JPH11210362A - シャッター用施錠装置 - Google Patents

シャッター用施錠装置

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JPH11210362A
JPH11210362A JP1576598A JP1576598A JPH11210362A JP H11210362 A JPH11210362 A JP H11210362A JP 1576598 A JP1576598 A JP 1576598A JP 1576598 A JP1576598 A JP 1576598A JP H11210362 A JPH11210362 A JP H11210362A
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slat
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Norio Ishikura
則夫 石倉
Katsuhiko Murakami
勝彦 村上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャッターカーテンの左右幅方向への揺動が
あっても、確実な係合状態を得る。 【解決手段】 ガイドレール7内の係合部8と係合する
ためにスラット6の左右端部6a,6aから進退される
先端の爪部41を有した係合片39が、スラット6の端
部6aから進出して係合部8に係合している状態でスラ
ット6を左右幅方向に揺動した際、係合部8に押されて
後退しようとしても、進出状態が後退しないように係止
する係止爪60を設ける。これにより、スラット6の揺
動を規制してスラット6の左右幅方向のガタをなくし、
係合部8と係合片39との係合状態を外すことなく確実
に維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スラットなどのシ
ャッター部材にて構成されるシャッターカーテンに備え
られ、このシャッターカーテンの閉鎖時における施錠を
行うシャッター用施錠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にシャッター装置に備えられる施錠
装置は、シャッターカーテンを構成する上下方向に複数
連結された略短冊形状のスラットの内の人が操作を行い
やすい高さとなる適当な一枚のスラットに配設されてい
る。
【0003】具体的には、同スラットの屋内側における
幅方向略中間に位置する箇所に、シリンダ錠などの錠部
が配設されている。同スラットの屋内側における幅方向
両端寄りには、ラッチ装置が設けられていて、錠部とラ
ッチ装置との間は、連結杆で接続されている。そして、
錠部の操作により、同スラット両端よりラッチ装置の係
合片を突出させる構造となっている。また、係合片は、
ラッチ装置内に設けられた圧縮バネの付勢力によって、
その突出状態が保持されている。
【0004】一方、シャッターカーテンの昇降を案内す
るガイドレール内において、施錠装置が設けられたスラ
ットの閉鎖位置に当たる部位の垂直な底部には、ラッチ
装置の係合片が係合するべき係合部が設けられている。
【0005】そして、錠部の操作で突出した係合片が係
合部に係合し、これによりシャッターカーテンが施錠さ
れるようになっている。
【0006】この施錠装置の施錠は、屋内側には錠部に
かかるサムターンが配設され、屋外側には錠部にかかる
キーの差し込み口が形成されており、屋内側からはサム
ターンによる回動操作、屋外側からはキーによる回動操
作となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のシャッター用施錠装置では、スラットの両端か
らの係合片の突出が、圧縮バネの付勢力によりのみ保持
される構成のため、シャッターカーテンを左右幅方向に
揺動させた際、場合によってはその反動で係合片が係止
部から外れるおそれがあった。
【0008】また、係合部は、ガイドレール内に設けら
れ、係合片に噛み合うように凹凸形状に形成されている
が、この係合部は、ガイドレール内を移動するシャッタ
ーカーテンと干渉しないように、その形状の突出長さが
小さく制限され、且つ係合片は、サムターンあるいはキ
ーの回動操作の範囲によりスラットの両端からの突出長
さが制限されているため、係合部と係合片との係合状態
が不十分となって、確実な施錠状態が得られなくなるお
それがあった。
【0009】そこで本発明は、上記課題を解消するため
に、施錠状態をより確実なものとし、さらにシャッター
カーテンの左右幅方向への揺動があっても、係合部分の
係合(施錠)状態が外れることのないシャッター用施錠
装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明によるシャッター用施錠装置は、対向一対のガイ
ドレール7および該ガイドレール7のそれぞれに案内さ
れたシャッターカーテン5を構成するシャッター部材6
を有したシャッター装置1に備えられるシャッター用施
錠装置において、前記シャッター部材6に配設され、前
記シャッター部材6の端縁6dに対して進出/後退する
とともに、所定方向に揺動自在とされた係合片39と、
前記ガイドレール7側に配設され、前記係合片39が前
記シャッター部材6の端縁6dより進出した際に、前記
係合片39が係合される係合部8と、前記係合片39の
進出の際に前記係合片39を前記係合部8と係合し得る
ように所定方向に揺動させ、前記係合片39の後退の際
に前記係合片39を前記係合部8から脱離させるととも
に進出前の状態に揺動復帰させる案内手段53と、を具
備したことを特徴としている。
【0011】また、本発明によるシャッター用施錠装置
は、対向一対のガイドレール7および該ガイドレール7
のそれぞれに案内されたシャッターカーテン5を構成す
