JPH11210483A - 可変容量型ターボチャージャの異常判定装置 - Google Patents
可変容量型ターボチャージャの異常判定装置Info
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- JPH11210483A JPH11210483A JP10018998A JP1899898A JPH11210483A JP H11210483 A JPH11210483 A JP H11210483A JP 10018998 A JP10018998 A JP 10018998A JP 1899898 A JP1899898 A JP 1899898A JP H11210483 A JPH11210483 A JP H11210483A
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Abstract
ることのできる可変容量型ターボチャージャの異常判定
装置を提供する。 【解決手段】 イグニッションオフ時等にターボチャー
ジャの可変容量機構を操作するアクチュエータ87を試
験駆動するとともに、同アクチュエータ87の負圧室内
の負圧値の推移態様をアクチュエータ用圧力センサ10
1によって検出し、予め設定された基準値とECU92
で比較する。この比較結果より、同可変容量機構の異常
発生の有無を判定する。また、異常の発生の旨の判定が
なされたとき、その負圧の推移の特徴から可変容量機構
に発生した異常の原因を併せて判定し、各異常の原因に
対応する異常発生ランプ100a〜dを点灯する。
Description
る可変容量型ターボチャージャの異常発生の有無を判定
する可変容量型ターボチャージャの異常判定装置に関す
る。
燃焼室に充填される空気の量を増やすことが望ましい。
そこでピストンの移動に伴い燃焼室内に発生する負圧に
よって燃焼室内に空気を充填するだけでなく、空気を外
部から強制的に燃焼室内に送り込み、同燃焼室内の空気
の充填効率を高める過給システムが実用されている。ま
た、こうした過給システムとしては、ターボチャージャ
が広く知られている。
された排気ガスによって回転するタービンホイールと、
空気を強制的に燃焼室に送り込むためのコンプレッサホ
イールとが備えられている。これらタービンホイールお
よびコンプレッサホイールは、ロータシャフトによって
一体回転可能に連結されている。タービンホイールに排
気ガスが吹き付けられることで同ホイールが回転する
と、その回転はロータシャフトによってコンプレッサホ
イールに伝達される。こうしてコンプレッサホイールが
回転することによって、燃焼室内に強制的に空気が送り
込まれるようになる。
て、燃焼室内に送り込む空気の圧力、すなわち過給圧
は、エンジンの運転条件に則して適宜調整されることが
望ましい。そこで近年は、タービンホイールに吹き付け
られる排気ガスの流量・流速等を調整して、上記過給圧
を可変とする可変容量型のターボチャージャも提案さ
れ、実用されるに至っている。
は、タービンホイールに吹き付けられる排気ガスの流路
の面積を変化させることによって、同排気ガスの流速を
可変とするものがある。このような可変容量型ターボチ
ャージャでは、例えばタービン入口部に負圧などの流体
圧によって可動するノズルベーンを設け、同入口部の面
積を可変とする可変容量機構を備えている。そして、排
気ガスが少なく、ガス容積による過給効果が顕著でない
低速または低負荷運転時には、タービン入口部の面積を
減少せしめるようノズルの開度を小さくし、タービンホ
イールに吹き付けられる排気ガスの流速を高める。こう
して、排気ガスの流速を高めることで、ガス動圧による
過給効果が向上される。一方、排気ガス量が多く、ガス
容積による過給効果が十分に期待できる高速または高負
荷運転時には、タービン入口部の面積を増加するように
ノズルの開度を大きくし、排気ガスの流動抵抗を減少さ
せる。排気ガスの流動抵抗を減少させることで、エンジ
ンの排気効率が高められるようになる。
な可変容量型ターボチャージャでは、上記ノズルベーン
のスティック(固着)等によって可変容量機構としての
操作が不能となると、エンジンの運転条件に応じた過給
圧の調整ができなくなる。
ルの開度が大きく設定されたままノズルベーンが固着さ
れると、タービンホイールに吹き付けられる排気ガスの
流速が増加せず、過給効果があまり期待できなくなる。
の開度が小さく設定されたままノズルベーンが固着され
ると、排気ガスの流動抵抗によって排気効率が低下し、
ひいてはエンジン出力の低下をも招くようになる。
ために、可変容量型ターボチャージャの上述した異常を
過給圧に基づいて検出し、異常が検出される場合には上
記可変容量機構を強制的に開放して、その復旧を図る装
置等も提案されている(例えば、特開昭61−1901
24号公報参照)。
は、可変容量機構を構成するアクチュエータ自体やその
制御系に異常が来たした場合、あるいは上記ノズルベー
ンに相当する制御弁が固着されたような場合には、同可
変容量機構の作動自体が困難となり、その復旧すらおぼ
つかなくなる。また、過給圧が実際に異常な値とならな
い限り、それら異常の発生を判定することもできない。
ものであって、その目的は、異常発生の有無をより簡易
且つ確実に判定することのできる可変容量型ターボチャ
ージャの異常判定装置を提供することにある。
は、内燃機関からの排気ガス流に基づき作動することに
よって同機関の燃焼室に吸入される空気の過給を行うと
ともに、圧力駆動されるアクチュエータによる可変容量
機構の操作を通じてその作動量が制御される可変容量型
ターボチャージャの異常判定装置であって、前記アクチ
ュエータの駆動圧力を検出する圧力検出手段と、前記圧
力検出手段によって検出されるアクチュエータの駆動圧
力に基づき当該ターボチャージャの異常発生の有無を判
定する異常判定手段とを備えることをその要旨とする。
変容量型ターボチャージャの異常発生を同ターボチャー
ジャの過給圧ではなく、可変容量機構を操作するアクチ
ュエータの駆動圧力を検出している。そのため、内燃機
