JP6866102B2 - シャッター装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シャッターカーテンに、このシャッターカーテンの開閉移動を案内するガイドレールの内部に配置されたラッチ受け部材に係脱するラッチ部材が設けられているシャッター装置に係り、例えば、消防車等の車両に用いられる車載用シャッター装置や、窓用シャッター装置、出入口用シャッター装置として利用できるものである。
下記の特許文献1には、シャッターカーテンに設けられたラッチ部材が、シャッターカーテンの開閉移動を案内するガイドレールの内部に配置されたラッチ受け部材に係脱するシャッター装置が示されている。このシャッター装置は、一層具体的には、幅方向の両端部がガイドレールの内部に挿入され、これらのガイドレールに案内されて上下方向に開閉移動自在となっているシャッターカーテンと、このシャッターカーテンに設けられ、前記シャッターカーテンを上方へ開き移動させるために手が掛けられる手掛け部材と、前記シャッターカーテンの幅方向の両端部に、このシャッターカーテンの幅方向に進退自在に配置され、進退することにより前記ガイドレールの内部に設けられているラッチ受け部と係脱するラッチ部材と、を備えたものとなっている。
そして、このシャッター装置では、シャッターカーテンに押し部材が設けられ、この押し部材を押し操作することにより、ラッチ部材がシャッターカーテンの幅方向内側に移動して、ラッチ受け部材に対するラッチ部材の係止が解除され、これにより、手掛け部材に掛けた手によってシャッターカーテンをガイドレールに案内させて開き移動させることができるようになっている。
特開2004−360262号公報(0111段落〜0113段落、図19)
上述のシャッター装置では、ラッチ受け部材に対するラッチ部材の係止を解除して、シャッターカーテンをガイドレールに案内させて開き移動させるためには、押し部材を押し操作し、この後に、手掛け部材によりシャッターカーテンを持ち上げる操作を行うことになり、このため、2回の操作を行わなければならない。
本発明の目的は、1回の操作により、ラッチ受け部材に対するラッチ部材の係止を解除して、シャッターカーテンをガイドレールに案内させて開き移動させることができるようになるシャッター装置を提供するところにある。
本発明に係るシャッター装置は、幅方向の両端部がガイドレールの内部に挿入され、これらのガイドレールに案内されて上下方向に開閉移動自在となっているシャッターカーテンと、このシャッターカーテンに設けられ、前記シャッターカーテンを上方へ開き移動させるために手が掛けられる手掛け部材と、前記シャッターカーテンの幅方向の両端部に、このシャッターカーテンの幅方向に進退自在に配置され、進退することにより前記ガイドレールの内部に設けられているラッチ受け部材に係脱するラッチ部材と、を備えているシャッター装置において、前記手掛け部材は、この手掛け部材により前記シャッターカーテンを上方へ開き移動させるときに前記シャッターカーテンに対し運動する運動部材となっており、前記手掛け部材と前記ラッチ部材とが、前記手掛け部材により前記シャッターカーテンを上方へ開き移動させるときの前記手掛け部材の運動と連動させて前記ラッチ部材を前記シャッターカーテンの幅方向内側へ後退させ、前記ラッチ受け部材への前記ラッチ部材の係止を解除させるための運動伝達機構により連結されていることを特徴とするものである。
このため、このシャッター装置では、シャッターカーテンに設けられている手掛け部材は、この手掛け部材によりシャッターカーテンを上方へ開き移動させるときにシャッターカーテンに対し運動する運動部材となっており、また、手掛け部材とラッチ部材とが運動伝達機構により連結され、この運動伝達機構は、手掛け部材によりシャッターカーテンを上方へ開き移動させるときの手掛け部材の運動と連動させてラッチ部材をシャッターカーテンの幅方向内側へ後退させ、これにより、ラッチ受け部材へのラッチ部材の係止を解除させる機構となっているため、手掛け部材をシャッターカーテンに対し運動させる1回の操作を行うことにより、ラッチ受け部材に対するラッチ部材の係止を解除して、シャッターカーテンをガイドレールに案内させて開き移動させることができるようになる。
以上の本発明において、上述の運動伝達機構は、シャッターカーテンを上方へ開き移動させるときの手掛け部材の運動と連動させてラッチ部材をシャッターカーテンの幅方向内側へ後退させることができて、ラッチ受け部材へのラッチ部材の係止を解除できるものであれば、任意の部材からなる任意の構造のものでよい。
その一例の運動伝達機構は、引っ張られることによりラッチ部材をシャッターカーテンの幅方向内側へ後退させるための引っ張り部材を含んで構成された機構である。
このように運動伝達機構を、引っ張られることによりラッチ部材をシャッターカーテンの幅方向内側へ後退させるための引っ張り部材を含んで構成された機構とする場合には、例えば、引っ張り部材の一方の端部にラッチ部材を連結するとともに、引っ張り部材の他方の端部に作動体を連結し、この作動体を、シャッターカーテンを上方へ開き移動させるときの手掛け部材の運動により、シャッターカーテンの厚さ方向への移動成分を有する方向へ作動するものとしてもよい。