るシャッター部材6を有したシャッター装置1に備えら
れるシャッター用施錠装置において、前記シャッター部
材6に配設され、前記シャッター部材6の端縁6dに対
して進出/後退する係合片39と、前記ガイドレール7
側に配設され、前記係合片39が前記シャッター部材6
の端縁6dより進出した際に、前記係合片39が係合さ
れる係合部8と、前記係合片39が前記係合部8と係合
しており、前記係合片39に後退方向への外力が加えら
れた際、前記係合片39の後退を抑止する係止手段60
と、を具備したことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明によるシャッター用
施錠装置が備えられるシャッター装置の正面図、図2同
シャッター用施錠装置の実施の形態を示す一部裁断正面
図、図3は同シャッター用施錠装置の平断面図である。
【0013】はじめに、本発明のシャッター用施錠装置
が備えられるシャッター装置1について説明する。この
シャッター装置1は、図1に示すように、建物の開口2
等の上縁にシャッターケース3が水平に設けられ、この
シャッターケース3内に回動自在に設けられている巻取
軸4にシャッターカーテン5が連結されている。
【0014】このシャッターカーテン5は、左右に長尺
な短冊状に形成されているシャッター部材としてのスラ
ット6が上下に複数連結された構造とされている。
【0015】そして、シャッターケース3の下縁に接続
される対向した左右一対のガイドレール7内に、これら
スラット6の両端部6aが挿入されて上下方向の移動を
案内され、巻取軸4によってシャッターカーテン5が巻
き上げ,巻き戻しが行われることで、このシャッターカ
ーテン5の昇降、すなわち開閉が行われるようになって
いる。
【0016】また、図2に示すように、このシャッター
カーテン5の両端縁部を支持し昇降を案内する各ガイド
レール7,7の奥方に位置する垂直な内壁面である底面
部7aには、後述する施錠装置10の係合片39が係合
する係合部8が設けられている。
【0017】この係合部8は、図2及び図3に示すよう
に、矩形状の基板9の垂直な両側縁に、この基板9に対
して突出するようにそれぞれ設けられており、連続した
複数の櫛歯状に形成されている。
【0018】これら係合部8は、互いの間隔がガイドレ
ール7の開口溝7bの開口幅よりやや幅広に形成されて
おり、ガイドレール7の奥方の垂直な内壁面である底面
部7aに、各係合部8がガイドレール7の長手方向に沿
うように、かつ各係合部8の位置が、図3に示すよう
に、ガイドレール7の開口幅の延長線Lより外側となる
位置に設定され、このガイドレール7の底面部7aに固
設されている。
【0019】なお、各係合部8の櫛歯形状は、後述する
係合片39の爪部41における板厚より十分に長尺な形
状とされ、また、この係合部8は、本実施の形態では、
ガイドレール7の下縁から所定の高さ、すなわち、シャ
ッターカーテン5の施錠装置10が配設される位置に対
応した位置(図1参照)に部分的に設けられる構成とさ
れるが、このガイドレール7における長手方向に全通し
て設けられる構成としてもよい。
【0020】次に、上記のような構成のシャッター装置
1に設けられる本発明のシャッター用施錠装置10は、
図1に示すように、上下方向に複数連結された各スラッ
ト6の、シャッターカーテン5閉鎖時における操作の行
いやすい高さ位置に配設されている。
【0021】この施錠装置10は、図1に示すようにス
ラット6の長手方向である左右幅方向に沿って配設さ
れ、シリンダ錠11と、ラッチ部20と、連結杆29と
で大略構成されている。
【0022】まず、シリンダ錠11は、一端に鍵穴12
が形成され、他端にサムターン13が設けられた短尺な
略円筒状の錠とされている。このシリンダ錠11は、ス
ラット6の長手方向である左右幅方向の略中間における
スラット6の裏面(屋内側)6bに配設された矩形箱型
のケース14内の略中央に固設されている。そして、シ
リンダ錠11の一端の鍵穴12は、ケース14を介して
スラット6の屋外側となる外側面6cに表出され、他端
のサムターン13は、ケース14を介して屋内側6bに
表出されている。
【0023】また、ケース14の内部には、図2に示す
ように、後述するラッチ部20に連結され、このラッチ
部20を連動させる連動部15が配設されている。
【0024】この連動部15は、歯車16と、ラック板
18とで構成されている。歯車16は、前記シリンダ錠
11と一体に設けられており、本実施の形態では、図4
に示すように、歯17Aの形状が、先端が略四角形状に
膨出形成されており、互いに等間隔となって、すなわち
90°間隔で四本の歯が設けられているとともに、各歯
17Aの中間に位置して一対となる略楔形状の歯17B
が設けられている。
【0025】また、ラック板18は、歯車16の上下に
一対で構成されており、それぞれ略短冊矩形状に形成さ
れている。各ラック板18は、それぞれ対向する一方の
縁部に、図3に示すように、略矩形状の凹部と台形状の
凸部とを組み合わせたラック歯19が長手方向に沿うよ
うに形成されている。
【0026】これらラック板18は、歯車16を挟むよ
うに歯車16の歯17A、17Bに対してラック歯19
を噛合させるとともに、ケース14内においてスラット
6の長手方向であって互いに相反する方向に摺動自在と
なるよう設けられている。
【0027】また、各ラック板18は、クランク状に形
成された屈曲部21を介してケース14の左右両側部か
ら延出する先端部27を有している。この先端部27は
略平板状に形成され、その先端には板面に穿設された略
矩形状の係合孔30が形成されている。
【0028】次に、ラッチ部20は、スラット6の各端
部6a側にそれぞれ設けられ、連結部材22と、スライ
ド部材35と、係合片39と、ガイド部43と、ガイド