関を運転して過給圧を発生させることなく、しかも容易
にターボチャージャの異常の有無を判定することができ
る。
段は、前記検出されるアクチュエータの駆動圧力と同駆
動圧力に関して予め設定される基準圧力とを比較し、そ
の比較結果に基づいて当該ターボチャージャの異常発生
の有無を判定するものであることをその要旨とする。
ーボチャージャの異常発生の有無は、基準圧力値と検出
した圧力値との比較結果の差に基づくため、その判定を
容易且つ的確に行うことができる。
段は、前記アクチュエータの駆動圧力の前記基準圧力に
対する推移態様に基づいて前記異常の内容を更に判定す
ることをその要旨とする。
ク(固着)が発生しているターボチャージャにおいて
は、同可変容量機構を操作するアクチュエータの駆動圧
力である負圧は、一度飽和すべき負圧値を越えた後に同
負圧値に緩やかに収束する。また、可変容量機構がダイ
ヤフラム等を備えて構成される場合には、その漏れや破
れ等の症状に応じて同負圧が飽和圧等の所定圧力に達す
る時間も自ずと異なったものとなる。このようなアクチ
ュエータの駆動圧力の負圧値の推移の特徴をとらえるこ
とによって可変容量機構に発生している各種異常の内容
をも併せて判定することができるようになる。
段は、内燃機関の停止時および始動時の少なくとも一方
において前記アクチュエータを試験駆動して前記判定を
行うものであることをその要旨とする。
燃機関の運転中以外にターボチャージャの異常発生の有
無を判定できるため、内燃機関の運転中に異常が発生す
ることを防ぐことができる。
段は、内燃機関のアイドリング中において前記アクチュ
エータを試験駆動して前記判定を行うものであることを
その要旨とする。
転中の内燃機関の特性に何等影響を与えることがなく異
常発生の有無を判定することができる。請求項6に記載
の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の可変容量型
ターボチャージャの異常判定装置において、前記異常判
定手段による異常判定結果を適宜に警報する警報手段を
更に備えることをその要旨とする。
変容量型ターボチャージャに発生した異常、もしくはそ
の原因を警報手段によって運転者に的確に知らせること
ができる。
ターボチャージャの異常判定装置の一実施の形態を詳細
に説明する。
が搭載されたディーゼルエンジンおよびその吸気・排気
系の構成を示している。ディーゼルエンジン11のシリ
ンダブロック11aには、ピストン12が往復移動可能
に設けられている。このピストン12は、コンロッド1
3を介してディーゼルエンジン11の下部に設けられた
クランクシャフト(出力軸)14に連結されている。そ
して、ピストン12の往復運動は、そのコンロッド13
によってクランクシャフト14の回転運動に変換され
る。
15が取り付けられている。このシグナルロータ15の
外周面には、クランクシャフト14の軸線を中心として
等角度ごとに複数の突起が設けられている。また、シグ
ナルロータ15の側方には、この突起を検出して検出信
号を出力するクランクポジションセンサ16が設けられ
ている。クランクシャフト14が回転すると、シグナル
ロータ15の各突起が順次クランクポジションセンサ1
6の側方を通過する。このとき同センサ16からは、各
突起に対応したパルス状の検出信号が出力される。
バキュームポンプ91にも伝達される。この回転運動に
よって駆動されるバキュームポンプ91は、同バキュー
ムポンプ91に接続されたバキュームタンク102の内
部の空気を吸い出し、同バキュームタンク102の内部
を一定の負圧に維持する。
リンダヘッド17が設けられている。このシリンダヘッ
ド17の内周側面とピストン12の上端面とによって囲
まれた空間によって燃焼室18が形成されている。シリ
ンダヘッド17には、この燃焼室18内に燃料を噴射す
るための燃料噴射ノズル18aが設けられている。さら
に、このシリンダヘッド17には、吸気ポート19およ
び排気ポート20が燃焼室18と連通するように形成さ
れている。そして、これら吸気ポート19および排気ポ
ート20には、それぞれ吸気バルブ21および排気バル
ブ22が設けられている。
バルブ21および排気バルブ22を開閉駆動させるため
の吸気カムシャフト23および排気カムシャフト24が
設けられている。これら吸気・排気カムシャフト23,
24は、図示しないタイミングベルトによってクランク
シャフト14に駆動連結されている。クランクシャフト
14の回転に基づく吸気カムシャフト23の回転によっ
て、吸気バルブ21が開閉駆動されることで、吸気ポー
ト19と燃焼室18とが連通・遮断されるようになる。
同様に、排気カムシャフト24の回転によって排気バル
ブ22が開閉駆動されることで、排気ポート20と燃焼
室18とが連通・遮断されるようになる。
には、それぞれ吸気管30および排気管31が接続され
ている。この吸気ポート19および吸気管30内は吸気
通路32となっている。同様に排気ポート20および排
気管31内は排気通路33となっている。そして、吸気
通路32の上流部および排気通路33の下流部は、それ
ぞれターボチャージャ35に接続されている。このター
ボチャージャ35は、吸気通路32の下流側に空気を加
圧吐出するためのコンプレッサホイール36と、排気通
路33を通過する排気ガスの吹き付けによって回転する
タービンホイール37が備えられている。これらコンプ
レッサホイール36およびタービンホイール37は、ロ
ータシャフト38によって連結されており、上記排気ガ
スの吹き付けに基づいてこれら両ホイール36,37が
一体回転するよう構成されている。
ル37の上流側と下流側とを連通するウェストゲート5
1が設けられている。このウェストゲート51の上流側
ポートには、バルブアクチュエータ53によって開閉駆
動されるウェストゲートバルブ52が設けられている。
このウェストゲートバルブ52の開閉駆動によって、排
気通路33におけるタービンホイール37の上流側と下
流側とが連通・遮断される。ウェストゲートバルブ52
が開かれると、排気通路33内を流れる排気ガスの一部
がウェストゲート51を通りバイパスされるため、ター