また、引っ張り部材を可撓性を有するものとし、シャッターカーテンの幅方向が長さ方向となっているこの引っ張り部材の途中に、手掛け部材の運動によりシャッターカーテンを上方へ開き移動させるときにおける引っ張り部材の作動体側の一部の向きをこの作動体の作動方向へ変換可能とする変換部材を配置してもよい。
これによると、手掛け部材の運動によりシャッターカーテンを上方へ開き移動させるときに、可撓性を有する引っ張り部材の作動体側の一部の向きを、変換部材の変換作用により、シャッターカーテンの幅方向から、作動体の作動方向であるシャッターカーテンの厚さ方向への移動成分を有する方向へと変換できることになり、このため、手掛け部材の運動による作動体の作動により、引っ張り部材にシャッターカーテンの幅方向内側への引っ張り力を生じさせることができて、この引っ張り力により、ラッチ受け部材に対するラッチ部材の係止を解除させることができるようになる。
また、以上の本発明において、シャッターカーテンを上方へ開き移動させるときにおけるシャッターカーテンに対する手掛け部材の運動は、任意の運動でよく、その一例の運動は、支点軸部を中心とする上向きの揺動運動であり、他の例の運動は、シャッターカーテンの厚さ方向への直線運動であり、さらに他の例の運動は、上方への直線運動である。
これらの運動のうち、シャッターカーテンを上方へ開き移動させるときにおけるシャッターカーテンに対する手掛け部材の運動を、支点軸部を中心とする上向きの揺動運動にすると、シャッターカーテンの上方への開き移動と手掛け部材の運動とを適合させることができ、また、手掛け部材をシャッターカーテンに支点軸部を中心に揺動運動自在に配置すればよいため、シャッターカーテンに対する手掛け部材の取付構造を簡単化することができる。
また、このようにシャッターカーテンを上方へ開き移動させるときにおけるシャッターカーテンに対する手掛け部材の運動を、支点軸部を中心とする上向きの揺動運動にする場合には、手掛け部材とラッチ部材との間に設けられる前述の運動伝達機構を、支点軸部を中心とする手掛け部材の上向きの揺動運動によって作動する作動体を備えたものとしてもよい。
そして、この作動体の作動をシャッターカーテンの厚さ方向への移動としてもよく、また、このように作動体の作動をシャッターカーテンの厚さ方向への移動とする場合には、作動体に、手掛け部材が当接して押圧されることによりこの作動体がシャッターカーテンの厚さ方向へ移動する押圧部を設けてもよい。
さらに、このようにする場合には、支点軸部よりも上側に配置されている押圧部を、上から下へ延びるにしたがい手掛け部材側から作動体側へ斜めに傾斜している傾斜部とすることが好ましい。
これによると、手掛け部材が支点軸部を中心に上向きに揺動運動すると、作動体の傾斜している押圧部のうち、手掛け部材で押圧される部分は次第に下から上へと移行するようになり、これにより、手掛け部材で押圧される部分から支点軸部までの距離が次第に大きくなるため、作動体の作動量、言い換えると、前述したラッチ部材についてのシャッターカーテンの幅方向内側への移動量を大きくすることができ、このため、ラッチ受け部材に対するラッチ部材の係止を解除するために必要とされるラッチ部材の移動量を充分に確保できるようになる。
また、前述したように運動伝達機構を、支点軸部を中心とする手掛け部材の揺動運動によりシャッターカーテンの厚さ方向へ移動する作動体を備えた機構とする場合には、シャッターカーテンと作動体との間に、作動体の作動をシャッターカーテンの厚さ方向へ案内するためのガイド手段を設けてもよい。
これによると、手掛け部材の運動を支点軸部を中心とする揺動運動にしても、ガイド手段の案内作用により、作動体をシャッターカーテンの厚さ方向へ移動させることができるようになる。
以上説明した本発明は、任意の用途で用いられるシャッター装置に適用することができ、すなわち、例えば、消防車等の車両に用いられる車載用シャッター装置に適用でき、また、窓用シャッター装置にも適用でき、出入口用シャッター装置にも適用できる。
本発明によると、1回の操作により、ラッチ受け部材に対するラッチ部材の係止を解除して、シャッターカーテンをガイドレールに案内させて開き移動させることができるという効果を得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係るシャッター装置を、シャッターカーテンが全閉となっているときについて示す正面図である。 図2は、図1のS2−S2線断面図である。 図3は、シャッターカーテンを構成する部材となっている図1及び図2の複数のスラットのうち、最下段のスラットの裏面を示す図であって、この最下段のスラットの図2に示されている裏面板を省略した図である。 図4は、図2及び図3に示されている引っ張り部材となっているベルト部材の向きを変換するための方向変換体を示し、(A)は、正面図であり、(B)は、平面図であり、(C)は、側面図である。 図5は、図2及び図3に示されている作動体を示し、(A)は、正面図であり、(B)は、平面図であり、(C)は、側面図である。 