JPH11197140A - 手術台 - Google Patents

手術台

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JPH11197140A
JPH11197140A JP10002938A JP293898A JPH11197140A JP H11197140 A JPH11197140 A JP H11197140A JP 10002938 A JP10002938 A JP 10002938A JP 293898 A JP293898 A JP 293898A JP H11197140 A JPH11197140 A JP H11197140A
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JP
Japan
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ray
top plate
sensor
operating table
patient
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JP10002938A
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English (en)
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Yukinobu Horikiri
幸伸 堀切
Masahiko Kitano
雅彦 北野
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手術中、天板上に載っている患者の体のどの
部分についても、X線透視を容易に行えるようにする。 【解決手段】この発明の手術台1は、手術室RMの床に
設置される基台3の上面に透過X線検出用のフラットパ
ネル型X線センサ7が取り付けられているとともに、天
板4がフラットパネル型X線センサ7の上方を天板4の
長手方向に移動できるように構成されていて、天板4を
移動させることによって、天板4に対するフラットパネ
ル型X線センサ7の位置を変更して、患者MにおけるX
線透視部位を自由に変えることができるので、患者の体
のどの部分についても、X線透視を容易に行うことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、手術中、外科手
術を施す手術対象者(患者)を載せておく手術台に係
り、特に、手術中に手術対象者の体のどの部分について
も、X線透視を容易に行えるようにするための技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】病院等の医療現場では、外科手術の際、
図11に示すように、基台51に天板52が長手方向に
移動可能に設置された手術台50が使われる。天板52
の上へ患者Mが載せられた状態で手術が行われるのであ
るが、手術の種類によっては、手術中、患者MのX線透
視が必要となる。例えば、手術中に血液の循環状況を監
視していなければならない手術の場合には、血管造影剤
を患者Mに注入しておいてX線透視を行って患者Mの血
流状態を見ながら、医師は患者Mに手術を施すことにな
る。
【0003】患者MのX線透視には、図11に示すよう
に、いわゆるCアーム式の移動可能なX線撮影装置53
が用いられる。Cアーム式のX線撮影装置53の場合、
Cアーム54の一端側にX線管55が取り付けられ、他
端側にX線透視像検出用のイメージインテンシファイア
56が取り付けられている。このX線撮影装置53を手
術台50の横に移動させて、X線管55とイメージイン
テンシファイア56の間に患者MのX線透視部位(関心
部位)が位置するようにセットする。そして、X線管5
5からX線を関心部位へ照射すれば、イメージインテン
シファイア56からX線検出データが出力されるととも
に、手術台50の傍らに置かれたモニタ57に関心部位
のX線画像が映し出される。医師はモニタ57のX線画
像から患者Mの血流状態を常に把握しながら手術を的確
に進めることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の手術台50の場合、患者Mの体のうち基台51の
真上に位置する部分については、X線透視を行うことは
容易ではないという問題がある。患者Mの体のうち、基
台51の真上に位置する部分のX線透視を行おうとする
と、X線撮影装置53を基台51の左側へ移動させると
ともに、天板52を左へ移動させる必要がある。しか
し、相当な大きさのX線撮影装置53を手術中に移動さ
