JPH11209309A - 糖尿病診断剤 - Google Patents

糖尿病診断剤

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JPH11209309A
JPH11209309A JP10024613A JP2461398A JPH11209309A JP H11209309 A JPH11209309 A JP H11209309A JP 10024613 A JP10024613 A JP 10024613A JP 2461398 A JP2461398 A JP 2461398A JP H11209309 A JPH11209309 A JP H11209309A
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  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 少なくとも1以上の特定位の炭素が13
で標識されたアミノ酸を含む糖尿病診断剤。 【効果】 本発明によれば、被験者の身体的負担が小さ
く、正確な検査結果を即時に知ることができ、かつ副作
用がなく安全に使用できる糖尿病診断剤が提供される。
本発明の糖尿病診断剤は、見逃しやすい状況下において
も健常人と糖尿病患者の判別をも可能にするものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糖尿病診断剤、詳
しくは少なくとも1以上の特定位の炭素が13Cで標識さ
れたアミノ酸を含む糖尿病診断剤に関する。
【0002】
【従来の技術】糖尿病診断の一次スクリーニングに一般
的に用いられている検査法は、尿糖検査、空腹時血糖値
検査である。これらの検査は簡便で特異度は高いが、感
度が低く、軽度の糖尿病患者では陰性となるため 7割以
上の患者が見逃されてしまい、糖尿病のスクリーニング
検査としては不充分であると考えられている(関川
他、Medical Practice 10:63, 1993)。一方、糖尿病の
確定診断に用いられるグルコース負荷テストは、大量の
グルコースを採取したことによる副作用、数時間の拘
束、度重なる採血が必要で、被験者の身体的負担が大き
く、手間もかかるため糖尿病のスクリーニング検査とし
て実施することは実際には不可能である。近年、過去の
一定期間の平均血糖値を反映する血中のHbA1Cやフルク
トサミン検査が、糖尿病のスクリーニング検査として一
部機関で導入されている。しかしながらこれらの検査法
も、軽度の糖尿病への感度、特異度が充分とは言えず、
また、測定値の施設間差の問題も残されているのが現状
である。
【0003】一方、糖尿病の通院患者の管理、治療効果
の判定においては、血糖値、HbA1C、フルクトサミン検
査が汎用されている。しかしながら、軽度の糖尿病では
空腹時に血糖値が低下してしまうため判定の基準にはな
らない。また、HbA1Cやフルクトサミン検査は前述の問
題点に加えて、結果を次の来院時まで知ることができな
いため、過去の検査結果をもとに患者への指示を行うこ
とになってしまうという欠点がある。かかる状況下、糖
尿病の診断、糖尿病患者の管理、治療効果の判定のため
の、軽度の糖尿病患者を対象とした際にも有効な、被験
者への負担が小さく、かつ結果が即時に精度よく得られ
る検査法の開発が望まれるところである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、軽度
の糖尿病患者を対象とした際にも有効な、被検者の負担
が小さく、正確な検査結果を即時に得ることができる糖
尿病診断剤を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、少なくとも1以上
の特定位の炭素が13Cで標識されたアミノ酸を投与し、
呼気CO2 中の13C濃度の増加率を測定することにより
糖尿病を正確に診断することができることを見出し、本
発明を完成するに到った。すなわち、本発明は、少なく
とも1以上の特定位の炭素が13Cで標識されたアミノ酸
を含む糖尿病診断剤である。以下、本発明を詳細に説明
する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の糖尿病診断剤のアミノ酸
は、少なくとも1以上の特定位の炭素が13Cで標識され
たアミノ酸である。本発明において使用するアミノ酸と
は、好適には脂肪族アミノ酸、芳香族アミノ酸、含硫ア
ミノ酸、複素環アミノ酸、酸性アミノ酸、塩基性アミノ
酸である。また脂肪族アミノ酸とは好適にはグリシン、
アラニン、セリン、スレオニン、バリン、ロイシン、イ
ソロイシン等が挙げられ、芳香族アミノ酸とは好適には
フェニルアラニン、チロシン等が挙げられ、含硫アミノ
酸とは好適にはシステイン、シスチン、メチオニン等が
挙げられ、複素環アミノ酸とは好適にはトリプトファ
ン、プロリン、ヒスチジン等が挙げられるが、これらに
限定されるわけではない。さらに、酸性アミノ酸とは好
適にはアスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、
グルタミン等が挙げられ、塩基性アミノ酸とは好適には
アルギニン、リジン、オルニチン等が挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。
【0007】また、上記のアミノ酸は少なくとも1以上
の特定位の炭素が標識されたものであればよい。標識さ
れる炭素位は限定されない。13Cは安定同位体であるの
で放射性同位体と異なり放射線被曝の危険も一切ないの
で、本剤の安全性に問題はない。本発明の糖尿病診断剤
を用いる検査は、これを被験者に単回投与あるいは持続
投与し、投与後の呼気CO2 中の13C濃度の増加を測定
する呼気テストにより行う。具体的には、投与後の呼気
