JPH11207267A - 果菜類の選別装置 - Google Patents

果菜類の選別装置

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JPH11207267A
JPH11207267A JP1103398A JP1103398A JPH11207267A JP H11207267 A JPH11207267 A JP H11207267A JP 1103398 A JP1103398 A JP 1103398A JP 1103398 A JP1103398 A JP 1103398A JP H11207267 A JPH11207267 A JP H11207267A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被選別物が搬送ラインを1回通過する間に処
理を終了してしまう、いわゆるワンパス方式の選別装置
に見られる不具合を抑制して、能率的な選別処理を行う
ことができる果菜類の選別装置を提供する。 【解決手段】 被選別物wを所定の経路に沿って搬送す
る搬送手段1、この搬送手段1に被選別物wを供給する
供給部2、被選別物wの性状を測定して選別情報を入力
する測定装置3、入力された選別情報に基づいて被選別
物wを複数の取出し部17に仕分けて取り出すための収
集部4、を備え、収集部4を通過した被選別物wを供給
部2に循環搬送するよう搬送手段1を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種果物、トマ
ト、キュウリなどの果菜を、等級、階級、熟度、などの
予め設定された選別基準に応じて仕分け収集する選別装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】果菜類の選別装置としては、例えば特公
平4‐9250号公報で示されるように、供給された被
選別物をコンベアによって搬送しながら、その大きさ、
汚れや傷の有無、色合い、などを測定して各被選別物の
等級・階級を判定し、その搬送下手側の収集部において
判定情報に基づいて被選別物を仕分けて取り出すよう構
成したものが周知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の選別装置では、
供給部から収集部までのみに亘って設定された搬送ライ
ンを被選別物が通過する間に処理を終了してしまう、い
わゆるワンパス方式で選別処理されるものとなってい
る。このワンパス方式の選別処理では、被選別物が搬送
ラインを1回通過する間に処理を終了してしまうので、
もしも収集部で取り残しが発生したような場合、取り残
された被選別物は搬送ラインの終端などで回収しておい
て、別行程で再度選別処理を行う必要があり、選別処理
が二度手間となる。
【0004】このような取り残しを無くすためには、搬
送ラインの搬送速度を遅くして時間的に余裕をもって取
り出しを行えるようにしたり、収集部において取り出し
部を数多く設置したりする手段が考えられるのである
が、搬送ラインでの搬送速度を遅くする前者の手段では
時間当たりの処理能力が低いものとなり、また、取り出
し部を数多く設置する後者の手段では搬送ラインでの収
集部が長大となって装置が大型化するといった不具合が
生じる。
【0005】また、搬送ラインの被選別物を箱詰め用作
業者が居る取り出し部に強制的に送り出す形態のもので
は、或る仕分け区分の被選別物が続けて流れてきた場合
に同じ取り出し部に被選別物がたて続けに送り出される
こととなり、先の被選別物に後続の被選別物がぶつかっ
て当て傷などが発生し、品質を低下させるおそれもあっ
た。
【0006】本発明は、このような実情に着目してなさ
れたものであって、ワンパス方式の選別装置に見られる
上記不具合を抑制して、能率的でかつ被選別物にやさし
い選別処理を行うことができるとともに、装置全体の小
型化にも有効な果菜類の選別装置を提供することを主た
る目的とする。また、複数の生産者が持ち込む果菜類を
的確なロット集計のもとで能率良く選別処理できるよう
にすることを他の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の
構成、作用および効果〕
【0008】(構成) 請求項1に係る発明の選別装置
は、被選別物を所定の経路に沿って搬送する搬送手段、
この搬送手段に被選別物を供給する供給部、被選別物の
選別情報を入力する入力手段、前記入力手段で入力され
た選別情報に基づいて被選別物を複数の取出し部に仕分
けて取り出すための収集部、を備え、前記収集部を通過
した被選別物を前記供給部に循環搬送するよう被選別物
の搬送手段を構成してあることを特徴とする。
【0009】(作用) 上記構成によると、被選別物が
収集部で取り出されなくても循環されて再び収集部に搬
