JP3751141B2 - 果菜類の選別装置 - Google Patents

果菜類の選別装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3751141B2
JP3751141B2 JP01103498A JP1103498A JP3751141B2 JP 3751141 B2 JP3751141 B2 JP 3751141B2 JP 01103498 A JP01103498 A JP 01103498A JP 1103498 A JP1103498 A JP 1103498A JP 3751141 B2 JP3751141 B2 JP 3751141B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sorting
sorted
display
take
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP01103498A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11207270A (ja
Inventor
南部  邦男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NABEL CO.,LTD.
Kubota Corp
Original Assignee
NABEL CO.,LTD.
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NABEL CO.,LTD., Kubota Corp filed Critical NABEL CO.,LTD.
Priority to JP01103498A priority Critical patent/JP3751141B2/ja
Publication of JPH11207270A publication Critical patent/JPH11207270A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3751141B2 publication Critical patent/JP3751141B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sorting Of Articles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種果物、トマト、キュウリなどの果菜を、等級、階級、熟度、などの予め設定された選別基準に応じて仕分け収集する選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
果菜類の選別装置としては、例えば特公平4‐9250号公報で示されるように、供給された被選別物をコンベアによって搬送しながら、その大きさ、汚れや傷の有無、色合い、などを測定して各被選別物の等級・階級を判定し、その搬送下手側の収集部において判定情報に基づいて被選別物を仕分けて取り出すよう構成したものが一般的であり、被選別物を取り出す手段としては、コンベアから被選別物を強制的に排出して別の分岐コンベアやシュートを介して箱詰め部に供給する強制排出手段や、ロボットハンドなどの移載装置を用いてコンベア上の被選別物を取り出して直接に箱詰めする自動箱詰め手段、などが利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した強制排出手段や自動箱詰め手段によって被選別物の取り出しを行うと、果菜類の種類によっては被選別物が強制排出される際やロボットハンドのピックアップ機構で把持あるいは吸着される際に、当て傷がついたり損傷したりするおそれがあり、強制排出手段の設定や、ピックアップ機構における把持力や吸着力の設定が極めて困難なものとなっていた。
【0004】
本発明は、このような実情に着目してなされたものであって、果菜類を損傷なく、かつ、能率良く選別収集することができる選別装置を提供することを主たる目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1に係る発明の構成、作用および効果〕
【0006】
(構成) 請求項1に係る発明の選別装置は、被選別物を搬送する搬送手段、被選別物を搬送手段に供給する供給部、被選別物の選別情報を入力する入力手段、前記入力手段で入力された選別情報に基づいて被選別物を複数の取出し部に仕分けて取り出すための収集部を備えた果菜類の選別装置において、前記搬送手段で被選別物を循環搬送可能に構成し、被選別物が循環搬送されることを認識する循環物認識手段を備えるとともに、搬送される被選別物を仕分け区分に基づいて所定の取出し部に収集指示する表示を作業者に示す表示手段を備え、この表示手段で循環搬送される被選別物を優先的に取り出すべく他の被選別物と区別するための表示を行うよう構成してあることを特徴とする。
【0007】