スロープ52とで略構成されている。
【0029】連結部材22は、図5及び図6に示すよう
に、一対の側板23と一対の規制板24,25とで略矩
形箱型の凹溝状に形成され、この凹溝内には、圧縮コイ
ルバネよりなる付勢部材26が嵌入されるようになって
いる。
【0030】また、規制板24には、前記連動部15の
ラック板18に連結されるべき基端部28が連続形成さ
れている。この基端部28は、断面略コ字状に形成さ
れ、その端部には板面に穿設された略矩形状の係合孔3
1が形成されている。
【0031】次にスライド部材35は、図3及び図5に
示すように、スラット6の板面と垂直な一対の側板(板
部)36を有して、溝状に開口する断面略コ字状に形成
されているとともに、基端に当接板37が設けられてい
る。また、各側板36の先端側の各板面には、先端に向
かって前記溝状の底側に斜行する略平行な一対の案内縁
38をなすように略平行四辺形の貫通穴38aが穿設さ
れている。なお、案内縁38は、スライド部材35がス
ラット6に取り付けられた状態では、スラット6の端部
6aに向かってスラット6の板面から離れる方向に傾斜
するように形成されていることとなる。さらに、各側板
36の先端側であって、各側板36がなす溝状の開口す
る縁部分には、斜めに切り欠かれた先端縁36aが形成
されている。
【0032】なお、貫通穴38aには、後述する係合片
39が取り付けられることとなっており、この係合片3
9を取り付けるため、各側板36がなす溝状の開口側に
つながるように挿通溝38bが形成されている。
【0033】スライド部材35は、基端の当接板37
が、連結部材22の各規制板24,25間に位置すると
ともに、連結部材22の各側板23の外側にスライド部
材35の各側板36が位置するように連結部材22に連
結される。そして、連結部材22に対して連結されたス
ライド部材35は、側板23に沿って摺動自在となるよ
うに取り付けられる。
【0034】また、図3に示すように、連結部材22の
基端側規制板24内面とスライド部材35の当接板37
外面との間となる空間には、圧縮コイルバネよりなる付
勢部材26が内蔵されるように装着される。つまり、ス
ライド部材35は、連結部材22に対し、付勢部材26
の付勢力を以て規制板25より延出するようにして連結
されることとなる。
【0035】なお、付勢部材26の付勢力は、連結部材
22に対してスライド部材35を常に突出させる方向に
働くように、連結部材22の基端側規制板24とスライ
ド部材35の当接板37との間に圧縮された状態となっ
て装着される。
【0036】次に係合片39は、図3及び図5に示すよ
うに、略短冊板状に形成される部材で、その基端の両側
縁には、略矩形状の支持部40がそれぞれ耳状に突出形
成されている。そして、支持部40が設けられた基端側
は、略ヘ字状に折曲形成されている。
【0037】また、この係合片39の先端は、図5に示
すように、櫛歯状に形成された爪部41とされており、
係合片39の基端側に対して幅広に形成されるととも
に、板面に対して略直角となるように略L字状に折曲形
成されている。なお、この爪部41の幅広部分の両側縁
は当接片42とされている。また折曲部分の外側面は湾
曲面状に形成されている。
【0038】そして、この係合片39は、スライド部材
35の各側板36に穿設されている貫通穴38aに対
し、挿通溝38bを介して各支持部40が挿通されて取
り付けられる。これにより係合片39は、スライド部材
35に対して支持部40を中心として先端側の爪部41
が揺動するとともに、貫通穴38aによる各案内縁38
の間で支持部40を介して移動するようになっている。
【0039】なお、係合片39は、図3で示す状態で
は、支持部40の幅がスライド部材35の貫通穴38a
に設けられた挿通溝38bの開口幅よりも長いために、
スライド部材35が離脱しないようになっている。
【0040】次に、ガイド部43は、図5に示すよう
に、固定基板44と、ケース部45とで構成されスラッ
ト6の端部6aの屋内側となる裏面6bに配設されてい
る。
【0041】固定基板44は、略矩形平板状に形成さ
れ、スラット6の端部6aにおける裏面6bに沿い、先
端側の一側縁44aがスラット6の端縁6dと略一致し
て、スラット6と一体となるように固定される。また、
固定基板44の先端側の板面には、複数(この実施の形
態では五個)の係止手段としての係止爪60が突設され
ている。そして、固定基板44の一側縁44aには、後
述するガイドスロープ52が配設されている。さらに、
固定基板44には、板面より突出する固定爪46が複数
設けられている。
【0042】ケース部45は、一対の側壁板47と蓋板
部48とで断面コ字状のレール状に形成されているとと
もに、各側壁板47の開口側の両側縁には外方向に延出
するフランジ部49が形成されている。
【0043】各フランジ部49には、前記固定基板44
の固定爪46に対応する複数のスリット50が形成され
ている。また、ケース部45の先端は、蓋板部48が延
出して形成されるとともに、両側壁板47の先端縁が、
図3及び図5に示すように、略楔状に切欠形成され、傾
斜部51とされている。
【0044】そして、ケース部45の各フランジ部49
を固定基板44に沿わせて、固定基板44の固定爪46
をフランジ部49のスリット50に嵌入させ、これら固
定爪46を折曲させて互いを固定することによりガイド
部43は組み立てられ、これら固定基板44とケース部
45とによって長手方向に貫通した断面矩形のパイプ状
の中空部が形成される。
【0045】なお、固定基板44とケース部45とは、
固定基板44に対しケース部45の長さがやや短く設定
されており、図3に示すように、各々基端44b,45
aが一致するように組み立てられて固定され、固定基板
44の一側縁44aである先端縁に対し、ケース部45
の傾斜部51を有する先端がやや後退した位置となって
