によること
が通常である。従来の工程間移動(主として、リング状
ベルトの受け渡し)の方法を、図6に示す工程図により
説明する。(イ)前工程s-1からの受取り(「受取り」を△
で示す)→(ロ)搬送手段H-1への受け渡し(「渡し」を▲
で示す)→(ハ)自工程前ハンドリング装置への受け渡し
→(ニ)ハンドリング装置から自工程への渡し→(自工程
加工s-2)→(ホ)ハンドリング装置への受取り→(ヘ)搬送
手段H-2への受け渡し→(ト)後工程前ハンドリング装置へ
受け渡し→(チ)後工程に渡しという工程による。即ち、
搬送手段、ハンドリング手段、加工手段(各工程)のそ
れぞれの間において受け渡しすることにより行われる
(この例では8回)。
【0003】詳しくは、搬送手段として図7に一例を示
すように図示しない搬送コンベヤに吊着された組をなす
2本の搬送用フック51に、前工程(仮想線)より引き
渡されたリング状ベルト2を懸吊して搬送している。搬
送用フック51よりこのリング状ベルト2を自工程の加
工プーリ1に掛け替える装置を図8に示す。図8(a)は
ハンドリングアーム53の正面図を示し、図8(b)はそ
の側面図を示す。図8(a)に示すハンドリングアーム5
3は、図示しない前後移動手段(前後とは、加工プーリ
1に近づく方向を「前」とする)に吊着され、その下部
に取り付けられた2本のアーム54によりリング状ベル
ト2を挟持し、前後移動手段により加工プーリ1の上方
に移動して、アーム54を開いてリング状ベルト2を加
工プーリ1に懸吊する。仮想線は開かれたアーム54を
示し、実線のアーム54は閉ざされてリング状ベルト2
を挟持した状態を示す。アーム54の内面にはスリップ
防止のための凹凸を設けることが好ましい。図8(c)は
リング状ベルト2を挟持したハンドリングアーム53を
加工プーリ1の位置に移動した状態を説明する側面図で
ある。ハンドリングアーム53,アーム54を仮想線で
示し、その内側に位置する加工プーリ1及びテンション
プーリ60を実線で示す。リング状ベルト2は、加工プ
ーリ1に懸吊され、テンションプーリ60を下降させて
それらの間に懸回される。
【0004】他の搬送手段は図9に斜視図を示すよう
に、図示しない左右移動手段(左右とは、加工プーリ5
2の回転軸の軸心方向に垂直で水平な方向をいう)に吊
着されたヨコ搬送用フック55により、前工程で処理又
は加工を終了したリング状ベルト2を受け取り、自工程
の前まで搬送する。自工程の前におけるヨコ移動用ハン
ドリングアーム56は、図10(a)に正面図を、図10
(b)に側面図を示すように、図示しない前後移動手段に
取り付けられた支持部59に支持されたエアシリンダ5
7の下部に、前後に開閉する把持部58を昇降可能に支
持する。把持部58はその下部に開閉する一対の爪61
を有して、リング状ベルト2を支持し、開放する。搬送
用フック55により搬送されたリング状ベルト2が自工
程前に停止すると、エアシリンダ57により、開放され
た把持部58をその爪61がリング状ベルト2の上部下
側となるまで下降させ、その把持部58を閉じて(仮想
線61’)リング状ベルト2を吊り上げる。図10(c)
にリング状ベルト2を自工程の加工プーリ1上方に移動
させた状態を示す側面図である。この位置で把持部58
を下降させて加工プーリ1に接近させて把持部58を開
放し、リング状ベルト2を加工プーリ1に懸吊した後、
上昇させる。自工程による加工を終了した後、再度ハン
ドリングアーム56を下降させてリング状ベルト2を吊
り上げて後方に移動してヨコ搬送用フック55に掛け替
えて次工程に移動している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような搬送・着脱装置では、リング状ベルトを掛け渡す
回数が多く掛け渡しによるエラーを生じることがあり、
加工プーリに懸回したときのリング状ベルトの位置決め
が不安定となることがある。即ち、先に図6により説明
したように、各工程間を搬送するために搬送用フックと
ハンドリング装置との間、ハンドリング装置と加工プー
リとの間においてリング状ベルトの受け渡しの必要を生
じ、それぞれの受け渡しにおいてエラーを生じる危険性
を含んでいる。又、ハンドリング装置により加工プーリ
に懸吊する際には、ベルトの種類、プーリの形状などに
よりベルトを懸吊する位置が変化し、その位置精度が加
工精度に大きく影響するので、単に加工プーリの上部の
一定位置でベルトを開放することではその加工精度を確
保することができない。
【0006】他の見方をすれば各ステップにおいて、受
け渡しに所定の信頼性が要求され、位置精度にも所定の
精度が要求され、これらが満足されない場合は作業全体
の信頼性(直行率)を落とすこととなった。又、混合生
