JPH11206747A - X線診断装置 - Google Patents

X線診断装置

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JPH11206747A
JPH11206747A JP10017032A JP1703298A JPH11206747A JP H11206747 A JPH11206747 A JP H11206747A JP 10017032 A JP10017032 A JP 10017032A JP 1703298 A JP1703298 A JP 1703298A JP H11206747 A JPH11206747 A JP H11206747A
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ray
top plate
ray tube
image
sensor
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JP10017032A
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English (en)
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Isao Nakada
勲 中田
Ryota Fukuzawa
亮太 福澤
Toru Nakayama
徹 中山
Wataru Miyamoto
渉 宮本
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影位置精度を向上させるとともに天板に対
する患者の揚げ降ろしを容易にする。 【解決手段】 この発明のX線診断装置は、天板1の上
方の第1X線管2と天板1の側方の第2X線管3とを備
えるとともに、薄型・軽量の透過X線検出用のパネル型
X線センサ5,5′を備え、第1X線管2による垂直方
向X線撮影の場合、天板1の下方に配置した第1パネル
型X線センサ5を使用して行ない、第2X線管3による
水平方向X線撮影の場合、天板1の下方の退避位置PA
に位置している第2パネル型X線センサ5′を天板1の
上部側方の撮影位置PBに移動させ、第2X線管3と垂
直姿勢で対向させて行なう。パネル型X線センサ5′
は、検診台4の側縁部下側に取り付けた支持アーム7に
回転軸8で枢着された回動台6に固定されている。ま
た、患者Mの揚げ降ろしの際はパネル型X線センサ5′
を退避位置PAに移動させられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、天板の上方から
のX線照射によるX線撮影を行うための第1X線管と、
天板の側方からのX線照射によるX線撮影を行うための
第2X線管とを備えたX線診断装置に係り、撮影位置精
度を向上させるとともに天板に対する被検体(患者)の
揚げ降ろしを容易にするための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】病院等の医療施設において、患者体内の
癌等の患部に高エネルギーX線や60Coのγ線などの放
射線を体外から照射して治療する放射線治療が行われて
いる。放射線治療の場合、患者に照射する放射線の照準
を合わせる時に照合される照準照合用のX線透視画像を
治療の行に先立って予め撮影するためのX線診断装置
(X線シミュレータ)が用いられている。そして、この
X線診断装置より撮影・記録された照準照合用のX線透
視画像に従って患者に照射する放射線の照準を合わせて
おいて放射線を患者に照射することになる。
【0003】図9はX線シミュレータとして用いられる
従来のX線診断装置を示す。図9に示すように、天板6
0に載置された患者MにX線を照射するX線管61と、
患者Mからの透過X線を検出するイメージインテンシフ
ァイア62とが、C字状アーム(C型アーム)63の両
端部に患者Mを挟んで対向するかたちで取り付け保持さ
れている。そして、図9に実線で示すように、X線管6
1とイメージインテンシファイア62を天板60を挟ん
で垂直方向(Y軸方向)に対向配置させた状態で天板6
0の下方(または側方)からX線を照射する垂直方向X
線撮影と、図9に二点鎖線で示すように、X線管61と
イメージインテンシファイア62を天板60を挟んで水
平方向(X軸方向)で対向配置させた状態で天板60の