スラット6の端部6aに取り付けられる。
【0046】ガイド部43の中空部分には、前述した連
結部材22及びスライド部材35が付勢部材26を取り
付けた状態で摺動自在に挿入される。そして、図3に示
すように、ガイド部43の先端に、係合片39の爪部4
1が突出した状態となり、この爪部41の当接片42が
ケース部45の傾斜部51に当接し、爪部41の先端が
スラット6の裏板面6bに対して突出した状態となる。
【0047】次に、ガイドスロープ52は、前記スラッ
ト6の端縁6dに略一致し、前記ガイド部43における
固定基板44の先端縁44aに形成されている。ガイド
スロープ52は、スラット6の中心側であるシリンダ錠
11側から、スラット6の端縁6dに向け、スラット6
の板面(6b)に対して仰角方向に突出した斜面を有す
るように前記先端縁44aが折曲形成されている。
【0048】そして、ガイドスロープ52は、前記ガイ
ド部43のケース部45先端に形成されている傾斜部5
1と対向し、この傾斜部51とガイドスロープ52との
間によって、図3に示すように、傾斜した溝状の案内手
段としての案内路53が形成される。
【0049】次に、連結杆29は、図6に示すように、
断面略C字状に形成された長尺な杆状に形成され、各端
部29aに略コ字状、略U字状あるいは略C字状の溝か
らなる係合爪34がそれぞれ形成されている。
【0050】そして、連結杆29の一方の端部29aの
係合爪34を、ラック板18の先端部27の係合孔30
に対応させるとともに、該係合孔30に挿入するように
折曲させることにより、ラック板18の先端部27と連
結杆29とが連結される。また、連結杆29の他方の端
部29aの係合爪34を、連結部材22の基端部28の
係合孔31に対応させるとともに、該係合孔31に挿入
するように折曲させることにより、連結部材22の基端
部28と連結杆29とが連結される(図2参照)。この
ように、連動部15のラック板18とラッチ部20の連
結部材22とは、連結杆29を介して連結され、連動部
15によりラッチ部20を連動させることが可能とな
る。
【0051】なお、連動部15のラック板18とラッチ
部20の連結部材22との連結においては、上記連結杆
29を設けず、連動部15におけるラック板18の先端
部27と、ラッチ部20における連結部材22の基端部
28とが一体に連なる杆部材をなす構成であってもよ
い。
【0052】次に、上述した施錠装置10による施解錠
の操作について説明する。まず、シャッターカーテン5
の開閉動作時においては、施錠装置10は動作されず、
係合片39がガイド部43をなすケース部45内に収納
されるようにして、係合片39の爪部41がケース部4
5先端側の案内路53内に入り込んでいる。すなわち、
図3に示すように、各係合片39がスラット6の両端部
6aより内方に後退した解錠状態となっており、ガイド
レール7内におけるシャッターカーテン5の表裏面方向
の移動軌跡上には突出せずに、シャッターカーテン5の
昇降移動を妨げることはない。
【0053】なお、この解錠状態では、係合片39の各
当接片42がガイド部43の傾斜部51に当接状態にあ
り、係合片39の揺動が規制されている。また、本実施
の形態では、図2及び図4に示すように、シリンダ錠1
1の鍵穴12が垂直となり、サムターン13が水平状態
となっている。
【0054】次に、シャッターカーテン5を降下させ閉
鎖し、施錠を行う際には、シャッターカーテン5の屋外
側からキーをシリンダ錠11に差し込むか、あるいは屋
内側からサムターン13を摘んでシリンダ錠11を、本
実施の形態では図4に示すように時計回り方向に回転さ
せる。
【0055】すると、このシリンダ錠11に連結された
連動部15の歯車16が回転し、この回転に伴って両ラ
ック板18が相反する外方向に同時に摺動を開始する。
これにより、両連結杆29を介して両連結部材22が、
それぞれスラット6の両端部6aより延出する方向へ摺
動を始める。
【0056】さらに、シリンダ錠11の回転が進むと、
連結部材22の摺動に伴う付勢部材26の付勢力に押さ
れるように、スライド部材35がガイド部43内をスラ
ット6の端部6aに向かって摺動する。そして、図3の
状態から、スライド部材35に支持されて連結されてい
る係合片39の爪部41における折曲部分が、ガイドス
ロープ52に当接する。
【0057】これにより、係合片39は、連結部材22
及びスライド部材35の摺動に伴い、ガイドスロープ5
2上を移動し、このガイドスロープ52によって爪部4
1がスラット6の板面(6b)に対して離脱する方向に
案内されてすなわち変向されて揺動しながら移動を始め
る。
【0058】この離脱移動により、爪部41先端がスラ
ット6の端縁6dよりスラットの長手方向に突出すると
ともに、図7(a)に示すように、この爪部41先端が
スラット6の厚さより突出し、ガイドレール7内におけ
るシャッターカーテン5の移動軌跡から突出する。
【0059】そして、爪部41先端が、ガイドレール7
内の奥方の底面部7aに伸び出て、かつガイドレール7
の開口幅長より突出して、ガイドレール7内の係合部8
と係合する(図7(b)参照)。
【0060】そして、さらにキー又はサムターン13に
よる回転が進むと、シリンダ錠11に連動連結された連
結部材22が、ラック板18を介してさらに進出方向に
摺動し、これにより係合部8に係合されている係合片3
9及びこの係合片39に連結されるスライド部材35に
対して、さらに連結部材22が進出方向に摺動すること
になる。そして、この連結部材22の摺動距離長さ分、
付勢部材26が圧縮されることで、前記距離(長さ)が
吸収される。すなわち、図7(b)に示すように、連結
部材22の先端(25)に対してスライド部材35が後
退し、付勢部材26が、係合片39を連結部材22の先
端(25)側に対して常に突出させようとする付勢力を