(作用) 上記構成によると、或る仕分け区分の被選別物が所定の取出し部に到達すると、それが表示手段によって表示され、この取出し部に居る作業者は、その表示から取り出すべき被選別物のみを認識して手作業で取り出して所定の収集、例えば箱詰めなどを行えばよいのである。
【0008】
取りきれなかった被選別物は循環搬送されて収集部に再び戻って来るので、所定の仕分け区分の被選別物がつづけさまに到来しても全てを慌てて取り出す必要はなく、取り残したものは後の取り出し機会まで待つことができる。
【0009】
また、循環物認識手段により循環搬送される被選別物が識別されることにより、各取出し部の表示手段では、初回搬送されてきたものか、循環搬送されてきたものかを容易に識別表示することができるようになっており、作業者は循環搬送されてきた被選別物を優先して取り出すよう心がけて作業するのである。
【0010】
(効果) 従って、請求項1に係る発明によれば、損傷しやすい果菜類や、同じ果菜類でも等・階級が高く商品価値の高い仕分け区分のものを、手作業で取り出すように設定しておくことで、その仕分け区分の被選別物のみを簡単容易に他のものと区別して取り出すことができ、品質の優れた、あるいは、商品価値を高めた選別収集を能率よく行うことが可能となった。
【0011】
つづけさまに到来した被選別物を慌てて取り出す結果、取り出しや箱詰め操作が雑になって被選別物を損傷してしまうようなおそれがなくなり、余裕をもってやさしく被選別物を取り扱うことができ、品質保全に有効となる。
【0012】
また、最初の取り出し作業で取り残されて循環してきた被選別物は、表示手段で循環搬送されてきたものであることを識別表示されるので、循環搬送されている被搬送物であることを作業者に容易に認識され、優先的に取り出しが行われる。
【0013】
〔請求項2に係る発明の構成、作用および効果〕
【0014】
(構成) 請求項2に係る発明の選別装置は、請求項1に係る発明において、前記搬送手段を、被選別物を間欠搬送するよう構成してある。
【0015】
(作用) 上記構成によると、搬送が停止している間に、表示手段で指示された所定の被選別物を余裕をもって取り出すことができる。この際、表示手段は、搬送が停止している特定の被選別物を指示するので、移動している被選別物を認識して取り出す場合に比較して、作業者は取り出すべき被選別物を容易に識別することができる。
【0016】
(効果) 従って、請求項2に係る発明によれば、作業者は取り出すべき被選別物を容易に識別して、誤りなく、かつ、余裕をもって取り出し作業を行うことができ、請求項1に係る発明の上記効果をもたらすとともに、作業者の疲労軽減に有効となる。また、表示を停止して実行すればよいので、移動している被選別物を特定しながら表示する場合に比較して表示制御が簡単なものになる。
【0017】
〔請求項3に係る発明の構成、作用および効果〕
【0018】
(構成) 請求項3に係る発明の選別装置は、請求項1または2記載の果菜類の選別装置であって、前記表示手段を、前記搬送手段によって搬送移動する被選別物の移動に対応して移動するとともに、仕分け区分に基づいて取り出すべき被選別物を特定する表示を行うよう構成してあることを特徴とする。
【0019】
(作用) 上記構成によると、被選別物が収集部に到来すると、各被選別物ごとに所定の仕分け区分に対応する表示が、その被選別物と共に移動してゆくことになり、取出し部に居る作業者は、その移動する表示から担当している仕分け区分の被選別物を認識して手作業で取り出し、所定の収集、例えば箱詰めなどを行うのである。
【0020】
(効果) 従って、請求項3に係る発明によれば、被選別物とともに移動しゆく表示を見ながら担当している仕分け区分の被選別物を取り出すことができ、慌てることなく余裕を持ちながら能率的な選別収集作業を的確に行うことができる。
【0021】
〔請求項4に係る発明の構成、作用および効果〕
【0022】
(構成) 請求項4に係る発明の選別装置は、請求項1ないし3のいずれかに係る発明において、前記取出し部に、この取出し部に割り付けられた仕分け区分の被選別物が到来することを事前に知らせる報知手段を備えてある。
【0023】
(作用) 上記構成によると、取出し部に居る作業者は、自らが担当している仕分け区分の被選別物が到来することを報知手段によって事前に知ることができ、例えば、箱詰め収集する場合には、予め予備の箱や補助材(中敷き)の準備などをしておくことができる。
【0024】
(作用) 連続搬送されてくる被選別物に追従して表示が移動するこの形態では、作業者は移動する表示を見て取り出すべき被選別物に対する表示かどうかを極短時間に識別しなければならず、このための精神的負担が大きいものになるおそれがある。ここで、取り出すべき被選別物が到来することが報知手段によって事前に知らされていると、作業者は表示を目視識別する心構えをすることができるので、被選別物と共に移動してくる表示の確認が、突然に現れた表示を認識する場合に比較して容易となる。
【0025】
