JPH11210177A - 金属製屋根板材 - Google Patents

金属製屋根板材

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Publication number
JPH11210177A
JPH11210177A JP2405898A JP2405898A JPH11210177A JP H11210177 A JPH11210177 A JP H11210177A JP 2405898 A JP2405898 A JP 2405898A JP 2405898 A JP2405898 A JP 2405898A JP H11210177 A JPH11210177 A JP H11210177A
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JP
Japan
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fitting
roof
receiving groove
head
male
Prior art date
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Application number
JP2405898A
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English (en)
Inventor
Teruo Uchida
輝男 内田
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UCHIDA KIKAI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
UCHIDA KIKAI SEISAKUSHO KK
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Publication date
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣り合わされる屋根板材相互を、格別の施
工、格別の部材を用いることなく、雨仕舞いを高く確保
した状態で容易に連設させる。 【解決手段】 隣り合わされる屋根板材1の一方の嵌め
合い雄部10を嵌め合い雌部20に嵌め入れ、隣り合わ
される屋根板材1の他方の嵌め合い雌部20に嵌め合い
雄部10を嵌め入れて、屋根を構成させる屋根板材1で
ある。嵌め合い雄部10は、顎部12を有する頭部11
を備えている。嵌め合い雌部20は、屋根板材1の下面
側から嵌め合い雄部10の頭部11を収め入れる受け入
れ溝部21を備えている。受け入れ溝部21は、受け入
れられた嵌め合い雄部10の顎部12に、溝口22側の
撓み戻しにより掛合される段部24を備えている。受け
入れ溝部21に受け入れられた頭部11の外面と受け入
れ溝部21の内面との間に、毛細管現象による雨水の侵
入を生じさせない大きさの隙間50を形成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、屋根に葺き込ま
れる金属製屋根板材の改良に関し、特に、隣り合わされ
る屋根板材相互を、格別の施工を施したり、格別の部材
を用いることなく、連接することができる構造を備えた
金属製屋根板材の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属製屋根板材の葺き込みにあた
っては、隣り合う屋根板材相互の接合を、両屋根板材に
設けたハゼを引っ掛け合わせた後、この引っ掛け合わせ
たハゼを叩き潰すなどして、行っていた。
【0003】あるいはまた、吊子を隣り合う屋根板材相
互の嵌め合い部に介装させ、この吊子に対し、かかる嵌
め合い部が密着されるように、当該嵌め合い部にカシメ
などを施して、隣り合う屋根板材相互の接合を行ってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】こうしたことから、従
来のようなカシメなどの格別の施工をなすことなく、よ
り容易に葺き込まれる複数の屋根板材相互を連接させ、
かつ、かかる連接にあたり吊子などの格別の部材を要し
ないようにすることが望まれるところであった。
【0005】また、かかる屋根板材相互の連接にあって