ビンホイール37に吹き付けられる排気ガス量が減少す
る。
用圧力センサ30aが設けられている。この過給圧検出
用圧力センサ30aは、吸気通路32内の空気の圧力、
すなわち過給圧を検出し、その検出した圧力に対応する
検出信号を電子制御ユニット(以降、「ECU」とい
う)92に対して出力する。
シャフト14は、燃料噴射ポンプ41のドライブシャフ
ト41aと駆動連結されている。この燃料噴射ポンプ4
1は、燃料ライン42を介して前述の燃料噴射ノズル1
8aに接続されている。また、燃料噴射ポンプ41はク
ランクシャフト14の回転がドライブシャフト41aに
伝達されることで駆動される。燃料ポンプ41は、図示
しない燃料タンクから燃料を吸引し、この燃料を燃料噴
射ノズル18aに向けて加圧吐出する。燃料噴射ノズル
18aは、燃料噴射ポンプ41から送り込まれた燃料の
圧力によって作動し、その燃料を燃焼室18内に噴射す
る。
ル18aに向けて吐出される燃料の量を調整する電磁ス
ピル弁43とその燃料の吐出開始時期を調整するタイマ
装置44とを備えている。これら電磁スピル弁43とタ
イマ装置44とを調整することによって、燃焼室18に
噴射される燃料の量とその噴射時期とがそれぞれ調整さ
れる。
踏み込み量を検出するアクセルセンサ34aが設けられ
ている。アクセルセンサ34aは、検出したアクセルペ
ダル34の踏み込み量に対応する検出信号をECU92
に出力する。
焼室18から排出された排気ガスは、排気通路33を通
じてターボチャージャ35のタービンホイール37に吹
き付けられる。この排気ガスの吹き付けによってタービ
ンホイール37は回転させられる。このタービンホイー
ル37の回転は、ロータシャフト38を介してコンプレ
ッサホイール36に伝達され、同コンプレッサホイール
36も回転させられる。こうしてコンプレッサホイール
36が回転すると、空気が加圧され、吸気通路32の下
流に向かって強制的に送り出される。このことで、燃焼
室18内に吸入される空気の量が増加する。燃焼室18
内の空気の量が増加すると、同燃焼室18内で燃焼可能
な燃料の量も増加する。こうして燃焼室18内の空気お
よび燃料の充填効率が上昇することで、エンジン11の
出力向上が図られるようになる。
構成について詳細に説明する。図2は、ターボチャージ
ャ35の側面断面構造を示している。このターボチャー
ジャ35は、センタハウジング61、コンプレッサハウ
ジング62およびタービンハウジング63を備えてい
る。センタハウジング61には、上記ロータシャフト3
8がその軸心を中心に回転可能に支持されている。この
ロータシャフト38の一端(図中右側端)には、複数の
羽根36aを備えた上記コンプレッサホイール36が取
り付けられている。一方、ロータシャフト38の他端
(図中左側端)には、同様に複数の羽根37aを備えた
上記タービンホイール37が取り付けられている。
プレッサホイール36を外周を囲うようにコンプレッサ
ハウジング62が取り付けられている。このコンプレッ
サハウジング62において、センタハウジング61の反
対側には、ロータシャフト38の軸線を中心とした断面
円形状の吸気入口62aが開口している。空気は、この
吸気入口62aを通じてコンプレッサハウジング62内
に導入される。また、同ハウジング62内部には、コン
プレッサホイール36の外周を渦巻き状に延びるコンプ
レッサ通路64が形成されている。このコンプレッサ通
路64は前述の吸気通路32(図1)と連通している。
吸気入口62aから導入された空気は、コンプレッサホ
イール36が回転することで、同通路32を介して燃焼
室18側に強制的に送り出される。
タービンホイール37の外周を囲むように上記のタービ
ンハウジング63が取り付けられている。このタービン
ハウジング63内には、タービンホイール37の外周を
渦巻き状に延びるスクロール通路66が形成されてい
る。このスクロール通路66は、排気通路33(図1)
と連通している。燃焼室18から送り出された排気ガス
は、排気通路33を介してスクロール通路66に導入さ
れる。
路66内の排気ガスをタービンホイール37に送るため
の排気ガス流路67が設けられている。この排気ガス流
路67から送られた排気ガスがタービンホイール37の
羽根37aに吹き付けられることによって、同ホイール
37はロータシャフト38の軸線を中心として回転する
ようになる。なお、タービンホイール37に吹き付けら
れた排気ガスは、タービンハウジング63においてセン
タハウジング61の反対側に設けられた排気出口63a
から図示しない触媒コンバータに送り出される。
ビンホイール37に吹き付けられる排気ガスの流速を可
変とする可変ノズル機構71について説明する。図3
(a)は同機構71の側断面構造を、図3(b)は同機
構71の正面構造を示している。この可変ノズル機構7
1は、センタハウジング61とタービンハウジング63
との間に挟み込まれるように設けられている。図3
(a)に示すように、可変ノズル機構71はリング形状
をしたノズルバックプレート72を備えている。このノ
ズルバックプレート72には、複数の軸73が同プレー
ト72の円心を中心とした等角度ごとに設けられてい
る。これらの軸73は、ノズルバックプレート72をそ
の厚さ方向に貫通して回動可能に支持されている。ま
た、これら軸73の一端(図3(a)中の左側端)に
は、ノズルベーン74が固定されている。また、軸73
の他端には、同軸と直交してノズルバックプレート72
外縁方向に延びる開閉レバー75が設けられている。こ
の開閉レバー75の先端は、二股に分岐した一対の狭持
部75aが形成されている。
72との間に狭持されるように、環状のリングプレート
76が設けられている。このリングプレート76は、円
心を中心として回転可能となっている。また、リングプ
レート76にはその円心を中心として等角度ごとに複数
のピン77が設けられている。これらピン77は、上記
開閉レバー75の狭持部75aの間に挟み込まれてお
り、同開閉レバー75を回動可能に支持している。
て回動されると、各ピン77は狭持部75aをその回動
方向に押す。その結果、開閉レバー75は軸73を回動
