JPH11207281A - タンクの洗浄装置及び洗浄方法 - Google Patents

タンクの洗浄装置及び洗浄方法

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JPH11207281A
JPH11207281A JP10009397A JP939798A JPH11207281A JP H11207281 A JPH11207281 A JP H11207281A JP 10009397 A JP10009397 A JP 10009397A JP 939798 A JP939798 A JP 939798A JP H11207281 A JPH11207281 A JP H11207281A
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tank
cleaning
injector
lid
liquid
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Nobuyuki Manabe
伸幸 真鍋
Takuhiro Goto
卓弘 後藤
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    • B08CLEANING
    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
    • B08B9/00Cleaning hollow articles by methods or apparatus specially adapted thereto 
    • B08B9/08Cleaning containers, e.g. tanks
    • B08B9/093Cleaning containers, e.g. tanks by the force of jets or sprays
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B08B9/0933Removing sludge or the like from tank bottoms

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  • Cleaning In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原油タンク、その他比較的大容量な液体貯留
用のタンクにおいて、例えば底部に溜まるスラッジ等の
固化物を洗浄除去するためのタンクの洗浄装置及び洗浄
方法を提案する。 【解決手段】 タンクaに設けられているマンホール部
cまたはミキサーホール部に、脱着可能に取り付ける蓋
部2を備える洗浄装置1であって、洗浄液を噴射する噴
射機3を搭載すると共にタンクa外からの操作により任
意に移動可能な走行装置4を備え、洗浄液を供給する供
給管5が前記蓋部2を経由して前記噴射機3に接続され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原油タンク、その
他比較的大容量な液体貯留用のタンクにおいて、例えば
底部に溜まるスラッジ等の固化物を洗浄除去するための
タンクの洗浄装置及び洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】原油タンクなどの大容量のタンクの洗浄
は、人力によると、閉鎖環境で、災害上も衛生上も危険
であること、工期が長くかかること、タンクスラッジか
らの油成分の回収性が悪いことなどから、洗浄液を噴射
する噴射機を浮屋根等のタンク屋根部にタンク内部に向
けて設置し、これより加圧された清浄な原油などを噴射
し、底部に溜まるスラッジを溶解して洗浄する方法が普
及してきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記方法では、噴射機
を設置する浮屋根が洗浄時にタンク底から2m程度の高
さとなっているため、噴射機から噴射される洗浄液の洗
浄有効距離が短く、したがって多台数の噴射機を設置し
なければならなかった。例えば、直径100mの浮屋根
式タンクの場合は約35台の噴射機を設置していた。し
かしながら、これでは、 多数の噴射機が必要である。配管、バルブなどの多数
の仮設用機材が必要である。 機材の仮設と撤去に多数の工数と工期を必要とする。 機材を屋根上に搬入・搬出するために大型の荷揚げ機
を必要とする。 噴射機が多台数にわたるためその運用と管理が煩雑に
なる。 噴射機の設置は30台にも及ぶが、一時に稼働できる
噴射機は2〜3台だけであり、噴射機の稼働効率が悪
