JPH11208334A - 車両用横跳ね式折り畳みシート - Google Patents

車両用横跳ね式折り畳みシート

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JPH11208334A
JPH11208334A JP2521498A JP2521498A JPH11208334A JP H11208334 A JPH11208334 A JP H11208334A JP 2521498 A JP2521498 A JP 2521498A JP 2521498 A JP2521498 A JP 2521498A JP H11208334 A JPH11208334 A JP H11208334A
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JP
Japan
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seat
vehicle
holding
latch
door
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Pending
Application number
JP2521498A
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English (en)
Inventor
Akira Nemoto
晃 根本
Yoshiaki Kubo
芳明 久保
Noriyasu Izuki
憲康 伊月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tachi S Co Ltd
Original Assignee
Tachi S Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用横跳ね式折り畳みシートを着脱可能と
した際における作業性、操作性、および安全性を確保す
る。 【構成】 ストライカー44に係合されるラッチ46が、そ
の係合解除位置となる下方回動位置で車両のドア18に干
渉可能な長さを持つロックハンドル52をその延出端46b
に一体的に有して、マウントベース30に回動自在に支持
されている。そして、下方回動位置へのロックハンドル
52の回動に伴うラッチ46、ストライカー44間の係合解除
により、マウントユニット24をシート本体16と一体的に
床面22から取り外し可能としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、折り畳んだシー
ト本体を横跳ねヒンジでの横跳ねによって着座位置から
ドア壁面に沿った格納位置に格納、保持可能とするとと
もに、床面に対して着脱可能な車両用横跳ね式折り畳み
シートに関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、折り畳んだシート本体をシー
トクッション側端の横跳ねヒンジにより側方、つまり自
動車の壁側、あるいはドア側に跳ね上げて保持可能とす
る横跳ね式折り畳みシートが、1BOX、1.5BOX等のミニバ
ンやクロスカントリー(オフロード)系の四輪駆動車(4
WD) 等のRV車(多目的自動車)のリヤシート、特に荷物
室(ラゲッジスペース)との兼用スペースに配設された
サードシート(自動車の第3列目のシートで、ラゲッジ
シートともいう)等として装着されている。
【0003】このような横跳ね式折り畳みシートによれ
ば、着座形態へのシートの設定によって通常通り着座で
きるとともに、シートの不要時に折り畳んで壁際に横跳
ね、保持(格納)すれば、当該シートのスペースがラゲ
ッジスペースとして利用できるため、必要に応じたシー
トの形態変更により、自動車の使用状況に適した室内空
間の有効利用が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来は、サ
ードシートを横跳ねすることによってラゲッジスペース
を確保可能とする上記の構成が一般的となっているが、
更に広いスペースを確保すべく、サードシートを取り外
し可能とする構成や、2列目のセカンドシートを折り畳
んで前方にスライド可能とする構成等が、RV車における
近年の主流となりつつある。
【0005】また、近年においては、3列シートを有す
るRV車に限らず、一般的な2列シートのセダン(サルー
ンとも称する)やステーションワゴン(単にワゴンとも
いう)等に対しても、その室内空間の有効利用化が推し
進められており、多彩なシートアレンジの可能なシート
を装着したこの種の自動車が、種々提供されはじめてい
る。
【0006】セダン、ステーションワゴン等の2列シー
ト車両において室内空間を有効に利用しようとする場
合、先ず、リヤシート、あるいはアシスタントシート
(フロントシートの助手席)を横跳ね式折り畳みシート
とし、これらのシートを格納することで乗員スペースの
ラゲッジスペース化をはかることが考えられる。しか
し、セダン、ステーションワゴン等の乗員スペースは限
られているため、より広いスペースを確保するために
は、格納されたシートによるデッドスペースを除外する
ことが必要となる。
【0007】そこで、次に、横跳ね式シートの取り外し
が考えられるが、RV車に装着される公知の一般的な着脱
式のシートは、自動車室内に乗り込んだ作業者によって
引き上げられ、または載置されるタイプであるため、自
動車室内の狭い、特に高さのないセダン、ステーション
ワゴン等においては、その着脱作業が容易に行えない。
つまり、RV車に装着された公知の着脱式シートをセダ