(効果) 従って、請求項4に係る発明によれば、担当している仕分け区分の被選別物を取り出してから、箱や補助材の補充を認識して慌てるようなことがなくなり、余裕を持ちながら能率的な選別収集作業を行うことができ、請求項1ないし3のいずれかの発明の上記効果を助長する。
【0026】
また連続搬送されてくる被選別物に追従して表示が移動するこの形態では、被選別物に対する表示が移動するものでありながら、取り出すべき仕分け区分の被選別物を容易に認識して確実迅速に取り出しことができ、また、被選別物を取り出してから収集箱や補助材の補充を認識して慌てるようなことがなくなり、請求項1に係る発明の上記効果をもたらすとともに、余裕を持ちながら能率的な選別収集作業を的確に行うことができる。
【0027】
〔請求項5に係る発明の構成、作用および効果〕
【0028】
(構成) 請求項5に係る発明の選別装置は、請求項1ないし4のいずれかに係る発明において、一つの前記取出し部に複数の仕分け区分が割り付けられるとともに、この取出し部おける前記表示手段が、割り付けられた複数の仕分け区分に対応する異なった複数の表示を実行するよう構成してある。
【0029】
(作用) 上記構成によると、一つの取出し部に複数の仕分け区分が割り付けても、取り出すべき被選別物を、表示手段による異なった表示で容易に認識することができる。
【0030】
また連続搬送されてくる被選別物に追従して表示が移動するこの形態では、被選別物が収集部に到来すると、各被選別物ごとに所定の仕分け区分に対応する表示が、その被選別物と共に移動してゆくことになり、取出し部に居る作業者は、その移動する表示から担当している仕分け区分の被選別物を認識して手作業で取り出し、所定の収集、例えば箱詰めなどを行う。この際、一つの取出し部に複数の仕分け区分が割り付けても、取り出すべき被選別物を、表示手段による異なった表示で容易に認識することができる。
【0031】
(効果) 従って、請求項5に係る発明によると、分布の少ない仕分け区分の複数を一つの取出し部に割り付けることが容易となり、複数の各取出し部での処理量の平準化を図る上で有効となる。また、所定の仕分け区分数より少ない数の取出し部で選別収集作業ができることになるので、収集部の小型化や作業者の人員節減にも有効となる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、柿などの果物を被選別物とした選別装置に適用した実施形態のいくつかを例示する。
【0033】
〔第1例〕
図1ないし図6に、本発明に係る果菜類の選別装置の第1例が示されている。この選別装置は、基本的には、被選別物wを所定の循環経路に沿って載置搬送する搬送手段1、被選別物wを搬送手段1に手作業により載置供給する供給部2、被選別物wを撮像してその大きさ、色合い、傷や汚れの有無、などの性状を選別情報として取り入れる入力手段としての計測装置3、被選別物wを所定の選別基準に基づいた仕分け区分でもって取り出す収集部4、を備えている。
【0034】
前記搬送手段1は、平面状に巻回されて駆動モータMで一定方向に回動されるチェーン5に、円形皿状のバケット6を装備したバケットコンベアに構成されている。図3に示すように、前記チェーン5には搬送方向一定ピッチでブラケット7が取り付けられるとともに、このブラケット7にバケット支持具8が搬送方向に沿う前後軸心x周りに回動自在に連結され、更にこのバケット支持具8に前記バケット6が上下軸心y周りに回動自在に連結されている。また、ブラケット7には弾性的に回動付勢されたフック状の係止金具9が枢支連結されており、通常は、この係止金具9をバケット支持具8の係止ピン8aに係合させることで、バケット6およびバケット支持具8を水平姿勢に保持している。そして、必要に応じて係止金具9をソレノイドやエアーシリンダなどのアクチュエータ10によって強制的に係止ピン8aから外すことで、バケット6をバケット支持具8と共に自重で前後軸心x周りに回倒させて、バケット6に載置した被選別物wを側方に排出することができるよう構成されている。なお、回倒したバケット6およびバケット支持具8は、外部からの操作によって強制的に元の水平姿勢まで復帰回動させることで、係止金具9が係止ピン8aに弾性係合してその姿勢が保持される。
【0035】
前記供給部2は、コンテナなどに収められて作業場に持ち込まれた被選別物wを作業者が目視選別して搬送手段1のバケット上に載置供給するようになっており、目立った傷のあるものや、特に外観形状の悪いものはここで予め格外品として排除されることになる。
【0036】
前記計測装置3は、図4に示すように、前後2台のCCDカメラ11がコンベア上に配置されるとともに、搬送経路の左右横脇には一対づつの傾斜ミラー12が配置され、1台のCCDカメラ11によってバケット6上の被選別物wの上面と左右の側面を同時に撮影するよう構成されている。また、前後の撮影部位の間において、円形皿状のバケット6の外周面に接触作用するベルト13が配置されており、バケット6が1回目の撮影部位を通過して2回目の撮影部位に至るまでの間に、ベルト13との接触によってバケット6が90°回転され、1回目に撮影されなかった両側面が2回目に撮影されるようになっている。つまり、90°回転位相を異ならせた2回に撮影によって被選別物wの上面と側面全周が撮影されるのである。