産(品種(幅、厚み、周長方向剛性等)及びサイズ(心
体周長等)が一定しない生産方式)によって一連の搬送
・自動着脱が行われる場合は、これらの要件を満たすこ
とが一層困難となる。例えば、心体幅の変更時には、加
工プーリの加工中心とリング状ベルトの中心が一致しな
いこと(心体位置ずれという)がある。心体厚さ(心体
周長方向剛性)変更時には、リング状ベルトの上部の曲
がり(R形状)がベルト加工プーリのR形状に一致しな
いことによる装着の信頼性の低下がある。更にサイズ
(心体周長)の変更時にも同様な問題がある。
【0007】この発明は、上述の点に鑑みなされたもの
で、リング状ベルトを工程間において搬送・着脱する回
数を低減してその工程の信頼性を向上し、更に加工プー
リに懸回されたリング状ベルトの加工精度を向上させる
リング状ベルトの運搬・着脱装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明は、前工程から自工程に、自工程から次工
程に移動する装着ハンガーに、リング状ベルトを懸吊し
て搬送し、加工プーリに着脱するリング状ベルトの搬送
・着脱方法であって、a)前工程において前記リング状ベ
ルトを工程間を移動する装着ハンガーに懸吊し、その装
着ハンガーを自工程に移動してその先端を自工程の加工
プーリに当接し、前記リング状ベルトを前記自工程の加
工プーリに移し替えた後、後退する、b)前記リング状ベ
ルトが自工程における加工を終了した後、前記装着ハン
ガーの先端を前記自工程の加工プーリの先端に当接し、
前記自工程の脱荷プッシャにより、加工された前記リン
グ状ベルトを前記装着ハンガーに移し替えて、後工程に
移送するものである。
【0009】本発明は、伝動ベルトの製造工程における
未加硫ベルト等リング状のベルト(リング状ベルトとい
う)を、前工程(例えば、カット)より自工程(例え
ば、スカイビング)、更に後工程(例えば、カバーリン
グ)に移送するに際し、搬送手段と一体となった装着ハ
ンガー(詳細後述)を用い、またこの装着ハンガーと各
工程の加工プーリとの間の前記リング状ベルトの受け渡
し方法の改善に関する。
【0010】先ず、前工程において加工を終了したリン
グ状ベルトを装着ハンガーに懸吊する。そのリング状ベ
ルトを懸吊した装着ハンガーを自工程に移動して、その
装着ハンガーの先端(加工プーリに向かい合う端部をい
う)を自工程の加工プーリに当接することにより、リン
グ状ベルトを滑らせて容易に移動できる。なお、その装
着ハンガーの先端上面と加工プーリの先端上面の高さを
同じとすることにより、リング状ベルトをよりスムーズ
に移動できる。この移動は、前記移動ベースに取り付け
られた装着プッシャ(詳細後述)により、装着ハンガー
に懸吊されたリング状ベルトを自工程の加工プーリの方
向に押して移動する。装着ストッパ等により装着プッシ
ャの移動距離を調整することにより、移動後のリング状
ベルトを加工プーリの正確な位置に懸吊することができ
る。移送終了後、前記装着ハンガーを後退して自工程に
於ける加工を容易とする。
【0011】続けて、リング状ベルトのを加工を終了し
た後、装着ハンガーの先端を前記自工程の加工プーリに
当接する。この装着ハンガーは前工程よりリング状ベル
トを搬送した装着ハンガーであっても、自工程と後工程
間に使用されるものでも、又、別の装着ハンガーであっ
てもよい。リング状ベルトの移動は、加工プーリの後方
(加工プーリの駆動軸側の方向をいう)に取り付けられ
た脱荷プッシャ(詳細後述)により、加工された前記リ
ング状ベルトを前記装着ハンガーに移し替える。装着ハ
ンガーに懸吊されたリング状ベルトは、その装着ハンガ
ーにより後工程に移送されて1サイクルを終わる。
【0012】請求項2に記載の搬送・着脱方法は、前工
程から自工程に、又は自工程から次工程に移動する装着
ハンガーに、リング状ベルトを懸吊して搬送し、加工プ
ーリに着脱する方法であって、次のa)及びb)の作業を同
時に行う。a)前工程においてリング状ベルトを第1の装
着ハンガーに懸吊した後、その第1の装着ハンガーを自
工程に移動してその先端を自工程の加工プーリに当接し
て、前記リング状ベルトを前記自工程の加工プーリに移
し替える。b)第2の装着ハンガーの先端を前記自工程の
加工プーリの先端に当接して自工程において加工された
リング状ベルトを前記第2の装着ハンガーに移し替えた
後、そのリング状ベルトを後工程に搬送し、後工程の加
工治具に移し替える。
【0013】この発明は、請求項1に記載の搬送・着脱
方法において、同時に移動する装着ハンガーを複数使用
して複数工程間を同時に移動し、同時に着脱作業を行
う。この作業は、各工程の加工時間を近似させ、工程間