送されて再度の取り出し機会が与えられるので、同一の
仕分け対象の被選別物が続けて搬送されてきたとして
も、あわてて全てを取り出す必要はなく、取り出せるも
のだけを取り出して、残った被選別物は循環して再び収
集部に来た時に取り出せばよい。
【0010】また、被選別物を取り出し部に強制的に送
り出す形態の搬送ラインにおいては、同一の仕分け区分
の被選別物が続けて搬送されてきた場合でも、その被選
別物の全てをそのまま同一の取り出し部に強制搬出する
ことなく、その内のいくつかを通過させて循環させるこ
とで、同一の取り出し部へ適度に間隔をあけて送り出す
ことができるようになる。
【0011】(効果) 従って、請求項1に係る発明に
よれば、取り残しを回避するために搬送速度を遅くした
り、取り出し機会を多くするために数多くの取り出し部
を設定する必要が特になく、所望の搬送速度で能率的な
選別処理を行うことができるとともに、装置の大型化を
抑えることが可能となった。
【0012】また、取り出し部へ強制搬出する形態のも
のにおいても、同一の取り出し部へたて続けに被選別物
が送り出されるのを回避して、被選別物同志のぶつかり
による品質低下をもたらさない果菜類にやさしい選別も
行えるようになった。
【0013】〔請求項2に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0014】(構成) 請求項2に係る発明の選別装置
は、請求項1に係る発明において、前記供給部に被選別
物が循環搬送されることを認識する循環物認識手段を備
えてある。
【0015】(作用) 上記構成によると、初回搬送さ
れる被選別物と循環搬送される被選別物とを識別するこ
とで、集計管理などを的確に行うことができる。例え
ば、循環搬送される被選別物を計数の対象から外すこと
で、2重に計数することが防止できる。また、複数の生
産者が持ち込んできた被選別物を順次供給して選別処理
するとともに、生産者別のロット集計を行うような場
合、先行して処理を受ける生産者の被選別物で循環され
てきたものと、次に処理を受ける生産者の被選別物とが
供給部で混在することになっても、循環されてきた先の
生産者の被選別物を認識しておくことで、生産者別の集
計管理が的確に行うことができる。
【0016】また、循環搬送される被選別物の数を計数
することで、被選別物の選別基準に対する分布を判断し
て、各取り出し部での仕分けの割付けを変更したりする
ための情報としても利用できる。
【0017】(効果) 従って、請求項2に係る発明に
よれば、循環搬送される被選別物を識別できるようにし
ておくことで、集計管理が的確に行えるようになるとと
もに、被選別物の選別基準に対する分布を判断する情報
としても有効に利用することができ、請求項1に係る発
明の上記効果をもたらすとともに、各種管理を有効に行
えるようなる。
【0018】〔請求項3に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0019】(構成) 請求項3に係る発明の選別装置
は、請求項1または2に係る発明において、循環搬送さ
れる被選別物と初回搬送される被選別物と区別する表示
手段を備えてある。
【0020】(作用) 上記構成によると、例えば手作
業で取り出しを行う場合、作業者は容易に循環搬送され
る被選別物と初回搬送される被選別物とを識別でき、循
環搬送される被選別物から先に取り出すことで、繰り返
し循環搬送による損傷の機会を少なくすることができ
る。
【0021】また、複数の生産者が持ち込んだ被選別物
を順次選別するような共同選別施設に利用した場合に
は、先の生産者が持ち込んだ被選別物をきるだけ早く取
り出すことで、後続の生産者の持ち込んだ被選別物に混
合するのを回避することができる。
【0022】(効果) 従って、請求項3に係る発明に
よれば、被選別物が取り出されることなくいつまでも循
環搬送されるのを回避することが容易となり、搬送傷み
のない選別処理を行うことができるとともに、生産者別
のロット集計を行う上でも有効となる。
【0023】〔請求項4に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0024】(構成) 請求項4に係る発明の選別装置
は、請求項1ないし3のいずれか一項に係る発明におい
て、循環回数が所定複数回になった被選別物を搬送手段
から強制的に排出する強制排出手段を備えてある。
【0025】(作用・効果) 上記構成によると、循環
回数が所定複数回(例えば3回目)になった被選別物を
搬送手段から強制的に排出するので、被選別物が取り出
されることなくいつまでも循環搬送されるのを回避する
ことが容易となり、搬送傷みのない選別処理を行うこと
ができるとともに、生産者別のロット集計を行う上でも
有効となる。