【0037】
図2に示すように、2台のCCDカメラ11で得られた撮像データは判別手段14で画像解析され、大きさ、色合い、傷の有無、など検査すべき所望の性状が計測あるいは検出され、予め設定された選別基準に基づいて、各被選別物wの仕分け区分(等級および階級など)の判別がなされる。このようにして得られた判別データが制御装置15に格納されるとともに、搬送手段1に備えたロータリエンコーダ16からの情報に基づいて、搬送手段1の移動量や各被選別物wの搬送位置が制御装置15で演算される。
【0038】
前記収集部4は、被選別物wを仕分け区分ごとに取り出して箱詰めする複数の取出し部17を搬送方向に沿って配備して構成されている。複数の取出し部16のうちの幾つか(例示図では2箇所)の取出し部17(a) には、被選別物wを自動的に箱詰めする移載装置18が装備されるとともに、他の取出し部17(m) では作業者が手作業で被選別物wを取り出して収集箱19に箱詰めするよう構成されている。
【0039】
図5に示すように、前記移載装置18は、エアーシリンダ21によって昇降制御される真空吸着式のピックアップ機構22を、ロッドレスシリンダや歯付きベルトなどによって駆動制御される前後水平移動機構23と左右水平移動機構24で位置制御するよう構成されたものであり、割り付けられた所定の仕分け区分の被選別物wが自動箱詰め用の取出し部17(a) に到達すると、前記ピックアップ機構22によってこれを取り出して、収集箱19に所定の配列パターンで収容してゆくようになっている。なお、自動箱詰めの対象となる仕分け区分は、例えば分布が最も大きいと予想されるものが予め選択されることになる。
【0040】
図6に示すように、取出し部17の内の手詰め作業用の各取出し部17(m) には、作業者に取り出すべき被選別物wを指示する表示手段が備えられており、この例の表示手段としては、コンベア経路脇に沿って配置された電光表示盤25が利用されている。この電光表示盤25は、LEDランプ群を平面状に並べて構成されたものであり、例えば、被選別物wをその大きさに基づいて5ランクに仕分け選別する場合、被選別物wの仕分け区分に該当して、「極大」,「大」,「中」,「小」,「極小」の文字表示Aが、その被選別物wを載置したバケット6の直横側に位置して追従移動するよう、制御装置15からの指令に基づいて点灯作動制御されるようになっている。
【0041】
ここで、各取出し部17(m) には、一つあるいは複数(3つ位まで)の仕分け区分が割当てられており、収集箱19の近傍には、これに収容する仕分け区分の文字表示を示す電光式の表示器26が設けられている。そして、各取出し部17(m) に配属された作業者は、電光表示盤25で移動する文字表示Aを見て指定された仕分け区分の被選別物wが搬送されてきたかどうかを識別し、所定の被選別物wがあればこれを取り出して、同じ表示のある収集箱19に詰め込めばよいのである。なお、或る仕分け区分を全て自動箱詰めする場合には、当然ながらその仕分け区分の移動表示を行う必要はない。
【0042】
また、手詰め作業用の各取出し部17(m) には、割り付けられた仕分け区分の被選別物wが到来することを事前に予告する報知手段として予告報知ランプ27が備えられており、作業者が事前に取り出し準備をして、余裕をもった取り出しが実行できるように考慮されている。
【0043】
上記自動箱詰め用の取出し部17(a) および手詰め用の取出し部17(m) に、たて続けに同一仕分け区分の被選別物wが搬送されてくると、取りきれないことになるが、取りきれなかった被選別物wは収集部4を通過して循環搬送され、次の機会に取り出せばよいので、初回にあわてて取り出さなくてもよい。ここで、搬送経路における供給部2の上手位置には、循環物認識手段としてフォトセンサ28が配置されており、取り出されずに循環搬送されてきた被選別物wの存在およびその仕分け区分が認識されるようになっている。
【0044】
図2に示すように、制御装置15からの選別データがデータ集計装置30に入力される。このデータ集計装置30には、コード設定器31を介して生産者名が入力されるとともに、ロット完了スイッチ32によって1ロットの供給が完了したことが入力され、これらの入力に基づいて生産者別にロット集計してその結果を印字出力装置33によって印字した伝票を発行するよう構成されている。
【0045】
なお、循環搬送されてきた被選別物wは、再び度計測装置3において撮像計測されることになるが、2回目以降の判別を無視して初回の判別データのみで手詰め作業用の取出し部17(m) における移動表示を実行するようプログラムされている。このようにすることで、例えば生産者ごとに選別データを集計する場合の二重集計を回避することができるのである。
【0046】
