ガイド部材には、シャッターカーテン開閉移動方向に長く延びていて、シャッターカーテン側に向って開口している開口部が形成されており、シャッターカーテンの幅方向端部は、この開口部からガイド部材の内部に挿入されている。この開口部におけるシャッターカーテン厚さ方向の開口幅は、開閉移動時のシャッターカーテンが接触しにくくするために、シャッターカーテンの厚さ寸法よりも大きく設定され、このため、シャッターカーテンは、この開口幅に応じた分だけシャッターカーテン厚さ方向へ自由に移動できる。したがって、上記施錠装置によってシャッターカーテンが施錠されているときに、シャッターカーテンがシャッターカーテン厚さ方向に開口部の開口幅分だけ自由移動したときでも、シャッターカーテンの施錠状態を確保できるようにするためには、ガイド部材を製造するに際して、従来、この開口部の開口幅を正確に管理することが必要であった。
本発明の目的は、ガイド部材の開口部の開口幅を正確に管理することが不要になる施錠装置付きシャッター装置を提供するところにある。
本発明に係る施錠装置付きシャッター装置は、開閉移動するシャッターカーテンと、このシャッターカーテンの幅方向端部がスライド自在に挿入され、このシャッターカーテンの開閉移動を案内するガイド部材と、前記シャッターカーテンの移動を阻止して施錠する施錠装置とを有し、この施錠装置は、前記ガイド部材の内部に設けられた被係止部と、前記シャッターカーテンに配置され、前記被係止部とシャッターカーテン厚さ方向の係止量をもって係脱可能となった係止部材とを含んで構成されている施錠装置付きシャッター装置において、前記シャッターカーテンに対して前記被係止部とはシャッターカーテン厚さ方向の反対側の前記ガイド部材の箇所に、この反対側へ移動したときの前記シャッターカーテンが当接する当接部が設けられ、前記係止部材が前記被係止部に係止しているときにおけるこの当接部と前記シャッターカーテンとの間隔は、この係止時における係止量よりも小さくなっていることを特徴とするものである。
本発明では、シャッターカーテンに対して被係止部とはシャッターカーテン厚さ方向の反対側のガイド部材の箇所に、この反対側へ移動したときのシャッターカーテンが当接する当接部が設けられており、係止部材が被係止部に係止しているときにおけるこの当接部とシャッターカーテンとの間隔は、この係止時における係止量よりも小さくなっているため、シャッターカーテンがガイド部材の開口部の開口幅内をシャッターカーテン厚さ方向に自由移動しても、係止部材が被係止部への係止状態を維持しているときにシャッターカーテンは当接部に当接することになる。
このため、施錠装置によるシャッターカーテンの施錠状態は、当接部へのシャッターカーテンの当接によって維持されることになり、したがって、ガイド部材の開口部の開口幅を正確に管理する必要がなくなり、それだけガイド部材の製造が容易となる。
本発明において、当接部のシャッターカーテン幅方向の長さは、ガイド部材に対してシャッターカーテンに許容されるシャッターカーテン幅方向の最大自由移動量の分だけシャッターカーテンが移動しても、シャッターカーテンが当接部に当接するだけの長さとなっている必要があるが、当接部のシャッターカーテン開閉移動方向の長さは任意である。
当接部がシャッターカーテン開閉移動方向の長さを有している場合には、この当接部のシャッターカーテン開閉移動方向の少なくとも一方の端部を、この開閉移動方向へ延びるにしたがいシャッターカーテンから離れる形状にすることが好ましい。
これによると、シャッターカーテンが開閉移動するときに、当接部のシャッターカーテン開閉移動方向の端部がシャッターカーテンに引っ掛かる等の支障をきたすおそれがなく、この端部によってシャッターカーテンが案内されることになり、シャッターカーテンの円滑な移動を達成できることになる。
なお、このように当接部の端部をシャッターカーテン開閉移動方向へ延びるにしたがいシャッターカーテンから離れる形状にすることは、当接部のシャッターカーテン開閉移動方向の一方の端部だけについて行ってもよいが、両方の端部について行うことが好ましい。
これによると、シャッターカーテンが閉じ移動するときと開き移動するときの両方において、これらの端部でシャッターカーテンの移動を円滑に案内することができる。
また、本発明において、被係止部は、ガイド部材の一部をプレス加工等することによって形成されたガイド部材の一部となっているものでもよく、当接部も、ガイド部材の一部をプレス加工等することによって形成されたガイド部材の一部となっているものでもよい。そして、当接部をこのようにガイド部材の一部とする場合には、この当接部を、シャッターカーテンの幅方向端部が挿入されるガイド部材の開口部の縁部としてもよい。また、被係止部は、ガイド部材とは別の部材であって、ガイド部材の内部に配置された部材によって形成されたものでもよく、そして、当接部も、ガイド部材とは別の部材であって、ガイド部材の内部に配置された部材によって形成されたものでもよい。
被係止部と当接部の両方を、ガイド部材とは別の部材であって、ガイド部材の内部に配置された部材によって形成する場合には、被係止部のための部材と、当接部のための部材は、それぞれ別の部材としてもよく、同じ部材としてもよい。
後者の場合には、ガイド部材の内部に被係止部材が配置され、この被係止部材は被係止部と当接部とを一体に備えている部材となる。
このように被係止部のための部材と当接部のための部材とを同じ部材にすると、施錠装置のために必要な被係止部材が当接部のための部材を兼ねることになり、それだけ、部材点数の削減や、部材管理の簡素化、組立作業の容易化、構造の簡単化等を実現できる。
また、ガイド部材の内部に被係止部と当接部とを備えている被係止部材を設ける場合には、この被係止部材を、シャッターカーテン厚さ方向に互いに対向する被係止部及び当接部と、これらの被係止部と当接部のシャッターカーテン幅方向外側の端部同士を接続する接続部とを有するものとすることが好ましい。
これによると、シャッターカーテンが開閉移動する通路を被係止部と当接部との間に確保しながら、被係止部材の全体形状を、被係止部材の製造が容易なシンプルな形状とすることができる。
また、この被係止部材をガイド部材の内部に配置するためには、被係止部材を当接部とは別の部分でガイド部材に結合し、当接部はガイド部材に結合しないことが好ましい。
これによると、ガイド部材に製造誤差等があっても、また、シャッター装置設置後にガイド部材が外部力等によって変形等しても、これらの影響がシャッターカーテンと当接部との間隔に及ぶのを抑制でき、これにより、この間隔をより正確な間隔に設定することができる。
また、被係止部材は任意な材料で形成してよいが、被係止部材をガイド部材と同種の材料で形成する場合には、被係止部材をガイド部材よりも大きい厚さを有するものとすることが好ましい。
これによると、被係止部材はガイド部材よりも大きな強度を備えることになり、この被係止部材の一部である当接部にシャッターカーテンが当接しても、シャッターカーテンと当接部との前記間隔が大きくなるのを抑制できるため、施錠時において係止部材が被係止部から離脱するのを一層有効に防止できる。
なお、ここでいう被係止部材をガイド部材と同種の材料で形成するとは、これらの被係止部材とガイド部材を、厚さが同じ場合に強度が同じ又は略同じ程度になっている金属材料同士で形成することや、硬質ブラスチック材料同士で形成すること等をいう。
以上の本発明において、係止部材と共に施錠装置を構成する被係止部は、シャッターカーテンの開閉移動を案内するためにこのシャッターカーテンの幅方向両側に配置される2個のガイド部材のそれぞれに設けてもよく、一方のガイド部材だけに設けてもよい。それぞれのガイド部材に被係止部を設ける場合には、係止部材はシャッターカーテンの幅方向両端に配置され、一方のガイド部材だけに被係止部を設ける場合には、係止部材は、この被係止部が設けられた一方のガイド部材の側のシャッターカーテンの端部だけに配置される。
また、シャッターカーテンに配置された係止部材がガイド部材に設けられた被係止部に対して行う係脱は、言い換えると、施錠装置の施錠、開錠は、シャッターカーテンに取り付けられるロック装置を操作することによってなされてもよく、シャッターカーテンに手動操作自在に配置された手掛け部材を操作することによってなされてもよい。すなわち、係止部材と被係止部(前述した被係止部材による被係止部を含む)を含んで構成される施錠装置の施錠、開錠のための構造は、任意である。
そして、施錠装置の施錠、開錠を、シャッターカーテンに手動操作自在に配置された手掛け部材を操作することによってなす構造とする場合には、シャッターカーテンに、この手掛け部材の手動操作を不能とし、被係止部に対する係止部材の係止状態を継続させるためのロック装置を設けてもよい。
さらに、本発明に係る施錠装置付きシャッター装置は任意な用途のシャッター装置に適用でき、すなわち、本発明は、例えば、窓や出入口等の開口部をシャッターカーテンで開閉する開口部用シャッター装置にも、全閉となったシャッターカーテンで防災区画を形成するための防災用シャッター装置にも、車庫用シャッター装置にも、物置用シャッター装置にも、トラック等の車両の荷台やコンテナのためのシャッター装置等にも、適用できる。そして、防災用シャッター装置には、火災等の災害発生時にシャッターカーテンがエレベータとエレベータホールとの間で閉じ移動するエレベータ用防災シャッター装置が含まれる。
また、本発明は、シャッターカーテンが任意な材料で形成されるシャッター装置に適用できる。すなわち、シャッターカーテンは、その全部又は主要部が複数のスラットの連設で形成されたものでもよく、複数のパネルの連設で形成されたものでもよく、リンクで連結された複数のパイプで形成されたものでもよく、布やシート等の薄厚部材で形成されたものでもよく、ネットで形成されたものでもよく、これらのうちの少なくとも2つの複合で形成されたもの等でもよい。
また、本発明は、シャッターカーテンの閉じ移動が、シャッターカーテンの自重と、ウエイト部材の重量と、手動操作と、電動モータ等の駆動手段とのうちのいずれか1つ又はこれらのうちの少なくとも2つの複合でなされるシャッター装置に適用できる。また、シャッターカーテンの開き移動も、シャッターカーテンの自重と、ウエイト部材の重量と、手動操作と、電動モータ等の駆動手段とのうちのいずれか1つ又はこれらのうちの少なくとも2つの複合でなされるシャッター装置について本発明を適用できる。
また、本発明は、開き移動したシャッターカーテンを収納する方式がシャッターカーテンを巻取軸で巻き取る方式になっているシャッター装置にも、連設されていたパネル等のシャッターカーテン構成部材同士を分離させて重ね合わせる方式になっているシャッター装置にも、オーバーヘッドドアのように閉じ移動したときのシャッターカーテンの形状のまま又はシャッターカーテンを湾曲した形状で収納する方式になっているシャッター装置にも、シャッターカーテンを折り畳んで収納する方式になっているシャッター装置等にも、適用できる。
そして、本発明は、シャッターカーテンの閉じ移動時と開き移動時のうちの一方のときにばね力が蓄圧されるコイルばねや渦巻きばね等によるリターンばねが巻取軸等に配置され、このリターンばねの蓄圧力が、シャッターカーテンの閉じ移動時と開き移動時のうちの他方のときに利用されるようになっているシャッター装置等にも適用できる。
さらに、本発明は、シャッターカーテンの開閉移動方向が上下方向となっているシャッター装置にも、横方向となっているシャッター装置にも、上下方向や水平方向に対する傾き角度を有する傾斜方向となっているシャッター装置にも適用できる。また、シャッターカーテンの開閉移動方向が上下方向となっているシャッター装置については、シャッターカーテンの閉じ方向が下方向であって開き方向が上方向でもよく、シャッターカーテンの閉じ方向が上方向であって開き方向が下方向でもよい。
本発明によると、シャッターカーテンの開閉移動を案内するためのガイド部材の開口部の開口幅を正確に管理することが不要になるという効果を得られる。
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る施錠装置付きシャッター装置を示す表面図で、このシャッター装置は、建物の出入口10をシャッターカーテン1で開閉する出入口用シャッター装置である。
上下方向を開閉移動方向としているシャッターカーテン1の主要部は、多数のスラット2を上下に連設することによって形成され、左右方向であるシャッターカーテン1の幅方向の両側には、シャッターカーテン1の幅方向両端部がスライド自在に挿入されたガイドレール3が柱等の建物躯体4に結合されている。ガイド部材であるこれらのガイドレール3で案内されて開閉移動するシャッターカーテンの上端部は、出入口10の上部に配置されているシャッターケース5の内部に左右のブラケット6で回転自在に支持された水平の巻取軸7に結合され、多数のスラット2のうちの所定のスラット2Aに固定して取り付けられている手掛け部材8に手を掛けて上下手動操作することにより、また、シャッターカーテン1の下端部の座板9に係止棒等の棒状操作部材を係止してこの棒状操作部材を上下手動操作することにより、シャッターカーテン1は、巻取軸7で巻き取られ、巻取軸7から繰り出される開閉移動を行う。
なお、巻取軸7には、シャッターカーテン1の閉じ移動時に回転する巻取軸7によってばね力が蓄圧されるリターンばねが配置され、シャッターカーテン1の開き移動は、このリターンばねの蓄圧されたばね力が補助力として利用されてなされる。
また、多数のスラット2のうちのスラット2Bには、シャッターカーテン1の表側(出入口10が形成されている建物の外側)から板キーで操作できるロック装置20が取り付けられている。このロック装置20は、シャッターカーテン1に配置されている後述の係止部材43と、ガイドレール3の内部に配置されている後述の被係止部材60と共に、施錠装置を構成するものとなっている。
図2は、ロック装置20が取り付けられているスラット2Bの背面図であり、先に、このロック装置20を図3〜図6で説明する。ロック装置20は、シャッターカーテン1の幅方向外側に向かって進退する一対のアーム部材21を備えている。ロック装置20を建物の外側の表面側から見た図となっている図3で示すとおり、ロック装置20には、板キーが挿入される鍵穴30Aを有している回転プラグ30が設けられ、この回転プラグ30の外周部には、ロック装置20の断面図である図4で示すローター31が嵌合され、鍵穴30Aに板キーを挿入すると、回転プラグ30の回転を止めていた図示しない第1タンブラは引っ込み、回転プラグ30とローター31を連結する図示しない第2タンブラが突出する。このため、鍵穴30Aに挿入した板キーの回転操作により、回転プラグ30とローター31を回転させることができる。ローター31には、図3で示す一対のアーム部材21のラック歯32と噛合する図4で示す歯33が形成されているため、板キーの回転操作でローター31を一方向へ180度回転させると、一対のアーム部材21は図5の状態から図6の状態となり、さらにローター31を他方向へ180度回転させると、一対のアーム部材21は図6の状態から図5の状態に戻る。これらの図5及び図6は、建物の内側から見たロック装置20の背面図である。
上記板キーはシャッターカーテン1の表面側から操作されるものであるが、図4で示されているように、シャッターカーテン1の裏面側(スラット2Bの背面側)に向いているロック装置11の背面には、手で回転操作される回転操作部材34が設けられている。この回転操作部材34は、ロック装置11のケース部材35を貫通してローター31と結合されているとともに、図5及び図6で示すように、ケース部材35から露出している部分には指を掛けて回転操作できる2個の指掛け部34Aが180度の離間角度で設けられている。これらの指掛け部44Aに指を掛けて回転操作部材34を回転操作することによっても、一対のアーム部材21を図5の状態から図6の状態に、また、図6の状態から図5の状態にできる。
このように本実施形態に係るロック装置20は、シャッターカーテン1の表面側からも裏面側からも操作できるようになっている。
図2で示すように、スラット2Bの長さ方向中央であるシャッターカーテン幅方向中央に配置されたロック装置20のそれぞれのアーム部材21には、スラット2Bの長さ方向外側であるシャッターカーテン幅方向外側へ延びる連結部材40の一方の端部が連結され、これらの連結部材40の他方の端部には、延長部材41と、スラット2Bに取り付けられているガイド部材42の内部にシャッターカーテン幅方向にスライド自在に収納された部材とを介して係止部材43が連結されている。図2では、シャッターカーテン幅方向の両方の端部に配置されているこれらの延長部材41やガイド部材42、係止部材43のうち、一方の端部に配置されている延長部材41やガイド部材42、係止部材43を示している。
図7は、連結部材40と係止部材43とを連結するための延長部材41と、ガイド部材42の内部にスライド自在に収納されている部材とを示す図2の一部拡大図であって、ガイド部材42を一部破断した図であり、図8は、ガイドレール3を含めて示した図7のS8−S8線断面図である。これらの図から分かるように、板金の折り曲げで形成されている延長部材41は、シャッターカーテン幅方向内側である第1部分41Aと、シャッターカーテン幅方向外側である第1部分41Bとからなる。第1部分41Aは、シャッターカーテン開閉移動方向両側の2個のフランジ部44と、これらのフランジ部44の建物内側の端部同士を繋ぐウェブ部45とからなる断面チャンネル形であり、第2部分41Bは、シャッターカーテン開閉移動方向両側の2個のフランジ部46と、これらのフランジ部46の建物外側の端部同士を繋ぐウェブ部47とからなる断面チャンネル形である。
第1部分41Aと第2部分41Bとの境界にはばね受け部41Cが設けられ、また、第2部分41Bにおけるシャッターカーテン幅方向外側の端部にはエンド部41Dが設けられている。ガイド部材42の内部にスライド自在に収納されている上記部材は板金に折り曲げで形成されたスライド部材48であり、このスライド部材48におけるシャッターカーテン幅方向内側の端部にはばね受け部48Aが形成され、このばね受け部48Aと延長部材42のエンド部41Dとは、ばね受け部48Aがシャッターカーテン幅方向内側となってシャッターカーテン幅方向に対面している。延長部材41のばね受け部41Cとスライド部材48のばね受け部48Aとの間には、弾性付勢部材であるコイルばね49が配置され、延長部材41の断面チャンネル形となっている第2部分41Bの内部に収納されているこのコイルばね49によってスライド部材48はシャッターカーテン幅方向外側へ常時付勢されている。
スライド部材48は、シャッターカーテン開閉移動方向両側の2個のフランジ部50と、これらのフランジ部50の建物内側の端部同士を繋ぐウェブ部51とからなる断面チャンネル形である。また、前記係止部材43は、このスライド部材48の内部に挿入されているシャッターカーテン幅方向に長い本体43Aと、この本体43Aのシャッターカーテン幅方向外側の先端部に連続して形成されている係止部43Bとを有し、この係止部43Bは、図8で分かるように、本体43Aからシャッターカーテン厚さ方向である建物内側へ湾曲変形している。また、係止部43Bには、図7で示されているとおり、複数個、本実施形態では3個の歯52が間隔を開けてシャッターカーテン開閉移動方向に形成され、このため、係止部43Bの全体形状は熊手状となっている。
係止部材43の本体43Aにはシャッターカーテン開閉移動移動に突出した突起53が上下2個形成され、これらの突起53は、スライド部材48の2個のフランジ部50に形成された孔54に挿入されている。このため、係止部材43は突起53を中心にシャッターカーテン厚さ方向に揺動自在である。
スライド部材48を内部にスライド自在に収納している前記ガイド部材42は、シャッターカーテン開閉移動方向両側の2個のフランジ部55と、これらのフランジ部55の建物内側の端部同士を繋ぐウェブ部56と、それぞれのフランジ部55の建物外側の端部からシャッターカーテン開閉移動方向外側へ突出したリップ部57とからなるリップ部付き断面チャンネル形であり、図8で示されているとおり、2個のリップ部57と前記スラット2Bとの間にベース部材58が介在されている。すなわち、ガイド部材42のリップ部57は、このベース部材58を介してスラット2Bに結合されている。
ベース部材58のシャッターカーテン幅方向外側の先端部には、板金からなるベース部材58の折り曲げによってシャッターカーテン厚さ方向の建物内側へ膨出した膨出部58Aが形成されている。このため、図8で示されている係止部材43が、図9に示すようにシャッターカーテン幅方向外側へ移動したときには、係止部材43は膨出部58Aに乗り上げることによって突起53を中心に揺動し、係止部43Bがシャッターカーテン厚さ方向の建物内側へ突出移動することになる。
それぞれの前記ガイドレール3の内部には、図8及び図9で示されているとおり、シャッターカーテン1が全閉となっているときに、係止部材43が係止することによってシャッターカーテン1の開き移動を阻止してシャッターカーテン1を施錠するための被係止部材60が配置されている。図10は、この被係止部材60の建物内側から見たこの被係止部材60の背面図であり、図11は、シャッターカーテン幅方向内側から見た被係止部材60の側面図である。図8及び図9で示されているとおり、被係止部材60は、建物内側の被係止部61と、建物外側の当接部62と、シャッターカーテン厚さ方向に互いに対向するこれらの被係止部61と当接部62のシャッターカーテン幅方向外側の端部同士を接続する接続部63とからなる平面コ字形状である。そして、被係止部61と当接部62の間が、シャッターカーテン1が移動する通路64となっている。
被係止部材60は、ガイドレール3と同じく金属製であり、また、被係止部材60は、ガイドレール3よりも厚さの大きい板金を打ち抜き、折り曲げ加工することにより形成されている。
図10で示されているように、被係止部材60の被係止部61には、方形の孔65がシャッターカーテン開閉移動方向に小さな間隔を開けて複数個形成され、孔65同士の間は細長状の水平な引っ掛け部66となっている。孔65のシャッターカーテン開閉移動方向の寸法は、係止部材43にシャッターカーテン開閉移動方向に同じ寸法及び同じ間隔で3個形成されている歯52の2個分の寸法に対応するものであって、孔65に2個の歯52が挿入すると、これらの2個の歯52のうちの1個の歯52と、残りの1個の歯52との間の隙間67に引っ掛け部67が侵入することになる。
図11で示されているとおり、被係止部材60の当接部62は、被係止部61及び接続部63と同じく、シャッターカーテン開閉移動方向への長さを有し、この当接部62の両方の端部62Aは、シャッターカーテン開閉移動方向へ延びるにしたがい、前記通路64から離れる形状、言い換えると、シャッターカーテン1から離れる形状になっている。
また、被係止部61のシャッターカーテン開閉移動方向の両端にはブラケット部68が形成されているとともに、図8及び図9で示されているとおり、被係止部61のシャッターカーテン幅方向内側の端部には、建物内側の折れ曲がった折曲部69が形成されている。
ガイドレール3の内部に被係止部材60を配置するときには、これらのブラケット部68と折曲部69をガイドレール3の建物内側の側面部3Aの内面に当接させるとともに、接続部63をガイドレール3の底面部3Bに当接させる。そして、側面部3Aとブラケット部68に挿通されるリベット、ビス等の結合具70で被係止部材60をガイドレール3に取り付ける。
このような被係止部材60は、図1で示されているように、左右のガイドレール3のそれぞれの内部において、シャッターカーテン1が全閉となったときにおける係止部材43と対応する高さ位置に配置される。
シャッターカーテン1の幅方向両端部は、図8及び図9で示されているように、シャッターカーテン1の幅方向内側に向って開口しているそれぞれのガイドレール3の開口部3Cからガイドレール3の内部に挿入されるとともに、被係止部材60の被係止部61と当接部62との間の通路64にも挿入される。このため、ガイドレール3の内部における被係止部61とはシャッターカーテン1に対して反対側のシャッターカーテン厚さ方向の箇所に当接部62が配置されていることになり、この状態でシャッターカーテン1についての前述した開閉移動がなされ、この開閉移動が、シャッターカーテン1が被係止部材60の当接部62の側に寄ってなされても、当接部62の端部62Aでシャッターカーテン1は通路64側へ案内される。
なお、このときには、前記ロック装置20の板キー操作や回転操作部材34についての操作はなされておらず、一対のアーム部材21は、図5に示されているように後退している。
シャッターカーテン1が全閉となったときに、係止部材43を被係止部材60の被係止部61に係止し、これによってシャッターカーテン1の開き移動を阻止して施錠する場合には、ロック装置20を板キー操作することにより又は回転操作部材34を回転操作することにより、一対のアーム部材21を図6のように前進させる。これにより、前記連結部材40及び延長部材41はシャッターカーテン幅方向外側へ移動し、スライド部材48もコイルばね49の弾性付勢力でシャッターカーテン幅方向外側へ移動し、係止部材43はシャッターカーテン1の幅方向端部から突出して、係止部43Bが被係止部材60の接続部63に当接する。
このとき、係止部材43は前記膨出部58Aに乗り上げるため、図9で示されているように、係止部材43は前記突起53を中心にシャッターカーテン1の厚さ方向の建物内側へ揺動し、これにより、図10の2点鎖線で示されているように、係止部43の2個の歯52の間の隙間67に、被係止部材60の被係止部61に設けられている引っ掛け部66が侵入するため、係止部材43は被係止部61に、シャッターカーテン厚さ方向の係止量L1をもって係止したことになる。この結果、ロック装置20と係止部材43と被係止部材60とを含んで構成されている施錠装置によるシャッターカーテン1の施錠がなされ、シャッターカーテン1は全閉位置にロックされる。
なお、ガイドレール3の内部における被係止部材60の取付位置に高さの誤差があっても、係止部材43の歯52は上下方向に複数個あり、被係止部材60の引っ掛け部66も上下に複数個あるため、この誤差の影響をなくすことができる。
また、ロック装置20を再度板キー操作することにより又は回転操作部材34を再度回転操作することにより、一対のアーム部材21を図5のように後退させたときには、延長部材41やスライド部材48、係止部材43等は図8のもとの状態に復帰し、これにより、係止部材43は被係止部材60の被係止部61から離脱し、施錠装置によるシャッターカーテン1の施錠は開錠されるため、シャッターカーテン1を開閉移動させることができる。
本実施形態では、図9で示すように、係止部材43が被係止部材60の被係止部61にシャッターカーテン厚さ方向の係止量L1をもって係止したときにおいて、シャッターカーテン1と被係止部材60の当接部62との間のシャッターカーテン厚さ方向の間隔はL2となっており、この間隔L2は係止量L1よりも小さい。言い換えると、間隔L2が係止量L1よりも小さくなるように、被係止部材60の被係止部61と当接部62との間隔が設定されている。
本実施形態では、このように間隔L2が係止量L1よりも小さいため、ガイドレール3の前記開口部3Cの開口幅に応じてシャッターカーテン1がシャッターカーテン厚さ方向に自由移動し、これによりシャッターカーテン1が当接部62に当接したときにも、係止部材43は、被係止部材60の被係止部61に係止している。
このため、ガイドレール3が、図9の2点鎖線3’で示すように、所定形状に対して変形した形状で製造等され、このため、開口部3Cのシャッターカーテン厚さ方向の開口幅が所定寸法よりも大きくても、この開口幅とは無関係に施錠装置によるシャッターカーテン1の施錠状態を確保することができ、ガイドレール3を、開口部3Cの開口幅を正確な寸法にして管理、製造する必要がないため、ガイドレール3の製造が容易となる。
また、係止部材43が被係止部材60の被係止部61に係止している状態において、シャッターカーテン1は、コイルばね49の圧縮により、ガイドレール3に対してシャッターカーテン幅方向にも自由移動することができるが、当接部62のシャッターカーテン幅方向長さは、ガイドレール3に対してシャッターカーテン1が移動可能となっているシャッターカーテン幅方向の最大自由移動量の分だけシャッターカーテン1が移動しても、シャッターカーテン1が当接部62に当接するだけの長さとなっているため、シャッターカーテン1がシャッターカーテン幅方向への最大移動しても、施錠装置によるシャッターカーテン1の施錠状態を確保することができる。
また、被係止部材60は、被係止部61のフランジ部68においてのみガイドレール3に結合具70で結合され、当接部62はガイドレール3に結合されていないため、シャッター装置の設置施工後、外部力等によってガイドレール3が図9の2点鎖線3’で示すように変形しても、この変形に影響されることなく前記間隔L2は維持されることになり、これにより、ガイドレール3の変形に拘わらず、施錠装置によるシャッターカーテン1の施錠を確保することができる。
さらに、被係止部材60はガイドレール3と同じ金属製であるが、被係止部材60の材料の厚さはガイドレール3の材料の厚さよりも大きいため、当接部62を含む被係止部材60の強度はガイドレール3よりも大きい。このため、シャッターカーテン厚さ方向に自由移動したシャッターカーテン1が当接部62に当接しても、間隔L2が大きくなるのを抑制でき、施錠装置によるシャッターカーテン1の施錠を確保することができる。
また、本実施形態では、被係止部材60の当接部62の両方の端部62Aは、シャッターカーテン開閉移動方向へ延びるに従いシャッターカーテン1から離れる形状になっているため、シャッターカーテン1が開閉移動するときに、シャッターカーテン1は端部62Aに引っ掛からず、端部62Aによってシャッターカーテン1を案内することができ、このため、施錠装置によるシャッターカーテン1の施錠状態を確保するための当接部62がガイドレール3の内部に設けられていても、シャッターカーテン1の円滑な開閉移動を実現できることになる。
さらに本実施形態によると、シャッターカーテン1がシャッターカーテン厚さ方向に移動したときに当接する当接部62は、係止部材43が係止する被係止部61を備えている被係止部材60の一部として形成されており、被係止部61を形成するための部材と、当接部62を形成するための部材は同じ部材になっているため、それだけ必要な部材点数の削減、全体構造の簡単化を達成することができる。
また、被係止部材60は、シャッターカーテン厚さ方向に互いに対向する被係止部61及び当接部62と、これらの被係止部61と当接部62のシャッターカーテン幅方向外側の端部同士を接続する接続部63とからなるコ字形状であるため、折り曲げ加工等によって製造できるシンプルな形状となっており、その製造が容易である。