発生させて、係合部8と係合片39との係合状態をさら
に確実なものとするようになる。
【0061】なお、この付勢部材26の圧縮される長さ
は、図9(a)に示すように、ガイドレール7の底面部
7aにスラット6の一方の端縁6dが当接するか、ある
いは図9(b)に示すように、スラット6の他方の端縁
6dがガイドレール底面7aより最大に離間した際、す
なわち、スラット6が左右ガイドレール7,7間で一方
のガイドレール7側に寄ってしまった状態であっても、
両係合片39が各係合部8に係合可能となるように設定
されている。ゆえに、付勢部材26の圧縮長さは、スラ
ット6の両端部6aが各ガイドレール7の底面7aから
それぞれ等距離の中立状態において、上記のようにスラ
ット6の他方の端縁6dがガイドレール底面7aより最
大に離間した距離の1/2の長さ程度に圧縮されるよう
設定される。
【0062】そして、シリンダ錠11が、解錠状態から
キーなどにより、図8に示すように、180°回転され
ることで、施錠動作は終了となり、キーを用いた場合は
キーを抜き、施錠状態となる。
【0063】この施錠状態において、図7(b)に示す
ように、係合片39の爪部41が各ガイドレール7内の
係合部8に係合状態となるとともに、この係合状態を維
持しようとする付勢部材26の付勢力が発生しているの
で、施錠状態は常に維持されている。
【0064】ここで、左右ガイドレール7,7間にてス
ラット6(シャッターカーテン5)を左右幅方向に揺動
させた場合、スラット6の一方の端部6aがガイドレー
ル7から離れようとすると、他方の端部6aはガイドレ
ール7に近づこうとする。
【0065】このように、スラット6の他方の端部6a
がガイドレール7に近づこうとする際には、付勢部材2
6の付勢力で係合片39(爪部41)と係合部8との係
合状態が維持されたまま、スラット6の他方の端部6a
側に配された係合片39がガイドレール7の底面部7a
によってケース部45側に後退しようとする外力が加え
られることとなる。ところが、係合片39の支持部40
がスライド部材35の貫通穴38aがなす案内縁38
(図10中下側)の傾斜に沿って、係止片39の基端側
が固定基板44側に近づくように案内されることから、
図10に示すように、係合片39の基端が固定基板44
に突設された係止爪60に係止して係合片39の後退が
抑止される。これにより、係合片39はこれ以上ケース
部45側に後退することがないので、スラット6の他方
の端部6aがガイドレール7に近づこうとする動作を抑
止することとなる。
【0066】逆に、スラット6の一方の端部6aがガイ
ドレール7に近づこうとする際にも、付勢部材26の付
勢力で係合片39(爪部41)と係合部8との係合状態
が維持されたまま、スラット6の一方の端部6a側に配
された係合片39におけるケース部45側への後退が抑
止され、スラット6の一方の端部6aがガイドレール7
に近づこうとする動作を抑止する。
【0067】ゆえに、左右ガイドレール7,7間にてス
ラット6(シャッターカーテン5)を左右幅方向に揺動
させようとしても、スラット6の左右端部6a,6aに
おいてそれぞれ係合片39,39の後退が抑止されるこ
とから、スラット6そのものの左右への揺動を規制す
る。すなわち、スラット6を左右幅方向へ揺動させよう
としてもできないこととなる。
【0068】また、係合片39の基端が係止する係止爪
60は、固定基板44の先端側において図9(a)ある
いは図9(b)で示すように、スラット6が左右ガイド
レール7,7間で一方のガイドレール7側に寄ってしま
った状態であっても、後退した係合片39の基端が係る
ような範囲で複数形成されているので、スラット6がど
のような状態であっても左右幅方向への揺動を規制する
ことが可能である。
【0069】なお、この動作時において、連動部15の
歯車16及びこの歯車16と噛み合う各ラック板18の
各歯17A,17B,19の形状が、それぞれ略矩形状
に形成されていることから、歯車16の回転によって各
ラック板18を摺動させることは可能となるが、各ラッ
ク板18の摺動によって歯車16は回転しないようにな
っている。すなわち、シリンダ錠11の回転を停止する
と、各ラック板18はその位置にて留まるようになって
おり、これによっても係合片39と係合部8との係合状
態である施錠状態は維持される。
【0070】また、この施錠時に、シャッターカーテン
5が完全な閉鎖状態とされていない場合などに、スラッ
ト端部6aより進出した各係合片39の爪部41が、ガ
イドレール7内の係合部8と上下方向に位置ズレを起こ
し、正確に係合されない状態となることが想定される。
しかしながら、各係合片39(スライド部材35)と連
結部材22との間に付勢部材26が介設されているの
で、連結部材22及びスラット6の端部6aに対して進
出が不完全となってしまう係合片39は、突出しようと
する付勢力を有した状態で後退となり、他の各部の動作
が中途で抑止されてしまうことはなく、この付勢部材2
6により常に係合を行おうとする付勢力を有しているこ
とから、施錠操作後にシャッターカーテン5を上下に動
かせば、各係合片39の爪部41が各係合部8に係合さ
れることとなる。
【0071】次に、この施錠装置を解錠するには、シリ
ンダ錠11にキーを差し込み、若しくはサムターン13
を摘まみ、前記施錠時とは逆の方向に回転させる。
【0072】すると、このシリンダ錠11に連結された
歯車16が回転し、図8の状態から、この回転によって
両ラック板18が互いに相反する内方向に摺動を始め、
連結杆29を介して連結部材22がガイドレール7側に
対して後退を始める。
【0073】このとき、連結部材22とスライド部材3
5との間に付勢部材26の付勢力があることから、連結
部材22および連結杆29は摺動にやや速度が加わって
摺動し、ラック板18を介して歯車16及びシリンダ錠