【0026】〔請求項5に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0027】(構成) 請求項5に係る発明の選別装置
は、請求項1ないし4のいずれか一項に係る発明におい
て、前記収集部における取出し部への仕分け割付け状態
を、入力手段で入力された選別情報と被選別物の循環情
報の一方あるいは両者に基づいて自動的に変更する割付
け変更手段が備えられている。
【0028】(作用) 上記構成によると、例えば入力
手段で入力された選別情報から、仕分け区分に対する被
選別物の分布が判断でき、この分布に基づいて収集部に
おける各取出し部への仕分け割付けが一旦決められ、こ
の割付けに基づいて選別処理を実行して、その間の被選
別物の循環情報を得る。
【0029】ここで、或る仕分け区分での循環量が多く
なっていることが判ると、この仕分け区分の被選別物の
量に対して取り出し能力が不足していると認識でき、こ
の仕分け区分を空いている取り出し部に割り付けたり、
取り出し能力に余裕のある取り出し部に新たにこの仕分
け区分を割り付けたりして、この仕分け区分に対する取
り出し能力を増大する、等する。
【0030】(効果) 従って、請求項5に係る発明に
よれば、請求項1ないし4のいずれかの発明の上記効果
をもたらすとともに、被選別物の分布に応じた、かつ、
収集部での取り出し能力に応じた好適な仕分け割付けが
可能となり、収集部全体での処理量の平準化を図って、
能率的な選別処理を行うことが可能となる。
【0031】〔請求項6に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0032】(構成) 請求項6に係る発明は、請求項
1ないし5のいずれか一項に係る発明において、前記収
集部における複数の取出し部のうちの少なくとも一つに
は、搬送されてくる被選別物をピックアップ機構で取り
出して、直接に収集容器に積み込む移載装置を装備して
ある。
【0033】(作用) 上記構成によると、移載装置を
用いた自動取り出しおよび自動積み込みは省力化に有効
であり、また、やさしく被選別物を取り扱う手作業によ
る取り出しおよび積み込みは被選別物の品質保全に有効
であり、対象となる被選別物の種類、処理量、などに応
じて移載装置による自動化の比率を設定することにな
る。
【0034】この場合、1回の搬送で被選別物を全て取
りきってしまう必要のある従来のワンパス型の選別装置
にこのような移載装置を導入すると、取り残しを無くす
ために移載装置の作動速度を速くしたり、自動取り出し
の対象となる仕分け区分における移載装置の割付け台数
を多くすることが必要となる。しかし、移載装置は、そ
れ自体の作動速度が速くなるほど、取り出した被選別物
が移動中に脱落したり姿勢乱れが発生しやすくなり、ま
た、移載装置の台数を多くすればそれだけ設備コストが
高いものとなる。
【0035】しかし、取りきれない被選別物を循環搬送
する本発明装置では、1回の搬送で被選別物を全て取り
切ってしまう必要がないので、移載装置の作動速度をむ
やみに速くする必要はなく、安定よく確実に取り出して
積み込みできる速度で作動させればよい。
【0036】(効果) 従って、請求項6に係る発明に
よれば、移載装置を安定よく確実に取り出して積み込み
できる速度で作動させることで、移載装置による自動取
り出し積み込みを確実に実行させて、能率的な選別処理
を行うことが可能となった。つまり、循環搬送と移載装
置とを組み合わせることで、自動取り出しおよび積み込
みを効果的に実行させることができるのである。
【0037】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係る果菜類の選
別装置の一例として、柿などの果物を被選別物wとした
選別装置の概略平面が示されており、以下、この選別装
置の構成および機能を説明する。
【0038】この選別装置は、基本的には、被選別物w
を所定の循環経路に沿って載置搬送する搬送手段1、被
選別物wを搬送手段1に手作業により載置供給する供給
部2、被選別物wを撮像してその大きさ、色合い、傷や
汚れの有無、などの性状を選別情報として取り入れる入
力手段としての計測装置3、被選別物wを所定の選別基
準に基づいた仕分け区分でもって取り出す収集部4、を
備えている。
【0039】前記搬送手段1は、平面状に巻回されて駆
動モータMで一定方向に回動されるチェーン5に、円形
皿状のバケット6を装備したバケットコンベアに構成さ
れている。図3に示すように、前記チェーン5には搬送
方向一定ピッチでブラケット7が取り付けられるととも
に、このブラケット7にバケット支持具8が搬送方向に
沿う前後軸心x周りに回動自在に連結され、更にこのバ
ケット支持具8に前記バケット6が上下軸心y周りに回
動自在に連結されている。また、ブラケット7には弾性