距離を同じにすることにより実現できる。複数工程間で
ワークの移動を同時に行うことにより、工程管理が容易
になり、また、作業エラーの多い移動時の確認作業も容
易になる。
【0014】請求項3に記載の搬送・着脱装置は、伝動
ベルトの製造工程において、前工程から自工程に、自工
程から次工程に至る工程間にリング状ベルトを搬送し加
工プーリに着脱する装置であって、工程間搬送手段と着
脱手段とを一体としている。この装置は、従来のように
搬送手段と着脱手段との間にリング状ベルトの受け渡し
作業を必要とせず、この受け渡し作業による信頼性の低
下を大幅に防止する。なお、加工プーリに替えて他の同
様の形状を有する加工治具であってもよい。
【0015】請求項4に記載の搬送・着脱装置は、前記
工程間搬送手段が、前記工程間の上方に掛け渡された工
程間フレームと、その工程間フレームに沿って移動可能
に取り付けられた移動ベースとを備え、前記着脱手段と
して、前記移動ベースの下部に取り付けられ加工プーリ
に近接又は離間する方向に移動可能な装着ベースと、そ
の装着ベースの下部に取り付けられたハンガーアーム
と、そのハンガーアームの下部に取り付けられたハンガ
ーガイドに前後に移動可能に取り付けられ、絶えず前方
向に付勢されている上部半円筒状の装着ハンガーと、前
記ハンガーアームの下部に支持され、装着ハンガーの上
面に近接して取り付けられた半円形の装着プッシャとを
備える。
【0016】前記工程間の上方に工程間フレームを設
け、その工程間フレームの下部に駆動手段により移動可
能な移動ベースを取り付けて、その移動ベースに取り付
けられた着脱手段を、一の工程の加工プーリから次の工
程の加工治具まで移動させる。その着脱手段は、装着ベ
ース、ハンガーアーム、装着プッシャ及び装着ハンガー
を備え、装着ベースは装着プッシャと装着ハンガーを前
後方向(加工プーリの方向を前とする)に移動する機能
を有する。装着ベースは移動ベースに前後方向に移動可
能に吊着され、その下部にハンガーアームを取付け、更
に、そのハンガーアームの下部に装着プッシャとハンガ
ーガイドとを備えている。装着プッシャは後述の装着ハ
ンガーの上面に近接して取り付けられた半円形の平板で
あって、装着ハンガーに懸吊された前記リング状ベルト
を、その上部を押して加工プーリに移動させ装着する。
【0017】装着ハンガーは、その上面が加工プーリの
上部形状(半円形)に対応する形状を有する伏せられた
半円筒状であって、前記ハンガーアームの下部に取り付
けられたハンガーガイドの上部に前後に移動可能に取り
付けられ、引きバネ等により絶えず前方向に付勢され、
且つ、後述の装着プッシャより前方向に突出している。
加工プーリの形状に対応する半円筒状であるため、掛け
渡し時にリング状ベルトの揺れが少なく、移動後の加工
プーリへの装着位置も安定する。
【0018】装着ベースを加工プーリの方向に接近させ
ると、先ず、リング状ベルトを懸吊した装着ハンガーの
先端が加工プーリの先端に当接し停止する。更に、装着
ベースを前進させると装着ハンガーはハンガーガイド上
を摺動して装着ベースのみが前進する。装着ベースに取
り付けられた装着プッシャも同時に前進して装着ハンガ
ーに懸吊されていたリング状ベルトを加工プーリの所定
の位置に移送する。リング状ベルトの掛け渡しを終了し
て装着ベースを後退する際には、装着ハンガーが所定長
さ突き出すまで装着ベース(装着プッシャと共に)のみ
が後退し、装着ハンガーが所定長さ突き出した後は一体
となって後退する。これにより請求項1に記載の搬送・
着脱方法を有効に実施することができる。
【0019】請求項5に記載のリング状ベルトの搬送・
着脱装置は、前記装着プッシャの下方にあって前記装着
ベースの下部に水平に取り付けられ、加工プーリのサイ
ズに合わせて装着プッシャの移動距離を調整する装着ス
トッパを備えているこの装着ストッパは、装着プッシャ
と加工プーリの間隔を制御するものであって、ハンガー
アームの下部に取付けられ、装着プッシャ(装着ベー
ス)を前進させリング状ベルトを加工プーリ上の所定の
位置に押し出したとき、その先端が加工プーリに当接す
る長さに設計されている。即ち、装着ストッパが加工プ
ーリに当接する位置においてリング状ベルトが加工プー
リの適正な位置に装着され、ベルト幅の変更に当たっ
て、この装着ストッパの長さをを変更することにより懸
吊する位置を正確に定めることができる。
【0020】請求項6に記載のリング状ベルトの搬送・
着脱装置は、前記加工プーリが駆動軸に着脱可能であっ
て、前記装着ストッパが当接する側のフランジ部の厚さ
が所定の厚さに形成されている。
【0021】加工プーリがその駆動軸に着脱可能である
ので、リング状ベルトの幅に応じて前記加工プーリを交