ン、ステーションワゴン等に単純に応用することは容易
でなく、構成の複雑化、および作業性の低下等を招くこ
とは避けられない。
【0008】また、RV車に装着された公知の着脱式シー
トは、横跳ねヒンジを有する、いわゆるマウントユニッ
トの一部を、床面に残して取り外されるタイプであるた
め、ドアに隣接するアシスタントシート、リヤシートに
この公知の着脱式シートを装着すると、シートの取り外
しにより残されたこのマウントユニットの一部が床面に
おける突起物となり、この突起物が、ドアを介した荷物
等の出し入れの際の障害物となる虞れがある。従って、
この点からも、セダン、ステーションワゴン等への応用
が容易でない。
【0009】この発明は、セダン、ステーションワゴン
等の2列シート車両にも装着可能な車両用横跳ね式折り
畳みシート、特に、ドアに隣接させて装着した際におけ
る作業性、操作性、および安全性に優れた車両用横跳ね
式折り畳みシートの提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、所定の支軸を中心とした回動の
もとで床面のストライカーに係合されるラッチが、その
係合解除位置となる下方回動位置で車両のドアに干渉可
能な長さを持つロックハンドルをその延出端に一体的に
有して、車両の前後方向に離間並置された一対のマウン
トベースの内方位置に回動自在に支持されている。そし
て、車両のドアに干渉しないロックハンドルの上方回動
位置をラッチ、ストライカー間の係合位置とし、車両の
ドアとの干渉によって当該ドアを閉鎖不能とする下方回
動位置へのロックハンドルの回動に伴うラッチ、ストラ
イカー間の係合解除により、マウントユニットをシート
本体と一体的に床面から取り外し可能としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0012】図1、図2(A)、(B) に示すように、この発
明に係る車両用横跳ね式折り畳みシート10は、シートク
ッション12に対するシートバック14の前倒しによって折
り畳み可能なシート本体16を備えて、車両の、ドア18に
隣接する位置に配設され、折り畳み後における横跳ねヒ
ンジ20での跳ね上げ(横跳ね)のもとで、このシート本
体を当該ドアに沿って格納可能に構成されている。そし
て、このシート本体16の格納位置からの所定のレバー操
作のもとで、この横跳ね式折り畳みシート10の全体が、
床面22から取り外し可能となっている。
【0013】なお、この横跳ね式折り畳みシート10の装
着される車両として、たとえば、セダン(サルーンとも
称する)、ステーションワゴン(単にワゴンともいう)
等の2列シート車両が例示でき、この2列シート車両を
単に車両と称して、以下説明する。
【0014】図2(A) に示すように、この種の横跳ね式
折り畳みシート10は、横跳ねヒンジ20(図1参照)をそ
の上部に有するマウントユニット24をドア側に、上端ヒ
ンジ25での回動のもとで折り畳み可能な折り畳み脚26を
車両中央側に、それぞれ配置してなる脚部を、シートク
ッション12の下部に有して形成され、折り畳み脚の脚部
展開を伴う、シートバック14の起立状態におけるシート
本体16の図示の着座形態によって、このシートへの乗員
の着座が可能となる。
【0015】また、シートバック14は、シートクッショ
ン12に対し、折り畳みヒンジ28を介して前倒し、つまり
は折り畳み可能に連結され、この折り畳みヒンジでの折
り畳み後における、横跳ねヒンジ20(図1参照)でのシ
ート本体16の横跳ねによって、横跳ね式折り畳みシート
10は、図2(B) に示すように、ドア18に沿って格納可能
となっている。
【0016】なお、図2(B) の参照符号29は、横跳ねさ
れたシート本体16をその横跳ね位置、つまりは格納位置
に保持するための保持ベルトであり、シートクッション
12の下面から延出されたこの保持ベルトは、通常、ドア
上に設けられた所定の受部へのフック29a の係止等のも
とで、車両に対して連結される。
【0017】このような横跳ね式折り畳みシート10にお
いては、着座形態へのシートの設定によって通常通り着
座できるとともに、シートの不要時に折り畳んで横跳
ね、格納すれば、当該シートのスペースがラゲッジスペ
ースとして利用できるため、必要に応じたシートの形態
変更により、自動車の使用状況に適した室内空間の有効
利用が可能となる。
【0018】なお、このような横跳ね式折り畳みシート
10における折り畳みヒンジ28の構造、およびシートバッ
ク14の前倒しのもとで折り畳み可能なシート本体16自体
の構成、ならびに折り畳み脚28自体の構造はいずれも公
知であり、これらはこの発明の趣旨でないため、ここで
は詳細に説明しない。
【0019】図1に加えて図3を見るとわかるように、
マウントユニット24は、車両の前後方向での離間位置に
立設並置された一対のマウントベース30(F、R) を本体と
して形成され、通常、折り畳まれたシート本体16の横跳
ねの際の支点となる横跳ねヒンジ20がマウントユニッ
ト、つまりはこのマウントベースの上部に設けられてい
る。そして、この発明においては、回動軸の平行な4個
の回り対偶の組み合わせからなる、いわゆる四節機構と
して、この横跳ねヒンジ20が形成されている。
【0020】この四節機構としてなる横跳ねヒンジ20
は、マウントベース30(F、R) に一端の枢着された離間並
置の一対のリンクアーム32、34 の他端を、シートクッシ
ョン12の連結、固定される取り付けブラケット36の連結
片37に個別に枢着して形成されている。このような構成
においては、マウントベース30(F、R) が固定リンクとな
るとともに、連結片37が連結リンクとなり、リンクアー