的に回動付勢されたフック状の係止金具9が枢支連結さ
れており、通常は、この係止金具9をバケット支持具8
の係止ピン8aに係合させることで、バケット6および
バケット支持具8を水平姿勢に保持している。そして、
必要に応じて係止金具9をソレノイドやエアーシリンダ
などのアクチュエータ10によって強制的に係止ピン8
aから外すことで、バケット6をバケット支持具8と共
に自重で前後軸心x周りに回倒させて、バケット6に載
置した被選別物wを側方に排出することができるよう構
成されている。なお、回倒したバケット6およびバケッ
ト支持具8は、外部からの操作によって強制的に元の水
平姿勢まで復帰回動させることで、係止金具9が係止ピ
ン8aに弾性係合してその姿勢が保持される。
【0040】前記供給部2は、コンテナなどに収められ
て作業場に持ち込まれた被選別物wを作業者が目視選別
して搬送手段1のバケット上に載置供給するようになっ
ており、目立った傷のあるものや、特に外観形状の悪い
ものはここで予め格外品として排除されることになる。
【0041】前記計測装置3は、図4に示すように、前
後2台のCCDカメラ11がコンベア上に配置されると
ともに、搬送経路の左右横脇には一対づつの傾斜ミラー
12が配置され、1台のCCDカメラ11によってバケ
ット6上の被選別物wの上面と左右の側面を同時に撮影
するよう構成されている。また、前後の撮影部位の間に
おいて、円形皿状のバケット6の外周面に接触作用する
ベルト13が配置されており、バケット6が1回目の撮
影部位を通過して2回目の撮影部位に至るまでの間に、
ベルト13との接触によってバケット6が90°回転さ
れ、1回目に撮影されなかった両側面が2回目に撮影さ
れるようになっている。つまり、90°回転位相を異な
らせた2回に撮影によって被選別物wの上面と側面全周
が撮影されるのである。
【0042】2台のCCDカメラ11で得られた撮像デ
ータは判別手段14で画像解析され、大きさ、色合い、
傷の有無、など検査すべき所望の性状が計測あるいは検
出され、予め設定された選別基準に基づいて、各被選別
物wの仕分け区分(等級および階級など)の判別がなさ
れる。このようにして得られた判別データが制御装置1
5に格納されるとともに、搬送手段1に備えたロータリ
エンコーダ16からの情報に基づいて、搬送手段1の移
動量や各被選別物wの搬送位置が制御装置15で演算さ
れる。
【0043】前記収集部4は、被選別物wを仕分け区分
ごとに取り出して箱詰めする複数の取出し部17を搬送
方向に沿って配備して構成されている。複数の取出し部
17のうちの幾つか(例示図では2箇所)の取出し部1
7(a) には、被選別物wを自動的に箱詰めする移載装置
18が装備されるとともに、他の取出し部17(m) では
作業者が手作業で被選別物wを取り出して収集箱19に
箱詰めするよう構成されている。
【0044】図5に示すように、前記移載装置18は、
エアーシリンダ21によって昇降制御される真空吸着式
のピックアップ機構22を、ロッドレスシリンダや歯付
きベルトなどによって駆動制御される前後水平移動機構
23と左右水平移動機構24で位置制御するよう構成さ
れたものであり、割り付けられた所定の仕分け区分の被
選別物wが自動箱詰め用の取出し部17(a) に到達する
と、前記ピックアップ機構22によってこれを取り出し
て、収集箱19に所定の配列パターンで収容してゆくよ
うになっている。なお、自動箱詰めの対象となる仕分け
区分は、例えば分布が最も大きいと予想されるものが予
め選択されることになる。
【0045】図6に示すように、取出し部17の内の手
詰め作業用の各取出し部17(m) には、作業者に取り出
すべき被選別物wを指示する表示手段が備えられてお
り、この例の表示手段としては、コンベア経路脇に沿っ
て配置された電光表示盤25が利用されている。この電
光表示盤25は、LEDランプ群を平面状に並べて構成
されたものであり、例えば、被選別物wをその大きさに
基づいて5ランクに仕分け選別する場合、被選別物wの
仕分け区分に該当して、「極大」,「大」,「中」,
「小」,「極小」の文字表示Aが、その被選別物wを載
置したバケット6の直横側に位置して追従移動するよ
う、制御装置15からの指令に基づいて点灯作動制御さ
れるようになっている。
【0046】ここで、各取出し部17(m) には、一つあ
るいは複数(3つ位まで)の仕分け区分が割当てられて
おり、収集箱19の近傍には、これに収容する仕分け区
分の文字表示を示す電光式の表示器26が設けられてい
る。そして、各取出し部17(m) に配属された作業者
は、電光表示盤25で移動する文字表示Aを見て指定さ
れた仕分け区分の被選別物wが搬送されてきたかどうか
を識別し、所定の被選別物wがあればこれを取り出し
て、同じ表示のある収集箱19に詰め込めばよいのであ