せることは手術の妨げになるので、好ましいことではな
いのに加え、手術台50のまわりには手術に必要な他の
装置類も置かれていて、X線撮影装置53を移動させる
のも簡単なことではない。つまり、従来の手術台50の
場合、天板52の上に載せられた患者Mの体のどの部分
についても、X線透視を容易に行えるというわけではな
いのである。
【0005】この発明は、上記の事情に鑑み、天板の上
に載せられた手術対象者の体のどの部分についても、X
線透視を容易に行うことができる手術台を提供すること
を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
め、この発明の手術台は、手術室の床に設置される基台
と、この基台の上に配置された手術対象者載置用の天板
とを備えている手術台において、前記天板の下側には、
X線検出素子が縦横に配列されている透過X線検出用の
X線面センサが天板裏面と対面するように配設されてい
るとともに、天板に対するX線面センサの位置が天板の
長手方向の略全長に渡って変更させられるように構成さ
れている。
【0007】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の手術台において、X線面センサが基台の上面に取り付
けられているとともに、天板がX線面センサの上方を天
板の長手方向に移動できるように構成されている。
【0008】また、請求項3の発明は、請求項1に記載
の手術台において、X線面センサがX線面センサが天板
裏面と対面した状態を維持したままで天板の長手方向に
移動できるように構成されている。
【0009】〔作用〕次に、この発明の手術台におい
て、手術が実施されている間にX線透視が行われる時の
作用について説明する。手術中、X線透視を行う場合、
透過X線検出用のX線面センサを、天板の上の手術対象
者のX線透視部位(関心部位)の下方に位置させるとと
もに、手術対象者の上方において、X線面センサと対向
しているX線管からX線をX線透視部位へ照射する。X
線照射に伴って透過X線を受けたX線面センサから出力
されるX線検出データに基づき、X線画像が得られ、モ
ニタの画面に映し出されてX線透視がなされる。
【0010】手術対象者におけるX線透視部位を変更す
る場合は、天板に対するX線面センサの位置を変更し、
X線面センサを新たなX線透視部位の下方に位置させる
他は上と全く同様であり、モニタの画面には新たなX線
透視部位の像が映し出されることになる。すなわち、こ
の発明では、X線面センサが薄型・軽量であることから
手術の邪魔にならない天板の下側に透過X線検出用のX
線面センサを配置するとともに、天板に対するX線面セ
ンサの位置が天板の長手方向の略全長に渡って変更させ
られるよう構成し、手術を何ら妨げることなく、天板に
対するX線面センサの位置を任意に変更して、患者Mに
おけるX線透視部位を自由に変え、手術対象者の体のど
の部分についても、X線透視を行えるようにしたのであ
る。
【0011】請求項2の手術台の場合には、X線面セン
サの位置が常に基台の上面に固定されていて、天板の方
がX線面センサの上方を移動する構成となっており、天
板を移動させることによって、天板に対するX線面セン
サの位置を任意に変更して、患者におけるX線透視部位
を自由に変えることになる。
【0012】請求項3の手術台の場合には、天板の方が
固定されていて、X線面センサが天板の下方を移動する
構成となっており、X線面センサを移動させることによ
って、天板に対するX線面センサの位置を任意に変更し
て、患者におけるX線透視部位を自由に変えることにな
る。
【0013】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係る手術台の
一実施例を図面を参照しながら説明する。図1は第1実
施例の手術台が用いられている手術中のX線透視が可能
な手術システムの構成を示すブロック図、図2は第1実
施例の手術台を垂直に破断した状態を示す部分断面図、
図3は第1実施例の手術台を上方から見た状態を示す部
分平面図である。
【0014】図1の手術システムでは、手術対象者(患
者)Mを載せるための手術台1と、X線透視の際にX線
を照射する移動式のX線管2とが手術室RMの内に設け
られている。手術台1は、手術室RMの床に設置される
基台3と、基台3の上に設置された患者載置用の天板4
とを備えていて、天板4が矢印D1で示すように天板4
の長手方向に往復移動が可能な構成となっている。X線
管2はX線管保持部5に取り付けられているとともに、
X線管保持部5が天井に敷設されたレール6に沿って矢
印D2で示すように、天板4の上方を天板4の長手方向
に往復走行可能に吊設されており、X線管保持部5の移