また、手詰め作業用の各取出し部17(m) の表示手段では、初回搬送されてきたものか、循環搬送されてきたものかを容易に識別表示することができるようになっている。つまり、循環搬送されてきた被選別物wに対する文字表示Aは点滅を伴うもの、囲み表示のあるもの、あるいは〇印などの識別マーク付きとなるようプログラムされており、作業者はこの循環搬送されてきた被選別物wを優先して取り出すよう心がけて作業するのである。
【0047】
また、所定複数回(例えば2回)の循環搬送によっても取り出されない場合は、収集部4の下手に配備された回収部34において、上記したようにバケット6を回倒させて、その被選別物wを強制的に搬送経路から排出し、被選別物wが不当に長く搬送され続けて、振動等によって損傷するのを回避するとともに、集計管理に支障をきたさないようにする。なお、強制搬出を実行する基準となる循環回数は任意に設定できるようにしておくとよい。
【0048】
収集部4の各取出し部17には、持ち込まれた被選別物wの生産者や時期、その他の条件から予測される等・階級の分布に基づいて予め仕分け区分が割り付けられるのであるが、計測装置3での計測によって得られた判別データおよび循環搬送される被選別物量のデータに基づいて、その割り付けが自動的に変更されるようになっている。つまり、或る仕分け区分の処理量や、循環量が多いことが検知されると、この仕分け区分の分布が予想より多い、あるいは処理能力を越えているものと判断して、各取出し部17への割り付けを変更し、各取出し部17での処理量の平準化を図るのである。
【0049】
例えば、仕分け区分「中」の被選別物wの全てを自動箱詰めに割り付けていた状態で、この仕分け区分の処理量や循環量が多くなり、かつ、手詰め作業用の取り出し部17(m) のうちで仕分け区分「特大」が割り付けられた取り出し部17(m) での処理量が少ないような場合、この仕分け区分「特大」の取り出し部17(m) にも仕分け区分「中」を新たに割り付けて仕分け区分「中」の移動表示を実行するようにすることで、ここの作業者に「特大」と「中」の取り出しを行わせるのである。また、手詰め作業用の各取り出し部17(m) 同志の間だけでの割り付け変更を行って、各取出し部17(m) での処理量をなるべく平準化することもある。なお、手詰め作業用の取り出し部17(m) での割り付け変更がなされると、移動表示の変更がなされるとともに、それに応じて表示器26での表示変更、および、予告表示の変更がなされる。
【0050】
〔第2例〕
図7および図8に、本発明に係る果菜類の選別装置の第2例が示されている。この選別装置は、トマトなどの果菜を「大」,「中」,「小」の3ランクに仕分け選別する仕様に構成された例であり、基本的には前例と同様に、被選別物wを所定の平面循環経路に沿って載置搬送する搬送手段1、被選別物wを手作業で搬送手段1に載置供給する供給部2、被選別物wを撮像して選別情報を取り入れる入力手段としての計測装置3、被選別物wを所定の選別基準に基づいた仕分け区分でもって人手により取り出す収集部4、を備えている。
【0051】
前記搬送手段1は、平面状に巻回されて電動モータMで駆動されるチェーン5に一定ピッチでバケット6を取り付けたバケットコンベアに構成されており、チェーン5の移動量および各バケット6の位置を演算するためのロータリエンコーダ16が備えられている。また、この搬送手段1はバケット数個分(例えば8個)のピッチでタクト運転されるよう、電動モータMの駆動装置35がタクト運転制御装置36によって駆動制御されるようになっている。
【0052】
前記供給部2は、前例と同様に、コンテナなどに収められて作業場に持ち込まれた被選別物wを作業者が目視選別して搬送手段1のバケット上に載置供給するようになっており、目立った傷のあるものや、特に外観形状の悪いものはここで予め格外品として排除されることになる。
【0053】
前記計測装置3は、CCDカメラ11で被選別物wを上方から撮像するよう構成されており、得られた画像データは判定手段14によって解析され、各被選別物wの大きさが「大」,「中」,「小」に判定されて選別情報として制御装置15に入力される。
【0054】
前記収集部4には、手詰め作業用の取出し部17が4か所備えられており、各取出し部17では、目前に来た所定数(この場合8個)のバケット6を取り出し作業対象としている。そして、搬送最上手に位置する第1の取出し部17では仕分け区分「大」の取り出しを、次の第2の取出し部17では仕分け区分「小」の取り出しを、次の第3の取出し部17では仕分け区分「中」の取り出しを、また、最後の第4の取出し部17では仕分け区分「大」,「中」,「小」の取り出しを担当するよう割り付けされている。因みに、バケット8個分のタクト移動を1秒間で行い、取り出しのための停止時間を4秒間とるよう設定すると、1時間で最大5760個の処理が可能となる。
【0055】
そして、各取出し部17には、表示手段としての電光表示盤25が夫々備えられており、各電光表示盤25ではその取り出し領域の8個のバケット6に担当する仕分け区分の被選別物wが存在していると、その直脇に「大」,「中」,「小」の文字表示Aを出すよう、制御装置15によって点灯制御される。