図6は、最下段のスラットに取り付けられた変換体に、ベルト部材を連結した作動体を重ね合わせて配置したときを示す一部断面の平面図である。 図7は、作動体が作動したときを示す図6と同様の図である。 図8は、手掛け部材により作動体が作動したときを示す図2と同様の図である。 図9は、手掛け部材により作動体が作動し、ラッチ受け部材に対するラッチ部材の係止が解除されたときを示す図3と同様の図である。 図10は、手掛け部材が作動体を押圧するときに、作動体の押圧される部分と、手掛け部材の揺動運動の中心となっている支点軸部との間の距離が変化することを示す図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。本実施形態に係るシャッター装置は、消防車等の車両の荷台に設置される車載用シャッター装置であり、図1には、この車載用シャッター装置のシャッターカーテン1が全閉となっているときの正面図が示されている。
図1に示されているように、シャッターカーテン1は、多数のスラット2が上下に連設されることにより形成され、このシャッターカーテン1の幅方向の両端部は、左右一対のガイドレール3の内部に上下にスライド自在に挿入されており、これらのガイドレール3に案内されてシャッターカーテン1は上下方向に開閉移動自在である。左右一対のガイドレール3の上部には長軸状のガイドローラが架設され、このガイドローラで案内されて開閉移動するシャッターカーテン1の上端部は、吊元部材を介して図示外の巻取軸に連結されており、この巻取軸による巻き取り作用と繰り出し作用により、シャッターカーテン1は、左右一対のガイドレール3に案内されて上下方向に開閉移動可能となっている。
図2は、図1のS2−S2線断面図である。この図2には、上下に多数連設され、かつ、互いに上下隣接しているスラット2同士が回動自在に連結されているスラット2のうち、最下段のスラット2Aに取り付けられている部材やスラット2Aの内部構造が示されている。上下寸法が他のスラット2よりも大きくなっている最下段のスラット2Aの表裏両面のうち、前記荷台の外側の面となっている表面には、ベース部材4の基部4Aがビス等の止着具5により取り付けられ、このベース部材4には、ベース部材4に設けられている支点軸部6を中心に手掛け部材7が上下に揺動自在に配置されている。このため、この手掛け部材7は、シャッターカーテン1に対し揺動運動することができる運動部材となっている。手掛け部材7に掛けた手により、手掛け部材7を支点軸部6を中心に上向きに揺動させる(図8を参照)ことにより、シャッターカーテン1をガイドレール3に案内させて上方へ開き移動させることができ、また、手掛け部材7を支点軸部6を中心にした下向きに揺動させることにより、シャッターカーテン1をガイドレール3に案内させて下方へ閉じ移動させることができる。
なお、上述したガイドローラや巻取軸に、シャッターカーテン1が下方へ閉じ移動するときに戻しばね力が蓄圧される戻しばねを配置しておき、この戻しばね力を補助力にして、手掛け部材7に作用させた小さな力によりシャッターカーテン1を上方へ開き移動させることができるようにしてもよい。
ベース部材4と手掛け部材7は、図1に示されているように、シャッターカーテン1の幅方向に延びる長さを有し、アルミ又はアルミ合金の押し出し成形品であるこれらのベース部材4と手掛け部材7の長さ方向の両端部には、カバー部材8,9が配設され、ベース部材4のカバー部材8は、図2で示すビス等の止着具10によりベース部材4に止着され、手掛け部材7のカバー部材9は、図2で示すビス等の止着具11により手掛け部材7に止着されている。
手掛け部材7には、この手掛け部材7を支点軸部6を中心に上下に揺動させたときに、手掛け部材7がベース部材4の基部4Aに直接当接することを防止するための緩衝部材12,13が取り付けられている。また、手掛け部材7には、ベース部材4の基部4A及び最下段のスラット2Aとシャッターカーテン1の厚さ方向に対向する当接部7Aが設けられ、この当接部7Aは、支点軸部6よりも上側に配置されている。
図2から分かるように、それぞれのスラット2は、アルミ又はアルミ合金の押し出し成形品であり、これらのスラット2のうち、シャッターカーテン1の厚さ方向の寸法が他のスラット2よりも大きくなっている最下段のスラット2Aの裏面には、裏面板14がビス等の止着具15により止着されている。また、このスラット2Aの下面には、シャッターカーテン1が全閉位置に達したときに、図1で示されている下枠部材16とスラット2Aとの間の気密性を確保するための気密部材17が取り付けられている。さらに、裏面板14には、スラット2Aの内外を連通させる開口部14Aが形成されている。