動に連れて、X線管2が天板4の長手方向に往復移動す
ることが出来る構成となっている。
【0015】第1実施例の手術台1の場合、基台3の上
面にフラットパネル型X線センサ(以下、適宜「パネル
型X線センサ」と略記)7が天板裏面と対面するように
水平の状態で取り付けられている。このパネル型X線セ
ンサ7はX線検出素子が縦横に配列されている透過X線
検出用のX線面センサである。パネル型X線センサ7は
基台3に固定されており、X線センサ7が移動すること
はないが、天板4の方はパネル型X線センサ7の上方を
天板4の長手方向に移動できる構成になっている。ま
た、X線管保持部5がパネル型X線センサ7の真上に移
動して来た時には、X線管2もパネル型X線センサ7に
対して真上から対向している状態となり、X線管2から
照射されたX線はパネル型X線センサ7にX線が入射す
ることになる。
【0016】次に、手術台1の天板4の移動機構を具体
的に説明する。図2および図3に示すように、基台3の
左側面には、上下に一定の間隔を隔てる一対のローラ
8,8からなるローラガイド9が天板4の長手方向に沿
って3箇所に設けられ、基台3の右側面には、天板4の
長手方向に沿って延びる凸条10が設けられている。一
方、天板4の左内側面には天板4の長手方向に沿って延
びる凸条11が設けられ、天板4の右内側面には天板4
の長手方向に沿って延びる凹溝12が設けられている。
そして、各ローラガイド9のローラ8,8の間に凸条1
1を嵌め、凹溝12に凸条10が嵌めることにより、天
板1が基台3に天板4の長手方向に摺動できるように係
止した状態となる。
【0017】さらに、天板4の左内側面の上方には、天
板4の長手方向に沿ってラック14が略全長に渡って設
けられ、基台3の方にはラック14と係合するピニオン
15とピニオン15を回転させるモータ16とが設けら
れており、モータ16の正逆回転に応じてピニオン15
が回転するのに伴ってラック14が強制的に移動させる
のに連れて、天板4が長手方向に移動することになる。
【0018】続いて、手術システムにおけるX線撮影機
構を具体的に説明する。図1に示すように、パネル型X
線センサ7の後段にはパネル型X線センサ7から出力さ
れるX線検出データを収集し画像信号処理部18へ送り
出す信号収集部17が設置されている。この信号収集部
17の後段の画像処理部18は、X線検出データをディ
ジタル信号に変換するAD変換部19,ディジタル化さ
れたX線検出データを記憶する検出データメモリ20、
検出データメモリ20に記憶されたX線検出データにエ
ッジ強調やフィルタリングなどの必要な画像処理を施す
ことによりX線画像を作成するデータ処理部21、およ
び、得られたX線画像を記憶するX線画像メモリ22を
具備している。勿論、X線透視中、X線画像メモリ22
に格納されたX線画像は次々と更新され続けることにな
る。
【0019】また、X線管2は、高電圧発生器などを含
む照射制御部23のコントロールにより、管電圧・管電
流等の設定照射条件に従ってX線を患者Mに照射するよ
う構成されている。照射制御部23によるコントロール
は、キーボード24やマウス25からの設定操作に伴っ
て撮影制御部26から送出される指令信号に従って行わ
れる。また、天板4の移動は、天板制御部29のコント
ロールにより行われるよう構成されている。天板制御部
29によるコントロールも、キーボード24やマウス2
5からの設定操作に伴って撮影制御部26から送出され
る指令信号に従って行われる。
【0020】さらに、手術台1の横には、画像表示モニ
タ27が設置されており、X線画像メモリ22に記憶さ
れたX線画像を表示するよう構成されているとともに、
X線画像メモリ22に記憶されるX線画像をフィルムに
焼き付けて画像写真として出力する画像焼付け記録部2
8も設けられている。そして、キーボード24やマウス
25からの操作入力により撮影制御部26から送出され
る指令信号に従って、X線画像メモリ22に記憶された
X線画像が画像表示モニタ27へ出力されて表示された
り、画像焼付け記録部28から画像写真として送り出さ
れる構成となっている。
【0021】続いて、X線検出データを出力するパネル
型X線センサ7を具体的に説明する。パネル型X線セン
サ7におけるX線検出素子の配列としては、例えば横
(x)方向1024,縦(y)方向1024の正方形マ
トリックス構成が挙げられる。また、パネル型X線セン
サ7の平面寸法としては、例えば縦横約30cmが挙げ
られる。このパネル型X線センサ7は、矩形の平面形状
を有することから、胸部や腹部など大きな部位を撮影す
るのに適した方形の検出面が可能である他、画像周辺の
像歪みが殆どなく解像度も高い上、また薄型・軽量であ