い。 噴射機の切り替えや管理のために、作業者がその都度
高さが20mを昇降しなければならず、労力と時間がか
かる。浮屋根上で仮設機材などに漏洩などの異常が発生
しても即時の対応がとれない。 噴射機は浮屋根を支えている支柱を引き抜いて設置し
ているため、その周辺の浮屋根に通常よりも過大な荷重
がかかり、強度上、安全上も好ましくない。 作業工数と機材量が多くなるため、費用が嵩む。 等、多数の問題点があった。
【0004】本発明は、タンク内部の洗浄に際してタン
クに対する仮設が容易であって、しかもタンク内に貯蔵
された液体の如何にかかわらず、堆積したスラッジ等の
固化物を確実に流動化して効率よくタンク外に排出でき
るようにしようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】屋根上の機材設置を実質
的に或いは完全になくし、地上で全ての仮設、洗浄操作
が以下に述べるような方法、手段により実現できるよう
にした。タンク側壁下部やタンク屋根部に設けられたマ
ンホール部やミキサーホール部等の貫通穴より洗浄液を
噴射する噴射機を挿入して稼働させる。前記貫通穴の数
は、3乃至4と限られているので、設置される洗浄装置
の数も限られることになる。このように少ない台数の洗
浄装置では1箇所に固定して稼働させたのでは、設置し
た洗浄装置(噴射機)の有効距離内でタンク内全面積を
包括することができず、洗浄不十分な部分が生じる。こ
れを避けるため、本発明では洗浄液を噴射する噴射機を
タンク内部で移動させて移動させようとするものであ
る。
【0006】即ち、本発明は、タンクに設けられている
マンホール部またはミキサーホール部に、脱着可能に取
り付ける蓋部を備える洗浄装置であって、洗浄液を噴射
する噴射機を搭載すると共にタンク外からの操作により
任意に移動可能な走行装置を備え、洗浄液を供給する供
給管が前記蓋部を経由して前記噴射機に接続されている
ことを特徴とするタンクの洗浄装置に関するものであ
る。また、本発明は、前記洗浄装置により、タンク外か
ら操作して走行装置を任意に移動させ、噴射機から高圧
で噴射する液体でタンクの底部に貯留するスラッジ等の
固化物を流動化させるようにしたタンクの洗浄方法をも
提案する。
【0007】本発明における走行装置は、油やスラッジ
が存在する状態の中でも走行可能なものを用いる。走行
の手段としては、減圧吸盤方式、キャタピラ方式、クロ
ーラー方式などが利用できる。走行装置の走行の制御
は、タンク外部から遠隔操作できるようになっている。
これは例えば走行装置に油圧モーターを搭載しておき、
この油圧モーターに供給する流体を外部で操作すること
で制御できるが、これに限定するものではなく、どのよ
うな制御方法を採用しても良い。走行装置のタンク内で
の所在場所を確認する手段としては、油圧モーターの制
御軌跡より想定する方法や、走行装置に光ファイバーで
発光する発光体を取り付けておき、これをマンホールに
設けた覗き穴などから観測確認する方法などもあるが、
特にこれらに限定するものではない。走行装置に搭載さ
れた噴射機は、例えば垂直や水平方向に往復回動する機
構を備えるようにしても良いし、その往復角度、往復速
度を適宜変更できるようにしても良い。また、その操作
はタンク外部からできるようにしても良い。また、噴射
機に洗浄液を供給する供給管は、走行装置の移動を規制
するものでなければ特にその材質や構造を限定するもの
ではなく、例えば可撓性を有する材質からなる管でも良
いし、伸縮機能や移行機能を備える管でも良い。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図面に基づく実施
の形態により説明する。
【0009】図1,2における図示実施例の洗浄装置1
は、タンクaの側壁bの下部に設置されているマンホー
ル部cに脱着可能に取り付ける蓋部2と、洗浄液を噴射
する噴射機3を搭載する走行装置4を備える。該走行装
置4は駆動用液体を供給することで方向及び速度を制御
できる駆動源(図示せず)を内蔵しており、その制御装
置40は蓋部2に取り付けられ、タンクa外からの操作
により任意に移動可能である。また、洗浄液を供給する
供給管5が蓋部2を経由して噴射機3に接続されている
前記タンクaは、原油、その他の各種のオイルなどが貯
留されて内部にスラッジが堆積するもので、側壁bの下
部には複数のマンホール部cが適宜の間隔で設けられ、
各マンホール部cには、通常脱着可能に蓋材が取り付け
られるが、この蓋材に代えて本発明の洗浄装置1の蓋部
2を取り付ける。
【0010】図1に示すようにタンクa内に3箇所設置
された各マンホール部cには、それぞれ洗浄装置1が設