図3には、裏面板14を取り外したときの最下段のスラット2Aの裏面が示されている。この図3に示されているように、シャッターカーテン1の幅方向の両端部となっているスラット2Aの長さ方向の両端部には、ラッチ部材20が配置されており、これらのラッチ部材20は、スラット2Aにビス等の止着具21で止着された案内カバー部材22に案内されてシャッターカーテン1の幅方向へスライド自在となっている(図9を参照)。また、案内カバー部材22におけるシャッターカーテン1の幅方向内側の端部から突出しているラッチ部材20の基部20Aには、ばね受け部材23が取り付けられ、このばね受け部材23と案内カバー部材22との間にコイルばね24から架け渡されており、このコイルばね24のばね力により、それぞれのラッチ部材20の先部20Bが、図3で示す通常時において、スラット2Aの長さ方向の両端面であるシャッターカーテン1の幅方向の両端面から突出するようになっている。それぞれのラッチ部材20の先部20Bの下面20Cは、上から下に延びるにしたがいシャッターカーテン1の幅方向内側へ傾斜している傾斜面となっており、先部20Bの上面20Dは、水平又は略水平となっている。
また、図3に示されているように、それぞれのガイドレール3の内部には、ラッチ受け部材25が取り付けられ、これらのラッチ受け部材25には、上から下に延びるにしたがいシャッターカーテン1の幅方向内側へ下り傾斜している傾斜面となっている上面25Aと、水平又は略水平となっている下面25Bとが設けられている。
図3に示されているように、ラッチ部材20の先部20Bの上面20Dがラッチ受け部材25の下面25Bに係止しているときは、ラッチ部材20がラッチ受け部材25に係止してシャッターカーテン1が上方へ開き移動不能となっているときであり、このときには、図1に示されているように、シャッターカーテン1は全閉位置に達している。また、図9に示されているように、ラッチ部材20がコイルばね24のばね力に抗してシャッターカーテン1の幅方向内側に移動したときには、ラッチ受け部材25に対するラッチ部材20の係止が解除されるため、手掛け部材7に掛けた手により、シャッターカーテン1を上方へ開き移動させることができる。この後に、手掛け部材7に掛けた手により、シャッターカーテン1が下方へ閉じ移動したときには、コイルばね24のばね力によりシャッターカーテン1の幅方向外側へ移動していたラッチ部材20の先部20Bの下面20Cが、ラッチ受け部材25の上面25Aに当接し、これらの下面20Cと上面25Aの傾斜案内作用により、ラッチ部材20は、コイルばね24のばね力に抗してシャッターカーテン1の幅方向内側に移動するため、ラッチ部材20がラッチ受け部材25を通過してシャッターカーテン1は全閉位置に達し、ラッチ部材20は、コイルばね24のばね力によりシャッターカーテン1の幅方向外側へ移動して旧位に復帰することになる。
図3に示されているように、それぞれのラッチ部材20の基部20Aには、シャッターカーテン1の幅方向が長さ方向となっている2本のベルト部材26の一方の端部が、ばね受け部材23と共にビス等の止着具27により止着されており、これらのベルト部材26の他方の端部は、シャッターカーテン1の幅方向中央部であるスラット2Aの長さ方向中央部に配置された作動体30に連結されている。この作動体30は図2にも示されており、図2に示されているように、作動体30は、方向変換体31とシャッターカーテン1の厚さ方向に重ね合された状態でスラット2Aに配置されている。これらの作動体30と方向変換体31が配置されるスラット2Aの箇所は、前述した裏面板14により塞がれるスラット2Aの内部である。
図4(A)(B)(C)には、方向変換体31の正面図と平面図と側面図が示されている。方向変換体31は、スラット2Aに取り付けられる板状のベース部材32と、このベース部材32におけるシャッターカーテン1の幅方向両側に上下2個設けられたブラケット部32A,32Bと、これらのブラケット部32A,32Bに支持されて立設された軸部材33と、これらの軸部材33の外周に嵌合された筒状回転部材34とを有するものであり、筒状回転部材34は軸部材33を中心に回転自在となっている。また、板状のベース部材32には、大径の貫通孔35が形成されているとともに、この貫通孔35の縁部から貫通孔35の内側に延出した左右一対のガイド突起36が形成されており、シャッターカーテン1の幅方向に離れてベース部材32に設けられているこれらのガイド突起36の先端部は、シャッターカーテン1の厚さ方向に屈曲延出した屈曲延出部36Aとなっている。
図5(A)(B)(C)には、作動体30の正面図と平面図と側面図が示されている。この作動体30は、板状の基礎部材40と、突出部材41と、この突出部材41を基礎部材40に結合するための止めねじ部材42とからなるものである。突出部材41には、基礎部材40に形成された凹部40Aに嵌入される段部41Aと、この段部41Aよりも大径の段部41Bとが設けられており、この段部41Bから突出部41Cが段部41A側とは反対側へ突出している。段部41Aを基礎部材40の凹部40Aに嵌入した後に、止めねじ部材42の頭部42Aから延出している雄ねじ軸部42Bを、凹部40Aまで達して基礎部材40に形成されている孔40Bに挿入し、雄ねじ軸部42Bを突出部材41に形成されている雌ねじ穴41Dにねじ込んで締め付けることにより、突出部材41は、基礎部材40に止めねじ部材42により結合されることになる。
また、突出部材41の段部41Bと突出部41Cには、シャッターカーテン1の幅方向に離れている2つの箇所において、シャッターカーテン1の厚さ方向に延びるガイド溝43が形成されている。さらに、突出部41Cの先端部41Eは、上から下へ延びるにしたがい基礎部材40及び止めねじ部材42に近づくように斜めに傾斜した傾斜部となっている。