る。なお、或る仕分け区分を全て自動箱詰めする場合に
は、当然ながらその仕分け区分の移動表示を行う必要は
ない。
【0047】また、手詰め作業用の各取出し部17(m)
には、割り付けられた仕分け区分の被選別物wが到来す
ることを事前に予告する報知手段として予告報知ランプ
27が備えられており、作業者が事前に取り出し準備を
して、余裕をもった取り出しが実行できるように考慮さ
れている。
【0048】上記自動箱詰め用の取出し部17(a) およ
び手詰め用の取出し部17(m) に、たて続けに同一仕分
け区分の被選別物wが搬送されてくると、取りきれない
ことになるが、取りきれなかった被選別物wは収集部4
を通過して循環搬送され、次の機会に取り出せばよいの
で、初回にあわてて取り出さなくてもよい。ここで、搬
送経路における供給部2の上手位置には、循環物認識手
段としてフォトセンサ28が配置されており、取り出さ
れずに循環搬送されてきた被選別物wの存在およびその
仕分け区分が認識されるようになっている。
【0049】図2に示すように、制御装置15からの選
別データがデータ集計装置30に入力される。このデー
タ集計装置30には、コード設定器31を介して生産者
名が入力されるとともに、ロット完了スイッチ32によ
って1ロットの供給が完了したことが入力され、これら
の入力に基づいて生産者別にロット集計してその結果を
印字出力装置33によって印字した伝票を発行するよう
構成されている。
【0050】なお、循環搬送されてきた被選別物wは、
再び計測装置3において撮像計測されることになるが、
2回目以降の判別を無視して初回の判別データのみで手
詰め作業用の取出し部17(m) における移動表示を実行
するようプログラムされている。このようにすること
で、例えば生産者ごとに選別データを集計する場合の二
重集計を回避することができるのである。
【0051】また、手詰め作業用の各取出し部17(m)
の表示手段では、初回搬送されてきたものか、循環搬送
されてきたものかを容易に識別表示することができるよ
うになっている。つまり、循環搬送されてきた被選別物
wに対する文字表示Aは点滅を伴うもの、囲み表示のあ
るもの、あるいは〇印などの識別マーク付きとなるよう
プログラムされており、作業者はこの循環搬送されてき
た被選別物wを優先して取り出すよう心がけて作業する
のである。
【0052】また、所定複数回(例えば2回)の循環搬
送によっても取り出されない場合は、収集部4の下手に
配備された回収部34において、上記したようにバケッ
ト6を回倒させて、その被選別物wを強制的に搬送経路
から排出し、被選別物wが不当に長く搬送され続けて、
振動等によって損傷するのを回避するとともに、集計管
理に支障をきたさないようにする。なお、強制搬出を実
行する基準となる循環回数は任意に設定できるようにし
ておくとよい。
【0053】収集部4の各取出し部17には、持ち込ま
れた被選別物wの生産者や時期、その他の条件から予測
される等・階級の分布に基づいて予め仕分け区分が割り
付けられるのであるが、計測装置3での計測によって得
られた判別データおよび循環搬送される被選別物量のデ
ータに基づいて、その割り付けが自動的に変更されるよ
うになっている。つまり、或る仕分け区分の処理量や、
循環量が多いことが検知されると、この仕分け区分の分
布が予想より多い、あるいは処理能力を越えているもの
と判断して、各取出し部17への割り付けを変更し、各
取出し部17での処理量の平準化を図るのである。
【0054】例えば、仕分け区分「中」の被選別物wの
全てを自動箱詰めに割り付けていた状態で、この仕分け
区分の処理量や循環量が多くなり、かつ、手詰め作業用
の取り出し部17(m) のうちで仕分け区分「極大」が割
り付けられた取り出し部17(m) での処理量が少ないよ
うな場合、この仕分け区分「極大」の取り出し部17
(m) にも仕分け区分「中」を新たに割り付けて仕分け区
分「中」の移動表示を実行するようにすることで、ここ
の作業者に「極大」と「中」の取り出しを行わせるので
ある。また、手詰め作業用の各取り出し部17(m) 同志
の間だけでの割り付け変更を行って、各取出し部17
(m) での処理量をなるべく平準化することもある。な
お、手詰め作業用の取り出し部17(m) での割り付け変
更がなされると、移動表示の変更がなされるとともに、
それに応じて表示器26での表示変更、および、予告表
示の変更がなされる。
【0055】〔別実施形態〕本発明は、以下のような形
態で実施することも可能である。 (1)搬送手段1は、上記のように水平循環する他に、
コンベアを縦回しに循環回動させる形態で実施すること
も可能である。 (2)搬送手段1を水平循環させる場合、被選別物wを
載置するマークや収容凹部を搬送方向一定ピッチで備え
たベルトコンベアを利用することもできる。 (3)前記表示手段による移動表示は文字表示に限られ