11の回転を助勢する。
【0074】さらに、キー又はサムターン13による回
転が進むと、付勢部材26は伸長し、連結部材22の先
端側の規制板25とスライド部材35の当接板37とが
当接して、これにより連結部材22がスライド部材35
を牽引するように摺動を始める(図7(a)参照)。
【0075】この際、上述のようにスラット6の左右幅
方向の揺動があって、係合片39の基端が固定基板44
の係止爪60に係止している場合には、図11に示すよ
うに、係合片39の支持部40がスライド部材35の貫
通穴38aがなす案内縁38(図11中上側)の傾斜に
沿って、係合片39の基端側が固定基板44側から離れ
るように案内されることから、係合片39の基端が係止
爪60への係止から離されるので、連結部材22による
スライド部材35の牽引が妨げられることがない。
【0076】これにより、ガイドレール7の係合部8に
係合している各係合片39の爪部41が後退を始め、係
合部8から離脱して係合状態を解かれる。
【0077】後退が進むと、各係合片39は、当接片4
2がガイド部43の傾斜部51に当接することで、この
傾斜部51に沿い、後退動作に伴ってスラット6の厚さ
方向に突出している爪部41が、ガイドレール7内にお
けるシャッターカーテン5の移動軌跡から後退し、すな
わちガイドレール7の開口幅長より退き、この爪部41
がスラット6の板面(裏面6b)に近接する方向に案内
されて揺動しながら移動を始める。
【0078】そして、さらにキー又はサムターン13に
よる回転が進むと、シリンダ錠11に連結された杆部材
20が、ラック板18を介してさらに後退し、係合片3
9は係合部8からスラット6の端縁6dより内側へと後
退し、解錠状態となる。
【0079】この状態で、シリンダ錠11は、施錠状態
から180°回転され、解錠動作が終了となり、係合片
39の各当接片42がガイド部43の傾斜部51に当接
状態となって、係合片39の揺動が規制され、図3に示
すように、爪部41の先端がケース部45の高さと略同
一高さとなって、スラット6の厚さより突出せずにスラ
ット6の両端部6aの各係合片39がこれら両端部6a
より後退した状態となり、キーを用いた場合はキーを抜
き去り、解錠となる。
【0080】従って、このように構成された施錠装置1
0では、ガイドレール7内の係合部8と係合するために
スラット6の左右端部6a,6aから突出される係合片
39が、スラット6を左右幅方向に揺動した際、その外
力によって突出状態が後退しないように係止する係止爪
60を設けたことにより、スラット6の揺動を規制して
スラット6の左右幅方向のガタをなくすこととなるの
で、係合部8と係合片39との係合状態を外すことなく
確実に維持することができる。
【0081】また、ガイドレール7内において、係合部
8と係合する係合片39が、ガイドスロープ52によっ
て、スラット6の長手方向の延長線上より偏心した方向
となるガイドレール7の開口幅より外側で、スラット6
の厚さ方向に変向して突出させる構成としたので、係合
部8と確実に係合することとなり、その係合状態を、互
いに十分に噛み合う構成とすることが可能となるので、
施錠状態が確実なものとなる。
【0082】さらに、係合片39が、ガイドレール7の
開口幅より外側で、スラット6の厚さ方向に突出するこ
とで施錠状態となることから、係合片39を係合部8に
係合させるために、この係合片39を突出付勢する付勢
部材26の付勢力を、大きく設定することがなく、これ
によりシリンダ錠11における施錠及び解錠のための回
転操作に力を要せず、この錠11の操作を容易に行うこ
とが可能となり、操作性が向上することとなる。
【0083】また、ガイドレール7内における係合片3
9と係合する係合部8が、開口溝7bの開口幅の外側に
位置させた構成とし、このガイドレール7内を昇降移動
するシャッターカーテン5の移動軌跡上に突出せず干渉
しない外側に位置する構成とされていることから、スラ
ット6の端部6aと係合部8とが衝突などの不具合が生
じることがない。
【0084】また、ガイドレール7内の係合部8の突出
長さ若しくは係合深さを十分に大きく形成させることが
できることから、施錠時における係合片39との係合状
態が確実に噛み合うような構造とすることが可能とな
り、また、この互いの係合状態が容易に解かれることが
なく維持されることとなる。
【0085】なお、上述した実施の形態で説明したシャ
ッター用施錠装置における各構成に関し、その他実施し
得る構成について以下に説明する。
【0086】係合片39のスライド部材35への取付状
態は、耳状の支持部40にて揺動自在に取り付けた例で
あるが、この支持部40の形状を棒軸状に形成し構成さ
せることとしてもよい。この場合、係合片39の揺動が
スムーズとなる。
【0087】また、連結部材22とスライド部材35と
の間に圧縮コイルバネよりなる付勢部材26を介設して
いるが、この連結部材22に対する延出する付勢力を要
しない場合では、この付勢部材26の構成がない構造と
してもよい。
【0088】また、係合部8は、板状の部材より片状に
形成され、ガイドレール7内の開口溝7bの奥方となる
底面部7aに設けられているが、この係合部8は、係合
片39が係合し得る位置であれば、底面部7aに限ら
ず、例えばガイドレール7内の側面板など、いずれの位
置に構成させてもよい。また、ガイドレール7の形状
を、図12に示すように、底面部7aにおいて、この底
面部7aが畦状にガイドレール7内方に突出する構造と
して、このガイドレール7と係合部8とを一体に形成す
る構造としてもよい。
【0089】また、図3に示す係合部8及び、図12に
示すガイドレール7と一体の係合部8の構成を、それぞ
れ、対となる構成で説明したが、これら係合部8は、い
ずれか一方で構成されればよく、すなわち、係合片39
の突出する側に設けられる構成とすればよい。なお、こ