ム32、34 の揺動に伴うこの四節機構のリンクモーション
のもとで、折り畳まれたシート本体16が、図4に示すほ
ぼ水平の着座位置と、図5に示すほぼ垂直な格納位置
(横跳ね位置)との間で回動される。
【0021】なお、図4に示すように、シート本体16の
着座位置においては、マウントベース30(F、R) の内方に
突設された係合ピン38に対する、取り付けブラケット36
の係合凹部40の係合のもとで、横跳ねヒンジ(四節機
構)20が作動規制されるとともに、図5に示すように、
シート本体の横跳ね位置(格納位置)においては、一対
のリンクアーム32、34 間の相互干渉のもとで横跳ねヒン
ジが作動規制される。
【0022】そして、横跳ねのもとで格納されたシート
本体16は、通常、図2(B) に示すように、シートクッシ
ョン12の下面等から延出された保持ベルト29により、車
両の壁面に係止、保持される。
【0023】ここで、この発明の横跳ね式折り畳みシー
ト10においては、このシートの全体、つまりマウントユ
ニット24がシート本体16と共に床面22から取り外し可
能、つまり床面に対して着脱可能となっており、図5、
図1に示すように、床面のストライカー44に対するマウ
ントユニットのラッチ46の係合、係合解除により、床面
に対するマウントユニット、ひいてはシート全体の固
定、固定解除が切り換え可能となっている。
【0024】図3に示すように、ストライカー44は、床
面22の凹部48において車両の前後方向に延びて跨設、固
定されている。そして、図3に加えて図1を見るとわか
るように、ストライカー44に係合するフック46a を持っ
たラッチ46が、所定の支軸、たとえば前後のマウントベ
ース30(F、R) 間に架設、軸支されたシャフト50を中心と
して回動可能に、マウントベースのそれぞれの内方位置
に配設、支持されている。
【0025】図1、図5に示すように、このラッチ46
は、フック46a の開口を下方に回動させることでストラ
イカー44に係合可能とされ、フックに対するその延出端
46b 間に、平面略コ字形状のロックハンドル52が、各端
末の固着のもとで一体的に延出されている(図3参
照)。
【0026】なお、ロックハンドル52は、ドア18側から
操作可能に設けられ、このドア側からのロックハンドル
の上下動操作のもとでストライカー44との係合、係合解
除を可能に、ラッチ46は形成、配置されている。
【0027】図1、図3に示すように、このロックハン
ドル52においては、たとえば、各端末を持つ折曲部間の
中間部52a が、操作者の把持可能な操作端となってい
る。そして、この操作端(中間部)52a を把持しての、
上方へのロックハンドル52の回動によって、ラッチ46、
ストライカー44間が図5のように係合されて、横跳ね式
折り畳みシート10が床面22に連結、固定されるととも
に、この係合位置から下方、つまり図中反時計方向への
ロックハンドル、ひいてはラッチの回動により、ラッ
チ、ストライカー間は図1に示すように係合解除され
て、マウントユニット24、つまりはシートが、床面から
取り外し可能な状態となる。
【0028】つまり、この発明においては、ロックハン
ドル52の上方回動位置がラッチ46、ストライカー44間の
係合位置として、またロックハンドルの下方回動位置が
ラッチ、ストライカー間の係合解除位置として、それぞ
れ設定され、このロックハンドルの位置の切り換え操作
によって、床面に対するマウントユニット24、ひいては
横跳ね式折り畳みシート10の全体の固定、固定解除が切
り換え可能となっている。
【0029】上記のように、この発明の車両用横跳ね式
折り畳みシート10においては、ロックハンドル52による
ラッチ46、ストライカー44間の係合解除操作によって、
シート全体が床面22から取り外し可能であり、シート本
体16の横跳ねによって発生するデッドスペースはこのシ
ート全体の取り外しのもとで除外されるため、シート本
体16の横跳ねだけでは得られない更に広い空間が、車両
室内に容易に確保できる。
【0030】そして、ストライカー44に対するラッチ46
の係合解除により、マウントユニット24を残すことな
く、横跳ね式折り畳みシート10の全体が床面22から取り
外されるため、車両室内の床面の有効利用範囲が確実に
拡張される。更に、マウントユニット24が床面22での突
起物として残らないため、この横跳ね式折り畳みシート
10に対応するドア18を利用した、荷物等の出し入れの際
の作業性が向上する。
【0031】また、ロックハンドル52をドア18側から操
作する構成であり、横跳ね式折り畳みシート10の着脱の
際は、ドアの開放のもとで作業すれば足りるため、室内
高さの低いセダン、ステーションワゴン等においてもそ
の作業スペースは十分に確保でき、円滑、容易な作業が
可能となる。
【0032】従って、この発明の横跳ね式折り畳みシー
ト10によれば、セダン、ステーションワゴン等の2列シ
ート車両への装着が十分に可能となり、このシートを当
該車両に装着することによって、当該車両自体の利用範
囲が一層拡張できる。
【0033】なお、この横跳ね式折り畳みシート10にお
いても、シート本体16を横跳ねのもとで格納、保持する
ことは、図5、および図2(B) に示すように可能である
ため、シートを床面22から取り外さなくとも、車両の室
内空間は十分に広く確保できる。つまり、車両の出発時
点での室内空間の利用方法のみに限定されず、走行移動
先から後の室内空間の利用方法を考慮した選択が可能で
あるため、車両の利用状況に応じた室内アレンジが容易
に確保できる。
【0034】ここで、図1に示すように、この発明の横
跳ね式折り畳みシート10においては、ラッチのロックハ