置され、各洗浄装置1における洗浄液の供給経路及び内
溜液の排出経路は連結されている。即ち、ポンプ61で
加圧された洗浄液が配管62及びタンクa内の供給管
5,5’を経由して噴射機3、3’に送られる。また、
タンクa内で溶解されたスラッジ類は流動化され、既設
の排液口e及び蓋材2に設けた排出口71より配管72
を経由してポンプ73でタンクa外に排出される。
【0011】前記のように噴射機3は走行装置4に搭載
されて移動可能であるため、まず各マンホール部cから
各走行装置4を一定距離だけ直進させると、各供給管5
は直線状となり、各噴射機3は実線で示す位置に移動す
る。一点鎖線dはこの位置における噴射機3の洗浄有効
距離を示す。次に、各走行装置4を左方前方へ移動させ
て点線で示す箇所に位置させると、各供給管5’は曲線
状になる。二点鎖線d’はこの位置における噴射機3’
の洗浄有効距離を示す。これは少ない噴射機台数でもタ
ンクa内を移動させて稼働すればタンクa内全域を洗浄
することができることを示したに過ぎず、実際にはタン
クa内部に溜まるスラッジの堆積状況に応じて各噴射機
3を適宜に移動させて稼働すればよい。
【0012】尚、噴射機3については、その詳細な機構
について図示していないが、噴射口を垂直方向又は水平
方向、或いはそれら2系統で往復回動する構成を備えて
いるものが望ましい。また、タンクa外からの操作によ
り、噴射口の回動を停止/再開できるものが望ましい。
即ち、この場合、洗浄当初は走行装置4を移動させて任
意の箇所に移動させ、その場で噴射機3を稼働させるこ
とにより、全体的に噴射口を回動させながら洗浄液を噴
射する。また、別の箇所に移動させて同様の噴射を行
う。この時点で、広範囲のスラッジが崩壊、流動化した
ら、次にスラッジが残存している箇所に移動させて、今
度は噴射口を回動させないで堆積したスラッジを狙い撃
つようにすれば良い。
【0013】図3は、噴射機3に洗浄液を供給する供給
管5が可撓性ホース51,51からなる態様を示したも
のである。52はホースの継ぎ手、40は走行装置4と
噴射機3の駆動を制御する制御部であり、41(点線)
はその制御を伝達するための液体の移送管である。この
場合、供給管5は、走行装置4の動きに追随して走行装
置4の移動を規制することがない。尚、可撓性ホース5
1は、蓋部2の内側或いは外側周辺にタンクa内を移動
するに必要な長さのものを自由に放置させておいても良
い。外側周辺に放置しておく場合には、蓋部2に設けら
れるホース用出入り口にタンクa内外を遮断するための
シール機構(図示せず)が設けられることが望ましい。
【0014】図4は、噴射機3に洗浄液を供給する供給
管5が、テレスコピック(抜き差し伸縮自在)の鋼管5
3、54で構成されている態様を示している。501は
気密自在ジョイントであり、このジョイントが存在する
ため供給管5は、走行装置4(噴射機3)の左右の移動
を規制することがない。また、図3と同様に40は走行
装置4と噴射機3の駆動を制御する制御部であり、41
はその制御を伝達するための液体の移動管である。50
1のジョイント部は、ボールジョイント、ホース付きエ
ルボウジョイント、ルーズジョイントホース、その他傾
斜角自在ジョイントなどが用いられる。
【0015】テレスコピックの機構は図5に示すように
内筒側鋼管53と外筒側鋼管54が、それぞれ端末部に
シール機構502を持って接続されている。外筒側鋼管
54の端末部には液体または気体を注入するノズル50
3が設けられている。供給管5を伸張させる場合は内筒
側鋼管53及び外筒側鋼管54の内部に加圧した気体ま
たは液体を充填すればよい。この際、内筒側鋼管53と
外筒側鋼管54の各端末間に存在する隙間部504には
内圧がかからないようにしておく。即ちノズル503に
接続されている送気液管(図示せず)の一部を圧力的に
開放状態にしておく。供給管5を短縮させる場合は、内
筒側鋼管53及び外筒側鋼管54の内部に圧力がかから
ない状態にし、ノズル503より加圧された気体または
液体を隙間部504に注入する。シール機構502は供
給管5の伸縮に伴って摺動しても機能が損なわれないも
のでなければならない。
【0016】図6は、噴射機3に洗浄液を供給する供給
管5が、鋼管55と接続部56で構成されている態様を
示している。また、噴射機3を搭載する走行装置4は、
車輪付き台車である。必要に応じて鋼管55を接続し、
タンクa内部に押し込んでいくことにより走行装置4は
前進し、噴射機3も移動する。鋼管55(及び接続部5
6)を継ぎ足すことによりタンクa内部の任意の距離ま
で噴射機3を直進移動させることができる。この場合、
蓋部2に鋼管55の出入りができる開口部21を設けて