換する。そこでそれらの加工プーリの装着ストッパが当
接する側のフランジ部の厚さを所定の厚さに形成するこ
とにより、所定範囲の幅を有するリング状ベルトを加工
するとき、加工プーリを交換することのみで段取り替え
できる。即ち、幅の違うリング状ベルトを加工する際に
は、そのベルト幅に対応するベルト取付け部を有し、装
着ストッパを当接するフランジ部が所定の厚さが形成さ
れた加工プーリを回転軸に取り付けて、リング状ベルト
を懸吊した装着ハンガーを前記加工プーリの側面に当接
した後、装着プッシャを装着ストッパが加工プーリに当
接するまで前進させると、リング状ベルトは加工プーリ
の所定の位置に懸吊される。加工プーリの装着ストッパ
が当接する側のフランジ部を所定の厚さに形成すること
により、装着ハンガーが加工プーリに当接した後、装着
プッシャの移動距離が一定となるので、装着ストッパを
調節することなく、加工プーリを取り替えるのみでワン
タッチで段取り替えできる。請求項7に記載のリング状
ベルトの搬送・着脱装置は、前記自工程の加工プーリが
駆動軸に回転可能に支持され、その加工プーリの上部に
沿って所定の間隔を保って前後に移動可能に取り付けら
れた半円形の脱荷プッシャと、前記加工プーリの下方に
近接して前記加工プーリに沿って旋回可能に取り付けら
れた脱荷ロータとを備えている。
【0022】脱荷プッシャとは、リング状ベルトを加工
プーリより装着ハンガーに押し出す装置をいい(なお、
この明細書ではプーリよりベルトを外すことを脱荷とい
う)、加工プーリの上部形状に対応する半月形の板状で
ある。加工工程は通常、駆動軸により回転される加工プ
ーリとその下方にあって、昇降可能なテンションプーリ
との間にリング状ベルトを懸回し、回転しながらカッテ
ィング等の加工を行う。本発明においてはこの加工プー
リの上部面に沿って前後(駆動軸の先端方向を前とい
う)に移動できる脱荷プッシャを備え、当工程において
加工を終了したリング状ベルトを装着ハンガーに移動さ
せる機能を有する。即ち、加工を終了するとテンション
プーリを上昇させリング状ベルトを緩め、装着ハンガー
の先端部を加工プーリの先端部に当接し、リング状ベル
トの後方より脱荷プッシャを押し出してリング状ベルト
を装着ハンガーに移動する。
【0023】加工プーリが溝部を有するプーリである場
合等には、懸回されたリング状ベルトを脱荷プッシャで
前方に押しても移動できないので、前記加工プーリの下
方に近接して準備された脱荷ロータを加工プーリの外周
に沿って旋回させ、その上部まで移動させる。脱荷ロー
タは、加工プーリの外周面に合わせて曲面を形成した板
状であって、加工プーリの外周に沿ってその上部まで旋
回することにより、リング状ベルトを加工プーリより離
間させ浮いた状態で支持する。これによって脱荷プッシ
ャがリング状ベルトを装着ハンガーにスムーズに移送可
能となる。
【0024】請求項8に記載のリング状ベルトの搬送・
着脱装置は、前工程と自工程、自工程と後工程との間隔
が同じであって、その間隔と同じ間隔に連結された2基
の移動ベースを取り付けている。各工程間のリング状ベ
ルトの移動を各工程のタクトに合わせる場合(各工程の
加工時間を近似する設計とする)、移動ベースを複数個
準備し、それらの間隔を各工程間の距離を同じにするこ
とにより、各工程において同時に装着ハンガーを加工プ
ーリに当接し、リング状ベルトの装着又は脱荷操作を同
時に行うことができる。この操作を終了後移動ベースは
一体として移動前の位置に復帰する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る搬送・着脱方
法及び装置について各実施の形態を図面に基づいて説明
する。
【0026】図1はこの実施例にかかる装置の装着ハン
ガー3の支持機構を示し、図1(a)はその正面図であ
り、図1(b)はその側面図を示す。図2は、図1に示す
装置の装着ハンガー3部分の背面図である。図3は装着
ストッパ33の作用を説明する側面図を示し、図3(a)
は装着作業開始前の状態を示し、図3(b)は装着作業終
了時の状態を示す。図4は加工プーリ1と脱荷プッシャ
4の位置関係を示し、図4(a)はその側面図を示し、図
4(b)はその正面図を示す。図5は本発明のリング状ベ
ルトの工程間移動を表す工程図を示す。
【0027】本発明にかかる搬送・着脱方法は図5に示
すように、従来の方法(前述、図6)に対してリング状
ベルトを押出し又は渡す作業(▲印で示す、脱荷作業と
もいう)とリング状ベルトを受け取る作業(△印で示
す)の回数を大幅に減少させることができる特徴があ
る。即ち、従来は、搬送・装着装置として工程間搬送手
段と着脱手段とを別々の装置としていたため各工程にお