るなど多くの利点を有する。
【0022】フラットパネル型X線センサ7は、図4に
示すように、入射X線を電荷あるいは光に変換するX線
変換層30と、X線変換層30で生じた電荷あるいは光
を検出する素子が縦横にマトリックス状に配置形成され
ている検出アレイ層31との積層構造となっており、図
5(a)に示す直接変換タイプのセンサと、図5(b)
に示す間接変換タイプのセンサとがある。前者の直接変
換タイプの場合、X線変換層30が入射X線を直に電荷
に変換するセレン層やCdZnTe層などからなり、検
出アレイ層31の表面に電荷検出素子32として表面電
極33に対向形成された電荷収集電極でもって電荷の検
出を行いコンデンサC1に蓄電する構成となっていて、
各電荷検出素子32とその上のX線変換層30の一部分
およびコンデンサC1とで1個のX線検出素子XDが形
成される。
【0023】後者の間接変換タイプの場合、X線変換層
30が入射X線を光に変換するシンチレータ層からな
り、検出アレイ層31の表面に光検出素子34として形
成されたフォトダイオードでもって光の検出を行いコン
デンサC1に蓄電する構成となっていて、各光検出素子
34とその上のX線変換層30の一部分およびコンデン
サC1とで1個のX線検出素子XDが形成される。
【0024】そして、パネル型X線センサ7では、図6
に示すように、各X線検出素子XD,…,XDがそれぞ
れTFT(Thin Film Transister:薄膜トランジスタ)
35を介して縦横に走る読出し配線36,37に接続さ
れているとともに、読出し配線36,37は、それぞれ
横読出し駆動部38あるいは縦読出し駆動部39に接続
されており、横・縦読出し駆動部38,39へ読出し用
の走査信号が送り込まれることになる。パネル型X線セ
ンサ7の各X線検出素子XDの特定は横方向・縦方向の
配列に沿って各X線検出素子XDへ順番に割り付けられ
ている0〜1023のアドレスに基づいて行われるの
で、読出し用の走査信号は、それぞれ横方向アドレスま
たは縦方向アドレスを指定する信号となる。
【0025】横・縦の走査信号に従って横読出し駆動部
38あるいは縦読出し駆動部39から読出し配線36,
37に対して読出し用の電圧が印加されるのに伴い、各
検出素子XD,…,XDより順番にX線検出信号がTF
T35から読出し配線37を通り、さらに透視用X線検
出データとして信号収集部17の各プリアンプ40およ
びマルチプレクサ41を経て収集されることになる。
【0026】上記のことから、パネル型X線センサ7か
らの検出信号の読出し方式は、概ね通常のTVカメラな
どの映像検出器に準ずる構成である。第1実施例では、
信号収集部17を構成する両読出し駆動部38,39
や、プリアンプ40およびマルチプレクサ41も、パネ
ル型X線センサ7の検出アレイ層31の表面周縁に設置
されていて、一段と集積化が図られた構成となってい
る。また、パネル型X線センサ7から得られたX線検出
データを記憶する検出データメモリ20やX線画像を記
憶するX線画像メモリ22は、X線センサ7でのX線検
出素子DXの縦横マトリック構成に対応するマトリック
ス構成を持つフレームメモリ方式の記憶デバイスが使わ
れている。
【0027】続いて、上述した構成を有する手術台1に
おける手術中のX線透視時の動作を、図面を参照しなが
ら説明する。図7(a)に示すように、手術中、手術を
受ける患者Mは、天板4の上に載置されている。また、
X線管2はパネル型X線センサ7の真上の位置に移動さ
せられている。患者Mの頭部のX線透視を行う場合、図
7(a)に示す状態で、X線管2からX線を照射する。
X線照射に伴って患者Mの頭部を透過したX線を受けた
パネル型X線センサ7から出力されるX線検出データに
基づき、患者Mの頭部のX線画像がモニタ27の画面に
映し出されて頭部のX線透視がなされる。
【0028】患者Mの腹部のX線透視を行う場合、図7
(b)に示すように、天板4を左側に移動させて、患者
Mの腹部をパネル型X線センサ7の真上に位置させてお
いて、X線管2からX線を照射する。X線照射に伴って
患者Mの腹部を透過したX線を受けたパネル型X線セン
サ7から出力されるX線検出データに基づき、患者Mの
腹部のX線画像がモニタ27の画面に映し出されて腹部
のX線透視がなされる。
【0029】患者Mの足先部のX線透視を行う場合、図
7(c)に示すように、天板4をさらに左側に移動さ
せ、患者Mの足先部をパネル型X線センサ7の真上に位
置させておいて、X線管2からX線を照射する。X線照
射に伴って患者Mの足先部を透過したX線を受けたパネ
ル型X線センサ7から出力されるX線検出データに基づ
き、患者Mの足先部のX線画像がモニタ27の画面に映