側方からX線を照射する水平方向X線撮影とを行う。
【0004】X線撮影を実行する場合、X線管61から
患者MにX線を照射するとともに、患者Mからの透過X
線をイメージインテンシファイア62で検出し、イメー
ジインテンシファイア62で検出された透過X線像をイ
メージインテンシファイア62の後端に設置されたTV
カメラ64で撮像して、最終的にモニタ(図示省略)の
画面にX線透視画像として映し出したり、画像保存メモ
リ(図示省略)に記憶したりする。
【0005】普通、垂直方向X線撮影を行ってから、X
線管61とイメージインテンシファイア62を二点鎖線
で示す位置へ移動させて、水平方向X線撮影を行い、得
られた垂直・水平両方向のX線透視画像に従って、放射
線の照準合わせを行うことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のX線診断装置の場合、撮影位置精度が十分でない
という問題がある。イメージインテンシファイア62が
非常に重くて、X線管61とイメージインテンシファイ
ア62を保持するC字状アーム63に機械的な撓みが生
じ、しかも、C字状アーム63の撓み量が垂直方向撮影
時と水平方向撮影時とで異なるためにX線管61とイメ
ージインテンシファイア62を正確に水平方向あるいは
垂直方向に対向配置することが出来ず、垂直・水平両方
向の両X線透視画像の間の対応関係にズレが生じるから
である。
【0007】X線管61とイメージインテンシファイア
62を両端に取り付けたC字状アーム63を二組備え、
一方が図9に実線で示すように、正確に垂直方向に対向
配置されていて、他方が図9に二点鎖線で示すように、
正確に水平方向に対向配置されており、X線管61とイ
メージインテンシファイア62を移動させずとも、垂直
・水平両方向の各X線透視画像が得られて、各X線透視
画像の間の対応関係にズレが生じないように構成した装
置もあるが、天板60まわりの構成が煩雑となり、患者
Mの揚げ降ろしが困難になるという問題がある。
【0008】この発明は、上記の事情に鑑み、撮影位置
精度を向上させることが出来るとともに、天板に対する
被検体の揚げ降ろしが容易に行えるX線診断装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明に係るX線診断装置は、被検体を載置する
天板と、天板の上方に配置された第1X線管と、天板の
側方に配置された第2X線管と、天板を挟んで第1X線
管と第2X線管のそれぞれに対向するように配置されて
被検体からの透過X線を検出する第1、第2の透過X線
検出器と、前記各X線管からのX線照射に伴って透過X
線検出器から出力されるX線検出データに基づきX線透
視画像を得る画像処理を行う画像処理手段とを備えてい
るX線診断装置であって、前記透過X線検出器が、X線
検出素子が縦横に配列されているX線面センサであると
ともに、前記第2X線面センサが天板の側方における第
2X線管と対向するX線面センサが垂直姿勢となる撮影
位置と、天板の下方の退避位置とに切替え可能とされて
いる。
【0010】〔作用〕次に、この発明のX線診断装置に
よるX線撮影実行の際の作用について説明する。この発
明のX線診断装置は、X線管を2個備えていて、天板の
上方に位置する第1X線管によるX線撮影と、天板の側
方に位置する第2X線管によるX線撮影とが行われる。
第1X線管によるX線撮影の場合、天板を挟んで垂直方
向に対向配置された天板の上方の第1X線管と天板の下
方にX線検出素子が縦横に配列されている透過X線検出
用の第1X線面センサとを用いる。この際、第2X線面
センサは、天板の下方の退避位置に置かれる。第1X線
管から被検体にX線を照射すると、被検体へのX線照射
に伴って、X線面センサからX線検出データが出力され
るとともに、X線検出データに基づき画像処理手段によ
る画像処理が行われてX線透視画像が得られる。この場
合、第1X線管と第1X線面センサは、垂直方向に対向
配置されていることから、垂直方向X線撮影(正面系X
線撮影)が行われたことになる。
【0011】第2X線管によるX線撮影の場合、透過X
線検出用の第2X線面センサを天板下方の退避位置より
天板の側方における第2X線管と対向する撮影位置に移
動させて垂直姿勢にセットする。この状態では、天板の
側方の第2X線管と天板の側方の第2X線面センサと