いて、これらの装置間及び装着装置と加工プーリとの間
で受け渡しが必要であったが、本発明の搬送・装着装置
によれば搬送手段及び装着手段が、同一の装着ハンガー
により可能となることにより、受け渡し回数が半減し
(8回→4回)、受け渡しによるエラーが減少すること
により搬送・装着作業の信頼性が大きく改善された。
【0028】本発明に係る装置は図1に示すように、前
記工程間搬送手段として、工程間の上方に掛け渡された
工程間フレーム20と、その工程間フレーム20の下部
に取り付けられた搬送レール8’と、駆動手段(駆動ベ
ルト7等)により搬送レール8’に沿って移動可能に取
り付けられた移動ベース13とを備える。この移動ベー
ス13は、その下部にハンガーアーム12を介して後述
の装着ハンガー3を支持して工程間を移動させる。
【0029】この移動ベース13の動きは、図11に示
すように前工程s-1と自工程s-2との間隔(矢印p-1)
と、自工程s-2と次工程s-3との間隔(矢印p-2)とを等
間隔とし、これらの間隔(矢印p-1,p-2)と同じ間隔を
有して2基の装着ハンガー3をセットとして移動ベース
13に取り付けて同時に移動する(この実施例では移動
ベースも2基としているが連結されて一体として動
く)。これによって、前工程s-1のリング状ベルト2
(ワークともいう)を自工程s-2に、自工程s-2のワーク
を次工程s-3に移動する作業を同時に行うことができ
る。また、各工程において同時に装着ハンガー3を加工
プーリ(図示せず)に当接し、リング状ベルト2の装着
又は脱荷操作を同時に行うことができる。
【0030】図1(a)、図1(b)に示すように、移動ベ
ース13の下部には、着脱手段として、(イ)前後移動手
段10により加工プーリ1に接近(前)又は離間する
(後)方向に移動される装着ベース11と、(ロ)その装
着ベース11の下部に取り付けられたハンガーアーム1
2と、(ハ)ハンガーアーム12の下部に取り付けられた
ハンガーガイド5に前後に移動可能に載置され、絶えず
前方向に付勢されている半円筒状の装着ハンガー3と、
(ニ)ハンガーアーム12に支持され、装着ハンガー3の
上面に近接して取り付けられた半円形の装着プッシャ4
とを備えている。
【0031】前後移動手段10は、通常、エアシリン
ダ、送りねじ等が使用され、装着ベース11、ハンガー
アーム12を介して装着プッシャ4,装着ハンガー3を
ベルト加工プーリ1に近接・離間する機能を果たす。装
着ベース11は、装着ガイド9を介して移動ベース13
に前後方向に移動可能に吊着され、その下部に装着プッ
シャ4等を支持するハンガーアーム12を取り付けてい
る。ハンガーアーム12の下部には、装着ハンガー3を
支持するハンガーガイド5、装着プッシャ4を取り付け
ている。ハンガーガイド5には、ハンガーレール5’を
介して、伏せた半円筒形である装着ハンガー3を前後に
摺動可能に取り付けている。その装着ハンガー3は、ハ
ンガーアーム12に一端を取り付けたスプリング6によ
り常時前方向に付勢されている(図3(a)参照)。装着
プッシャ4は、装着ハンガー3の上面形状に対応する下
面形状を有し、ハンガーアーム12の下部に装着ハンガ
ー3の上面に接近して取り付けられている。
【0032】装着ベース11がベルト加工プーリ1より
離間しているときは、装着ハンガー3はスプリング6
(詳細後述、図3参照)により常時前方向に付勢され、
装着プッシャ4より前方に突き出している(図1
(b))。装着ベース11が加工プーリ1の方向に移動す
ると、先ず、装着ハンガー3の先端がベルト加工プーリ
1に当接・停止し、更に移動するとスプリング6が伸張
され装着ハンガー3はその位置に停止して装着プッシャ
4のみが前進する(図3参照)。これによって図1(b)
に側面図、図2に背面図で示すように、装着ハンガー3
に懸吊されたリング状ベルト2は、加工プーリ1の上部
に送り出され懸吊される。その後、装着ベース11を後
退させ、プリング6が収縮終了すると装着ハンガー3も
一体となって後退する。
【0033】図2には図1(a)に示す装着ハンガー3の
部分の背面図を示す。詳しくは、ハンガーガイド5の上
に、スプリング6に付勢された装着ハンガー3の上面に
リング状ベルト2が懸吊され、そのリング状ベルト2の
後方に装着用プッシャ4が備えられていることを示す。
【0034】本実施例では図3に示すように、装着プッ
シャ4の下方にあってハンガーアーム12の下部に水平
かつ前後方向に向けて取り付けられた棒状または円弧状
の装着ストッパ33を備える。装着ストッパ33は、装
着プッシャ4と加工プーリ1の間隔を調整するものであ
って、装着プッシャ4を前進させリング状ベルト2が加