は、単純に連接施工の容易性、簡素化を図るだけではな
く、雨仕舞いが高く確保されることが不可決とされる。
【0006】そこでこの発明は、隣り合わされる屋根板
材相互を、格別の施工を施したり、格別の部材を用いる
ことなく、容易に連接でき、しかも、雨仕舞いが高く確
保できる構造を備えた金属製屋根板材の提供を目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明にあっては、金属製屋根板材が
以下の(1)〜(5)の構成を備えたものとした。 (1)向き合った一対の側部の一方に嵌め合い雄部を、
他方に嵌め合い雌部を有する屋根板材であり、隣り合わ
される屋根板材の一方の嵌め合い雄部を前記嵌め合い雌
部に嵌め入れ、隣り合わされる屋根板材の他方の嵌め合
い雌部に前記嵌め合い雄部を嵌め入れて、屋根を構成さ
せる屋根板材であって、(2)前記嵌め合い雄部は、前
記屋根板材の上方に突き出すように形成されて、この屋
根板材の上面に向き合った顎部を有する頭部を備えてい
ると共に、(3)前記嵌め合い雌部は、前記屋根板材の
上方に突き出すように折り曲げ形成されて、この屋根板
材の下面側から前記嵌め合い雄部の頭部を収め入れる受
け入れ溝部を備えており、(4)この受け入れ溝部は、
前記嵌め合い雄部の頭部を当該嵌め合い雌部の溝口を撓
み広げながら受け入れ、かつ、受け入れられた当該嵌め
合い雄部における前記顎部に、前記溝口側の撓み戻しに
より掛合される段部を備えており、(5)前記嵌め合い
雄部の頭部と前記嵌め合い雌部の受け入れ溝部とが、当
該受け入れ溝部に受け入れられた当該頭部の外面と当該
受け入れ溝部の内面との間に、少なくとも当該頭部の先
端部側において毛細管現象による雨水の侵入を生じさせ
ない大きさの隙間を形成させる構成としてある。
【0008】かかる構成によれば、隣り合わされる一方
の屋根板材の嵌め合い雄部を構成する前記頭部が、他方
の屋根板材の嵌め合い雌部を構成する前記受け入れ溝部
内にこの受け入れ溝部の溝口から入り込まされるよう
に、かかる他方の屋根板材の嵌め合い雌部が設けられた
部分を一方の屋根板材に重ね載せ、押し付けることによ
り、この受け入れ溝部の溝口を撓み広げさせ、かかる受
け入れ溝部の内奥側に当該頭部を入り込ませることがで
き、この後、前記のように撓み広げられた受け入れ溝部
の溝口を撓み戻させて、前記頭部の顎部と前記受け入れ
溝部の段部とが掛合し合う状態を作り出すことができ、
これにより隣り合わされる屋根板材相互をワンタッチで
連接させることができる。
【0009】また、前記嵌め合い雌部と嵌め合い雄部と
の嵌め合わせ状態において、前記頭部と前記受け入れ溝
部との間に、少なくとも当該頭部の先端部側において毛
細管現象による雨水の侵入を生じさせない隙間を確保さ
せることができる。
【0010】また、請求項2記載の発明にあっては、請
求項1記載の金属製屋根板材がさらに、嵌め合い雌部の
受け入れ溝部における段部から溝底部までの寸法が、こ
の受け入れ溝部に受け入れられる嵌め合い雄部の頭部の
先端部と顎部までの寸法よりも大きく構成してあり、当
該受け入れ溝部に受け入れられた嵌め合い雄部の頭部の
先端部と当該受け入れ溝部の溝底部との間に、シール材
の装填隙間が形成される構成を備えたものとした。
【0011】かかる構成によれば、前記嵌め合い雌部と
嵌め合い雄部との嵌め合わせ状態において、前記頭部の
先端部と前記受け入れ溝部の溝底部との間にシール材の
装填可能な隙間を確保させることができる。
【0012】また、請求項3記載の発明にあっては、請
求項1又は請求項2記載の金属製屋根板材における、嵌
め合い雄部が設けられている側の屋根板材の側端と当該
嵌め合い雄部との間に、クギ等の止具による止着部が形
成してある構成とした。
【0013】かかる構成によれば、この止着部をもって
屋根板材を野地板や、梁などに対して固定させることが
できる。また、この止着部は、前記嵌め合い雄部が設け
られている側の屋根板材の側端と当該嵌め合い雄部との
間に設けてあることから、この止着部は、隣り合わされ
る屋根板材の前記嵌め合い雄部と嵌め合い雌部との嵌め
合わせによる接合によって、接合される一方の屋根板材
における嵌め合い雌部側の部分により覆い隠されるもの
とされ、外観性の優れた屋根の葺き込みをなすことがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図7に基づい
て、この発明の典型的な実施の形態について、説明す
る。
【0015】なお、ここで図1は、この実施の形態にか
かる金属製屋根板材1の施工状態を理解し易いように、
屋根を構成する野地板Bの一部と、この野地板B上に既
に葺き込まれた屋根板材1の一つの一部と、この葺き込
まれた屋根板材1の嵌め合い雄部10に嵌め合い雌部2
0を嵌め合わせて連接される葺き込まれる屋根板材1の
他の一つの一部とを斜視の状態として示している。ま
た、図2は、屋根板材1の連接状態を理解し易いよう
に、連接された三つの屋根板材1、1…の要部を斜視の
状態として示している。また、図3は、前記野地板Bへ
の屋根板材1の葺き込み状態を理解し易いように、屋根
板材1等を縦断面の状態として示しており、また、図4
は、既に葺き込まれた隣り合わされる屋根板材1の一方
と、この一方の屋根板材1における嵌め合い雄部10に
嵌め合い雌部20を嵌め合わせる直前の隣り合わされる
他方の屋根板材1などとを、縦断面の状態として示して
いる。また、図5は、図4の状態から隣り合う二つの屋
根板材1、1を連接させた状態を、この二つの屋根板材
1、1などを縦断面の状態として示している。さらに、
図6は、反り屋根を構成するように成形させた複数の屋
根板材1、1…を連接させた状態を、また、図7は、起
り屋根を構成するように成形させた複数の屋根板材1、
1…を連接させた状態を、それぞれ示している。
【0016】この実施の形態にかかる金属製屋根板材1
は、例えば、図1、図3、図4および図5に示されるよ
うに、建築物の屋根を構成する野地板B上に葺き込まれ
て用いられ、あるいはまた、建築物の梁間に亙るよう
に、この梁を利用して葺き込まれて当該建築物の屋根を
構成するように用いられるものである。
【0017】かかる金属製屋根板材1は、典型的には、
所定の長さに用意された長尺の化粧鋼板、ステンレス
板、アルミニウム板などの金属板に対し、その長さ方向
1aに亙る一側縁部に当該金属板を折曲成形して嵌め合
い雄部10を、他側縁部に当該金属板を折曲成形して、
この嵌め合い雄部10を収め入れて当該嵌め合い雄部1
0に嵌め付けられる嵌め合い雌部20をそれぞれ設けさ
せて構成される。
【0018】そして、この実施の形態にかかる金属製屋
根板材1は、複数の屋根板材1、1…をそれぞれ同じ向
きに並列状態に配した上で、このように配される屋根板
材1のそれぞれにおいて、隣り合う屋根板材1の一方の
嵌め合い雄部10を前記嵌め合い雌部20に嵌め入れ、
かつ、隣り合う屋根板材1の他方の嵌め合い雌部20に
前記嵌め合い雄部10を嵌め入れることのみをもって、
前記のように配されるそれぞれの屋根板材1、1…を接
合させることができ、屋根を葺く作業を容易かつ簡素に
なし得るものである。
【0019】先ず、前記嵌め合い雄部10は、この実施
の形態にあっては、この嵌め合い雄部10が設けられて
いる側の屋根板材1の側端1bとの間に、後述する止着
部30確保のための間隔1cを開けて、形成されてい
る。
【0020】かかる嵌め合い雄部10は、屋根板材1の
上面1e側から上方に突き出す頭部11が形成されるよ
うに、かかる屋根板材1に折曲成形を施して構成してあ
る。
【0021】この頭部11は、屋根板材1の上面1eに
向き合った顎部12を左右両側に有するように、屋根板
材1の上面1eに対して略直交する向きに折曲成形され
た頸部13上に形成されている。また、この頭部11
は、前記顎部12側から先端部14側に向けて、次第に
先細りになるように構成してある。すなわち、この実施
の形態にあっては、かかる頭部11は、その左右両側に
ある側面11aを前記顎部12側から先端部14側に向
けて傾斜させた構成としてある。
【0022】より詳細には、かかる嵌め合い雄部10が
設けられている側の屋根板材1部分は、前記側端1bか
ら横方向に延びる前記止着部面31と、この止着部面3
1に対し略直交する向きに立ち上がる第一の頸部構成面
13aと、この第一の頸部構成面13aの上端部に連続
する第一の顎部面12aと、この第一の顎部面12aに
連続して前記先端部14に向けて立ち上がる第一の頭部
側面11a’を有すると共に、前記側端1b側と反対の
側において、屋根板材1の上面1eに対し略直交する向
きに立ち上がる第二の頸部構成面13bと、この第二の
頸部構成面13bの上端部に連続する第二の顎部面12
bと、この第二の顎部面12bに連続して前記先端部1
4に向けて立ち上がる第二の頭部側面11a”を有す
る。そして、前記第一の頭部側面11a’の上端部と第
二の頭部側面11a”の上端部とにそれぞれ連続した横
方向に向けられた先端部面14aを有している。
【0023】一方、前記嵌め合い雌部20は、前記屋根
板材1における前記嵌め合い雄部10が設けられている
側と反対の側にある当該屋根板材1の側縁部に形成して
ある。
【0024】かかる嵌め合い雌部20は、この実施の形
態にあっては、屋根板材1の下面側に溝口22を備え、
この溝口22から前記嵌め合い雄部10を受け入れ、当
該嵌め合い雄部10に嵌り合う受け入れ溝部21が形成
されるように、かかる屋根板材1に折曲成形を施して構
成してある。
【0025】この受け入れ溝部21は、溝口22側にお
いて、この受け入れ溝部21の溝幅を狭めるように当該
受け入れ溝部21の左右両側から内側に突き出されるよ
うに成形された突き出し部23を有しており、この突き
出し部23により、当該受け入れ溝部21の溝底部25
に向き合った段部24を有している。また、この受け入
れ溝部21は、前記段部24から先において、前記溝底
部25に向かうに連れて溝幅を漸次狭めるように形成さ
れており、前記段部24から溝底部25に亙る両溝側面
26、26を緩やかに傾斜させた構成としてある。ま
た、前記溝底部25は、受け入れ溝部21の内方を湾曲
内側とした湾曲面25aを有するように構成してある。
【0026】より詳細には、かかる嵌め合い雌部20が
設けられている側の屋根板材1部分は、この嵌め合い雌
部20が設けられている側の屋根板材1の側端1dから
この側端1d側にある前記突き出し部23の頂端23a
に向けて延びる第一の溝口側傾斜面22aと、かかる突
き出し部23の頂端23aにおいて第一の溝口側傾斜面
22aに連続する第一の段部面24aと、この第一の段
部面24aに連続して溝底部25に向かって立ち上がる
第一の溝側面26aとを有すると共に、前記側端1dと
反対の側にある前記突き出し部23の頂端23aに向け
て延びる第二の溝口側傾斜面22bと、かかる突き出し
部23の頂端23aにおいて第二の溝口側傾斜面22b
に連続する第二の段部面24bと、この第二の段部面2
4bに連続して溝底部25に向かって立ち上がる第二の
溝側面26bとを有する。そして、前記第一の溝側面2
6aの内奥端部と第二の溝側面26bの内奥端部とにそ
れぞれ連続した溝底部面25bを有している。なお、こ
の実施の形態にあっては、前記第一の溝口側傾斜面22
aが形成されている箇所において、屋根板材1の側端部
27が、この側端部27の一面側が当該第一の溝口側傾
斜面22aに接する位置まで、受け入れ溝部21内に折
り返された構成としてある。
【0027】そして、この実施の形態にあっては、前記
嵌め合い雄部10と嵌め合い雌部20とが以下の(1)
〜(4)の構成を備えるように構成してある。 (1)少なくとも、嵌め合い雌部20の受け入れ溝部2
1における一対の突き出し部23、23の頂部23a間
の寸法xが、嵌め合い雄部10の頭部11左右にある顎
部12と頭部11側面との接し合う頂部間の寸法yより
も小さい。 (2)少なくとも、嵌め合い雌部20の受け入れ溝部2
1における突き出し部23の先にある両溝側面26、2
6間の寸法zが、前記段部24側において、嵌め合い雄
部10の頭部11左右にある顎部12と頭部11側面と
の接し合う頂部間の寸法yよりも、小さくなる箇所を持
つように当該両溝側面26、26が傾斜されている。 (3)嵌め合い雌部20の受け入れ溝部21における段
部24と溝底部25間の寸法t2よりも、嵌め合い雄部
10の顎部12と先端部14間の寸法t1が小さい。 (4)嵌め合い雌部20の受け入れ溝部21の段部24
に、嵌め合い雄部10の頭部11の顎部12を掛合させ
た当該嵌め合い雌部20と嵌め合い雄部10との嵌め合
わせ状態において、少なくとも、当該受け入れ溝部21
に受け入れられた前記頭部11の側面11aと当該受け
入れ溝部21の溝側面26との間に、少なくとも当該頭
部11の先端部14側において毛細管現象による雨水の
侵入を生じさせない大きさの隙間50を形成させるよう
に、前記頭部11と前記受け入れ溝部21の大きさが設
定してある。
【0028】この結果、この実施の形態にあっては、前
記(1)の構成から、前記のように並設され、かつ、隣
り合わされる一方の屋根板材1の嵌め合い雄部10を構
成する前記頭部11が、他方の屋根板材1の嵌め合い雌
部20を構成する前記受け入れ溝部21内にこの受け入
れ溝部21の溝口22から入り込まされるように、かか
る他方の屋根板材1の嵌め合い雌部20が設けられた部
分を一方の屋根板材1に重ね載せ、押し付けることによ
り、当該頭部11をその先端部14側から前記受け入れ
溝部21の突き出し部23に押し当てて、この受け入れ
溝部21の溝口22を撓み広げさせ、かかる受け入れ溝
部21の内奥側に当該頭部11を入り込ませることがで
きる。そして、かかる頭部11を、かかる受け入れ溝部
21の突き出し部23の頂部23aを当該頭部11にお
ける側面と顎部12面とが接し合う頂部が乗り越える位
置まで入り込ませた位置で、前記のように撓み広げられ
た受け入れ溝部21の溝口22を撓み戻させて、前記頭
部11の顎部12と前記受け入れ溝部21の段部24と
が掛合し合う状態を作り出すことができ、これにより隣
り合わされる屋根板材1相互をワンタッチで連接させる
ことができる。
【0029】また、前記(2)の構成から、嵌め合い雌
部20の受け入れ溝部21内に嵌め合い雄部10の頭部
11は一定位置より先に入り込むことはなく、連接部に
おいてガタつきを生じさせないように、隣り合う屋根板
材1、1相互を連接させることができる。
【0030】また、前記(3)の構成から、前記嵌め合
い雌部20と嵌め合い雄部10との嵌め合わせ状態にお
いて、前記頭部11の先端部14と前記受け入れ溝部2
1の溝底部25との間に隙間50を形成させることがで
きる。この実施の形態にあっては、かかる隙間50をド
ライシール材、ウエットシール材などのシール材40の
装填可能な大きさの隙間50としており、また、この実
施の形態にあっては、前記嵌め合い雄部10の頭部11
における先端部14に、かかるシール材40を保持し易
くする凹所14bが形成してある。
【0031】また、前記(4)の構成から、前記嵌め合
い雌部20と嵌め合い雄部10との嵌め合わせ状態にお
いて、前記頭部11と前記受け入れ溝部21との間に、
少なくとも当該頭部11の先端部14側において毛細管
現象による雨水の侵入を生じさせない隙間50を確保さ
せることができる。
【0032】したがって、この実施の形態にあっては、
隣り合わされる屋根板材1、1相互をワンタッチで連接
させることができると共に、このように連接された屋根
板材1、1相互の連接部、すなわち、重ね載せられた一
方の屋根板材1における嵌め合い雌部20が設けられた
側の側端1dと他方の屋根板材1の上面1e間からの、
雨水の侵入を確実に防止することができる。
【0033】また、この実施の形態にあっては、前記嵌
め合い雄部10が設けられている側の屋根板材1の側端
1bと当該嵌め合い雄部10との間に間隔1cが開けら
れており、この間隔1cが開けられた箇所を横方向に延
びるクギ等の止具jによる止着部30としてある。より
詳細には、この実施の形態にあっては、かかる間隔1c
が開けられた箇所に、屋根板材1の長さ方向1aに亙っ
て間隔を開けて、かつ、上方に突き出すように形成され
た二条の隆起部32、32を設けており、この二条の隆
起部32、32の間が前記止着部30としてある。
【0034】この結果、この実施の形態にあっては、こ
の止着部30をもって屋根板材1を野地板Bや、梁など
に対して固定させることができる。また、この止着部3
0は、前記嵌め合い雄部10が設けられている側の屋根
板材1の側端1bと当該嵌め合い雄部10との間に設け
てあることから、この止着部30は、隣り合わされる屋
根板材1の前記嵌め合い雄部10と嵌め合い雌部20と
の嵌め合わせによる接合によって、接合される一方の屋
根板材1における嵌め合い雌部20側の部分により覆い
隠されるものとされ、外観性の優れた屋根の葺き込みを
なすことができる。
【0035】なお、この実施の形態にあっては、前記止
着部30が屋根板材1の中央部と略同面となるように形
成されていると共に、屋根板材1における前記嵌め合い
雌部20側の部分が、この部分の下側に前記止着部30
を収めるように、屋根板材1の中央部よりも上方に上面
をやや高めるように持ち上げられた構成としてあり、か
かる嵌め合い雌部20側の部分と屋根板材1の中央部と
の間に段差60が形成されている。また、屋根板材1に
おける前記嵌め合い雄部10側の部分も、前記のように
高められた嵌め合い雌部20側の部分と略同面をなすよ
うに持ち上げられた構成としてあり、この嵌め合い雄部
10側の部分と屋根板材1の中央部との間にも段差70
が形成されている。
【0036】反り屋根を構成する屋根板材1とする場合
には、図5に示されるように屋根板材1に対し、この屋
根板材1の上面1e側を湾曲内側とするような反りを持
たせた成形をさらに施すものとされる。
【0037】また、起り屋根を構成する屋根板材1とす
る場合には、図6に示されるように屋根板材1に対し、
この屋根板材1の下面側を湾曲内側とするような反りを
持たせた成形をさらに施すものとされる。
【0038】
【発明の効果】この発明にかかる金属製屋根板材によれ
ば、隣り合わされる屋根板材相互を、格別の施工を施し
たり、格別の部材を用いることなく、ワンタッチで連接
させることができると共に、このように連接された屋根
板材相互の連接部、すなわち、重ね載せられた一方の屋
根板材における嵌め合い雌部が設けられた側の側端と他
方の屋根板材の上面間からの、雨水の侵入を確実に防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】屋根板材1の葺き込み過程を示す要部斜視図
【図2】屋根板材1の連接状態を示す要部斜視図
【図3】屋根板材1の葺き込み状態を示す縦断面図
【図4】屋根板材1の葺き込み過程を示す要部縦断面図
【図5】屋根板材1の葺き込み状態を示す要部縦断面図
【図6】屋根板材1の連接状態を示す要部斜視図
【図7】屋根板材1の連接状態を示す要部斜視図
【符号の説明】
1 屋根板材 1e 上面 10 嵌め合い雄部 11 頭部 12 顎部 20 嵌め合い雌部 21 受け入れ溝部 24 段部 50 隙間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 向き合った一対の側部の一方に嵌め合い
    雄部を、他方に嵌め合い雌部を有する屋根板材であり、
    隣り合わされる屋根板材の一方の嵌め合い雄部を前記嵌
    め合い雌部に嵌め入れ、隣り合わされる屋根板材の他方
    の嵌め合い雌部に前記嵌め合い雄部を嵌め入れて、屋根
    を構成させる屋根板材であって、 前記嵌め合い雄部は、前記屋根板材の上方に突き出すよ
    うに形成されて、この屋根板材の上面に向き合った顎部
    を有する頭部を備えていると共に、 前記嵌め合い雌部は、前記屋根板材の上方に突き出すよ
    うに折り曲げ形成されて、この屋根板材の下面側から前
    記嵌め合い雄部の頭部を収め入れる受け入れ溝部を備え
    ており、 この受け入れ溝部は、前記嵌め合い雄部の頭部を当該嵌
    め合い雌部の溝口を撓み広げながら受け入れ、かつ、受
    け入れられた当該嵌め合い雄部における前記顎部に、前
    記溝口側の撓み戻しにより掛合される段部を備えてお
    り、 前記嵌め合い雄部の頭部と前記嵌め合い雌部の受け入れ
    溝部とが、当該受け入れ溝部に受け入れられた当該頭部
    の外面と当該受け入れ溝部の内面との間に、少なくとも
    当該頭部の先端部側において毛細管現象による雨水の侵
    入を生じさせない大きさの隙間を形成させる構成として
    あることを特徴とする金属製屋根板材。
  2. 【請求項2】 嵌め合い雌部の受け入れ溝部における段
    部から溝底部までの寸法が、この受け入れ溝部に受け入
    れられる嵌め合い雄部の頭部の先端部と顎部までの寸法
    よりも大きく構成してあり、当該受け入れ溝部に受け入
    れられた嵌め合い雄部の頭部の先端部と当該受け入れ溝
    部の溝底部との間に、シール材の装填隙間が形成される
    構成としてあることを特徴とする請求項1記載の金属製
    屋根板材。
  3. 【請求項3】 嵌め合い雄部が設けられている側の屋根
    板材の側端と当該嵌め合い雄部との間に、クギ等の止具
    による止着部が形成してあることを特徴とする請求項1
    又は請求項2記載の金属製屋根板材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5345252B1 (ja) * 2013-01-22 2013-11-20 教雄 工藤 嵌合式建築用板とその構造

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