ンドル52が、ラッチ46、ストライカー44の係合解除位置
となる下方回動位置でドア18に干渉可能な長さを有して
形成されるとともに、図4、図5に示すように、係合位
置となるロックハンドルの上方回動位置が、ドアに干渉
しない位置として設定されている。つまり、この発明に
おいては、ロックハンドル52の下方回動位置でドア18が
閉鎖不能、かつロックハンドルの上方回動位置でドアが
閉鎖可能となっている。
【0035】このような構成によれば、ロックハンドル
52の下方回動位置、つまりラッチ46、ストライカー44間
の係合解除状態では、ドア18の確実な閉鎖が不能となる
ため、作業者、およびドライバー等にその状態、つまり
横跳ね式折り畳みシート10の未固定状態を、このドアの
不完全閉鎖によって認識させることができる。つまり、
横跳ね式折り畳みシート10の未固定状態における車両の
走行が未然に防止できるとともに、この状態でのシート
本体16の格納、保持、あるいは着座も同時に防止できる
ため、このシート10が取り外し可能な構成にも拘らず、
その安全性、特に走行の際の安全性は十分に高く確保で
きる。
【0036】ところで、ロックハンドル52の回動規制に
よりラッチ46を係合位置、係合解除位置にそれぞれ保持
可能とすれば、床面22に対する横跳ね式折り畳みシート
10の固定の確実性、および着脱作業の際の作業性の向上
が期待できる。そこで、図1、図3および図5に示すよ
うに、この発明においては、ラッチ46、ストライカー44
間の係合位置、係合解除位置に対応した一対の保持溝54
(U、L) と、ロックハンドル52に設けられた保持解除レバ
ー56の保持ピン56a との係合、係合解除のもとで、ロッ
クハンドルの回動を対応する回動位置で規制可能として
いる。
【0037】たとえば、保持溝54(U、L) が、ラッチ46の
回動中心から放射線上に延びた溝として、ラッチ、スト
ライカー44間の係合位置、係合解除位置に対応した位置
でマウントベース30(F、R) の基壁にそれぞれ設けられて
いる。そして、ラッチ46の回動中心を中心とした円弧上
のガイド溝58によって、この保持溝54(U、L) の遠端間が
連続されるとともに、ロックハンドル52に沿って摺動可
能、かつロックハンドルの操作端52a と同時にその把持
片56b を掌握可能に配設された保持解除レバー56の保持
ピン56a を、この保持溝、ガイド溝内に移動自在に挿入
している。
【0038】保持解除レバー56は、たとえば、この保持
解除レバー、シャフト50のそれぞれの係止片60、62 に各
端末の係止された引張コイルばねからなる保持ばね64の
偏倚力のもとで、保持溝54(U、L) と保持ピン56a との係
合方向に偏倚されており、この保持ばねの偏倚力のもと
での保持溝、保持ピン間の係合により、ロックハンドル
52が対応する各位置に保持されるとともに、把持片56b
の把持のもとでの保持ばねの偏倚力に抗した保持解除レ
バーの牽引操作によって、各位置でのロックハンドルの
回動規制が解除可能となっている。
【0039】なお、マウントベース30(F、R) の保持溝54
(U、L) と同様の保持溝をその円弧面66a に連続して有す
るサポートプレート66が、マウントベースの内面に配
置、固着され、このサポートプレートの剛性のもとで、
ロックハンドル52の回動規制時における負荷に抗した保
持を可能としている。
【0040】このような構成によれば、ロックハンドル
52がラッチ46、ストライカー44の係合位置、係合解除位
置、つまりは上方回動位置、下方回動位置のそれぞれに
おいて確実に保持でき、不意な外力等による予期せぬ回
動が生じないため、床面22に対するマウントユニット2
4、ひいては横跳ね式折り畳みシート10の固定の確実
性、および着脱作業の際の作業性が確実に向上する。
【0041】そして、保持解除レバーの把持片56a をロ
ックハンドルの操作端52a と共に把持して牽引すれば足
りるため、保持解除の際の操作性の低下を招かない。
【0042】また、この発明においては、図3、図4に
示すように、横跳ねヒンジ20となる四節機構の一対のリ
ンクアーム32、34 のうちのドア側のリンクアーム32間
に、略プレート状のジョイントメンバー68が架設、固定
されている。そして、シート本体16を着座位置で支持す
る四節機構のリンクモーションにおける把持片56b の進
路上への突出のもとで、少なくとも保持解除レバー56の
摺動を規制する規制ブロック70が、このジョイントメン
バー68に突設されている。
【0043】解除ブロック70は、たとえば、突起状の上
片70a 、下片70b を一体に有して形成され、このうちの
下片が、保持解除レバーの把持片56b の進路上に突出可
能となっている。
【0044】このような構成によれば、シート本体16が
着座位置にあるときに保持解除レバー56を解除方向に操
作しようとしても、解除ブロックの下片70b によって対
応方向への把持片56b の牽引が規制されているため、保
持解除レバーによる解除操作は不能となる。つまり、シ
ート本体16が着座位置にあるときにおいては、保持溝54
(U、L) と保持ピン56a との間の係合が解除できないた
め、着座形態時における横跳ね式折り畳みシート10の不
意な固定解除は発生しない。従って、着座時における安
全性が、この点からも十分に確保できる。
【0045】そして、図5に示すように、折り畳んだシ
ート本体16を横跳ねにより格納すれば、これに対応する
横跳ねヒンジ(四節機構)20のリンクモーションのもと
で、解除ブロックの下片70b は保持解除レバーの把持片
56b の進路上から除かれるため、保持解除レバーによる