工プーリ1の所定の位置に押し出されたとき、装着スト
ッパ33の先端が加工プーリ1の側面に当接する長さに
設計されている。図3(a)は装着ベース11を加工プー
リ1の方向に移動して装着ハンガー3の先端が加工プー
リ1に当接した状態を示し、図3(b)は更に装着ベース
11を前進させ装着プッシャ4によりリング状ベルト2
を前方に押して加工プーリ1に懸吊した状態を示す。装
着ハンガー3が加工プーリ1に当接した後は、スプリン
グ6が伸張され、装着ハンガー3は後方に残され、装着
ストッパ33が加工プーリ1に当接するまで装着プッシ
ャ4のみを移動してリング状ベルト2を加工プーリ1に
押し出す。
【0035】装着ストッパ33は、装着ベース11の移
動距離を制限し、ベルト幅の変更に当たって、この装着
ストッパ33の長さを変更することより、リング状ベル
ト2を懸吊する位置を正確に定めることができる。な
お、装着ハンガー3の先端がベルト加工プーリ1に当接
したとき、それぞれの上端面高さが同じになるように設
計され、リング状ベルト2を受け渡しするときスムーズ
に移動できる。
【0036】なお、加工プーリ1は回転軸41にワンタ
ッチで着脱可能に取り付けられ、加工されるリング状ベ
ルト2の品種、特にベルト幅を変更するときにはこの加
工プーリ1を交換する。図12によりリング状ベルトの
幅をaよりbに変更する場合を説明する。図12(a)は
リング状ベルト2の幅の応じて加工プーリ1のベルト取
付け部40の幅をaに設定している。このときの装着ス
トッパ33の当接する側のフランジ部42の厚さをfと
している。リング状ベルト2の幅をbとすると図12
(b)に示すように、加工プーリ1’のベルト取付け部4
0’の幅をbとする。このときフランジ42’の厚さ
を、ベルト幅がaである加工プーリ1のフランジ部42
の厚さと同じfとすることにより、装着プッシャ4の移
動距離を変更することなく、即ち、装着ストッパ33を
調整することなくリング状ベルト2を所定の位置に装着
できる。
【0037】加工手段との関係、加工プーリの取付け方
法との関係などにより、加工プーリ1の総厚さと加工プ
ーリ1’の総厚さとを同じにする必要があり、且つ、リ
ング状ベルト2の中心線をベルト品種に関わらず同じに
する必要がある(加工機のセンターを合わせる)とき、
リング状ベルト2の幅が広くなるに従ってフランジ部の
厚さが薄くなるので、図12(b)に示すようにフランジ
部42’の外側に厚さがcである補助円板43を取り付
ける。cの厚さは計算式(a+b)/2により計算され
る。
【0038】加工プーリ1に懸吊されたリング状ベルト
2は、図示しないテンションロールとの間に懸回され、
所定の加工が行われ、その加工が終了すると上記テンシ
ョンロールが緩められ、加工プーリ1の先端に装着ハン
ガー3の先端が再び当接される。本実施例では図4に示
すように、加工後のリング状ベルト2を装着ハンガー3
に引き取るために、その加工プーリ1の上部面に沿って
前後に移動可能に取り付けられた半円形の脱荷プッシャ
31と、懸回されたリング状ベルト2の内側にあって、
加工プーリ1の外周に沿って上方に旋回可能な板状の脱
荷ロータ32を備えている。
【0039】加工工程は通常、駆動軸により回転される
加工プーリ1とその下方にあって、昇降可能なテンショ
ンプーリ(図示せず)との間にリング状ベルト2を懸回
し、回転しながらカッティング等(図示せず)の加工を
行う。本実施例においては図4(a)に側面図を、図4
(b)に正面図を示すように、加工プーリ1の上部面に沿
って前後(回転軸の先端方向を前という)に移動できる
脱荷プッシャ31を備えている。脱荷プッシャ31は、
その形状が図4(b)に示すような加工プーリ1の上面の
曲面に沿った下面形状を有する板状体であり、図4(a)
に示すようにリング状ベルト2の後方に図示しない前後
移動手段により支持されている。リング状ベルト2の加
工を終了するとテンションプーリを上昇させてリング状
ベルト2を緩め、加工プーリ1の先端部に装着ハンガー
3の先端部を当接して、脱荷プッシャ31を前方に押し
出してリング状ベルト2を装着ハンガー3に移動する
(仮想線31’、2’の位置)。
【0040】また、本実施例では、ベルト加工プーリ1
がV型プーリであり、リング状ベルト2の内側にあって
加工プーリ1の下方に近接し(仮想線32’の位置)、
加工プーリ1の外周に沿って(矢印xの方向に)旋回可
能に取り付けられた脱荷ロータ32とを備える。脱荷作
業は、脱荷プッシャ31を押し出す前に脱荷ロータ32
を旋回させて加工プーリ1の上部(実線で示す脱荷ロー
タ32の位置)に移動させてリング状ベルト2をその加
工プーリ1の上面より高い位置に支持し、脱荷プッシャ
31を仮想線31’の位置まで前進させてリング状ベル