の係合部8がガイドレール7内にて一対の構成である上
述した実施の形態の構成の場合は、このガイドレール7
に対するシャッターカーテン5の組付けに表裏の区別を
要せず、施工作業の簡略化を図ることが可能となる。
【0090】また、係合部8は、櫛歯状に形成されてい
るとしているが、係合片39がガイドスロープ52によ
って変向されることから、この変向によって係合片39
の爪部41が貫挿されるように係合部8に穴部を設けて
もよい。なお、係合部8に穴部を設け、この穴部に係合
片39の爪部41が貫挿される構成に限らず、係合片3
9側に穴部を設け、係合部8側が係合片39の穴部に貫
挿される構成であってもよい。
【0091】また、係合部8は、ガイドレール7内に限
らず、例えば、ガイドレール7内の開口溝7bの奥方と
なる底面部7aにおいて、スラット6の端部6aから突
出する係合片39がガイドレール7の奥方に貫挿し得る
開口穴を設け、この開口の縁部に対して、該爪部41が
係合し得るようにガイドレール7の外側(奥側)に突出
された係合部8を設けるようにしてもよい。この構成に
よれば、ガイドレール7内に係合部8が無くなることか
らシャッターカーテン5の昇降を妨げることがない。ま
た、係合部8と係合片39との係合位置がガイドレール
7の底面部7aを介したガイドレール7の外側(奥側)
となるとともに、上述したように係合片39の突出向き
がガイドスロープ52によって変向されることから、係
合状態を容易に外すことなく確実に維持することができ
る。なお、ガイドレール7の底面部7aに開口穴を設け
るだけの構成であっても、係合片39が開口穴を介して
係合し得るので係合状態を維持することが可能となる。
また、上記開口穴を設ける構成は、ガイドレール7の側
板であっても同様の効果を奏する。
【0092】また、係合片39は、その先端の爪部41
が図3に示す如くスラット6の裏面6b側(屋内側)に
折曲されるとともに、スライド部材35に対して揺動す
るように設けてスラット6の裏面6b側(屋内側)に突
出するように構成されているが、この限りでなく、爪部
41をスラット6の表面側(屋外側)折曲して揺動する
ように設け、スラット6の表面側(屋外側)に突出する
ように構成してもよい。さらに、爪部41をスラット6
の上側(あるいは下側)に折曲して揺動するように設
け、スラット6の上側(あるいは下側)に突出するよう
に構成してもよい。この場合、係合部8は、少なくとも
爪部41が突出する側に対応して配置されていればよ
い。なお、係合片39が係合部8に係合する部分は、先
端の爪部41に限らず、任意の箇所であってもよい。
【0093】また、爪部41を変向して突出させるガイ
ドスロープ52及び爪部41を後退させる傾斜部51か
らなる案内路53は、係合片39の爪部41を突出させ
るとともに、係合片39の爪部41を後退させるように
案内する構成であれば、例えば係合片39側、スラット
6側(端縁6d側に限らず)、係合部8を含むガイドレ
ール7側等、何れに設けられていてもよい。
【0094】そして、案内路53は、必ずしもガイドス
ロープ52及び傾斜部51からなる構成でなくてもよ
く、例えば係合片39が自らの自重で変向して突出した
り、あるいは自らの自重で後退するように構成されてい
れば、ガイドスロープ52あるいは傾斜部51の何れか
を要しなくてもよい。さらに、案内路53を要せず、例
えば係合片39を板バネ、コイルバネ、あるいはコロ、
カム等で、上述の如く突出/後退し得るように案内する
案内手段を構成してもよい。
【0095】また、スライド部材35は、スラット6の
板面と垂直な一対の側板36を有しているが、この各側
板36は、スラット6の板面と垂直でなくてもよく、断
面略コ字状の開口を広げるように、あるいは狭めるよう
に、スラット6の板面に対して傾斜して形成されていて
もよい。さらに、各側板36が曲率に傾斜していたり、
スライド部材35自体の形状が、例えば断面略C字状な
どのように、溝状の底板が湾曲形成されている構成であ
ってもよい。
【0096】また、スライド部材35は、スラット6の
板面と垂直な一対の側板36を有して、溝状に開口する
断面略コ字状に形成されていると説明したが、この限り
ではなく、図13に示すようにスライド部材35自体を
スラット6の板面と略垂直な板部36として構成しても
よい。
【0097】この場合、板部36の先端において、その
板面には、上述した一対の案内縁38をなす略平行四辺
形の貫通穴38aおよび挿通溝38bが形成される。そ
して、貫通穴38aに支持される係合片39の支持部4
0は、係合片39の基端側の略中央に穿設されたスリッ
ト穴40aによって係合片39の基端に形成され、この
支持部40が挿通溝38aを介して各案内縁38の間に
配される。さらに、固定基板44の係止爪60は、板部
36が掛からないように、通路61をおいて並列して形
成される。また、上述した実施の形態における支持部4
0は、並列する各係止爪60に確実に係るような構成で
あれば任意であるが、耳状片として設けておくことが好
ましい。
【0098】そして、板部36の基端においては、板部
36と共に略T字状をなすように当接板37が設けられ
ている。そして、この当接板37と当接する規制板25
には、板部36が遊挿される逃げ溝25aが形成され
る。
【0099】また、上記板部36は、係合片39を少な
くともスラット6の端縁6dから進出/後退させる構成
であれば、スラット6の板面と略垂直でなくてもよい。
【0100】また、係止爪60は、固定基板44に限ら
ず、例えばケース部45、スラット6、ガイドレール7
等、係合片39が係合部8に係合する際に係合片39と
共に動作しない部分であればよい。
【0101】また、連結部材22を摺動させる構成とし
て、歯車16とラック板18とで構成した連動部15に
て摺動を行い、略矩形状の歯17A,17B,19で構