させることとなる。この軸73の回動に伴い各ノズルベ
ーン74も同軸73の軸線を中心として回動する。こう
した機構によって、各ノズルベーン74をそれぞれ同期
した状態で回動させることができる。また、こうしたノ
ズルベーン74の回動によって、隣り合うノズルベーン
74間の隙間の大きさが調整される。
しないボルトによってノズルバックプレート72とター
ビンハウジング63とを締結することによって、図2に
示す態様で固定される。こうして固定することで、前記
排気ガス流路67内にノズルベーン74が配置される。
は、同プレート76の回動中心軸と平行に延びる駆動ピ
ン86が設けられている。この駆動ピン86には、可変
ノズル機構71を駆動するための駆動機構82(図2参
照)が連結されている。
ウジング61に回動可能に支持された支軸83を備えて
いる。この支軸83の一端(図中左側端)には、駆動レ
バー84が固定されている。この駆動レバー84の先端
は、前記駆動ピン86が回動可能に連結されている。
は、後述するリンク88cおよびロッド88bを介して
アクチュエータ87に連結された操作片85が固定され
ている。アクチュエータ87の駆動によって操作片85
が操作されると、支軸83が回動する。この支軸83の
回動に伴い、駆動レバー84も支軸83を中心として回
動する。その結果、駆動レバー84によってピン86が
押され、リングプレート76がその回動軸心を中心とし
て回動することとなる。こうしてリングプレート76が
回動することで、前記ノズルベーン74が開閉駆動され
る。
ビンホイール37に吹き付けられる排気ガスの流速が変
化し、タービンホイール37、ロータシャフト38およ
びコンプレッサホイール36の回転速度が変化する。こ
の回転速度の変化によって、コンプレッサホイール36
が送り出す空気の量が変化する。したがって、ノズルベ
ーン74の開閉を制御することによって燃焼室18内に
送り込まれる空気の過給量を調整することができる。
ュエータ87およびその駆動装置について説明する。図
4に、上記アクチュエータ87およびその駆動装置の構
成を示す。このアクチュエータ87の内部は、ダイヤフ
ラム88によって負圧室87aと大気室87bとに区画
されている。負圧室87aの内部には、ダイヤフラム8
8と直交する方向に伸縮するコイルスプリング88aが
設けられている。また、同負圧室87aは負圧通路89
が接続されている。一方、大気室87bの内部は、アク
チュエータ87の外部と連通して大気圧となっている。
88aの伸縮方向に延びてアクチュエータ87の外部に
突出するロッド88bが設けられている。このロッド8
8bは、ジョイント103によって回動可能に接続され
たリンク88cを介して、上記ノズルベーン74を開閉
動作させるための駆動機構82に設けられた操作片85
(図2)に連結されている。
ク・バキューム・レギュレーティング・バルブ(以降、
「EVRV」という)90を介してバキュームタンク1
02に接続されている。アクチュエータ87とEVRV
90とを接続する負圧通路89にはアクチュエータ用圧
力センサ101が接続されている。
ノイドを備えている。この電磁ソレノイドに供給される
電流はECU92によってデューティ制御されており、
これによってEVRV90の開度が調整される。
ュームタンク102による吸引量、すなわち負圧室87
a内の負圧の量が調節される。これによって、負圧室8
7a内の圧力と大気室87b内の圧力との間に差が生
じ、ダイヤフラム88は両室87a,87b間の圧力差
とコイルスプリング88aとがつり合う位置に変位す
る。この変位によって、ダイヤフラム88に設けられた
ロッド88bの突出位置が適宜に変更される。そして、
リンク88cを介して駆動機構82を操作することによ
って、ターボチャージャ35におけるノズルベーン74
の開度が適宜に調整される。さらに、このようにノズル
ベーン74の開度が調節されることで、ターボチャージ
ャ35によって燃焼室18(図1)に強制的に送り込ま
れる空気の量、すなわち燃焼室18に供給される空気の
過給圧が調節されるようになる。なお、本実施の形態で
は、可変ノズル機構71と駆動機構82とアクチュエー
タ87とを総じて可変容量機構と称する。
ンジンの電気的構成について、図5に基づいて説明す
る。このエンジンシステムは、燃料噴射時期、燃料噴射
量およびアイドル回転数などのエンジン11の運転状態
をはじめ、上記の可変容量機構を通じてターボチャージ
ャ35の作動量を制御するとともに、同ターボチャージ
ャの異常判定を行うためのECU92を備えている。こ
のECU92は、制御回路であるCPU94と、記憶回
路であるROM93、RAM95およびバックアップR
AM96と、入出力回路である外部入力回路98および
外部出力回路99と、プログラム処理とは独立して経過
時間を計測するタイマ回路であるタイマカウンタ104
とを有して構成されている。各回路はバス97を介して
相互に接続されている。
35の可変容量制御について説明する。ECU92は、
エンジン回転数や燃料噴射量等に基づいてターボチャー
ジャ35による過給圧の目標値を算出する、そして、E
CU92は、この過給圧目標値と過給圧検出用圧力セン
サ30aによって検出される実際の過給圧とを比較し、
EVRV90の開度を制御する。このEVRV90の開
度の制御に従ってアクチュエータ87が駆動し、ノズル
ベーン74が開閉駆動される。
や制御プログラム、その各種制御プログラムを実行する
際に参照されるマップ等が記憶されるメモリである。C
PU94はROM93に記憶された各種制御プログラム
やマップに基づいて演算処理を実行する。また、RAM
95はCPU94での演算結果や各センサから入力され
たデータ等を一時的に記憶するメモリであり、バックア
ップRAM96はエンジン11の停止時に保存すべきデ
ータを記憶する不揮発性のメモリである。
ジションセンサ16,過給圧検出用圧力センサ30a,
アクセルセンサ34a,アクチュエータ用圧力センサ1
01等のエンジン11の運転状態を検出する検出装置が
接続されている。一方、外部出力回路99には、電磁ス