し出されて足先部のX線透視がなされる。
【0030】このように、第1実施例の手術台1では、
天板4を移動させることにより、天板4に対するパネル
型X線センサ7の位置を任意に変更して、患者Mにおけ
るX線透視部位を自由に変え、手術中に患者Mの体のど
の部分についても、X線透視が行える。発明の実施も、
パネル型X線センサ7を基台3の上面に取り付け、天板
4をパネル型X線センサ7の上方を移動させるようにす
る程度のことなので、簡単である。
【0031】続いて、この発明の第2実施例の手術台を
説明する。第2実施例の手術台の場合、手術台の天板が
基台に対して固定的に取り付けられているとともに、パ
ネル型X線センサの方が天板の下側を天板の長手方向に
移動することができる構成となっている他は、実質的に
先の第1実施例と同一の構成であるので、相違する点の
みを説明し、共通する点についての説明は重複を避ける
ために省略する。図8は第2実施例の手術台を垂直に破
断した状態を示す部分断面図、図9は第2実施例の手術
台を上方から見た状態を示す部分平面図である。
【0032】図8に示すように、第2実施例の手術台4
2では、基台43に天板44が下側に少し空間が出来る
ようにして固定的に取り付けられている。基台43の上
面両端寄りの位置には、天板44の長手方向に沿って2
本の凹溝45が形成されているとともに、基台43の上
面中央には、ネジ棒46が長手方向を天板44の長手方
向に合わせるようにして渡されている。ネジ棒46は、
図9に示すように、手術台42の端に設置されたモータ
47によって正逆回転可能となっている。一方、パネル
型X線センサ7の裏面両端寄り側には、天板44の長手
方向に沿って続く2本の凸条48,48が設けられ、パ
ネル型X線センサ7の裏面中央には、ネジ棒46とネジ
結合する可動ブロック49が取り付けられている。ネジ
棒46の回転に伴って可動ブロック49が移動するのに
連れてパネル型X線センサ7が天板44の下側を、図9
に矢印D3で示すように、往復移動して位置が変わるよ
う構成されている。つまり、パネル型X線センサ7は、
図9の左端の点線で示す状態と右端に一点鎖線で示す状
態の間の適宜の位置へセットできるよう構成されている
のである。
【0033】続いて、上述した構成を有する第2実施例
の手術台での手術中のX線透視時の動作を、図面を参照
しながら説明する。図10に示すように、手術中、手術
を受ける患者Mは、天板44の上に載置されている。ま
た、X線管2はパネル型X線センサ7の真上の位置に移
動させられる。患者Mの頭部のX線透視を行う場合、図
10の左端側に点線で示すように、パネル型X線センサ
7とX線管2を手術台42の長手方向の略右端に移動さ
せた状態にセットしておいて、X線管2からX線を照射
する。X線照射に伴って患者Mの頭部を透過したX線を
受けたパネル型X線センサ7から出力されるX線検出デ
ータに基づき、患者Mの頭部のX線画像がモニタ27の
画面に映し出されて頭部のX線透視がなされる。
【0034】患者Mの腹部のX線透視を行う場合、図1
0の中央に一点鎖線で示すように、パネル型X線センサ
7とX線管2を手術台42の長手方向の略真ん中に移動
させた状態にセットしておいて、X線管2からX線を照
射する。X線照射に伴って患者Mの腹部を透過したX線
を受けたパネル型X線センサ7から出力されるX線検出
データに基づき、患者Mの腹部のX線画像がモニタ27
の画面に映し出されて腹部のX線透視がなされる。
【0035】患者Mの足先部のX線透視を行う場合、図
10の右端側に二点鎖線で示すように、パネル型X線セ
ンサ7とX線管2を手術台42の長手方向の略右端に移
動させた状態にセットしておいて、X線管2からX線を
照射する。X線照射に伴って患者Mの足先部を透過した
X線を受けたパネル型X線センサ7から出力されるX線
検出データに基づき、患者Mの足先部のX線画像がモニ
タ27の画面に映し出されて足先部のX線透視がなされ
る。
【0036】このように、第2実施例の手術台42で
も、パネル型X線センサ7を天板44の下側を移動させ
ることにより、天板44に対するパネル型X線センサ7
の位置を任意に変更し、患者におけるX線透視部位を自
由に変え、患者Mの体のどの部分についても、X線透視
を行える。発明の実施も、パネル型X線センサ7を天板
44の下側を移動できるように配設する程度のことなの
で、簡単である。
【0037】この発明は上記実施の形態に限られること
はなく、下記のように変形実施することができる。 (1)第1,第2実施例の手術台では、天板やパネル型
X線センサをモータの駆動力を利用して移動させる構成
であったが、天板やパネル型X線センサを手動で移動さ
せる構成のものが変形例として挙げられる。