図6には、方向変換体31と作動体30をシャッターカーテン1の厚さ方向に重ね合わせて最下段のスラット2Aに配置したときの状態の平面図が一部を断面として示されている。スラット2Aには貫通孔45が形成されており、スラット2Aに方向変換体31を取り付けるときには、この方向変換体31のベース部材32に形成されている貫通孔35とスラット2Aの貫通孔45とを一致させ、ベース部材32をビス等の止着具46によりスラット2Aに止着する。次いで、作動体30の突出部材41の突出部41Cを方向変換体31側から2個の貫通孔35,45に挿入する作業を行い、この作業を行うときに、方向変換体31のベース部材32に2個設けられているガイド突起36を、作動体30の突出部材41の突出部41Cに2個形成されているガイド溝43に挿入する。
これにより、作動体30は、ガイド突起36と、シャッターカーテン1の厚さ方向に延びるガイド溝43とによるガイド作用により、スラット2A及び方向変換体31に対しシャッターカーテン1の厚さ方向に移動可能(図7を参照)となり、これらのガイド突起36とガイド溝43とにより、作動体30を、スラット2Aや方向変換体31に対しシャッターカーテン1の厚さ方向に案内するためのガイド手段47が構成される。
図3で説明した2本のベルト部材26における作動体30側の端部は、図6に示されているように、方向変換体31の筒状回転部材34を越えて作動体30の基礎部材40まで延出され、これらのベルト部材26の端部は、補強部材50とビス等の止着具51とにより基礎部材40に止着されている。このようにベルト部材26の端部を作動体30の基礎部材40に止着することは、ベルト部材26を方向変換体31のベース部材32と筒状回転部材34との間を通して行われる。
以上の作業を行うと、図3で示した最下段のスラット2Aの長さ方向の両端部、言い換えると、シャッターカーテン1の幅方向の両端部に配置された2個のラッチ部材20は、スラット2Aの長さ方向の中央部に配置された作動体30に2本のベルト部材26により連結されることになる。
また、以上の作業を終了したときには、図2に示されているように、作動体30の突出部材41の突出部41Cは、スラット2Aの表裏両面のうち、前述した荷台の外側の面となっている表面から突出することになり、このスラット2Aの表面には、前述のベース部材4の基部4Aが止着具5で止着されているが、この基部4Aには、突出部41Cを貫通させる開口部が形成されているため、この開口部を貫通した突出部41Cの先端部41Eは、ベース部材4の前述した支点軸部6を中心に揺動可能となっている手掛け部材7の前述した当接部7Aとシャッターカーテン1の厚さ方向に対向することになる。そして、突出部41Cの先端部41Eは、手掛け部材7の揺動運動の中心部となっているベース部材4の支点軸部6よりも上側に配置されていることになる。
前述したように、シャッターカーテン1が全閉となっているときには、図3に示されているように、シャッターカーテン1の幅方向の両端部に配置されているラッチ部材20は、ガイドレール3の内部に設けられているラッチ受け部材25に係止されている。このため、本実施形態に係る車載用シャッター装置が荷台に設置されている車両がシャッターカーテン1を全閉にして走行しているときに、シャッターカーテン1が走行振動等により上方へ開き移動してしまうことは防止される。
車両が停止し、シャッターカーテン1を開き移動させるときには、最下段のスラット2Aにベース部材4を介して配設されている手掛け部材7に手を掛けることにより、図8に示されているように、手掛け部材7を支点軸部6を中心に上向きに揺動運動させる。これにより、手掛け部材7の当接部7Aは支点軸部6を中心とする円弧軌跡の運動を行い、この当接部7Aが、作動体30の突出部材41の突出部41Cを押圧することになり、このため、押圧された作動体30全体が、図7に示されているように、方向変換体31から離れる方向であるスラット2Aの裏面側へ前述のガイド手段47のガイド作用により直線的に移動する。スラット2Aの裏面を塞いでいる裏面板14には、図8にも示されているように、前述した開口部14Aが形成されているため、作動体30についてのシャッターカーテン1の厚さ方向への移動量が大きくても、作動体30が裏面板14と干渉することはない。なお、スラット2Aについてのシャッターカーテン1の厚さ方向の寸法を作動体30の移動量よりも充分大きくすることにより、裏面板14の開口部14Aを省略してもよい。
このように作動体30がシャッターカーテン1の厚さ方向に移動すると、この作動体30に端部が連結されている2本のベルト部材26は、作動体30に連結されている端部において、シャッターカーテン1の厚さ方向へ引っ張れることになり、この引っ張りは、ベルト部材26の長さ方向に途中に方向変換体31の筒状回転部材34が配置されているため、これらのベルト部材26に連結されているそれぞれのラッチ部材20では、シャッターカーテン1の幅方向内側への引っ張りとなる。このため、ラッチ部材20は、図9に示されているように、シャッターカーテン1の幅方向内側へ移動し、これにより、これらのラッチ部材20は、ガイドレール3の内部に配置されているラッチ受け部材25との係止が解除されることになる。