ト2をスムーズに装着ハンガー3に移送される。なお、
加工プーリ1が平型プーリの場合は、脱荷プッシャ31
は省略することができることがある。
【0041】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明のリング状ベルトの搬送・着脱方法及びそのに装
置は、次のような優れた効果がある。
【0042】請求項1の搬送・着脱方法では、各工程間
においてリング状ベルトを搬送する場合、搬送手段と着
脱手段の間に受け渡し作業が無くなり、その作業に係る
受け渡しミスによる信頼性の低下が避けられる。又、脱
荷プッシャにより加工済みリング状ベルトを装着ハンガ
ーに容易に移動できる。
【0043】請求項2の搬送・着脱方法では、各工程の
加工時間が近似する複数工程間を移動する場合におい
て、複数工程に於ける搬送・着脱作業を同時に行い、工
程の停止時間を減少し、また、監視、管理の作業を容易
とする。リング状ベルトを移動させるときのエラーが発
生し易く、移動時には作業者が監視することが通常であ
る。
【0044】請求項3の搬送・着脱装置では、請求項1
又は2の搬送・着脱方法を容易に実施することができ
る。即ち、搬送手段と着脱手段とを同一の装着ハンガー
によることで、受け渡し作業が減少し、受け渡しによる
エラーが少なくなる。
【0045】請求項4の搬送・着脱装置では、リング状
ベルトを加工プーリに装着する際に、装着プッシャによ
りリング状ベルトを、装着ハンガーに沿って水平方向に
摺動させて移動することにより、リング状ベルトが揺動
することが無く、加工プーリの正確な位置に装着でき
る。請求項5の搬送・着脱装置では、装着ストッパによ
り装着プッシャの送り出し量を調整することができる。
リング状ベルトのサイズ変更時にも容易に押しだし量を
調整できるので加工プーリ上でのリング状ベルトの位置
精度が向上する。
【0046】請求項6の搬送・着脱装置では、加工プー
リの装着ストッパの当接する側のフランジ部を所定の厚
さに形成することにより、装着ストッパの調整を必要と
せず、リング状ベルトの幅に応じてベルト取付け部の幅
を調整した加工プーリを取り付けることによって段取り
替えを終了する。請求項7の搬送・着脱装置では、脱荷
ロータによりリング状ベルトを加工プーリより浮き上が
らせることにより、脱荷プッシャによりリング状ベルト
を加工プーリより脱荷し、装着ハンガーに容易に懸吊で
きる。
【0047】請求項8の搬送・着脱装置では、各工程の
間隔と装着ハンガーの間隔を同じにすることにより、複
数工程間のリング状ベルトの移動のタイミングを同時と
することができ、加工機の停止時間を減少し、管理作業
を単純にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる装置の主要部を示し、
図1(a)は正面図を示し、図1(b)は図1の装置の側面
図を示す。
【図2】図1に示す装置の一部(装着ハンガー部)の背
面図である。
【図3】本実施例に係る装着ストッパの作用を説明する
側面図を示し、図3(a)は装着作業開始前の状態を表す
側面図を示し、図3(b)は装着作業終了時の状態を表す
側面図である。
【図4】本実施例の加工プーリと脱荷プッシャの位置関
係を示し、図4(a)はその側面図で、図4(b)はその正
面図である。
【図5】本発明の実施例におけるリング状ベルトの工程
間移動を表す概念図である。
【図6】従来の搬送・着脱方法によるリング状ベルトの
工程間移動を表す概念図である。
【図7】従来の搬送方法の前後移動方式に使用された搬
送用フックを表す斜視図である。
【図8】従来の装着方法に使用された前後移動方式によ
るハンドリングアームを表し、図8(a)はその正面図を
示し、図8(b)はその側面図を示し、図8(c)はリング
状ベルト2をベルト加工プーリ1に懸吊した状態を説明
する側面図を示す。
【図9】従来の搬送方法のヨコ移動方式に使用された搬
送用フックを表す斜視図である。
【図10】従来の装着方法に使用されたヨコ移動方式に
よるハンドリングアームの動きを表し、図10(a)はそ
の正面図を示し、図10(b)はその側面図を示し、図1
0(c)はリング状ベルト2をベルト加工プーリ1の上方
に移動した状態を表す側面図である。
【図11】本発明の搬送装置のレイアウトの概要を表す
正面図である。
【図12】加工プーリのフランジ部を説明するための図
で、図12(a)はリング状ベルトの幅が狭い場合を示す
側面図、図12(b)はリング状ベルトの幅が広い場合を
示す側面図である。
【符号の説明】