ピル弁43,タイマ装置44,バルブアクチュエータ5
3,EVRV90および警報ランプ100等が接続され
ている。なお、警報ランプ100としては、発生し各種
異常内容に対応する複数個(本実施の形態では4個)の
警報ランプ100a〜dが運転席に設けられている。こ
れら警報ランプ100a〜dは上記ターボチャージャ3
5に異常が発生した場合に点灯して運転者に各種異常の
発生を通知するためのものである。
ジャ35の異常判定手順について説明する。なお、本実
施の形態では、ターボチャージャ35の異常として、ノ
ズルベーン74のスティック(固着)による異常(以
降、「スティック異常」という)、同ノズルベーン74
とアクチュエータ87とを接続するロッド88bとリン
ク88cとの連結部であるジョイント103の摩耗によ
る異常(以降、「摩耗異常」という)、アクチュエータ
87の漏れによる異常(以降、「漏れ異常」という)、
および同アクチュエータ87の破れによる異常(以降、
「破れ異常」という)の計4種類の異常を想定してい
る。
チャージャ35の各部の症状およびその作動時における
負圧室87a内の負圧の推移について図4および図6を
用いて説明する。
が発生した際の症状および負圧室87a内の負圧の推移
について説明する。ノズルベーン74がスティックの発
生によって固着状態に陥ると、同ノズルベーン74に接
続されているロッド88b,リンク88cおよびアクチ
ュエータ87も動かなくなり、可変容量機構は作動不能
となる。そのため、ダイヤフラム88によって区切られ
ているアクチュエータ87の負圧室87a内の容積も一
定に固定されてしまう。したがって、このような状態の
もとでバキュームタンク102から負圧室87aに負圧
が作用すると、図6に破線L1にて示すように、負圧室
87a内の負圧は本来の飽和すべき負圧値(以降、「適
正飽和負圧値」)Prfを越えて急激に高まるが、すぐ
に本来の飽和負圧値に収束する。そのため、本実施の形
態において、急激に高まる負圧値の最高値と本来の飽和
負圧値との差が6.7kPa以上生じた場合をスティッ
ク異常の発生と判定している。
した際の症状および負圧室87a内の負圧の推移につい
て説明する。駆動機構82とアクチュエータ87とはジ
ョイント103によって回動可能に軸支されたロッド8
8bとリンク88cとによって連結されている。そのた
め、アクチュエータ87を繰り返し回動させることによ
ってジョイント103が摩耗し、ロッド88bとリンク
88cとの間にガタが発生することがある。このような
可変容量機構では、アクチュエータ87を駆動させる
と、ロッド88bが進退する際に、リンク88cからロ
ッド88bに加わるノズルベーン74の抗力の伝達が上
記ガタの分だけ遅れ、ノズルベーン74の本来の制御が
行うことができなくなる。このため、摩耗異常が発生し
ているターボチャージャ35では、図6に破線L2にて
示すように、負圧室87a内の負圧は同図6に実線L3
にて示す正常動作時よりも上記ガタの分だけ早く適正飽
和負圧値Prfに到達するようになる。
あるいは破れ異常が発生した際の症状および負圧室87
a内の負圧の推移について説明する。アクチュエータ8
7のダイヤフラム88に亀裂や破れ、または破損などに
よる負圧の抜けが発生していると、バキュームタンク1
02から負圧室87aに負圧を作用させても、負圧室8
7aが直ちに適正飽和負圧値Prf充分な負圧に到達す
ることはない。そのため、図6に一点鎖線L4あるいは
二点鎖線L5にて示すように、アクチュエータ87に負
圧を作用させ始めてから負圧室87a内の負圧が適正飽
和負圧値Prfに到達するまでにかかる時間が、同図6
に実線L3にて示す正常動作の場合よりも長くなる。本
実施の形態では、こうした負圧の抜けによる異常につい
て、抜けの量が少ないものについては漏れ異常(一点鎖
線にて示すL4)とし、多いものについては破れ異常
(二点鎖線にて示すL5)として区別している。なお、
破れ異常の場合には、上記負圧が本来の適正飽和負圧値
Prfに到達しないこともあり得る。
種異常をそれぞれの症状から判定するために、ECU9
2のROM93には判定に用いられる各種基準値が予め
記録されている。負圧値を判定するための基準値として
は、図6に併せ示すように、適正飽和負圧値Prfが記
録されている。また、時間の基準値としては、これも図
6に併せ示すように、ターボチャージャ35の正常動作
に伴って、EVRV90の作動後、上記適正飽和負圧値
Prfに達するまでの最短時間(以降、「最短飽和時
間」という)αtと最長時間(以降、「最長飽和時間」
という)βtとが記録されている。すなわち、最短飽和
時間αtと最長飽和時間βtは、ターボチャージャ35
の正常動作に伴って、負圧室87a内が適正飽和負圧値
Prfに到達するまでにかかる時間の上限と下限をそれ
ぞれ示している。
間γtが記録されている。しきい時間γtは上述した漏
れ異常と破れ異常とを判別するために最長飽和時間βt
よりも大きい範囲で所定に定めた基準値である。
例えば、負圧室87a内の負圧値が適正飽和負圧値Pr
fを6.7kPa以上越える場合には、ターボチャージ
ャ35のノズルベーン74にはスティック異常が発生し
ていることがわかる。
圧値Prfに到達するまでの時間が、最短飽和時間αt
よりも早い場合には、上記ジョイント103に摩耗異常
が発生していることがわかる。
和負圧値Prfに到達するまでの時間が、最長飽和時間
βtからしきい時間γtまでの間であれば、ターボチャ
ージャ35のアクチュエータ87には負圧の抜け量があ
まり多くない漏れ異常が発生していることがわかる。
87a内の負圧が適正飽和負圧値Prfまで到達しない
場合は、ターボチャージャ53のアクチュエータ87に
は負圧の抜け量が多い破れ異常が発生していることがわ
かる。
の処理手順について、図7に示すフローチャートに基づ
いて説明する。なお、RAM95内には各種異常原因の
判定結果を格納する異常原因フラグが設定されている。
本実施の形態において、これら異常原因フラグには、ス
ティック異常フラグXST,摩耗異常フラグXSC,漏
れ異常フラグXLE,破れ異常フラグXBRがある。