CO2 中の13C濃度を測定し、投与後一定時間(例えば
5分、10分、15分)経過後における呼気CO2 中の13
濃度の増加率(Δ13C(‰))、あるいは投与後一定時間
までの呼気CO2 中の13C濃度の増加率(Δ13C(‰))
の経時変化(立ち上がりの傾き、傾きの変化、ピークの
時間等)のデータから糖尿病の診断を行う。さらに、か
かる呼気テストによる評価は、単独でも有用であるが、
血糖値、HbA1C値、フルクトサミン値等と組み合わせて
総合的に判断することがより好ましい。
【0008】ここで、呼気CO2 中の13C濃度の測定
は、ガスクロマトグラフ−質量分析法(GC-MS)、赤外
分光法、質量分析法、光電音響分光法、NMR(核磁気
共鳴)法で行うことができる。本発明の糖尿病診断剤
は、上記の少なくとも1以上の特定位の炭素が13Cで標
識されたアミノ酸(以下、標識アミノ酸という)を単独
で、あるいは賦形剤または担体と混合し、投与経路に応
じて経口剤(錠剤、カプセル剤、粉剤、顆粒剤、液剤
等)、注射剤などに製剤化される。賦形剤または担体と
しては、当分野で常套的に使用され、薬剤学的に許容さ
れるものであればよく、その種類及び組成は、投与経路
や投与方法によって適宜変更される。例えば、液状担体
としては水が用いられる。固体担体としては、ヒドロキ
シプロピルセルロースなどのセルロース誘導体、ステア
リン酸マグネシウムなどの有機酸塩などが使用される。
注射剤の場合、一般に滅菌水、生理食塩水、各種緩衝液
が望ましい。また、凍結乾燥製剤とし経口剤として用い
たり、それを投与時に注射用の適当な溶剤、例えば滅菌
水、生理食塩水、電解質溶液等の静脈投与用液体に溶解
して投与することもできる。
【0009】製剤中における標識アミノ酸の含量は、製
剤の種類により異なるが、通常1〜100 重量%、好まし
くは50〜100 重量%である。例えば注射剤の場合には、
通常1〜40重量%となるよう標識アミノ酸を添加すれば
よい。カプセル剤、錠剤、顆粒剤、粉剤の場合は、標識
アミノ酸は、約10〜100 重量%、好ましくは50〜100 重
量%であり、残部は担体である。本発明の糖尿病診断剤
の投与量は、投与による呼気中の13CO2の増加を確認
できる量が必要であり、患者の年齢、体重、検査目的に
より異なるが、例えば1回当たりの投与量は成人の場
合、1〜1000mg/kg 体重程度である。以下に、本発明を
実施例により具体的に説明するが、本発明の範囲はこれ
らに何ら影響されることはない。
【0010】
【実施例】本発明に使用する標識アミノ酸の13C標識位
置における13C純度は99 %以上である。その他特に明記
しない限り特級試薬を用いた。 〔実施例1〕 呼気テストの方法 (1)軽度糖尿病ラットの作成 雄性Sprague-Dawley系(SD)ラットを、日本チャールズ
リバー社より購入した。新生児ラットについては、保育
親とともに購入した。購入したラットは、23±2 ℃、湿
度 55±10 %の条件で使用時まで飼育した。
【0011】新生児期ラットへのストレプトゾトシン
(STZ)投与によりインスリン分泌不全タイプの糖尿病
を発症させた(細胞工学別冊、医学実験マニュアルシリ
ーズ糖尿病研究ストラテジー 清野進、岡芳和編、秀潤
社刊)。生後2日目のラットにSTZを90 mg/kgを皮下投与
した。STZは、クエン酸緩衝液(pH4.5)に溶解し、溶解
後5分以内に投与が終了するようにした。2日後に心臓よ
り血液を採取しTerumoメディエース(血糖測定セット)
を用いて随時血糖値を測定し、275 mg/dl以上の個体を
選抜した。これらのラットはSTZ投与5週間後から随時血
糖値が上昇を始め、7週間後にはほぼ全てのラットで随
時血糖値が高値を示す。しかしながら、空腹時血糖値の
上昇は軽度でほぼ正常値を示す。日本糖尿病学会の基準
(1982)によると、空腹時血糖値(静脈全血)120mg/dl以
上を糖尿病とみなしている(糖尿病検査マニュアル 繁
田幸男監修 南江堂刊)。そこで、空腹時血糖値検査か
らは糖尿病とみなされない、空腹時血糖値が120mg/dl未
満(随時血糖値250mg/dl以上)の上記インスリン分泌不
全タイプ糖尿病ラットを、軽度の糖尿病モデルとして使
用した。
【0012】(2)13C-呼気テスト (1)で作成した糖尿病ラット(8〜10週齢)と健常ラッ
ト(8〜10週齢)について、以下の呼気テストを実施し
た。 (2)-1 静脈内投与 一晩絶食したラットをネンブタール腹腔内投与(50 mg/
kg)で麻酔し、手術台に固定した。尾静脈より血液を採
取し、Terumoメディエース(血糖測定セット)を用いて
血糖値を測定した。頭部に呼気吸引用のキャップを被
せ、標識アミノ酸を大腿静脈より所定量投与した。スト
ロークポンプ [バリアブル・ストロークポンプ VS-50
0、(株)柴田科学工業] を用いて呼気を約 100 ml/min
の速度で吸引し、そのまま13CO2 アナライザー EX-1
30S [(株)日本分光] のフローセルに導入した。呼気
吸引用のキャップとストロークポンプの間にはパーマピ
ュアドライヤー( MD-050-12P、Perma Pure INC. )を
設置して呼気中の水蒸気を除去した。
【0013】13CO2 アナライザーから出力されるデー
タはAD変換した後パーソナルコンピュータ(Apple Po
wer Macintosh 8500)に取込み、データ処理ソフトウェ
ア Lab VIEW (National Instruments)を用いて 5秒間隔
で 100msec毎 10 点のデータを積算平均し、13Catom
%、Δ13C(‰)、炭酸ガス濃度(%)に変換することで連続
測定 13C−呼気テストを行った。変換したデータはリ
アルタイムで画面表示した後、ハードディスク中に保存
した。呼気テスト中、直腸温をモニターし、小動物用体
温コントローラー TR-100 (Fine Science Tools INC.)