1:ベルト加工プーリ 2:リング状ベルト 3:装着ハンガー 4:装着プッシャ 6:プッシュスプリング 7:駆動ベルト 8:搬送ガイド 9:装着ガイド 10:前後移動手段 11:装着ベース 12:ハンガーアーム 13:移動ベース 20:工程間フレーム 31:脱荷プッシャ 32:脱荷ロータ 33:装着ストッパ 51、55:搬送用フック 53:ハンドリングアーム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前工程から自工程に、自工程から次工程
    に移動する装着ハンガーに、リング状ベルトを懸吊して
    搬送し、加工プーリに着脱するリング状ベルトの搬送・
    着脱方法であって、 a)前工程において前記リング状ベルトを工程間を移動す
    る装着ハンガーに懸吊し、その装着ハンガーを自工程に
    移動してその先端を自工程の加工プーリに当接し、前記
    リング状ベルトを前記自工程の加工プーリに移し替えた
    後、後退する、 b)前記リング状ベルトが自工程における加工を終了した
    後、前記装着ハンガーの先端を前記自工程の加工プーリ
    の先端に当接し、前記自工程の脱荷プッシャにより、加
    工された前記リング状ベルトを前記装着ハンガーに移し
    替えて、後工程に移送することを特徴とするリング状ベ
    ルトの搬送・着脱方法。
  2. 【請求項2】 前工程から自工程に、又は自工程から次
    工程に移動する装着ハンガーに、リング状ベルトを懸吊
    して搬送し、加工プーリに着脱する方法であって、次の
    a)及びb)の作業を同時に行うことを特徴とするリング状
    ベルトの搬送・着脱方法。 a)前工程においてリング状ベルトを第1の装着ハンガー
    に懸吊した後、 その第1の装着ハンガーを自工程に移
    動してその先端を自工程の加工プーリに当接して、前記
    リング状ベルトを前記自工程の加工プーリに移し替え
    る。 b)第2の装着ハンガーの先端を前記自工程の加工プーリ
    の先端に当接して自工程において加工されたリング状ベ
    ルトを前記第2の装着ハンガーに移し替えた後、 そのリング状ベルトを後工程に搬送し、後工程の加工治
    具に移し替える。
  3. 【請求項3】 伝動ベルトの製造工程において、前工程
    から自工程に、自工程から次工程に至る工程間にリング
    状ベルトを搬送し加工プーリに着脱する装置であって、 工程間搬送手段と着脱手段とを一体としたことを特徴と
    するリング状ベルトの搬送・着脱装置。
  4. 【請求項4】 前記工程間搬送手段が、前記工程間の上
    方に掛け渡された工程間フレームと、その工程間フレー
    ムに沿って移動可能に取り付けられた移動ベースとを備
    え、 前記着脱手段として、前記移動ベースの下部に取り付け
    られ加工プーリに近接又は離間する方向に移動可能な装
    着ベースと、その装着ベースの下部に取り付けられたハ
    ンガーアームと、そのハンガーアームの下部に取り付け
    られたハンガーガイドに前後に移動可能に取り付けら
    れ、絶えず前方向に付勢されている上部半円筒状の装着
    ハンガーと、前記ハンガーアームの下部に支持され、装
    着ハンガーの上面に近接して取り付けられた半円形の装
    着プッシャとを備えている請求項3に記載のリング状ベ
    ルトの搬送・着脱装置。
  5. 【請求項5】 前記装着プッシャの下方にあって前記ハ
    ンガーアームの下部に水平に取り付けられ、加工プーリ
    のサイズに合わせて装着プッシャの移動距離を調整する
    装着ストッパを備えている請求項3又は4に記載のリン
    グ状ベルトの搬送・着脱装置。
  6. 【請求項6】 前記加工プーリが駆動軸に着脱可能であ
    って、前記装着ストッパが当接する側のフランジ部が所
    定の厚さに形成されている請求項3〜5の何れかに記載
    のリング状ベルトの搬送・着脱装置。
  7. 【請求項7】 前記加工プーリが前記駆動軸に回転可能
    に支持され、その加工プーリの上部に沿って所定の間隔
    を保って前後に移動可能に取り付けられた半円形の脱荷
    プッシャと、前記加工プーリの下方に近接して前記加工
    プーリに沿って旋回可能に取り付けられた脱荷ロータと
    を備えた請求項3〜6の何れかに記載のリング状ベルト
    の搬送・着脱装置。
  8. 【請求項8】 前工程と自工程、自工程と後工程との間
    隔が同じであって、その間隔と同じ間隔に連結された2
    基の移動ベースを備えた請求項3〜7の何れかに記載の
    リング状ベルトの搬送・着脱装置。
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