01において、エンジン11の図示しないイグニッショ
ンスイッチ(フローチャート中では「IG」と表記す)
がオフ(OFF)されたか否かを監視している。イグニ
ッションスイッチがオフされたことが判断されると、処
理は次のステップS102に移行する。
量機構の初期化としてEVRV90を一旦閉じた状態に
する。また、各異常フラグXST,XSC,XLE,X
BRは「0」にリセットしておく。
4は外部出力回路99を介してEVRV90に駆動信号
を送り、同EVRV90を駆動させることによって、バ
キュームタンク102から負圧室87aに負圧を作用さ
せてダイアフラム88を試験駆動させる。
94は負圧室87aに負圧が作用され始めてからの時間
(以降、「経過時間」という)CTを測定すべくタイマ
カウンタ104を起動する。そして、処理は適正飽和負
圧値Prfに基づく負圧判定処理を行うサブルーチンで
あるステップS200に移行する。
圧判定処理の具体的な流れについて図8のフローチャー
トに基づいて説明する。まず、ステップS201におい
ては、アクチュエータ用圧力センサ101によって取得
した負圧室87a内の負圧の値(以降、「実負圧値」と
いう)Ptと前記適正飽和負圧値Prfとを比較判定す
る。実負圧値Ptが適正飽和負圧値Prfよりも低けれ
ば、処理はステップS202に移行する。
イマ104が示す経過時間CTと前記設定された基準値
であるしきい時間γtとを比較判定する。経過時間CT
がしきい時間γtよりも小さければ処理はステップS2
01に戻る。
プS202の処理において、負圧が作用している負圧室
87a内の実負圧値Ptが適正飽和負圧値Prfに到達
しない限り、しきい時間γtまで実負圧値Ptを取得し
続けて、適正飽和負圧値Prfとの比較判定を行ってい
る。
が適正飽和負圧値Prfに到達しなければ、処理はステ
ップS203に移行する。ステップS203において
は、RAM95内に設定されている破れ異常フラグXB
Rを「1」にセットする。そして、処理はサブルーチン
内の処理を終了し、メインルーチンに復帰する。
202およびステップS203の処理において、負圧室
87aに負圧が作用し始めてからしきい時間γtまでに
負圧室87a内の実負圧値Ptが適正飽和負圧値Prf
に到達しないことから、CPU94はターボチャージャ
35のアクチュエータ87には負圧の抜け量の多い破れ
異常が発生していると判定している。
202の処理において、実負圧値Ptがしきい時間γt
までに適正飽和負圧値Prfに到達した場合には、処理
はステップS204に移行する。
tが適正飽和負圧値Prfに到達した時点の経過時間C
Tと前記しきい時間αtとの比較判定を行う。経過時間
CTがしきい時間αtよりも早ければ、処理はステップ
S205に移行する。
tが適正飽和負圧値Prfに対して6.7kPa以上大
きいか比較判定を行う。実負圧値Ptが適正飽和負圧値
Prfに6.7kPaを加えた値よりも小さい場合に
は、処理はステップS207に移行する。
Tがしきい時間αtに達したか否かを判定する。経過時
間CTがしきい時間αtに達していなければ、処理はス
テップS205に戻る。
プS207の処理においては、しきい時間αtまでの間
に負圧が作用している負圧室87a内の実負圧値Ptが
適正飽和負圧値Prfを6.7kPa以上越えるか比較
判定を行っている。
が適正飽和負圧値Prfを6.7kPa以上越えること
があれば、処理はステップS206に移行する。ステッ
プS206においては、RAM95内に設定されている
スティック異常フラグXSTを「1」にセットする。そ
して、処理はサブルーチン内の処理を終了し、メインル
ーチンに復帰する。
206およびステップS207の処理においては、負圧
室87aに負圧が作用し始めてからしきい時間αtより
も早く適正飽和負圧値Prfを6.7kPa以上越えた
ことから、CPU94はノズルベーン74にはスティッ
ク異常が発生していると判定している。
207の処理において、経過時間CTがしきい時間αt
までに実負圧値Ptが適正飽和負圧値Prfを6.7k
Pa以上越えることがなければ、処理はステップS20
8に移行する。
内に設定されている摩耗異常フラグXSCを「1」にセ
ットする。そして、処理はサブルーチン内の処理を終了
し、メインルーチンに復帰する。
207およびステップS208の処理においては、しき
い時間αtよりも早く適正飽和負圧値Prfに到達した
実負圧値Ptが、しきい時間αtまでに適正飽和負圧値
Prfを6.7kPa以上越えなかったことから、CP
U94はターボチャージャ35のジョイント103には
摩耗異常が発生していると判定している。
値Ptが適正飽和負圧値Prfに到達した際の経過時間
CTがしきい時間αtを過ぎていた場合、処理はステッ
プS209に移行する。
Tがしきい時間αt以上で且つしきい時間βt未満であ
るか否かを比較判定する。経過時間CTがしきい時間α
t以上且つしきい時間βt未満である場合には、処理は
サブルーチン内の処理を終了し、いずれの異常原因フラ
グを立てることなくメインルーチンに復帰する。
204およびステップS209の処理においては、実負
圧値Ptがしきい時間αtからしきい時間βtの間に適
正飽和負圧値Prfに到達したことから、CPU94は
ターボチャージャ35は正常動作していると判断してい
る。
値Ptが適正飽和負圧値Prfに到達した際の経過時間
CTがしきい時間βt以上となっている場合には、処理
はステップS210に移行する。
Tがしきい時間βt以上で且つしきい時間γt未満であ
るか否かを比較判定する。経過時間CTがしきい時間β
t以上且つしきい時間γt未満である場合には、処理は
ステップS211に移行する。
内に設定されている漏れ異常フラグXLEを「1」にセ
ットする。そして、処理はサブルーチン内の処理を終了
し、メインルーチンに復帰する。
210およびステップS211の処理においては、実負
圧値Ptがしきい時間βtを過ぎながらもしきい時間γ
tまでに適正飽和負圧Prfに到達したことから、CP
U94はターボチャージャ35のアクチュエータ87に
は負圧の抜け量が少ない漏れ異常が発生していると判定