が、天板を挟んで水平方向に対向配置された状態とな
る。そして、第2X線管から被検体にX線を照射する
と、被検体へのX線照射に伴って、第2X線面センサか
らX線検出データが出力されるとともに、X線検出デー
タに基づき、画像処理手段による画像処理が行われてX
線透視画像が得られる。この場合、第2X線管と第2X
線面センサは、水平方向に対向配置されていることか
ら、水平方向X線撮影(側面系X線撮影)が行われたこ
とになる。
【0012】X線面センサは、大型の重量物であるイメ
ージインテンシファイアと違って薄型・軽量であるの
で、イメージインテンシファイアの場合に生じるような
機械的な撓み(機械的変形)を伴わない。さらに、垂直
および水平方向の撮影を行なうために、2台のX線管が
支柱に固定支持されているので、従来例のように、透視
撮影系の重心移動に伴うC字状アームの撓みによる画像
のずれを生じることがない。したがって、X線管とX線
面センサを正確に水平方向あるいは垂直方向に対向配置
させられる。
【0013】また、天板に対する被検体の揚げ降ろしの
際は、側面系の第2X線面センサを天板の側方の撮影位
置から、被検体の揚げ降ろしの邪魔にならない天板の下
方の退避位置に移動させておいて、被検体の揚げ降ろし
を行う。
【0014】
【発明の実施の形態】続いて、この発明の一実施例を図
面を参照しながら説明する。図1は実施例に係るX線診
断装置の全体構成を示すブロック図、図2は実施例のX
線診断装置の撮像系の構成を示す正面図、図3は実施例
のX線診断装置の撮像系の概略構成を示す側面図であ
る。図1のX線診断装置は、患者(被検体)Mを載置す
る天板1と、天板1の上方に配置された第1X線管2
と、天板1の側方に配置された第2X線管3とを備えて
いる。図2、図3に示すように、天板1は、上下方向
(Y方向)および水平方向(X方向)と患者Mの体軸方
向(Z方向)に対して移動可能となっている。第1X線
管2は、床Fに設置された逆L字状の支柱Gの水平上辺
Gaに下向きに取り付けられていて、第2X線管3は、
逆L字状の支柱Gの垂直辺Gbに横向きに取り付けられ
ている。
【0015】また、実施例のX線診断装置では、天板1
を挟んで第1X線管2あるいは第2X線管3と対向する
ように配置されているとともに、X線検出素子が縦横に
配列されている透過X線検出用の2つの第1、第2フラ
ットパネル型X線センサ(X線面センサ)5、5′を備
えている。第1フラットパネル型X線センサ(以下、適
宜「パネル型X線センサ」)5は、天板1の下方におけ
る第1X線管2と対向する位置に配置されており、第2
パネル型X線センサ5′は平板状の回動台6の表面に取
り付けられているとともに、回動台6が天板1の下の検
診台4の側縁部下側に取り付けられた支持アーム7に回
転軸8を回転中心として、図2に矢印RAで示すよう
に、180°の範囲を往復移動可能に構成されているこ
とにより、天板1の下側方における退避位置PAと、天
板1の上部側方において垂直姿勢で第2X線管3と対向
する撮影位置PBとに切替えられるようになっている。
【0016】実施例装置の場合、パネル型X線センサ
5′の退避位置PAから撮影位置PBへの移動、あるい
は、パネル型X線センサ5′の撮影位置PBから退避位
置PAへの移動は、手動で行われる。
【0017】パネル型X線センサ5、5′の後段には、
パネル型X線センサ5、5′から出力されるX線検出デ
ータを収集し、画像処理部10へ送り出す信号収集部9
が設置されている。この信号収集部9の後段の画像処理
部10は、X線検出データをディジタル信号に変換する
AD変換部11、ディジタル化されたX線検出データを
記憶する検出データメモリ12、検出データメモリ12
に記憶されたX線検出データにエッジ強調やフィルタリ
ングなどの必要な画像処理を施すことによりX線画像を
作成するデータ処理部13、および、得られたX線画像
を記憶するX線画像メモリ14を具備している。通常、
X線透視撮影中、X線画像メモリ14に格納されたX線
画像は次々と更新され続けることになる。
【0018】第1X線管2あるいは第2X線管3は、高
電圧発生器などを含む照射制御部15のコントロールに
より、管電圧・管電流等の設定照射条件に従ってX線を
患者Mに照射するよう構成されている。照射制御部15
によるコントロールは、キーボード16やマウス17か
らの設定操作に伴って撮影制御部19から送出される指
令信号に従って行われる。また、天板1の移動は、天板
制御部18のコントロールにより行われるよう構成され
ている。天板制御部18によるコントロールも、キーボ
ード16やマウス17からの設定操作に伴って撮影制御
部19から送出される指令信号に従って行われる。
【0019】一方、実施例のX線診断装置は、画像表示
モニタ20を備えており、X線画像メモリ14に記憶さ
れたX線画像を表示するよう構成されている他、X線画
像メモリ14に記憶されるX線画像をフィルムに焼き付
けて画像写真として出力する画像焼付け記録部(レザー
式イメージャー)21やX線画像信号をそのまま記憶保
存する電子式の画像保存メモリ22も設けられている。
そして、キーボード16やマウス17からの操作入力に
よる撮影制御部19から送出される指令信号に従って、
X線画像メモリ14に記憶されたX線画像が画像表示モ
ニタ20へ出力されて表示されたり、画像焼付け記録部
21から画像写真として送り出されたり、画像保存メモ
リ22へ格納保持されたりする構成となっている。
【0020】続いて、パネル型X線センサ5、5′は同
一であるのでパネル型X線センサ5についてその構成を
具体的に説明する。パネル型X線センサ5におけるX線
検出素子の配列としては、例えば横(x)方向102
4,縦(y)方向1024の正方形マトリックス構成が
挙げられる。また、パネル型X線センサ5の平面寸法と
しては、例えば縦横約30cmが挙げられる。このパネ
ル型X線センサ5は、画像周辺の像歪みが殆どなく解像
度も高い上に、イメージインテンシファイアに比べる
と、図3に示すように、薄型・軽量であるなど多くの利
点を有する。
【0021】パネル型X線センサ5は、図4に示すよう
に、入射X線を電荷あるいは光に変換するX線変換層3
0と、X線変換層30で生じた電荷あるいは光を検出す
る素子が縦横にマトリックス状に配置形成されている検
出アレイ層31との積層構造となっており、図5(a)
に示す直接変換タイプのセンサと、図5(b)に示す間
接変換タイプのセンサとがある。
【0022】前者の直接変換タイプの場合、X線変換層
30が入射X線を直に電荷に変換するセレン層やCdZ
nTe層などからなり、検出アレイ層31の表面に電荷
検出素子32として表面電極33に対向形成された電荷
収集電極でもって電荷の検出を行いコンデンサC1に蓄
電するとともに、蓄積電荷がTFT(Thin Film Transi
ster:薄膜トランジスタ)34を介して取り出される構
成となっていて、各電荷検出素子32と、その上のX線
変換層30の一部分と、コンデンサC1およびTFT3
4とで1個のX線検出素子XDが形成される。
【0023】後者の間接変換タイプの場合、X線変換層
30が入射X線を光に変換するCsI等のシンチレータ
層からなり、検出アレイ層31の表面に光検出素子35
として形成されたフォトダイオードでもって光の検出を
行いコンデンサC1に蓄電するとともに蓄積電荷がTF
T34を介して取り出される構成となっていて、各光検
出素子35と、その上のX線変換層30の一部分と、コ
ンデンサC1とおよびTFT34とで1個のX線検出素
子XDが形成される。
【0024】そして、パネル型X線センサ5では、図6
に示すように、各X線検出素子XD,…,XDがそれぞ
れTFT34を介して縦横に走る読出し配線36,37
に接続されているとともに、読出し配線36,37は、
それぞれ横読出し駆動部38あるいは縦読出し駆動部3
9に接続されており、横・縦読出し駆動部38,39へ
読出し用の走査信号が送り込まれることになる。パネル
型X線センサ5の各X線検出素子XDの特定は横方向・
縦方向の配列に沿って各X線検出素子XDへ順番に割り
付けられている0〜1023のアドレスに基づいて行わ
れるので、読出し用の走査信号は、それぞれ横方向アド
レスまたは縦方向アドレスを指定する信号となる。
【0025】横・縦の走査信号に従って横読出し駆動部
38あるいは縦読出し駆動部39から読出し配線36,
37に対して読出し用の電圧が印加されるのに伴い、各
検出素子XD,…,XDより順番にX線検出信号がTF
T34から読出し配線37を通り、さらに透視用X線検
出データとして信号収集部9の各プリアンプ40および
マルチプレクサ41を経て収集されることになる。上記
のことから、パネル型X線センサ5からの検出信号の読
出し方式は、概ね通常のTVカメラなどの映像検出器に
準ずる構成である。
【0026】実施例の場合には、信号収集部9を構成す
る両読出し駆動部38,39や、プリアンプ40および
マルチプレクサ41も、パネル型X線センサ5の検出ア
レイ層31の表面周縁に設置されていて、一段と集積化
が図られた構成となっている。また、パネル型X線セン
サ5から得られたX線検出データを記憶する検出データ
メモリ12やX線画像を記憶するX線画像メモリ14
は、パネル型X線センサ5でのX線検出素子XDの縦横
マトリック構成に対応するマトリックス構成を持つフレ
ームメモリ方式の記憶デバイスが使われている。
【0027】続いて、以上に述べた構成を有する実施例
のX線診断装置により第1X線管によるX線撮影と第2
X線管によるX線撮影を実行する時の装置動作を、図7
に示すフローチャートなどを参照しながら説明する。 〔ステップS1〕図8に示すように、パネル型X線セン
サ5′を天板1の下方の退避位置PAに移動させておい
て、移動寝台26の上の患者Mを、天板1の上へ移す。
パネル型X線センサ5′が邪魔にならないので、移動患
者Mを天板1の上へ容易に載せることができる。 〔ステップS2〕続いて、天板1を移動させて患者Mを
透視撮影位置へセットする。
【0028】〔ステップS3〕キーボード16またはマ
ウス17からの入力操作により第1X線管2による垂直
方向X線撮影(正面系X線撮影)を選択指定する。 〔ステップS4〕キーボード16またはマウス17から
の入力操作により撮影を開始させると、第1X線管2か
ら患者MにX線が照射される。 〔ステップS5〕X線照射に伴ってパネル型X線センサ
5から出力されるデータが検出データメモリ12に格納
されるとともに、データ処理部13により画像データ処
理が行われ、X線透視画像がモニタ20の画面に映し出
されて表示されるとともに、必要な画像を画像保存メモ
リ22に保存したり、あるいは、画像焼付け記録部21
により画像写真として出力したりする。
【0029】〔ステップS6〕第1X線管2によるX線
撮影が終われば、図2中に矢印RBで示すように、一点
鎖線で示す退避位置PAに位置する回動台6を180°
時計方向に回転させて、パネル型X線センサ5′を図2
の実線で示す天板1の側方の撮影位置PBに移動させ
る。この状態ではパネル型X線センサ5′は、天板の上
方で垂直姿勢となり第2X線管3と対向する。 〔ステップS7〕次に、キーボード16またはマウス1
7からの入力操作により第2X線管3による水平方向X
線撮影(側面方向X線撮影)を選択指定する。 〔ステップS8〕キーボード16またはマウス17から
の入力操作により撮影を開始させると、第2X線管3か
ら患者MにX線が照射される。
【0030】〔ステップS9〕X線照射に伴ってパネル
型X線センサ5′から出力されるデータが検出データメ
モリ12に格納されるとともに、データ処理部13によ
り画像データ処理が行われ、X線透視画像がモニタ20
の画面に映し出されて表示されるとともに、必要な画像
を画像保存メモリ22に保存したり、あるいは、画像焼
付け記録部21により画像写真として出力したりする。 〔ステップS10〕必要なX線撮影が終われば、パネル
型X線センサ5′を図8の実線で示す天板1の下方の退
避位置PAに移動させておいて、天板1の上の患者Mを
移動寝台25の上に移せば、容易に患者Mを天板1の上
から降ろすことができる。 こうして得られたX線透視画像は、次の放射線治療にお
いて、患者に照射する放射線の照準を合わせる時の照準
照合用として用いることができる。
【0031】この発明は、上記実施の形態に限られるこ
とはなく、下記のように変形実施することができる。 (1)実施例のX線診断装置は、第1、第2X線管が床
に設置された支柱に取り付けられた構成であったが、第
1、第2X線管が天井に設置された支持アームに取り付
けられているものが変形例として挙げられる。 (2)実施例のX線診断装置は、側面方向X線撮影用の
パネル型X線センサが診察台に取り付けられた形であっ
たが、該パネル型X線センサが床に設けられた支持アー
ム材に取り付けられた構成のものが、変形例として挙げ
られる。
【0032】(3)実施例のX線診断装置では、信号収
集部、画像処理部を一系統とし、正面方向/側面方向X
線撮影用のそれぞれのパネル型X線センサに共用したが
正面方向/側面方向X線撮影用のパネル型X線センサそ
れぞれに信号収集部、画像処理部を設けてもよい。この
ようにすれば正面方向X線撮影と側面方向X線撮影とを
同時に行なうことが可能となるが、散乱線による画質低
下を避けるためには、両方向のX線撮影を別々に行なう
のが好ましい。しかしながら、実施例のように構成すれ
ば、画像処理部等が一系統でよいことから、構成が簡単
な安価な装置が得られる。
【0033】(4)この発明のX線診断装置は、X線シ
ュミレータ以外のものとして用いられてもよいことは言
うまでもない。 (5)実施例装置の場合、側面方向X線撮影用のパネル
型X線センサの移動は手動で行われる構成であったが、
該パネル型X線センサの移動が電動で行われる構成のも
のが、変形例として挙げられる。
【0034】
【発明の効果】この発明のX線診断装置によれば、支柱
に固定支持されたX線管および薄型・軽量のX線面セン
サにより透過X線を検出する構成であることから、C字
状アームが回動する場合に生じるような機械的撓みの影
響を受けないのでX線管とX線面センサを正確に水平方
向あるいは垂直方向に対向配置させることができるよう
になり、撮影位置精度を向上させられるのに加え、天板
に対する被検体の揚げ降ろしの際は、側面方向X線撮影
用のX線面センサを被検体の揚げ降ろしの邪魔にならな
い天板の下方の退避位置に移動させられる構成であるこ
とから、天板に対する被検体の揚げ降ろしを容易に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るX線診断装置の全体構成を示すブ
ロック図である。
【図2】実施例のX線診断装置の撮像系の構成を示す正
面図である。
【図3】実施例のX線診断装置の撮像系の概略構成を示
す側面図である。
【図4】フラットパネル型X線センサの概略構成を示す
斜視図である。
【図5】フラットパネル型X線センサの層構造を示す断
面図である。
【図6】フラットパネル型X線センサまわりの回路構成
を示すブロック図である。
【図7】実施例によるX線撮影動作の一連の流れを示す
フローチャトである。
【図8】実施例による垂直方向X線撮影の様子を示す模
式図である。
【図9】従来のX線診断装置の要部構成を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
1…天板 2…第1X線
管 3…第2X線管 4…検診台 5,5′…フラットパネル型X線センサ 6…回
動台 7…支持アーム 8…回転軸 10…画像処理部 M…患者 XD…X線検出素子 PA…退避位
置 PB…撮影位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 渉 京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会 社島津製作所三条工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体を載置する天板と、天板の上方に
    配置された第1X線管と、天板の側方に配置された第2
    X線管と、天板を挟んで第1X線管、第2X線管と対向
    するように配置されて被検体からの透過X線を検出する
    第1、第2の透過X線検出器と、前記各X線管からのX
    線照射に伴って透過X線検出器から出力されるX線検出
    データに基づきX線透視画像を得る画像処理を行う画像
    処理手段とを備えているX線診断装置であって、前記透
    過X線検出器がX線検出素子が縦横に配列されているX
    線面センサであるとともに、前記第2X線面センサが天
    板の側方における第2X線管と対向する垂直姿勢となる
    撮影位置と、天板の下方の退避位置とに切替え可能であ
    ることを特徴とするX線診断装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003010346A (ja) * 2001-06-27 2003-01-14 Shimadzu Corp X線シミュレータ
WO2010084603A1 (ja) * 2009-01-23 2010-07-29 株式会社島津製作所 X線透視撮影台
CN103315757A (zh) * 2013-06-01 2013-09-25 郭玉斌 胸透检查辅助器

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