保持解除操作が可能となる。従って、保持解除レバー56
による保持解除操作の煩雑化を招くことなく、着座時に
おける安全性が容易、かつ十分に確保できる。
【0046】なお、図4に示すように、解除ブロックの
上片70a は、通常、シート本体16を着座位置で支持する
横跳ねヒンジ20のリンクモーションのもとで、ロックハ
ンドルの操作端52a の上方に少なくとも部分的に被るよ
うに形成、配置される。このような構成とすれば、シー
ト本体16の着座位置におけるロックハンドルの操作端52
a の把持が、この解除ブロックの上片70a によって妨げ
られるため、作業者による誤操作も、これによって確実
に防止できる。
【0047】しかし、解除ブロック70は、シート本体16
の着座位置における解除方向への保持解除レバー56の移
動を阻止可能であれば足りるため、図示の形状に限定さ
れず、たとえば、ここでいう下片70b のみを有する形態
に、解除ブロックを形成してもよい。
【0048】ここで、この発明においては、横跳ねヒン
ジ20が四節機構として形成され、図4に示すように、シ
ート本体16の着座位置では、取り付けブラケットの係合
凹部40とマウントベース30(F、R) の係合ピン38との係合
のもとで、この四節機構のリンクモーションが保持され
る。このような構成においては、シート本体16の着座位
置での四節機構のリンクモーションは、図4に示す回動
軸a、b,c の3点を頂点とする三角形となり、この三角形
によって、シート本体が支持されることになるため、シ
ート本体とマウントユニット24とはほぼ一体となり、マ
ウントユニットに対する、車両の横方向でのシート本体
のガタツキは十分に防止できる。
【0049】そして、この場合においては、折り畳み脚
26での横方向のガタツキを防止することによって、横方
向での横跳ね式折り畳みシート10の全体的なガタツキが
防止できるため、ガタツキの防止が容易となるととも
に、着座形態でのシートの強度が十分に向上される。
【0050】ところで、ラッチ46は、ストライカー44に
係合可能フック46a を持つ形状として形成されるが、た
とえば、図6に示すように、ラッチの回動中心、つまり
シャフト50の軸中心から保持部外縁までの距離L1を同中
心から開口外縁までの距離L2より短く形成した、いわば
L1<L2の関係を持つ形状として、このフックを形成する
とよい。そして、図1、図3に示すように、この場合に
おいては、内方に折曲成形されたマウントベース30(F、
R) の下壁30a と床面22との間に、弾性圧縮可能な挟圧
部材72が介在される。
【0051】狭圧部材72は、たとえば、ラッチ46、スト
ライカー44間の係合に伴った圧縮変形のもとで距離L1、L
2 間の差を吸収可能とする厚さ、弾性を持つ略円板状
に、合成ゴム材料等から成形される。
【0052】なお、狭圧部材72は、対応する挿通孔への
係止突起72a の嵌入、係止のもとで、マウントベースの
下壁30a に固着される。
【0053】このような構成では、フック46a の開口端
がその保持部より広く形成されているため、ラッチ46、
ストライカー44間の係合が容易に行える。そして、容易
な係合にも拘らず、ラッチ46、ストライカー44間の係合
後における遊びが狭圧部材72によって吸収されるため、
床面22に対する固定後におけるマウントユニット24のガ
タツキ、特に上下方向、およびストライカーの軸線に対
する直交方向となる車両の左右方向でのガタツキが確実
に防止できる。
【0054】従って、作業性に加えた安定性の確保が、
この構成によって容易に確保できる。
【0055】また、ストライカー44は床面の凹部48に跨
設されるが、図7に示すように、この凹部を、4面をテ
ーパ面とするテーパ状凹部とし、この凹部のテーパ面の
うち、ストライカーの軸線方向で対向する面の少なくと
も下部を垂直面48a とするとよい。そして、この場合に
おいては、マウントベースの下壁30a のうち、ラッチ46
に整列する対応範囲の部分が、床面の凹部48に挿入可能
な対応するテーパ片74として、凹部の垂直面48a に対向
する垂直面74a を有して下方に突出される(図1、図3
参照)。
【0056】このような構成によれば、凹部48へのテー
パ片74の挿入の困難性を伴うことなく、マウントユニッ
ト24の位置決め、つまり横跳ね式折り畳みシート10の位
置決めが容易に行えるとともに、ストライカーの軸線方
向へのマウントのガタツキ、つまりは車両の前後方向へ
のシートのガタツキが確実に防止できる。従って、横跳
ね式折り畳みシート10の取り付けの際の作業性、および
取り付け後の安定性が両立される。
【0057】そして、上述したラッチ46の形状、つまり
ストライカー44との係合のもとでマウントベース30(F、
R) 、床面22間の狭圧部材72を狭圧可能とするラッチ形
状に、この凹部48とテーパ片74との組み合わせを併せて
設けることによって、車両の前後、左右、および上下で
のガタツキがいずれも防止できるため、床面22に対する
横跳ね式折り畳みシート10の安定性が一層向上する。
【0058】また、図4に示すように、取り付けブラケ
ットの係合凹部40に挿入、係合された係合ピン38に斜め
上方から圧接する弾性押圧部材76を、取り付けブラケッ
ト36の対応箇所に設けることが好ましい。弾性押圧部材
76として、たとえば、合成ゴム等からなるゴム体が利用
できる。
【0059】このような構成では、係合凹部40と係合ピ
ン38との係合時における衝撃が、この弾性押圧部材76の
圧縮変形のもとで吸収されるため、係合の際の衝撃音が
十分に抑制される。そして、弾性押圧部材76の圧縮変形
のもとで係合凹部40、係合ピン38間のガタツキが抑制さ
れるため、このガタツキに起因する接触音も十分に抑制
でき、これらによる不快感の付与が防止される。
【0060】ところで、従来の横跳ね式折り畳みシート
においては、図2(B) に示すように、横跳ねにより格納
されたシート本体16を保持ベルト29での係止によって保
持可能としているが、従来の横跳ね式折り畳みシートは
シート本体、マウントユニット24間での回動規制手段を
持たないため、取り外しの際におけるシート本体、マウ
ントユニット間の安定性は期待できず、取り外しの際
に、その作業性の低下を伴う虞れがある。
【0061】そこで、図8、図9に示すように、たとえ
ば、マウントベース30(F) に一端の枢着された保持リン
ク78の他端を、シートクッション12に固定されたガイド
プレート80の長孔状のガイド溝82に、ガイドピン84の枢
着のもとで連動可能に連結するとともに、この保持リン
クの一端、他端間の中間位置に突設された係合ピン86を
シート本体16の横跳ねのもとで係止する係止片88をシー
トクッションの対応位置に配設してロック機構90とし、
このロック機構のロック、つまり係止片による係合ピン
の係止、保持に伴う対応角度での保持リンクの保持によ
って、シート本体16を横跳ねの格納位置に保持可能とす
るとよい。
【0062】ガイド溝82は、ほぼ水平の着座位置とほぼ
垂直な格納位置との間でのシート本体16の回動に伴った
ガイドピン84の移動範囲に応じた長さとして形成されて
いる。また、係止片88は、係合ピン86との係合方向への
偏倚力を有して形成され、たとえば、偏倚力に抗した矢
印方向への操作レバー88a の回動操作によって係合解除
可能に、係止片は構成されている。
【0063】図8に示すように、このロック機構90を設
けた構成では、シート本体16の横跳ねに伴う係止片88で
の係合ピン86の係止によって、マウントベース30(F) に
対する保持リンク78の回動が規制され、この保持リンク
の3点支持によって横跳ねヒンジ20による着座方向への
シート本体の回動が規制されるため、格納位置でのシー
ト本体の保持が確実に得られる。
【0064】つまり、これによれば、ロック機構90のロ
ックのもとで、シート本体16、マウントユニット24間の
角度がシート本体の格納位置となる横跳ね位置に保持で
きるため、横跳ね式折り畳みシート10の着脱時における
マウントユニットに対するシート本体の角度変動、つま
り折れ曲がりが防止できる。従って、横跳ね式折り畳み
シート10の着脱作業が複雑化することもなく、この際の
作業性が向上する。
【0065】そして、保持ベルトを用いることなくシー
ト本体16を格納位置に保持できるため、保持ベルトにお
いて発生しやすいシート本体の格納時のバタツキが、こ
のロック機構90のロックによって十分に抑制できる。従
って、この点からも、横跳ね式折り畳みシート10の安定
性が向上する。
【0066】また、図9に示すシート本体16の着座位置
においては、この着座位置から下方へのシート本体の過
剰な回動が防止できるため、誤って折り畳み脚26を折り
畳んだ状態としても、シート本体は着座位置付近に保持
される。従って、着座形態への設定作業の手順を誤って
も、その設定作業が複雑化しない。
【0067】ここで、図9を見るとわかるように、シー
ト本体16の着座位置においてガイドピン84の整列する位
置でガイド溝82に連続して、ガイドピンの挿入、係合可
能な押さえ溝92を設けるとよい。この押さえ溝92は、保
持リンク78を介したガイドピン84の円弧上で、ガイド溝
82から下方に延びて形成されている。
【0068】このような押さえ溝92をガイド溝82に連続
して有する構成においては、シート本体16の着座位置の
設定により、図9に一点鎖線で示す位置から実線で示す
位置への保持リンク78の回動を伴って、ガイドピン84が
押さえ溝内に挿入、係合される。そして、この押さえ溝
92とガイドピン84との係合のもとで、車両の横方向への
シート本体16のブレ、つまり着座形態における横跳ね式
折り畳みシート10の横ブレが防止できるため、この点か
らも、シートの安定性が一層向上する。
【0069】なお、この発明においては、セダン、ステ
ーションワゴン等の2列シート車両を車両として例示し
ているが、ドアに隣接した位置のシートであれば足りる
ため、これに限定されず、たとえば、1Box、1.5Box、ク
ロカン系4WD 等のセカンドシート、あるいはアシスタン
トシート等に、この発明を応用してもよい。
【0070】上述した発明の実施の形態は、この発明を
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
【0071】
【発明の効果】上記のように、この発明に係る車両用横
跳ね式折り畳みシートによれば、ドア側からの着脱作業
が可能であるため、室内高さの低い車両への着脱シート
の適用が可能となる。そして、マウントユニットを含む
シート全体が床面から取り外し可能であるため、床面の
有効面積が拡張されるとともに、ドアを介しての荷物の
出し入れ等が容易に可能となる。
【0072】また、ラッチ、ストライカー間の係合解除
位置となるロックハンドルの下方回動位置ではドアの完
全閉鎖は生じないため、シートの未固定状態が容易に認
識できる。従って、着脱可能な構成のシートに対する安
全性の確保が容易にはかられる。
【0073】そして、保持溝と保持ピンとの組み合わせ
によりロックハンドルを係合位置、係合解除位置で保持
可能とすれば、床面に対するシートの固定の確実性、お
よび着脱作業の際の作業性が確実に向上する。
【0074】更に、四節機構としてなる横跳ねヒンジの
リンクモーションにより把持片との係合位置に突出可能
な規制ブロックを、当該横跳ねヒンジに設ければ、ロッ