している。
値Ptが適正飽和負圧値Prfに到達した際の経過時間
CTがしきい時間γtを過ぎている場合には、処理はス
テップS203に移行し、前述と同様に破れ異常フラグ
XBRを「1」にセットする。
プS203の処理においては、実負圧値Ptがしきい時
間γtを過ぎてから適正飽和負圧Prfに到達したこと
から、CPU94はターボチャージャ35のアクチュエ
ータ87には負圧の抜け量が多い破れ異常が発生してい
ると判定している。
負圧判定を行った後、処理はメインルーチンに復帰す
る。この際に、ターボチャージャ35に異常の発生が判
定されたならば、発生した異常の原因と判定される異常
原因フラグのいずれかが「1」にセットされている。ま
た、ターボチャージャ35が正常に動作していると判定
されたなら、異常原因フラグは全て「0」にリセットさ
れたままである。
は、ステップS105でタイマカウンタ104を停止さ
せ、次のステップS106に移行する。ステップS10
6においては、スティック異常フラグXSTが「1」に
セットされているか判定する。スティック異常フラグX
STが「1」にセットされていれば、ステップS107
に移行する。
常の発生を示す警報ランプ100aを点灯して、メイン
ルーチンを終了する。また、ステップS106にてステ
ィック異常フラグXSTが「0」であれば、処理はステ
ップS108に移行する。
ラグXSCが「1」にセットされているか判定する。摩
耗異常フラグXSCが「1」にセットされていれば、ス
テップS109に移行する。
生を示す警報ランプ100bを点灯して、メインルーチ
ンを終了する。また、ステップS108において、摩耗
異常フラグXSCが「0」であれば、処理はステップS
110に移行する。
ラグXLEが「1」にセットされているか判定する。漏
れ異常フラグXLEが「1」にセットされていれば、ス
テップS111に移行する。
生を示す警報ランプ100cを点灯して、メインルーチ
ンを終了する。また、ステップS110にて漏れ異常フ
ラグXLEが「0」であれば、処理はステップS112
に移行する。
ラグXBRが「1」にセットされているか判定する。破
れ異常フラグXBRが「1」にセットされていれば、ス
テップS113に移行する。
生を示す警報ランプ100dを点灯して、メインルーチ
ンを終了する。また、ステップS113において、破れ
異常フラグXLEが「0」であれば、CPU94は可変
容量機構は正常動作しているとして何れの警報ランプ1
00a〜dを点灯させることなく異常判定メインルーチ
ンを終了する。
ば、以下に記すような効果を得ることができる。・イグ
ニッションオフに伴い可変容量機構(アクチュエータ8
7)を試験駆動し、そのときのアクチュエータ用圧力セ
ンサ101による負圧室87a内の負圧検出結果に基づ
いて異常発生の有無を判定することとしたため、可変容
量型となっているターボチャージャ35の制御系を含め
てその異常を簡単且つ確実に判定することができる。
際、その原因を判定した結果が個別に表示されるため、
容易に原因を容易に知ることができ、その対処を速やか
に行うことができる。
クチュエータ87に作用する負圧の推移から判定するた
め、内燃機関を運転させる必要がない。したがって、内
燃機関に異常があった際にも同内燃機関に負担を与える
ことがない。
して実施することもできる。・本実施の形態では、イグ
ニッションオフにて異常判定を実行しているが、適宜の
アクチュエータの駆動によって、負圧が蓄積されるバキ
ュームタンクを備えてさえいれば、イグニッションオン
した際にも、上記アクチュエータの駆動に基づきバキュ
ームポンプに負圧を蓄積することで、上記異常判定処理
を実施することもできる。このようにすれば、車両を走
行させる前に異常を検出することができる。また、同異
常判定処理については、これをイグニッションオン時と
イグニッションオフ時との両方で実施するようにしても
よい。
施に対して異常判定処理を一回のみ実行していたが、複
数回実行して、所定回数同一の結果が得られるか否かに
基づいて異常判定を行ってもよい。このようにすれば、
判定精度を向上させることができる。
結果を異常発生と判定した時のみ異常の原因に応じた各
警報ランプ100a〜100dを点灯することで運転者
に異常の発生およびその内容を知らせていたが、警報ラ
ンプを異常発生の有無のみを示す1つのみとしてもよ
い。そして、この場合には特に、上記各異常原因フラグ
をバックアップRAM96に記録しておき、ディーラー
等での修理に際してこれを読み出すようにすることで、
上記に準じた効果を得ることができるとともに、運転席
のインストルメントパネルの構成を簡略化することがで
きる。
92がターボチャージャ35に異常が発生していないと
判定した場合に、同ターボチャージャ35が正常である
ことを知らせるための正常動作ランプを設けてもよい。
このようにすれば、ターボチャージャ35が正常動作し
ている際にも、その結果を明確に運転者に知らせること
ができる。また、異常判定装置自体が故障して動作して
いない場合にも、いずれのランプも点灯しないことによ
ってその故障に気付くことができる。
結果を異常発生と判定した時のみ異常の原因に応じた複
数個の警報ランプ100a〜100dのうちの一つを点
灯することで運転者に異常の発生を知らせていたが、一
つの警報ランプの点灯間隔を変えることによって各種異
常の原因を知らせてもよい。このようにしても、インス
トルメントパネルの構成を簡略化することができる ・本実施の形態では、異常の原因に応じて各種警報ラン
プ100a〜dを点灯させて知らせていたが、音の異な
るブザーで知らせてもよい。
記憶させていた基準値を用いて判定を行っていたが、内
燃機関の運転の最初の一定期間もしくは全運転期間にお
いて、異常判定を行う度に適正に飽和した負圧値やその
負圧値に到達するまでに要した時間をバックアップRA
M96に記録するとともに、これを学習することによっ
て新たな適正飽和負圧値Prf,最小飽和時間αtおよ
び最長飽和時間βtを設定し直してもよい。このように
すれば、車両毎に若干異なるであろう各可変容量機構の