このため、本実施形態では、作動体30や、筒状回転部材34を備えている方向変換体31、ベルト部材26等により、手掛け部材7とラッチ部材20との間に配置されていて、手掛け部材7の揺動運動と連動させてラッチ部材20をシャッターカーテン1の幅方向内側へ後退させ、ラッチ受け部材25へのラッチ部材20の係止を解除させるための図3及び図9で示す運動伝達機構53が構成されていることになる。
そして、本実施形態では、ラッチ受け部材25に対するラッチ部材20の係止を解除するための手掛け部材7の操作は、この手掛け部材7を支点軸部6を中心とする上向きに揺動運動させる操作であり、この操作は、シャッターカーテン1を手掛け部材7により上方へ開き移動させるための操作にもなっているため、手掛け部材7を支点軸部6を中心として上向きに揺動運動させる1回の操作により、ラッチ受け部材25に対するラッチ部材20の係止を解除して、シャッターカーテン1をガイドレール3に案内させて開き移動させることができる。
また、以上の説明から分かるように、それぞれのベルト部材26は、手掛け部材7が上向きに揺動操作されたときに、ラッチ部材20をシャッターカーテン1の幅方向内側へ引っ張るための引っ張り部材となっており、上述の運動伝達機構53は、ベルト部材26を引っ張り部材として用いた機構となっている。そして、これらのベルト部材26は可撓性を有するものになっており、シャッターカーテン1の幅方向が長さ方向となっているこれらのベルト部材26の途中には、方向変換体31の筒状回転部材34が配置されており、手掛け部材7の揺動運動でラッチ部材20をラッチ受け部材25から離脱させてシャッターカーテン1を上方へ開き移動させるときに、可撓性を有するベルト部材26における作動体30側の一部の向きは、筒状回転部材34により、作動体30の作動方向であるシャッターカーテン1の厚さ方向へ変換される。このため、筒状回転部材34が変換部材となることにより、手掛け部材7を揺動運動させてシャッターカーテン1を上方へ開き移動させるための操作を行うときに、ベルト部材26における作動体30側の一部の向きをシャッターカーテン1の厚さ方向へ変換することができる。
そして、この変換部材は、方向変換体31に設けられた軸部材33を中心に回転可能となっている筒状回転部材34であるため、ベルト部材26の上記一部の向きを変換することを、ベルト部材26を円滑に移動させながら行わせることができる。
また、作動体30は、この作動体30とシャッターカーテン1との間に設けられた前述のガイド突起36とガイド溝43によるガイド手段47により、シャッターカーテン1の厚さ方向に移動が直線的に案内されるものとなっているため、手掛け部材7が支点軸部6を中心に揺動運動しても、ベルト部材26に、前述したようにラッチ部材20をシャッターカーテン1の幅方向内側へ引っ張るための引っ張り力を生じさせることができ、これにより、ラッチ受け部材25に対するラッチ部材20の係止を解除させることができる。
図10には、支点軸部6を中心に揺動運動した手掛け部材7の前述の当接部7Aが、作動体30の突出部材41の突出部41Cを押圧するときに、突出部41Cの押圧される部分と、手掛け部材7の揺動運動の中心となっている支点軸部6との間の距離が変化することが示されている。
すなわち、手掛け部材7が支点軸部6を中心に揺動運動すると、手掛け部材7の当接部7Aは、支点軸部6よりも上側に配置されている突出部材41の突出部41Cの先端部41Eに当接する。このため、先端部41Eは、当接部7Aにより押圧される押圧部となっており、また、この押圧部は、図2に示されているように、上から下へ延びるにしたがい手掛け部材7側から作動体30側へ斜めに傾斜している傾斜部となっている。このため、当接部7Aの押圧部(先端部41E)への当接は、最初は先端部41Eにおける下部41Fから開始され、支点軸部6を中心とする手掛け部材7の揺動運動が進行すると、当接部7Aの押圧部への当接は、先端部41Eにおける下部41Fから上部41Gへと移行することになる。
このため、支点軸部6から、当接部7Aの押圧部への当接箇所までの距離は、支点軸部6を中心とする手掛け部材7の揺動運動の進行に伴い、次第に大きくなる。したがって、突出部材41の突出部41Cの先端部41Eが上述のように傾斜部となっている本実施形態によると、作動体30についてのシャッターカーテン1の厚さ方向への作動量を大きくすることができ、これにより、ラッチ部材20をラッチ受け部材25から離脱させるために必要となるラッチ部材20についてのシャッターカーテン1の幅方向内側への移動量を充分確保できることになる。