により、37± 0.5℃に維持した。また、吸引呼気中
の炭酸ガス濃度は 3± 0.5 %に維持した。実験終了
後、ラットは過剰量のネンブタールを投与し屠殺した。
尚、Δ13C(‰)は各時点の呼気CO2 中の13C濃度(13
C tmin)とCO2 標準ガスの13C濃度( 13C std)から
下式により算出した。
【0014】
【数1】Δ13C(‰)={(13C tmin-13C 0min)/13C s
td}×1000
【0015】(2)-2 経口投与 一晩絶食したラット(9週齢)を無麻酔のままマイクロ
照射装置用ラットホルダー内に固定し、尾静脈より血液
を採取し、Terumoメディエース(血糖測定セット)を用
いて血糖値を測定した。ストロークポンプ [バリアブル
・ストロークポンプ VS-500、(株)柴田科学工業] を
用いて呼気を約 100〜300 ml/minの速度で吸引し、その
まま13CO2 アナライザー EX-130S [(株)日本分光]
のフローセルに導入した。ラットホルダーとストローク
ポンプの間にはパーマピュアドライヤー( MD-050-12
P、Perma Pure INC. )を設置して呼気中の水蒸気を除
去した。炭酸ガス濃度が安定した状態でいったんラット
ホルダーからラットを出し、標識アミノ酸を、経口投与
用ゾンデを用いて胃内に所定量投与した。
【0016】13CO2 アナライザーから出力されるデー
タはAD変換した後パーソナルコンピュータ(Apple Po
wer Macintosh 8500)に取込み、データ処理ソフトウェ
ア Lab VIEW (National Instruments)を用いて 5秒間隔
で 100msec毎 10 点のデータを積算平均し、13Catom
%、Δ13C(‰)、炭酸ガス濃度(%)に変換することで連続
測定 13C−呼気テストを行った。変換したデータはリ
アルタイムで画面表示した後、ハードディスク中に保存
した。また、吸引呼気中の炭酸ガス濃度は 3± 0.5 %に
維持した。実験終了後、ラットは過剰量のネンブタール
を投与し屠殺した。尚、Δ13C(‰)は上記式により算出
した。
【0017】〔実施例2〕 1-13C-イソロイシン呼
気テスト 健常ラット(9週齢,空腹時血糖値 80.8±5.5mg/dl,n=
4)および糖尿病ラット(9週齢,随時血糖値 368.7±5
5.7mg/dl,空腹時血糖値 81.3±6.2mg/dl,n=3)に、生
理食塩水に溶解した1-13C-イソロイシン(mass Trace
社より購入)を大腿静脈より20mg/kg投与し、実施例1
に記載の方法に従って、呼気CO2中の13C濃度の増加
率(Δ13C(‰))を測定した。健常ラットでは、1-13
-イソロイシン投与後20分までΔ13C(‰)値は増加を続
けた。一方、糖尿病ラットでは、投与後約9分までΔ13
C(‰)値は急激に増加したが、その後20分までほぼ一定
値を示した(図1)。
【0018】投与後5分のΔ13C(‰)値は、糖尿病ラッ
トで 83.92±5.53‰、健常ラットで46.98±3.24‰であ
り、糖尿病ラットは健常ラットに比べて、非常に有意
( p<0.001 (ANOVA with Fischer LSD))に高かった。
また、投与後2分から5分における傾きは、糖尿病ラット
で 56.21±2.09‰/3分、健常ラットで 33.21±2.44‰
/3分であり、糖尿病ラットは健常ラットに比べて、非
常に有意( p< 0.0001 (ANOVA with Fischer LSD))に
大きかった。したがって、1-13C-イソロイシン投与後
一定時間後のΔ13C(‰)値、あるいは、投与後のΔ13
(‰)値の増加の傾きから、糖尿病を診断することが可能
である。またこの糖尿病の診断は、空腹時に正常血糖値
を示す軽度の糖尿病に関しても、診断することが可能で
ある。
【0019】〔実施例3〕 1-13C-アラニン呼気テ
スト 健常ラット(8週齢,空腹時血糖値 79.5±4.5mg/dl,n=
4)および糖尿病ラット(8週齢,随時血糖値 445±20.9
mg/dl,空腹時血糖値 100.8±15.0mg/dl,n=4)に、生
理食塩水に溶解した1-13C-アラニン(mass Trace社よ
り購入)を大腿静脈より10mg/kg投与し、実施例1に記
載の方法に従って、呼気CO2中の13C濃度の増加率
(Δ13C(‰))を測定した。健常ラット、糖尿病ラット
共に、1-13C-アラニン投与後約4分までΔ13C(‰)値
は急激に増加したが、その後20分まで徐々に減少し
た。(図2)。
【0020】投与後10分のΔ13C(‰)値は、糖尿病ラッ
トで 161.35±6.67‰、健常ラットで 132.16±3.53‰で
あり、糖尿病ラットは健常ラットに比べて、非常に有意
(p< 0.001 (ANOVA with Fischer LSD))に高かった。
また、投与後5分から15分における傾きは、糖尿病ラッ
トで -52.09±19.38 ‰/10分、健常ラットで -18.12±
7.28‰/10分であり、糖尿病ラットは健常ラットに比べ
て、有意( p< 0.05 (ANOVA with Fischer LSD))に小
さかった。
【0021】したがって、1-13C-アラニン投与後一定
時間後のΔ13C(‰)値、あるいは、投与後のΔ13C(‰)
値の増加の傾きから、糖尿病を診断することが可能であ
る。またこの糖尿病の診断は、空腹時に正常血糖値を示
す軽度の糖尿病に関しても、診断することが可能であ
る。
【0022】〔実施例4〕 1-13C-ヒスチジン呼気
テスト 健常ラット(9週齢,空腹時血糖値 73.8±2.3mg/dl,n=
4)および糖尿病ラット(9週齢,随時血糖値 417.7±3
6.6mg/dl,空腹時血糖値 106.7±5.4mg/dl,n=3)に、
生理食塩水に溶解した1-13C-ヒスチジン(ICON社より
購入)を大腿静脈より30mg/kg投与し、実施例1に記載
の方法に従って、呼気CO2中の13C濃度の増加率(Δ
13C(‰))を測定した。健常ラットでは、1-13C-ヒス
チジン投与後20分までΔ13C(‰)値は増加を続けた。一
方、糖尿病ラットでは、投与後約17分までΔ13C(‰)値
は増加を続けたが、その後20分まで徐々に減少した(図
3)。
【0023】投与後15分のΔ13C(‰)値は、糖尿病ラッ
トで 133.57±2.60‰、健常ラットで 81.56±10.84 ‰
であり、糖尿病ラットは健常ラットに比べて、非常に有
意(p< 0.01 (ANOVA with Fischer LSD))に高かっ
た。また、投与後5分から10分における傾きは、糖尿病
ラットで 81.60±2.25‰/5分、健常ラットで 35.91±
6.47‰/5分であり、糖尿病ラットは健常ラットに比べ
て、非常に有意( p< 0.001 (ANOVA with Fischer LS
D))に大きかった。したがって、1-13C-ヒスチジン投
与後一定時間後のΔ13C(‰)値、あるいは、投与後のΔ
13C(‰)値の増加の傾きから、糖尿病を診断することが
可能である。またこの糖尿病の診断は、空腹時に正常血
糖値を示す軽度の糖尿病に関しても、診断することが可
能である。
【0024】〔実施例5〕 1-13C-バリン呼気テス
ト 健常ラット(9週齢,空腹時血糖値 76.5±9.9mg/dl,n=
4)および糖尿病ラット(9週齢,随時血糖値 430±30.5
mg/dl,空腹時血糖値 99.8±11.1mg/dl,n=4)に、生理
食塩水に溶解した1-13C-バリン(mass Trace社より購
入)を大腿静脈より20mg/kg投与し、実施例1に記載の
方法に従って、呼気CO2中の13C濃度の増加率(Δ13
C(‰))を測定した。健常ラット、糖尿病ラット共に、
1-13C-バリン投与後約6分までΔ13C(‰)値は急激に増
加したが、その後20分まで徐々に増加した(図4)。投
与後5分のΔ13C(‰)値は、糖尿病ラットで 73.54±7.3
0‰、健常ラットで45.99±5.62‰であり、糖尿病ラット
は健常ラットに比べて、非常に有意( p<0.01 (ANOVA
with Fischer LSD))に高かった。
【0025】また、投与後2分から4分における傾きは、
糖尿病ラットで 38.55±3.15‰/2分、健常ラットで 2
4.17±2.32‰/2分であり、糖尿病ラットは健常ラット
に比べて、非常に有意( p< 0.001 (ANOVA with Fisch
er LSD))に大きかった。したがって、1-13C-バリン投
与後一定時間後のΔ13C(‰)値、あるいは、投与後のΔ
13C(‰)値の増加の傾きから、糖尿病を診断することが
可能である。またこの糖尿病の診断は、空腹時に正常血
糖値を示す軽度の糖尿病に関しても、診断することが可
能である。
【0026】〔実施例6〕 1,2-13C-オルニチン
塩酸塩呼気テスト 健常ラット(8週齢,空腹時血糖値 67±5.8mg/dl,n=
4)および糖尿病ラット(8週齢,随時血糖値 411.8±10
2.5mg/dl,空腹時血糖値 77±5.7mg/dl,n=4)に、生理
食塩水に溶解した1,2-13C-オルニチン塩酸塩(ICON社
より購入)を大腿静脈より20mg/kg投与し、実施例1に
記載の方法に従って、呼気CO2中の13C濃度の増加率
(Δ13C(‰))を測定した。健常ラットでは、1,2-13
-オルニチン塩酸塩投与後20分までΔ13C(‰)値は増加
を続けた。一方、糖尿病ラットでは、投与後約14分まで
Δ13C(‰)値は増加したが、その後20分までほぼ一定値
を示した(図5)。
【0027】投与後10分のΔ13C(‰)値は、糖尿病ラッ
トで 155.70±17.99 ‰、健常ラットで 100.71±5.97‰
であり、糖尿病ラットは健常ラットに比べて、非常に有
意( p< 0.01 (ANOVA with Fischer LSD))に高かっ
た。また、投与後2分から7分における傾きは、糖尿病ラ
ットで 87.79±12.93 ‰/5分、健常ラットで 53.56±
4.72‰/5分であり、糖尿病ラットは健常ラットに比べ
て、非常に有意( p< 0.01 (ANOVA with Fischer LS
D))に大きかった。 したがって、1,2-13C-オルニチ
ン塩酸塩投与後一定時間後のΔ13C(‰)値、あるいは、
投与後のΔ13C(‰)値の増加の傾きから、糖尿病を診断
することが可能である。またこの糖尿病の診断は、空腹
時に正常血糖値を示す軽度の糖尿病に関しても、診断す
ることが可能である。
【0028】〔実施例7〕 1-13C-メチオニン呼気
テスト 健常ラット(10週齢,空腹時血糖値 73.3±2.8mg/dl,n
=4)および糖尿病ラット(10週齢,随時血糖値 590.5±
9.9mg/dl,空腹時血糖値 84±5.8mg/dl,n=4)に、生理
食塩水に溶解した1-13C-メチオニン(ICON社より購
入)を大腿静脈より40mg/kg投与し、実施例1に記載の
方法に従って、呼気CO2中の13C濃度の増加率(Δ13
C(‰))を測定した。健常ラットでは、1-13C-メチオ
ニン投与後20分までΔ13C(‰)値は増加を続けた。一
方、糖尿病ラットでは、投与後約10分までΔ13C(‰)値
は増加したが、その後20分まで徐々に減少した(図
6)。
【0029】投与後10分のΔ13C(‰)値は、糖尿病ラッ
トで 216.30±30.02 ‰、健常ラットで 120.31±18.84
‰であり、糖尿病ラットは健常ラットに比べて、非常に
有意( p< 0.01 (ANOVA with Fischer LSD))に高かっ
た。また、投与後2分から7分における傾きは、糖尿病ラ
ットで 161.58±24.17 ‰/5分、健常ラットで 88.17±
17.04 ‰/5分であり、糖尿病ラットは健常ラットに比
べて、非常に有意( p< 0.01 (ANOVA with Fischer LS
D))に大きかった。したがって、1-13C-メチオニン投
与後一定時間後のΔ13C(‰)値、あるいは、投与後のΔ
13C(‰)値の増加の傾きから、糖尿病を診断することが
可能である。またこの糖尿病の診断は、空腹時に正常血
糖値を示す軽度の糖尿病に関しても、診断することが可
能である。
【0030】〔実施例8〕 1-13C-アルギニン呼気
テスト 健常ラット(8週齢,空腹時血糖値 68.8±6.9mg/dl,n=
4)および糖尿病ラット(8週齢,随時血糖値 419.5±6
9.3mg/dl,空腹時血糖値 83.3±11.8mg/dl,n=4)に、
生理食塩水に溶解した1-13C-アルギニン(ICON社より
購入)を大腿静脈より50mg/kg投与し、実施例1に記載
の方法に従って、呼気CO2中の13C濃度の増加率(Δ
13C(‰))を測定した。健常ラットでは、1-13C-アル
ギニン投与後20分までΔ13C(‰)値は増加を続けた。一
方、糖尿病ラットでは、投与後約12分までΔ13C(‰)値
は増加したが、その後20分まで徐々に減少した(図
7)。投与後10分のΔ13C(‰)値は、糖尿病ラットで 1
92.40±30.23 ‰、健常ラットで 111.68±14.15 ‰であ
り、糖尿病ラットは健常ラットに比べて、非常に有意
( p< 0.01 (ANOVA with Fischer LSD))に高かった。
【0031】また、投与後2分から7分における傾きは、
糖尿病ラットで 146.90±18.97 ‰/5分、健常ラットで
75.02±10.01 ‰/5分であり、糖尿病ラットは健常ラ
ットに比べて、非常に有意( p< 0.01 (ANOVA with Fi
scher LSD))に大きかった。したがって、1-13C-アル
ギニン投与後一定時間後のΔ13C(‰)値、あるいは、投
与後のΔ13C(‰)値の増加の傾きから、糖尿病を診断す
ることが可能である。またこの糖尿病の診断は、空腹時
に正常血糖値を示す軽度の糖尿病に関しても、診断する
ことが可能である。
【0032】〔実施例9〕 1-13C-トリプトファン
呼気テスト 健常ラット(9週齢,空腹時血糖値 61±1.6mg/dl,n=
4)および糖尿病ラット(9週齢,随時血糖値 487±56.5
mg/dl,空腹時血糖値 94.7±10.4mg/dl,n=3)に、生理
食塩水に溶解した1-13C-トリプトファン(ICON社より
購入)を大腿静脈より10mg/kg投与し、実施例1に記載
の方法に従って、呼気CO2中の13C濃度の増加率(Δ
13C(‰))を測定した。健常ラット、糖尿病ラット共
に、1-13C-トリプトファン投与後20分までΔ13C(‰)
値は増加を続けた(図8)。
【0033】投与後20分のΔ13C(‰)値は、糖尿病ラッ
トで 19.42±4.37‰、健常ラットで8.10±0.77‰であ
り、糖尿病ラットは健常ラットに比べて、非常に有意
( p<0.01 (ANOVA with Fischer LSD))に高かった。
また、投与後10分から15分における傾きは、糖尿病ラッ
トで 4.46±0.49‰/5分、健常ラットで 1.20±0.93‰
/5分であり、糖尿病ラットは健常ラットに比べて、非
常に有意( p< 0.01 (ANOVA with Fischer LSD))に大
きかった。
【0034】したがって、1-13C-トリプトファン投与
後一定時間後のΔ13C(‰)値、あるいは、投与後のΔ13
C(‰)値の増加の傾きから、糖尿病を診断することが可
能である。またこの糖尿病の診断は、空腹時に正常血糖
値を示す軽度の糖尿病に関しても、診断することが可能
である。
【0035】〔実施例10〕 1-13C-セリン呼気テ
スト 健常ラット(10週齢,空腹時血糖値 69.8±3.8mg/dl,n
=4)および糖尿病ラット(10週齢,随時血糖値 569±5
0.3mg/dl,空腹時血糖値 93.3±7.6mg/dl,n=4)に、生
理食塩水に溶解した1-13C-セリン(ICON社より購入)
を大腿静脈より50mg/kg投与し、実施例1に記載の方法
に従って、呼気CO2中の13C濃度の増加率(Δ13
(‰))を測定した。健常ラットでは、1-13C-セリン投
与後約8分までΔ13C(‰)値は増加したが、その後20分
までほぼ一定値を示した。一方、糖尿病ラットでは、投
与後約8分までΔ13C(‰)値は急激に増加したが、その
後20分まで徐々に減少した(図9)。
【0036】投与後10分のΔ13C(‰)値は、糖尿病ラッ
トで 228.08±43.45 ‰、健常ラットで 127.79±10.69
‰であり、糖尿病ラットは健常ラットに比べて、非常に
有意( p< 0.01 (ANOVA with Fischer LSD))に高かっ
た。また、投与後1分から4分における傾きは、糖尿病ラ
ットで 158.13±41.24 ‰/4分、健常ラットで 84.17±
11.38 ‰/3分であり、糖尿病ラットは健常ラットに比
べて、有意( p< 0.05 (ANOVA with Fischer LSD))に
大きかった。
【0037】したがって、1-13C-セリン投与後一定時
間後のΔ13C(‰)値、あるいは、投与後のΔ13C(‰)値
の増加の傾きから、糖尿病を診断することが可能であ
る。またこの糖尿病の診断は、空腹時に正常血糖値を示
す軽度の糖尿病に関しても、診断することが可能であ
る。
【0038】〔実施例11〕 1-13C-チロシン呼気
テスト 健常ラット(9週齢,空腹時血糖値 79.8±3.9mg/dl,n=
4)および糖尿病ラット(9週齢,随時血糖値 442±28.6
mg/dl,空腹時血糖値 86.5±7.4mg/dl,n=4)に、0.5%
カルボキシメチルセルロースナトリウム水溶液を加え懸
濁した1-13C-チロシン(mass Trace社より購入)を60m
g/kg経口投与し、実施例1に記載の方法に従って、呼気
CO2中の13C濃度の増加率(Δ13C(‰))を測定し
た。健常ラットでは、1-13C-チロシン投与後30分まで
Δ13C(‰)値は増加を続けた。一方、糖尿病ラットで
は、投与後約20分までΔ13C(‰)値は増加したが、その
後30分まで徐々に減少した(図10)。
【0039】投与後20分のΔ13C(‰)値は、糖尿病ラッ
トで 205.30±51.43 ‰、健常ラットで 73.96±35.10
‰であり、糖尿病ラットは健常ラットに比べて、有意
( p<0.05 (ANOVA with Fischer LSD))に高かった。
また、投与後5分から10分における傾きは、糖尿病ラッ
トで 79.62±19.90 ‰/5分、健常ラットで 27.52±17.
10 ‰/5分であり、糖尿病ラットは健常ラットに比べ
て、有意( p< 0.05 (ANOVA with Fischer LSD))に大
きかった。したがって、1-13C-チロシン投与後一定時
間後のΔ13C(‰)値、あるいは、投与後のΔ13C(‰)値
の増加の傾きから、糖尿病を診断することが可能であ
る。またこの糖尿病の診断は、空腹時に正常血糖値を示
す軽度の糖尿病に関しても、診断することが可能であ
る。
【0040】〔実施例12〕 1-13C-グルタミン呼
気テスト 健常ラット(8週齢,空腹時血糖値 72.8±4.6mg/dl,n=
4)および糖尿病ラット(8週齢,随時血糖値 491mg/d
l,空腹時血糖値 88.5mg/dl,n=2)に、生理食塩水に溶
解した1-13C-グルタミン(mass Trace社より購入)を
大腿静脈より20mg/kg投与し、実施例1に記載の方法に
従って、呼気CO2中の13C濃度の増加率(Δ13
(‰))を測定した。健常ラットでは、1-13C-グルタミ
ン投与後約3分までΔ13C(‰)値は急激に増加したが、
その後20分まで徐々に増加した。一方、糖尿病ラットで
は、投与後約3分までΔ13C(‰)値は急激に増加した
が、その後20分まで徐々に減少した(図11)。
【0041】投与後5分のΔ13C(‰)値は、糖尿病ラッ
トで 168.18 ‰、健常ラットで 107.17±15.42 ‰であ
り、糖尿病ラットは健常ラットに比べて、有意( p<
0.05 (ANOVA with Fischer LSD))に高かった。また、
投与後1分から2分における傾きは、糖尿病ラットで 10
5.59 ‰/分、健常ラットで 69.88±11.51 ‰/分であ
り、糖尿病ラットは健常ラットに比べて、有意( p<
0.05 (ANOVA with Fischer LSD))に大きかった。した
がって、1-13C-グルタミン投与後一定時間後のΔ13
(‰)値、あるいは、投与後のΔ13C(‰)値の増加の傾き
から、糖尿病を診断することが可能である。またこの糖
尿病の診断は、空腹時に正常血糖値を示す軽度の糖尿病
に関しても、診断することが可能である。
【0042】〔実施例13〕 1-13C-リジン塩酸塩
呼気テスト 健常ラット(8週齢,空腹時血糖値 71±1.6mg/dl,n=
3)および糖尿病ラット(8週齢,随時血糖値 431±71.7
mg/dl,空腹時血糖値 90.3±4.9mg/dl,n=3)に、生理
食塩水に溶解した1-13C-リジン塩酸塩(mass Trace社
より購入)を大腿静脈より50mg/kg投与し、実施例1に
記載の方法に従って、呼気CO2中の13C濃度の増加率
(Δ13C(‰))を測定した。健常ラットでは、1-13C-
リジン塩酸塩投与後約11分までΔ13C(‰)値は増加した
が、その後20分までほぼ一定値を示した。一方、糖尿病
ラットでは、投与後約10分までΔ13C(‰)値は増加した
が、その後20分まで徐々に減少した(図12)。
【0043】投与後8分のΔ13C(‰)値は、糖尿病ラッ
トで 181.53±23.82 ‰、健常ラットで 96.95±27.48
‰であり、糖尿病ラットは健常ラットに比べて、有意
( p< 0.05 (ANOVA with Fischer LSD))に高かった。
また、投与後15分から20分における傾きは、糖尿病ラッ
トで -26.64±5.36‰/5分、健常ラットで -4.58±6.91
‰/5分であり、糖尿病ラットは健常ラットに比べて、
有意( p< 0.05 (ANOVA with Fischer LSD))に小さか
った。したがって、1-13C-リジン塩酸塩投与後一定時
間後のΔ13C(‰)値、あるいは、投与後のΔ13C(‰)値
の増加の傾きから、糖尿病を診断することが可能であ
る。またこの糖尿病の診断は、空腹時に正常血糖値を示
す軽度の糖尿病に関しても、診断することが可能であ
る。
【0044】〔実施例14〕 1-13C-グルタミン酸
呼気テスト 健常ラット(8週齢,空腹時血糖値 70.8±8.3mg/dl,n=
4)および糖尿病ラット(8週齢,随時血糖値 487.7±3
8.4mg/dl,空腹時血糖値 108±8.8mg/dl,n=3)に、生
理食塩水に溶解した1-13C-グルタミン酸(mass Trace
社より購入)を大腿静脈より10mg/kg投与し、実施例1
に記載の方法に従って、呼気CO2中の13C濃度の増加
率(Δ13C(‰))を測定した。健常ラット、糖尿病ラッ
ト共に、1-13C-グルタミン酸投与後約4分までΔ13
(‰)値は急激に増加したが、その後20分まで徐々に減少
した(図13)。
【0045】投与後4分のΔ13C(‰)値は、糖尿病ラッ
トで 170.62±12.18 ‰、健常ラットで 139.95±11.79
‰であり、糖尿病ラットは健常ラットに比べて、有意
( p<0.05 (ANOVA with Fischer LSD))に高かった。
また、投与後10分から20分における傾きは、糖尿病ラッ
トで -43.29±3.47‰/10分、健常ラットで -27.97±5.
05‰/10分であり、糖尿病ラットは健常ラットに比べ
て、有意( p< 0.05 (ANOVA with Fischer LSD))に小
さかった。したがって、1-13C-グルタミン酸投与後一
定時間後のΔ13C(‰)値、あるいは、投与後のΔ13
(‰)値の増加の傾きから、糖尿病を診断することが可能
である。またこの糖尿病の診断は、空腹時に正常血糖値
を示す軽度の糖尿病に関しても、診断することが可能で
ある。
【0046】〔実施例15〕 1-13C-プロリン呼気
テスト 健常ラット(10週齢,空腹時血糖値 77.6±7.3mg/dl,n
=5)および糖尿病ラット(10週齢,随時血糖値 430.3±
45.2mg/dl,空腹時血糖値 97.3±12.5mg/dl,n=4)に、
生理食塩水に溶解した1-13C-プロリン(mass Trace社
より購入)を大腿静脈より20mg/kg投与し、実施例1に
記載の方法に従って、呼気CO2中の13C濃度の増加率
(Δ13C(‰))を測定した。健常ラット、糖尿病ラット
共に、1-13C-プロリン投与後約9分までΔ13C(‰)値は
増加したが、その後20分まで徐々に減少した(図1
4)。
【0047】投与後20分のΔ13C(‰)値は、糖尿病ラッ
トで 115.77±6.61‰、健常ラットで 92.27±11.10 ‰
であり、糖尿病ラットは健常ラットに比べて、有意( p
< 0.05 (ANOVA with Fischer LSD))に高かった。した
がって、1-13C-プロリン投与後一定時間後のΔ13
(‰)値から、糖尿病を診断することが可能である。また
この糖尿病の診断は、空腹時に正常血糖値を示す軽度の
糖尿病に関しても、診断することが可能である。
【0048】〔実施例16〕 1-13C-グリシン呼気
テスト 健常ラット(9週齢,空腹時血糖値 75.5±5.8mg/dl,n=
4)および糖尿病ラット(9週齢,随時血糖値 410±10.7
mg/dl,空腹時血糖値 90±11.9mg/dl,n=3)に、生理食
塩水に溶解した1-13C-グリシン(mass Trace社より購
入)を大腿静脈より20mg/kg投与し、実施例1に記載の
方法に従って、呼気CO2中の13C濃度の増加率(Δ13
C(‰))を測定した。健常ラットでは、1-13C-グリシ
ン投与後約5分までΔ13C(‰)値は急激に増加し、約12
分までほぼ一定値を示したが、その後20分まで徐々に減
少した。一方、糖尿病ラットでは、投与後約5分までΔ
13C(‰)値は急激に増加したが、その後20分まで徐々に
減少した(図15)。
【0049】投与後7分のΔ13C(‰)値は、糖尿病ラッ
トで 156.62±10.83 ‰、健常ラットで 119.06±12.19
‰であり、糖尿病ラットは健常ラットに比べて、有意
( p<0.05 (ANOVA with Fischer LSD))に高かった。
したがって、1-13C-グリシン投与後一定時間後のΔ13
C(‰)値から、糖尿病を診断することが可能である。ま
たこの糖尿病の診断は、空腹時に正常血糖値を示す軽度
の糖尿病に関しても、診断することが可能である。
【0050】〔実施例17〕 1-13C-システイン呼
気テスト 健常ラット(9週齢,空腹時血糖値 74±7.7mg/dl,n=
4)および糖尿病ラット(9週齢,随時血糖値 457±4.3m
g/dl,空腹時血糖値 93.7±16.6mg/dl,n=3)に、生理
食塩水に溶解した1-13C-システイン(ICON社より購
入)を大腿静脈より20mg/kg投与し、実施例1に記載の
方法に従って、呼気CO2中の13C濃度の増加率(Δ13
C(‰))を測定した。投与後2分のΔ13C(‰)値は、糖
尿病ラットで 42.87±2.09‰、健常ラットで78.97±13.
98 ‰であり、糖尿病ラットは健常ラットに比べて、有
意( p< 0.05(ANOVA with Fischer LSD))に低かっ
た。
【0051】また、投与後1分から2分における傾きは、
糖尿病ラットで 38.50±2.33‰/分、健常ラットで 65.
72±10.66 ‰/分であり、糖尿病ラットは健常ラットに
比べて、有意( p< 0.05 (ANOVA with Fischer LSD))
に小さかった。したがって、1-13C-システイン投与後
一定時間後のΔ13C(‰)値、あるいは、投与後のΔ13
(‰)値の増加の傾きから、糖尿病を診断することが可能
である。またこの糖尿病の診断は、空腹時に正常血糖値
を示す軽度の糖尿病に関しても、診断することが可能で
ある。
【0052】〔実施例18〕 1-13C-ロイシン呼気
テスト 健常ラット(8週齢,空腹時血糖値 82.5±4.5mg/dl,n=
4)および糖尿病ラット(8週齢,随時血糖値 399.5mg/d
l,空腹時血糖値 85.5mg/dl,n=2)に、生理食塩水に溶
解した1-13C-ロイシン(mass Trace社より購入)を大
腿静脈より10mg/kg投与し、実施例1に記載の方法に従
って、呼気CO2中の13C濃度の増加率(Δ13C(‰))
を測定した。投与後5分のΔ13C(‰)値は、糖尿病ラッ
トで 52.89±10.83 ‰、健常ラットで 42.56±2.43‰で
あり、糖尿病ラットは健常ラットに比べて、非常に有意
( p< 0.01 (ANOVA with Fischer LSD))に高かった。
したがって、1-13C-ロイシン投与後一定時間後のΔ13
C(‰)値から、糖尿病を診断することが可能である。ま
たこの糖尿病の診断は、空腹時に正常血糖値を示す軽度
の糖尿病に関しても、診断することが可能である。
【0053】〔実施例19〕 1-13C-アスパラギン
酸呼気テスト 健常ラット(8週齢,空腹時血糖値 56.3±6.8mg/dl,n=
4)および糖尿病ラット(8週齢,随時血糖値 389±52.1
mg/dl,空腹時血糖値 80.5±6.1mg/dl,n=4)に、生理
食塩水に溶解した1-13C-アスパラギン酸(mass Trace
社より購入)を大腿静脈より10mg/kg投与し、実施例1
に記載の方法に従って、呼気CO2中の13C濃度の増加
率(Δ13C(‰))を測定した。健常ラット、糖尿病ラッ
ト共に、1-13C-アスパラギン酸投与後約2分までΔ13C
(‰)値は急激に増加したが、その後20分まで徐々に減少
した(図16)。
【0054】投与後3分のΔ13C(‰)値は、糖尿病ラッ
トで 172.66±8.65‰、健常ラットで126.56±13.45 ‰
であり、糖尿病ラットは健常ラットに比べて、非常に有
意(p< 0.01 (ANOVA with Fischer LSD))に高かっ
た。また、投与後3分から8分における傾きは、糖尿病ラ
ットで -53.79±11.42 ‰/5分、健常ラットで -8.13±
10.84 ‰/5分であり、糖尿病ラットは健常ラットに比
べて、非常に有意( p< 0.01 (ANOVA with Fischer LS
D))に小さかった。したがって、1-13C-アスパラギン
酸投与後一定時間後のΔ13C(‰)値、あるいは、投与後
のΔ13C(‰)値の増加の傾きから、糖尿病を診断するこ
とが可能である。またこの糖尿病の診断は、空腹時に正
常血糖値を示す軽度の糖尿病に関しても、診断すること
が可能である。
【0055】〔実施例20〕 1,1-13C-シスチン
呼気テスト 健常ラット(9週齢,空腹時血糖値 65.5±6.4mg/dl,n=
4)および糖尿病ラット(9週齢,随時血糖値 324.5±7.
7mg/dl,空腹時血糖値 81.8±11.5mg/dl,n=4)に、0.5
%カルボキシメチルセルロースナトリウム水溶液を加え
懸濁した1,1-13C-シスチン(mass Trace社より購入)
を45mg/kg経口投与し、実施例1に記載の方法に従っ
て、呼気CO2中の13C濃度の増加率(Δ13C(‰))を
測定した。健常ラット、糖尿病ラット共に、1,1-13C-
シスチン投与後30分までΔ13C(‰)値は増加を続けた
(図17)。
【0056】投与後10分のΔ13C(‰)値は、糖尿病ラッ
トで 69.15±6.44‰、健常ラットで45.26±8.68‰であ
り、糖尿病ラットは健常ラットに比べて、非常に有意
( p<0.01 (ANOVA with Fischer LSD))に高かった。
また、投与後5分から10分における傾きは、糖尿病ラッ
トで 46.82±2.94‰/5分、健常ラットで 30.86±10.06
‰/5分であり、糖尿病ラットは健常ラットに比べて、
有意( p< 0.05 (ANOVA with Fischer LSD))に大きか
った。したがって、1,1-13C-シスチン投与後一定時間
後のΔ13C(‰)値、あるいは、投与後のΔ13C(‰)値の
増加の傾きから、糖尿病を診断することが可能である。
またこの糖尿病の診断は、空腹時に正常血糖値を示す軽
度の糖尿病に関しても、診断することが可能である。
【0057】〔製剤例1〕 (注射剤) 1-13C-イソロイシン10重量部に対し、生理食塩水を加
え全量を100重量部として、これを溶解後ミリポアフィ
ルターを用いて除菌濾過した。この濾液をバイアル瓶に
とり、密封して注射剤を得た。 〔製剤例2〕 (内服液剤) 1-13C-アラニン10重量部に対し、精製水を加え全量を
100重量部として、これを溶解後ミリポアフィルターを
用いて除菌濾過した。この濾液をバイアル瓶にとり、密
封して内服液剤を得た。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、被験者の身体的負担が
小さく、正確な検査結果を即時に知ることができ、かつ
副作用がなく安全に使用できる糖尿病診断剤が提供され
る。本発明の糖尿病診断剤は、空腹時に正常血糖値を示
す軽度の糖尿病患者をもスクリーニングすることがで
き、見逃しやすい状況下においても健常人と糖尿病患者
の判別が可能である。さらに、糖尿病の通院患者の管
理、治療効果の判定に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】1-13C-イソロイシン投与後の呼気中13CO2
の増加を示す。
【図2】1-13C-アラニン投与後の呼気中13CO2の増
加を示す。
【図3】1-13C-ヒスチジン投与後の呼気中13CO2
増加を示す。
【図4】1-13C-バリン投与後の呼気中13CO2の増加
を示す。
【図5】1,2-13C-オルニチン塩酸塩投与後の呼気中
13CO2の増加を示す。
【図6】1-13C-メチオニン投与後の呼気中13CO2
増加を示す。
【図7】1-13C-アルギニン投与後の呼気中13CO2
増加を示す。
【図8】1-13C-トリプトファン投与後の呼気中13CO
2の増加を示す。
【図9】1-13C-セリン投与後の呼気中13CO2の増加
を示す。
【図10】1-13C-チロシン投与後の呼気中13CO2
増加を示す。
【図11】1-13C-グルタミン投与後の呼気中13CO2
の増加を示す。
【図12】1-13C-リジン塩酸塩投与後の呼気中13CO
2の増加を示す。
【図13】1-13C-グルタミン酸投与後の呼気中13CO
2の増加を示す。
【図14】1-13C-プロリン投与後の呼気中13CO2
増加を示す。
【図15】1-13C-グリシン投与後の呼気中13CO2
増加を示す。
【図16】1-13C-アスパラギン酸投与後の呼気中13
2の増加を示す。
【図17】1,1-13C-シスチン投与後の呼気中13CO
2の増加を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 邦彦 千葉県船橋市滝台町104−1−405

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1以上の特定位の炭素が13
    で標識されたアミノ酸を含む糖尿病診断剤。
  2. 【請求項2】 アミノ酸が脂肪族アミノ酸である請求項
    1記載の糖尿病診断剤。
  3. 【請求項3】 アミノ酸が芳香族アミノ酸である請求項
    1記載の糖尿病診断剤。
  4. 【請求項4】 アミノ酸が含硫アミノ酸である請求項1
    記載の糖尿病診断剤。
  5. 【請求項5】 アミノ酸が複素環アミノ酸である請求項
    1記載の糖尿病診断剤。
  6. 【請求項6】 アミノ酸が酸性アミノ酸である請求項1
    記載の糖尿病診断剤。
  7. 【請求項7】 アミノ酸が塩基性アミノ酸である請求項
    1記載の糖尿病診断剤。
  8. 【請求項8】 脂肪族アミノ酸がグリシン、アラニン、
    セリン、スレオニン、バリン、ロイシン、又はイソロイ
    シンである請求項2記載の糖尿病診断剤。
  9. 【請求項9】 芳香族アミノ酸がフェニルアラニン、又
    はチロシンである請求項3記載の糖尿病診断剤。
  10. 【請求項10】 含硫アミノ酸がシステイン、シスチ
    ン、又はメチオニンである請求項4記載の糖尿病診断
    剤。
  11. 【請求項11】 複素環アミノ酸がトリプトファン、プ
    ロリン又はヒスチジンである請求項5記載の糖尿病診断
    剤。
  12. 【請求項12】 酸性アミノ酸がアスパラギン酸、アス
    パラギン、グルタミン酸、又はグルタミンである請求項
    6記載の糖尿病診断剤。
  13. 【請求項13】 塩基性アミノ酸がアルギニン、リジ
    ン、又はオルニチンである請求項7記載の糖尿病診断
    剤。
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