ることはなく、丸印、三角印、四角印、星印など各種形
状のマークや文様、あるいは記号や符号を用いるもよ
く、かつ、これらを更に色分けするもよい。また、単純
には、各仕分け区分を異なった色のスポットを移動させ
るだけで表示するもよい。なお、この場合、表示器26
での表示も移動表示と同一の表示を行うことになる。 (4)前記表示手段としては、電光表示盤を利用する他
に、液晶ディスプレイやCRTディスプレイを利用する
こともできる。 (5)表示手段としては、搬送経路脇の所定位置に設け
た表示器具で表示を行う他に、被選別物wやこれを載置
したバケット6に色分けしたスポット光を当てたり、被
選別物wやこれを載置したバケット6にレーザー光照射
で文字や記号等を書き映して表示を行うことも可能であ
る。 (6)上記例では、計測装置3での計測によって得られ
た選別情報を入力し、この選別情報に基づいて各被選別
物wを自動的に仕分け判別しているが、搬送手段1で搬
送されている被選別物wを作業者が監視して仕分け判別
を行い、その結果をスイッチやキーボードを用いて人為
的に選別情報として入力するよう構成することもでき
る。 (7)上記例では搬送手段1で単列搬送を行う場合を例
示したが、複列搬送の形態で実施することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る果菜類の選別装置の一例を示す概
略平面図
【図2】制御ブロック図
【図3】(イ)バケットが水平姿勢にある状態の搬送手
段の縦断正面図 (ロ)バケットが回倒された状態の搬送手段の縦断正面
【図4】計測装置の斜視図
【図5】移載装置の斜視図
【図6】手詰め作業用の取出し部の一部を示す斜視図
【符号の説明】
1 搬送手段 2 供給部 3 入力手段(計測装置) 4 収集部 17 取出し部 18 移載装置 22 ピックアップ機構 25 表示手段(電光表示盤) 28 循環認識手段(フォトセンサ) w 被選別物

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被選別物を所定の経路に沿って搬送する
    搬送手段、この搬送手段に被選別物を供給する供給部、
    被選別物の選別情報を入力する入力手段、前記入力手段
    で入力された選別情報に基づいて被選別物を複数の取出
    し部に仕分けて取り出すための収集部、を備え、前記収
    集部を通過した被選別物を前記供給部に循環搬送するよ
    う前記搬送手段を構成してあることを特徴とする果菜類
    の選別装置。
  2. 【請求項2】 前記供給部に被選別物が循環搬送される
    ことを認識する循環物認識手段を備えてある請求項1記
    載の果菜類の選別装置。
  3. 【請求項3】 循環搬送される被選別物と初回搬送され
    る被選別物と区別する表示手段を備えてある請求項1ま
    たは2記載の果菜類の選別装置。
  4. 【請求項4】 循環回数が所定複数回になった被選別物
    を搬送手段から強制的に排出する強制排出手段を備えて
    ある請求項1ないし3のいずれか一項に記載の果菜類の
    選別装置。
  5. 【請求項5】 前記収集部における取出し部への仕分け
    割付け状態を、入力手段で入力された選別情報と被選別
    物の循環情報の一方あるいは両者に基づいて自動的に変
    更する割付け変更手段が備えられている請求項1ないし
    4のいずれか一項に記載の果菜類の選別装置。
  6. 【請求項6】 前記収集部における複数の取出し部のう
    ちの少なくとも一つには、搬送されてくる被選別物をピ
    ックアップ機構で取り出して、直接に箱詰めする移載装
    置を装備してある請求項1ないし5のいずれか一項に記
    載の果菜類の選別装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007000762A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Si Seiko Co Ltd 農産物選別装置
JP2008018355A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Maki Mfg Co Ltd 農産物の選別装置
JP2008018354A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Maki Mfg Co Ltd 農産物の選別装置
JP2012096887A (ja) * 2010-11-01 2012-05-24 Yanmar Co Ltd 選果システム

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