成させる例について述べたが、これに限定されることは
ない。
【0102】さらに、本発明の施錠装置10を、シャッ
ター部材として短冊形状のスラット6に設ける例につい
て述べたが、このシャッター部材は、複数連結されるパ
ネル状あるいはパイプ状のシャッター部材や、一枚板状
のシャッター部材としてもよく、さらにシート状、ネッ
ト状のシャッター部材における補強部分や水切部分に施
錠装置10を設ける構成でもよく、上記同様の効果を得
ることができる。
【0103】また、施錠装置10の取り付けに関し、上
記実施の形態ではシャッター部材としてのスラット6の
両端部に取り付けているが、スラット6の少なくとも一
方の端部に取り付けられていればよい。また、施錠装置
10(および係合部8)の取り付け位置は、シャッター
カーテン5の閉鎖時における操作の行いやすい高さ位置
に配設されているとしているが、これに限らず閉鎖時に
おけるシャッターカーテン5の下端部分や、同シャッタ
ーカーテン5の上方等シャッターカーテン5の移動(開
閉)方向に対して、任意の位置であってもよく、さらに
単一でも複数でもよい。
【0104】また、上述の施錠装置10が採用されるシ
ャッターは、図1で示す上下に開閉するもの以外に、例
えば左右横引き、水平引きなど、その他の開閉動作を行
うシャッターであってもよい。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるシャッ
ター用施錠装置では、ガイドレール側における係合部と
係合する係合片が、シャッター部材の端縁に対して進出
/後退されるとともに所定方向に揺動自在とされ、この
係合片が進出された際に係合部と係合し得るように所定
方向に揺動させ、さらに係合片の後退の際に係合片を係
合部から脱離させるとともに進出前の状態に揺動復帰さ
せる案内手段を設けたことにより、係合片が変向するよ
うにして係合部に係合されるため、その係合状態を、互
いに十分に噛み合う構成とすることが可能となるので、
施錠状態を確実なものとすることができる。
【0106】さらに、係合片が係合部と係合する際に、
係合片が変向されるため、係合部の位置を、ガイドレー
ル内を移動するシャッターカーテンの移動軌跡上から遠
ざけて突出干渉しないように配置することができ、シャ
ッターカーテンを構成するスラットの端縁と係合部とが
衝突するなどの不都合を回避することができるという効
果が得られる。
【0107】また、本発明によるシャッター用施錠装置
では、シャッター部材の端縁から進出/後退される係合
片が、係合部と係合した際、例えば、シャッター部材を
左右幅方向に揺動する等、係合片に後退方向への外力が
加えられて係合片が後退しようとした場合に、その進出
状態が後退しないように抑止する係止手段を設けたこと
により、シャッター部材の揺動を規制してシャッター部
材の揺動方向のガタをなくすので、係合部と係合片との
係合状態(施錠状態)を外すことなく確実に維持するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシャッター用施錠装置が備えられ
るシャッター装置の正面図。
【図2】同シャッター用施錠装置の実施の形態を示す一
部裁断正面図。
【図3】同平断面図。
【図4】同一部拡大正面図。
【図5】同分解斜視図。
【図6】同分解斜視図。
【図7】(a)同動作を示す平断面図。 (b)同動作を示す平断面図。
【図8】同動作を示す正面図。
【図9】(a)同動作を示す平断面図。 (b)同動作を示す平断面図。
【図10】係止片の係止動作を示す平断面図。
【図11】係止片の係止解除動作を示す平断面図。
【図12】他の実施の形態のシャッター用施錠装置の平
断面図。
【図13】スライド部材およびこれに係る部分の他の構
成を示す斜視図。
【符号の説明】
1…シャッター装置、5…シャッターカーテン、6…シ
ャッター部材(スラット)、6d…端縁、7…ガイドレ
ール、8…係合部、10…施錠装置、39…係合片、5
3…案内手段(案内路)、60…係止手段(係止爪)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向一対のガイドレールおよび該ガイド
    レールのそれぞれに案内されたシャッターカーテンを構
    成するシャッター部材を有したシャッター装置に備えら
    れるシャッター用施錠装置において、 前記シャッター部材に配設され、前記シャッター部材の
    端縁に対して進出/後退するとともに、所定方向に揺動
    自在とされた係合片と、 前記ガイドレール側に配設され、前記係合片が前記シャ
    ッター部材の端縁より進出した際に、前記係合片が係合
    される係合部と、 前記係合片の進出の際に前記係合片を前記係合部と係合
    し得るように所定方向に揺動させ、前記係合片の後退の
    際に前記係合片を前記係合部から脱離させるとともに進
    出前の状態に揺動復帰させる案内手段と、 を具備したことを特徴とするシャッター用施錠装置。
  2. 【請求項2】 対向一対のガイドレールおよび該ガイド
    レールのそれぞれに案内されたシャッターカーテンを構
    成するシャッター部材を有したシャッター装置に備えら
    れるシャッター用施錠装置において、 前記シャッター部材に配設され、前記シャッター部材の
    端縁に対して進出/後退する係合片と、 前記ガイドレール側に配設され、前記係合片が前記シャ
    ッター部材の端縁より進出した際に、前記係合片が係合
    される係合部と、 前記係合片が前記係合部と係合しており、前記係合片に
    後退方向への外力が加えられた際、前記係合片の後退を
    抑止する係止手段と、 を具備したことを特徴とするシャッター用施錠装置。
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