個体差を考慮した判定ができ、より精度の高い異常判定
を行うことができる。
て、漏れ異常と破れ異常の2種類の異常として扱った
が、さらに負圧の抜け量を細かく分類してもよい。この
ようにすれば、ターボチャージャ35に異常が発生した
際にさらに細かな対処を迅速にとることができる。
ルエンジンの可変容量型ターボチャージャに適用される
としたが、ガソリンエンジンの可変容量型ターボチャー
ジャに適用してもよい。
ームポンプを使用したが、吸気経路内に発生する吸気負
圧を用いてもよい。 ・本実施の形態では異常を検出した際には、その異常原
因に対応する警報ランプを点灯させたが、スティック異
常などが発生した際には、自動的にノズルベーン74を
最大駆動力で作動させてスティック状態から復帰させる
など、各種異常発生原因に対応する各種対処手段を自動
的に実行させてもよい。
の負圧の推移を検出してスティック異常の発生の有無を
判定しているが、このスティック異常の発生の有無を判
定する処理についてはこれを別ルーチンで実施してもよ
い。このようにすれば、しきい時間αt以降もスティッ
ク異常の発生の有無が検出ができるようになる。
の発明の構成によれば、可変容量型ターボチャージャの
異常発生を同ターボチャージャの過給圧ではなく、可変
容量機構を操作するアクチュエータの駆動圧力を検出し
ている。そのため、内燃機関を運転して過給圧を発生さ
せることなく、しかも容易にターボチャージャの異常の
有無を判定することができる。
ーボチャージャの異常発生の有無は、基準圧力値と検出
した圧力値との比較結果の差に基づくため、その判定を
容易且つ的確に行うことができる。
クチュエータの駆動圧力の負圧値の推移の特徴をとらえ
ることによって可変容量機構に発生している各種異常の
内容をも併せて判定することができるようになる。
燃機関の運転中以外にターボチャージャの異常発生の有
無を判定できるため、内燃機関の運転中に異常が発生す
ることを防ぐことができる。
転中の内燃機関の特性に何等影響を与えることがなく異
常発生の有無を判定することができる。請求項6に記載
の発明の構成によれば、可変容量型ターボチャージャに
発生した異常、もしくはその原因を警報手段によって運
転者に的確に知らせることができる。
ジンシステムを示す概略図。
造を示す断面図。
面図および平面図。
ック図。
示すグラフ。
ート。
チャート。
74…ノズルベーン、87…アクチュエータ、87a…
負圧室、88…ダイヤフラム、88b…ロッド、88c
…リンク、90…EVRV、91…バキュームポンプ、
92…ECU、100a〜d…各警報ランプ、101…
アクチュエータ用圧力センサ、102…バキュームタン
ク、103…ジョイント、104…タイマカウンタ。
Claims (6)
- 【請求項1】 内燃機関からの排気ガス流に基づき作動
することによって同機関の燃焼室に吸入される空気の過
給を行うとともに、圧力駆動されるアクチュエータによ
る可変容量機構の操作を通じてその作動量が制御される
可変容量型ターボチャージャの異常判定装置であって、 前記アクチュエータの駆動圧力を検出する圧力検出手段
と、 前記圧力検出手段によって検出されるアクチュエータの
駆動圧力に基づき当該ターボチャージャの異常発生の有
無を判定する異常判定手段とを備えることを特徴とする
可変容量型ターボチャージャの異常判定装置。 - 【請求項2】 前記異常判定手段は、前記検出されるア
クチュエータの駆動圧力と同駆動圧力に関して予め設定
される基準圧力とを比較し、その比較結果に基づいて当
該ターボチャージャの異常発生の有無を判定するもので
ある請求項1に記載の可変容量型ターボチャージャの異
常判定装置。 - 【請求項3】 前記異常判定手段は、前記アクチュエー
タの駆動圧力の前記基準圧力に対する推移態様に基づい
て前記異常の内容を更に判定することを特徴とする請求
項2に記載の可変容量型ターボチャージャの異常判定装
置。 - 【請求項4】 前記異常判定手段は、内燃機関の停止時
および始動時の少なくとも一方において前記アクチュエ
ータを試験駆動して前記判定を行うものである請求項1
〜3のいずれかに記載の可変容量型ターボチャージャの
異常判定装置。 - 【請求項5】 前記異常判定手段は、内燃機関のアイド
リング中において前記アクチュエータを試験駆動して前
記判定を行うものである請求項1〜3のいずれかに記載
の可変容量型ターボチャージャの異常判定装置。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の可変容
量型ターボチャージャの異常判定装置において、 前記異常判定手段による異常判定結果を適宜に警報する
警報手段を更に備えることを特徴とする可変容量型ター
ボチャージャの異常判定装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP01899898A JP4019483B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 可変容量型ターボチャージャの異常判定装置 |
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---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11210483A true JPH11210483A (ja) | 1999-08-03 |
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JP01899898A Expired - Fee Related JP4019483B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 可変容量型ターボチャージャの異常判定装置 |
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JP (1) | JP4019483B2 (ja) |
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