おき、状況により鋼管55を継ぎ足してタンクa内に挿
入し、噴射機3に位置を前進させたり、或いはタンクa
内より鋼管55を引き出して噴射機3の位置を後退させ
たりすることができるようにする。この開口部21はも
う一つの蓋部(以下、第二蓋部という)22により覆わ
れてタンクa内外の気密が保たれるようになっている。
第二蓋部22の概要は図7に示す。第二蓋部22は2分
割されている。ボルト穴38を有し、蓋部2とボルトに
より固定される。鋼管55と第二蓋部22との間隙は適
当なシール材222によって充填される。この第二蓋部
22は鋼管55の継ぎ足し或いは短縮作業が終わった後
に蓋部2に固定される。
【0017】以上本発明を実施例に基づいて説明した
が、本発明は前記した実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限りど
のようにでも実施することができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
洗浄液を噴射する噴射機を搭載した走行装置を任意の場
所に移動させて稼働させることにより、タンク内部に堆
積するスラッジを効率的に且つ迅速に流動化させて除去
することができる。即ち、洗浄装置を従来のようにタン
ク屋根部に設置するのではなく、タンク側壁下部にある
マンホール部やミキサーホール部等の貫通穴より洗浄装
置を挿入してタンク底面を自在に移動させるようにした
ので、配管作業が簡単となり、それらの管理が遺漏なく
行え、安全上からも好ましい。また、噴射機による有効
噴射距離も大きくなり、少ない台数で短時間で且つ効率
よく洗浄することができ、その運用管理も簡単になる。
機材数の減少に伴い、機材費用の減少、仮設・撤去
の工期と工数の減少などから工期と費用の低減が得られ
る。タンク屋根部にマンホール部やミキサーホール部等
の貫通穴がある場合も、該貫通穴には本発明の洗浄装置
の蓋部のみが装着され、噴射機を搭載した走行装置はタ
ンク底面を自在に移動して洗浄するので、従来のように
浮屋根に過大な荷重がかかることもなく、強度面でも、
安全面でも問題を生じない。特に噴射口を垂直方向に往
復回動させる駆動源と、水平方向に往復回動させる駆動
源とを噴射機に各々個別に設け、噴射口から高圧で噴射
する液体の噴射状態をタンクの外部で把握しながら駆動
源の駆動状態をタンクの外部において制御するようにす
ると、タンクの内部をより効率的に洗浄することができ
る。さらに、流動化されたスラッジ等の固化物をタンク
外部に排出するための排出口を同一蓋部に設けると、円
滑な洗浄を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗浄装置の一実施例を示す平面図であ
る。
【図2】本発明の洗浄装置をタンクから挿入した状態を
模式的に示す側断面図である。
【図3】供給管が可撓性ホースからなる他の一実施例を
示す(a)平面図、(b)側断面図である。
【図4】供給管がテレスコピックの鋼管からなる他の一
実施例を示す(a)平面図、(b)側断面図である。
【図5】テレスコピックの機構を示す側断面図である。
【図6】供給管が鋼管と接続部からなる他の一実施例を
示す(a)平面図、(b)側断面図である。
【図7】図6の第二蓋部を示す正面図である。
【符号の説明】
1 洗浄装置 2 蓋部 3 噴射機 4 走行装置 5 供給管 6 排出口 a タンク b 側壁 c マンホール部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンクに設けられているマンホール部ま
    たはミキサーホール部に、脱着可能に取り付ける蓋部を
    備える洗浄装置であって、洗浄液を噴射する噴射機を搭
    載すると共にタンク外からの操作により任意に移動可能
    な走行装置を備え、洗浄液を供給する供給管が前記蓋部
    を経由して前記噴射機に接続されていることを特徴とす
    るタンクの洗浄装置。
  2. 【請求項2】 タンクに設けられているマンホール部ま
    たはミキサーホール部に、洗浄装置の蓋部を脱着可能に
    取り付けて洗浄する方法であって、洗浄液を噴射する噴
    射機を搭載する走行装置を備え、洗浄液を供給する供給
    管を前記蓋部を経由して前記噴射機に接続し、タンク外
    から操作して走行装置を任意に移動させ、噴射機から高
    圧で噴射する液体でタンクの底部に貯留するスラッジ等
    の固化物を流動化させるようにしたことを特徴とするタ
    ンクの洗浄方法。
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