【0056】
また、各取出し部17の搬送下手位置には、取り出されなかった被選別物wの存在を検知するフォトセンサ37が備えられ、各取出し部17での取り出しが確認され、取り出しによって空になったバケット6に対応した位置には無用な表示が行われないにしている。また、作業者が誤って取り上げ後、これに気づいて空になっているバケット6に返したりしたことも、フォトセンサ37からの情報から判断でき、このような作業ルールが違反された結果、仕分け区分の判らなくなった被選別物wに対しては次に循環搬送されてきた際に、電光表示盤25で「?」の表示を行って優先的な取り出しを促すようになっている。
【0057】
また、最後の取出し部17から供給部2に至る間の適所には、取り残されて循環してきた被選別物wの存在を検知する循環認識手段としてのフォトセンサ28が設置されて、制御装置15によって被選別物wの循環回数が監視されており、循環された被選別物wが収集部4に搬送されてきた際、対応する取出し部16での文字表示Aは点滅を伴うもの、囲み表示のあるもの、あるいは〇印などの識別マーク付きとされ、循環されてきたものであることが作業者に容易に認識され、優先的な取り出しが促されるようになっている。
【0058】
なお、この例でも、制御装置15、コード設定器31、および、ロット完了スイッチ32に接続されたデータ集計装置30が備えられており、生産者別のロット集計結果が印字出力装置33によって印字伝票として出力されるようになっている。
【0059】
〔別実施形態〕
本発明は、以下のような形態で実施することも可能である。
(1)前記表示手段による移動表示は文字表示に限られることはなく、丸印、三角印、四角印、星印など各種形状のマークや文様、あるいは記号や符号を用いるもよく、かつ、これらを更に色分けするもよい。また、単純には、各仕分け区分を異なった色のスポットを移動させるだけで表示するもよい。なお、この場合、表示器26での表示も移動表示と同一の表示を行うことになる。
(2)前記表示手段としては、電光表示盤25を利用する他に、液晶ディスプレイやCRTディスプレイを利用することもできる。
(3)取り出すべき被選別物wを作業者に識別させる表示手段としては、搬送経路脇の所定位置に設けた上記表示器具で表示を行う他に、被選別物wやこれを載置したバケット6に色分けしたスポット光を当てたり、被選別物wやこれを載置したバケット6にレーザー光照射で文字や記号等を書き映して表示を行うことも可能である。
(4)上記例では、計測装置3での計測によって得られた選別情報を入力し、この選別情報に基づいて各被選別物wを自動的に仕分け判別しているが、搬送手段1で搬送されている被選別物wを作業者が監視して仕分け判別を行い、その結果をスイッチやキーボードを用いて人為的に選別情報として入力するよう構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る果菜類の選別装置の第一例を示す概略平面図
【図2】 第1例の制御ブロック図
【図3】 (イ)バケットが水平姿勢にある状態の搬送手段の縦断正面図
(ロ)バケットが回倒された状態の搬送手段の縦断正面図
【図4】 計測装置の斜視図
【図5】 移載装置の斜視図
【図6】 手詰め作業用の取出し部の一部を示す斜視図
【図7】 本発明に係る果菜類の選別装置の第2例を示す概略平面図
【図8】 第2例の制御ブロック図
【符号の説明】
1 搬送手段
2 供給部
3 計測装置
4 収集部
17 取出し部
25 表示手段(電光表示盤)
27 報知手段(予告報知ランプ)
28 循環物認識手段
w 被選別体

Claims (5)

  1. 被選別物を搬送する搬送手段、被選別物を搬送手段に供給する供給部、被選別物の選別情報を入力する入力手段、前記入力手段で入力された選別情報に基づいて被選別物を複数の取出し部に仕分けて取り出すための収集部を備えた果菜類の選別装置において、
    前記搬送手段で被選別物を循環搬送可能に構成し、被選別物が循環搬送されることを認識する循環物認識手段を備えるとともに、搬送される被選別物を仕分け区分に基づいて所定の取出し部に収集指示する表示を作業者に示す表示手段を備え、この表示手段で循環搬送される被選別物を優先的に取り出すべく他の被選別物と区別するための表示を行うよう構成してあることを特徴とする果菜類の選別装置。
  2. 前記搬送手段を、被選別物を間欠搬送するよう構成してある請求項1記載の果菜類の選別装置。
  3. 前記表示手段を、前記搬送手段によって搬送移動する被選別物の移動に対応して移動するとともに、仕分け区分に基づいて取り出すべき被選別物を特定する表示を行うよう構成してある請求項1または2記載の果菜類の選別装置。
  4. 前記取出し部に、この取出し部に割り付けられた仕分け区分の被選別物が到来することを事前に知らせる報知手段を備えてある請求項1ないし3のいずれか1項に記載の果菜類の選別装置。