【0038】(2)第1,第2実施例の場合、X線管が
天井側を移動するX線管支持部に取り付けられた構成で
あったが、X線管が床側を移動するX線管支持部に取り
付けられた構成のものが、変形例として挙げられる。
【0039】
【発明の効果】請求項1の発明の手術台によれば、X線
面センサが薄型・軽量であることから手術の邪魔になら
ない天板の下側にX線面センサを配置するとともに、天
板に対するX線面センサの位置が天板の長手方向の略全
長に渡って変更させられる構成となっており、手術中、
手術を何ら妨げることなく、天板に対するX線面センサ
の位置を任意に変更して、手術対象者におけるX線透視
部位を自由に変えられるので、手術対象者の体のどの部
分についても、X線透視を容易に行うことができる。
【0040】請求項2の発明の手術台によれば、天板を
移動させることにより、天板に対するX線面センサの位
置を任意に変更して、手術対象者におけるX線透視部位
を自由に変えられる構成であるので、X線面センサを基
台の上面に取り付け、天板をX線面センサの上方を移動
させるようにする程度のことで、簡単に発明を実施する
ことができる。
【0041】請求項3の発明の手術台によれば、X線面
センサを移動させることにより、天板に対するX線面セ
ンサの位置を任意に変更して、手術対象者におけるX線
透視部位を自由に変えられる構成であるので、X線面セ
ンサを天板の下側を移動できるように配設する程度のこ
とで、簡単に発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の手術台を用いた手術システムの構
成を示すブロック図である。
【図2】第1実施例の手術台を垂直に破断した状態を示
す部分断面図である。
【図3】第1実施例の手術台を上方から見た状態を示す
部分平面図である。
【図4】フラットパネル型X線センサの大略構成を示す
斜視図である。
【図5】フラットパネル型X線センサの層構造を示す断
面図である。
【図6】フラットパネル型X線センサまわりの回路構成
を示すブロック図である。
【図7】第1実施例の手術台においてX線透視を行う時
の様子を示す模式的な説明図である。
【図8】第2実施例の手術台を垂直に破断した状態を示
す部分断面図である。
【図9】第2実施例の手術台を上方から見た状態を示す
部分平面図である。
【図10】第2実施例の手術台においてX線透視を行う
時の様子を示す模式的な説明図である。
【図11】従来の手術台でのX線透視時の様子を示す模
式的な説明図である。
【符号の説明】
1,42 …手術台 2 …X線管 3,43 …基台 4,44 …天板 7 …フラットパネル型X線センサ M …患者(手術対象者) RM …手術室 XD …X線検出素子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手術室の床に設置される基台と、この基
    台の上に配置された手術対象者載置用の天板とを備えて
    いる手術台において、前記天板の下側には、X線検出素
    子が縦横に配列されている透過X線検出用のX線面セン
    サが天板裏面と対面するように配設されているととも
    に、天板に対するX線面センサの位置が天板の長手方向
    の略全長に渡って変更させられるように構成されている
    ことを特徴とする手術台。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の手術台において、X線
    面センサが基台の上面に取り付けられているとともに、
    天板がX線面センサの上方を天板の長手方向に移動でき
    るように構成されている手術台。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の手術台において、X線
    面センサが天板裏面と対面した状態を維持したままで天
    板の長手方向に移動できるように構成されている手術
    台。
JP10002938A 1998-01-09 1998-01-09 手術台 Withdrawn JPH11197140A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101270772B1 (ko) * 2012-12-03 2013-06-04 주식회사 나노포커스레이 수술대 장치
WO2014088193A1 (ko) * 2012-12-03 2014-06-12 주식회사 나노포커스레이 포터블 엑스선 영상 시스템 및 이를 사용하는 수술대 장치

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