クハンドル、保持解除レバーの誤操作、誤動作が確実に
阻止できる。
【0075】また、ラッチの回動中心から保持部外縁ま
での距離を同中心から開口外縁までの距離より短くした
形状に、ラッチのフックを形成すれば、ラッチ、ストラ
イカー間の係合が容易に行える。そして、マウントベー
スの下壁と床面との間に挟圧部材を設けることにより、
容易な係合にも拘らず床面に対するマウントユニットの
ガタツキが確実に防止できるため、作業性に加えた安定
性の確保が、この構成によって容易に確保できる。
【0076】更に、ストライカーの跨設される凹部をテ
ーパ状凹部とし、この凹部のテーパ面のうち、ストライ
カーの軸線方向で対向する面の少なくとも下部を垂直面
とすれば、凹部へのテーパ片の挿入の困難性を伴うこと
なく、マウントユニットの位置決めが容易に行えるとと
もに、ストライカーの軸線方向へのマウントユニットの
ガタツキが確実に防止できる。従って、横跳ね式折り畳
みシートの取り付けの際の作業性、および取り付け後の
安定性が両立される。
【0077】そして、取り付けブラケットの係合凹部に
挿入、係合された係合ピンに斜め上方から圧接する弾性
押圧部材を取り付けブラケットの対応箇所に設ければ、
係合凹部と係合ピンとの係合時における衝撃音、および
ガタツキに起因する接触音等が防止でき、これらの音に
起因する不快感が排除できる。
【0078】更に、ガイド溝、ガイドピンの組み合わ
せ、および係合ピン、係止片の組み合わせを有するロッ
ク機構を設ければ、ロック機構のロックのもとで、マウ
ントユニットに対するシート本体の折れ曲がりが防止で
きるため、横跳ね式折り畳みシートの着脱作業が複雑化
することもなく、この際の作業性が向上する。そして、
保持ベルトが用いないため、格納位置におけるシート本
体のバタツキが確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シート本体の横跳ね時、およびラッチ、ストラ
イカー間の係合解除時における、この発明に係る車両用
横跳ね式折り畳みシートの、一部破断の概略作動図であ
る。
【図2】着座状態、格納状態を示す、車両用横跳ね式折
り畳みシートの概略斜視図である。
【図3】シート本体の横跳ね時、およびラッチ、ストラ
イカー間の係合時における、車両用横跳ね式折り畳みシ
ートの、一部破断の概略作動図である。
【図4】車両用横跳ね式折り畳みシートのマウントユニ
ットの概略斜視図である。
【図5】シート本体の着座設定時、およびラッチ、スト
ライカー間の係合時における、車両用横跳ね式折り畳み
シートの、一部破断の概略作動図である。
【図6】ラッチの部分拡大図である。
【図7】床面の凹部における、ストライカーの軸線に沿
った概略の断面図である。
【図8】シート本体の横跳ね時におけるロック機構の作
動状態を示す、車両用横跳ね式折り畳みシートの概略正
面図である。
【図9】シート本体の着座設定時におけるロック機構の
作動状態を示す、車両用横跳ね式折り畳みシートの概略
正面図である。
【符号の説明】
10 車両用横跳ね式折り畳みシート 16 シート本体 18 ドア 20 横跳ねヒンジ(四節機構) 22 床面 24 マウントユニット 30(F、R) マウントベース 44 ストライカー 46 ラッチ 48 凹部 52 ロックハンドル 54(U、L) 保持溝 56 保持解除レバー 70 規制ブロック 82 ガイド溝 84 ガイドピン 86 係合ピン 88 係止片 90 ロック機構

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前後方向に離間並置された一対の
    マウントベースをその本体とするマウントユニットを車
    両のドア側に、上端の回動のもとで折り畳み可能な折り
    畳み脚を車両中央側に、それぞれ配置してなる脚部をシ
    ート本体のシートクッション下部に持ち、折り畳みヒン
    ジによりシートバックをシートクッションに重ね合わせ
    るシート本体の折り畳み後における、マウントユニット
    上部の横跳ねヒンジでの横跳ねによって、このシート本
    体を着座位置からドア面に沿った格納位置に格納、保持
    可能とした車両用横跳ね式折り畳みシートであり、 所定の支軸を中心とした回動のもとで床面のストライカ
    ーに係合されるラッチが、その係合解除位置となる下方
    回動位置で車両のドアに干渉可能な長さを持つロックハ
    ンドルをその延出端に一体的に有して、前記マウントベ
    ースの内方位置に回動自在に支持され、 車両のドアに干渉しないロックハンドルの上方回動位置
    をラッチ、ストライカー間の係合位置とし、車両のドア
    との干渉によって当該ドアを閉鎖不能とする前記下方回
    動位置へのロックハンドルの回動に伴うラッチ、ストラ
    イカー間の係合解除により、マウントユニットをシート
    本体と一体的に床面から取り外し可能としたことを特徴
    とする車両用横跳ね式折り畳みシート。
  2. 【請求項2】 車両の前後方向に離間並置された一対の
    マウントベースをその本体とするマウントユニットを車
    両のドア側に、上端の回動のもとで折り畳み可能な折り
    畳み脚を車両中央側に、それぞれ配置してなる脚部をシ
    ート本体のシートクッション下部に持ち、折り畳みヒン
    ジによりシートバックをシートクッションに重ね合わせ
    るシート本体の折り畳み後における、マウントユニット
    上部の横跳ねヒンジでの横跳ねによって、このシート本
    体を着座位置からドア面に沿った格納位置に格納、保持
    可能とした車両用横跳ね式折り畳みシートであり、 前記マウントベースに一端の枢着された離間並置の一対
    のリンクアームの他端を、前記シートクッションの連
    結、固定される取り付けブラケットの連結片に個別に枢
    着してなる四節機構が、前記跳ね上げヒンジとしてマウ
    ントベース毎に形成され、リンクアームの揺動を伴うこ
    の四節機構のリンクモーションのもとで、前記シート本
    体が、取り付けブラケットの係合凹部にマウントベース
    上端の係合ピンの係合、保持されるほぼ水平な着座位置
    と、一対のリンクアーム間の相互干渉により四節機構の
    作動規制されるほぼ垂直な横跳ね位置との間で回動可能
    とされ、 所定の支軸を中心とした回動のもとで床面のストライカ
    ーに係合されるラッチが、その係合解除位置となる下方
    回動位置で車両のドアに干渉可能な長さを持つロックハ
    ンドルをその延出端に一体的に有して、前記マウントベ
    ースの内方位置に回動自在に支持され、 車両のドアに干渉しないロックハンドルの上方回動位置
    をラッチ、ストライカー間の係合位置とし、車両のドア
    との干渉によって当該ドアを閉鎖不能とする前記下方回
    動位置へのロックハンドルの回動に伴うラッチ、ストラ
    イカー間の係合解除により、マウントユニットをシート
    本体と一体的に床面から取り外し可能としたことを特徴
    とする車両用横跳ね式折り畳みシート。
  3. 【請求項3】 ラッチ、ストライカー間の係合位置、お
    よび係合解除位置に対応させてラッチの回動中心から放
    射線上に延びた保持溝を、マウントベースの基壁にそれ
    ぞれ設け、当該回動中心を中心とした円弧上のガイド溝
    によって、この各保持溝の遠端間を連続させるととも
    に、ロックハンドルに沿って摺動可能、かつロックハン
    ドルと同時にその把持片を掌握可能に配設された保持解
    除レバーの保持ピンを、この保持溝、ガイド溝内に移動
    自在に挿入し、 ラッチ、ストライカー間の係合位置、および係合解除位
    置での保持ピン、保持溝間の係合によってロックハンド
    ルの移動規制を行うとともに、所定の保持ばねの偏倚力
    に抗した保持解除レバーの牽引操作によって、ラッチ、
    ストライカー間の係合位置、および係合解除位置でのロ
    ックハンドルの移動規制を解除可能とした請求項1また
    は2記載の車両用横跳ね式折り畳みシート。
  4. 【請求項4】 マウントベース毎の四節機構のうちのド
    ア側のリンクアーム間を、プレート状のジョイントメン
    バーで連結し、 シート本体を着座位置で支持する四節機構のリンクモー
    ションにおける把持片の進路上への突出のもとで、少な
    くとも保持解除レバーの摺動を規制する規制ブロック
    が、前記ジョイントメンバーに設けられた請求項2また
    は3記載の車両用横跳ね式折り畳みシート。
  5. 【請求項5】 シート本体を着座位置に支持する四節機
    構のリンクモーションにおいて、取り付けブラケットの
    係合凹部に挿入、係合された係合ピンに斜め上方から圧
    接する弾性押圧部材が、取り付けブラケットの対応箇所
    に設けられた請求項2ないし4のいずれか記載の車両用
    横跳ね式折り畳みシート。
  6. 【請求項6】 内方に折曲成形されたマウントベースの
    下壁と床面との間に、弾性圧縮可能な挟圧部材が介在さ
    れるとともに、 ラッチのフックが、ラッチ、ストライカー間の係合時に
    前記狭圧部材を圧縮可能に、ラッチの回動中心からその
    保持部外縁までの距離を開口外縁までの距離より短く設
    定した形状に形成された請求項1ないし5のいずれか記
    載の車両用横跳ね式折り畳みシート。
  7. 【請求項7】 床面のストライカーが、床面に予め形成
    された所定の凹部に、車両の前後方向にその軸線を延ば
    して跨設され、この床面の凹部が、ストライカーの軸線
    方向で対向する面の少なくとも下部を垂直面としたテー
    パ状凹部として形成されるとともに、 マウントベースの下端を内方に折曲してなる下壁のう
    ち、ラッチに整列する対応範囲の部分が、前記凹部に挿
    入可能な対応するテーパ片として、前記垂直面に対向す
    る垂直面を有して下方に突出された請求項1ないし6の
    うちのいずれか記載の車両用横跳ね式折り畳みシート。
  8. 【請求項8】 マウントベースに一端の枢着された保持
    リンクの他端を、シートクッションに固定されたガイド
    プレートの長孔状のガイド溝に、ガイドピンの枢着のも
    とで連動可能に連結するとともに、この保持リンクの一
    端、他端間の中間位置に突設された係合ピンにシート本
    体の横跳ねにより係合する係止片を、シートクッショ
    ン、マウントベースのいずれかの対応位置に配設してロ
    ック機構とし、 シート本体の横跳ねによる係止片での係合ピンの係止、
    保持に伴った、対応角度での保持リンクの保持により、
    シート本体を格納位置に保持可能とした請求項1ないし
    7のいずれか記載の車両用横跳ね式折り畳みシート。
  9. 【請求項9】 ガイドプレートのガイド溝が、シート本
    体の着座位置における挿入のもとでガイドピンを係合、
    保持可能とする押さえ溝を、対応箇所に連続して有する
    請求項8記載の車両用横跳ね式折り畳みシート。
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