  5. 一つの前記取出し部に複数の仕分け区分が割り付けられるとともに、この取出し部おける前記表示手段が、割り付けられた複数の仕分け区分に対応する異なった複数の表示を実行するよう構成してある請求項1ないし4のいずれか1項に記載の果菜類の選別装置。
JP01103498A 1998-01-23 1998-01-23 果菜類の選別装置 Expired - Fee Related JP3751141B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01103498A JP3751141B2 (ja) 1998-01-23 1998-01-23 果菜類の選別装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01103498A JP3751141B2 (ja) 1998-01-23 1998-01-23 果菜類の選別装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11207270A JPH11207270A (ja) 1999-08-03
JP3751141B2 true JP3751141B2 (ja) 2006-03-01

Family

ID=11766792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01103498A Expired - Fee Related JP3751141B2 (ja) 1998-01-23 1998-01-23 果菜類の選別装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3751141B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3766856B2 (ja) * 2003-04-24 2006-04-19 有限会社アイズ 選果機
JP2017035663A (ja) * 2015-08-10 2017-02-16 株式会社錦河 物品選別方法及び物品選別装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11207270A (ja) 1999-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101452460B1 (ko) 물품 분류시스템
KR101251462B1 (ko) 농산물 선별 장치
CN113272836A (zh) 利用一个或多个物体处理系统使用真空转向来分离物体的系统和方法
JP6643921B2 (ja) 仕分装置および物品取出方法
EP2397234A1 (en) Plant for the selection of batteries and method which uses the plant
CA3221408A1 (en) Correcting misplacements on a sorter element
KR101265769B1 (ko) 이미지 정보를 이용한 반품 분류시스템
JP3751141B2 (ja) 果菜類の選別装置
JP3751140B2 (ja) 果菜類の選別装置
JP2000142625A (ja) 卵の自動選別包装装置
KR20150103832A (ko) 농산물 선별장치
CN110672600B (zh) 一种滤光片在线检测设备及方法
KR100555093B1 (ko) 검사 결과에 따라 워크를 선별하는 장치 및 방법
JP3660102B2 (ja) 長物農産物の選別装置
JP4152021B2 (ja) 卵の自動選別包装装置
CN116867617A (zh) 用于分离和识别物品的系统
JP2000272750A (ja) 搬送装置
JPH1190350A (ja) 農畜産物の選別収集装置
JP2005185993A (ja) トラッキング情報処理装置
JP4152057B2 (ja) 農産物の搬送装置
JPS63305974A (ja) 果実の選別装置
CN218691647U (zh) 三伤外观检测机
JP4602527B2 (ja) 果菜自動選別装置
JP2730768B2 (ja) 青果物の選別装置
JPH08182970A (ja) 青果物の選別装置及び同装置に用いられるフリートレー

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 19980217

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20030310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050818

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051014

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees