JP2003130957A - X線フラットパネル検出器のラグ補正方法およびその装置並びにx線検査装置 - Google Patents

X線フラットパネル検出器のラグ補正方法およびその装置並びにx線検査装置

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JP2003130957A
JP2003130957A JP2001325040A JP2001325040A JP2003130957A JP 2003130957 A JP2003130957 A JP 2003130957A JP 2001325040 A JP2001325040 A JP 2001325040A JP 2001325040 A JP2001325040 A JP 2001325040A JP 2003130957 A JP2003130957 A JP 2003130957A
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Eiji Yahagi
栄司 矢作
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線フラットパネル検出器の出力信号のラグ
が変化する場合もそのラグを好適に補正できるラグ補正
方法とその装置並びにX線検出装置を提供する。 【解決手段】 この発明のラグ補正方法は、X線フラッ
トパネル検出器のX線変換層30内に捕捉されている電
荷量Dtrapに応じてX線変換層30内に新たに捕捉され
る電荷量とX線変換層30から解放される電荷量とが変
化することに起因して出力信号のラグが変化する数式モ
デルを構築し、この数式モデルに基づいて、出力信号を
入力信号と相似な波形形状に近づけるラグ補正を行なう
ので、ラグ変化はX線変換層30内での電荷の捕捉/解
放に起因して変化するという因果関係によるものであ
り、この因果関係を数式モデル化した数式モデルに基づ
いてラグ補正を行なうことから、出力信号のラグを好適
に補正できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被検体(患者や
検査物など)を透過した透過X線を検出するX線フラッ
トパネル検出器の出力信号に生じるラグを補正するラグ
補正方法およびその装置並びにX線検査装置に係り、特
に、X線フラットパネル検出器の出力信号のラグが変化
するような場合でも出力信号のラグを好適に補正するた
めの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のX線撮像検査装置には、天板に載
置された被検体(例えば患者)にX線を照射するX線管
と、被検体を透過した透過X線を検出するX線フラット
パネル検出器とが、被検体を挟むようにして対向配置さ
れている。X線フラットパネル検出器は、被検体を透過
した透過X線つまり入射X線を電荷に変換するX線変換
層と、このX線変換層で変換された電荷を検出する検出
素子が縦横にマトリックス状に配置形成されている検出
アレイ層との積層構造となっており、この検出アレイ層
で検出された電荷を入射X線に対する応答である出力信
号(X線検出データ)として出力するものである。
【0003】X線撮影を実行する場合、X線管から被検
体にX線を照射して、被検体の透過X線像をX線フラッ
トパネル検出器で検出し、X線フラットパネル検出器で
検出された透過X線像(X線検出データ)がこのX線フ
ラットパネル検出器の後段の信号収集部に収集され、さ
らに、この信号収集部の後段の画像処理部によりX線検
出データにエッジ強調やフィルタリングなどの必要な画
像処理が施されて、画像表示モニタの画面に最終的にX
線透視画像として映し出す。
【0004】X線フラットパネル検出器で検出されたX
線検出データ、つまり、X線フラットパネル検出器の各
検出素子からの出力信号には、図9に実線で示すよう
に、ラグが生じている。X線管から矩形波形のX線が被
検体に照射され、被検体を透過した透過X線がX線フラ
ットパネル検出器に入射されることから、矩形の入射信
号に対する応答である出力信号(X線検出データ)も図
9に破線で示すような矩形変化を示すことが期待される
が、実際の出力信号(X線検出データ)の波形は、図9
に実線で示すように、その立上りは徐々に増加し、その
立下りは徐々に減少していくというような、ラグのある
波形となっている。本明細書で言う「ラグ」とは、入力
信号(入射X線)に対する応答である出力信号(電気信
号であるX線検出データ)の波形が、入力信号の波形と
比べて変形していることであり、特に、出力信号の立上
りおよび立下りの波形が、入力信号のそれらの波形と比
べて時間的に遅延して変形していることを意味する。
【0005】ところで、短時間間隔でX線撮影を行な
う、つまり、短時間間隔でX線検出データを収集する場
合には、順次取得されていくX線検出データの独立性を
保証する、つまり、時間的に相前後するX線検出データ
の少なくとも一部が図10(a)に示すように重複する
ことのないように各X線検出データを独立させるため
に、X線フラットパネル検出器からの出力信号(各X線
検出データ)のラグを補正、つまり、矩形の入射X線と
相似な図10(b)に実線で示す矩形形状の波形に補正
している。
【0006】従来のラグ補正は、次のようにして行なわ
れている。図11(b)に実線で示す出力信号つまりラ
グのある出力信号は、図11(a)に破線で示す矩形の
入力信号(入射X線)を連続的な矩形パルス信号の集合
とみなし、それらの各矩形パルス応答である図11
(a)に実線で示す指数応答パルス信号を積算すること
で表されることから、ラグを入力信号と指数応答関数の
重畳でモデル化し、このモデルに基づいてラグを補正、
つまり、図11(b)に破線で示すような矩形形状の波
形に補正している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のX線撮像検査装置のX線フラットパネル検出器で
は、図12に示すように、例えば同一関心部位を同一条
件(同一照射線量)で短時間に連続してX線撮影をした
場合などにおいて、1回目のX線照射よりも2回目のX
線照射の方がX線フラットパネル検出器からの出力信号
のレベルが高くなることがある。つまり、ラグが変化す
ることがある。このようにラグが変化する場合には従来
のラグ補正方法では、変化するラグを好適に補正でき
ず、ラグ補正不良に起因する偽像(アーティファクト)
がX線撮像検査装置で得られた画像に生じるという問題
がある。
【0008】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、X線フラットパネル検出器の出力信
号のラグが変化するような場合でも出力信号のラグを好
適に補正できるX線フラットパネル検出器のラグ補正方
法およびその装置並びにX線検査装置を提供することを
課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、発明者が鋭意研究をした結果、次のような知見を得
た。すなわち、X線フラットパネル検出器のX線変換層
内で入射X線から変換された電荷全てが、このX線変換
層に隣接する電荷検出層に直ちに移行して検出されるの
ではなく、入射X線から変換された一部の電荷がX線変
換層内に一時的に捕捉(トラップ)されてしまい、この
捕捉された電荷が電荷検出層で直には検出されないとい
う現象が存在するということを推測し、さらに、X線フ
ラットパネル検出器のX線変換層内に捕捉されている電
荷量に応じてX線変換層内に新たに捕捉される電荷量と
X線変換層から解放される電荷量とが変化することに起
因して、X線フラットパネル検出器からの出力信号のラ
グが変化するという因果関係を見出したのである。
【0010】このような知見に基づくこの発明は次のよ
うな構成を採る。すなわち、請求項1に記載のラグ補正
方法は、入射X線を電荷に変換するX線変換層と、前記
X線変換層で変換された電荷を検出する電荷検出層とを
備え、前記電荷検出層で検出された電荷を入射X線に対
する応答である出力信号として出力するX線フラットパ
ネル検出器の出力信号に生じるラグを補正するラグ補正
方法であって、前記X線変換層内に捕捉されている電荷
量に応じてX線変換層内に新たに捕捉される電荷量とX
線変換層から解放される電荷量とが変化することに起因
して出力信号のラグが変化する数式モデルを構築し、前
記数式モデルに基づいて、出力信号を入力信号と相似な
波形形状に近づけるラグ補正を行なうことを特徴とする
ものである。
【0011】また、請求項2に記載のラグ補正処理装置
は、入射X線を電荷に変換するX線変換層と、前記X線
変換層で変換された電荷を検出する電荷検出層とを備
え、前記電荷検出層で検出された電荷を入射X線に対す
る応答である出力信号として出力するX線フラットパネ
ル検出器の出力信号に生じるラグを補正するラグ補正処
理装置であって、前記X線変換層内に捕捉されている電
荷量に応じてX線変換層内に新たに捕捉される電荷量と
X線変換層から解放される電荷量とが変化することに起
因して出力信号のラグが変化する数式モデルに基づい
て、出力信号を入力信号と相似な波形形状に近づけるラ
グ補正を行なうことを特徴とするものである。
【0012】また、請求項3に記載のX線検査装置は、
請求項2に記載のラグ補正処理装置を備えたことを特徴
とするものである。
【0013】〔作用〕請求項1に記載の発明の作用は次
のとおりである。X線フラットパネル検出器は、入射X
線を電荷に変換するX線変換層と、X線変換層で変換さ
れた電荷を検出する電荷検出層とを備えており、電荷検
出層で検出された電荷を入射X線に対する応答である出
力信号として出力するものである。X線フラットパネル
検出器の出力信号に生じるラグを補正するラグ補正方法
は、まず、X線変換層内に捕捉されている電荷量に応じ
てX線変換層内に新たに捕捉される電荷量とX線変換層
から解放される電荷量とが変化することに起因して出力
信号のラグが変化する数式モデルを構築する。そして、
この数式モデルに基づいて、出力信号を入力信号と相似
な波形形状に近づけるラグ補正を行なう。
【0014】したがって、X線フラットパネル検出器か
らの出力信号に生じるラグが変化するような場合であっ
ても、このラグ変化はX線フラットパネル検出器のX線
変換層内での電荷の捕捉/解放に起因して変化するとい
う因果関係によるものであり、この因果関係を数式モデ
ル化した数式モデルに基づいてラグ補正を行なうので、
出力信号のラグが補正される、つまり、ラグのある出力
信号を入力信号と略相似な波形形状に近づけるラグ補正
が行なえる。
【0015】また、請求項2に記載の発明によれば、ラ
グ補正処理装置は、X線変換層内に捕捉されている電荷
量に応じてX線変換層内に新たに捕捉される電荷量とX
線変換層から解放される電荷量とが変化することに起因
して出力信号のラグが変化する数式モデルに基づいて、
出力信号を入力信号と相似な波形形状に近づけるラグ補
正を行なう。したがって、X線フラットパネル検出器か
らの出力信号に生じるラグが変化するような場合であっ
ても、このラグ変化はX線フラットパネル検出器のX線
変換層内での電荷の捕捉/解放に起因して変化するとい
う因果関係によるものであり、この因果関係を数式モデ
ル化した数式モデルに基づいてラグ補正を行なうので、
出力信号のラグが補正される、つまり、ラグのある出力
信号を入力信号と略相似な波形形状に近づけるラグ補正
が行なえる。
【0016】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項2に記載のラグ補正処理装置を備えているので、X
線フラットパネル検出器からの出力信号に生じるラグが
変化するような場合であっても、出力信号のラグが補正
され、ラグ補正不良に起因する偽像(アーティファク
ト)が低減される。
【0017】
【発明の実施の形態】続いて、この発明の一実施例を図
面を参照しながら説明する。図1はこの発明のX線検査
装置の一実施例であるX線撮像検査装置の全体構成を示
すブロック図である。
【0018】図1のX線撮像検査装置は、被検体Mを載
置する天板1を備えているとともに、患者(被検体)M
にX線を照射するX線管2と、X線検出素子が縦横に配
列されている透過X線検出用のX線フラットパネル検出
器3とが、患者Mを挟むようにして対向配置されてい
る。なお、天板1は患者Mの体軸Z方向に往復移動可能
に構成されている。また、X線管2およびX線フラット
パネル検出器3は、患者Mを挟むように対向配置された
状態で患者Mの体軸Z周りに回動可能に構成されてい
る。
【0019】また、X線フラットパネル検出器3の後段
には、このX線フラットパネル検出器3から出力される
X線検出データを収集し、画像処理部5へ送り出す信号
収集部4が設置されている。この信号収集部4の後段の
画像処理部5は、X線検出データをディジタル信号に変
換するAD変換部11と、ディジタル化されたX線検出
データを記憶する検出データメモリ12と、この検出デ
ータメモリ12に記憶されたX線検出データをラグ補正
するラグ補正処理装置としてのラグ補正処理部13と、
このラグ補正処理部13でラグ補正されたX線検出デー
タにエッジ強調やフィルタリングなどの必要な画像処理
を施すことによりX線画像を作成するデータ処理部14
と、得られたX線画像を記憶するX線画像メモリ15と
を具備している。勿論、X線透視撮影中、X線画像メモ
リ15に格納されたX線画像は次々と更新され続けるこ
とになる。
【0020】また、X線管2は、高電圧発生器などを含
む照射制御部20のコントロールにより、管電圧・管電
流等の設定照射条件に従ってX線を患者Mに照射するよ
う構成されている。照射制御部20によるコントロール
は、キーボード21やマウス22からの設定操作に伴っ
て撮影制御部23から送出される指令信号に従って行わ
れる。また、天板1の移動は、天板制御部24のコント
ロールにより行われるよう構成されている。天板制御部
24によるコントロールも、キーボード21やマウス2
2からの設定操作に伴って撮影制御部23から送出され
る指令信号に従って行われる。
【0021】さらに、X線撮像検査装置には、画像表示
モニタ25が備えられており、X線画像メモリ15に記
憶されたX線画像を表示するよう構成されている他、X
線画像メモリ15に記憶されるX線画像をフィルムに焼
き付けて画像写真として出力する画像焼付け記録部(レ
ザー式イメージャー)26も設けられている。そして、
キーボード21やマウス22からの操作入力により撮影
制御部23から送出される指令信号に従って、X線画像
メモリ15に記憶されたX線画像が画像表示モニタ25
へ出力されて表示されたり、画像焼付け記録部26から
画像写真として送り出される構成となっている。
【0022】続いて、X線検出データを出力するX線フ
ラットパネル検出器3の構成を具体的に説明しておく。
X線フラットパネル検出器3におけるX線検出素子の配
列としては、例えば横(x)方向1024,縦(y)方
向1024の正方形マトリックス構成が挙げられる。ま
た、X線フラットパネル検出器3の平面寸法としては、
例えば縦横約30cmが挙げられる。このX線フラット
パネル検出器3は、矩形の平面形状を有することから、
胸部や腹部など大きな部位を撮影するのに適した方形の
検出面が可能である他、画像周辺の像歪みが殆どなく解
像度も高い上、また薄型・軽量であるなど多くの利点を
有する。
【0023】X線フラットパネル検出器3は、図2に示
すように、入射X線を電荷あるいは光に変換するX線変
換層30と、X線変換層30で生じた電荷あるいは光を
検出する素子が縦横にマトリックス状に配置形成されて
いる電荷検出層としての検出アレイ層31との積層構造
となっており、図3(a)に示す直接変換タイプのセン
サである。
【0024】上述の直接変換タイプの場合、X線変換層
30が入射X線を直に電荷に変換するセレン層(アモル
ファスセレン層)やCdZnTe層などからなり、検出
アレイ層31の表面に電荷検出素子32として表面電極
33に対向形成された電荷収集電極でもって電荷の検出
を行いコンデンサC1に蓄電する構成となっていて、各
電荷検出素子32とその上のX線変換層30の一部分お
よびコンデンサC1とで1個のX線検出素子XDが形成
される。
【0025】そして、X線フラットパネル検出器3で
は、図4に示すように、各X線検出素子XD,…,XD
がそれぞれTFT(Thin Film Transister:薄膜トラン
ジスタ) 35を介して縦横に走る読出し配線36,3
7に接続されているとともに、読出し配線36,37
は、それぞれ横読出し駆動部38あるいは縦読出し駆動
部39に接続されており、横・縦読出し駆動部38,3
9へ読出し用の走査信号が送り込まれることになる。X
線フラットパネル検出器3の各X線検出素子XDの特定
は横方向・縦方向の配列に沿って各X線検出素子XDへ
順番に割り付けられている0〜1023のアドレスに基
づいて行われるので、読出し用の走査信号は、それぞれ
横方向アドレスまたは縦方向アドレスを指定する信号と
なる。
【0026】横・縦の走査信号に従って横読出し駆動部
38あるいは縦読出し駆動部39から読出し配線36,
37に対して読出し用の電圧が印加されるのに伴い、各
検出素子XD,…,XDより順番にX線検出信号がTF
T35から読出し配線37を通り、さらに透視用X線検
出データとして信号収集部4の各プリアンプ40および
マルチプレクサ41を経て収集されることになる。
【0027】上記のことから、X線フラットパネル検出
器3からの検出信号の読出し方式は、概ね通常のTVカ
メラなどの映像検出器に準ずる構成である。この実施例
では、信号収集部4を構成する両読出し駆動部38,3
9や、プリアンプ40およびマルチプレクサ41も、X
線フラットパネル検出器3の検出アレイ層31の表面周
縁に設置されていて、一段と集積化が図られた構成とな
っている。
【0028】また、X線フラットパネル検出器3から得
られたX線検出データを記憶する検出データメモリ12
やX線画像を記憶するX線画像メモリ15は、X線フラ
ットパネル検出器3でのX線検出素子XDの縦横マトリ
ック構成に対応するマトリックス構成を持つフレームメ
モリ方式の記憶デバイスが使われている。
【0029】続いて、X線フラットパネル検出器3から
のX線検出データのラグについて、図5,図6を用いて
説明する。図5(a),(b)はX線フラットパネル検
出器3からのX線検出データにラグが生じることを説明
するための図である。図6(a)〜(c)はX線フラッ
トパネル検出器3からのX線検出データのラグが変化す
ることを説明するための図である。
【0030】図5(a)に示すように、X線フラットパ
ネル検出器3からのX線検出データは、ラグのある波形
となっている。X線照射開始直後のラグ、つまり、図5
(a)に破線で示す立上り波形は、図5(b)に示すよ
うにX線変換層30で入射X線から変換された電荷Din
の少なくとも一部がこのX線変換層30内に一時的に捕
捉(トラップ)されることによって起こると考えられ
る。電荷Dinの捕捉量が徐々に少なくなることに伴っ
て、捕捉されなかった電荷Dinが検出アレイ層31で検
出される電荷Dout として徐々に増加して出力される。
また、X線照射停止直後のラグ、つまり、図5(a)に
破線で示す立下り波形は、図5(b)に示すようにX線
変換層30内に捕捉されていた電荷Dtrapが徐々に解放
されて、検出アレイ層31で検出される電荷Dout とし
て出力されることによって起こると考えられる。
【0031】さらに、図6(a)に示すように、X線フ
ラットパネル検出器3からのX線検出データは、同一関
心部位を同一条件(同一照射線量)で短時間に連続して
X線撮影をした場合などにおいて、1回目のX線照射よ
りも2回目のX線照射の方がX線フラットパネル検出器
3からの出力信号のレベルが高くなることがある。つま
り、ラグが変化することがある。図6(b)に示すよう
に、1回目のX線照射の場合には、X線変換層30内に
捕捉されている電荷Dtrapが少なく、X線変換層30内
に捕捉される電荷が多くなり、検出アレイ層31で検出
されるX線変換層30からの電荷がその分だけ少なくな
る。図6(c)に示すように、2回目のX線照射の場合
には、X線変換層30内に捕捉されている電荷Dtrapが
多く、X線変換層30内に捕捉される電荷が少なくな
り、検出アレイ層31で検出されるX線変換層30から
の電荷が多くなる。このことから、X線フラットパネル
検出器3からの出力信号のレベルが1回目のX線照射よ
りも2回目のX線照射の方が高くなることが理解でき
る。なお、X線変換層30には、そのX線変換層30を
構成する材料(例えば、アモルファスセレンなど)の物
性により決定される、このX線変換層30内に電荷を捕
捉し得る最大量である最大捕捉量λm を有していると思
われる。
【0032】したがって、この発明におけるラグのモデ
ルでは、既に捕捉されている電荷の量の増大とともに、
捕捉電荷量の増加速度が小さくなる。そのため、1回目
に捕捉された電荷の解放に大きな時間がかかる、つま
り、X線変換層30内に電荷が捕捉された状態である
と、1回目,2回目のX線照射における捕捉電荷量の増
加速度λ1 ´,λ2 ´について、λ1 ´>λ2 ´が成り
立つ。なお、本明細書において「´」は時間微分を表
す。このとき実際の単位時間当たりの照射線量をνとし
て、1回目と2回目の単位時間当たりの観測線量ν1
ν2 の関係を表すと、ν1 =ν‐λ1 ´<ν2 =ν‐λ
2 ´となり、前述の図6(a)に示す現象に合致した補
正が可能となる。
【0033】すなわち、図1のラグ補正処理部13は、
X線変換層30内に捕捉されている電荷量に応じてX線
変換層30内に新たに捕捉される電荷量とX線変換層3
0から解放される電荷量とが変化することに起因してX
線フラットパネル検出器3からの出力信号のラグが変化
する数式モデルに基づいて、図8に示すように、出力信
号を入力信号と相似な波形形状に近づけるラグ補正を行
なう。
【0034】X線フラットパネル検出器3からの出力信
号のラグを補正するための数式モデルと、その数式モデ
ルを用いた補正方法について、以下に説明する。
【0035】捕捉された電荷量をλ、電荷の捕捉係数,
解放係数,最大捕捉量をそれぞれα,β,λm 、さらに
照射線量をνとして、捕捉と解放に関するラグλ´は次
の式(1),(2)で表される。 捕捉:λ´=αν(λm −λ) ・・・ (1) 解放:λ´=−βλ ・・・ (2)
【0036】上述の2つの現象(捕捉と解放)が同時に
起こっていると考えて、式(1),(2)の微分方程式
を解くと、次の式(3)で表す照射線量νと観測線量ν
n の間の関係式が得られる。
【0037】
【数1】
【0038】ただし、t=0のときは、次の式(4)を
採用する。ここで、λ0 はt=0における捕捉量であ
る。
【数2】
【0039】続いて、上述した構成を有する実施例のX
線撮像検査装置によりX線撮影を実行して、X線フラッ
トパネル検出器3からの出力信号のラグを補正する時の
動作を図7のフローチャートを参照して説明する。
【0040】〔ステップS1〕まず、X線照射線量の異
なる2種類のX線撮影を行ない、2種類の測定データ、
つまり、X線フラットパネル検出器3からの2種類の出
力信号を得る。そして、この2種類の出力信号を波形観
測することで、電荷の捕捉係数α,電荷の解放係数β,
電荷の最大捕捉量λm をそれぞれ測定する。
【0041】例えば、図5(a)に示した出力信号の立
下り部分は電荷の解放係数β,時刻t=0における電荷
の捕捉量λ0 のみにより形成されるものであることか
ら、まず出力信号の立下り部分に着目する。出力信号の
立下り部分では、X線照射が停止しており、式(4)に
おける照射線量ν=0であるので、1種類目の観測線量
νG1=λ0 βe-βtと2種類目の観測線量νG2=λ0 β
-βtとの連立方程式から、電荷の解放係数β,t=0
における電荷の捕捉量λ0 を求める。このようにして、
電荷の解放係数β,t=0における電荷の捕捉量λ0
求まると、それらを式(4)に代入した2つの連立方程
式に基づいて、電荷の捕捉係数α,電荷の最大捕捉量λ
m を求める。なお、ステップS1での電荷の捕捉係数
α,電荷の解放係数β,電荷の最大捕捉量λm を求める
ためのX線撮影に際しては、天板1上への被検体の載置
の有無を問わない。
【0042】〔ステップS2〕時刻t=tn における捕
捉された電荷量λn は以下のステップS3,S4によっ
て求められる。まず、時刻t=tn-1 における捕捉され
た電荷量λn-1 は式(3)から既知である。つまり、t
=0における電荷の捕捉量λ 0 がステップS1にて求め
てられており、次の時刻であるt=1における電荷の捕
捉量λ1 をステップS3,S4によって求め、さらに次
の時刻であるt=2における電荷の捕捉量λ2 をステッ
プS3,S4によって求めていくようにして、時刻1,
・・・n−1ごとに順次にその時刻における電荷の捕捉
量λ1 ,・・・λn-1 をステップS3,S4によって求
めているので、これから求めようとする時刻tでの電荷
の捕捉量λn を求めるために必要な前時刻tn-1 の電荷
の捕捉量λn-1 は既知となっている。
【0043】〔ステップS3〕t=tn における観測線
量(画像値)νn を測定する。
【0044】〔ステップS4〕観測線量(画像値)νn
からt=tn における補正線量(補正画像値)νHn
捕捉された電荷量λn とを求める。なお、この電荷量λ
n は、次の観測時刻で用いられるものである。具体的に
は、tn-1 <t<tn において、X線の照射がない場合
とある場合とで分けて、次の観測時刻で用いられる電荷
量λn を求める。
【0045】i)X線の照射がない場合には、νHn
0であることから、次に示す式(5)に従って次の観測
時刻で用いられる電荷量λn を求める。
【数3】
【0046】ii)X線の照射がある場合には、次に示す
式(6)を解いて、図8に示す観測線量νn の補正線量
(補正画像値)νHn を求める。
【数4】
【0047】そして、次に示す式(7)に従って次の観
測時刻で用いられる電荷量λn を求める。
【数5】
【0048】したがって、このステップS4にて、観測
線量νn の補正線量(補正画像値)νHn が得られる。
時刻t=tn における補正線量(補正画像値)νH
n は、図8に示すように、観測線量νn に単位時間当り
の捕捉電荷量λn ´を加算した値であると言える。な
お、図8に実線で示す波形がラグのある波形であり、図
8に一点鎖線で示す波形がラグ補正後の矩形波形であ
る。
【0049】以上、上述した実施例では、X線変換層3
0内に捕捉されている電荷量に応じてX線変換層30内
に新たに捕捉される電荷量とX線変換層30から解放さ
れる電荷量とが変化することに起因して出力信号のラグ
が変化する数式モデルに基づいて、出力信号を入力信号
と相似な波形形状に近づけるラグ補正を行なうラグ補正
処理部13を備えているので、X線フラットパネル検出
器3からの出力信号に生じるラグが変化するような場合
であっても、このラグ変化はX線フラットパネル検出器
3のX線変換層30内での電荷の捕捉/解放に起因して
変化するという因果関係によるものであり、この因果関
係を数式モデル化した数式モデルに基づいてラグ補正を
行なうことから、出力信号のラグを好適に補正できる、
つまり、ラグのある出力信号を入力信号と略相似な波形
形状に近づけるラグ補正を好適に行なうことができる。
【0050】また、実施例のX線撮像検査装置は、ラグ
補正処理部13を備えているので、X線フラットパネル
検出器3からの出力信号に生じるラグが変化するような
場合であっても、出力信号のラグを補正でき、ラグ補正
不良に起因する偽像(アーティファクト)を低減でき
る。
【0051】この発明は上記実施の形態に限られること
はなく、下記のように変形実施することができる。 (1)上述した実施例装置のX線フラットパネル検出器
3は、図3(a)に示すように、直接変換タイプのセン
サとしているが、X線フラットパネル検出器3を図3
(b)に示す間接変換タイプのセンサとし、この間接変
換タイプのセンサの特性に起因してラグ変化が生じる場
合であっても、ラグ補正処理部13により好適にラグ補
正することができる。なお、この間接変換タイプのセン
サは、図3(b)に示すように、X線変換層30が入射
X線を光に変換するシンチレータ層からなり、検出アレ
イ層31の表面に光検出素子34として形成されたフォ
トダイオードでもって光の検出を行いコンデンサC1に
蓄電する構成となっていて、各光検出素子34とその上
のX線変換層30の一部分およびコンデンサC1とで1
個のX線検出素子XDが形成される。
【0052】(2)上述した実施例装置のラグ補正処理
部13で用いる式(7)に替えて、次に示す式(8),
(9)を採用するようにしてもよい。すなわち、X線変
換層30にはいくつかの(k個)のエネルギー準位があ
り、そのエネルギー準位ごとに異なる係数を持つ捕捉・
解放現象(電荷の捕捉および解放)が複数個(k個)混
在すると考え、それを数式化したものが次に示す式
(8),(9)である。この式(8),(9)を採用す
ることによって、捕捉される電荷λおよびラグλ´を求
めるようにした方がさらに実データとの整合性を高くす
ることができる。
【数6】
【0053】(3)上述の実施例装置は、被検体として
患者Mに対してX線検査を行なうX線撮像検査装置とし
ているが、人体以外の検査物などに対してX線検査を行
なうX線撮像検査装置にも適用可能である。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載のラグ補正方法によれば、X線変換層内に捕捉
されている電荷量に応じてX線変換層内に新たに捕捉さ
れる電荷量とX線変換層から解放される電荷量とが変化
することに起因して出力信号のラグが変化する数式モデ
ルを構築し、この数式モデルに基づいて、出力信号を入
力信号と相似な波形形状に近づけるラグ補正を行なうの
で、X線フラットパネル検出器からの出力信号に生じる
ラグが変化するような場合であっても、このラグ変化は
X線フラットパネル検出器のX線変換層内での電荷の捕
捉/解放に起因して変化するという因果関係によるもの
であり、この因果関係を数式モデル化した数式モデルに
基づいてラグ補正を行なうことから、出力信号のラグを
好適に補正できる、つまり、ラグのある出力信号を入力
信号と略相似な波形形状に近づけるラグ補正を好適に行
なうことができる。
【0055】また、請求項2に記載のラグ補正処理装置
によれば、X線変換層内に捕捉されている電荷量に応じ
てX線変換層内に新たに捕捉される電荷量とX線変換層
から解放される電荷量とが変化することに起因して出力
信号のラグが変化する数式モデルに基づいて、出力信号
を入力信号と相似な波形形状に近づけるラグ補正を行な
うので、X線フラットパネル検出器からの出力信号に生
じるラグが変化するような場合であっても、このラグ変
化はX線フラットパネル検出器のX線変換層内での電荷
の捕捉/解放に起因して変化するという因果関係による
ものであり、この因果関係を数式モデル化した数式モデ
ルに基づいてラグ補正を行なうことから、出力信号のラ
グを好適に補正できる、つまり、ラグのある出力信号を
入力信号と略相似な波形形状に近づけるラグ補正を好適
に行なうことができる。
【0056】また、請求項3に記載のX線検査装置によ
れば、請求項2に記載のラグ補正処理装置を備えている
ので、X線フラットパネル検出器からの出力信号に生じ
るラグが変化するような場合であっても、出力信号のラ
グを補正でき、ラグ補正不良に起因する偽像(アーティ
ファクト)を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のX線撮像検査装置の全体構成を示すブ
ロック図である。
【図2】X線フラットパネル検出器のセンサの概略構成
を示す斜視図である。
【図3】(a),(b)はX線フラットパネル検出器の
センサの層構造を示す断面図である。
【図4】X線フラットパネル検出器のセンサまわりの回
路構成を示すブロック図である。
【図5】(a),(b)はX線フラットパネル検出器か
らのX線検出データにラグが生じることを説明するため
の図である。
【図6】(a)〜(c)はX線フラットパネル検出器か
らのX線検出データのラグが変化することを説明するた
めの図である。
【図7】実施例装置によるラグ補正の一連の流れを示す
フローチャートである。
【図8】X線フラットパネル検出器からのX線検出デー
タをラグ補正する様子を示す図である。
【図9】X線フラットパネル検出器からのラグのあるX
線検出データを説明するための図である。
【図10】(a),(b)は時間的に相前後するX線検
出データの独立性を確保することを説明するための図で
ある。
【図11】(a),(b)は従来例によるラグ補正を説
明するための図である。
【図12】X線フラットパネル検出器からのX線検出デ
ータのラグが1,2回目の照射で変化することを示す図
である。
【符号の説明】
3 …X線フラットパネル検出器 13 …ラグ補正処理部 30 …X線変換層 31 …検出アレイ層 M …患者 XD …X線検出素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 1/00 290 G06T 1/00 290A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射X線を電荷に変換するX線変換層
    と、前記X線変換層で変換された電荷を検出する電荷検
    出層とを備え、前記電荷検出層で検出された電荷を入射
    X線に対する応答である出力信号として出力するX線フ
    ラットパネル検出器の出力信号に生じるラグを補正する
    ラグ補正方法であって、前記X線変換層内に捕捉されて
    いる電荷量に応じてX線変換層内に新たに捕捉される電
    荷量とX線変換層から解放される電荷量とが変化するこ
    とに起因して出力信号のラグが変化する数式モデルを構
    築し、前記数式モデルに基づいて、出力信号を入力信号
    と相似な波形形状に近づけるラグ補正を行なうことを特
    徴とするラグ補正方法。
  2. 【請求項2】 入射X線を電荷に変換するX線変換層
    と、前記X線変換層で変換された電荷を検出する電荷検
    出層とを備え、前記電荷検出層で検出された電荷を入射
    X線に対する応答である出力信号として出力するX線フ
    ラットパネル検出器の出力信号に生じるラグを補正する
    ラグ補正処理装置であって、前記X線変換層内に捕捉さ
    れている電荷量に応じてX線変換層内に新たに捕捉され
    る電荷量とX線変換層から解放される電荷量とが変化す
    ることに起因して出力信号のラグが変化する数式モデル
    に基づいて、出力信号を入力信号と相似な波形形状に近
    づけるラグ補正を行なうことを特徴とするラグ補正処理
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のラグ補正処理装置を備
    えたことを特徴とするX線検査装置。
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