前述したように手掛け部材7を支点軸部6を中心に上向きに揺動させてシャッターカーテン1を上方へ開き移動させた後に、手掛け部材7から手を離すと、ラッチ受け部材25よりも上方へ達しているそれぞれのラッチ部材20は、伸び変形していたコイルばね24のばね力により旧位に復帰し、このため、ベルト部材26の引っ張り力により、作動体30の突出部材41の突出部41Cは、図2に示されているように、スラット2Aやベース部材4の基部4Aから突出した状態に戻り、これにより、手掛け部材7は支点軸部6を中心に下向きに揺動してもとの状態に復帰する。そして、再び手掛け部材7に手を掛けて、シャッターカーテン1を下方へ閉じ移動させると、前述したように、ラッチ部材20の先部20Bの下面20Cが、ラッチ受け部材25の上面25Aに当接し、これらの下面20Cと上面25Aの傾斜案内作用により、ラッチ部材20は、コイルばね24のばね力に抗してシャッターカーテン1の幅方向内側に移動するため、ラッチ部材20がラッチ受け部材25を通過してシャッターカーテン1は全閉位置に達し、この後に、ラッチ部材20は、コイルばね24のばね力によりシャッターカーテン1の幅方向外側へ移動して旧位に復帰する。
なお、ラッチ部材20がラッチ受け部材25を通過するときには、ベルト部材26に撓みが生じ、この撓みにより、ラッチ部材20がコイルばね24のばね力に抗してシャッターカーテン1の幅方向内側に移動することが許容される。
以上説明した本実施形態の作動体30は、板状の基礎部材40と、突出部材41と、この突出部材41を基礎部材40に結合するための止めねじ部材42とからなるものであったが、板状の基礎部材40と突出部材41とを一体化した1個の部材とし、止めねじ部材42を省略してもよい。
また、本実施形態に係るシャッター装置には、例えば、車両が悪路等を走行したときに、走行振動等により手掛け部材7が支点軸部6を中心に容易に上向きに揺動しないようにするために、小さな力を超える所定値以上の揺動力を手掛け部材7に作用させたときに、手掛け部材7を上向きに揺動運動させることができるクリック手段を設けてもよい。このクリック手段の一例は、図2及び図8に示されているように、前述したベース部材4のカバー部材8の内面に小突起55を設けることである。手掛け部材7が支点軸部6を中心に上向きに揺動したときに、手掛け部材7の一部、図2及び図8の実施形態では、手掛け部材7に設けられている前述の当接部7Aにおけるシャッターカーテン1の幅方向の端面が小突起55に摩擦力をもって接触し、これにより、走行振動等により手掛け部材7が支点軸部6を中心に容易に上向きに揺動しないようにする。そして、手掛け部材7を、この手掛け部材7に作用させた所定値以上の揺動力により支点軸部6を中心に上向きに揺動させたときには、当接部7Aの上記端面と小突起55との間で生ずる摩擦力に抗して、手掛け部材7を上向きに揺動させることができるようにすればよい。
また、本実施形態に係るシャッター装置には、全閉となったシャッターカーテン1をキー操作により施錠、解錠することができる図2及び図8の施錠装置60を設けてもよい。この施錠装置60は、差し込まれたキーを回動操作することにより、シャッターカーテン1の幅方向に進退する左右一対のスライド部材61を備えており、これらのスライド部材61の先端部が、又はこれらのスライド部材61の先端部に連結された係止部材が、左右一対のガイドレール3の内部に配置された被係止部材に係脱することにより、シャッターカーテン1がガイドレール3に対して施錠、解錠されるようになっている。
さらに、前述した実施形態において、作動体30をシャッターカーテン1の厚さ方向に移動させるためにシャッターカーテン1と作動体30との間に設けられたガイド手段47は、ガイド突起36とガイド溝43からなるものであったが、ガイド手段は、これに限らず、例えば、シャッターカーテン1や方向変換体31にブラケット部材を取り付け、このブラケット部材により、作動体30の移動をシャッターカーテン1の厚さ方向に案内するようになっているものでもよい。
本発明は、車載用シャッター装置や、窓用シャッター装置、出入口用シャッター装置等の各種のシャッター装置に利用することができる。
1 シャッターカーテン
3 ガイドレール
7 手掛け部材
7A 当接部
20 ラッチ部材
25 ラッチ受け部材
26 引っ張り部材であって、可撓性を有するベルト部材
30 作動体
31 方向変換体
36 ガイド突起
34 変換部材である筒状回転部材
41 突出部材
41C 突出部
41E 突出部の先端部であって、作動体における押圧される押圧部
43 ガイド溝
47 ガイド手段
53 運動伝達機構

Claims (9)

  1. 幅方向の両端部がガイドレールの内部に挿入され、これらのガイドレールに案内されて上下方向に開閉移動自在となっているシャッターカーテンと、このシャッターカーテンに設けられ、前記シャッターカーテンを上方へ開き移動させるために手が掛けられる手掛け部材と、前記シャッターカーテンの幅方向の両端部に、このシャッターカーテンの幅方向に進退自在に配置され、進退することにより前記ガイドレールの内部に設けられているラッチ受け部材に係脱するラッチ部材と、を備えているシャッター装置において、
    前記手掛け部材は、この手掛け部材により前記シャッターカーテンを上方へ開き移動させるときに前記シャッターカーテンに対し運動する運動部材となっており、前記手掛け部材と前記ラッチ部材とが、前記手掛け部材により前記シャッターカーテンを上方へ開き移動させるときの前記手掛け部材の運動と連動させて前記ラッチ部材を前記シャッターカーテンの幅方向内側へ後退させ、前記ラッチ受け部材への前記ラッチ部材の係止を解除させるための運動伝達機構により連結されており、
    前記ラッチ部材には、引っ張られることによりこのラッチ部材を前記シャッターカーテンの幅方向内側へ後退させるための引っ張り部材が連結され、この引っ張り部材を含んで構成されている前記運動伝達機構は、前記シャッターカーテンを上方へ開き移動させるときの前記手掛け部材の運動により、前記引っ張り部材が引っ張られる機構となっており、
    前記引っ張り部材の一方の端部に前記ラッチ部材が連結されているとともに、前記引っ張り部材の他方の端部に作動体が連結され、この作動体は、前記シャッターカーテンを上方へ開き移動させるときの前記手掛け部材の運動により、前記シャッターカーテンの厚さ方向への移動成分を有する方向へ作動するものとなっていることを特徴とするシャッター装置。
  2. 請求項1に記載のシャッター装置において、前記引っ張り部材は可撓性を有し、前記シャッターカーテンの幅方向が長さ方向となっている前記引っ張り部材の途中に、前記手掛け部材の運動により前記シャッターカーテンを上方へ開き移動させるときにおける前記引っ張り部材の前記作動体側の一部の向きをこの作動体の作動方向へ変換可能とする変換部材が配置されていることを特徴とするシャッター装置。
  3. 請求項2に記載のシャッター装置において、前記変換部材は、回転部材であり、前記シャッターカーテンの幅方向が長さ方向となっている前記引っ張り部材の途中に前記回転部材が配置されていることにより、この引っ張り部材の前記作動体側の前記一部の向きがこの作動体の作動方向へ変換されていることを特徴とするシャッター装置。
  4. 幅方向の両端部がガイドレールの内部に挿入され、これらのガイドレールに案内されて上下方向に開閉移動自在となっているシャッターカーテンと、このシャッターカーテンに設けられ、前記シャッターカーテンを上方へ開き移動させるために手が掛けられる手掛け部材と、前記シャッターカーテンの幅方向の両端部に、このシャッターカーテンの幅方向に進退自在に配置され、進退することにより前記ガイドレールの内部に設けられているラッチ受け部材に係脱するラッチ部材と、を備えているシャッター装置において、
    前記手掛け部材は、この手掛け部材により前記シャッターカーテンを上方へ開き移動させるときに前記シャッターカーテンに対し運動する運動部材となっており、前記手掛け部材と前記ラッチ部材とが、前記手掛け部材により前記シャッターカーテンを上方へ開き移動させるときの前記手掛け部材の運動と連動させて前記ラッチ部材を前記シャッターカーテンの幅方向内側へ後退させ、前記ラッチ受け部材への前記ラッチ部材の係止を解除させるための運動伝達機構により連結されており、
    前記シャッターカーテンを上方へ開き移動させるときの前記シャッターカーテンに対する前記手掛け部材の運動は、支点軸部を中心とする上向きの揺動運動であり、
    前記運動伝達機構は、前記支点軸部を中心とする前記手掛け部材の上向きの揺動運動によって作動する作動体を備えており、
    前記作動体の作動は、前記シャッターカーテンの厚さ方向への移動であることを特徴とするシャッター装置。
  5. 請求項4に記載のシャッター装置において、前記作動体は、上向きに揺動運動した前記手掛け部材が当接することにより押圧されてこの作動体が前記シャッターカーテンの厚さ方向へ移動する押圧部を有し、前記支点軸部よりも上側に配置されている前記押圧部は、上から下へ延びるにしたがい前記手掛け部材側から前記作動体側へ斜めに傾斜している傾斜部となっていることを特徴とするシャッター装置。
  6. 請求項4又は5に記載のシャッター装置において、前記シャッターカーテンと前記作動体との間には、前記作動体の作動を前記シャッターカーテンの厚さ方向へ案内するためのガイド手段が設けられていることを特徴とするシャッター装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のシャッター装置において、前記ラッチ部材は、案内部材に案内されて前記シャッターカーテンの幅方向に進退自在となっているとともに、これらのラッチ部材と案内部材との間に、前記ラッチ部材を前記シャッターカーテンの幅方向外側へ付勢するためのばねが架け渡されていることを特徴とするシャッター装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のシャッター装置において、前記シャッターカーテンは、複数のスラットが上下に連設されることにより形成されており、これらのスラットのうち、最下段のスラットに前記運動伝達機構が配置されていることを特徴とするシャッター装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のシャッター装置において、前記シャッターカーテンを前記ガイドレールに対して施錠、解錠するための施錠装置が前記シャッターカーテンに設けられていることを特徴とするシャッター装置。
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